阪神11R セントウルS
◎3.エピセアローム
○4.トーホウアマポーラ
▲15.ハクサンムーン
△1.リトルゲルダ
△10.メイショウイザヨイ
×7.リアルヴィーナス
×8.アンバルブライベン
注2.マヤノリュウジン
セントウルSは夏の短距離重賞を使ってきたノーザンダンサークロス持ちの先行馬が強い。となるとアンバルブライベンかメイショウイザイヨイだが、今年は他にも行く馬がいて展開がちょっと微妙だから、北九州記念で行けずに不完全燃焼だったエピセアロームのイン好位差しをとりたい。ダイワメジャー産駒らしいパワーを誇るので、12年セントウルS1着、14年CBC賞2着、12年スプリンターズS4着と坂コースの芝1200mはいずれも好内容。ちなみにノーザンダンサー4×4でもある。
新潟11R 京成杯AH
◎1.エキストラエンド
○12.エクセラントカーヴ
▲4.サトノギャラント
△3.クラレント
エキストラエンドの前走は致命的な出遅れも、上がり1位の脚で大外から追い込んでいた。リベルタスの全弟で母カーリングは仏オークス馬だが、この馬は半兄ローエングリンのようなマイラーで、特に母系に入るボールドルーラー系のマイラー・タイラントの影響が強いと思う。ボールドルーラー的な軽い脚捌きで走るので平坦向きで、急坂コースは[0.0.0.3]、京都金杯に勝ちマイラーズC3着と京都マイルでは高値安定、となれば新潟マイルも合うはず。ここは関屋記念で先行したラインブラッドやティアップゴールドやダノンシャークが抜けて更にスローになる可能性もあるが、この馬の軽い末脚はむしろスローのほうが際立つ気もする。
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ハクサンムーン陣営は「今回は逃げないかもしれないよ」と水曜あたりからコメントしていて、「大一番で外枠を引いてしまったときに、ハナを譲って番手で我慢させる」練習をするには最高の枠を引き、そして満点とはいかないまでも及第点の内容で2着賞金もゲットし、ある程度思惑どおりで納得の結果だったのではないかと
エピセアロームはリトルゲルダのポジションなら2着はあるだろうという読みでしたが、もう一つ後ろになったぶん3着だったという3着で、まあでも力は出し切った3着
ノリはマヤノリュウジンについて「ちょっと揉まれ弱いところがあるので後方一気でいったほうがいい」と言ってるようですが、昨年のスプリンターズ3着はインをロスなく立ち回ってのもので、いつも書くようにベストは1400mなので、このまま追い込みで決め打つのならば、1200mだともうちょっと時計がかからないと突き抜けるまでは難しいんじゃないかと
まあ今年はあと3週Aコースでやりますから、スプリンターズが行われる新潟最終日にどんな馬場になってるかはまだ想像もつきませんが…
リトルゲルダの父Closing ArgumentはホーリーブルS(米G3・ダ9F)に勝ちケンタッキーダービー2着、母父BuddhaはウッドメモリアルS(米G1・ダ9F)勝ち馬ですから字面の血統は中距離
自身が持つIn Reality4×7と(Gone WestとStorm Catを通じる)Secrettame≒Terlingua5×5、そして父が持つMr.Prospector5×4、これらの短距離向きのスピードの要素ばかりがONになったスプリンターというべきでしょう
だからリトルゲルダの全きょうだいやリトルゲルダの仔がリトルゲルダのようなスプリンターに出る確率はたぶんそんなに高くなくて、むしろ1800mぐらいで軽いスピードを見せるタイプに出る確率のほうが高いんじゃないかとも思うし、おそらく繁殖としてはいろんなタイプを出すでしょうね〜
昨年はアイビス3着→北九州3着→準オープン1着、今年はアイビス3着→北九州1着→セントウル1着、今週の追い切りがとにかくグンバツで専門紙も新聞も軒並みA評価でしたが、夏のサマースプリントはこの3戦と決めて、3戦目にピークをもってこれた陣営は会心だったでしょう
AHのエキストラエンドはこんなに負けるとは意外で、予想コメントにも書いたように軽い走りをする馬ですから、馬場の悪いところを走らされつづけたのが応えたんじゃないかと思います
サトノギャラントは今日はゲートは出たほうで、スローで馬群が密集したので外に出せないとみて、直線はラチ沿いを走らせる賭けに出ましたが、いつも言うようにこの馬もチャキチャキのマイラーじゃなくて、1800mでもうちょっと息を入れて差したほうがレッドアリオンのように弾けると思うなあ…
クラレントも中京のタフな馬場で伸びあぐんだように軽い馬場がベターで、今日は良まで回復したのがよかったし、直線で馬場のいい外に少しずつ持ち出しながら追ったレース運びも隙がなかった
これで昨年のエプソムCから[3.1.3.3]、3回の着外はG1と不良馬場で、良のマイル重賞を前で受ければいつでも勝ち負けという馬に完成しましたが、それはエプソムCで岩田が道を切り開き、その道を川田が歩ませつづけたからなのだ、ということはクラレントが重賞を勝つたびに言ってあげたい
〈ニジンスキーの胴長体型とキートゥザミントのスタミナを伝え、09年菊花賞ワンツーなど芝長距離の大物を出してきたが、最近はダークシャドウやクラレントやダノンヨーヨーなど、「母がミスプロやトムフールを持つマイラー」という配合パターンが成功している。〉(『パーフェクト種牡馬辞典』ダンスインザダーク「血統チェック」より)
マルカフェニックスやジョリーダンスやザレマもこのパターンで、しかしこのような「母のスピードで芝マイルを走るダンス産駒」にとって、安田記念やマイルCSは大きなカベでした
ついに完成のときを迎えたクラレントが、そのカベを乗り越えることができるのかどうかに注目したいです
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日曜の重賞回顧〜ついに完成の時、G1のカベに挑む
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