ジェニュインといえば「Bold Ruler忍者脚質」の適例として、オレハマッテルゼやアイドリームドアドリームとともに当ブログでは度々名前が出てくる馬で、そこらへんはもうあんまり語ることもないです
思い起こせば、当時競馬通信社で血統のことをあれこれ書きはじめていた私にとって、岡部さんを背にジェニュインが皐月賞を鮮やかに勝ったことは、まさにサンデー・ショックというべき出来事でした
同期のフジキセキとかダンスパートナーとかタヤスツヨシは、母父が本格派で、名牝系で、配合もいいし、こいつらがG1を勝ちまくるのは別に全然エエんですよ
でもジェニュインの場合、牝系はカナダの名門ですが、母父What Luckがいかにも軽いだけのB級Bold Rulerで、母父にこういうクラシックタイプではない軽すぎる血が入るのに、皐月賞を勝ってダービー2着という事実には、サンデーの血の凄さを噛みしめるしかなかったです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1992109450/
ただしジェニュインは種牡馬としては成功したとは言いがたいし、ジェニュインの全弟全妹に重賞を勝つような馬も出なかったし、クルーピアレディーの牝系も菊花賞馬アサクサキングスが出たものの他にこれといった大物は出ておらず、こう言っちゃあなんですが先細り気味の牝系と言うべきでしょう
いつも書くように、個々の競走馬の能力は何がONになるかの一発勝負ですから、What Luckの弱点がジェニュインやアサクサキングスにはほとんど伝わらなかったと考えるべきでしょうが、でも種牡馬ジェニュインやクルーピアレディー牝系にとっては、What Luckという血が入ることは、確率の問題として長い目で見るとやはり弱点だった…と
配合の良否なんてものは、競走馬として優秀かどうかだけでジャッジできるものじゃなくて、繁殖として、父母や祖父母として、代を経ても良いものを伝えつづけて子孫がいろんな枝葉で繁栄して、そこではじめて名血であり名配合であると断言できるのです
「ちくしょうWhat Luckのくせに、なんでこんなに強いんや…」
ジェニュインがG1で連対するたびに歯ぎしりしてましたが、そんなほろ苦い思い出も含め、今となってはいろんなことを教わったと思えるし、ジェニュインと出会ったことも私の財産の一つです
オレハマッテルゼが死んだとのことで
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/0f38c54c65fb6e34cba9b18e5f6f7c45
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ちくしょうWhat Luckのくせに
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