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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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日曜の重賞回顧~こ、Courtly DeeとMy Bupersのお化けや~

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ユニコーンSはボツ予想で◎ゴールデンバローズ○アルタイルから△ノボバカラも引いていて、ノボバカラがフワリと先頭に立ったときにはもう当たりを確信、「な~んやこんな簡単やったら、NETKEIBAで予想しておくべきやったかな~」と余裕かましてたら、夢も希望もないノンコノユメの豪脚(^ ^;)

1,3,4着馬の血統についてはNETKEIBA「重賞の見どころ」より再掲します

アルタイル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012101018/
近親に目立った活躍馬はいないが、さかのぼるとディープスカイやChief's Crownと同じMiss Carmieに辿り着く牝系。母トップオブドーラはダ1000mで3勝をあげたスプリンターで、Northern Dancer4×4・6のクロスを持つ。父カネヒキリは強いクロスを持たないので、こういうクロスがうるさい牝馬との配合が成功しやすい。母方のマイラーの血が強いマイラーで、Gone WestやCaerleonのナスキロ柔さやBlushing GroomのしなやかさもONになっているので、東京や中京など広いコースに向き、湿った脚抜きのいい馬場がベター。手堅い好位差しでここも上位を賑わすだろう。

ゴールデンバローズ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012110100/
リヴァーシティーズS(米G3・ダ8.5F)のClamorosaなどが出る牝系で、母父MayakovskyはゴーサムS(米G3・ダ8F)勝ち馬、母母父ヘネシーはStorm Cat直仔でヨハネスブルグの父。父TapitはSeattle Slew系の本流で昨年の北米リーディングサイアーで、日本ではテスタマッタやタールタンの父として知られる。産駒は中央で35勝をあげているがうち30勝がダートで、うち18勝が東京コース。A.P.Indy系らしくダートをストライドで走る血統だ。Storm Catの影響が強いマイラー体型で、Seattle Slew4×5などナスキロ血脈が豊富で体質は柔らかく、戦績どおり東京マイルはベスト。脚抜きのいい馬場ならなおいい。

ノンコノユメ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104314/
ダートのオープン馬マルカプレジオのイトコで、母ノンコもダートで3勝をあげた。ハーツクライやオメガハートロックなどが出るおなじみビューパーダンスの牝系で、「父トワイニング×母父サンデーサイレンス系×牝系My Bupers」という配合のアウトラインは、やはりダートでオープンを張ったセイリオスとよく似ている。青竜Sの決め手は見事だったが、1000m通過61秒とゆったりした流れで好走で脚をタメての差し切り。マイラーというよりは中距離馬に見えるので、例年のユニコーンSのように59秒台で流れて、前走のような脚が使えるかどうかだろう。

決してマイラーには見えないノンコノユメは、今日は緩みないペースで流れて前半は追走に手を焼いていましたが、直線はここでも斬れというか格が違うんだという脚で悠々と差し切り、これはもうマイラーとか距離適性云々ではなく、モノがハッキリ上だという勝ち方でした、恐れ入りました

ノンコノユメの配合のポイントは上で書いたように、「父トワイニング×母父サンデーサイレンス系×母母父Alydar系×牝系My Bupers」というアウトラインがまずセイリオスと非常によく似ていて、またCourtly Dee牝系とビューパーダンス牝系の出会いはワンアンドオンリーを思い起こさせるもの

┌トワイニング
ノンコノユメ
│ ┌サンデーサイレンス
│┌○
└△ ┌Alydar
 │┌○
 └△
  └△
   └My Bupers

┌トワイニング
セイリオス
│┌サンデーサイレンス
└△┌Alydar
 └△
  └△
   └My Bupers

この子孫が大繁栄している名繁殖2頭、Courtly DeeとMy Bupersの出会いは、下記のようにWar AdmiralとBusinesslike≒Be Faithfulのクロスになり、両者の北米パワーがONになりやすいであろうことは容易に想像がつきます

┌○
│└△┌Bimelech
│ ││└La Troienne
│ └Be Faithful
│  │┌Blue Larkspur
│  └Bloodroot
Courtly Dee
│┌War Admiral
└△

┌○┌War Admiral
│└Busanda
│ │┌Blue Larkspur
│ └Businesslike
│  └La Troienne
My Bupers

ノンコノユメの場合、母母父クリミナルタイプの母系にBe Faithfulの全妹Bimletteが入るので(つまりノンコノユメはBe Faithful=Bimlette5×6でもある)、Courtly DeeとMy Bupersを繋げる組み合わせが間にもう一本入ったという点で、セイリオスより配合は上という見方はできますね

クリミナルタイプ
│┌○┌Bimelech
└△└Bimlette
   └Bloodroot

名繁殖マチカネハツシマダはNumbered Account≒Foreign Courierのニアリークロス2×2を持ちますが、このニアリークロスにはBusandaとCourtly Deeが含まれており、つまりマチカネハツシマダは「名繁殖La Troienneの血を、Numbered AccountとCourtly Deeという名繁殖を通じて、強力なニアリークロスで受け継いでいる」わけです

ノボバカラはアドマイヤオーラ×フレンチデピュティでナスキロ柔い体質ですからコテコテの力馬には見えず、渋った馬場では[1.1.0.0]でゴールデンバローズに負けただけですからここもヒモ穴にマークしていましたが、まさかバローズに先着するとは…というかまさかバローズが4着とは(^ ^;)

函館スプリントSはフギンが抜群の出脚でアンバルブライベンのハナを叩いた時点で不穏な空気、そしてローブティサージュがうなりながらインに潜り込んでいくのを見たときに、「ああこれは頭まで突き抜けるか、全く追えずに掲示板にも載らないか、たぶんどっちかやなあ…」という予感はありました(^ ^;)

この先行馬総崩れのなか5着に踏ん張ったアンバルはさすがでしたが、あれだけ先行馬が一斉に止まると内から3列まで進路なしで大渋滞になるパターンで、ロードカナロアもストレイトガールもハマってしまった罠に、今年はローブティサージュとスギノエンデバーがハマってしまった

3連勝で嬉しい初重賞制覇のティーハーフはサドンストームの全弟で、ラッキーナインLucky Nineやレディオブパーシャの半弟で、母ビールジャントは何を付けてもGreen Desertのスプリントを強固に主張する名スプリント繁殖
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100690/

Green DesertはデインヒルとともにDanzig本流のパワースプリントを伝え、直仔のシンコウフォレストやメジロダーリングがこの函館スプリントSを勝っているように、洋芝短距離の強さには定評があります

今週から開幕した函館は、芝は例年より少し時計が速いようですが、それでも短距離ではマイネルラヴが入れ食いだし中距離ではハービンジャーが嬉しそうに捲るし、そして締めくくりはGreen Desertの大外一気で、だいたい例年どおりの洋芝競馬やなあ~という印象ですかね

まあ今日はマイネルエスパスがしっかり勝ってくれたし、小牧さんは最後差されたけれどハナに行ってくれたし、最終のリサもナイスファイトで、一日楽しい馬券が打てたので面白かったです(・∀・)


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