藤田伸二の騎乗というのは一言でいうときわめてオーソドックスで奇をてらってなくて、だからトランセンドもフサイチコンコルドもローレルゲレイロも、ヒルノダムールもエイジアンウインズもアサクサデンエンもダンツフレームもショウナンカンプもアドマイヤドンもシルクプリマドンナもマサラッキもシルクジャスティスもタケノベルベットも、非の打ちどころのない満点の騎乗ではあったけれど、あの日あの時の藤田でなければ勝てなかったと言い切れるほどの超絶スーパープレーというほどのイメージではないんです
しかし海外の大レースでも普段着の騎乗でちゃんと通用する技量とメンタルを持ち合わせていて、ガイジン騎手たちにも一目置かれていたし、武豊、横山典、蛯名といったトップクラスと伍して全くヒケをとらない一流ジョッキーだったことは疑いない
騎乗はオーソドックスで丁寧でフェアやのに、馬から降りると言いたい放題のヤンチャキャラで、そのギャップこそがジョッキー藤田伸二の一番の魅力でした
プロなんやから賛否両論でいいんじゃないですか、競馬を観る側は、馬券を買う側は、苦いも甘いもひっくるめて楽しめればいいんじゃないかと思いますよ
本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」ではセントウルSと京成杯AHの上位人気馬の血統解説を書いていますので、今週もよろしくお願いします
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藤田伸二が突然の引退
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