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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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アルーアキャロルとコパノリッキーとアドマイヤドンのナスペリオンの話

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アルーアキャロルはコテコテの力馬というよりはNureyev的なナタの斬れで東京ダートを切り裂いている感じで、「ゴールドアリュール産駒の中でも最もNureyev的な馬で、昭和の安田記念馬のような脚だ」とブログのコメント欄には書いたんですが、明らかにNureyev(Special)とトニービン(Hornbeam)のナスペリオン的な野太い斬れがONになっている馬

しかもよく見たら母はサクラチトセオーと3/4同血ですから、なるほどやっぱりハートレイクとチトセオーが叩き合っているイメージやと納得(・∀・)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105961/

Nureyevとトニービンといえば何といってもジャングルポケットのJCとダービーでのナタの斬れ、あとテレグノシスも母がノーザンテースト×Nasrullah×Rough ShodですからNureyevとニアリーで、“サンデー以前”の安田やダービーやオークスや秋天は、NureyevやテスコボーイやBlushing Groomやパロクサイドとナスペリ合わせをしたトニービン産駒がナスペリ的に斬れたらだいたい届いた

アルーアキャロルの後駆の蹴りの力強さはナスペリ斬れを武器とする一流馬に共通するもので(ナスキロはもっと柔らかさで前駆を上手に使うのが長所)、だから芝でも中京で雨が降ればフラガラッハやシャトーブランシュのような脚でズドーンズドーンと差してきそうで、ダートとタフな芝向きの斬れというべきで、距離は1800~2000mぐらい延びたほうがいいかなと

フェブラリー3連覇の期待がかかるコパノリッキーもゴールドアリュール産駒で母母父がトニービン、やはりNureyev的ナスペリ斬れで東京マイルG1を連覇してきたと言えるのですが、母コパノニキータはティンバーカントリー×トニービンですから04年フェブラリーを制したアドマイヤドンと同じ組み合わせでもあります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010106548/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1999107052/

ティンバーカントリーの父Woodmanの母母IntriguingはSwaps×Nasrullahのナスペリオンなので、アドマイヤドンもコパノニキータもナスペリオンのクロスを持つことになり、コパノリッキーはNureyevとトニービンとIntriguingを通じるナスペリオンの継続クロスになっているわけです

  ┌Hyperion
 ┌○
┌○
Intriguing
│┌Nasrullah
└△

フィリーズレビューに勝ち牝馬三冠④④③と芝で大活躍したヤマカツリリーは、母リンデンリリーがエリザベス女王杯の勝ち馬でMill Reefとテスコボーイを通じるナスペリオンのクロス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2000100820/

種牡馬としてのティンバーカントリーはSwapsとWar Admiralのパワーが強すぎて鈍重な力馬を量産しましたが、そんな中で異色ともいえるスピードや斬れを見せた2頭、2歳時に朝日杯を制しダートのスピード競馬で頂点を極めたアドマイヤドン(産駒も高速ダートの成績が良い)と牝馬クラシックロードでスティルインラブやアドマイヤグルーヴと渡り合ったヤマカツリリーは、ともにナスペリオンを軸に据えた配合をしていたのです

ちなみにゴールドアリュールとアドマイヤドンは02年JCダートと03年フェブラリーで対戦していて1勝1敗、ここでもライバルの血を取り込む配合が成功していたわけですな(・∀・)

本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」ではフェブラリーS、ダイヤモンドS、京都牝馬S、小倉大賞典の上位人気馬の血統解説を書いていますので、今週もよろしくお願いします


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