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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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栗山求著 『血統史たらればなし』 明日3/31発売

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以下、栗山ブログからコピペ
http://kuriyama.miesque.com/?eid=1957

『サラブレ』で連載中の「血統史たらればなし」が単行本となり、3/31(木)に発売されます。
http://www.amazon.co.jp/dp/4047341126



内容を一言でいえば“競馬版「その時歴史が動いた」”。競馬史のターニングポイントとなった出来事を、血統という視点から描いたもので、空想未来小説のたぐいではありません。競馬史を左右したのはこんな些細な出来事だった――という知られざる史実に光を当てる計90篇の物語です。

ひとつひとつの話には、なか☆ねっちさんの4コマ漫画が付いています。また、すべての補足資料の作成、タイトルやリード、構成等は、サラブレ編集部・近藤健之さんの手によるものです。近藤さんには企画段階からおんぶにだっこで、わたしは内容を決めて書くだけでいい、という状況だったので執筆に集中することができました。彼がいなければこの本は存在しなかったといっても過言ではありません。

幸いなことに予約は順調に入っているようです。ありがたいことです。何卒よろしくお願いいたします m(_ _)m

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私は日高大洋にいたときから「週刊競馬通信」を購読していて、まだパソコンもネットも周りにない時代ですから、JRA勝ち馬と海外地方の大レース勝ち馬の5代血統表が全て載っているというだけで購読する価値は十分あったし、それに加えて栗山さんの人気コラム「血統SQUARE」を読むのが毎週楽しみでした(ちょうどその頃は笠シショーは執筆してなかった)

「血統SQUARE」の主なバックナンバーは下記で読めます
http://www.miesque.com/motomu/works.html

牧場を辞めて競馬通信社編集部で働くことになり、しばらくは裏方で編集・印刷・製本・配送作業に従事していたんですが、「そろそろ望田さんも何か週刊誌で書きなよ」と言われるようになり、「いや~でも、血統SQUAREみたいな面白い読み物は絶対書けないからなあ…」と固辞してて、それぐらいあまりにも「血統SQUARE」のクオリティは高かった

でも先輩のKさんが「望田さんはそういう読ませるコラムじゃなくて、もっと遊軍みたいなポジションで、血統や配合の解説なんかを書くようなことをやればいいんじゃない」とアドバイスしてくれて、それで重賞回顧とか新馬戦勝ち馬評価とか、そういうところで書かせてもらうようになったのです

かれこれ20年以上の付き合いですから、酒を酌み交わした回数なんて数えきれないですが、今でも飲むと必ず楽しい宴になるのは、まず血統に限らず競馬のあらゆることに精通していて、みんながへえ~へえ~と感心するようなエピソードを未だにたくさんストックしてて、しかもそれを面白おかしく語る能力があり、だから奴と飲むと全く退屈しないんですよ(競馬以外のサブカルな話のほうが更に面白いんですが)

『サラブレ』に蓑虫屋さん(競馬専門のオンライン古書店として有名)の連載がありますが、あれも栗山さんのプロデュースに端を発したもので、「蓑虫屋さんで一番金を使ってるのは絶対俺だよ」と昔から豪語しているように、内外の競馬に関する書物を入手することに対する執念が物凄くて、そういう競馬オタクとしてのパワーでも奴の足元にも及ばないというか、私なんか自分の好きなことや興味のあることしかやらないですから

あれは競馬通信社に入って間もない頃ですから、望田27歳栗山25歳ぐらいかな?自宅に遊びに行って部屋に入ると、図書館にあるような二重構造でスライドする書棚ありますよね、あれの大きなやつが四方にそびえ立ってて、そこに入りきらない本が地べたにあちこち山積みになってて、その本だらけの部屋の真ん中に奴がちょこんと座ってました
「…これ、全部競馬の本?」
「うん…俺大きな地震がきたら、たぶん死ぬと思う…」

インプットしてる情報の量と質、それをアウトプットする表現力、この両方を兼ね備えているのが栗山求の凄いところで、その凄さを最も味わえるのは「血統SQUARE」と「血統史たらればなし」でしょう

「たらればなし」を単行本化するという話を聞いたときに、それは大賛成やけど、あんまり売れそうもない本をよく出すよなあ…と内心は思ってました(^ ^;)

先週見本誌が送られてきたので、じゃあ微力ながらブログで宣伝してやるかとアマゾンに発売日を確認しに行ったら、もう発売前からずっと競馬カテゴリで1位を快走してて、そうかみんな栗山の本読みたいんやなあ…と嬉しくなりましたね(・∀・)


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