中京11RチャンピオンズC
◎13.シャマル
○12.テーオーケインズ
▲7.オーヴェルニュ
△10.クラウンプライド
×1.グロリアムンディ
×3.ハピ
×4.スマッシングハーツ
×11.バーデンヴァイラー
どうも、ウマい馬券で毎週予想させてもらってる血統屋の望田です。チャンピオンズCは王者テーオーケインズが今年一番といえるデキで出てくるし、昨年以上の圧勝を演じても不思議ないとみなさんも思っとるやろ。
まあしかし、シニスターミニスターのチャンピオンで、絶好調やから中京1800で◎や!っていう理由ぐらいでは血統予想としてはオモロないからね。もちろん予想は当てんとアカンのやけど、血統屋はこんなことをあれこれ考えて、こんな馬券を買っとるんやっちゅうところで面白がって読んでもらわんとね。お金いただいて予想してる以上はね。
シャマルはパールコード~アートハウス親子が出るマジックコードの牝系で、そこに菊花賞馬ダンスインザダークが配されて、マイル~2000の大レースを勝ちまくったアグネスデジタルが配されて、ゴールドアリュールの代表産駒でダートの大レースを勝ちまくったスマートファルコンが配合されて生まれた馬や。
アグネスデジタルの牝駒は短距離馬が多かったから、オカンのネイティヴコードも全3勝がダ1200やけど、シャマルは血統も馬体もスプリンターには見えへんよね。そやのにデビューからずっと1200ばかり走って、とうとう重賞まで勝ってオープン馬になってしもた。
それから1400の重賞を連勝して、前走はじめてマイルの南部杯使ったら、直線でカフェファラオには突き放されたけど、ゴール前はジワジワ詰めてコンマ1秒差の3着や。あれをみるとね、やっぱりシャマルはスプリンターではないと思うんよね。
アグネスデジタルがダートと短距離で出世して、それが古馬になったら芝も2000も走るようになって、マイルCSを勝って南部杯を勝ってついには秋天と香港Cまで勝ってね。競馬歴30年以上のオッチャンは、シャマルを見るとあの蹄跡とどうしても重ねてしまうんよ。スマートファルコンの古馬になってからの連戦連勝も見てきたし、大器と言われつづけたダンスインザダークがついに菊花賞でG1馬になったのも見てきたしね。
ずっとコンビを組んできた川須が乗らんのは残念やけど、1200でのし上がってきた晩成中距離血統のシャマルが、初の1800で、川田を背に、どんな走りを見せてくれるのかホンマに楽しみや。
最近競馬始めたような若い人も、今レース走ってる馬が、父や母になって、祖父母になって、血統表の3代目ぐらいまでは見たことある馬や~みたいになってきたら、血統で予想するのがもっと楽しくなると思うよ。長文失礼。オッチャンの血統予想はそんな感じですわ。
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「血統屋のオッチャン」バージョンで予想を書いた理由は書いてるうちにそうなってしまったとしか言いようがないんですが、またいつの日かやるかもしれないです(・∀・)
シャマルはパドックでは見た目に好調で、レースでも頑張ったし川田も思ったように乗ってくれたし、その上での完敗なので改めて言うことは特にないですが、1800は問題なかったし、来年はスマートファルコンやアグネスデジタルのようにもう一皮むけることを期待したいですね
クロアチア戦の前にキャロ会報の原稿は書き上げたんですが、まだ配合診断の繁殖(急ぎ組)が10頭以上残ってるのでこれを金曜までに片づけて、週末はNETKEIBAの血統解説と土日の予想やって、それでまた今週も終わってしまいそうですが、そんなわけで今回もライト回顧で
まずはいつものごとくNETKEIBAの全頭血統解説より1~3着を
ジュンライトボルト
グルーヴィットの3/4弟でフェイズベロシティの全弟。牝祖エアグルーヴは名牝名繁殖で子孫に活躍馬多数。「キングカメハメハ系種牡馬×エアグルーヴ系繁殖」の組み合わせはドゥラメンテなど大成功している。この牝系でもソニックグルーヴの分枝はフレンチデピュティをくぐるので砂巧者も出ており、本馬もダートに転じるとリステッド→重賞を連勝。中京1800も合っているが、スペシャルウィークの肌だから馬群に入って砂をかぶりたくはないだろう。(距離◎スピード○底力○コース◎)
クラウンプライド
エミーズパラダイス、ホウオウエミーズ、オリジナルスマイルの甥で、母母エミーズスマイルはアネモネS勝ち。近親にNAR最優秀2歳ディラクエがいる。父リーチザクラウンはキョウヘイやサヤカチャンなどの父。サンデーサイレンス3×4とMr.Prospector4×4だが、全体にHyperion血脈も強く、UAEダービーやJBCクラシックのように揉まれず先行すると頑張りをみせる。逃げ切り態勢をねじ伏せられたテーオーケインズには一目置かざるをえないが…。(距離◎スピード○底力◎コース○)
ハピ
ダノンアイリスの甥で、母母カリフォルニアネクターはサンタイネスS(米G2・ダ7F)勝ち。父キズナはダービー馬でソングライン、アカイイト、ディープボンド、バスラットレオンなどの父。伸びのある体型のキズナ産駒で、Storm Cat3×4らしい軽い脚捌きも、スタミナの血も強い牝系で道中の追走はややズブい。シリウスSもJDDも後方から上がり1位の脚でよく追い込んではいるが、展開の助けは欲しいところ。上がりのかかる前崩れ希望。(距離○スピード○底力○コース◎)
ダート重賞の予想をしてていつも思うのは、馬って基本的に砂を被るのは嫌で、揉まれず先行とか外3で走れれば能力100%発揮という馬がほとんどで、そのポジションをとって運べるかどうかで毎回着順が入れ替わる、みたいなことを年がら年中やってるような気がします
そういう観点でいくと、前走外を回して差し切ったスペシャルウィーク肌のサンライズホープとジュンライトボルトは、逃げ馬不在でスローで馬群が密集しそうなだけに、しかも今は先行型ではないだけに、馬群のなかで直線まで動きがとれないだろうとみていたので両方完消しでした
あと勝ち時計が、21年が49.3-12.1-48.3で1.49.7、22年が49.8-12.6-49.5で1.51.9。同日同コースの1勝Cの時計が21年1.52.8で22年1.54.0。今年は中だるみスローで上がり2Fのケイバになったので補正は必要としても、昨年より時計一つ以上はかかる馬場だったのもポイントだったかと
「テーオーケインズはパドックを見ても、やっぱり高速馬場ベターなタイプやと思うので、昨年より時計がかかっているのがカギですかね」とつぶやいておきましたが、出来そのものは昨年よりよく見えたほどで、直線でビュンと反応して抜け出しかかったものの、そこから苦しくなってモタれ気味になってしまったのは馬場が主因ですかね
ジュンライトボルトはずっと馬群のなかで、直線に入ったときも決して手応えがいいとは言えなかったんですが、前のケインズがビュンと加速したのと隣のノットゥルノが下がったタイミングが同時で、そのときにポッカリ外前が開けて、そこからは1頭だけグイグイ伸びて上がり11.9-12.3を一気に差し切り
スぺ肌だから、Aureole魂だから馬群を割るのは躊躇するけれど、我慢して下がらず追走できればどこかで進路が開けることもある。サンライズホープは大外を豪快に捲り上げて最後止まってしまいましたが、いつか開くに賭けた石川裕紀は嬉しいG1初勝利となりました
キングカメハメハ父系×エアグルーヴ牝系はHornbeam≒パロクサイドのニアリークロス継続になり、これまで数々のヒットを飛ばしてきた黄金配合、というのは昔からの当ブログ読者には耳タコでしょうが
┌Hyperion
Hornbeam
│┌Nasrullah
└△ ┌Vatout
│┌○
││└Plucky Liege
└△
┌Nasrullah
┌○
│└△┌Vatout
│ └△┌○
│ ││└Plucky Liege
│ └△
パロクサイド
└△┌Hyperion
└△
このソニックグルーヴの枝はフレンチデピュティとノーザンテーストのパワーの要素が強く他の枝とは趣を異にしていて、フレンチデピュティの立ち繋ぎが語られるときにはいつもソニックグルーヴの地面に突き刺さってるような立ち姿が取り上げられるぐらいで、そういうフレンチデピュティ的脚元を伝えるので、ジュンライトボルトがダートで覚醒したのはそのあたりだろうと
フレンチデピュティとノーザンテーストが出会うと互いの北米パワー血脈が脈絡してダートに振れやすいことは、たとえばオルフェーヴル×フレンチデピュティでマルシュロレーヌ、ヘリオス、アルドーレが出ていることで実感できますが、マルシュロレーヌの弟バーデンヴァイラーは父がドゥラメンテなので、血脈構成はジュンライトボルトとかなり重なるんですよね
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第23回チャンピオンズC回顧~ドゥラメンテ配合、砂でも頂点に
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