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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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サプレザの相似配合が改めて教えてくれる「京都外回りのRound Table」

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昨年のマイルCSは稍重だったとはいえ、過去10年のなかでは1000m通過が58.6と2番目に遅く、一番遅かった2009年(58.7)はマイネルファルケが逃げ残り、昨年もイン番手のフィフスペトルが抜け出したところを直後にいたエイシンアポロンが交わしたところがゴールでした

とはいえ、56.7の超Hペースだった2010年もやっぱりサプレザとダノンヨーヨーは外から追い込み届かず大接戦で、勝ったのはインに潜り込んだエーシンフォワードだったわけで、そういえば2009年のカンパニーも2008年のブルーメンブラットもイン差しやったし、ここ4年の勝ち馬はみんな内からきているんですね〜

だから3年連続大外から追い込んで、3年連続3,4,3着とちょっとだけ届かないサプレザは、毎年一番強い競馬はしているともいえ、ルメールやペリエが「外枠がアンラッキーだった」とこぼしたくなる気持ちもわかります

マイルCSを前に改めてこの馬の血統表をみると、なかなかきれいで密な相似配合になっていて、そしてこれはやっぱり京都外マイルの適性が高い血統でもあるよなあ…と思います

父のSahmは名牝Salsabilの息子でニッカボッカーH(米G2・芝9F)の勝ち馬

サプレザが持つクロスは
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005190003/

アーテイアス≒Jolie Jo4×3(Round TableとDjebelとSon-in-Law)
Mr.Prospector≒Never Knock2×3(Nasrullah,Polynesian,Count Fleet,Blue Larkspur)
Welsh Pageant≒Electric Flash≒Flower Bowl5・5×5(ハイインロー,Blenheim,Clarissimus)
Special≒Lady's Matinee5×5(Hyperion,Nasrullah,Gold Bridge)

ま〜Mr.Prospector≒Never Knockなんてニアリーとするにはかなり苦しいですが(^ ^;)、いずれにしてもこうしてみると良くできた父母相似配合で、5〜8代レベルでは非常に血脈構成が共通する父母の組み合わせなのだ、ということがわかります

Mr.ProspectorとRound Tableがお手々つないで走っているようなマイラーで、直飛で肩が寝ていて体質が柔らかくて、京都外回りを下りながら惰性でストライドを伸ばして差せるという、Round Tableの特長がONになっていた馬でした

いつも仲良く並んで追い込んでくるからよくわかるんですが(^ ^;)、ダノンヨーヨーはフォーティナイナーやTom Rolfeのパワーで一気にピッチを上げて差すんですが、サプレザはしなやかにストライドを伸ばしてだんだんスピードに乗ってくるので、直線中盤まではダノンの脚色のほうがいいんですが、ゴール前ではサプレザのほうが脚色がいいんですよね〜

ゼンノエルシドのマイルCS、オースミロッチの京都大賞典、ファストタテヤマの菊、テンザンセイザの京阪杯、このあたりはいかにも“京都外回りのRound Table”のイメージです

Caerleonも母父Round TableですからマイルCSは強いです

マイネルファルケもRound Tableっぽいストライドで、あの2着は和田が下りからスパートして惰性をつけていったのが大きく、Round Tableの京都外回りでの惰性力を存分に発揮させた逃げでもありました


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