ローザネイは父がNorthern Dancer系で母父がNasrullah系で母母がTourbillon系×Hurry On系ですから、まさに絵にかいたような「3/4主流、1/4異系」の好配合で、Secretariatがナスキロで牝祖Refreshedがハイインローですから配合のキーとなる組み合わせも持っていて、繁殖として成功したのもうなずけます
だたRefreshedがローザネイから数えて5代前ですからちょっと遠くて、ここにサンデーをもってきて「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の形にしてもハイインロー的粘りよりもナスキロ的斬れのほうが前面に出がちで、サンデー×Lyphardなのにガッチリ前受けできず差しに回るので、どれもこれも大一番では届かず惜敗を重ね、それを私は「バラ一族の悲劇」と書いてました
そこに“ハイインローの女王”Miesqueの血を引くキングカメハメハが配されたのがローズキングダムで、この牝系に足りなかった最後の1ピースを埋めて悲願のG1制覇を成し遂げるためだけに、「バラ一族の悲劇」に終止符を打つためだけに生まれてきたような馬やったなあ…と
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103404/
JCを勝ってからはもう俺の役目は終わったとでも言いたげな覇気のないレースが続きましたが、広いコースの高速馬場の中距離戦で前受けしたときの能力は紛れもなくG1級で、個性派揃いの07年生のなかでも忘れられない一頭になるでしょう
思い出のレースはたくさんありますが、あえて一つあげるならば11年京都大賞典、もうローキンは終わったんじゃないかと言われはじめた頃ですが、59キロを背負って3番手から余裕しゃくしゃくで抜け出して「京都の高速馬場で前受けすればこんなもんじゃい!」、この馬が最後に輝いた瞬間でした
後藤が完璧に乗って勝ったのだから、秋天も後藤に乗せてやってほしいと橋口先生は言ったらしいですが、けっきょくメンディザバルに乗り替わってあのHペースをガツンともってかれて、この馬は乗り役との巡りあわせやタイミングにおいても、何かと損をしていたような印象もあります…お疲れさまでした
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ローズキングダムが引退
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