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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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ManduroのHyperion的持続力は、ワールドエースにも間違なくONになっている

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ManduroのプリンスオブウェールズS勝ちの映像を観たときに、これはなんとHyperion的な馬なんやと、「抜かせない強さ」がとんでもない馬やなあ〜と思いましたが、それは配合からも頷けるものがあって、下記のようにMonsunの母母父AuthiはAureole直仔でFeola〜Son-in-LawとGainsboroughのクロスだし、母父Be My Guestの母父Tudor MinstrelはOwen TudorとLady Juror、そして4代母MariapolisはAcropolis(Alycidon全弟)の娘でHyperion3×3

この3血脈を通じる「HyperionとDonatelloとLady JurorとAloe」の脈絡に、Dschingis Khan3×4をはじめドイツのDark Ronald三銃士(Aditi≒Alchimist≒Arjaman)が絡む…という配合です
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a0114b8/

 ┌Hyperion
┌Aureole
││┌Donatello
│└Angelola
│ └Feola
│  │┌Son-in-Law
│  └Aloe
Authi ┌Fair Trial
│  ││└Lady Juror
│ ┌Court Martial
│┌Above Suspicion
└Virtuous
 └Above Board
  └Feola

 ┌Hyperion
┌Owen Tudor
Tudor Minstrel
└Sansonnet
 │┌Son-in-Law
 └Lady Juror

 ┌Donatello
┌Acropolis
││┌Hyperion
│└Aurora
Mariapolis
│ ┌Hyperion
│┌Owen Tudor
└Mary Brandon
 └Nipotina
  │┌Son-in-Law
  └Filiastra

ワールドエースの母マンデラはManduroの半妹で独オークス3着の活躍馬でもありますが、ディープインパクトの母母BurghclereにはAurora-Hyperion,Donatello,Feola,Court Martialが入るので、ワールドエースの場合もBurghclereとMandellichtの間でこれらの「組み合わせクロス」になっているのがとにかく素晴らしい
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106353/

 ┌Donatello
┌Crepello
│└Sans Le Sou
│ │┌Court Martial(父Fair Trial)
│ └Martial Loan
Burghclere
│  ┌Petition(父Fair Trial)
│ ┌March Past
│┌Queen's Hussar
└Highclere
 │┌Borealis
 ││└Aurora
 └Highlight
  │┌Hyperion
  └Hypericum
   └Feola

上がり11.6-11.6-11.9を楽々と抜け出してゴール前は押さえる余裕、追ってたら最後も11.6ぐらいは出たはずで、父よりも胴長で少し硬肉で、追って急激にピッチが上がる感じもフットワークが大きくなる感じもないですが、Hyperion的持続力でどこまでも同じ脚で伸び続けるトーセンジョーダンのような脚質で、なるほどこれはManduro+Haloのイメージの馬やなあ…と

レッドブレイゾンは血統配合からみてこんな感じの馬に出たらいいなあ〜と思い描いて推奨したとおりのいい馬で(タキオン産駒は母系の美点がいかに表現されているかがポイント)、タッチミーノットを超える可能性十分というぐらいの手応えはつかめましたが、そのレッドブレイゾンが内にモタれながら伸びて追いすがったのを余裕十分に押さえての勝利

ダービーを直線先頭で踏ん張るシーンが目に浮かぶし、ゆくゆくは海外の大レースで父の無念を…という期待も広がる素材です


先週のザックリ回顧雑感〜阪神編

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猪名川は人気のリヴェレンテが好位のインから直線は馬場のいい外に持ち出して差し切り
今回は◎にせず予想も外れましたが(^ ^;)、四位が内枠の人気馬実力馬に乗っているときは私はわりと信用することにしてて、というのもこの人が内枠で馬群を捌けず失敗するというシーンはあまり見ないように思うんですよね〜
それは馬を動かす技術が確かだからで、この人が失敗するときは技術的なミスよりも、展開とかレースプランとか馬場バイアスの読みとか、そっちがおかしいことが多いです

内伸び馬場になると内枠が有利で外伸び馬場になると不利なのはまあ誰でも想像がつきますが、阪神芝は土曜から外伸びが優勢で、阪神Cは逃げたフォーエバーマークと番手のタマモナイスプレイと3番手のリディルが同時に止まりはじめたので、その後ろにいた内枠のリアルインパクトやガルボやワンカラットは前がカベになったり追い出すタイミングを待たされたりで不完全燃焼、逆に外枠のサンカルロとマルセリーナはグランプリボスの後ろにいたから追えるスペースが十分ありました
ようするに好走する馬の後ろにいる馬は好走しやすいわけですから、馬場のいいところを走れるという有利さ以上の展開的な有利不利も生じやすいわけです

日曜に新馬勝ちしたサンシャインはワンカラットの半妹で父がハーツクライに替わり、姉を細身で胴長にしたような馬であの伸び方だと距離はもう少し延びたほうがよさそうですね〜

内回りのラジオNIKKEI杯は、Haloクロスが3連勝中

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GCで有馬の追い切りをやってましたが、動きのいい馬が多かったですね〜
アーネストリー、エイシンフラッシュ、オルフェーヴル、トーセンジョーダン、レッドデイヴィスあたりはかなり良くみえました
ブエナもCWではいつもあんなもんというか、この馬にしてはいい感じのほうじゃないかと思いますよ〜

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下記エントリで書いたように、サンデーサイレンスが他のHalo系種牡馬とは一線を画す斬れ味を伝えたのは、Haloの軽いスピードを母Wishing Wellのハイインローや米アウトサイダー血脈で斬れに転化させていたからで、だから孫の代でHaloをクロスするとHalo的なフワッとした軽さに戻しているような効果があり、サンデー系のHaloクロス馬は総じて斬れというより機動力に長けた脚質になりやすいのです

その傾向を先取りしていたのが阪神内2000mで2歳の中距離チャンピオンを決めるラジオNIKKEI杯で、ロジユニヴァース(Halo3×3)、ヴィクトワールピサ(Halo3×4)、ダノンバラード(Halo3×3)と、3年続けてHaloクロス馬が勝っています

今年の出走予定馬でHaloクロスを持っているのは、アダムスピーク(Halo3×4)、ミヤビアミュレット(Halo4×4)、この2頭しかいませんが、はてさて…

先週のザックリ回顧雑感〜阪神&小倉編
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/cf375c32479ada476c4993f27219d910

土曜のボツ予想〜中山なら強気に乗れるリンカーン配合

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一昨日はウインズの常連たちと忘年会



いつもはちゃんこに投入するつくねは私が自作するんですが、今回はちょっと手抜きでスーパーで売ってるのにしたら評判最悪で、やっぱりつなぎに小麦粉いっぱい使ってるのは食感が…

締めは去年と同じで「函館おたふく亭」の豆乳シフォンケーキで、フワフワで甘さ控えめで美味いです(・∀・)



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クリスマスローズは◎エクセルシオール
LomondとGone Westのナスキロ柔さが出た走りで、デビュー戦でも○ビウイッチアスに完勝しているようにこの馬は高速馬場のほうがよさそう
またハナは切れそうだし、1キロ増量ですが中山の良ならもう一丁かなと

グレイトフルは◎コスモラピュタ
母がトニービン×サドラー、そこにHalo系ですから中山に良績が集中するのもうなづけるリンカーン的配合で、このコースなら柴田大知は緩めずロングスパートで後続に脚を使わせてくることでしょう
△デルマドゥルガーはそういう緩みのない持続戦だと、2200mのスタミナ十分とまではいえないのではないか…と

摂津の人気3頭は揃いも揃って内1800m>外1600mのパワー型ですが、ならば◎ノーブルジュエリーの奥行きと伸びしろをとりたいです
札幌ではなかなかいい馬体でしたよ

ラジオNIKKEI杯回顧〜今年もHalo的機動力で

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阪神11R ラジオNIKKEI杯2歳S
◎2.アダムスピーク
○12.トリップ
▲3.ゴールドシップ
△1.エタンダール
×13.グランデッツァ
サンデーサイレンスが他のヘイロー系種牡馬とは一線を画す斬れ味を伝えたのは、母のハイインローや米アウトサイダー血脈でヘイローの軽いスピードを斬れに転化させていたからで、だから孫や曾孫の代でヘイローをクロスするとヘイロー的なフワッとした軽さに戻しているような効果があり、そういう馬は斬れるというより捲るというか、機動力に長けた脚質になりやすい。そうした傾向を先取りしていたのが阪神内2000mのラジオNIKKEI杯で、ロジユニヴァース(ヘイロー3×3)、ヴィクトワールピサ(ヘイロー3×4)、ダノンバラード(ヘイロー3×3)と、3年続けてヘイローのクロス馬が機動力十分なレースぶりで勝っている。◎の母シンハリーズはデルマーオークス(米G1・芝9F)勝ち馬で、そこへディープインパクトでヘイロー3×4となり、無駄のない脚捌きでヴィクトワールピサのような抜群の機動力をみせた。この馬も内2000mはピッタリだろう。グランは母や姉の血統や戦績からもベストは1800mという気がするし、エネアドやサンライズは外回り向きのストライド。相手は○▲△本線で買いたい。

阪神10R 元町S
◎12.リフトザウイングス
○4.ゴールドブライアン
▲13.ムスカテール
△1.ワンダームシャ
△3.レジェンドブルー
×8.デンコウオクトパス
×10.トウカイオーロラ
注5.トモロポケット
注11.メイショウジンム
◎は母系のロベルトの影響が強い脚捌きで走るので小回り向きの捲り脚質の中距離馬だと書いてきた。だから内2000mの修学院Sでは◎で狙ったが、雨で滑る馬場はダメなようで動けなかった。外捲りのきく良馬場のここで改めて狙いたい。○も母父がブライアンズタイムで捲りのきくコース向きで、だから内回りの姫川特別でも◎に狙ったが、◎が勝った京都内2000mの未勝利戦の2着馬でもあり、その再現も十分ありうる。

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アダムスピークはインの番手をサッと取ると直線までジッとして、直線で前が開いたところで追い出されるとサッと反応して抜け出し楽勝、この「サッと」がHalo的機動力というべきで、ま〜配合通りHaloらしさ満点のわかりやすい馬です

一方で外から強引に捲って長く脚を使っているにもかかわらず、直線も追えば追うほどジワジワジワジワいつまでも伸び続けるゴールドシップのあの脚がいったいどういう類のものなのか、いったい先々はどういう馬に完成するのか、こちらはまだまだわからんところがあって何とも不気味な馬です…

各馬の血統については「血統クリニック」を再掲しますのでそちらを読んでください

中山の芝は、エーブチェアマンやメイショウドンタクのコース取りを見れば、まあ捲りもきくのかなあ…と

血統クリニック〜ラジオNIKKEI杯

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競馬総合チャンネルでは「血統クリニック」と題して、毎週のメインレース(2歳3歳戦中心) の出走予定馬の血統解説をしています
ラジオNIKKEI杯はこんな感じです

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  サンデーサイレンスがDevil's BagやSouthern Haloなど他のHalo系種牡馬とは一線を画す斬れ味を伝えたのは、母Wishing Wellのハイインローや米アウトサイダー血脈でHaloの軽いスピードを斬れに転化させていたからで、だから孫や曾孫の代でHaloをクロスするとHalo的なフワッとした軽さに戻しているような効果があり、だからサンデーの孫曾孫のHaloクロス馬は斬れるというより捲るというか、機動力に長けた脚質になりやすい。
 そうした傾向を先取りしていたのが阪神内2000mのラジオNIKKEI杯で、ロジユニヴァース(Halo3×3)、ヴィクトワールピサ(Halo3×4)、ダノンバラード(Halo3×3)と、3年続けてHaloのクロス馬が勝っている。

◆今年もHaloクロスか
 アダムスピークの母シンハリーズはデルマーオークス(米G1・芝9F)勝ち馬で、Sadler's Wells×High Topのニックス配合。そこへディープインパクトでHalo≒Sir Ivor3・5×4となり、いかにもHaloクロス馬らしい無駄のない脚捌きでヴィクトワールピサのような抜群の機動力がある馬だ。昨年の勝ち馬ダノンバラードもディープ産駒でHalo3×3だったが、この馬も内2000mはピッタリだろう。

◆クロフネ×Hyperionの成功形
 トリップの母ビーポジティブはトゥザヴィクトリーの全妹でクイーン賞勝ち馬。母母フェアリードールはHyperion4・6×5・5・6・6で、カレンチャンやスリープレスナイトなどクロフネは血脈構成の1/2がHyperion的な牝馬との配合が成功しやすい。ホエールキャプチャのような奥がありそうな中距離馬だ。

◆オルフェーヴルと同配合
 ゴールドシップの母ポイントフラッグはチューリップ賞2着の活躍馬。ドリームジャーニー・オルフェーヴル兄弟やフェイトフルウォーと同じステイゴールド×メジロマックイーンで、ノーザンテースト≒The MinstrelやPrincely Giftのクロスもあって相似配合的だ。あまり鋭さは感じないが、ゴール前の脚色はいつも一番でとにかくバテない。距離延長はプラスだしこれも奥がありそうな馬だ。
 エタンダールの母ミスペンバリーはSpecial=Thatch4×4、Bold Reason≒Never Bend4×5、Derring-Do≒Abella5×4と相似配合で、サドラーやMontjeuのスタミナを伝える繁殖牝馬といえる。オペラハウス的なパワーと粘りで走る馬だから、京都外1800mより阪神内2000mのほうが合っているだろう。
 グランデッツァはマルセリーナの3/4弟で、母マルバイユはアスタルテ賞(仏G1・芝1600m)勝ち馬。母系は代々スプリンターやマイラー種牡馬がかけられており、タキオンは相手牝馬の持ち味を引き出す種牡馬だから、姉同様走る馬だが2000mはギリギリというか少し長い可能性も。
 サンライズマヌーの母ルヴァーガールはロックフェルS(英G2・芝7F)勝ち馬。父のナスキロ柔さと母のハイインロー的粘りで走る馬で、胴長のストライド走法だから内回りよりは外回りで狙いたいタイプだ。
 エネアドはブレイクランアウトの半弟で、母キューはロングアイランドH(米G2・芝12F)勝ち馬でNorthern DancerとBold RulerとPrince Johnのクロス。ナスキロ的な斬れ味が光る馬で、阪神なら内2000mより外1800mがベターだ。
 ブライトラインはサーガノヴェルの甥でエイシンビンセンスの近親。なかなか渋い差し脚があるが、ここは相手が一気に強化される。

日曜のボツ予想〜サッカーボーイ牝系の本格化

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阪神7はローレルブレットに完敗の千両賞組がどうも頼りないので、難しいところですが◎プレミアムブルー○エリアコンプリート▲マイネルユリウスで買ってみます

ファイナルは◎トゥニーポート
府中牝馬でも◎のしましたが外伸び馬場でバッタリ、ここはハナを切れそうで母のFlower Bowl≒Aureole魂に火がつけば…

筥崎は◎メルヴェイユドール
ステイゴールドやレクレドールの3/4妹で、ドリームパスポートやタマモホットプレイと3/4同血で、母はサッカーボーイの全妹
5歳を目前にしての当然の如くの本格化、素直に乗りましょう
○マイネルプリマスはRobertoとNever Bendをクロスするクロフネ産駒で、内回り小回りの1800〜2200mは[1.5.1.4]、12〜2月の厳寒期は[2.2.2.3]、大野くんとは[0.1.1.0]で、最近は京都外で凡走続きでしたが小倉で一変

アンコールは◎エーシンダックマン
バクシンオーにミスプロで柔らかくなりすぎてしまうところを、Nijinsky、Nureyev、Alibhai、Rivermanをノーザンテーストに脈絡させて母が持つLa Troienneのクロスとともにパワーアップをはかっており、ここらでもう一皮むけても不思議はないし、こういう生粋のスプリンターは小細工せず前傾ラップで行きたおしたほうが味があるんじゃないか…とも

日曜のレース回顧〜内で脚を余すよりは…

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中山10R 有馬記念
◎9.オルフェーヴル
○12.アーネストリー
▲7.トゥザグローリー
△1.ブエナビスタ
×5.エイシンフラッシュ
×10.トーセンジョーダン
注2.ヴィクトワールピサ
注3.ヒルノダムール
ブエナは東京ではほとんどのレースで◎を打ってきたが、中山や阪神内では◎にしたことがない。内回りでも一流だが東京では超一流だというのがこの名血名牝に対する筆者の評価で、それは最後まで貫きたい。◎はオルフェーヴル。兄よりも柔らかく大きく動けるが兄同様の俊敏さもあって、これは東京でも中山でも同じぐらい強い名馬だろう。ピサやレッドは2000mや1800mがベストだけに、昨年のようなスローなら面白いが、ウィリアムスと哲三が上がり6Fのロングスパート戦に持ち込んでくると少し苦しいか。○は父譲りのパワーで捲って母譲りのハイペリオンで粘る脚質で、父に続く両グランプリ制覇もありうる。▲は昨年も際どい3着で母譲りの走法は中山向きだし、持続戦想定ならば春天1,2着馬の差し追い込みも拾いたいところ。

中山7R ホープフルS
◎2.フェノーメノ
○7.メイショウカドマツ
▲14.ダイワデッセー
△1.レッドシャンクス
△11.アドマイヤブルー
×5.メイブリーズ
×6.サトノプライマシー
注10.ミヤビアミュレット
注12.ブライアンズオーラ
◎は母がデインヒル産駒でリボー4×4、そこにステイゴールドだからナカヤマフェスタを思わせる配合で、デインヒルのパワーと粘りが出た走りは中山中距離向きでもある。ここなら素質上位とみて馬単で手広く。

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ホープフルはサトノプライマシー−フェノーメノ−レッドシャンクスと人気馬3頭がラチ沿いに一列に並んで、サトノが抜け出せば後ろの2頭もそこを割ってやろうという算段

しかしこれだけスローになると、開催最終週で外捲りもきく馬場になっていることもあり、4角で引っ張りながら内を回るよりは多少距離損はあっても外に出して勢いをつけて回ったほうが有利…という有馬と同じような展開になり、ミヤビアミュレットが捲ってくれたおかげでアドマイヤブルーは追い出すスペースができ、サトノプライマシーは直線行き場がなく審議、それをマークしていたフェノーメノも前がカベに…

ゴール前の脚色をみるとやっぱりフェノーメノがこのメンバーでは一番出世するんじゃないかとは思いますが、ま〜ナカヤマフェスタと似たキャラでデインヒルのパワーと粘りで走る馬ですから、上がりの競馬よりは12秒持続戦に向いた馬には違いないでしょう

有馬回顧は長くなりそうなので別エントリで(^ ^;)


有馬記念回顧〜“意識のズレ”が生んだ超スロー

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アーネストリーの佐藤哲三は、スタートから最初の4角まで「頼むから何か行ってくれ」と言わんばかりに内を開けていましたが、押し出されてからの思い切りが悪かったのは批判されても仕方ないかと…

あくまで私の想像ですが、彼はハイインロー的スタミナに関してはタップダンスシチーやエスポワールシチーほどの信をアーネストリーには置いてなかったというか、どんなことがあっても後続に脚を使わせてスタミナ勝負に持ち込んでやるんだというほどの腹はなかったというか、それよりは内回りの3〜4角で他馬よりスムーズに加速できるという走法的特長を活かしたかったというか、ようするにグラスワンダーのように捲りたかったんやろうなあ…と

そして相棒がまだ絶好調ではないと感じていたのか、デムーロもいつものように思い切りよくスパートに踏み切れず、ペースアップするポイントも昨年より遅かったですね

研究熱心で戦略家のウィリアムスはトーセンジョーダンのHyperionを振り絞るべく持続戦に持ち込むのではないかとみていましたが、思い起こせばブエナビスタは中山では有力馬の一頭にすぎないのにずっとブエナを意識した発言ばかりをしていたあたり、今回に関しては少し戦略がズレていたのかもしれません

捲りたい哲三、強気になれないデムーロ、オルフェではなくブエナを意識していたウィリアムズ

この三者の意識のズレのようなものが絡み合って重なり合って、有馬史上に残るスローペースを生んでしまったのではないかと

レース前に「タメれば一瞬いい脚を使える馬だ」とルメールがコメントしていましたが、たとえばトウカイトリックがいくらスタミナ豊富といっても2000mでレコードが出るようなレースでは追走に苦労して疲れてしまうわけで、エイシンフラッシュも最初はゆっくり息を入れて走らせてこそ味がある馬で、それはそれでこの馬のステイヤーとしての側面というべきで、なのに前向きな気性で油断するとすぐ引っかかってしまうからややこしいんですが、さすがに二度目の騎乗で同じ下手を打つ人じゃないです

スローの弥生賞でフジキセキに襲いかかったホッカイルソーは、使える脚は短いけれどスタミナそのものはあって春天や菊でも3着に追い込んできたりとこれまた掴み所のない馬でしたが、ドイツ血統というのは長丁場をこなすスタミナと一瞬の鋭い斬れ味という相反する要素が共存しているようなところがあると、それは以前からなんとなくそう感じています

トゥザグローリーは母譲りの頭の高い掻き込む走法はやっぱり東京より中山向きで、母ちゃんだって東京ではちょっと甘い馬でした
2着まできてくれれば馬券的には最高でしたが、来春は宝塚狙いでいいんじゃないですかね(^ ^;)
それと基本Hyperion的な粘りで走る馬なんで、今日もエイシンフラッシュの前にいれば2着はあったと思いますが、もうちょっと前受けの意識で乗ったほうがいいんじゃないかとも

ルーラーシップは最後方から外々を回るという、スペシャルウィークが中山でグラスワンダーを負かすために最終的に選択した乗り方と同じで、東京向きのストライド走法の馬が中山内回りでベストパフォーマンスを出すには最善の策ではあるのですが、それでも東京ほどのパフォーマンスまでは出せないのは昨年のブエナなんかもそうで、東京でも中山でも同じぐらい強いディープインパクトやオルフェーヴルみたいな馬のほうが珍しいのです

ブエナビスタは体つきは良くみえましたが、結果論ですが枠順に泣いたというか、この馬場ペース展開ならばスペシャルウィークやルーラーシップのように「ストライドロスのない乗り方」をしたほうが悔いのないレースはできたんじゃないかと思いますが、ま〜それでも勝つまでは難しかったでしょうか

東京ではほとんどのレースで◎にして、内回りでは一度も◎にしませんでしたが、そういう意味では馬券的にはいい付き合いができたし、とにかく東京ではエアグルーヴやウオッカ以上に信用できる名牝でした

お疲れさまでした、いい仔を産んでください

オルフェーヴルについてはもう書き足すことはないですが、ノーザンテーストとサンデーサイレンスとパーソロン、社台とメジロとシンボリの結晶のような血統が、果たして世界の頂点を極めることができるのか、2012年の一番の楽しみはそれでしょう

オルフェーヴルの血統〜理想形を超えた発現
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/fbcb06405f67a89badb3a208eac91e97

血統クリニック〜有馬記念

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競馬総合チャンネルでは「血統クリニック」と題して、毎週のメインレース(2歳3歳戦中心) の出走予定馬の血統解説をしています(木曜更新)
有馬記念はこんな感じです

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◆今年を締めくくる名馬
 オルフェーヴルはノーザンテースト4×3譲りの伸びのない体型を受け継いだが、父や母父の柔らかな体質も受け継いで全身を使って走れるのが全兄ドリームジャーニーとの大きな違いだ。中山内回りでの機動力でも兄に劣らないものがあるし、春より腰に力がついてスタートが良くなり、ウインバリアシオンがJCで健闘したのをモノサシにしても、引っかかって暴走してしまうぐらいしか負けるシーンが想像できない。ダービーも菊も◎にしたし、今年の締めくくりはやはりこの馬で。

◆有馬も親子制覇か
 アーネストリーの母はトニービン×ノーザンテーストだからHyperion主体の配合で、そこへグラスワンダーで父のパワーで捲り母のHyperionで粘る脚質となった。戦績通り急坂小回り向きの中距離馬で、ペースとコースが合わなかった秋天は度外視できる。ここは宝塚に続く親子制覇の期待も。

◆今年もHalo3×4の機動力で
 ヴィクトワールピサはHalo3×4譲りの無駄のない脚捌きで、小回り内回りでの捲りの速さは世界有数だ。ただ母父がマイラーのMachiavellianでおそらくベスト距離は2000mで、2500mとなると昨年のようなスローの注文はつくだろう。

 ブエナビスタは父と母と母父の長所が絶妙に噛み合った名牝で、Nijinsky的な胴長体型とナスキロ的な斬れで走るので東京の長い直線では超一流だが、中山や阪神の内回りでも一流なので当然無印にはできない。

 トゥザグローリーはKingmamboとフェアリードールを通じるNureyev4×3だからハイインロー基調の配合で、母譲りの頭の高い走法で掻き込んで走るので実は急坂小回り向きだろう。昨年はハナ・クビの3着惜敗だったが、中山ならあれぐらいは走れる馬で、叩き3走目で変身の材料は揃った。

 エイシンフラッシュはドイツ血脈とHyperionを基調としたステイヤー配合だが、宝塚記念でインを巧く立ち回ったように小脚がきくので中山内回りは悪くない。気が良すぎるところがあって、秋天ではHペースを追いかけすぎたルメールがどう乗ってくるか。

 トーセンジョーダンはカンパニーと酷似した血脈構成だが、父がジャングルポケットなのでこちらのほうが距離適性は長い。Hyperion色濃い成長力に富む配合で、今年は本格化しているだけに昨年5着はあまり参考にならず、粘り強さが活きる展開ペースなら中山でもという怖さはある。

 ヒルノダムールは母父ラムタラのズブさを引きずっていていつも勝負所で手応えが悪いが、それはステイヤーだからということが春天で明らかになった。上がりのかかるスタミナ勝負なら。

 レッドデイヴィスは鳴尾記念で格上の脚をみせつけたが、叔父デルタブルースはRibotクロスのダンス産駒で、こちらはタキオン×トニービンだからキャプテントゥーレやザタイキなどと近い距離適性だろう。

 ルーラーシップはHornbeam≒パロクサイド6×4・4で父母の東京向きのナタの斬れを受け継ぎ、大跳びで瞬時に加速できないので早めに外に出してスパートするのが勝ちパターン。昨年もその形で見せ場はつくったが、あれで有馬を勝つのはなかなか難しい。

 ペルーサはJCのときにも書いたが、父も母の全兄も母父も2000mベストで、長い距離だと折り合っても2000mほどは弾けない。

 ローズキングダムは小柄で牡馬にしては少し非力なところがあるので、急坂小回りのパワー勝負はあまり向いていないようだ。

先週のザックリ回顧雑感・中山編〜やはり不作だったマンカフェ

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土曜3RはNETKEIBA「種牡馬POGクリニック」で推奨したアロヒラニが2戦目で勝ち上がり
デビュー戦はゴール前で前がカベで少し脚を余していましたからまあ順当勝ちで、キンカメ×サンデー×ビワハイジというのはナスキロラトロとハイインローを押さえた教科書通りの配合
早めに外に出して捲る安全策でキッチリ勝ちましたが、ファインセラの仔にしてはそれほど俊敏さは感じないというか、キンカメ産駒らしいHyperion的持続力で伸びる馬やなあ〜と思いましたよ

7Rはジャズピアノ(マンカフェ黄金配合でこの世代の1位指名馬)が新馬戦以来久々に芝を使ってきたので取り上げようかとも思ったんですが、やっぱりベストは1400mだし前捌きが少し硬いし、しかも専門紙にやたら印がついてるのでパス(^ ^;)
ソロリサイタルはRed God≒Halo≒Glisk3・3×2なのでサンデー系種牡馬を付ければ確実にスピードはONになるんですが、その母母GliskがBusinesslike≒Big Hurry3×4で、そこにRahyでBelle of Troy=Businesslike≒Big Hurry6×5・6になって、ちょっと体質硬めなのでダートや短距離のゴリ押しに転びやすいんですよね〜
ま〜それはRahyの遺伝力が強いということでもあります
まずまずのレースでしたが、今日の感じだと、芝で重い印を打てるのは道悪の1400mかなあ…と

クリスマスローズは◎エクセルシオールが逃げつぶれてカスリもせず…
レオンビスティーはバクシンオーにミスプロとナスキロが入るので、体型やスピードの乗りからしてもベストは1400mだと思いますが、今日は巧く立ち回ったのと力が一枚上でした
ノーザンテースト≒Storm Birdのニアリークロスもあるので非力なタイプではないですね

日曜2Rを勝ったカフェコンセールは血統屋のPOG企画「マンハッタンカフェ好配合馬リスト」で◎評価(上位10頭)にした馬で(栗山さんも桑原さんも推奨)、母はノボジャックの全妹でその母フライトオブエンジェルスがVenetian Jester≒Drone3×2なので自身はHalo≒Venetian Jester≒Drone3×4・5となり、マンカフェ産駒としては無難というか失敗しにくい配合といえます
Ribotのクロスやフレンチデピュティの力馬っぽさも少し出ていて、体質硬めのハンソデバンドという感じで1800mあたりで手堅いタイプでしょう
「POG種牡馬別好配合馬リスト」をやることが決まってリスト作成に入ったときに「ディープとタキオンは20頭に絞るのが大変やけど、マンカフェは20頭選ぶのが大変やねえ…」と私も栗山さんも桑原さんもボヤいていました
ま〜繁殖牝馬の質が違うといえばそれまでなんですが、でも配合が成功形にハマっていれば肌の質はあまり問わないのが種牡馬マンカフェのすごいところなわけで、しかし現2歳産駒にはそういう黄金配合が少ないというのが三人の一致した見解で、フタをあけてみれば「血統屋」の1人気がメイショウピッケル(メイショウレガーロ全弟)だった…というあたりが不作を物語っていたかと(^ ^;)
ま〜逆にいうと配合さえハマればレッドディザイアやヒルノダムール級をボコッと出す力はあるわけで、まだ現1歳はぜんぜんチェックしてないですが、人気落ちが予想される来年のPOGは狙い目かもしれないですよ〜

4R新馬を勝ったミステリーコードはシークレットコードやヌーベルバーグの3/4弟で、母がナスキロクロスで自身はHalo≒Chieftain3×6、ネオユニ産駒にしては脚長で柔らかくストライドを伸ばすのはナスキロ的というべきで、ゴールインするときもまだまだこれから加速しますよという脚色で、これは中山1800mよりも東京2000mが合っていそう

ホープフル勝ちのアドマイヤブルーはナスキロとハイインローとIrish Lassの牝馬クロスで母母アサーション(愛オークス3着、プロモーションの母、アドマイヤジュピタの母母)の持続力と斬れを増幅していて、Assertといえばダンスホール産駒の重厚なナタ斬れのイメージですが、そんなことを書いていると青葉賞のマウンテンストーンなんかとイメージがダブってくるような馬です

12/4の中山最終は典型的な開幕週の行った行ったで、そこで外を回らさるロスがあったマイネルメダリストとコスモロビンの反撃は十分予想されましたが、この2頭の着順がひっくり返るとまでは読めず…
コスモロビンは脚捌きが半分Robertoで内回り小回りで捲りもきく馬ですね

先週のザックリ回顧雑感・阪神編〜内回りで捲らないルメール

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土曜5Rを勝ったベールドインパクトはコイウタの3/4弟で「サンデー×ミスプロ×War Admiral×La Troienne」のA級配合形でもありますが、こちらは男馬のぶんドクターデヴィアスの力馬っぽさも出ていて急坂小回りベターの中距離馬という感じ

7Rの新馬を勝ったヤマニンファラオはヤマニンウイスカーの3/4弟ですが、こちらはBlushing Groomが強い体型で意外に柔らかくストライドが伸び、ダイワメジャー産駒ですが外回りでも追って味があるタイプ

摂津の◎ノーブルジュエリーはスローを好位で我慢できたのが勝因で、米×独の超アウトブリードだけに古馬になってもう一皮むける余地はあるかもと思っていましたが、春より体型に伸びが出た感じもするし、今なら1800mぐらいが一番合っているようにも思います

元町は◎リフトザウイングスで自信あったんですがそもそもリッカロイヤルがヌケだったので…
ルメールの騎乗でたった一つ不満な点をいうと、捲りのきくコースというか捲りで勝たなければならないコースでもコーナーでスピードに乗せていく意志があんまり感じられないところで、リフトザウイングスもアダムスピークもエイシンフラッシュもけっきょく乗り方としては同じで、きれいにロスなく捌いてはいるんですが、4角を回りながらここでトップスピードに乗せてしまうんだという意志は感じられないというか、4角をロスなく回ってそれから追い出すという乗り方で、あれだと鋭角なコーナーにおける加速力で優位に立ちたい馬の持ち味を100%出し切ったとはいえないんじゃないかと
そりゃ世界のトップクラスの達人ですからどこで乗ってもちゃんと結果は出しますが、でも技術を育んできたバックボーンからして多少の得手不得手はあると思うし、フランス人騎手はやっぱり小回りの捲り競馬よりは長い直線の斬れ勝負のほうが上手やなあ…と私は思いますね〜
私が馬主ならHalo的機動力で捲るならデムーロ、ナスキロ的柔斬れで差すならルメール、ハイインロー的粘りで踏ん張るならウィリアムスにお願いしたいです
リフトザウイングスは急坂小回りの中距離がベストやと言い続けてきましたが、あの好位の外にいればデムーロならば4角手前からゴーサインを出したはずで、またそう乗るべき馬やと思うんで、今日の結果にはまだ満足していません

日曜阪神5Rを勝ったショウナンタケルはアグネスレディー=ヤングサリー3×3の全姉妹クロスが光りますが、他の部分でもMy BabuのクロスやTom Foolのニアリークロスがあって全体に相似配合的でもあります
Nasrullahのクロスがないのに柔らかいのはおそらくリマンドの影響で(リマンドは母父にPalestineを引くので柔らかな斬れがあり、Palestineが柔らかいのは母父がTetratemaだから)、タキオン産駒にしては動きは速くないですが重厚にリマンド的にジワッと斬れるところはショウナンパルフェやニュービギニングのようなイメージで(この2頭も母にNasrullahが薄くリマンドをいじくった配合をしている)、追って追ってあと100mからエンジンがかかった脚は外回り向きでもあり、青葉賞を4角先頭でなかなか止まらない…というイメージの馬です
kuwaさんは「アグネスフライトはタキオンよりもリマンド的な馬だった」と言いますが、ま〜そういうイメージでもありますね〜

7Rは「ローレルブレットにナデ斬られた馬なんか頼りにならんよ」と◎プレミアムブルーでいったらナデ斬られた2頭で決まって手も足も出ず(^ ^;)
この日の阪神は強い向かい風が吹いており軒並み上がりがかかっていましたが、アグネスレディー=ヤングサリー3×3のショウナンタケルとか、KingmamboにDahliaのコスモセンサーとか、ダイワメジャーにNureyevとエンペリーのオリービンとか、Hyperionベースの配合馬の粘っこさが光ったのは、直線でみんな苦しくなったところでもうひと頑張りするのがHyperionなのだ…ということでしょうか

東京大賞典をサラッと

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昨日の大井のレース結果を見たかぎりでいうと、JBCデーよりも時計一つかかる馬場なのか…と

シビルウォーはSadler's Wellsのスタミナとパワーを増幅した配合通りのズブい中長距離馬で、以前の2800mの大賞典ならば◎を打ちたくなる馬ですが、その点でJBCより時計がかかるというのは強調材料

ワンダーアキュートは母系の重厚さも出た走りで1800mより微妙に2000mがベターではないかと思っているんですが、実際2000mは[3.0.0.2]で、しかしこの着外二つがどちらも大井2000m、-16キロで10着に沈んだ昨年の大賞典と09年ジャパンダートダービー5着で、今回も長距離輸送克服がカギだし当日の馬体重や気配には注意したいところ

ヤマニンキングリーはJCダートの内容はワンダーアキュートにそれほど劣るものではなく、ワンダーが力を出しきれなかった際に食い込むのはやはりこれではないか…と

テスタマッタはどちらかというと脚抜きのいい馬場がベターだし2000mよりも1800mがベター、スマートインパルスもスパイキュールの仔だけに1800mがベストかなあ〜という気はするだけに、人気通りですが◎スマートファルコン○シビルウォー☆ワンダーアキュート△ヤマニンキングリー

前売りをみると◎→☆→○で7倍ですか、パドックみて3点ぐらいに絞りたいですが…

ヴィクトワールピサは父よりも父父よりもHalo的な馬だった

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ずっと一線級で走ってきた馬だけに「そうか、まだ4歳だったのか」というのが、ヴィクトワールピサ引退の報道をみたときの第一印象でした

NETKEIBAのPOG特集の「オススメ10頭」で推奨した馬で、3/4同血の兄スウィフトカレントとは違ってポンテッドパスとMuch Too Riskyの欧スタミナも脈絡させたきれいな相似配合をしていて、Haloクロスとはなんぞや、Halo的とはどういうことなのか…ということを最初に教えてくれた馬でもあります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102923/

母父がマイラーのMachiavellianなので、2400m級もスローならこなしましたがベストは6戦全勝の2000mでした

種牡馬としてもHalo的な軽い脚捌きは確実に伝えるでしょうが、これだけ良質のスタミナを引いていれば産駒は2400mも平気でこなすと思いますよ

いろいろ書いてきたなかから抜粋してみました

さあこい!と前受けする間もなく捲られる
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/b333964bdf72f4c76cf8f4ebac5d7911
今ごろ有馬回顧でも…
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/32b4c1bd4e6477fb0b9ca6151d0e42b5
POG指名馬が有馬とNIKKEIを勝ったというのに、こんなヘッポコ予想でいいのだろうか…(^ ^;)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/8e9ef0947cb996ccdb3e94630760d96f
中山でG1級ということ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/e213dc273cc6862a14c6e2f363b51108
ヴィクトワールピサとスウィフトカレントの「1/4の違い」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/89659849e6edd8aa0358adc17872e56b

東京大賞典ザックリ回顧

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年末年始は帰省や旅行の予定もないし、ちょっとイレギュラーなお仕事も入ってるんで今日から引きこもる予定
そのお仕事でディープインパクト1歳産駒の血統表をザッとチェックしていたんですが、2010年生はナスキロ増幅の斬れタイプよりもハイインロー増幅の地力タイプのほうに好配合が多いかな…というのが第一印象

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さて大賞典ですが、栗山さんちに近走のラップ比較がありました

スマートファルコンが東京大賞典を連覇〜栗山求の血統BLOG
http://kuriyama.miesque.com/?eid=71

これをみた限りでは(今年の大賞典は少し時計がかかる馬場と考えられるので)、11年JBCクラシックよりは走っているけれど11年帝王賞や10年東京大賞典ほどは走っていない…といえるのではないかと

2010年が競走馬としてのピークで少しずつ下り坂に入っているのかもしれないし、年を食って馬がズブくなったというか以前のようにガムシャラに逃げなくなっているというのもあるかもしれないし、そしてワンダーアキュートが強くなっているというのももちろんあって、もう2000mなら中央3強と互角の評価でいいんじゃないですかね〜

最後は「抜かれるのは嫌だ」というAureole魂だけで凌いだ…という内容でした


来年もよろしくお願いします

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大晦日ギリギリまでけっこう仕事に追われていて、今年をゆっくり振り返る時間も余力もないので、とりあえずG1の◎だけ振り返っておくかと列記してみると、これがなかなか恥ずかしい(^ ^;)

フェブラリー:パワーストラグル
高松宮記念:ショウナンアルバ
桜花賞:ホエールキャプチャ
皐月賞:トーセンラー
春天:エイシンフラッシュ
NHKマイル:アイヴィーリーグ
ヴィクトリアマイル:アパパネ
オークス:ホエールキャプチャ
ダービー:オルフェーヴル
安田記念:アパパネ
宝塚記念:ナムラクレセント
スプリンターズ:ロケットマン
南部杯:トランセンド
秋華賞:ホエールキャプチャ
菊花賞:オルフェーヴル
秋天:ペルーサ
エリ女:スノーフェアリー
マイルCS:リディル
JC:ブエナビスタ
JCダート:エスポワールシチー
阪神JF:ジョワドヴィーヴル
朝日杯:クラレント
有馬:オルフェーヴル

オルフェやホエールと歩んだクラシックロードは悲喜こもごもで、ブエナは今年も東京では名牝で、ディープは2年目産駒も前途洋々で、ペルーサは相変わらずペルーサのままで(^ ^;)、そんな一年やったかなあ…と

宝塚はトゥザグローリーでいくと前から決めていたのに調子落ちで祐一が泣いてたので◎をやめたんですが、ナムラとアーネストリーで迷ってナムラにいってしまったのが今となっては笑えます(^ ^;)

リディルとクラレントの3/4兄弟にも泣かされましたが、ま〜エリモシックのエリ女や秋華賞では美味しい思いをさせてもらったことだしそこは大目にみて、でもエリモシックもエリモピクシーもG1馬を出せる素晴らしい血統配合の牝馬なのだ…ということは来年も言い続けることでしょう

ではみなさま、よいお年をm(_ _)m

ダイワメジャー産駒のチェックから始まる新春競馬

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あけおめ&ことよろですm(_ _)m

まずはお知らせから
栗山さんちで告知されてますが、「血統屋」のメルマガが今年から定期的に発行されることになりました

登録は「まぐまぐ」から
http://www.mag2.com/m/0001305873.html

「血統屋メールマガジン」を始めます〜栗山求の血統BLOG
http://kuriyama.miesque.com/?eid=72

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金杯の前日まで予想関係のお仕事はしなくていいや〜と思ってたんですが、金杯当日はシンザンとフェアリーの「血統クリニック」の入稿日でもあるので、ジュニアCも含めたこの芝マイル3鞍の予習ぐらいはしておくか…というのが今年の仕事始め

2勝馬はだいたいチェックしたんですが、どのレースもダイワメジャー産駒がキーホースになりそうなので、とりあえず4頭の比較という感じでまとめてみました〜

ダイワメジャー自体はこれまで何度も書いてきたように、母がLady Angela≒Alibhaiのニアリークロスで自身はHail to Reason≒Consentidaのニアリークロスで、パワーと粘りを伝える自己主張の強い種牡馬です

オメガホームランはマルセルブサック賞(仏G1・芝1600m)2着の母ダンスーズデトワールの影響が強いマイラー体型で、母父Highest Honorはレーヴディソールの母父でもありますhttp://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105856/
サンデーとダンシングブレーヴを通じるHalo≒Droneのクロスで、母のマイラーっぽさが出ているという点でトライアンフマーチのようなイメージでもあるかなと
クローバー賞では直線前が開かずに脚を余し、芙蓉Sでも◎にしたのですが手応えほど伸びきれず4着
あの4着をどう解釈するかですが、上がりが速すぎて鋭さ負けしたという見方もできますが、ちょっと急坂が応えたかなという伸びあぐね方にもみえ、もしかするとこの馬は平坦向きで、ダイワメジャー産駒にしてはHighest HonorやDrone譲りのナスキロ柔さで走る馬ですから、京都外ならけっこう斬れるかもしれないですよ

オリービンはアスタルテ賞(仏G2・芝1600m)のシャンクシーの息子でハングリージャックの3/4弟
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105813/
母母父エンペリー譲りの激しい気性が厄介ですが、NureyevとVaguely Noble経由でハイインロー的粘り強さを受け、デビュー戦(ゴール前1Fが11.8)と京王杯(同11.9)のように上がりが速いと鋭さ負けしてしまいますが、ここ2走のように上がり12秒台後半ならなかなか渋い馬です

トランドネージュはひいらぎ賞で前半絡まれてムキになって逃げて失速
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106570/
4頭のなかでこの馬だけが母系にナスキロ血脈を引かず、ノーザンテースト3×4で母母父がRoberto系ですから、トーセンベニザクラに楽勝した未勝利勝ちをみても本来は東京より中山でパワーが活きるタイプ
赤松賞では直線先頭に立ったもののトーセンベニザクラに差し切られてしまったように、配合や走法からして一番中山向きなのはこれでしょう

トーセンベニザクラはハギノリアルキングやアドマイヤモナークの近親で、母父ホワイトマズルはダローネガと同じ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102231/
母がDrone4×4で自身はHalo≒Drone3×5・5なのでダイワメジャー産駒にしては東京で斬れる脚も使える馬ですが、母母がRoberto×Danzigですから中山で先行楽勝するようなパワーも兼備していて、ちょっとどっちつかずですが1600〜1800mで弱点が少ないタイプです

ダイワメジャー×ナスキロ(2)ダローネガとエピセアロームの叩き合い
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6f10e72cb8bd4e58079048117210eb84
サンデー×スカーレットインク牝系(3)〜ヒシカツジェームスとレジェンドブルーも「ダメジャー脚質」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/8a7a7b1cc98cf37194045d3ac328d35e

フェアリーSに出てくるタキオン産駒は、それぞれ母系の特長がちゃんと表現されている

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リーディング上位種牡馬の現2歳(2010年生)産駒の配合をチェックする…という作業に年末から追われてるんですが、アグネスタキオンのラストクロップはそれにふさわしい豪華メンバーですよ〜

09年産も好配合馬が多いと書きましたが、けっきょくJRAの2歳リーディングではディープ、ダイワメジャーに次ぐ3位で(AEIはダイワメジャーより上)、ラストクロップはザッとみた感じだと、それ以上も望めるラインナップじゃないかと思います

ま〜タキオンはNorthern DancerもMr.Prospectorも持たず、母父がNasrullahのクロスで母母がHyperionとLady Jurorのクロスですから、どんな血統の牝馬と配合しても良形になりやすいんですけどね〜

クロスがうるさい自己主張の強い牝馬との配合にも向いていて、アビやレーヴドスカーなんてその典型ですが、フェアリーSで人気を集めそうなオメガハートランドは母がエルコン×トニービン×LyphardでNorthern Dancer4・5×4、ラシンティランテは母がエンドスウィープ×ノーザンテースト×Crafty ProspectorでMr.Prospector3×4、Northern Dancer4×3

オメガハートランド
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105758/
ラシンティランテ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106061/

こういう牝馬とでも配合が決まり、相手牝馬の特長をうまく引き出してくるのが種牡馬タキオンの優秀なところで、オメガハートランドは血統通り“短めリンカーン”というイメージの馬に出ているし、ラシンティランテはクラフティワイフ牝系らしく今のところは母系の軽いスピードがONになっていてレースが上手です

タガノキャンドルは母が秋華賞で追い込み一発のブゼンキャンドルで、これも「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の配合形らしい、しぶとい前受け脚質にちゃんと出ていますよ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106310/

木曜のボツ予想〜中山の正月競馬は、HaloとLady Jurorの機動力で

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中山金杯は◎アドマイヤコスモス
母アドマイヤラピスはステイヤーズS2着のスタミナ自慢でしたが、HyperionとLady Jurorのクロスで粘り強い小脚を伝えるので、産駒は急坂小回り>平坦大回りな脚質になりやすく、アドマイヤフジは川田が先行捲りに脚質転換してから本格化して中山金杯を連覇しました
ちなみに川田が4角手前からスルスルとスパートして皐月賞を勝たせたキャプテントゥーレは、母がトニービンにLyphardとTudor Minstrelですからやはり「HyperionとLady Juror」
福島記念にしても新潟外回りの残り400mの最速ラップのところで一気に小脚を使って抜け出していて、ゴール前はメイショウカンパクに詰められていましたが、あれは小回り向きの格上馬が新潟外で勝ちきるパターンでもあります
内2000mの大原や京橋では、上村が外に持ち出しただけで何もしないでも馬が喜び勇んで捲ってる感じで、あのレースぶりは兄同様急坂小回り2000mがベスト、ここも同じ競馬ができれば勝つでしょう
冬場の内回り小回り2000mは????でヴィクトワールピサとトゥザグローリーにしか負けてないコスモファントムが○
△フェデラリストはEl Gran Senor≒Nijinsky的胴長体型で東京で大楽勝ということは、やっぱり広いコース向きとみるべきではないか…と

中山最終は前回狙った○ディープサウンドでもう一度…といきたいところですが、あの感じだとベストは中山1800mという気もするので、Halo3×3の機動力あるマイラーで中山芝1600mは??????、?は稍重で?はNZTで?は準オープンですから、現級の中山芝1600m良なら信頼度高い◎アドバンスヘイローから

京都最終は難解ですが、ウエスタンハピネスの芝ダッシュはなかなか速いのでオーバーペース気味と読めば、アルーリングムーンが追い込み3着でもこの人気ならちょっと美味しいかなと
もちろん外差しも決まる馬場かどうかを確認したうえでの狙いになりますが、叩き2走目は????と必ず動きますよ

木曜のレース回顧・中山編〜オークスが楽しみなブリッジクライム

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中山9R ジュニアC
◎10.マウントビスティー
○1.モエレフルール
▲6.オメガホームラン
△3.ヴィオラーネ
△5.ステージナーヴ
×9.アーカイブ
▲オメガはダイワメジャーのマイラーだから芙蓉Sは自信の◎だったが、スローで鋭さ負けというより坂で伸びきれずという内容で、母がサーゲイロードのクロスだし平坦向きかもしれないという疑惑が拭い去れない。◎はマウントビスティー。未勝利勝ちの内容が良かったので黒松賞でも◎で狙ったが、スプリンターではなくマイラーだから1200mだと息が入らない。それでも前崩れのなか唯一先行勢で掲示板に載ったのは評価できるし、距離延長と同型不在で息を入れて逃げられればいけそうだ。

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◎マウントビスティーは外枠から仕掛けてハナに行ったぶんちょっと前半ムキになって走っていて、ま〜でも距離はこれぐらいのほうがよさそうです
▲オメガホームランは今日も最後の坂で少し失速気味でしたが、終わってみれば前走より相手が軽かったかな?
単純比較で、芙蓉2着のサトノギャラントが次走ベゴニアを快勝、そこで勝ち馬に1馬身ちょっと離されたリアルフレアがひいらぎではモエレフレールとハナ・アタマの接戦ですから、けっきょく芙蓉>ひいらぎというレースレベルのまま決着したのではないか…と
○モエレフルールはインの好位で北宏らしくソツなく乗りましたが、ゴールドヘイロー×マガロ牝系で力馬っぽいところはあるので、ひいらぎのように上がりのかかる決着のほうが持ち味は活きるタイプではあります
セイクレットレーヴはアドマイヤムーンらしいしなやかな走りで、母がブライアンズタイム×Sadler's Wellsというヴィクトリー配合ですからマイルは少し忙しいとみていたんですが、これは良なら斬れますね〜
距離はもうちょっと延びたほうがいいと思います
このゴール前の叩き合いをみても、中山1600mならダイワメジャーが粘るけれど、東京1800mならアドマイヤムーンが差しきる、というようなライバル関係は続きそうですね〜

金杯の◎アドマイヤコスモスはいつも通りの好位付けで、ここから外に出しながらいつも通り馬ナリで捲るんだろうなあ〜と思ってみていたらズルズル下がってしまい、それでも下馬せずに回ってきたので脚元ではないのかな?と思っていたら骨折とは…
後からレースを見直すと、向正面でもう脚捌きがおかしいですね
△フェデラリストはダンスパートナー待望の重賞ウィナーとなりましたが、父のエンパイアメーカーはIn RealityとBuckpasserのクロスでその父UnbridledがRough'n TumbleとAspidistraのクロスですから、Fappiano父系の必勝パターンの配合をしていて、パルレメンターレやトーセンスターンのようなダート中距離馬をわんさか出すでしょうが、サンデー肌に配すると「サンデー×ミスプロ×Buckpasser」のA級配合形の「マスター、ワシ体質硬めが好きからLa TroienneとMan o'War多めに入れといて〜」というような配合になるわけですな(^ ^;)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102831/
この馬の場合は、BuckpasserのLa Troienneには触らずTom Foolだけに触ったのが(芝で成功した)勝因じゃないかと考えられ、だからサンデー肌でもHalo的Tom Fool的な軽く無駄のない脚捌きを伝える牝馬、たとえば母がHalo≒Red God≒Sir Ivor≒Droneを持つとか、母母がTom Foolのクロスを持つとか、そういう牝馬との配合のほうが(芝では)成功しやすいんじゃないかと
笠シショーが「ダノンバラードを逆さまにしたような配合だ」と書いていましたが、たしかに“胴長ダノンバラード”というイメージの馬で、父系からも2400mぐらいに延びてもよさそうです

芝2000mで新馬勝ちしたブリッジクライムはカリバーンの3/4妹で、いやこれは走りますね〜
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106032/
ゼンノロブロイは米血で凝り固まった配合なので血脈構成の1/2以上が欧血の牝馬との配合が望ましく、また芝向きの斬れを増すにはナスキロ血脈をもってくるのが有効で、サンテミリオンもアニメイトバイオもコスモネモシンもアグネスワルツもそんな配合ですが、この馬も母父がSeattle Slewのラインですが母母には重厚な南米血脈が強く、ここはペルーサのイメージでもあります
これも牝馬でサンテミリオンやアニメイトバイトの斬れ方と近いイメージで、東京ならもっと斬れそうで、オークスが楽しみな馬が出てきました

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