Quantcast
Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
Viewing all 4437 articles
Browse latest View live

Graustark≒ライバリュウ(4)〜ますます快調、ダート中距離界を地味に席巻中

$
0
0

「Graustark≒ライバリュウ(3)〜アントニオピサもついにオープン入り」の後、タイムズアローとエイコーンパスがまた勝ち星を加えたので更新しておきます〜
アントニオピサは今週のながつきSに登録がありますが、パーフェクトスコアも復帰は近いとのことで、また成長した姿を見せてくれることでしょう(・∀・)

ライバリュウ
└ダイナエイコーン
 └エイコーンカップ
  └サンデーエイコーン
   ├ワキノカイザー(マヤノトップガン)6勝
   ├ステルスソニック(タニノギムレット)1勝
   ├エイコーンリング
   │└エイコーンパス(タイムパラドックス)3勝
   ├ハンドレッドスコア(ホワイトマズル)3勝
   │└パーフェクトスコア(ブライアンズタイム)1勝
   ├サンデーローズ(ブライアンズタイム)2勝
   ├タイムズアロー(タイムパラドックス)5勝
   └アントニオピサ(タニノギムレット)4勝

Graustark≒ライバリュウ(3)〜アントニオピサもついにオープン入り
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/a1d6022de8f9c4d3181d4fd276d9ece3


ニックス(5)〜「ロージズインメイ×マイネルラヴ」に学ぶ配合的な緊張と緩和

$
0
0

6月から「一口馬主好配合馬ピックアップ(2013)」のお仕事に追われていますが、つくづく思うのは、立ち姿の写真だけではなかなか体質まではわからん場合があるよなあ…と

いつも血統表→写真→動画の順に見るんですが、写真→動画で印象が変わることってけっこうあるんですよね〜

人間だってヌード写真見ただけでは、体質や運動神経まではなかなかつかみきれないと思うんですよ

マイケル・ジョーダンがディフェンダーを抜くときの最初の一歩、一歩目を踏み込むときの重心が沈んで全身がウニャッとしなるあの体質、超一流のアスリートにはだいたいあのウニャがあるんですが、ジョーダンがパンツ一丁でにニコニコ笑ってる写真を見てもそれはわからないですからね(^ ^;)

--------

「ロージズインメイ×マイネルラヴ」の組み合わせはこれまで中央に5頭が出走し、ドリームバレンチノ=マイネショコラーデ、マイネボヌール、サイモンガーランドと4頭が勝ち馬となっており、この4頭は全て収得賞金2000万円以上を稼いでいます

これは(ロージズやマイネルラヴには申し訳ないですが)両者の父や母父の実績と照らし合わせてみても、驚異的な成功と言わざるをえません(^ ^;)

以下、下記エントリから抜粋

--------

種牡馬ロージズインメイについてもう一度まとめると、Haloから数えて3代目でもうこの父系のスピードの遺産は底を尽きかけていて、しかも父も母も自身も強いクロスを持たない緩和配合ですから、早い時期に開花するようなスピードはあまり伝えず、2歳の短距離戦を天性のスピードで押し切って勝つような産駒はほとんどいません

そういう緩和配合ですから強いクロスを持つ緊張状態の牝馬との配合が成功しやすいし、また緊張状態の相手牝馬のキャラを立てるタイプでもあります

配合的な活力を増してスピードを出すには、(1)底を尽きかけているHaloのスピードをクロスで蘇生させる、(2)Raise a CupのRaise a Native×Nashua×Bull Dog×Blue Larkspurという構成がMr.Prospectorとソックリなのでこのニアリークロスを狙う、この二択しかなく、実際代表産駒ビッグ2は母父ミスプロ系です

コスモオオゾラは母マイネシャローナがNorthern Dancer4×4、Raise a Native4×4、Drone≒Halo4×4で、自身はHalo≒Drone4×5・5、Raise a Cup≒Mr.Prospector4×4、緩和しまくったロージズインメイと緊張しまくったマイネシャローナは最高のカップルですやん
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105185/

ドリームバレンチノの場合は母コスモヴァレンチ(小倉2歳S)がNasrullah6・6×4・5ですから、まあマイネシャローナほど緊張状態にはないですが、私は緊張と緩和の目安としては、いちおう血量4×4(5・5×5・5とか4×5・6・6とか)あたりから“緊張”とみなしてます

母がNasrullah4×4血量のクロスで、自身はRaise a Cup≒Mr.Prospector4×4、これもロージズインメイを緊張させた配合には違いなく、母や母父のスプリンター資質がONになったのも順当
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007104877/

--------

つまり「ロージズインメイ×マイネルラヴ」が成功しやすいのは、Raise a Cup≒Mr.Prospector4×4のニアリークロスが生じることがまず一つ

そしてもう一つの理由として、マイネルラヴの母父リィフォーがNorthern Dancer系なので、相手牝馬がNorthern Dancerクロスを持っていることが多い…というのもあげられるでしょう

Haloの遺産を食いつぶし、オッサン血統屋のアゴの下の肉みたいに緩和しまくったロージズインメイには、Northern DancerやNasrullahの強いクロスを持つ緊張状態の牝馬をもってきて、Raise a Cup≒Mr.ProspectorやHaloのクロスをつくることで配合的な活力を増す必要があったわけで、だからビッグレッド系列にマイネルラヴ牝馬が何頭もいたことは彼にとっては幸運でした

ちなみにマイネボヌールの母はLyphard4×4、サイモンガーランドの母はBuckpasser4×4と4×4血量のメインクロスを持つのに対し、ロージズ×マイネルラヴで唯一未勝利に終わったコスモビーラヴドの場合は、母コスモディアレストがNorthern Dancerのクロスを持たず、Nasrullahのクロスも6・6×5・6・6(4×5血量)ですから十分に緊張した配合とはいえず、これが敗因だったといえるかもしれません
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105144/

メイショウマシュウとドリームバレンチノの配合〜ロージズを緊張させる女たち
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f024b734509115186671dd4b9bf40d33

先週の雑感〜柳の下のCape Cross

$
0
0

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週分を3頭更新しました〜

先週は勝ちっぷりだけならライザンが一番で、やはりミッキーアイル組(「ディープ好配合リスト」で◎ミッキー○アトムと評価した私としてはこう呼びたいw)はハイレベルじゃないかと
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104094/

ネオユニヴァース×Cape Cross×Bustedですからロジユニヴァースと似た骨格の配合で、「Danzig本流のパワーを伝えるGreen Desertを、高速馬場対応にする方法はたった一つしかない」でも書いたように、Green Desert×サンデーは今後も要注目ということで

ロジユニヴァースといえば、ネオユニ×Machiavellianもロジユニにヴィクトワールピサにヘミングウェイと成功しており、同じ手口が何度も通用する柳の下のドジョウ種牡馬と呼びたいですが、ようはGreen DesertをもってくるのもMachiavellianをもってくるのも大きな目的はHaloの(ニヤリー)クロスなわけで、前にも書いたように父から高確率で曲飛を受け継ぐネオユニ産駒がストライド走法で大成するのはなかなか難しいと言わざるをえず、ならばHalo的な要素やFair Trial的な要素をONにして、脚の回転や機動力を増すのが成功への近道…というわけですな

Bustedとのニックス((ロジユニ、ヴィクトワールピサ、トーセンソレイユ))もWild RiskやDonatelloのクロスもポイントですが、Court Martialを通じてFair Trialをクロスするので機動力アップにも貢献しているわけです

あとロジユニヴァースしかり、アンライバルドしかり、ヴィクトワールピサ(ローキンの2着)しかりで、G1級は根は内回り向きでも素質だけで外回りの新馬戦を勝ちきるぐらいじゃないと…という格言も昔つくりました

外房はショウナンダイチかエンドレスノットかで◎は迷ったんですが、まあドラゴンライズもヤヤラーラも拾えてないのでそこはいいとして(^ ^;)、エンドレスノットの「やはりおぬしはHalo3×5よのう」という機動力をみると、秋華賞のウリウリにも印は回したくなりますな
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106084/

しかしエビショウはエンドレスノットみたいに持ったまま捲れる馬とかエクスシアみたいに持ったまま先行できる馬ならきれいに勝つけど、ほんとに4角手前から踊り出すとまずこないよなあ…
馬券買ってる人は「まだ踊るな、まだ踊らないでくれ…」と祈りながら観てるんじゃないかと(^ ^;)

スマートレイアーはHalo≒Drone≒Red God3×5・5(というよりAlzaoとダンブレとグルームダンサーを通じるLyphardとHaloの組み合わせクロスというべきか)で、脚捌きはHalo的なのでダノンバラードやヴィルシーナやフレールジャックのように内回りの機動力はあるほうでしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010102459/

一方でホワイトマズルを通じるLyphard4×4・5でもありますから、有力どころの脚質を考慮してもワンポジ前で受けたいところではあり、でも今のユタカならそういう絵は十分描けます

Danzig本流のパワーを伝えるGreen Desertを、高速馬場対応にする方法はたった一つしかない
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6e9c095e57f9f2d3d9dd85caf0baca0d

まるでダッシャーゴーゴーじゃないの♪

$
0
0

「フォーティナイナーとサクラバクシンオーという日米の快速血統の融合で生まれた快速馬というべきでしょうが、ミスプロとサンデーとバクシンオーだとグランプリボスのように体質が柔らかくなりそうで、実際若いころはスプリンターとしては少ししなやかすぎる馬だったのですが、母母メガミゲランがMill ReefとモガミとBuckpasserを通じるLa Troienne3本クロスで、この頑強さが古馬になって発現してきて一年前と比べると馬体重にして+20キロぶん頑強になって、ついにスプリンターとして頂点を狙えるところまで上り詰めたというべきでしょう」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102527/
(「日曜の重賞回顧〜馬場に翻弄された中山、けっきょくHペースでナスキロ斬れが炸裂」より)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/304e071dae2e970038be61bf27e6380d

「ダッシャーゴーゴーはバクシンオーにHaloとミスプロとナスキロを入れて柔らかく俊敏ですが、無酸素運動をつづけるための頑強さ(Lady Angela増幅)が足りないので後傾ラップでしか好走しないのだ…ということは以前書きましたが、母父バクシンオーからみたハクサンムーンにも同じようなことがいえるんじゃないかと」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007105543/
(「高松宮記念回顧〜まさかの後傾ラップ、しかし2頭だけ脚が違った」より)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/3a66ee2647e3b54d7f0bbb9578d8865a

「母母のところに最強のスタミナ血脈Key to the Mintが入ることでカバーしてはいるが、バクシンオーにミスプロとHaloとナスキロが入るので、超一流のスプリンターとしては頑健さが足りない配合だからG1では◎にしない…と、ダッシャーゴーゴーについては書いてきました」
「ダッシャーゴーゴーが最も強いパターンは、前後半の差があまりない緩め平均ペースにおいて、上がりを伸ばすようなラップを刻んだとき…ということがわかります」
(「黄金配合ではないダッシャーゴーゴーが後傾ラップに強い理由」より)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/65e50fb44ae6f2694949319540b5329a

ハクサンムーンが昨秋オープン入りしてからの戦績は[3.1.1.2]ですが、これを前後半のラップでみると(直千のアイビスは除く)

セントウル1着:33.8-33.7
CBC2着:34.2-33.8
高松宮3着:34.3-34.0
オーシャン9着:33.1-36.3
京阪1着:34.3-34.2
京洛15着:33.1-36.4

バクシンオーにミスプロとHaloとナスキロが入って、La TroienneやRibotのサポートもあるとはいえ、Lady Angelaガッツリ増幅のいわゆるバクシンオー黄金配合とはちょっとズレた配合で、だからA級スプリンターとしては頑強さが少し足りないので、1200mでも前傾ラップより後傾ラップを好む

マチコ・ワタナベに言わせれば、「まるでダッシャーゴーゴーじゃないの♪ 迷い道くねくね」

とはいえオーシャンや京洛の大敗は本格化前のものだし、体重が20キロ増えて母系の奥に潜んでいたLa Troienneパワーが発現してきた今ならば、前傾ラップにも耐えうる頑強さも兼備しているのではないか…という見方はできます

ちなみにこのメガミゲラン、オールドファンにはなかなか懐かしい馬で、若いころは芝1800mを好位抜け出して勝つようなしなやかさがあったのに、オバチャンになるにつれて体重が増えてスプリンター化してきて、3歳春のデビュー戦が424キロ、それが5歳時に芝1200mのオープン特別を2勝したときには460キロになっていました

これもモガミ×マルゼンスキーの頑強さがだんだん発現してきた結果だと思われます

今回はアイビスで併走して逃げたフォーエバーマークがいるだけに、これとどう兼ね合ってどんなラップを刻むのか、そして前傾ラップになってももうひと踏ん張りする頑強さを身につけているのか、このあたりが推理のポイントじゃないですかね〜

Storm Catにオンブにダッコ

$
0
0

ロードカナロアは母がSecretariat=Syrian Sea3×4、Eight Thirty≒War Relic6×6・6で、Chop Chop≒The Doge5×6で、自身はNijinsky≒Storm Bird6×4にTom Fool≒Bolero Rose7×5ですから、母父Storm Catの血脈構成を全てクロスしていることがわかります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103552/

アユサンは母がEight Thirty≒Good Example≒War Relic6×5・5で、自身はAlzaoとStorm Catを通じるNorthern DancerとSir Gaylord≒SecretariatとAttica≒Bolero RoseとRoman≒Chop Chopのクロスですから、やってることはカナロアとだいたい同じ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100487/

タイキシャトル×Storm Catの黄金配合、メイショウボーラーとレッドスパーダは、ウェルシュマフィンとStorm Catを通じるNijinsky≒Storm BirdとナスキロとFlaring Top≒Bolero RoseとWar Relic≒Eight Thirtyのクロス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2001100650/

こうしてみると、母父にStorm Catを持つ一流マイラー・スプリンターは、母と自身の代において、Storm Catの血脈構成を万遍なく、バランス良く増幅させていることがわかります

ナスキロ的柔らかさ、Bold RulerとTom Foolの機動力、Chop ChopとEight Thirtyのパワー、そして万能なNorthern Dancer

Storm Catのマイラーとしての血脈構成がパーフェクトだからこそ、Storm Cat頼みの配合が成功するのだと

これがダービーや宝塚を狙いましょうとなると、キズナやショウナンマイティのように父のスタミナを活かすような仕掛けがもう一つ必要になってくるわけですが、スプリンターやマイラーならばStorm Catにオンブにダッコに肩車の配合でいいのです

今週の新馬戦

$
0
0

確定メンバーをザッと眺めてましたが、今週の新馬は日曜中山4Rレッドルシアン(一口好配合ピックアップ馬)にまずは期待
ギンザボナンザの全妹で母がトニービン×ノーザンテースト、ロブロイにHyperionをもってきた好形で、小さな牝馬らしいですがおそらくHyperion的な体質でしょうからそこは気にしてません

日曜中山5Rロングアンドリーンはシンボリクリスエス×スペシャルウィーク×ヘクタープロテクターでStriking=Busher≒Blue Eyed Momo=Busanda5・7・7×7・7・8(母がBuckpasser5×5)、今トレンドな母父スペシャルウィークの成功パターンですな(・∀・)
このレースはディアデラノビア産駒ディアデルレイやイタリアンレッドと3/4同血のイタリアンネオなんかもいて面白そう(・∀・)

日曜阪神の芝1800m戦にはトゥザグローリーの全弟トゥザワールド、ヘヴンリーロマンス娘アムールブリエ、ブロードストリートの3/4弟ドラゴンストリート、もうすっかり秋競馬やなあ〜というメンツが続々出てきます

2歳の特別ではヤマボウシのマイネルフォルスとローブデソワ(ともに一口好配合ピックアップ馬)に頑張ってもらいたい
あとレッドアリオンがポートアイランドで復帰しますが、オープン特別にしてはなかなか骨っぽいメンツが揃いましたね〜

絶好調のスペシャルウィーク肌と「War AdmiralとLa Troienne」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f6599e7fa00fab7407199d6546329b86

11/9,10の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

$
0
0

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2012)』で栗山求が取り上げたラフィネシチー(牝2歳)が土曜京都6R新馬戦(ダ1400m)を勝ち上がりました。コメントは以下のとおり。

★友駿ホースクラブ
父ゴールドアリュール
母レディクラシック(ブライアンズタイム)
 牝 募集価格:1200万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011101468/
半兄グランドシチー(父キングカメハメハ)はマーキュリーC(G3)2着、エルムS(G3)3着、東海S(G2)5着などの成績があり、いずれ重賞を勝つのではないかと思われる素質馬です。本馬は名馬エスポワールシチーと同じ「ゴールドアリュール×ブライアンズタイム」の組み合わせで、母レディクラシックの Flower Bowl≒Swaps 4×4を活かした配合構成。父ゴールドアリュールの代表産駒は、上記の相似な血のクロスのエッセンスである Hyperion と Son-in-Law の組み合わせから成る血との間に大物を誕生させる傾向があります。ダート向きの配合として一本筋が通っており悪くありません。(栗山)

■『2013〜14年種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』で望田潤と栗山求がダブル推奨したゼウスバローズ(牡2歳)が土曜京都4R未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。コメントは以下のとおり。

◎ゼウスバローズ(牡・母ラヴアンドバブルズ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011106377/
ディープブリランテ・ハブルバブルの全弟。バブルガムフェローやザッツザプレンティでおなじみのバブルカンパニー牝系で、母はクロエ賞(仏G3・芝1800m)勝ち馬で Northern Dancer や Riverman≒Hopespringseternal などをクロスする相似配合で、自身は Lyphard と Busted と Burghclere≒Alcoa クロス。要所を全て押さえた満点の中距離配合で、近い世代にクロスが多いので完成も早め。(望田)
ダービー馬ディープブリランテの全弟。セレクトセール2011に出場予定だったが直前で欠場し、猪熊広次氏に購買された。全兄は一生懸命走りすぎるところがあり、そうした気性面の弱点を抱えながら日本ダービーを制したので、能力の高さはかなりのもの。弟の気性は分からないが、精神的に余裕があり、苦も無く折り合えるようなら、相当な活躍が見込める。底力あふれる血で構成され、Lyphard と Busted のクロス、Mr.Prospector と Nureyev の組み合わせなど、好パターンが詰め込まれている。(栗山)

以上、栗山ブログからのガツーンコピペでした(・∀・)

ゼウスバローズはデビュー2戦のレースぶりをみると、やっぱり後ろから斬れでズバッと差すよりは、ディープブリランテやバブルガムフェローやザッツザプレンティ同様、前で受けて抜かせない強さに長けたタイプだろうと

「ディープ好配合リスト」ではラヴアンドバブルズとプリンセスオリビアとクロウキャニオンは毎年◎評価ですが、それは「ディープとの配合パターンが決まっている」というのはもちろん、「母自体がすでにA級の相似配合だから」なのです

■日曜東京9RノベンバーS スピルバーグ1着(ディープ好配合・望田&栗山)
■日曜京都10RアンドロメダS ラウンドワールド1着(ディープ好配合・栗山)

「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新&先週の雑感

$
0
0

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました〜

イタリアンネオはイタリアンレッドと父ネオユニヴァースと母母バルドネキアが同じ3/4同血で、間にエルコンドルパサーが入ってますますFair Trial的な血が多くなり、配合どおりFair Trial的な小脚でチョコチョコ走ります
しかし東京でもスローで上がり2Fのヨーイドンになるとこういう内回り向き小脚がチョコチョコ残ってしまうというのはよくあることで、たとえば掻き込み有馬連覇親父の東京のベストパフォはスローの京王杯SC、上がり10.8-11.5を掻き込みながら大外一気でエアジハードを並ぶ間もなく差し切り、しかし次走安田記念はHペースになったのでしなってしなって伸びるエアに雪辱されてしまったのでした

オーロCはイン差しがお家芸のプリンセスメモリーも押さえてただけに、クラウンレガーロの2着がほしかった…
これで1枠を引いたときは[1.1.1.0]で単回値943複回値500、しかし一度もアクセルもブレーキも踏まずに全くロスなく馬群を捌いた後藤の騎乗も大きく、復帰後は好プレー連発ですから大したもんです

先週も東京ダートはベストウォーリア、オールドパサデナ、ローレンルーナと相変わらずA.P.Indyが頑張ってますが、そのあたりのことは明日発売の「サラブレ」でうさんくさい血統探偵が語っていますのでご一読を(・∀・)

またキクノストームにフミノファルコンとスタチューオブリバティ産駒も大活躍で、それもそのはずスタチューの母Charming LassieはA.P.Indyと3/4同血(Seattle Slew×Lassie Dear)なのです
ただ東京でも1300〜1400mでは[4.3.2.43]なのに対し1600mでは[1.0.4.10]で、A.P.Indyでもスピードが勝ったTapit型に近いイメージで、1400m>1600mという傾向はあるかなと

オリハルコンはデビュー戦を見たときに、これはRoberto走法がONになった捲りの馬だと書きましたが、待望の内回りで「俺はRobertoなんやあああっ」とうなりながら捲ってましたね(^ ^;)

あと先週はゼウスバローズとスピルバーグが勝ったので、下記エントリをまたリンクしておきますか
「ディープ×ハブルバブル」が外さないのは、「ディープ×プリンセスオリビア」や「ディープ×ドナブリーニ」が外さないのとまったく同じ理由で、そのあたりは下記エントリ「ショウナンダイチが…」や「ディープのLyphardクロスにおいて暗躍する“Northern Dancer+Fair Trial+Never Bend”」もご一読ください、ということで

トゥザワールドは兄より脚が長いので外回り向きの斬れも兼備しているんですが、フェアリードールの牝系ですから根はHyperion脚質で、素質が高いのは疑いようがないですが高レベルなどっちつかず脚質に陥ってしまいそうな予感も少し

ダノンアンビシャスはディープにナスキロ二本入れてどちらかというと外回り向きの斬れ、アンドロメダのラウンドワールドもですが、日曜の京都芝は外伸び優勢なので、内回りでも外回り向きの馬が外捲りで差せる馬場ではありました

ショウナンダイチが今さらながら連勝したので、ディープのLyphardクロスについて久しぶりに
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/2de75f6d07235d81c299ffef90d5fd2c


第2回さっさん会〜ウンポさんはCrimson Satanだった

$
0
0

「第2回さっさん会」はJR北新地駅近くの「一鶴 西梅田店」にて19時スタート、mtさんがお仕事の都合で急きょキャンセルとなり、御大さっさん、幹事のメテオさん、前回につづいてみっちーさんとウンポコロコさん、そして今回新たに参加のbrokkenさんとえもしおんさん、そして望田を加えた計7名で、名物のスパイシーなモモ焼きなどを食らいながら22時半に無事終了





brokkenさんはキャロットと東サラの会員さんで、えもしおんさん(お土産までいただいて恐縮です)はロードの会員さんで、業界にもなかなか顔が広いbrokkenさんがのっけからノートPCを立ちあげて、「この繁殖に○○をつけようという話になってるんですがいかがでしょう?」みたいな話を振ってくるので、いやそんなんやり出したらキリないで…と思いながらも、いろんな馬の血統表をツマミに3時間半ワイワイやってました(さっさんも対抗心むき出しで、クリアファイルから手書き血統表を取り出すも誰も食いつかず…)

で、みんな思ったことを好き勝手にしゃべくりまくる中、今回も料理を取り分けながら専ら聞き役に回っていたのがウンポさん

brokkenさんがスカーレットブーケの血統表を表示しながら「この配合のどこが一番いいんですかね〜?」と聞いてくるので、「ん〜これはノーザンテーストも母系のRoyal Charger×Your Hostessももちろんいいんですけど、何よりもCrimson SatanやBeau Maxが素晴らしい」「Storm Catも何がいいかというとCrimson SatanとかCrimson Saintが素晴らしい」「みんながNorthern Dancerやナスキロやってワーワー言ってるときに、サラダを取り分けて聞き役に回る人がいるから場がうまいこと成立するという、スカーレットブーケやダイワメジャーの血統表におけるCrimson Satanというのは、この宴におけるウンポさんみたいなもんなんですよ」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1988107320/

和歌山から来襲してきたbrokkenさんと名古屋から強襲してきたえもしおんさんは、近くのホテルに宿をとっておられたようですが、解散後の二人の動きがキニナル…

そんなわけで、今回も楽しいひと時をありがとうございました(・∀・)皆さまお疲れさまでしたm(_ _)m

「サラブレ」12月号にてコラムを二つ書いています

$
0
0

本日11/13発売「サラブレ」にて、「ゼンノロブロイ産駒 “走る”配合のツボ」と「配合探偵・那須喜郎 チャンピオンズCでコース利を得る父系をあばけ」という二つのコラムを二つ書かせていただいてますので、よろしければご一読くださいm(_ _)m

「那須喜郎」のほうは不定期連載の予定ですが、名前はもちろんナスキロをもじったもので、私ではなく担当の方によるネーミングですので念のため(^ ^;)

グラスワンダー親父とかシマントガワ先生のノリでおちゃらけて書いてますので(^ ^;)、軽〜く読んでいただければ幸いです

「血統屋」でも「サラブレ」でもその他の媒体でもいいんですが、「こういう内容の血統論が読みたい」とか「この馬について、この血について書いてほしい」とか、そういうリクエストがいただけると企画を練るときに非常に参考になりますので、何か思いついたらここのブログにでも書いていただけると嬉しいですm(_ _)m

「サラブレ」2013年12月号
http://www.enterbrain.co.jp/sarabure/

芝マイル路線

$
0
0

「毎年マイルG1の予想をするときに気づかされるのは、私の頭のなかにある“最強マイラー像”はアグネスデジタルやタイキシャトルやエアジハードのままで、もう10年以上も更新されていない…ということ」
最強マイラー像
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/3993f3f0ac64f4c2199d31e52003772f

「ヴィクトワールピサやナカヤマフェスタやブエナビスタなどの大活躍を見ての通り、サンデー系のしなやかさ柔らかさによって日本の競馬は中距離では世界のトップレベルに登りつめたといっていいと思いますが、その代償として近年の短距離〜マイル路線の停滞・混迷があるのではなかろうかということは、以前から指摘してきました」
第62回安田記念回顧〜サンデー的柔さから逃れるために(2)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/16a0fc227114d03a8fdda1c6e0625cdf

芝マイル路線はここ数年ずっと確たる主役不在の混迷状態で、近2年のマイルCSはエイシンアポロンやサダムパテックといった中距離からの転向組が、フィフスペトルやグランプリボスといったマイル路線の常連を押さえて油揚げをさらっていきました

今春の安田記念にしても、3頭の叩き合いを制したのは短距離王のロードカナロア、2着は中距離からの転向組ショウナンマイティで、マイル路線ど真ん中を歩んできたダノンシャークは3着まで

そして今週のマイルCSの想定メンバーを見渡すと、たとえば前哨戦を勝ってきたコパノリチャードやクラレントやダノンシャークがその勢いで不動のマイル王にまでのぼりつめるだろうかと考えると、やっぱりマイル路線は混迷状態がつづいているとしか私には思えません

オッサンの懐古主義ではないですが、マイルのHペースをうなりをあげながら抜け出してくる頑強さがあって、抜け出してからも惰性で加速しつづけるしなやかさもあって、11秒台前半の張りつめたラップが刻まれるなかでバキューンと爆発できる、タイキシャトルやアグネスデジタルのような、真のマイルチャンピオンがまた見たいよなあ…と

ほんとにここ数年は、芝マイルG1の予想をするたびにそう思うし、レースが終わってからもそう思います

さて今年のマイルCS、着地点はいずこへ…

今週の新馬戦

$
0
0

土曜京都5Rクロップ(ク)、トミケンユオスタ(P)、土曜京都6Rボージェスト(P)、京都5Rサンライズジャパン(P)
(ク…「一口馬主好配合馬ピックアップ」、P…「望田潤のPOG好配合馬リスト」)

他では未勝利戦でファイヤーロック、ベルキャニオン、ロイヤルグラッセは有力と思われるので期待してます(・∀・)

クラブ募集馬やPOGの推奨馬はTARGETでチェック馬にしてすぐわかるようにしてあるんですが、それに漏れがありまして、フィリグラーナは「POG好配合リスト ステイゴールド編」で○評価だったんですね…すんません
入れようかどうか迷ったのは覚えてたんですが、リストに入れたのはすっかり忘れてました(^ ^;)
というわけで、今のところステイゴールドのリストでは、エクスペリエンスとコウエイタケルとウェーブゴールドとフィリグラーナがデビューして2頭が勝ち上がりということで、サンライズジャパンが5頭目の出走ということになります

あと 「Netkeiba.com(PC版)」と携帯スマホの「競馬総合チャンネル」の「血統クリニック」では、マイルCSの出走予定馬の血統解説をしていますので、そちらもよろしくお願いします(本日18時更新)

ディープのコピーはつくれない

$
0
0

岡田さんの「Run for the Classics」は私も楽しく視聴し勉強させてもらってますが、総帥が新馬や特別を勝ったディープ産駒を語るとき、まず「この馬はこうこうこういうところがいいんだ」とまず長所を説明したあとに、「だから走る馬なんだけど、でもディープと比べるとこうこうこういうところが物足りないなあ…」という締めで終わるというのがいつものパターンで、そりゃディープとそん色ない馬が毎週出てきたらエライことですが(^ ^;)、骨格でも体質でも走りでも血統でも、自分なりの基準というか理想形を頭のなかに描いておくというのは大事なことやと思います

私がマイルG1の予想のときに「好マイラーなんやけど、タイキシャトルやアグネスデジタルと比較するとなあ…」なんてボヤいてるのもまあ同じようなもんなんですけど、理想は頭のなかに置きつつ目の前の現実と対峙しなければならないわけで

その後「今週の調教」を見ていたら新馬の追い切りも何頭かやっていて、ディープ産駒でいうとカノーロやワールドインパクトはなるほど血統どおり柔らかくしなやかだけどもうひとパワー欲しい感はあるし、逆にベルフィオーレはTejano Runの、ショウナンアトラスはCure the Bluesの力馬っぽさがやっぱり表現されていて、動きは力強いけどちょっとしなやかさに欠けるところはあります

いずれにしても父の完全なコピーはつくれないわけで、大なり小なり変化していかねばならないわけで、その場合父がパーフェクトな競走馬であればあるほど、競走能力的には父より劣化することが多いのはやむをえないわけで

あとマチカネハツシマダの仔アールプロセス、これもなかなかエエ感じに見えましたよ(・∀・)

競馬道OnLine G1スペシャル予想〜マイルCS

$
0
0

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典2013-2014』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この秋もスプリンターズSから有馬記念まで栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します

今週のマイルCSは望田潤の担当で、有力馬の血統分析と直前予想を行います(有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できます)

有力馬分析はカレンブラックヒル、グランプリボス、トーセンラーについて書いていますので、よろしければご覧ください
http://www.keibado.ne.jp/sp2013/

土曜のボツ予想〜ヨハネス×Fappianoをダートで、母父エルコン牝を小回りで

$
0
0

奥多摩は母が問答無用の名配合名繁殖の◎ロードガルーダと、何の変哲もない相似配合にみえて父にパワーの血を巧く補強している○セイクリットレーヴ
▲エールブリーズもは外1400mなら常に本命級の評価で☆アミカブルナンバーも△プランスデトワールも1400mはベストですが、ここを勝ってオープン入りして、来年の京王杯SCやスワンで重い印が打てる可能性があるのは…とまで考えると◎○でしょう

もちの木は◎ニューヘリテージ
ヨハネスブルグにFappianoが入るとGonfalon≒Killaloeの3/4姉妹クロスとMr.Prospectorのクロスになり、このパターンは日本ではこの馬とフクノドリームだけ、海外ではノーフォークS(英G2・芝5F)のRadioheadやAJCオークスのOnce Were Wildなどが出ており、もしかするとダートの鬼が出る配合かも
ちなみにオジジアンとFappianoを併せ持つ馬(Gonfalon≒Killaloeの3/4姉妹クロスを持つ馬)は、私が調べたところでは中央で10頭中8頭が勝ち上がり、賞金上位3頭はサトノプリンシパルとフクノドリームとアルシラート
そしてもう一ついいところは、父と母父のところでGonfalon≒KillaloeとMr.ProspectorとStorm Bird≒NijinskyとEight Thirty≒War Relicなどのクロスを重ねつつ、母母Skillful JoyはStardust4×4でNative DancerもMr.Prospectorも持たないアウトサイダーで、文字通りの1/4異系になっているのです
レコ勝ちの前走でも調教師いわく「ゴトゴトの状態」、更に上積みが見込めるここは狙い撃ちたい
相手は1〜4人気の4頭でしょう

高雄はMill Reefクロスのキンカメ産駒で“重厚なローズキングダム”◎アドマイヤスピカ、外2400mのスローの斬れ勝負はお任せ
○エーティータラントは2走連続で脚を余してますがここは少頭数がありがたく、△タガノレイヨネは粘っこいですがジリ脚なので京都よりは阪神がベター

修学院は逃げ馬不在でミルコならハナもある◎クランモンタナ
いつも同じことを書きますが、キャプテントゥーレとハーツクライを足して割ったようなタイプで、4角3番手内では??????????、前走は珍しく前受けで沈みましたが熱発の影響もあったかと
パワー型なので阪神ベターも京橋で◎を叩き合った○キャトルフィーユもTejano Run的パワー体質で内回り向きの先行馬
これもいつも同じことを書きますが、△ローゼンケーニッヒはボリクリにMill ReefにSecretariatですから外回り向き、△インパラトールもディープ×Storm Catですから外ベターでしょう

小峰城は◎シークレットベース
アイムユアーズやラブフールやオメガハートランドと同じ「母父エルコン牝」で、母母はHalo≒Sir Ivor2×3、これはテレグノ産駒でも小回り向き小脚機動力型でしょう
なぜか東京と新潟外ばかり使われていて、右小回りは12人気2着で大穴をあけた中央デビュー戦(京都内1400m)と昨暮の中山マイル6着の2戦だけ、これも6着とはいえケイアイエレガントやキッズニゴウハンと接戦ですから1000万下としてもなかなかハイレベル
ネオユニ×フォーティナイナー×Alydarで小回り1800m捲りベストの○エスユーハリケーンを相手に


土曜のレース回顧〜でも勢力図はまだまだ変わる

$
0
0

東京11R 東スポ杯2歳S
◎8.プレイアンドリアル
○1.イスラボニータ
▲4.クラリティシチー
△5.ラングレー
×9.サトノアラジン
好メンバーだがG1級の傑出した存在は見当たらない…というのが筆者の見立てで、ここは岩手から殴り込んできた◎に注目。母はティンバーカントリー×ダンジグ×アリダー、これだけみればダート向きのパワー血統だが、そこにデュランダルが配されて、この馬は「サンデー系×ミスプロ系」の組み合わせ特有のしなやかさやトムフールのクロスの無駄のない脚捌きがオンになっていて、たしかに走りをみると母系の力馬っぽさは感じられない。「サンデー系種牡馬×ティンバー牝馬」の組み合わせもシンメイフジにラストインパクトにマイネオーチャードと芝オープン級は出ているし、母が持つ血はミスタープロスペクターにダンジグにフォールアスペンにプレイメイトにケイティーズと名血ばかり、配合的にも欧血と米血の重ね方が代々理に適っていて、オープン級の芝中距離馬が出てもなんら驚けないバックボーンはある。

東京12R 3歳上1000万下
◎5.フィエロ
○12.ピクシーホロウ
▲4.オメガホームラン
△7.カディーシャ
△15.ゴールドカルラ
×8.キングオブロー
×14.サクラディソール
注2.マイネルアダマス
注10.ファントムロード
◎は母がロックオブジブラルタルの全妹だから、先日京都で芝マイルの2歳レコードを塗り替えたミッキーアイル(父ディープインパクト×母父ロックオブジブラルタル)と似た配合ということになる、前走の勝ちっぷりならば昇級関係なし、エイジアンウインズのようなマイラーに完成しそうだ。○は母父バクシンオーの影響が強く1800mでも凄い勢いでゲートを出ていくから、この距離短縮は新味が出そう。ちなみに母父バクシンオーの牝馬を賞金上位順に並べると、サワヤカラスカル、メモリアルイヤー、フローラルホール、サクラベル、バルスピュール、ファーマクリーム、レッドハイヒール、そしてこのレースにも出ているゴールドカルラとレディオスソープと短距離型ばかりだ。この◎○で買いたい。

--------

レース前には「ま〜た総帥が吹いてるよ…」という声をあちこちで耳にしましたが(^ ^;)、私もプレイアンドリアルの血統表を最初にみたときは「へえ〜これはたぶん、盛岡でAlydarがうなりながら捲ってるんやろなあ〜」と思ってました(・∀・)

でも総帥が「この馬は全身運動ができるんだ」と熱弁をふるうので、2戦目の映像をみてみるとたしかに体質はしなやかで、捌きはTom Fool的に無駄がないのです

そして予想コメントにも書きましたが、「サンデー系種牡馬×Woodman持ち牝馬」の組み合わせは、こういうしなやか体質の馬が意外なほど出るのです

賞金上位をザッと列挙しましょうか → アドマイヤメイン、サウンドオブハート、クォークスター、アグネスワルツ、トーホウチェイサー、メイショウデイム、メイショウホウオウ、クラウンロゼ、エックスダンス、リバティバランス

それはけっきょくサンデー×マイニングでゼンノロブロイが出たのと同じで、いつも言うことですがサンデー×ミスプロというのはだいたい細身で脚長で柔体質になるもので、ラングレーなんかは「サンデー×ミスプロ」的に柔くて「ディープ×Storm Cat」的に(ナスキロ的に)柔いので、現状ちょっと緩すぎるというのが私の見立て

しかもティンバーカントリーという色眼鏡を外してみれば、母が持つ血はMr.ProspectorにDanzigにFall AspenにプレイメイトにKatiesとうなるような名血ばかりで、たしかにプレイアンドリアルの全きょうだいが5頭いたとすると、たぶん3頭ぐらいはうなりをあげるドタドタAlydarになるんじゃないかと思いますが(^ ^;)、こういう馬が出ても全く驚けない配合ではあるのです

東京1800mで11.2-11.6とこれだけ上がりが速くなると、けっきょくはいちょうの再現で1着3着がそのまま1着3着、いちょうの回顧では次はクラリティシチーじゃないかと書いたんですが、1800mのスローでは何回やってもイスラボニータの斬れが上という結果で、胴長で緩やか加速のクラリティはやっぱり2000mは欲しい

イスラボニータはCozzeneの体質の柔さを受け継いで実にしなやかな動きのできる馬で、新馬を勝ったときに“しなやかニューベリー”と命名しましたが、このナスキロ柔い斬れ味を最大限に活かせるレースを選択しつづけてきた陣営の手腕も見事

ただこの牝系だと、クラフティワイフ一族のような成長曲線は期待できないだろう…とは思います

ラングレーとサトノアラジンは新馬を勝ったときに同じようなことを書きましたが、ディープ×Storm Catでもまだ緩さがあるタイプだけに、外回りのスローをジワッと加速していくような形だといいんですが、今日のようにもう少しペースが速くなって道中急かされるようなレースにはあまり向いていない、というのが私の考え

ラキシスはたしかに私が思ったよりは走りましたが、でもあのエリ女だって外2200mのドスローですからね〜

おそらく総帥は、「あそこからイスラボニータをねじ伏せられないようじゃあ…」とボヤくでしょう(^ ^;)

まあこれから暮れにかけて、まだまだ勢力図は変わるんじゃないかと思います

日曜のボツ予想〜前で受けたのはユタカとルメールだけ

$
0
0

東京8は◎エアルプロン
エアメサイアやエアシェイディの3/4弟で、体型走法はノーザンテーストが強く、この牝系はもともとBold Ruler的機動力が持ち味で、ディープ産駒でもストライドではなくピッチで走るタイプですから、東京だとスローのほうが俊敏さが活きるクチ
ここはスロー濃厚で、ならば昨秋のtvk賞、62.0-11.5-11.0-11.7でマイネルシュライを差し切った再現があって不思議ないかと

からまつは▲イオラニが1人気ですか、Northern DancerとMill ReefとBlakeneyのクロスのキンカメ産駒で、新潟外回りをナタの斬れで勝ったのに、その後はなぜか中山ばかり使われて、ここは待望の東京と思ったら1400mで、本人にしてみればなんで俺が1人気やねんと、頼むから東京1800m走らしてくれと泣きたくなるんじゃないかと(Mill Reefのクロスは荒々しい気性も伝えがちなだけになおさら)
○ショウナンアチーヴは母が良血というだけでなく配合パターンも決まっていて、くるみ賞では◎にしてみたんですが、△ネロともども直線では前の馬がフラフラして追いづらいところはありましたが、ショウナンカンプと似た体型体質の馬だけに根は中山1200m>東京1400mではあるかなと
◎サグレスはフジキセキ×クロフネ(Deputy Minister)の黄金配合で伸びのない短距離体型ですが、スターミーの孫だけにナスキロ柔さはあって、デビュー戦のようにタメがきけば1400mでビュンと反応する馬
サフランでは内枠なので出していったら気分よく行きすぎて止まってしまいましたが、ああいう負け方はスピード上位の証明でもあり、人気急落のここは再度狙ってみたいです

秋明菊は頼りないメンバー揃いで◎オールパーパスに何とかしてもらいたいですが、おぬしも頼りないからのう…(^ ^;)

衣笠は☆ウリウリが人気ですが、Halo≒Sir Ivor≒Red God3・5×5・6で、ヴィルシーナをパワー寄りにしたような機動力型、京都外1800mの良で間違いなく差し切れるというほどの斬れ味があるかどうか
◎ダンツカナリーはブリッツェンの3/4妹で脚長でナスキロ柔いので外回り向き、前走も◎でしたが、やっぱり外マイルで息を入れて先行したほうが楽だった
ここも展開は楽で、前走の感じなら1800mもOKで昇級通用とみました
しかしそのダンツを阪神外マイルで好位差しでキッチリとらえているのが○イリュミナンスで、ここはそのとき以来のユタカとのコンビ復活、幹夫先生は「後ろから行く馬だから展開次第」とまた眠たいことをのたまってますが(^ ^;)、この馬を前で受けさせたのはユタカとルメールだけで、前で受けてHyperionを振り絞ったときは2戦2勝でっせ

難解な福島2歳は見学してようかと思ったんですが、こんなに人気がないのなら◎シャインシュラークで遊んでみる手はあるかと
デビュー戦は中山マイルの超スロー、上がり11.7-10.8を大外から一頭違うピッチの速さで差し切り、体型はGone Westのスプリンター、実は1200mの馬でしたというオチで

「No.1予想」ではマイルCSを、「馬券総合倶楽部」ではマイルCSと福島記念を予想していますので、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m

第30回マイルCS回顧〜勝てば官軍

$
0
0

京都11R マイルCS
◎5.トーセンラー
○16.グランプリボス
▲8.カレンブラックヒル
△4.ダイワマッジョーレ
×2.サダムパテック
×13.ダノンシャーク
注3.レッドオーヴァル
近年の芝マイル路線はチャンピオン不在の混迷状態がつづいており、だからマイルG1はロードカナロア、サダムパテック、エイシンアポロン、カンパニーと、別路線からの転戦組が格で勝ちきるケースがよくある。◎の母プリンセスオリビアは父母相似の名配合で、トラヴァーズSのフラワーアレイなどを産んで繁殖として成功、本馬は全弟スピルバーグと比較しても母父リシウス(英2000ギニー2着)のマイラーっぽさがオンになっていて、だから春天や菊で頑張りをみせたのには驚かされた。今でもベストは1800mぐらいではないかと思っているし、京都外回りはとにかく斬れる馬。仮に毎日王冠に出ていたらエイシンフラッシュやジャスタウェイと叩き合いになったと思っているし、カンパニーとまではいかなくともエイシンアポロンぐらいの格はある馬だ。今年も別路線組から入る手はあるだろう。

--------

締切まであと2分、そろそろレース観にいこかと友人をうながしたら、「…やっぱりダークシャドウがどうしても気になる」と突然マークカードを塗りはじめたので、それを待って馬場に向かったらもうファンファーレが

もう見晴らしのいい場所を確保する時間はなく、仕方なく地上のゴール前200mぐらいのところで、4角まではモニター観戦となりましたが、浜中がガッチリ押さえてコパノリチャードがスローで逃げ、ダイワマッジョーレがその直後をまんまと取ったのもわかったし、そして後方でジッとしていたユタカが、4角でできたスペースにここしかないと斜めに切り込んでいくのもわかりました

そこからはコースに目を切り替えて、ラーは外にいるはずや、外から伸びてくるトーセンラーはどこやと探していたら、残りの17頭がまるで壁紙や背景のようにみえたほど、一頭だけしなやかで優雅で、一頭だけG1級という反応と躍動で、ユタカとトーセンラーは私の目の前を駆け抜けていきました

「あれ?ユタカさん、これG1じゃないの?こんな楽に差してしまっていいの?」とでも言いたげな涼しい表情で、名繁殖プリンセスオリビアの息子は淀の直線を駆け抜けていきました

「やっぱり中距離馬や!トーセンラーとダークシャドウで筋は合ってたんや!…で、ダークはどこいった?」

トーセンラーの刻んだラップは58.9-33.3、1800mベストの馬が1800mの競馬で差し切ったという内容だったと思いますが、これはポッカリ空いた最内に潜り込みながら「よしいけ!毎日王冠ぐらい伸びたら楽に届くぞ!」とノリが追い出したら一頭だけ違う脚で楽々と突き抜けてしまった、あのカンパニーの末脚がオーバーラップする完勝

「芝マイル路線はここ数年ずっと確たる主役不在の混迷状態で、近2年のマイルCSはエイシンアポロンやサダムパテックといった中距離からの転向組が、フィフスペトルやグランプリボスといったマイル路線の常連を押さえて油揚げをさらっていきました」(芝マイル路線)

ダイワマッジョーレもダノンシャークも血統は一流だし、ダイワメジャーやディープインパクトのセオリーを踏襲した好配合ですが、勝てば官軍、当たれば官軍で言わせてもらうならば、ファンジカもカーラパワーも子供はみんな走るし素晴らしい繁殖牝馬ですが、やっぱり名配合の名繁殖プリンセスオリビアはちょっと格が違う、芯に当たったときの飛距離が違うというべきでしょう

ダイワマッジョーレもダノンシャークも血統の美点や配合の良さはきちんと表現されていて、一流のマイラーだということを今日も証明してみせましたが、でもプリンセスオリビアの血が爆発したら、やっぱりちょっと格が違った

下記エントリでも書いたように、ニホンピロウイナーやニッポーテイオーやノースフライトやダイタクヘリオスやトロットサンダーやタイキシャトルやエアジハードやアグネスデジタルで丼飯2杯モリモリ食って育ってきた、競馬歴二十数年体脂肪率20%後半ウエスト84cmのオッサンは、ダイワマッジョーレやダノンシャークやグランプリボスではもうお代わりできないです…

そしてこれもまた同じことを書きますが、上にあげた芝1600mならいつ何時でもうなりをあげて抜け出してきて圧倒的な説得力でねじ伏せてしまう満場一致のチャンピオンマイラーたちは、みんなサンデーの血を引いてはいないのです

2011年のクラシック路線はシンザン記念からずっとオルフェーヴルが◎でしたが、一度だけ◎を譲ったのが皐月賞の◎トーセンラーで、それはきさらぎ賞の好内容はもちろん、LyciusのマイラーっぽさもONになっているだけにオルフェを負かせるとしたらダービーではなく皐月ではないか、と考えたからでもあります

だからいくら得意の京都とはいえ春天で2着に踏ん張ったのが今でも信じられず、今でもベストは1800mだと思っているし、とするとこの馬が格と京都適性だけで勝ち負けしてしまうあたりに、マイルG1と長距離G1のレベル低下がみてとれるのではないか…とも

サンデーサイレンスの血は高速馬場の中距離を走るのにあまりにも適していてあまりにも優れているがゆえに、今の日本のサラブレッドは2000m前後に適性が集中しすぎているのかもしれません

ユタカがスランプのどん底にいた2011年春、トーセンラーで負けるはずのないエリカと福寿草を取りこぼし、ローズキングダムでも冴えない騎乗連発でついに社台の馬から降ろされはじめたのが2011年の春、次走きさらぎ賞でミルコに乗り替わったトーセンラーはオルフェーヴルとウインバリアシオンを完封、あれが「ああ、ユタカはもうダメだ…」という決定打のひとつになったことは否めないでしょう

最終レースのパドックに向かいながらふと場内モニターをみると、ユタカと藤原師と吉田照哉氏が満面の笑みで、手をつないで万歳のポーズで記念撮影におさまっている姿が映し出されてました

「勝てば官軍やなあ…ユタカおめでとう」

芝マイル路線
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/1b5a21aa5e3e0a21563b70f31b30a7af

血統クリニック〜マイルCS

$
0
0

そのうちエントリ一つ立ち上げて書いておくべきことではあるのですが、「Lyphardは前で受けてナンボ」という自説を曲げる気はさらさらないのですが、「ダンシングブレーヴとディープインパクトに関しては、Lyphardのカテゴリから逸脱した、オリジナルな爆発力でレースを勝てる血なのである」という分類でいきたいということを、今日ここで明言したいと思います
まあそのあたりは血統表全体の構成にもよりますが、ようするにこやつらはLyphardではなくオリジナルだということで(^ ^;)

--------

「Netkeiba.com(PC版)」と携帯スマホの「競馬総合チャンネル」では、「血統クリニック」と題してメインレースの出走予定馬の血統解説をしています(毎週木曜18時更新)
マイルCSはこんな感じです

近年の芝マイル路線は確たる主役不在で、だからマイルG1はロードカナロア、サダムパテック、エイシンアポロン、カンパニーと、別路線からの転戦組が格で勝ちきるケースがよくある。

◆母は名配合、格は最上位
トーセンラーは母プリンセスオリビアが父母相似の名配合。全弟スピルバーグと比較しても母父Lyciusのマイラーっぽさがオンになっていて、だから春天で2着に踏ん張ったのには驚かされた。今でもベストは1800mぐらいではないかと思っているし、京都外回りはとにかく斬れる馬だから、ここは格で◎といってみたい。

◆上がりがかかれば復権
カレンブラックヒルも母が強力な相似配合で、自身はスカーレットブーケ≒Storm Cat2×3のニアリークロスだからダイワメジャー産駒としては最高の配合だ。春の連敗をみると、最近は脚質が渋くなってきて、上がりが速すぎる決着では鋭さ負け軽さ負けしてしまうのだろう。少し馬場が渋るか、Hペースで上がりのかかる決着が理想か。

◆高速馬場なら今年も怖い
グランプリボスは昨年の2着馬で、国内の芝マイルG1は[2.2.0.2]。母にサンデーとナスキロが入って、バクシンオーが胴長で柔らかな体質になったので、スプリンターではなくマイラーになった。京都の高速馬場は合っているので、良馬場なら今年も怖い。

サダムパテックは「サンデー×Seattle Slew×ミスプロ」の配合形だからリーチザクラウンを軽くしたイメージの馬で、2歳時から東京や外回りで斬れるタイプだと書いてきた。ただし昨年はほぼ完ぺきに運べての辛勝だから、決して抜けた存在ではない。

レッドオーヴァルはストロングリターンの半妹で、桜花賞2着を見てのとおり長いところよりはマイルのほうが斬れる。ここは真価が問われる場。

ダノンシャークはディープにCaerleon、Mill Reefとナスキロ血脈を重ね、東京や外回りで斬れる好マイラー。G1で突き抜けるにはもうワンパンチ足りないので、そこを補うファインプレーが欲しい。

ダイワマッジョーレも母がナスキロ血脈を3本引くので、ダイワメジャー産駒にしては外回りで斬れる脚質になった。前崩れなら食い込み十分。

クラレントは兄弟にリディルやレッドアリオンがいるが、こちらは父がダンスインザダークで「スタミナ×スピード」の配合形。ベストは1800mのスローを流れ込む形だろう。

ドナウブルーはジェンティルドンナの全姉で地力のあるマイラー。馬群を嫌うところがあって、昨年は外枠で揉まれなかったので3着と踏ん張った。混合G1ではあれが精一杯か。

リアルインパクトは安田記念の勝ち馬だが、マイラーではなく1800m型だとずっと書いてきた。これも1600mだと富士Sのように緩い流れがベター。

コパノリチャードは3代母アルガリーがWild Risk3×4でここからカッとなりやすい気性を受け継いで、他馬に絡まれたり突つかれたりするとエキサイトしてしまうところがまだある。距離適性も1400m寄りだし、スワンSのように単騎逃げで抜いて走れないと苦しいか。

マイネイサベルはHyperionベースの配合らしく晩成の成長カーブを描いて今が充実期。ただベストは1800mなのと、いかにもトニービン系らしいコクのある斬れは京都より東京向きだろう。父もマイルCSは[0.0.1.4]と振るわなかった。

サクラゴスペルはスプリンターではなく1400mベストだと書いてきた。マイルのG1となると、母母父Cure the Bluesがちょっと爆発力に欠ける血なのも減点材料だ。

11/16〜17の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

$
0
0

■『2013〜14年種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』で望田潤と栗山求がダブル推奨したベルキャニオン(牡2歳)が土曜東京4R未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。コメントは以下のとおり。

◎ベルキャニオン(牡・母クロウキャニオン)
母はNorthern Dancerとナスキロラトロをクロスする相似配合で、自身はBurghclere≒Aureoleのニアリークロスが隠し味。ボレアス、マウントシャスタ、カミノタサハラの全弟だが、体型体質脚質が異なる発現をしてもみんなオープンに出世しているという事実が、この配合の優秀さを証明している。(望田)

◎ベルキャニオン(牡・母クロウキャニオン)
 母方に入るCaerleon、Vaguely Nobleは父とニックス。母の父フレンチデピュティも相性がいい。ボレアス、マウントシャスタ、カミノタサハラが連続で走ったのは偶然ではなく、この馬もまともに出れば兄同様に重賞級の活躍が見込める。上記三兄弟のなかで最も能力が高いと思われたカミノタサハラは馬体重が518kg(皐月賞時)。ディープインパクト産駒全般に言えることだが、馬体重と能力はおおむね正の相関関係にあり、兄弟のなかで最も大きいカミノタサハラが最も素質に恵まれていた。この馬がどれくらいの大きさに出たのかぜひチェックしたい。(栗山)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103836/

「ディープインパクト好配合」で私が取り上げた馬(計22頭)でこれまで勝ち上がったのは、アトム、キミノナハセンター、ゼウスバローズ、テスタメント、ノボリレジェンド、フェイブルネージュ、ベルキャニオン、ミッキーアイルの8頭で、ここにハープスターが入ってないのがなんとも悲しいところですが(^ ^;)、まあそれでも来春のクラシックを戦うには十二分なラインナップではないかと思っとります

■『望田潤のPOG好配合馬リスト キングカメハメハ編』で取り上げたファイヤーロック(牡2歳)が日曜京都3Rの未勝利戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。コメントは以下のとおり。

◎ファイヤーロック(牡・母ディアマンブルー)
リトルオードリーやココナッツパンチでおなじみのゲートドクールの牝系で、母はHalo≒Up Spirits2×3。母父にサンデーを配し、ラストタイクーンとLomondを通じるNorthern Dancerとナスキロラトロのクロスというキンカメの教科書的配合で、この牝系だから仕上がり早さやマイルのスピードもある程度計算できる。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103965/

■土曜福島8R500万下 シンジュボシ1着(一口・望田)

★ユニオンオーナーズクラブ
父ダイワメジャー
母ツルマルオトメ(タイキシャトル)
募集価格:1680万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104871/
母は芝1200mで4勝のスピード馬で、その弟ツルマルジャパンも小倉2歳Sで3着するなど、仕上がり早でスピード豊富な牝系。Caerleon,Secretariat,Sir Gaylordと母系にナスキロ血脈が3本入りますが、ダイワメジャーはこういうナスキロ血脈豊富な牝馬との配合が合うようで、ここまで勝ち上がった産駒の多くはそういう配合です。この配合ならば2歳夏からスピード全開でしょう。1400mベスト。

Viewing all 4437 articles
Browse latest View live