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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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シンザン記念回顧=血統クリニック再掲で代用

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京都11R シンザン記念
◎12.ミッキーアイル
○1.ウインフルブルーム
▲11.モーリス
△2.タガノグランパ

「血統クリニック」があまりにも完ぺきだったので回顧はそれで代用して、明日の予想にかかります(・∀・)

ちなみにワイレアワヒネはフェアリーの想定に入ってたので取り上げませんでしたが、評価としてはタガノグランパの次でアグネスミニッツと互角ぐらいのところでした

今日は初めてゴールまで一生懸命走ったけれど、一生懸命走るとうっとりするほどしなやかに全身を使ったけれど、ちょっとしなやかすぎるというか、真のマイル王になるにはまだ頑強さが足りない気がしましたね〜

前にも書きましたが、現状は好位差しができれば3歳時のリアルインパクト級、という評価でいいのではないかと

もちろん若駒と古馬の違いはありますが、正直いってフィエロのほうが加速するときの頑強さは上やなあ…と思いました

まあでもこの母系ですから、これからもっと頑強にマッチョになってくるのではないか、という期待はもちろんあります(・∀・)

あとウインフルブルームをモノサシにすると、ウインは同じ芝1600mでも中山より京都外のほうが1馬身ぐらいパフォーマンスは上がるとみているので、朝日杯に出ていたらやっぱり勝ち負けやったんじゃないかと

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「血統屋」の有料コンテンツ「血統クリニック」では、毎週のメインレースのなかから対象レースを一つ選んで、出走予定馬の血統解説と展望をしています(毎週木曜18時更新)
シンザン記念はこんな感じです

ミッキーアイル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103916/
キングレオポルドの甥で、3代母ステラマドリッドは米G1を4勝した一流馬で、その産駒にダイヤモンドビコーがいる。母父ロックオブジブラルタルはデインヒル産駒の欧州マイル王だが、パワー型すぎて日本では種牡馬として期待ほど成功しなかった。しかしそこにディープインパクトのしなやかな体質や無駄のない脚捌きが加わることで、ミッキーアイルは力強くかつしなやかに動けるマイラーとなった。体型骨格は母父が強いので適距離は1600〜1800mだろう。ちなみに月曜の新春Sを完勝してオープン入りしたフィエロは、母ルビーがロックオブジブラルタルの全妹なのでミッキーアイルとは3/4同血の関係。ディープ×ロックオブジブラルタルはNorthern Dancerとナスキロに加えて、Burghclere≒Fair Alyciaのニアリークロスになるのも私好みだ。新春Sの時計や上がりの比較からフィエロは金杯に出ていてもいい競馬になっただろうが、ミッキーアイルのひいらぎ賞も翌日朝日杯を凌ぐ好内容だった。

ウインフルブルーム
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011105223/
父スペシャルウィークがサンデー×マルゼンスキー、母ハナノメガミがサクラユタカオー×ノーザンテーストという真っ当な中距離血統。体型や走りは父よりも母(中山芝1800mのターコイズS4着)が強いので、ベストは1800mあたりだろう。アクションは大きめで中山マイルのHペースでは少し息が入りにくかったが、それでも3着に踏ん張ったのは立派。京都外回りのほうが伸び伸び走れそうだし、ペースが落ちつけば競馬も楽だ。あまりバカッ速い時計の決着になるとピュアマイラーではないだけに対応できるかという心配は残るが、それ以上に先行馬にとってはインベタ馬場の恩恵のほうが大きい。相手一番手。

モーリス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011100655/
母母メジロモントレーはAJCCなど重賞4勝で、牝祖メジロボサツからはメジロドーベルなどが出るメジロの名牝系のひとつ。体型はJC馬スクリーンヒーローにも凱旋門賞馬カーネギーにもそしてメジロモントレーにも似ておらず、むしろ父の母系、モデルスポート→ダイナアクトレス→ランニングヒロイン(桜花賞3着プライムステージの全妹)のマイラーっぽさのイメージが強い。だからタニノギムレット×プライムステージのアブソリュートなんかとも近いイメージで、Roberto×サドラーの組み合わせだからパワー体質ではあるのだが、父譲りのTom Fool的な無駄のない脚捌きで走るので、京都の高速馬場にも対応できる長めマイラーという評価。今の京都のインベタ高速馬場と、最近の内田博の(特に芝での)乗れてなさを考慮して3番手とした。

タガノグランパ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011105005/
母タガノグラマラスはPOGで推奨したので記憶によく残っている。ちょっとカッとなりやすい性格で、スペシャルウィークにBlushing GroomにMill Reefだから体質は柔らかく、どちらかといえば外回り向きの逃げ馬だった。そこにキングカメハメハで、父も母もNorthern Dancerがうるさい配合はあまりほめられないが、ラストタイクーン≒マルゼンスキー3×4やMill Reef5×5など相似配合的ではある。体型や体質は母似なので、この馬も外1800mベストとみたい。ラジオNIKKEIで最内を突いた経験がインベタ馬場で活きれば馬券圏内は可能だろう。

アグネスミニッツ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104148/
ピサノパテックやアズマシャトルの甥で、スティルインラブやビッグバイアモンやザタイキでおなじみのブラダマンテの牝系。そこにグラスワンダーでRoberto3×4。アズマシャトルはRoberto的にラジオNIKKEIを捲ってみせたが、この馬も配合どおりに曲飛でRoberto的な走法がONになっていて、外回り1800mで3着が続いた後、内2000mに出ると最内をすくってうなりをあげて抜け出してきた。母がタキオン産駒でTom Foolのニアリークロスなのでコテコテのパワー型ではないが、1600mよりは1800mが、外回りよりは内回りがベターには違いない。

ビップレボルシオン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011102894/
母はメジロドーベルの全妹で、そこにマンハッタンカフェ。脚長でアンバーシャダイのしなやかな体質を受け継ぎ、マンカフェ産駒ながらストライドで走るタイプで、東京のスローを大外一気で豪快に差し切り。内回りの機動力はなさそうな馬だから、ラジオNIKKEIで穴人気になるのはかわいそうだった。外回りならもう少し追い込めるだろうが、中距離馬としてウインバリアシオン級かとなると、高速馬場のマイル戦ではちょっと印は回らない。アウトブリードでこれから緩やかに確実に成長してくるはず。

シセイカスガ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011100951/
ナリタブライアンやキズナと同じPacific Princessの牝系だが、このシーヴィーナスの分枝はチャンピオンスプリンターのDayjurの血が入るので、シルキーラグーン、シルクトゥルーパー、シセイカグヤ、シセイヒカリと短距離の活躍馬が続出する。本馬は直飛でMr.Prospector4×5が強い体型だが、硬肉で手先の強い走りはやはりDayjur譲りで、肩が立っているのはTom Rolfeのクロスの影響もあるか。平坦高速馬場より急坂タフ馬場向きで1400mベスト。

カシノヒカル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103085/
快速カルメンシータの孫で近親にトロットスター。体型的にはマイルもこなせそうだが、グラスワンダーにWoodmanにTom Rolfeだからパワーで突進するタイプで、京都外回りよりは阪神内回りが明らかにベター。

ニシケンモノノフ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011105438/
メイショウボーラー×アフリートで父が持つCaerleon≒Storm Cat3×2をForeseer≒Terlingua≒Venetian Jesterのニアリークロスで継続した配合で、米血をもたない母母が1/4異系。ダ短距離で上級を狙える手堅い好配合で、アフリートを少しパワー型にしたようなダ短距離の上級馬が出た。母父アフリートらしい揉まれ弱さはありそうで、全日本2歳では外番手で手ごたえ十分だったが、ハッピースプリントに捲られると途端に戦意喪失していた。


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