甲子園で母校が久々に優勝したというのに、昨日の試合もぜんぜん見てなくて、準決勝の記事を読んで優勝候補にあげられていたのも初めて知ったほどで(^ ^;)
今日は8回ぐらいから冷や冷やしながら観てました(・∀・)おめでとうございます
ワークフォースは父父がKingmamboで母父がSadler's WellsでNureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロス4×2ですから、嫌でもエルコンドルパサーを思い起こさせる配合なのですが、こちらは父も母も異系傍系の血が強く、だからエルコンのような「2世代にわたるSpecialについての継続累進交配と、それに対する米血の1/4異系的注入」という図式ではなく、「Nureyev≒Sadler's Wells4×2」と「Pasadoble≒Alleged4×3」と「AllegrettaとStar Appealを通じるドイツDark Ronald三銃士のクロス」による母相似配合というべきでしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a011a7f/
母Soviet Moonは不出走ですがセントレジャーのBrian Boruの全妹にあたるので、高い能力の裏付けがある両親の相似配合によって生まれた凱旋門賞馬…というのが私の見立て
種牡馬としての配合のポイントは、やはりNureyev≒Sadler's Wells4×2、このクロスについてまず考えなければならないでしょう
エルコンドルパサー産駒の獲得賞金(本賞金)ベスト20の血統表を見ると、母がNorthern Dancerのクロスをもつのはカルナバリート(母Northern Dancer3×3)だけでした
同じKingmambo系でNorthern Dancer4×4・6を持つキングカメハメハの場合も、ベスト20のうち母がNorthern Dancerのクロスをもつのはフィフスペトル(母Nijinsky3×3)とショウリュウムーン(母Northern Dancer4×5)だけ
他系統でみても、たとえばCaerleon×Sadler's WellsでNorthern Dancer3×3のフサイチコンコルドの場合、ベスト20のうち母がNorthern Dancerのクロスをもつのはメジロベネット(母Northern Dancer5×4)だけ
そしてこれはよく指摘してきましたが、Storm Cat≒Narrateのニアリークロス2×3をもつヨハネスブルグにしても、ここまで2勝以上をあげている5頭の産駒のうち、母がNorthern Dancerのクロスをもつのはタガノブルグ(母Northern Dancer4×3)だけなのです
僅か3世代の産駒しか残すことができなかったエルコンドルパサーにとって一つ幸運だったのは、サンデーサイレンスという最高の非Northern Dancer血脈を父とする繁殖が、自身のNureyev≒Sadler's Wells3×2を緩和できる優秀な繁殖が社台にいっぱいいたことで、代表産駒で今年初年度産駒をデビューされるヴァーミリアンも母はサンデーサイレンスの娘
しかしサンデーサイレンスのラストクロップももう11歳となった今、ワークフォースの場合はサンデーの娘よりもディープインパクトやステイゴールドやハーツクライやダイワメジャーの娘などを相手にしていかなければならないわけで、しかしこれらの多くはNorthern Dancerをクロスでもつでしょう
つまりサンデー系の繁殖牝馬ということに限っていえば、非Northern Dancerのフジキセキ、アグネスタキオン、ゼンノロブロイなどの娘や、「Northern Dancerクロスを持たない」ディープインパクトやステイゴールドやハーツクライやダイワメジャーやゴールドアリュールやスペシャルウィークの娘がスイートスポットということになります
しかもディープインパクトに次ぐエースのキングカメハメハの血を引く繁殖には(同じKingmambo系なので)付けられないわけですから、当時のエルコンドルパサーほど“確実な逃げ道”は用意されていない…という状況ではないかとも思うわけです
今日はこんなもんで、つづきはまたいつの日か(^ ^;)
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そろそろ種牡馬ワークフォースについて(1)
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