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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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血統クリニック〜ユニコーンS(ボツ原稿供養)

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土日の出馬が確定しましたが、ユニコーンはわりと上位に評価していた馬たちが除外を食らってしまい、せっかく原稿を用意していたのでここで供養しておきます…(本編は17時ごろアップ予定)

アスカノロマン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104994/
近親にこれといった大物はいないが、遡るとNorthern Dancerの母Natalmaに辿り着く牝系で、4代母Born a Ladyの孫にシンザン記念のアントニオバローズがいる。3代母DeviltanteがAlmahmoud4×3、母母ティリオブストラッフォードがNatamla4×3、母アスカノヒミコがNorthern Dancer4×4と代々この牝系の血を継続累進してきて、アグネスデジタルは5代アウトなのでこういうクロスがうるさい牝馬との配合が成功しやすい。母はStorm CatにDeputy MinisterとIntentionallyを合わせてEight Thirty≒Good Example≒War Relicのニアリークロスを重ねていて、そこに父からもWar Relic3×3のIn Realityが加わるのでダート適性は主にここから受けていると考えられるが、自身はChief's CrownとStorm Catを通じるNorthern DancerとSecretariatのクロスでもあり、アグネスデジタル産駒ではクインズパリジャンやランブリングローズがこのパターンで、ここからボルキロ柔さも受けていてわりと柔らかくストライドを伸ばして走る。鳳雛はスローの逃げで恵まれた部分もあったが、マイラーというよりは1800m型で軽いダートで広いコースに向いた馬なのだと思う。東京ダート自体は合っているが、マイルのHペースだとちょっと息が入らないところはありそうだ。脚抜きのいい馬場がベターだろう。

アナザーバージョン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103768/
サトノネプチューンの半弟で、アンブロワーズの甥で、アンライバルド、ヴィクトリー、リンカーンでおなじみのバレークイーンの牝系。母母フサイチミニヨンはボーンキングの全姉でHail to Reason3×5、そこにエンドスウィープが配された母アンナヴァンはNorthern Dancer4×4、そこにクロフネで本馬はNorthern Dancer≒Icecapade4・5×5・5。クロフネを少しマイラー寄りにした体型で、「サンデー×ミスプロ」的なしなやかさもあり、ここまでのレースぶりをみると東京や中京など広いコースに向いた1800m型で、中山1800mよりは東京1600mのほうがレースはしやすい。青竜のレースラップが60.1-37.3、59秒前半ぐらいのペースで流れると少し苦しくなるかもしれないが、上位のパフォーマンスを計算できる一頭には違いない。

グレナディアーズ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103788/
サンブルエミューズやグランマルシェの3/4弟でアヴニールマルシェの3/4兄。母母キョウエイマーチは桜花賞馬で産駒にトライアンフマーチやインペリアルマーチがいる。母ヴィートマルシェはNorthern Dancer4×4、Nasrullah≒Royal Charger5×5・7・7、Bimelech6×7、Princequillo6×7という緩い相似配合で、そこにNorthern Dancerをもたず5代アウトのネオユニヴァースをもってきた教科書どおりの配合。Halo≒Drone3×5のニアリークロスも姉弟と同じだが、こちらは父がネオユニヴァースに替わってFair Trialのクロスになるからか曲飛でやや体質も硬く、叔父で同じネオユニ産駒の3/4同血インペリアルマーチのようなダ適性と、アンライバルドのようなFair Trial的加速力、この両方を前走の勝ちっぷりには感じた。時計は同日の鳳雛Sを上回るし、しかも4馬身差の大楽勝。ただし阪神外マイルで新馬勝ちしているものの、走法的に急坂小回り1800mベストだろうから、インペリアルマーチやアンライバルドを東京で割り引くのと同じ感覚で割り引く必要はあるように思う。

フィールザスマート
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011102826/
3代母Feel the Beatの孫にコールダーダービー(米G3・芝1800m)のCan't Beat Itが出るぐらいで近親に特に活躍馬はいない。母父Distant ViewはサセックスS(英G1・芝8F)に勝ったミスプロ系のマイラーでキーンランドスワンの父。母フィールザビュウは短距離で3勝、Mr.Prospector≒Marshua's Dancer2×4にRiverman≒Poker3×5だが、母系の奥にMr.Busherが入ってちょっとラトロパワーが勝った配合ではある。そこにブラックタイドでLyphard4×5にナスキロの継続クロス。体型は父似で細身でナスキロ柔さもある体質で、広いコースに向いた中距離馬という印象だ。前走は東京替わりがプラスだったが、1000mを61.7でゆったり通過して上がり35.1で差し切ったという勝ち方で、これがもう少し緩みないペースで流れたときに、中距離馬の斬れを発揮できるかどうかだろう。


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