「父中距離×母父マイラー(スプリンター)」とか「父スタミナ×母スピード」の配合形は、その逆形と比較すると、母方のスピードでフワッと先行したり捲ったりして、早め先頭から父方のスタミナで踏ん張る脚質になりやすい…ということは何かにつけて書いています
宝塚の登録馬でいうと、ブラックタイド×サクラバクシンオーのキタサンブラックなんかはその典型で、もともとブラックタイドは専ら粘着力を伝える種牡馬で、ディープインパクトのようなしなやか体質も鋭く斬れる脚も伝えないので、マイネルフロスト(母Danzig3×3)、テイエムイナズマ(母父Danzig)、コメート、シャイニーガール(ともに母父アフリート)と、母や母父がマイラーの先行脚質が成功しやすい
シュヴァルグランもハーツクライ×Machiavellianですから脚質的にはヴィルシーナと似ていて、だから春天も阪神大賞典のように立ち回れればもっと際どかったはずで、このあたりはジックリ差したがるルメールが乗った影響もあったかも
ハーツクライ×タイキシャトルのワンアンドオンリーはノリの勇気ある先行でダービー制覇、スペシャルウィーク×Unbridled's Songのトーホウジャッカルも菊花賞は4角2番手にいました
サトノクラウンの父MarjuはセントジェイムズパレスS(英G1・芝8F)に勝ったマイラーでしたが、ジェネラスの勝った英ダービーで2着があり、その母Flame of TaraはHyperionとSon-in-LawとPretty Pollyの組み合わせを強力にクロスする名繁殖(名牝Salsabilの母でもある)
サトノクラウンの母ジョコンダⅡは愛2歳重賞キラヴーランS(愛G3・芝7F)で3着、その父RossiniはMiswakiの直仔でロベールパパン賞(仏G2・芝1100m)勝ち、母父VettoriはMachiavellian産駒の仏2000ギニー馬ですから、こちらはどこを斬ってもマイラー~スプリンター
つまりサトノクラウンも配合形としては「スタミナ×スピード」とってよく、京都記念でミルコが馬の行く気にまかせてフワリと先行させ、4角4番手から抜け出した弥生賞以来の勝利を手にしたのは順当といえるのかもしれません
まあ宝塚の予想のキーになるのかどうかはわかりませんが、登録メンバーを見て最初に頭に浮かんだことをつらつら書いてみました
明日は飲み入ってたんですがオバチャンが風邪ひいてしまったので中止、そのぶん宝塚を考える時間が少し増えたかなと…今日はラッ血の原稿と一口ピックで一日終わりそうですが
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スタミナ×スピード
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