先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました
◆マリキータとタートルボウルのAureole魂
桐谷茂氏の持ち馬といえばネコ○○でおなじみで、パンチにタイショウにダンサーと先行するしぶとい穴馬のイメージですが、土曜東京で新馬勝ちのネコワールドは父系からアフリート、母系からAureoleの血を引くだけに、これも揉まれず先行だと頑張るマンのイメージ
ちなみに牝祖マリキータ(母父ConnaughtはAureoleの孫でエクリプスS勝ち)は新潟3歳Sを猛烈Hペースで逃げ切った馬です
Aureole魂といえば、先週はシーハリケーンが未勝利を勝ちファストソレルが新馬で2着とタートルボウル産駒が気を吐きましたが、ここまでタートルボウル産駒は中央地方合わせて[1-1-0-4]という成績で、この連対2回はどちらも逃げというのは留意しておきたい
というのも、前エントリでも書いたように、タートルボウルはAureoleの血を引くんですよね
新馬+逃げ切りといえば、先週はザベストエバー(母父Wild Again)にディオスコリダー(母父ワイルドラッシュ)と母父Wild Again系が逃げ切り二つ
Wild AgainはBCクラシックを逃げ切った馬で、デビュー戦から一本気に先行するような気性もよく伝えるので、Wild Againを母父に持つパイロが毎年新馬で好走する産駒を出すのも(土曜東京でもアフターバーナーが2着)、デビュー戦からがむしゃらに走ってしまう気性面が大きいのでしょう
◆Damascusパワーで洋芝短距離突進
先週から函館競馬がスタートし、新馬戦は土曜が1着ザベストエバー2着イヴノオモイデ、日曜が1着モンドキャンノ3着フクノクオリアと、母系にDamascusの血を引く馬の活躍が目立ちました
2014年以降のデータでいうと、母系にDamascusを引く馬は全芝勝率7.1%連対率13.8%単回値61複回値69、これと比較しても洋芝、特に短距離の成績がやけに良くて
函館芝[13-13-12-133]勝率7.6%連対率15.2%単回値92複回値72
札幌芝[16-12-17-132]勝率9.0%連対率15.8%単回値114複回値95
洋芝1000~1200m[12-12-11-100]勝率8.9%連対率17.8%単回値132複回値87
洋芝牝馬[17-12-16-132]勝率9.6%連対率16.4%単回値160複回値94
洋芝1000~1200m牝馬[9-10-9-54]勝率11.0%連対率23.2%単回値206複回値129
この単回値206はウキヨノカゼの大穴2発(キーンランドとTVh)がきいてるんですが、この2発を除いても洋芝短距離牝馬は[7-10-9-54]勝率8.8%連対率21.3%単回値129複回値115と優秀
というわけで洋芝短距離は、困ったときのNever Bend、困らなくてもDamascus、今年の夏はこれと半田麺で乗り切りましょう(・∀・)
◆ナカヤマフェスタとナスペリオン
日曜阪神8Rを差し切ってナカヤマフェスタ産駒初の2勝馬となったヴォージュは、サンデーサイレンス3×4、もっといえばステイゴールド≒フジキセキ2×3(サンデーとWorden≒Le Fabuleuxとナスペリオンが共通)で、ディアウィンクの力馬っぽさを受け継ぐことが多いナカヤマフェスタ産駒にしてはしなやかなストライドで斬れる馬
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013102596/
メルボルンT2着のエクセレントミスズはWoodman(Intriguing)とMill Reef、日曜に東京芝1800mで勝ち上がったシンボリラパスもエクセレントミスズと同じく母父ヘクタープロテクターでWoodmanを引いており、ナカヤマフェスタ産駒で芝中距離の上級を狙うのならば、ダイナサッシュにナスペリオンやWild Riskを合わせるべし、といえるかも
◆サウスヴィグラス黄金配合
「活躍産駒は母が強いクロスを持つことが多く、ラブミーチャンは母がノーザンダンサー3×4、ナムラタイタンは母がレイズアネイティヴ3×4。ミスタープロスペクターとリボーのクロスが成功しやすい」(『パーフェクト種牡馬辞典』サウスヴィグラスの血統チェックより抜粋)
重賞勝ち馬に絞ってみても
コーリンベリー=母がNorthern Dancer4×4、自身はMr.Prospector4×3にRibot6×7
ラブミーチャン=母がNorthern Dancer3×4とBuckpasser4×4、自身はRibot6×5
ナムラタイタン=母がRaise a Native3×4、自身はMr.Prospector4×3とRibot6×5
ハニーパイ=母がNasrullah≒Perfume5・7・7×4・6・6・7・7(Nasrullah5・6×4・6・7とMy Babu6×5・6)、自身はRibot6×5
トーホウドルチェ=母がNasrullah≒Royal Charger5・5×4、自身はRibot6×5
ハルサンサン=母がワカクモ3×4、自身はRibotのクロスなし
関東オークスで交流重賞3勝目をあげたタイニーダンサーも、母がNorthern Dancer3×5で自身はRibot6×5のサウスヴィグラス黄金配合で、タイニーダンサーとラブミーチャンは母がアサティスの娘でNorthern DancerとBuckpasserのクロスですから配合パターンもよく似ています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013104126/
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「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感
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