先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました
◆桜花賞トライアル
阪神11R フィリーズR
◎14.アルモニカ
○7.モルトアレグロ
▲6.アマルフィコースト
△2.デルニエオール
△10.リバティハイツ
ここはフルゲートの激戦で目移りするが、馬券的には◎の軸と▲の単で買いたい。◎はワールドエースの姪で、小柄だが母系の奥に濃厚なハイペリオン血脈があり、少々Hペースでも前で受ければしぶといタイプだ。▲は母父がサドラー系の本格派だからメジャーエンブレムのようなスケールを感じる。当日落ち着いていればアッサリも。
リバティハイツの母ドバウィハイツはイエローリボンS(米G1・芝10F)でコージーロージーを降し、ビヴァリーDS(米G1・芝9.5F)でスタセリタの2着、そこにキングカメハメハですから血統は中距離です
しかしDubawiの血を引く馬は日本では専ら短距離向きで、賞金上位はモルジアナ、ミスドバウィ、アールブリュット、ティップトップ、ケルシャンス
「なんで日本で走ってるDubawiは、ムキムキのコロンコロンのスプリンターばっかりなんや!」
「いやだって、Dubawiってムキムキのコロンコロンですよ」
「あ、ホンマや」(^ ^;)
Dubai Millenniumってもっと品のある馬やったんですが、DubawiよりDubai Millenniumのほうが競走馬としても種馬としても全然上やと思うのは、配合はもちろん馬体や走りも含めてのことですね
リバティハイツはデビュー戦がこの阪神芝内1400mで、パドックを見て「Dubawiの短距離っぽさが出てるので条件は合っている」と書いておいたんですが、ここは距離・コース・展開全部ハマっての差し切りだったのはたしかでしょう
配合はMr.Prospector3×5とGreen Dancer5×4、母母Rosie's PosyがLodge≒Habitatの3/4同血クロス4×3、ドバウィハイツはNorthern Dancerのクロスが薄い(5・6×5)ので、ディープインパクトよりキングカメハメハのほうが配合はいいですね
アネモネを勝ったハーレムラインは、母がNorthern Dancerとナスペリオンのクロスでそこにアウトなマンハッタンカフェをもってきたというオーソドックスな好形
母マクリス似の手堅い1800粘着型で、マンカフェのRibot肩も引いたなという脚捌きで、ちょっとタフな中山1800がベストというタイプでしょう
◆春よ、こい
デュッセルドルフが土曜中山7Rを差し切って「ノヴェリスト初の2勝馬やねえ~」と書いたら、「12月と1月の成績が酷すぎるので、冬場は硬くなりすぎる説」と石塚さんから
産駒の成績をTARGETで洗いなおしてみると、6~9月[5-10-3-30]連対率31%、12~2月[1-7-8-102]同7%、このデュッセルドルフが10/21ナディア以来の芝勝利でした
ノヴェリストといえば独特のゴトゴトした前捌きが印象的で、産駒もああいう感じでパドックを歩いてるのが多いですが、そういう体質だけに厳寒期は調子が上がらない傾向はあるのかもですね
今週からグンと気温が上がるようで、ゴトゴト歩くノヴェリストの変わり身は頭に置いておこうかなと
◆なんでEl Pradoが北米リーディングなのか教えてやるよ
「ヴェルテアシャフトは適性で言うならジャンダルムと大差ないので、大箱2400で長く脚を使う競馬には向いていない」とゆきやなぎの予想で書きました
同じ日に中京で走ってたブラゾンダムールなんかもそうですが、ディープインパクト×El PradoはSir Ivorのクロスになり、ただでさえ自己主張の強いLady Capulet(El Pradoの母でAttica≒Tom Fool2×2)がONになりやすい配合といえます
ヴェルテアシャフトとブラゾンダムールは走り方もよく似てて、超スローの上がり2Fだけの新馬戦をピッチで抜け出して勝ったのも同じで、この無駄のない手先の軽いピッチ走法こそがEl PradoでありLady CapuletでありTom Foolでる、という話は最近よく書いています
Tom Fool的な芝ダ兼用小回り向き機動力を高確率で伝えたからこそ、El Pradoは北米でリーディングサイアーになるほどの成功をおさめたわけです
ヴェルテアシャフトも内2000で好位で我慢がきけば、ジャンダルムみたいに「内からスルスル」ができる馬やと思いますよ
東風をスローで逃げ切ったミュゼエイリアンはRoberto×ヌレサド×Sir Ivor、これもザックリいえばEl Prado的Kitten's Joy的なイメージの血統で、やっぱり立ち回りの馬なんですよね
ミュゼエイリアンとジャンダルムとヴェルテアシャフトとブラゾンダムールは、根っこの脚質はだいたい一緒やというのが私の考えです
◆オルフェ牡駒の激走パターン
カーサデルシエロが初陣を飾った土曜中京5Rは、13人気のオルフェ産駒ソルフェージュが3着に入り3連単877410円、前走13着からの一変でした
このソルフェージュのように、「2017年に10着以下の大敗を喫し、そこから中19週以上の休養を挟んで、2018年のレースに出走したオルフェーヴル牡駒」は、以下の3例しかありません
ソルフェージュ 7人気13着(10/29)→13人気3着(3/10)
アルドーレ 5人気10着(9/2)→4人気2着(2/10)
ササノユキオルフェ 5人気15着(9/3)→11人気1着(1/21)
[1-1-1-0]で単回値1180複回値1186、いずれも大幅に変わり身を見せて穴をあけていますが、まだ仕上がってなかったオルフェ牡駒が、休養でパンとしてきたという顕著な例といえるかと
ちなみに2018年の成績でいうと、ロードカナロア15勝、ヘニーヒューズ12勝、オルフェーヴル11勝、ハードスパン10勝、なんですね(まあ2歳時の成績が比べものにならないですが)
◆ハードジンスキー
シールートが日曜中山の新馬を楽勝しましたが、相変わらず母系にNijinskyが入るハードスパン産駒はよく走ります
母系にNijinskyを持つハードスパン産駒は、JRAに23頭出走で12頭勝ち馬(勝ち馬率52%)で平均賞金511万円
ハードスパン産駒全体は、52頭出走で19頭勝ち馬(勝ち馬率36%)で平均賞金393万円
下記エントリで説明したように、このニックスの根拠は主にBull Leaの継続クロスにあり、土曜の阪神でぶっちぎったハウリングなんかもNijinskyは持たないですが母はBull Lea7・8×6・7です
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/76614a72e73fab6a1ef51d3107a06882
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「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感
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