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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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雑感二つ

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◆英仏ダービー

仏ダービー馬Study of Manはリアルスティールと15/16同血、リアルスティールのように好位から抜け出したらドゥラメンテがいなかったので勝ちきったという内容で、馬のタイプもわりと似たものがあると思います

リアルスティールの母母MonevassiaはKingmamboの全妹にあたり、MiesqueもUrban Seaに負けず劣らずのグレートスーパーエクセレント名繁殖で、栗山求ちゃんが社名にするだけのことはある



Nureyevは直系こそ拡がってないですがSadler's Wellsと3/4同血の名血名種牡馬で、そしてNureyev直仔で最もNureyevらしさを受け継ぎ伝えているのがMiesqueなのです

Galileo×デインヒル牝馬との配合で英2000ギニー馬を出し、Storm Cat×Nureyev牝馬との配合で仏ダービー馬を出したことで、種牡馬ディープインパクトは有力なNorthern Dancerクロスを持つ牝馬との配合に向いていることが明らかになり、「3/4Northern Dancerクロスにおける1/4異系としてのサンデーサイレンス」の存在感も改めてクローズアップされたのではないかと





英ダービーは2着Dee Ex Beeも良血かつ非常に注目すべき配合馬で、父FarhhはPivotalの代表産駒の1頭で英チャンピオンSとロッキンジS勝ち、そして母Dubai Sunriseは早逝した名種牡馬Dubai Millenniumの全妹にあたります

Farhhの母Gonbardaはドイツ賞とオイロパ賞(ともに独G1・芝2400m)に勝った一流馬でなんとBirkhahnの5・5×4・5・5、ドイツ三銃士Aditi≒Arjaman≒Alchimistのニアリークロスがいくつあるのか数えたくもない



前述したようにNureyevはMiesqueを通じて専ら血を遺し拡散させていますが、ドイツ血脈の凝縮を1/4異系として取り込みながらDubai Millennium全妹との間にこんな馬を出すとは、直系の生き残りPivotalもなかなかしぶとい

どこの国でどんな競馬をやりつづけても血の飽和で行き詰るなんてことはまずなくてね、必ず出てくるんですこういうやつらが


◆母父中距離オルフェ

3月以降にJRAで初勝利をあげたオルフェーヴル3歳産駒は15頭いて、うち13頭が1800m以上での勝利、牡6頭は全て1800m以上での勝利でした

この13頭の母父を列挙してみると、A.P.Indy、Galileo、High Chaparral、Highest Honor、Silver Deputy、Singspiel、ウォーエンブレム、シルバーチャーム、ジェネラス、トウカイテイオー、フレンチデピュティ、ラムタラで、マイラーといえるのはSilver Deputyとフレンチデピュティぐらいかな

オルフェ初年度産駒は2歳早期には緩くて完成度の低さが目立ち、クラシックで活躍したのはフォーティナイナー系のマイラーを母に持つエポカドーロとラッキーライラックでしたが、母父中距離の中距離型の牡駒も、3歳春ともなるとさすがにパンとしてくるのだ、ということでしょう

特に日曜は7頭出走して[3-2-0-2]の大暴れ、1800m以上では[3-2-0-1]で、馬券に絡んだ5頭の母父はSingspiel、Tapit、ジェネラス、タニノギムレット、ラムタラでした

そらPOGで狙うのなら母父Seeking the Goldのジャミールフエルテみたいな方向でしょうが、母父ジェネラスやラムタラでも3歳6月には間に合うねんでと、そんなデータも出てきた6番オルフェでした


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