京都11R 秋華賞
◎12.アイスフォーリス
○14.ジェンティルドンナ
▲17.アイムユアーズ
△1.ヴィルシーナ
△3.ブリッジクライム
×4.ハワイアンウインド
×5.ラスヴェンチュラス
○は牝馬三冠のなかでは秋華賞が一番条件としては合っているし、前走で前受けの競馬もリハーサル済みで、死角はほとんどないと言っていい。これを負かすとしたら瞬発力や機動力だけでは無理で、追い比べで持続力や底力で競り勝つしかないと思う。そしてそれが可能なのは、“キングジョージ”連覇の名牝ダーリアにさかのぼる底力溢れる牝系で、大一番に強いステイゴールド産駒の◎だけだろう。この馬もピッチ走法で東京より内回り向きだし、松岡の強気の逃げ宣言に賭けてみたい。
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「サラブレ」のG1前予想特集も、競馬総合チャンネルの「血統クリニック」も、競馬道OnLineの「G1スペシャル予想」も◎ジェンティルドンナで書いたんですが、私はこの馬を◎にしたのは前走ローズSがなんと初めてで(^ ^;)、桜花賞もオークスも◎も○も▲も打っていません
昨年のオルフェーヴルやホエールキャプチャのように早い時期からツバをつけていたわけではないので、三冠最後のここだけ擦り寄って◎というのもなんだか締まらないというか情けないというか、そういう居心地の悪さはずっとあったんですよね〜
古馬になってからは別にいいんですけど、アパパネのときも無理を承知でアプリコちゃんで突っ張ったし(^ ^;)、ジェンティルのこれだけの強さを早くに認めることができなかったのだから、桜花賞は◎パララサルーで、オークスは◎サンシャインで散ったのだから、ここも◎は他の馬でいって、やっぱりジェンティルにやられたらそれはそれで仕方なしで、2012年はジェンティルドンナの年でした、私は三冠全部◎を打てずヤラました…のほうが潔いかと
とすると、私の血統論というかやり方でいくならアイスフォーリスかアイムユアーズにひねるしかないかなあ…と、そしてアイムは外枠を引いてしまい、一方のアイスは松岡の逃げ宣言が出た時点で、どこにひねるかは決まりました
でもジェンティルドンナとヴィルシーナには、ディープインパクト産駒における配合のポイントをいくつか教えてもらったし、けっきょく馬券では三冠全部やられましたが、文字通り授業料としていろいろ勉強させてもらいましたと、半分悔し紛れですが賛辞とお礼をいいたいです
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ここ4年の秋華賞はすべて1分58秒前半で決着しており、今年はそれに比べると2秒ほど遅い走破タイムとなりました
チェリーメドゥーサの小牧は前走同様の見事な向正面スパートで、ああいう大技を決めた後の乗り替わりって同じことはなかなかやりにくいんですが、ほんとに同じぐらい絶妙なタイミングのスパートでした
とはいえチェリーの上がり3Fが35.5で、追い込んだジェンティルドンナやアロマティコやブリッジクライムの上がりが33.0〜33.1ですから、これらは残り600mで2秒以上離されていたわけで、なんのことはない、後続は例年より2秒以上も遅いペースで4角までトコトコきたのです
ウチパクも勝負の逃げに出たというよりは、包まれるのはイヤだしとりあえず先制しておくかという以上の戦略性は感じられず、ハナに立ったらあとは押さえるだけ押さえるという感じ
だからけっきょく今日も並ぶまもなく、岩田ふうにいえばバキューンと弾けて交わされてしまいましたが、そこから差し返し気味に抵抗したのは、ジェンティルがずっと外を回ったというのもありますが(ジェンティルとアイムユアーズ以外の上位入線馬=2,3,4,5,7,8着馬はみんな3〜4角インベタ)、やっぱりヴィルシーナという馬はHaloのニアリークロスが過多で爆発力に欠けるぶん、内回りのほうがパフォーマンスは上がるのだと思います
チェリーメドゥーサを前走あの向正面スパートで見事に勝たせたのは他でもない松岡でしたが、超スローに落ちたところで小牧がこれ以上ない突破口を開いてくれたというのに、ヴィルシーナの外でガッチリ押さえている姿が信じられませんでした
松岡に聞きたい、あなたはアイスフォーリスを、チェリーメドゥーサより弱い馬だと思って乗っていたのですか?
そう思っていたのならば仕方ないですが、そうじゃないのならば、あそこで追いかけない理由が私にはわからない
過去9戦のうち7戦においてアイスフォーリスの手綱をとっている主戦のあなたが、三冠最後のレースでこの馬をどう導くか、強気に乗ると言った答えが、1000mを63秒で通過したヴィルシーナの直後でガッチリ押さえることだったのですか?
今日はずっと外を回らされたぶん最後止まってしまいましたが、仮にインベタで立ち回ったとしても、ずっとヴィルシーナの後ろにいたならば結果はオークスと大差なかったでしょう
マイネルキッツをステイヤーだと言い放って天皇賞へ行きましょうと進言し、淀の下りからのロングスパートで勝たせてみせた、あの怖いもの知らずの若造はどこへいってしまったのか
チェリーメドゥーサは前走◎にするか迷ったぐらいで(機動力が要求される舞台では)決して弱い馬ではないと思ってるし、今日は実力でもぎとった5着だということをお断りしておいた上で、しかしトーセンベニザクラやオメガハートランドや、そしてアイスフォーリスも、フェアリーSではこの馬と大接戦だったのです
私はMahmoudさんちのブログの愛読者の一人ですが、Mahmoudさんが「日本の騎手は実は体内時計を持ってるかどうか怪しいもんで、ちょっと奇襲を仕掛けられると対応できない」というような辛辣な批評をされているのをちょくちょく目にして(^ ^;)、ま〜それはおっしゃるとおりだろうけど実際乗ってる人間はなかなか机上の計算どおりには動けない部分もあるんじゃないでしょうか…と少しは擁護したくなるときもあるんですが、もし自分の乗っていた馬がチェリーメドゥーサと同じぐらいの力量があると思うのならば、その乗り役はチェリーメドゥーサに先着できなかったことを悔しがり猛省してほしいです
たとえば柴田大知なんてややもすると前につっかけすぎたり、道中馬を怒らせすぎて脚をなくすことがあったりしても、それはそれで納得というか、それをひっくるめたうえで柴田大知という乗り役の馬券を買うのだ…というところまで半ば認知されてると思うんですよ
今日のアイルランドだって4角ですでに手応えが怪しいマイネルロブストをみて、あ〜あやっぱりこの馬はちゃんとスタミナで走りきれるのは1800mまでで、このペースを怒らせながら追走したらここで脚がなくなってしまうんやなあ…と、でも大知ならこう乗ると半ばわかってて◎にしたんやから、それは俺が悪いよなあ…と、そこはキッパリ諦めがつくし、私としては「納得の負け」なんですよ
20%以上を控除されている以上、馬券を買う人はほとんどが負けます
馬券を買ってる人はみんな、そんなことはわかってます
だからこそレースが終わってから、「納得の負け」を噛みしめながらオケラ街道をトボトボ歩けるかどうかが重要で、そういうことの積み重ねが、長い目で見れば売り上げに大きな影響を与えてくるんじゃないかと、最近とみにそう思います
今日の秋華賞において、ジェンティルドンナとヴィルシーナと、あとチェリーメドゥーサと、この3頭以外の馬券を勝った人は、「納得の負け」を噛みしめて帰路につけたのでしょうか
ジェンティルドンナに教えてもらった、ディープインパクト産駒の配合のポイントは、下記を参照してください
第73回オークス回顧〜ムキムキのパワー加速で2400mも圧勝
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/30aa78c0325bab791e1561f49419319b
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秋華賞回顧だけ〜「納得の負け」を噛みしめたい
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