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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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ニックス(3)〜「クロフネ×ラスティックベル」と「クロフネ×チヨダマサコ」

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日曜にプライマリーコードが新馬勝ちしたので、それにまつわる話を少し
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103773/

「クロフネはHyperionが希薄な血脈構成なので、カレンチャン、スリープレスナイト、ホエールキャプチャと、芝G1級はHyperion的な凝縮を血統表の1/2以上に持つ母から産まれている」ということは何度も書いてきました(クロペリオン配合)

唯一の例外がフサイチリシャールで、母父がサンデーサイレンスで母母ラスティックベルはMr.Prospector×Francis S.×Raise a Nativeですから、全体に米血に偏った血脈構成でHyperionも薄いです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003102955/

そもそもこのラスティックベルの牝系とフレンチデピュティの父系は非常に相性が良くて、この組み合わせはこれまで12頭が出走し8頭が勝ち馬となっており、そこにはフサイチリシャール(父クロフネ)、ライラプス(父フレンチデピュティ)、サイオン(父クロフネ)、リーチコンセンサス(父フレンチデピュティ)が含まれます

このニックスの主な根拠は、ラスティックベルがEight ThirtyとLa Troienneを引くことにあると考えられ、Deputy Minister系のパワーを引き出すには、Bunty Lawless〜Ladder≒Good ExampleとLa Troienneの血を増幅するのが効果的で、クロペリオン三人娘も母系にRelicやEight Thirtyを引いています(下記エントリ参照)

たとえば04年の米年度代表馬でBCクラシック勝ち馬のGhostzapper、その血統表をみると、Deputy MinisterにOlden Timesを通じてWar Relicの血が入ってAwesome Again(BCクラシック)が生まれ、Ghostzapperはそこに更にIn Reality(War Relic3×3)とEight Thirtyを重ね、またThe Axeを通じてLa Troienneの血も受けています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a010525/

ようするに「クロフネ×ラスティックベル牝系」が成功しやすいのは、下記エントリでも触れた「クロフネ×チヨダマサコ牝系」が成功しやすいのと同じ理由で、Hyperionを補強しなくても高確率で上級馬が出てしまうところに、Deputy Minister系の配合におけるGood Example≒Eight Thirty≒War Relicのニアリークロスの威力を思い知らされる次第

でもチヨダマサコ家系でいうとホエールキャプチャ>シゲルスダチ>ベストクルーズである以上、Hyperion的凝縮をもってくることがまず肝要ではあるとは思いますが

クロペリオン三人娘の“最後のひと手間”Good Example≒Eight Thirty≒War Relic
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/4be4bf2c13cf0caf629780d5abfe1c92


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