なんでもかんでも継続クロスすればいいもんではなくて、どういう資質をONにするのかしないのか、たとえばキンカメの芝4傑のうちロードカナロアとローズキングダムとアパパネはナスキロ系のクロスを持っていますが、キンカメ×ブライアンズタイムの砂の鬼ハタノヴァンクールとグランドシチーは母系にナスキロ血脈を持っていません
キンカメ×ブライアンズタイムでダートのパワーを表現するのならば、ラストタイクーンのナスキロ柔さをONにする必要はないですからね〜
多彩な血を引き配合に素直で様々な分野で活躍産駒を出す種牡馬キングカメハメハですが、だからこそ二兎や三兎を追う配合をしてしまうと大成が阻まれる…という面はあるのでしょう
先週の雑感・新潟編〜ネオユニのWorden≒Le Fabuleux、キンカメのHornbeam≒パロクサイド
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/e996daed26f51d7cead1048cd54aaf92
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ソルレヴァンテはキンカメにトニービンを入れてHornbeamのクロス、Storm Catを入れてラストタイクーン≒Storm Catのニアリークロス、おまけに牝系がSpecialでSpecial5×4、ルーラーシップ的ナタ斬れと、ロードカナロア的柔らかさと、コディーノ的機動力と、トゥザグローリー的粘着力をすべてONにしてしまおうという欲の深い配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009104317/
ソコソコ柔らかくて体型に伸びもあるけれど肩が立ってて掻き込む走りで、東京でも中山でもどこでも好走するけれどどこでも2着ばかりで、斬れなのか機動力なのかパワーなのかストライドなのかピッチなのか、多彩な変化球を操るけれど決め球に欠ける中継ぎ投手みたいなところでごまかしごまかし2着を拾うという玉虫色先行脚質になってしまいました(^ ^;)
それでももう7000万近く稼いでるのですから立派な玉虫で、クロスを凝っただけのことはあったというべきですが、上記代表産駒たちは配合の幹はこれでいくんだというコンセプトがハッキリしてて、キャラや脚質もハッキリしてたからこそオープン張れたんやと思うんですよ
ルーラー「お父さん!俺はHornbeam≒パロクサイドで東京で天下獲ります!」
カナロア(今どきHyperionで東京で天下獲るって、この人大丈夫かなあ…)
コディーノ「お父さん、僕はSpecial≒ポッセで中山で天下獲ります!」
カナロア(F厩舎所属やのに中山で天下獲るって、この人大丈夫かなあ…)
トゥザ「じゃあ俺はHyperionましましで内回りを4角先頭やな♪」
カナロア(宝塚ベストやのに夏に弱いって、この人大丈夫かなあ…)
ローキン「私はMill Reefのクロスですから、外2400mで天下獲ります」
カナロア(橋口のLyphardか…自分の生き方に悩むタイプやな)
ハタノ「みなさん芝狙いですか、俺は母父ブライアンズタイムでダートで捲ったります!」
カナロア(中央のG1は東京と中京やのに、いったいどこで捲るっちゅうねん…)
アパパネ「真のチャンピオンはコースも距離も馬場も選ばないものよ」
カナロア(やっぱりTom Fool姉さん最強か…)
ではクリスマスCの予想に戻ります〜
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ソルレヴァンテの欲深い配合から学ぶべきこと
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