明日の京都金杯に出てくるネオウィズダムとジュニアCに出てくるライザンには、ネオユニヴァース産駒で母系にBustedを引くという配合的な共通点があります
この2頭のように母系にBustedを引くネオユニ産駒は32頭が出走して14頭が勝ち馬で勝ち上がり率44%、これはネオユニ産駒全体の34%を上回りますが、注目すべきは打率よりも長打力で、14頭の勝ち馬のうちヴィクトワールピサ、ロジユニヴァース、ネオウィズダム、トーセンソレイユ、ダノンフェニックス、ジャニアリシックス、ペンテシレイアと、7頭が2勝以上をあげオープン馬が4頭
BustedはDonatelloとCourt MartialとWild Riskを持つのでネオユニの母ポインテッドパスの重厚な欧血をONにしやすい効果があると考えられ、なので鈍重なタイプも出るでしょうが、勝ち上がるぐらいのスピードがある馬は上級に出世する奥行きを秘めているということでしょう
トーセンソレイユの全弟モンドシャルナも前走の負けだけでは見限れない素材だと私は思っていますが、でもこの血統でこの体型走法だと皐月賞向きは明らかで、しかし中山の大レースを捲るにはもう一回り馬格がほしいかなと、そのあたりの成長待ちというところはあり、角居師の手腕に期待したいです
ネオウィズダムは母ゴレラがムーランドロンシャン2着、BCマイル3着の一流マイラーで、Northern Dancer4×4、Sir Gaylord4×4、Crepello5×5の相似配合で自己主張が強く、ネオユニらしかぬマイラー体型と柔体質は特にHabitatの影響が強いかなと
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104120/
「ネオユニ産駒はSadler's WellsやNureyevを入れてHaloをニアリークロスするのが教科書配合」と望田botにも出てきますが、Caerleonの母母はHaloとニアリーなので、この馬も教科書どおりの成功形ではあります
ライザンは超ハイレベル新馬でアトムとミッキーアイルに食い下がった好マイラーで、デイリー杯はまともに引っかかったので度外視できるし、こちらは母父Cape Crossですからロジユニヴァースと似た配合形
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104094/
母ライジングクロスはパークヒルS(芝G2・芝約13F)勝ち馬ですが、Cape Crossのマイラーっぽさが出た体型で、Halo≒Sir Ivor3×5らしい柔無駄ない動き、中山マイル向きの機動力は十分でしょう
岩田ぐらいの達者が持っていかれてしまうということは、それだけ加速が俊敏で、エンジンが凄いということでもあるのですよ
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ニックス(6)〜ネオユニヴァース×Bustedが秘める長打力
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