東京11R フェブラリーS
◎2.ホワイトフーガ
○7.ノンコノユメ
▲13.タガノトネール
ホワイトフーガはクロフネ×フジキセキだからカネヒキリやサウンドトゥルーやミラクルレジェンドと同じ「フジキセキ×デピュティミニスター」のダート黄金配合。クロフネ牝駒はホエールキャプチャやブラボーデイジーなど東京マイルの大レースに実績があるし、母母父ザフォニックはゴーンウエスト産駒のマイラー。1400mで2戦2勝だからマイル戦にも対応できるとみた。母がヘイロー3×4で自身は「ボールドルーラーとプリンスキロ」の組み合わせのクロスだから、雨で馬場が軽くなるのも歓迎だろう。ノンコノユメは軽い馬場のほうが斬れるし、逃げ先行馬が揃ったので、まずは◎○の差し差しで買いたい。モーニンは根岸Sでは◎にしたが、ストームキャット×フォーティナイナー×コジーンだから淡泊な先行圧勝型の血統で、マイルのHペースで直線でもうひと踏ん張りきくかどうか。タガノトネールは母系のハイペリオン的な粘り腰が発現してきた今は1400mより1600mがベターで、好位で我慢できるしタフなレースになってもひと踏ん張りきくタイプ。前の組ではこれをとりたい。
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レースレコードで完勝したモーニンの配合については、NETKEIBA「重賞の見どころ」より再掲します
モーニン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012110091/
近親にパットオブライエンS(米G1・AW7F)のEl Brujoがいる牝系。父ヘニーヒューズはダ6~7Fの北米GI勝ち馬で。アジアエクスプレス、ヘニーハウンド、ケイアイレオーネなどの父。母父Distorted Humorは北米で成功したフォーティナイナー系種牡馬で、エーシンクールディやドローアウターの父、ミリオンヴォルツの母父。ダート短距離向きの単調なスピードを父母から受けているが、母系にCozzeneが入ってSecretariat≒Sir Gaylordの3/4同血クロスになるのはアジアエクスプレスと同じで、東京向きのナスキロ柔いストライドで走る。根岸Sの快勝をみるとベストは1400mと思われるので、あと1Fをどう踏ん張るか、できればスローが希望だろう。馬場が渋るのはプラス。
下記エントリ「Cozzeneのナスフリート&ナスキロ増幅と、イスラとモーニンの柔らかさ」も参照いただきたいですが、モーニンの配合は
Secretariat≒Sir Gaylord5×6
母がMr.Prospector3×4で、Gold DiggerとRide the Trailsを通じるナスフリート(NasrullahとCount Fleet)の組み合わせのクロス
と、Cozzeneの血脈構成を代々増幅していて、芝馬のような柔らかな身のこなしと大きなストライドで走るのは配合どおり
やはりStorm Cat経由でSecretariat5×5持ち柔らかストライドで走るアスカノロマンが3着、そしてSecretariat4・5×5のベストウォーリアが4着で、レースレコードが出るような走りやすい馬場においては、地面を掴んだり掻いたりする力よりも、ストライドを伸ばす力に長けた馬たちが有利である、という結果でもあったかと
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104994/
絶妙なタイミングでいったん2番手に上がったピッチ走法のロワジャルダンが最後に甘くなったのとは対照的で、ゴール前はストライドを伸ばしたもん勝ちみたいな叩き合いになりましたが、そういうタイプだけにモーニンもアスカノロマンも馬群に入らず、外目を伸び伸びと走ってこれたことも大きかったと思います
馬場が渋って高速決着になったフェブラリーといえば、09年サクセスブロッケンの1.34.6(稍)、07年サンライズバッカスの1.34.8(不)、05年メイショウボーラーの1.34.7(不)
サンライズバッカスはStorm Catの孫でSecretariat≒Sir Gaylord4×5、重賞勝ちはフェブラリーと武蔵野という典型的なストレッチランナー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2002106896/
メイショウボーラーはタイキシャトル×Storm Catの黄金配合、しかもこのときの2着シーキングザダイヤはStorm Cat産駒でSecretariatとSeattle Slewを通じるボルキロクロスでした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2001100650/
高速決着のフェブラリーは黙ってStorm Catのナスキロクロス、血統予想としてはここが着地点やったわけですなあ…
私はどうもスピードで押し切れる1400mでは強いけれど、マイルの激流でふと踏ん張りがきくかどうかが半信半疑やったんですが、メイショウボーラーのときも同じような考えで無印にした記憶があるので、10年経っても何の進歩もない予想に愕然としております(^ ^;)
アジアエクスプレスもナスキロ柔いストライドで走るし、芝でも朝日杯を勝つぐらいの馬ですから、重馬場のフェブラリーや武蔵野に出てくればベストパフォーマンスを出せるかもですね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011110091/
これでヘニーヒューズの持ち込みの産駒は中央で14頭が出走し11頭が勝ち上がり、うちG1勝ち馬が2頭で重賞勝ち馬が4頭という素晴らしい成績で更に人気を集めそうですが、母がMeadowlake(Princequillo系)×Hagley(Man o'War系)とアウトサイダー血脈が強く、自身も強いクロスを持たないので配合がやりやすくて、私もダートやマイラー狙いで配合診断をオーダーされたらよくオススメする種牡馬の一つ
Beholder(母がIcecapade≒Northern Dancer3・5×4)やモーニン(母がMr.Prospector3×4)やケイアイレオーネ(母がNorthern Dancer4×3、Bold Ruler4・5×5)のようにクロスのうるさい繁殖との配合も決まりやすいので、芝中距離のクラシックタイプを狙わないのであれば非常に使い勝手がいい種牡馬なのです
ノンコノユメは今日もこれは届かんだろうというところから凄い追い込み、トワイニング産駒としてはセイリオスやセカンドテーブルとかなり似た配合パターンですが、この馬だけがG1級に突出しているのはやはり配合が一枚上だからでしょう
ノンコノユメ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104314/
ハーツクライでおなじみビューパーダンスの牝系。ダートのオープン馬マルカプレジオのイトコで、母ノンコもダートで3勝をあげた。「父トワイニング×母父サンデーサイレンス系×母母父Alydar系×牝系My Bupers」という配合のアウトラインはダートでオープンを張ったセイリオスとよく似ており、名血Courtly Dee(トワイニングの母)とBuckpasser~Busandaをニアリークロスさせる配合は世界中で大成功している。トワイニング×サンデー×クリミナルタイプのセカンドテーブルとも似た配合だ。父よりも母似でベストは1800mと思われるが、直線が長く砂質が軽いコースで斬れ味を増すタイプで、東京1600mは[4-0-1-0]。
下の略図のように、(1)Courtly DeeとBusandaを通じるWar AdmiralとLa TroienneとBlue Larkspurの組み合わせのクロス、(2)Tulle≒Iron Rewardのニアリークロス、この二つの魅力的なクロスを、スーパー名繁殖Courtly Deeとサンデーサイレンスを破った年度代表馬クリミナルタイプを経由して持つ、というのが類い稀なダートの鬼脚を生んだというべきでしょうか
┌○
│└△┌Bimelech
│ └△└La Troienne
│ │┌Blue Larkspur
│ └△
Courtly Dee
│┌War Admiral
└△
┌War Admiral
Busanda
│┌Blue Larkspur
└△
└La Troienne
Courtly Dee
│┌War Admiral
└Tulle
│┌Beau Pere
└△
└Betty Derr
Swaps
│┌Beau Pere
└Iron Reward
│┌War Admiral
└△
└Betty Derr
そしてノンコノユメの場合はCourtly Dee≒No Robberyのニアリークロス2×5とも表記できるので、こうしてみるとトワイニングとクリミナルタイプはたしかなニックスと言えるだろうし、Courtly Deeの血をここまで執拗に増幅したトワイニング産駒は合衆国にもいなかったんじゃないかと
┌Never Bend
│└△┌Bimelech
│ └△
│ └Bloodroot
Courtly Dee
└Tulle(≒Iron Reward)
┌Swaps
│└Iron Reward(≒Tulle)
No Robbery
│┌Bimelech
└△
└Bloodroot
ちなみにトワイニング産駒で重賞に勝ったのはノンコノユメ、セカンドテーブル、ロールオブザダイス、フサイチアソート、タイキジリオンの5頭で、うちノンコノユメ、セカンドテーブル、ロールオブザダイス、タイキジリオンの4頭は母系にBusanda≒Searchingを引き、ノンコノユメ、セカンドテーブル、フサイチアソートの3頭は母系にSwapsを引いています(シンザン記念2着ドリームガードナーも母系にSwapsあり)
名繁殖マチカネハツシマダが持つNumbered Account≒Foreign Courier2×2の名ニアリークロスにもIron Reward≒Tulleは含まれますね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1995108850/
ワンアンドオンリーの母ヴァーチュもCourtly Dee≒BusandaだけでなくIron Reward≒Tulleも併せ持っていますが(他にサンセットスカイ2勝と出走産駒は2頭とも勝ち馬)、今年シルクの募集馬でピックしたデイトユアドリーム14も、母デイトユアドリームがトワイニングの娘でまさにこの配合パターンで、上のマチカネハツシマダの血統表と見比べていただきたいですが、デイトユアドリームの繁殖としての配合の優秀さを評価してのピックなのでした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106027/
ノンコノユメみたいな名配合を掘りはじめるとついつい長くなってしまいますが、来年からはフェブラリーで雨が降ったらStorm Catのところに赤ペン入れときましょう(^ ^;)
Cozzeneのナスフリート&ナスキロ増幅と、イスラとモーニンの柔らかさ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/1bcad677f08bbca471d81a682b2619ac
第33回フェブラリーS回顧~やはりレコード、高速馬場で映えるStorm Cat×Cozzeneの柔らかストライド
小倉大賞典ミニ回顧~渾身のイン差し
家に戻ってほろ酔い気分で特別登録を見ていたら、3重賞に松田博厩舎の登録はなく、橋口厩舎は阪急杯にミッキーラブソングの登録があります
小倉大賞典は良まで回復したので▲ダコールの頭も買っていて、◎ネオリアリズムと△ケイティープライドで何だかいい感じに決まりそうやないの、と声が出かかったところへアルバートドックのイン強襲
フェブラリーには見向きもせず小倉入りした川田は、松田博厩舎の最後の重賞出走を見事に飾ってみせました
あのハープスターの阪神JFで「脚があるんやったら外に出せばエエんや」とお目玉を食らった川田が、レーヴミストラルの日経新春杯では絵に描いたような大外一気を決めて「松田先生の好きな勝ち方ですから」と笑わせてくれた川田が、先生今日は小倉だから、しかも最後の重賞だから、最内突いてでも勝ちたいですという渾身のイン差し
あれでやられたら私も諦めがつきます(^ ^;)お疲れさまでした
東京ダ1600率高すぎ
前にも書きましたが、最近はもう想像力が枯渇してきたのか、極めて日常的なふつうすぎる夢ばかり見るようになりました
今朝の夢は、東京芝でPrincely Giftのクロスで脚長で緩慢ストライドで走る馬の馬券を買ったら、ポンと出てスローに落として逃げて直線でも持ったまま、よしよしここまでいい感じ(・∀・)
しかし直線満を持して追い出しても全く同じストライドのままで、「うわあああ全然回転上がらん…」と頭を抱えているうちに、最内からピッチ走法の本命馬に並ぶ間もなく交わされて沈んでいく
という、こんなふつうに毎週ありそうな出来事をわざわざ夢で見てしまうのは何なんやろうと…
フェブラリーの回顧でノンコノユメの血統表をほじくり返してるうちに書くのを忘れてましたが、モーニンもアジアエクスプレスも馬場幸夫さんの持ち馬なのは知ってたけれど、出走表見ててベストウォーリアも馬場さん名義だということに今ごろ気づいたのです
TARGETで検索かけてみると、マル外の持ち馬はなんと9頭オール勝ち上がりで、獲得賞金順に並べるとベストウォーリア、モーニン、アジアエクスプレス、ベストルーラー、アジアンテースト、ストームジャガー、オホーツク、ベストドライヴ、ベストマッチョ、Storm Cat率高すぎ、Secretariat≒Sir Gaylordクロス率高すぎ、だから東京ダ1400~1600率高すぎ(9頭で[16-2-3-7])
オホーツク
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012110094/
本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」では中山記念と阪急杯とアーリントンCの上位人気馬の血統解説を書いていますので、今週もよろしくお願いします
ナスペリオンの王様
日本に入ったナスペリオン(NasrullahとHyperionの組み合わせ)の王様といえば、母父にHornbeamを持ちHyperion5×3・5とNasrullah=Rivaz5・5×4を持つトニービン
┌Hyperion
Hornbeam
│┌Nasrullah
└△
これぞナスペリオンと言うべきナタの斬れを伝え、(サンデー産駒が登場するまでは)東京の大レースでは無敵の存在でした
産駒の配合においても「ナスペリオンを継続クロスしつつ、トニービンに希薄な米血を1/4異系的に取り込む」というのが黄金配合で、パロクサイド牝系との間にエアグルーヴを、テスコボーイとの間にウイニングチケットを、Nureyev(Special)との間にジャングルポケットを、Blushing Groomとの間にレディパステルを出したのはご存知のとおり
http://db.netkeiba.com/horse/1998101786/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1990102314/
┌Nasrullah
┌○
パロクサイド
└△┌Hyperion
└△
┌Nasrullah
┌○
テスコボーイ
│┌Hyperion
└△
┌Hyperion
┌○
┌○
Special
│ ┌Nasrullah
│┌○
└△
┌Nasrullah
┌○
Blushing Groom
│ ┌Hyperion
│ ┌○
└△┌○
└△
2013年以降の芝G1勝ち馬で、トニービンの血を引くものはジャスタウェイ、ドゥラメンテ、ラブリーデイ、コパノリチャード、ヌーヴォレコルト、ハープスター、ワンアンドオンリーですが、この7頭がトニービン以外に血統表内に持つナスペリオンは
ジャスタウェイ…なし(Bushel-N-Peck)
ドゥラメンテ…Nureyev、Mill Reef、Hornbeam※、パロクサイド
ラブリーデイ…Nureyev、Mill Reef、Hornbeam※、シャダイチャッター
コパノリチャード…Blushing Groom
ヌーヴォレコルト…Nureyev、Indian Hemp
ハープスター…Fairy King
ワンアンドオンリー…Thatch(=Special)
※ドゥラメンテはHornbeam≒パロクサイド6×5・5、ラブリーデイはHornbeam6×5
最も有力なナスペリオンであるSpecialとの配合で最も成功しているのは当然といえば当然で、ドゥラメンテの配合なんて「3/4Northern Dancerクロス,1/4サンデーサイレンス」と「Hornbeam≒パロクサイドのニアリークロスを軸とするナスペリオンの継続クロス」、この二つ以外に語りようもない
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104511/
ジャスタウェイだけはトニービン以外にナスペリオンを持ちませんが、Wild Againの母Bushel-N-Peckは父父がHyperionで母はNearco+Mahmoudなので極めてナスペリオンな血脈構成といえます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106461/
┌Hyperion
┌○
Bushel-N-Peck
│ ┌Nearco
│┌○
└△┌Mahmoud
└△
トニービンとWild Againといえばトランセンドがワイルドラッシュ×トニービンで、福島牝馬S3着フィロパトールはジャングルポケット×Wild Again
だからジャスタウェイの産駒の配合を考える場合も、トニービンとBushel-N-Peckのナスペリオンをどういじるか、まずそこから考えてみるのが入り口で、となるとNureyevとMill ReefとHornbeamを持つキングカメハメハ肌はひとまず有力な筋でしょう
「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感
先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました
◆ティンバーカントリー死亡
ティンバーカントリーが亡くなったそうで、種牡馬としてはパワーとスタミナに寄りすぎていて日本ではやや苦戦しましたが、「アルーアキャロルとコパノリッキーとアドマイヤドンのナスペリオンの話」で書いたように、アドマイヤドン(トニービン)、ムガムチュウ(Mill Reef)、ヤマカツリリー(Mill Reef、テスコボーイ)はWoodmanのナスペリオンを活かした配合をしていたのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a00035e/
母父としてはコパノリッキー、ラストインパクト、プレイアンドリアルなどを出してさすがはFall Aspenの息子と見直されつつありますが、いつの日かDubai Millennium≒ティンバーカントリーの3/4同血クロスを持つダート王が出現するのではないかという期待も大いにあります…合掌
┌Mr.Prospector
┌○┌Buckpasser
│└△
ティンバーカントリー
└Fall Aspen
┌Mr.Prospector
┌○┌Buckpasser
│└△
Dubai Millennium
└△
└Fall Aspen
◆Oasis Dream再び
土曜東京で初勝利をあげたアップクォークはベーカバドの初年度産駒で中央では8頭目の勝ち上がり
種牡馬ベーカバドについては「名種牡馬Oasis Dreamの配合に倣って、ダンシングブレーヴ持ち牝馬との配合でSir Ivor≒Droneのニアリークロスを狙うのが、日本の高速馬場では成功の近道ではないか」と書いてきましたが、このニアリークロスはようするにナスキロ+Tom Foolの組み合わせ(Sir Ivorの母はTom FoolとAthenia≒MenowとSir Gallahad=Bull Dogが共通)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a010d4f/
┌Royal Charger
┌○
┌○┌Princequillo
│└△
Sir Ivor
└△┌Pharamond
└Athenia
└△
└Alcibiades
┌Royal Charger
┌○
┌○┌Princequillo
│└△
Drone
│ ┌Pharamond
│ ┌Menow
│ │└Alcibiades
│┌Tom Fool
└△
そして下記のように、ここまで勝ち上がったベーカバド産駒8頭のうち6頭が、Sir Ivor≒DroneやSir Ivor≒SecrettameやSir Ivor≒Hopespringseternalなど「ナスキロ+Tom Fool」のニアリークロスを持っているのです
エネスク…母方のダンシングブレーヴ経由でSir Ivor≒Drone5×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013101526/
タイセイエクレール…母方のGone West経由でSir Ivor≒Secrettame5×4
ゴッドカリビアン…母方のダンシングブレーヴ経由でSir Ivor≒Drone5×6
エスペランサリュウ…Sir Ivor5×6
アップクォーク…母方のMiswaki経由でSir Ivor≒Hopespringseternal5×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106041/
ペイシャオブマーシ…なし
オルレアンローズ…なし
ホッコーモモタン…母方のダンシングブレーヴ経由でSir Ivor≒Drone5×5
ペイシャオブマーシにしても母がラストタイクーン×Seattle SlewでMill Reef4×4にTom FoolやPokerが絡むので、ナスキロ+Tom Foolな組み合わせを増幅していることに変わりはないですね
┌Nasrullah
┌○
┌○
││┌Princequillo
│└△
Secrettame
│┌Tom Fool
└△
┌Tom Fool
┌○
Hopespringseternal
│┌Princequillo
└△┌Nasrullah
└△
ちなみにベーカバド産駒で母系にDroneを持つものは7頭出走で3頭勝ち上がり、Gone Westを持つものとMiswakiを持つものはそれぞれ1頭出走で1頭勝ち上がり、ベーカバド産駒全体では43頭出走し8頭が勝ち上がり、確かな根拠のあるクロスを狙うことは打率と長打率両方のアップにつながります
「Green Desert×ダンシングブレーヴが成功したのは、Sir Ivor≒Droneで成功したのだ」という推論が立てられるところ、「この推論が正しければ、ベーカバドはSir Ivor≒Droneだけでなく、Gone WestやMiswaki経由のニアリークロスでも成功するのではないか」という更なる推論が立てられるところ、こういう応用がきくのが配合論のいいところ
たとえば人参パンフレットを開いたときに、これはベーカバド×アグネスタキオンやから力馬っぽい血統やけど、Sir Ivor≒Hopespringseternal5×4があってサンデーのHaloも絡むし、馬を見てもソコソコ柔らかみはあるから芝1800mあたりで面白いかもしれない、というふうに目に留まればいいんじゃないですかね
◆レインボーダリアのイトコ
先週の東京芝はけっこう道悪の巧拙がハッキリ出るような馬場やったと思いますが、勝負どころから持ったままで前に取りつくトゥインクルの脚はまさに道悪巧者のそれ
重のエリザベス女王杯でアッと言わせたレインボーダリアと同じストロークトの牝系で(母が全姉妹の関係)、ストロークトはBimelech5×4・4でNever Bend的La Troienne的なパワーが強い牝系
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011100066/
この牝系の芝馬場状態別成績は
芝良[41-37-43-319]連対率17.7%,複回値84
芝稍[6-6-5-32]連対率24.5%,複回値91
芝重不[5-7-1-20]連対率36.4%,複回値160
またトゥインクルとレインボーダリアは夏の洋芝で売り出したところも共通していて、札幌芝[5-6-4-19]連対率32.4%複回値76、函館芝[7-4-5-23]連対率28.2%複回値130(全芝連対率19.0%複回値89)、ラトロ肩であまり前が出なくて掻き込んで走るところもよう似てます
◆キンシャサ×Deputy Ministerとカネヒキリ
日曜にキンシャサノキセキ×クロフネのマサノシーザーが勝ち上がり、これで母系にDeputy Ministerを持つキンシャサノキセキ産駒は16頭出走で10頭勝ち上がり(地方で活躍して中央出走のジュエルクイーンとフレンチイデアルを勝ち馬にカウントすれば18頭出走で12頭勝ち上がり)
この中央での全11勝中8勝がダートで、サウンドトゥルーやホワイトフーガを見てのとおり孫の代においても「フジキセキ×Deputy Minister」の砂黄金配合は健在ですが、それにしてもカネヒキリ産駒の芝[0-0-0-51]ダ[42-28-38-352]は問答無用すぎる(^ ^;)
日曜京都でオリエントワークスがワークフォースらしかぬストライドで大外一気でデビュー勝ち、血統表を見ると母オリエントチャームですからゴールドアリュールの姪でNureyev≒Sadler's Wells3・5×3
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105234/
「母が非Northern Dancerクロスで、母父がサンデー系で、自身はNureyev(あるいはMr.Prospector)クロスの牝」というのはクィーンズベストと同じで、ワークフォースをPOGで狙うならもうこのパターンに絞っていいんじゃないですかね
アーリントンC&総武Sボツ予想~ヤングマンパワーのようなイン差し
開幕週初日のインベタ馬場で例年先行有利なレースですが、ここは内からウェーブ、メイショウ、ボール、ノコギリ、ヒルノ、ダンツ、ロワと先行馬が揃い、気性が若い△ロワアブソリューは(フランス人にしては繊細なタッチに欠ける)ヴェロンだとまた引っかかる可能性もあり、そう考えると前の組からどうも入りにくい
○ヒルノマゼランと▲アーバンキッドと☆ビップライブリーは重賞でも勝ち負けになるぐらいの奥を血統からも感じさせる馬ですが、しかしこれらが内に潜れるかどうかも何とも微妙
そんなわけであんまり自信がないのでボツ予想に回しましたが、◎はマディティでいってみたいです
こうやまきで◎にしたときにも書きましたが、コメントを再掲すると「母父ストラヴィンスキーの影響も強く、ストラヴィンスキー産駒のコンゴウリキシオー(安田記念2着)のような緩慢なストライドで走る」馬で、阪神外マイルも上がりがかかれば条件としては悪くないし、中団からインベタで差せれば昨年のヤングマンパワーの再現もあるかと
父のScat Daddyはヨハネスブルグ産駒でMr.Prospector4×2にStorm Bird≒Nijinsky4・6×3とクロスが非常にうるさく、しかし母AntepovaはNorthern DancerもNative Dancerもクロスしないので配合もまずまず良い
総武はサンマルデュークよりバンズームが人気ですか、ロージズインメイはアウトサイダー血脈が強いアウトブリードなので産駒は基本晩成型で、サンマルも古馬になって力をつけているのも確かでしょうが、師走では「おぬしRoberto5×4やろ?中山やったら3角から捲ったほうがエエんちゃうか?」とモズライジンを焚き付け(14-14-4-2)、ポルックスでは「前走モズライジンはここから捲ったなあ…そろそろ動かんと、前が残ってしまうんとちゃうか」と同じようにバンズームを煽り(12-12-5-3)、Roberto走法の強引な捲りが前を全部潰したところをちゃっかり追い込んでの2連勝
モズライジンもバンズームも「もうその手には乗らんで」というところでしょうが、ゲンダイのコメントを読むと中谷はまた捲る気満々です(・∀・)
◎はプロトコル、根岸では1400は忙しいと書きましたが、マイラーというよりは中距離馬然とした体型や加速で、母はNureyev×Roberto、そこにスクリーンヒーローでRoberto4×3にNashua≒Nantallah6×5・5なら中山1800ベストとも思えるパワー捲り血統で、このコース替り&距離延長は狙ってみたい
あとはサンマルデュークの3角の囁きに乗らずに、中谷の捲りに呼応するぐらいのスパートでいければ
「No.1予想」では水仙賞を、「馬券総合倶楽部」では水仙賞と小倉5Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします
日曜のボツ予想~主戦、好位をもぎ取る
阪急杯は◎ミッキーラブソング
京都金杯も◎でしたがイン番手で思い描いたとおりのレース運び、あれでウインプリメーラよりコンマ5秒も上がりが遅いのはやっぱり1F長いからでしょう
ヴィクトリアマイルのコイウタの産駒でオメガヴェンデッタと同牝系、Mr.ProspectorとNever Bend≒Bold ReasonとBusandaのクロスですから配合パターンもよく似ていて、しかもこちらはドクターデヴィアスが入ってRibotのクロスもあって、パワー体質なので1600mよりも1400mに寄っているといえます
JRA入りしてからの12年間は橋口先生とともに歩んだ12年間といっても過言ではなく、橋口厩舎の主戦でありミッキーラブソングの主戦である小牧太は、ここも開幕週のイン好位のウィニングポジションをもぎ取る
レッツゴードンキは内回りは間違いなくプラスだけど本領は小回り1800の先行だと思うので、同牝系の○オメガヴェンデッタと同馬主の▲ミッキーアイル、今は1400で差したほうが味がある△マイネルエテルネル
冨里は◎トミケンスラーヴァ
配合どおりタイキシャトルがナスキロ柔緩慢になって1800型になったという馬ですが、前走は開幕週の逃げ切りとはいえ完勝、昨秋は中山1800でマイネルイルミナルとクビ差の叩き合いですから現級通用、トーホウスペンサー陣営が「福永君が乗って勝ったときのような差す競馬で」と言っているのでここは楽に行ける
くすのきは◎ブルーオリエント
上のブルーフラッシュは父スウェプトオーヴァーボードで芝ダ兼用マイラー、叔父にスマートロビンやブルータンザナイト、本馬は父ワイルドラッシュでKey to the Mintのクロスでパワー体質でRibot肩、芝でのちょっとしなやかさやバネが足りないレースぶりからしても、このダ替りは新味が出そう
コウエイエンブレムはフォーティナイナー丸出しのスプリンターなので○キョウエイギア☆エイシンニトロ△ビレッジゴールド△グランセブルス
関門橋は◎キャンベルジュニア、配合はずっとほめてきましたが、前走は中山記念の5着争いぐらいのハイレベルな叩き合い、デビュー当時はSir Ivorクロスのしなやかさが強く東京でサトノクラウンのように斬れていたのが、休養でRedoute's Choiceらしい肉がついてきてフルーキーのような加速をみせるようになり、今なら小回り1800でも前走ぐらいは計算できる
○フェルメッツァは完成するのは古馬になってからだと書いてきましたが、これも完成してくると肉付きがよくなって兄姉たちとは違ってFair Trial的な加速を見せるようになり、やはり小回り1800がレースがしやすいイメージ
▲タブレットピーシーはチチカスの大外枠でウイングレットの仔なら小回り1800の捲りはお手のもの、これが馬券的には妙味かと思っていたら3人気で妙味がないので、器用な☆ブレークビーツをヒモ穴で加えたい
「No.1予想」では中山記念を、「馬券総合倶楽部」では中山記念とすみれSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
日曜の重賞回顧~ナスペリオンの王様、ストライドで圧倒
中山11R 中山記念
◎2.リアルスティール
○5.フルーキー
ルーラーシップとアドマイヤムーンを足して割ったようなドゥラメンテのストライドは明らかに東京向きで、ヴィクトワールピサやカンパニーのような内回り向きの機動力はない。皐月賞のような破天荒なコーナリングで差し切ってしまえるかどうかだが、ここは骨折明けの始動戦だからミルコは大人しく乗ってくるのではないか。となると、母方のマイラーっぽさも出た体型やフェアトライアル的な回転で走る走法から中山1800がベストコースのリアルスティールは、今回一矢報えないようではもうドゥラメンテに勝つところがない。アンビシャスは秋天ではガツンと引っかかって5着、毎日王冠もイン伸び馬場を大外から上がり1位で追い込んできた。母はエルコンドルパサー×レインボークエストと重厚で、折り合えば距離は2000mぐらいあったほうがいい馬だろう。イスラボニータは距離ベストだし良馬場なら昨年のようなことはないだろうが、チーターのような全身運動でストライドを伸ばす馬だから、毎日王冠よりはパフォーマンスを落とすとみたい。フルーキーはパワーと機動力に富む配合で、3歳夏のタイランドCで◎にしたときから中山記念タイプだとずっと書いてきた。ついにベスト条件に出てきただけにこの相手でも馬券にしたい。
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空前の豪華メンバーが揃った今年の中山記念、ただカオスモスの逃げだとスローになってしまう心配があったのですが、ベリーが気合いをつけてラストインパクトを行かせたので緩みなく流れ、良馬場で1分45秒台の決着
中山内1800mの機動力はもちろん、中距離における地力や持続力も問われるハイレベル戦になりました
フルーキーはデビュー当時から中山記念タイプだと書いてきて、6歳春の18戦目にしてついにベストコースに出てきて、戸崎がソツなく乗ってラストインパクトもロゴタイプもイスラボニータも差し切って、間違いなく生涯ベストのパフォーマンスを叩き出したと思いますが、その前には名馬1頭とG1級2頭が叩き合ってました
リアルスティールは祐一らしい好位差しで最後詰めてきているようにベストコースでベストパフォーマンスを発揮したと思うし、アンビシャスも持続力が問われる流れになって確り末脚を伸ばし(ルメールの4角の割りがまた色っぽい)、どちらも例年の中山記念ならば確勝レベルの競馬
しかしその更に前には、2キロ重い57を背負い、明らかに内回り向きではない豪快かつ美しいストライドで、長い胴と脚を伸ばして全身をしならせて、一頭の名馬が駆け抜けてました
ドゥラメンテの配合については今さら書くまでもないですが、「3/4Northern Dancerクロス,1/4サンデーサイレンス」という現在の芝中距離界を制圧しつづける配合形で、なおかつHornbeam≒パロクサイドのニアリークロス6×5・5にSpecialとMill Reefが絡むので、いわば「3/4Northern Dancer+ナスペリオン,1/4サンデーサイレンス」という配合
ナスペリオンの頂点を極めたといえるストライドはいつ見ても惚れ惚れしますが、今日のパドックでは3歳時よりトモが少しパンとしたようにもみえ、だから道中の行きっぷりもよすぎるほどで、いずれにしても斤量と内回りと休み明けで2馬身ぐらいはパフォーマンスダウンがあったかなと(4角でも早めに右手前に替えたりコーナリングはスムーズとはいえなかった)
いやいや名馬なんだから、お化けなんだから、そんなピッチとかストライドとか細かいことはいいんだよ、ロゴタイプの中山内回りでの加速はよくわかってるし、あれに田辺が乗ってるのならば、その外をストライドロスなくグルッと回ってくればいいんだよ、というミルコの乗り方で、決して真芯ではとらえてないけれど詰まったけど力でスタンドに放り込んだというホームランで、能力的には着差以上の圧勝やったというべきでしょう
アンビシャスは秋天は引っかかったし毎日王冠はインベタ馬場に泣かされたしで、ルメールで折り合えばやはりG1級なのだという脚をみせてくれましたが、気性的な問題を抜きにすれば距離適性はディープインパクトと同じぐらいやと思っていて、ルメールが乗りつづけてもっと折り合いがスムーズになって、2400mぐらいを抜いて走れるようになったときこそ天下を狙えるときやと私は思ってます
以下「重賞の見どころ」より再掲
ドゥラメンテ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104511/
アドマイヤセプターの全妹で、母アドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯勝ち馬。母母エアグルーヴは秋天とオークスに勝った女傑。叔父のルーラーシップとは父キングカメハメハも同じで3/4同血の間柄になるが、母父にサンデーサイレンスが入るぶん配合はこちらのほうが上だ。脚長で大きなストライドでスピードに乗ってからのアクションが圧巻。皐月賞は4角で膨れながら差し切る規格外の勝ち方だったが、あのストライドはハッキリ東京向きで、骨折休養明けの内回り1800mとなるとベストパフォーマンスまでは期待できないか。
阪急杯はミッキーラブソングは小牧さんとしてはもうワンポジション前で立ち回りたかったところで悔しいでしょうが、まあミッキーアイルもエンジンはG1級ですから、あれに一息に逃げ切られたら仕方ない
今回は浜中の負傷で松山に乗り替わり、テン乗りじゃ押さえるの大変だろうから行ってもいいよと行かせたらアッサリ逃げ切りで、こうなるともう1200で無理から差す競馬をさせるという段階でもない気がするんですがね…
ミッキーアイル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103916/
ハーツクライなどが出るMy Bupersにさかのぼる名牝系で、母母アイルドフランスはミネルヴ賞(仏G3・芝2500m)勝ち馬。3代母ステラマドリッドは北米GIを4勝した。母父ロックオブジブラルタルはデインヒルの代表産駒で欧州マイル王。「母父がマイラーで、母がNorthern Dancerのクロス」というディープ産駒として最も成功しやすい配合形で、父のしなやかさと母のパワーが絶妙に噛み合った好マイラー。俊敏で燃えやすい気性で1200mのG1でもうなりながら先行するが、道中リラックスして走れれば1800mぐらいで新味が出そうな気もする。ここは開幕週、スワンS勝ちのように抜いて走れれば押し切り十分だが。
橋口厩舎のキングカメハメハ産駒といえばローズキングダムで、当時の橋口厩舎にはローザネイやアイリッシュダンスやバブルカンパニーやツィンクルブライドやビーモルなどLyphardの血を引く牝系の活躍馬がたくさんいて、先生またバラ一族で差したらまた2着ですよとよく書いたもんですが、ローズキングダムに乗るといつも前で受けてベストパフォーマンスを発揮させたのが後藤浩輝でした
京都大賞典を3番手から抜け出して完勝したのに、秋天は外国人を乗せたいという馬主の意向に対し、「後藤はいつもローズキングダムを完ぺきに乗ってる」と食い下がった、この橋口先生の人柄を表すエピソードを昨日の命日に思い出しました
2/27,28の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2014)キングカメハメハ編』で望田潤が推奨したドゥラメンテ(牡4歳)が日曜中山11R中山記念(G2・芝1800m)を勝ちました。
◎ドゥラメンテ(牡、母アドマイヤグルーヴ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104511/
アドマイヤセプターとボージェストの全弟で、母アドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯勝ち。母母エアグルーヴは名馬名繁殖。キンカメ×エアグルーヴのルーラーシップとは3/4同血で、この組み合わせはHornbeam≒パロクサイドのニアリークロス6×5・5になるのがポイントだ。ボージェストも走る脚はみせていたし、本馬は牡だからルーラーのようなナタ斬れ爆発だろう。
■『ディープインパクト好配合リスト(2013)』で望田潤が推奨したミッキーアイル(牡5歳)が日曜阪神11R阪急杯(G3・芝1400m)を勝ちました。
◎ミッキーアイル(牡・母スターアイル)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103916/
キングレオポルドの姪。3代母ステラマドリッドは北米G1を4勝した一流馬でダイヤモンドビコーの母。DanzigやNureyevやAlydarやBusandaのパワーを受けた母は、現役時代は500キロ超の巨体を誇りダ1000mで2勝した。そこにディープのしなやかさが加わって、中山を力強く捲れる皐月賞向きの配合といえる。
■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2015)キングカメハメハ編』で望田潤が推奨したエンジェルフェイス(牝3歳)が日曜阪神5R未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。
◎エンジェルフェイス(牝、母ワンフォーローズ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013102317/
レディアルバローザの全妹でキャトルフィーユの半妹。母ワンフォーローズはカナダの古牝馬チャンピオン。The Dancer=Kazadancoa4×4の全姉妹クロスとKingmambo≒Majestic Light2×6のニアリークロスが光る配合で、母系にGreen Dancer経由以外にNorthern Dancerが入らないのもいい。母はTejano Runのパワーを強く伝えるので、平坦高速馬場よりも急坂道悪洋芝で浮上する1800m型だろう。
■日曜中山11R中山記念(G2)3着 リアルスティール(ディープ・栗山)
■日曜阪神11R阪急杯(G3)2着 オメガヴェンデッタ(POG・望田)
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昨年のPOG書籍では「ディープ好配合」でサトノダイヤモンド、「キングカメハメハ編」でケルフロイデ、「ハーツクライ編」でロジクライ、「重賞勝ち馬の弟妹編」でドレッドノータスをピックしたのでまあまあ格好はついてるんですが、「ステイゴールド編」は頼みのブラックプラチナムとメイケイレジェンドが戦線離脱で実にうら淋しいことに…
そもそもステイゴールドの男馬は基本晩成で、後々G1をいくつも勝つような超大物でないと春クラシックで勝ち負けするのは難しく、オルフェにしてもゴルシにしてもドリジャにしてもフェノーメノにしても神戸新聞杯(セントライト記念)でパワーアップ歴然の体つきで出てきて本格化を告げたように、まだ未完成ながら皐月賞ぐらい勝てるような超大物でないと皐月賞を勝つのは難しい
まあ空振り覚悟でそういう大物牡駒に狙いを定めて10頭選んでもいいんですが、それやったら手の内に入れているダイワメジャーから10頭選んでボールライトニングやアストラエンブレムをコツコツ拾っていくほうが実用的かもなあ…などと今年の構想をちょっと練ってました
「週刊競馬通信」にてメルマガ発行しました
下記「週刊競馬通信」にて、先ほどメルマガを発行しましたので、よろしければご一読ください
タイトルは「弥生賞かんたん展望2016」、昨年は「クラリティスカイとサトノクラウンはここで凡走しても、NHKマイルやダービーなど東京の大レースで巻き返す可能性大」と書きましたが、今年も弥生賞の予想というよりはその先々まで見越した展望をサラッと書いてみました
週刊競馬通信
http://ktsn.jp/magazineInfo?genre_id=3
執筆者一覧
青木義明【競馬一直線】/須田鷹雄【野次ウマ競馬】/原良馬【競馬あれこれ今と昔、今昔物語】/合田直弘【Horse Racing Fanatic】/佐藤洋一郎【馬馬鹿 馬鹿馬日記】/石川ワタル【競馬お遍路さん】/竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】/笠雄二郎【競馬なんでもデパート】/有吉正徳【馬券オヤジ】/衣斐浩【配合の深淵】/斎藤修【馬と旅と酒の日々】/望田潤【血は水よりも濃し】/斉藤空也【22世紀の競馬を望む】/沢田準【競馬を楽しく】/小島友実【ターフ便り】/中川明美【南関プロムナード】/小久保友香【大中小 馬めぐり】/大恵陽子【競馬・関西発】/豊岡加奈子【ガールズ競馬】
「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&中山芝1800m以上[3-3-1-0]のドリームジャーニー大型馬
先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました
水仙賞はアルカサルが絵に描いたようなひと捲りで快勝、種牡馬ドリームジャーニーはノーザンテースト4×3らしさをよく伝えていて、産駒はやはり小柄(平均馬体重438キロ)ですが機動力とパワーのあるピッチ走法で走る馬が多く、中山芝1800m以上は[4-4-2-1]単回値203複回値186と素晴らしい成績
また他のローカル小回り(札幌+函館+福島+小倉+新潟内)の芝1800m以上も[0-2-3-3]と悪くない成績で、中山がベストコースなんでしょうが捲りのきくコースの芝中距離なら狙っていきたい種牡馬で、一方で長い直線では東京芝[1-0-0-5]京都芝外[0-0-0-2]阪神芝外[0-0-0-3]と割り引きたい傾向
アルカサルはドリームジャーニー産駒ながら520キロを超える大型で、母アビラがRazyna≒Alleged3×2でデインヒルとAllegedの強大なパワーをよく伝え、3/4兄のジェベルムーサは560キロの巨体を揺るがせながらダ中距離を捲り上げます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105771/
このジェベルムーサで中山1800で最初に捲ったのが田辺で、この男は東京で追い込ませたら鮮やかですが中山で捲れる馬に乗ったときの捲りも見事
だから中山芝でネオユニヴァース産駒に乗ったときの成績が抜群で(騎乗機会20以上の騎手では連対率40%と単回値459と複回値171が1位)、見た目にガシガシ動かしてなくても4角で実にスピードに乗せるんですよね~
「中山芝中距離の捲りは馬格があるほうが決まりやすい」と笠シショーは言いますが、ドリームジャーニー産駒が470キロ以上で中山芝1800m以上に出てきたときは[3-3-1-0]と更に更に素晴らしい成績でした(アルカサルとミライヘノツバサとユニゾンデライトの3頭)
ちなみに「中山芝1800m以上で470キロ以上のドリームジャーニー産駒に田辺が乗ったとき」は3回あって、水仙賞アルカサル2人気1着、1/23未勝利ユニゾンデライト1人気2着、12/12未勝利アルカサル2人気1着
アルカサルはたとえば青葉賞で上がり11.5-11.5の脚を求められると辛いかもですが、ナカヤマフェスタやフェノーメノに共通する雰囲気というか、「ステイゴールド×デインヒル」のニックスがハマった感がある中距離馬ですね
土曜のボツ予想~サクラゴスペルを探せ
オーシャンは▲ハクサンムーンがどんな逃げを打つのか、そこが焦点というか読みきれないのがまず難しい
他にハナを主張する馬はいないのでここも行ききれるでしょうが、行ききった後にまたスプリンターズのように、3F目(11.7)をガクンと落としてしまうのか
15年オーシャンや13年スプリンターズのように緩めずピュンピュン行って最後12.0で踏ん張るのがこの馬は好走パターンなのですが、あそこで11.7に落としてしまえるという自体、全盛期のスピードにかげりが見られるということなのかもしれません
前半3Fが34秒だと内枠の人気どころが楽に追走して流れ込めそうですが、スプリンターズで差してきたのはピュアスプリンターではなく京王杯SCや阪神牝馬Sに向きそうな1400型ばかりでした
サクラゴスペルが朱鷺Sのように好走する質のレースにまたなるのならば、先週の中山はエアレーション開幕週で外差しも届いていたし、1400馬の性能の高さで◎アルビアーノが差し切ってしまう絵しか浮かんでこないです
スピカは△ダイワレジェンドは前走途中から絡まれてペースアップしましたが単騎なら60秒台で逃げる馬、△ブラックムーンはルメールだからジックリ構えるでしょうがTom Rolfe肩とラトロパワーで掻き込んで走る力馬で上がりが速いと辛いし、△ブラックバゴは前走の大敗から一変があるのかどうか
◎レッドライジェルは前走は凄い勢いで加速しかかったところでブロックされて終わり、しかし立冬といい中山の2勝といい、「こんな上がりの速い競馬を、そんなとこにいて間に合うんかいな」というところから差し切っていて、それもゴール前ギリギリ届いたという勝ち方ではなく残り200mではもう追いついて涼しい顔で差し切っています
ここもスローの上がりの競馬になればなるほど差しやすいと思うし、「おいおい善臣、そんなとこで間に合うんかいな」という競馬で間に合うと思います(^ ^;)
○ウインマーレライはBold BidderとEnvoyを通じるボルキロのクロスというゴッホ黄金配合ですが、ロードクエストやアルマワイオリのようにこのナスキロ柔さはあまり表現されておらず、マツリダゴッホとFusaichi Pegasusを通じるHalo3×5、母もNashua≒ナディア4×4を持つ内回り小回り巧者で、この機動力が武器の1800型
小回り内回りの芝1800m良は[3-1-0-1]、着外はなぜか最後方に下げて追い込んだスプリングS8着で、小回り1800mの良馬場で機動力を活かすレースをしたときはオール好走、昨夏のTVhでも型どおりの捲りでケイティープライドと叩き合いですから準オープンならば◎級の印が打てます
▲ボンジュールココロは母がデインヒル×Alydar×Nijinskyですからリンカーンとエアエミネムを足して割ったような中距離捲り血統で、前走をみると今は1800ぐらいのほうがレースが楽そうだし、ならば中山内1800mはベストコースの可能性
「No.1予想」ではチューリップ賞を、「馬券総合倶楽部」ではチューリップ賞と黄梅賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします
日曜のボツ予想~母は強力相似配合
大阪城は◎ダノンリバティ
ヴァーミリアンやソリタリーキングと同じKingmambo×スカーレットレディの砂黄金配合、これはFlower Bowl≒Your Hostessのクロスが根拠で、ダ中距離は昔からFlower Bowl母さんのスタミナが強い
ダノンリバティはNureyev≒Fairy King4×3でもありますが、ラストタイクーンとSeattle Slewのナスキロ柔さや脚の長さも受け継いでいるのでストレッチランナーだと書いてきました
二兎三兎を追った配合のキンカメ産駒で、芝だと少し上がりがかかったほうが狙いやすいしダートだと軽い馬場のほうが狙いやすいし、ちょっと玉虫なところはある馬ですが、マイラーが引っ張る阪神外1800mは悪くない条件かと
○ナムラアンはエンパイアメーカーらしい力馬っぽさはあるので阪神のほうが狙いやすい馬で、半分ハーツクライですからやっぱりこないだのように前で受けたほうが味があり、和田なら位置取りが後ろすぎることはないだろうと
雨が降らないなら阪神芝もディープが斬れる速い馬場で、▲エックスマークは揉まれ弱いので多頭数にあまり実績がありませんが、1800だと後ろからになるだろうし直線外に持ち出せれば
☆テイエムイナズマは前走洛陽Sは長休明けで、マイルでブルズアイが踏ん張る超スローを最後方からではノーチャンスで、直線はスペースもなく回ってきただけ
ブラックタイド×Danzig(中距離×マイラー)の配合ですから先行しぶとい配合で、1800で前で受けたシュタルケが正解、フルキチは福島民報で好位で立ち回っているし、1F延長であの形ならば一変があっていい
萌黄は◎ショウナンマシェリ○バシレウスライオン▲ヒルダ、まともに走ればこの3頭のどれかが勝つはず
ショウナンマシェリは母ショウナンカッサイがショウナンカンプ産駒で
ヤセイコーソ≒メジロフィーシャー3×3
テスコボーイ4×5
ノーザンテースト≒Storm Bird4×4
Belladonna≒ハイハット6×6
というものすごい父母相似配合で、そこに5代アウトで相手牝馬の尻に敷かれるキンシャサノキセキが配され、母似のパワー型短距離馬に出たのは順当
揉まれ弱い気性も母譲りで(Belladonna≒ハイハットの疑似Aureole魂か)、芝で逃げたときは[1-1-0-1]、着外は1800mで、2着は1400mでアンシェルワープやエルビッシュと叩き合ってのもので優に500万下を勝てるレベルですから、4角まで先行なら簡単には抜かさないはず
バシレウスライオンは母系のHabitatの柔らかさ俊敏さを受け継いだスプリンターで、どれぐらい俊敏かというとスイッチが入るとルメールですらガツンともっていかれるほどで、ようはクリスマスのように折り合えるかどうかですが、ルメールですらもっていかれるほどの脚はあるのです
ヒルダは前走は外枠発走でなおかつ大出遅れ、だんだんやらかすことが酷くなってきているのが心配ですが、1200でまともに出ればアッサリの能力があるのは戦績からも明らかな「ダイワメジャー黄金配合」
潮来はこのところ人気を裏切りつづけている◎ヴェラヴァルスター、前走は離れた6番手以降はノーチャンスの酷いレースで、前々走は直線で少し窮屈なところがあったし、母系のRobertoもONになった走りで中山内2500mは本来合っているはずですから三度目の正直で
前々走で63秒台のスローを後方一気で決めた○マイネルサージュも長いところの適性は高そうで、ハービンジャーにAlydarですからあのときのように外からダラリンと捲り差したい
中山最終は前走ちょっと絡まれ気味だった○ロジダーリングがもっとスローに落として逃げる可能性も高く、となると差し馬勢がジリ脚揃いだけに◎サトノアッシュとの行った行ったになりそう
母がBold Ruler5・6×5にHaloにミスプロですからちょっと軽すぎるぐらいで、スローの上がりの競馬ではいつも手堅い
「No.1予想」では弥生賞を、「馬券総合倶楽部」では弥生賞と太宰府特別を予想していますので、日曜もよろしくお願いします
今日は午後から出かけるので、弥生賞の回顧は月曜になるかもです
第53回弥生賞回顧~エピファとの比較、サトノダイヤモンドとの比較
中山11R 弥生賞
◎11.マカヒキ
○4.エアスピネル
▲10.リオンディーズ
日曜の予報は微妙だが、降っても大したことはないようで良馬場だろう。マカヒキはディープインパクト産駒で母系にサザンヘイローが入ってヘイローをクロスするのはサトノダイヤモンドと同じ。手先が軽く無駄のない脚捌きで瞬時に加速できるところや、大人びた気性で鞍上の思うままに動けるところも似ていて、母系のパワーが強く出た全姉ウリウリとはタイプが全く違う。若駒Sの4角からのスピードの乗りも実にスムーズで、内回りの機動力も兼備しているだけに、良馬場なら死角らしい死角は見つからない。リオンディーズは距離は1600mより2000mがベターだが、ストライドで加速するタイプだから中山内回りの4角での加速ではマカヒキやエアスピネルに見劣るとみたい。スローならエア先着のケースも十分考えられる。
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3強の「重賞の見どころ」血統解説も再掲しておきます
エアスピネル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105399/
エアワンピースの半弟。母エアメサイアは秋華賞馬で、母母エアデジャヴーはクイーンSに勝ち桜花賞とオークスで2着。近親にエアシェイディ、エアシャカール、エアソミュールなど活躍馬多数。キングカメハメハ×サンデーサイレンスはドゥラメンテやローズキングダムやベルシャザールなどと同じで、オールラウンドな配合だけに母方の特性が素直に出やすい。本馬はノーザンテースト似のマイラーっぽい体型で、牝系特有のBold Ruler的な俊敏な脚捌きで走るので、斬れよりも機動力が武器で中山記念タイプとみている。皐月賞や弥生賞だとスローが希望で、内回りの立ち回りの巧さでリオンディーズに一泡吹かせたい。
マカヒキ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105788/
ウリウリやエンドレスノットの全弟でトパンガの甥。母母リアルナンバーはヒルベルトレレナ大賞(亜G1・ダ1600m)勝ち馬で、その母Numerariaは亜1000ギニー(亜G1・ダ1600m)勝ち馬。ディープインパクト産駒で母系にサザンヘイローが入ってHaloをクロスするのはサトノダイヤモンドと同じで、手先が軽く無駄のない脚捌きで瞬時に加速できるところや、大人びた気性で鞍上の思うままに動けるところも似ていて、母系のパワーが強く出たウリウリとはタイプが全く違う。若駒Sの4角からのスピードの乗りも実にスムーズで、中山内回りの機動力も兼備しているだけに、良馬場なら死角らしい死角は見つからない。
リオンディーズ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105915/
エピファネイアの半弟で、母シーザリオはオークス馬。Nureyev≒Sadler's Wells4×3、ラストタイクーン≒マルゼンスキー3×4、Never Bend≒Bold Reason6×5と父母相似配合になっていて、両親の能力の高さをうまく受け継いだといえる。しなやかなストライドで走るのは兄とも似ていて、朝日杯は中距離馬としての斬れ味やスケールで差し切ってしまったという勝ち方で、本来は1600mより2000mがベターなのは間違いない。内回りよりは外回りで伸び伸びと走りたいタイプで、ドゥラメンテのように外々をグルッと回って押し切ってしまえるかどうか、そこが今回の見どころだろう。
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先週日曜から3日連続で中山で騎乗することになったルメールは、芝では後方から外をジワリと進出して直線でスピードに乗せて追い込むというだいたい同じような乗り方で、マカヒキやストレンジウォークやオーダードリブンやブラックムーンはそれできれいに届いたし、アンビシャスやアルビアーノやヴェラヴァルスターは届かなかった
それぞれ相手関係や展開ペース脚質が違うので全部が全部正解だったかはわからないし、たとえば日曜8Rソールインパクトなんかは「母がアジュディケーティングみたいな血統だから、ディープでも中山の捲りタイプだ」とずっと書いてきましたが、こういう馬に乗ったらもう4角先頭で捲りきってます
いずれにしても、直線の長いコースで斬れ味を発揮させるのがフレンチの鉄人の本領だとするならば、その鉄人の技を中山内回りに落とし込んだらこういう差し方になる、ということなのかもしれません
弥生賞のマカヒキもゆっくり出して後方から、4角手前から外を進出し残り200mではもうエアスピネルに並ぶところまできていて、ここがマカヒキやサトノダイヤモンドの実にHaloクロスらしいところで、おそらく中山内回りのコーナー加速力では世代屈指のエアスピネルに4角を回りながら追いついてしまうだけの内回りでの機動力、これを兼備しているのが「無敗のディープ×サザンヘイロー」2頭の共通点と言えるでしょう
こないだMahmoudさんとラッ血対談やったときに、「Halo的な機動力とは、小回りのコーナリングが巧いということですか」と編集部から質問されたんですが、無駄のないきれいな軽い脚捌きで走るのでもちろんコーナー加速能力は高いんですが、実戦にいって操縦性が高くジョッキーが思うがままに操れる、たとえばウチパクがガシガシ気合い付けて出していってハナに立って、そこから手綱を緩めると途端にスローに落としてしまうヴィルシーナのあの気性、ああいうところもHalo的やなあ~と思いますね
快時計が出た土曜のチューリップ賞も、ヴィルシーナの全妹ヴィブロスとヴィルシーナのイトコのクィーンズベストが最初行く構えをみせ、しかし両者の間で隊列が決まってからはすかさず12秒台にペースを落としていて、Halo的な2頭がペースメイクするとこうなるよなあ~と思いながら観てました
これまでG1を勝ったHaloクロス馬は、ヴィクトワールピサ、アサクサデンエン、ヴィルシーナ、ストレイトガール、ダノンシャンティ、ビッグウィーク、ロゴタイプ、ロジユニヴァース、ローブティサージュ、ワンアンドオンリーの10頭やと思いますが、乗り難しそうなのはちょっとエキセントリックな気性をかいま見せていたロジユニぐらいかな、ダノンシャンティなんかも東京マイルのHペースだから差しに回っただけで、何でもできるしどこからでも動けるとアンカツさんは仰ってましたね
そしてマカヒキとサトノダイヤモンドはディープ産駒らしいしなやか体質で脚も長く、直線で追うとストライドで斬れることもできるのは弥生賞やきさらぎ賞を見てのとおりで、大人びた性格で機動力と斬れを兼備していて何でもできそうなところが共通している
まだトモの肉付きに物足りなさを覚えるマカヒキのほうが良馬場高速馬場向きではあるかな、今日も雨が降らない予報に変わったので◎マカヒキでいきましたが、ゲートをポンと出ないのもトモの踏ん張りが足りないからやないかとみていますが、そのあたりの比較も12日土曜発売の『サラブレ』のラッ血対談であれこれやってますのでご一読を
一言だけザックリしたイメージいうならば、どちらも勉強もスポーツもクラス一番で家はお金持ちで趣味はバイオリオンで弁当にはキウイが入ってて品行方正な優等生で学級委員長だけど、いざというときに番長とケンカできるのはサトノダイヤモンドのほうかな
リオンディーズは新馬戦と同じくスタート後しばらくしてから行きたがるところを見せ、この前向きな性格は同じキンカメ産駒でKingmambo≒ジェイドロバリー2×3を持つレッツゴードンキとも通じるものがありますが、最初の800mぐらいは意外に流れたので折り合いに苦労するほどではなかった
同時期のエピファネイアとの比較でいえば、完成度と後駆のパワーではリオンディーズが、俊敏さとしなやかさではエピファネイアが上かな、Nureyev≒Sadler's Wells4×3があるぶんだけリオンのほうがトモに肉がついて成長曲線が早めかな、というのが私の見立て
エピファの弥生賞やダービーほどガツンとまともに引っかからないのは、エピファのほうがマックスの爆発力は上とも言えるしリオンのほうが操縦しやすいとも言えるのではないかと
まあどちらも中山内回りより東京でパフォーマンスを上げるタイプなのは間違いなく、そういう意味ではこの2着は思ったより走ったなあ~という印象です
エアスピネルは今日はリオンディーズを前にみる形で差す競馬をやりたかったようですが、最後まで前との差が詰まらなかったというのは、この馬もよく伸びてはいるんですがトップスピードの差も痛感させられる完敗だったかと
エアシェイディをマイル寄りにしたイメージだから中山記念タイプだろうと書いてきましたが、2000mでマカヒキ、リオン、そしてサトノダイヤモンドとやるとなると、まずスローでスタミナをあまり問われないレースになること、なおかつピッチ走法の利点を活かして内回りのコーナリング能力でアドバンテージを得るような運びがハマること、この二つが揃っても勝ちきるまではどうかというところでしょうか
とはいえ、マカヒキもリオンも内回りのフルゲートで馬群を割るような競馬はしたくないだろうししないだろうし、ハイレベルなメンツやからハイレベルなレースになるとも限らないわけで、特に今年はタレント揃いですが強力な先行馬はいないだけに、本番こそ紛れるかもしれないという予感もあるんですよね
3/5,6の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
昨日は久しぶりにウインズ札幌B館に出没して、メタボ博士らあそこの常連たちと弥生賞を打ってきました
珍しく馬券が好調で中山最終も柴山の同着でよっしゃよっしゃ、日曜の競馬終わりに飲むならやっぱり「ふる里 総本山店」
今年もけっきょく2月の小倉遠征がかなわなかったので、クエ鍋食って行ったつもりに…来年こそは現地で食いたいのう
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■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2014)』で栗山求が推奨したシンシアズブレス(牝3歳)が土曜小倉4R未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。
★シルクホースクラブ
シンシアズブレス(牝)
父ダイワメジャー
母クラウンピース(Seattle Slew)
牝 募集価格:2000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105847/
リーチザクラウン(マイラーズC、きさらぎ賞)とクランプリンセス(小倉記念-3着)の4分の3妹。母は「Seattle Slew×Mr.Prospector×Secretariat」とアメリカの名血で固められており、牝系からは多くの名馬が誕生しています。“Seattle Slew と Mr.Prospector の組み合わせ”は前向きな気性を伝えてスピードタイプに出やすく、仕上がりも早い――という特長があり、兄リーチザクラウンはまさにこうしたタイプの競走馬でした。本馬は、スピード面ではまず心配ないといえる配合構成で、ダイワメジャー産駒らしい先行押し切りタイプに出そうです。ダイワメジャーは A.P.Indy と相性が良好で、A.P.Indy は「Seattle Slew×Secretariat」という組み合わせ。「ダイワメジャー×A.P.Indy」の出世頭エクセラントカーヴ(京成杯オータムH)は「A.P.Indy+Mr.Prospector」の母から誕生しているので、本馬とよく似た血統構成です。芝向きのマイラー配合としてはレベルが高く、確実に走ってくるでしょう。(栗山)
■土曜阪神11Rチューリップ賞3着 ラベンダーヴァレイ(ディープ・栗山&望田)
■土曜阪神8R500万下 ミカエルシチー(一口・栗山)
■土曜中山9R黄梅賞 サーブルオール(一口・栗山)
■日曜中山9R潮来特別 ディスキーダンス(POG・望田)
ラベンダーヴァレイはブログのコメント欄で「馬体がかなり良くなっているのでヒモに加えたい」と書いたほどでようやく良血馬らしさをみせてくれましたが、それを問題にせず差し切った1,2着馬はかなり強い
サーブルオールはNorthern Dancerが多いハービンジャー産駒ですが、母がHalo3×4にトニービンとNureyevを通じるナスペリオンのクロスで、それをすべて継続クロスするのでハービンジャー産駒にしては末脚に鋭さがあるし中山向きの機動力も兼備しているのがいいですね
「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感
昨晩は録画したまま放置していたウォリアーズv.sサンダーを梅酒ロック片手に観てました
ウェストブルックは相変わらず速く強くかつしなやかで全身バネで、ゴール下に切り込んでいくさまはまさにサクラバクシンオー
一方KDは長身と長い手足を活かせるしなやかな体質でしなりと粘りのある動きがやはり圧巻で、こちらはさしずめドゥラメンテやなと、そうかケビン・ドゥラメンテですわ~と夜中に酔っぱらいながら独り言
先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました
◆シンハリーズとバルドウィナ
シンハライトはディープ牝馬ながら斬れよりもパワーや持続力を感じさせる体質走りで、なるほどリラヴァティの妹やなあ、アダムスブリッジの妹やなあ、シンハリーズの娘やなあ…と思わせる馬です
ディープ牝馬でたとえると、“Fair Trial的に頑強なヴィルシーナ”、“Haloが多い(ぶん俊敏で完成が早い)タッチングスピーチ”、ここらが今のところのイメージで、もう一度見直してもやっぱりマイラーには見えない
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105906/
なのに1400~1600mの斬れ勝負で連勝したところに奥深さを感じるし、中距離馬っぽい末脚なので1600mで爆発して派手には勝たないのですが、チューリップ賞も紅梅Sもバルドウィナ一族との際どい叩き合いをハナ差でモノにしていて、この勝負強さがまた特筆もの
レッドディザイアが明らかに機動力型の中距離馬なのにエルフィンSを差し切ってしまった、あの勝ち方と重なるところもありますな
バルドウィナ一族といえばジュエラーもワントゥワンも馬群を嫌がる性格で、直線外に出したほうが伸びるのは共通していて、シンザン記念で馬群を割ろうとせず斜めに外まで持ち出してから伸びはじめたのはシンハライトの池添も承知していて、道中ずっとジュエラーの外に張り付いていたのが印象的でした
そんなわけで凄い時計(1.32.8)と上がり(33.0)で火花を散らす叩き合いでしたが、でもハープスター2頭が叩き合っているというよりはヌーヴォレコルト2頭が叩き合っている、そんな中距離馬同士の叩き合いに見えたなあ…
◆ブラックタイド×Storm Cat×War Relic
先週は日曜阪神最終でオヒア、土曜阪神5Rでナーウルと、母系にStorm Catを持つブラックタイド産駒が2勝
ディープインパクト×Storm Catの黄金配合(Alzao≒Storm Catを通じるNorthern DancerとナスキロとAttica≒First Roseの組み合わせのクロスが根拠)はすっかり有名になりましたが、その中でもキズナ、エイシンヒカリ、アユサンなど、母系にWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleの血を引く(つまり母や母母がStorm Cat経由でEight Thirtyのニアリークロスを持つ)のがプラチナ配合だということは何度も書いてます
母系にStorm Catを引くブラックタイド産駒はこれまで中央に10頭が出走し5頭が勝ち馬となっていますが、この10頭のうち母系にWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleの血を引くのは6頭で、うちオヒア、ナーウル、ツキノウサギ、テイエムハヤブサの4頭が勝ち馬
つまりブラックタイド×Storm Catの場合も、War Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleのニアリークロスを絡めたほうが有効なようです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012101421/
3/12(土)発売『サラブレ』『UMAJIN』4月号
明日3/12(土)発売『サラブレ』4月号、特集は「最新種牡馬&注目血統2016」、栗山さんの新種牡馬解説など盛りだくさんの内容になっております
http://www.enterbrain.co.jp/product/magazine/sarabre/15000061.html
私はMahmoudさんとの「ラッ血対談」、今回は「春の牡牝クラシック展望編」ということで、皐月賞やダービーや桜花賞やオークスで注目したい馬、馬券を買いたい馬を取り上げてあれこれクロストークしてますので、ぜひご一読を
同じく3/12(土)発売『UMAJIN』4月号、特集は「桜花賞&皐月賞 有力馬たちの盲点を暴く!」「福永祐一 21年目の覚悟と挑戦」など
http://www.uma-jin.jp/
私は連載「血統・駆け込み寺」にて、ヴィクトワールピサやダノンシャンティなど昨年の新種牡馬のおさらいと、ルーラーシップやアイルハヴアナザーなど今年の有力新種牡馬の解説をやってますので、こちらもよろしくお願いします
土曜は「No.1予想」でアネモネSを予想(先ほど入稿済)、あとは中日新聞杯とフローラルウォーク賞とゆきやなぎ賞も予想したので、どれを「馬券総合倶楽部」にアップしてどれをボツ予想に回すかただ今思案中
土曜のボツ予想~ブス専コレクションにようこそ
中京芝2000mはスローだと急坂をピッチで駆け上がる能力がモノを言いやすく、流れると長い直線を持続力で差すような能力がモノを言いやすいのですが、今年の中日新聞も逃げ馬不在なので、マーティンボロがピッチで差しエーシンメンフィスがピッチで逃げ切ったイメージでいきたいところ
◎アングライフェンの母はNureyevとトニービンを通じるナスペリオンのクロスでそこにダイナサッシュが絡み、また母系の奥にAlycidonも入るのでLady Angelaを増幅した配合でもあります
近親のトランセンドと似たHyperion的な体質であまり全身運動せずピッチで走り、手先が強いので前走のように道悪も巧いですが、京都内回りで自在に立ち回れる機動力も有力な武器
超スローの修学院では番手にスルスル押し上げてそこで我慢、折り合いがつきすぎるぐらいなのでああいうことができるわけですが、だからテン乗りの隼人でも出していってスローの好位インが取れそうで、あとは直線の急坂をピッチで駆け上がってしまえば差せそうな馬はいないのでは
種牡馬ステイゴールドはデインヒルとかアサティスとかSadler's Wellsとか、パワーに偏りすぎてあまり日本の高速馬場向きではないような血との配合で成功してきたのはご存知のとおり
だからメジロマックイーン、タイトスポット、カコイーシーズ、ポリッシュネイビー、ミスターシービー、これらいわゆるマイナー種牡馬の母父としての代表産駒はいずれも父ステイゴールドで、私も若いときからブス専とよく言われるので気持ちはわからないではないですが、ブス専なんじゃなくて細い目が好きとか能面のような平坦な顔面が好きとか、世間一般と好みが異なるだけなんですよね(^ ^;)
アングライフェンの母父パントレセレブルは凱旋門賞でピルサドスキーを5馬身ちぎった名馬で、種牡馬としてはデュランダルの全妹サイキョウザクラとの間にサイキョウワールド(淀短距離S3着)を出した程度でほぼ不発に終わりましたが、このマニアックなコレクションに加わることになりそう
▲クルーガーは初富士もキャンベルジュニアではなくこちらを◎にしたほどで配合はほめてきたし、あの叩き合いは中山記念の4着争いぐらいのレベルやったと思ってますが、2000mよりは1800mという気がするしちょっとパワーに寄りすぎていて、上がりが速すぎる決着やとどうなんかなあ…と
ゆきやなぎはノーブルマーズはSilver HawkのRobertoらしさをNantallah≒NashuaやBull Leaのクロスで増幅していて戦績どおり内回り向きの先行馬
典型的な欧州12F型で距離歓迎○リッチーリッチーやメイショウクオリアをさらにパワー寄りにしたような△ヒラボクミライもスタミナやパワーは豊富ですが、少頭数で上がりの競馬になるとビュンと斬れる脚はない
となると、脚長のストライドで外回りではスマートオーディンにしか負けていない◎レヴィンインパクト、リグヴェーダの全弟ですがこちらのほうが長いところ向きで、フーラブライドなんかに近いイメージのストライドに見えるので
山陽は晩成コートアウト仔で晩成幹夫厩舎の◎コートシャルマンが、この休養で3歳時より2馬身ぐらい成長していることを期待(パドック見てからですが)
○スマートプラネットは昨年のフィリーズレビューで◎にしたようにファルブラヴ×KingmamboでFairy King≒Nureyev2×5ですから阪神内1400mがズンドバ、▲ネオヴィクトリアもディープにエンドスウィープでTom Rolfe的パワー体質掻き込み走法がONになっているので阪神内1400mは[1-1-0-0]
他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」ではアネモネS(こんなにつくの?)、「馬券総合倶楽部」ではアネモネSとフローラルウォーク賞とを予想していますので、今週もよろしくお願いします
中山牝馬S&うずしおSボツ予想~さよならピッチ走法
中山牝馬は難解で、▲ルージュバックは斬れ味が一枚上ですが内回りのコーナリングに問題が残り、アースライズは母系が重厚な欧血で“上がり12秒戦のモノサシ”といつも書いているように持続戦でこそのタイプ、ノボリディアーナはナスキロ的に斬れるので中山より東京向き
となると、レースが巧い○シングウィズジョイやスローの紫苑で斬れた☆クインズミラーグロ、単騎で行けそうな△フレイムコードや札幌1800でアッと言わせた△メイショウスザンナあたりまで脂っこい
愛知杯でヴィルジニアを◎にしたのはスローの上がりの競馬と読んだからで、出走馬中最もピッチが速いのはこの馬だろうというのが根拠の一つでした
ところが思った以上に緩みなく流れて(59.2-59.6)、バウンスシャッセとアースライズが身上の持続力を発揮して1着3着、2着にはリーサルウェポンがストライドで追い込み、ヴィルジニアは直線で一瞬反応したものの最後は前と同じ脚に…でもその一瞬の加速は、回転の速さは、オープン馬たちに混じってもキラリと光るものがありました
Sadler's WellsとRobertoとNiniskiを通じるNorthern DancerとHail to ReasonとThong=RidanとNantallah≒Nashuaのクロスで、パワーと機動力に特化した配合で、中京でスローになると急坂をピッチで駆け上がって一気に差す脚は、中山内1800mこそがズンドバのイメージ
引退レースでついにベストコースに出てきたのに単勝が70倍もつくのは、成績的に格下なだけでなく、鞍上の鮫島克駿がデビュー以来中山で騎乗したことが一度もなく、しかも日曜の騎乗もこの中山牝馬だけというのもあるのでしょう
2年目のアンチャンがぶっつけで中山の重賞を勝ってしまうなんてことは、そりゃなかなかないだろうと私も思いますが、でも先の小倉開催ではけっこうセンスあるやないかという騎乗を度々見せていて、先週の◎ウェスタールンドなんか4角からの捌きに思わず声が出たほどで、まあこの人気ですから、複勝でもワイドでも美味しいですから
うずしおは◎ムーンエクスプレス
母はコスモサンビームの半妹でメジロライアン×Rainbow Quest×Be My Guest、配合どおりHyperion的にしつこいのだけが取り柄の女で、芝1400~1600mでゴール前が12秒かかったときは①②③④①で③はフィリーズレビューで④は阪神JF
一方でゴール前が11秒台のときは⑪⑤④⑭⑤とオール鋭さ負け、阪神芝に良績があるのは坂がいいというより京都より上がりがかかるからで、サンクフルHも◎でしたがここも同じ理由で
「No.1予想」ではフィリーズレビューを、「馬券総合倶楽部」ではフィリーズレビューと阪神3Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
日曜のボツ予想(2)~カネヒキリとIn Reality、スウェプトとナスペリ、キンカメとタックスヘイブン
昇竜は行く馬がズラリ揃ったので、前走脚質転換で鮮やかに内から突き抜けた◎ロンドンタウンで
父カネヒキリはフジキセキ×Deputy Ministerの砂黄金配合で、これはWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleのニアリークロスが主な根拠
本馬はそれをIn Reality(War Relic3×3)5×4・5と累進、おまけにMr.Prospector=Gold Mineの全きょうだいクロス4×5もあり、カネヒキリのダート馬としてはかなり高得点な配合です
トリトンは◎ラインスピリット
母はウイニングチケットの全妹で、スウェプトオーヴァーボード(フォーティナイナー)にトニービン、テスコボーイとナスペリオンを重ねた配合で、父を長手にしてナスペリ柔くして1400に寄せたという馬
一見すると1400mはあまり良績がないですが、輸送減りしたり馬場が渋ったりハナ切れなかったりで十二分に能力を発揮したとは言いがたいレースばかりで、ここはハナに行けるメンバーだけに洛陽2着ぐらい走れるとみました
○トーキングドラムは母母がNorthern Dancer≒Indian Hemp2×3で、「3/4Northern Dancerクロス,1/4サンデーサイレンス」の教科書のような配合で、この緊張と緩和だけで限りなくオープンに近い1400型ぐらいはつくれる
▲レッドルモンドは前走コントレがスペースを探しながら追い出したら楽々と抜け出してしまい、母カロンセギュールは1400型で母父Forest Campはスプリンターですからこちらの影響が強いのでしょう
東風→ダービー卿のローテは中山向きの機動力マイラーにとっては最大の稼ぎ場所で、今年もいつもの顔ぶれが集いました
クラリティシチー「まいど、今年もおなじみのメンツが揃ったな~」
インパルスヒーロー「去年は東風もダービー卿も3着やったな。今年はクラリティに先着したいね」
シャイニープリンス「ワシを忘れてもらったら困るで。東風S[1-1-0-0]や」
クラリティシチー「やっぱりグランシルクはここ狙ってきたか」
グランシルク「よろしくお願いします!岩田さんとのコンビでダービー卿と連勝狙ってます!」
インパルスヒーロー「しかし去年は我々常連で分け合うはずやったのに、モーリスが出てきたんは反則やで…」
クラリティシチー「中山で後ろから初めて捲られたわ…あれは度肝抜かれたな~」
◎アルバタックスは父キングカメハメハと母母タックスヘイブンがアットザシーサイドと同じで、つまりKingmambo≒タックスヘイブンのニアリークロス2×2(Raise a NativeとThong=Lt.StevensとHyperionとFair Trialが共通)も同じ
Alydar飛節でパワーで加速するマイラーで、オーロCも直線の坂で一気に加速して追い込んだもののゴール前はけっこう脚色が鈍っていて、谷川岳3着もそうですがワンターンマイル戦だとスローのほうが好走率が高く、ようするにパワー加速で一気に差している
この末脚は実は中山マイル向きではないかと思うし、常連たちをズバッと差し切ってアットザシーサイドの露払いをつとめるかも
「No.1予想」ではフィリーズレビューを、「馬券総合倶楽部」ではフィリーズレビューと阪神2Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします