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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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土曜のボツ予想~フレンチシェフの鉄板レシピ「ディープのSir Gaylord柔らか煮」

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東京7はディープ×Highest Honorでいかにもルルーシュのような馬に完成しそうな◎レーヴァテイン
Sir Gaylord的に柔らかすぎるディープですからいかにもルメールと手が合うタイプでもあり、ここは青葉賞3きょうだい制覇へ向けてメドを立てたい一戦
○レッドリュンヌは馬体回復がカギも母系のA.P.Indyが強い体型とストライドで中山より東京向き、☆コスモプロテアも百日草でMill Reef的に斬れたので東京で見直したいタイプで、この2頭を絡めて買いたい

初音は◎サンソヴール
母サンヴィクトワールはエルフィンS勝ち馬ですが、ヴィクトリーバンク→ユニバーサルバンクとつづくこの牝系はKlaironやRibotなどのアウトサイダーなスタミナの血が強く、若いころはジリ脚で勝ちきれないレースをつづけるも古馬になって距離延びて本格化というのが出世パターン
この馬も「うちライトバンク系の中距離馬ですねん、距離延びたほうがレースが楽ですねん」という前走の完勝で、まあ東京の良で鋭さだけの勝負になるとまたもジリ脚露呈というケースは考えられるのですが、ここはソコソコ流れそうなメンツだし、先週のようなイン伸び優勢ならば好位のインで運べるのは有利でしょう

東京最終は○マンゴジェリーはノリならフワリと折り合うでしょうがAureole魂疑惑があるだけに最内から行ききれなかったときがどうか、▲エルゴレアは気のいいタイプなのでフォーリーだとうなって行きすぎるかもしれず、この2頭が強いのは認めつつ◎ダイワジャストへひとひねり
母父バクシンオーが強い馬ですが、Halo4×3なので頑強スプリンターというよりは軽い1400型になったという馬で、前走はダ1200を差し切って新境地を開きましたが、芝1400の好位抜け出しが一番合っていそうで、イン伸び馬場ならば条件は揃ったといえます

「No.1予想」ではエルフィンSを、「馬券総合倶楽部」でエルフィンSと東京6Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします


日曜のボツ予想~Nijinskyの差しを狙え

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春菜は◎メンデンホール
ミッドサマーフェアの半妹で、母はMr.Prospector2×4、Northern Dancer4×4・5、母母がStorm Bird≒The Minstrel2×3、そこにアウトブリードのアドマイヤムーンが配された緊張→緩和のメリハリが良い配合
“女レオアクティブ”というイメージのパワーマイラーで中山1600がピッタリですが、コントレは明らかに中山より東京のほうが買える乗り役だし、前走並のパフォーマンスが出せればモノはここでも一枚上だろうと

早春は前の○グランアルマダか後ろの◎トルークマクトか、今の東京なら前残りから入るのが吉かもですが、トルークはCaerleon3×4で母父High ChaparralもSadler's WellsとMill Reefの組み合わせなので、血統表の3/4でNorthern Dancerとナスキロラトロをクロスする配合で、その配合どおりラトロ肩で掻き込むけれど体質は柔らかくて東京2400が最も斬れる、というより東京2400しか斬れない馬
Caerleonのクロスは揉まれ弱い気性の馬が多く、たとえばスキャン持ち牝馬にメイショウボーラーを配してCaerleon=Videoの全きょうだいクロスなんて面白いことやってみると、ジューンロディにメイショウイチオシにドリームハヤテと見事に揉まれ弱い逃げ馬ばかり出てきます
この馬も直線は一番外に出さないと伸びないところはあって、東京2400でも稲城特別は馬群の中で突っ張った走りのままゴールしてましたが、そういう性格を理解している主戦に手が戻るのに加えてこの少頭数は歓迎、昨秋の東京で連勝は10頭立てと11頭立てでした

「母系にNijinskyを入れてMr.Prospectorをクロスするのがプリサイスエンド黄金配合」と毎年種牡馬辞典で書いてますが、代表産駒グロリアスノアをはじめ、ロラパルーザ=ラローザブル、テイムエイム=カフジテイクなど全きょうだいが高確率で走る黄金配合
東京最終の◎ダウトレスは母父ダンスインザダークですからロラパルーザ=ラローザブル兄弟やノースランドボーイ=ノッティングボーイ兄弟と同じパターンでもあり、このプリサイスエンド×ダンスインザダークも全ダ18勝中15勝が1600m以上、母オナーリーブはダ1700で3勝、なぜか1400に絞ったローテでここまできましたが、前走の勝ち方を見ても1F延びればレースがもっと楽そうなイメージ
ちなみにこれも種牡馬辞典で毎年書いてますが、「同父のスウェプトオーヴァーボードとの比較では、こちらのほうがスピードは落ちるぶんダート向きで距離適性は長めで、東京ダ1600の下級条件がオーソドックスな狙いどころ」なのがプリサイスエンド

「No.1予想」ではきさらぎ賞を、「馬券総合倶楽部」ではきさらぎ賞と東京新聞杯を予想していますので、日曜もよろしくお願いします

日曜の重賞回顧~弱点皆無の3連勝

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京都11R きさらぎ賞
◎9.サトノダイヤモンド
○4.ロワアブソリュー
△2.レプランシュ
△3.ロイカバード
サトノダイヤモンドは母マルペンサがヘイロー4×3、ノーザンダンサー4×4、ナタルマ4×5・5と、血統表の3/4でアルマームードのラインを何重にもクロスしていて、自身はヘイロー≒サーアイヴァー3・5×4・5。ポンとスタートを決めて好位で超スローを折り合いピタリ、内回りの4角でもスムーズな加速で、直線ゴーサインが出たら速やかに反応して抜け出す。まだ体質的には緩さも残るが決して非力ではなく、レースぶりが大人びていてセンスが良くて何でもできそうで、ここも京都外回りで抜群に斬れるほどの馬は見当たらないから、優等生なレースでスキは見せないだろう。ロワアブソリューは「父中距離×母スプリンター」らしいフワッとした先行脚質で、今の京都はイン伸び優勢だし、ここはスローに落として逃げられそうで相手本線。ロイカバードはどちらかといえば内回り向きの脚質なので、外回り1800mで人気ほどのパフォーマンスを期待できるかは少し微妙だろう。

東京11R 東京新聞杯
◎2.ダノンプラチナ
○11.ダッシングブレイズ
△3.エキストラエンド
△6.スマートレイアー
ダッシングブレイズは配合はずっとほめてきたし重賞を勝てるぐらいの力をつけてきたが、典型的なマイラーではなく1800mぐらいが合っている馬だろう。ここもサトノアラジンぐらいは斬れるだろうが、東京マイルならばダノンプラチナの格は限りなくG1に近い。2頭の斬れ味勝負が楽しみだが、馬券的にはスローをインから鋭く差す脚があるエキストラエンドとスマートレイアーを拾いたい。

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サトノダイヤモンドは今日も中団で折り合いピタリ、直線ゆっくり追い出されると涼しい顔で加速して、他のディープ産駒を置き去りにし、いつもどおりの優等生な競馬で全くスキを見せずに完勝

伸びのある体型で脚も長く、ディープ産駒らしい柔らかさがあるので他馬より大きく動けるのですが、一方でHaloのクロスに的を絞ったような配合ですから動きや脚捌きに無駄がなく俊敏で、また手先のパワーも十分で荒れ馬場や道悪を苦にせず、「柔らかく大きく、強く速く」動ける一流馬

父よりも伸びのある体型は母系に入るBuckpasserの影響が強いとみていますが、POGで推奨したときはもっとマイラー型に寄るんじゃないかと私は思ってましたね

それに加えて従順で大人びた性格で道中無駄なことを一切せず、デビュー戦から歴戦の古馬のような優等生なレースで、いずれも負けようがないという内容で3連勝

父ディープインパクトと比較すると、しなやかさや俊敏さではさすがに少し見劣りますが、操縦性や展開馬場などの対応力はサトノダイヤモンドが上でしょう

タレント揃いの3歳世代の中でも弱点の少なさでは最右翼で、どんな条件下でも満点に近いパフォーマンスを出せるので、この馬を負かすとしたら特定の条件下で120点を叩き出せる一芸タイプかもしれません

だから春は二冠とも有望だけど、二冠とも2着というビワハヤヒデのような蹄跡もイメージできるのですが、皐月もダービーも4角で涼しい顔で好位にいるのは間違いなく、誰もが認める戦国クラシックの主役に躍り出た3連勝でした

2着争いは後出しジャンケンというよりも、外回りでこれぐらいペースが流れるとストライドで加速しないロイカバードは最後苦しかったというべきかと

ロワアブソリューは怖がりらしいし、オンザロックスにハナを叩かれた時点でノーチャンスでした

以下「重賞の見どころ」より再掲

サトノダイヤモンド
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106101/
母マルペンサはR.V.マンシリャ大賞典(亜G1・芝2000m)などの勝ち馬。母父Orpenは名マイラーLureの代表産駒でモルニ賞(仏G2・芝1200m)勝ち。マルペンサはHalo4×3、Northern Dancer4×4、Natalma4×5・5と、血統表の3/4でAlmahmoudの血を何重にもクロスしている。自身はHalo≒Sir Ivor3・5×4・5。ポンとスタートを決めて好位で超スローを折り合いピタリ、内回りの4角でもスムーズな加速で、直線ゴーサインが出たら速やかに反応して抜け出す。まだ体質的には緩さも残るが、とにかくレースぶりが大人びていて何でもできそうな馬だ。ここも京都外回りで抜群に斬れるようなタイプは見当たらないから、優等生なレースでスキは見せないだろう。

ロイカバード
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105760/
フォールズシティH(米G2・ダ9F)などに勝ったWine Princessの半弟で、母アゼリは通算24戦17勝(うちG1は11勝)、北米年度代表馬(1回)と北米古牝馬チャンピオン(3回)の女傑。ジェイドハンター×Ahonoora×トライマイベストだからパワーと粘りで走る血統で、そこにディープインパクトのしなやかさが加わった中距離馬。バーンと弾ける脚はないが、福寿草特別でも3~4角で前に取りついて抜け出す脚が速く、ディープ産駒でも斬れ味より機動力に持ち味があるタイプといえる。新馬戦ではサトノダイヤモンドに完敗だったが、京都外回りでは雪辱は難しいかも。

ダノンプラチナの仕上げが手ぬるいという話も耳に入ってたんですが、パドックを見てもたしかに少し緩んで見えたんですが、どうせスローで上がりだけの競馬だろうから少々緩くても斬れ味が違うから、と思いつつも若干の嫌な予感があったので弱気に◎○→△の3連複(^ ^;)、富士Sほど弾けなかったのはイン伸び馬場で外を回ったぶんと緩かったぶんでしょう

パトロールを見るとダッシングブレイズの前にはギリギリ一頭ぶんスペースはなかったと言わざるをえず、それでもイチかバチか突っ込みたくなるほどの期待馬やったんでしょうが、ダンスディレクターもロジクライもイン差しで見事に勝たせてきた浜中にとっては苦い結果に

スマートレイアーは米子Sでミルコがいきなりフワッと先行させたのが圧巻でしたが、テン乗りなのに勇気を持って出していってスローに落とした吉田隼人の騎乗も負けず劣らずで、G1を勝って一皮むけたのかと思わせる会心の逃げ切りでした

イナリワンの思ひ出

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イナリワンの思ひ出はいろいろありますが、やっぱり南関で天下を取った後中央に殴り込んできて、デビュー3年目のユタカとのコンビで、春天と宝塚を文字どおりぶっこ抜いたのが強烈なインパクトとして残っていますね~

まあ今で喩えるとですね、帝王賞や東京大賞典でタルマエと勝ったり負けたりしていた南関東の王者スケロク(父キングカメハメハ)が電撃の中央入り、ベテラン四位とのコンビで芝に挑戦するも、どうも折り合いが不安定で大阪城S4着、阪神大賞典5着と今ひとつ弾けず

「なんや乗りにくそうな馬やけど、やっぱりダート向きなんかなあ…」とみんながそう思っていたところ、新進気鋭の石川くんとの新コンビで春天に出たらきれいに折り合ってサウンズオブアースを5馬身ちぎり捨て、つづく宝塚でも横綱相撲でイスラボニータを寄せつけずG1連勝、というぐらいのインパクトかな

配合はNasrullah4・5×4でオーソドックスな「3/4Nasrullahクロス」、Mill Reef(The Tetrarch5×6・7)にGrey Sovereign(The Tetrarch4×5)にセフト(父Tetratema)で、当時のサラブレッドとしては最高にしなやかで優雅なストライドで走る馬でした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1984106229/

ミルジョージの牝馬で最も優雅だったのは岡潤一郎の愛馬リンデンリリーで、これは母父がキタノカチドキでNasrullah4・5×5、そして母母はガーサントとセフトを通じるTetratema4×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1988104764/

AlmahmoudはThe Tetrarch4×5、CosmahはThe Tetrarch5×5・6、イナリワンが柔らかいのもリンデンリリーが柔らかいのも、Haloが柔らかいのもサトノダイヤモンドが柔らかいのも、ロジックは30年経っても何も変わらない

2/6,7の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したサトノダイヤモンド(牡3歳)が日曜京都11Rきさらぎ賞(G3・芝1800m)を勝ちました。

◎サトノダイヤモンド(牡・母マルペンサ)
母マルペンサはR.V.マンシリャ大賞典(亜G1・芝2000m)勝ち馬で、Halo4×3、Northern Dancer4×4、Natalma4・5×5、血統表の3/4で Almahmoudの血を何重にもクロスしている。自身はHalo≒Sir Ivor 3・5×4・5。母父Orpenは名マイラーLureの代表産駒でモルニ賞(仏G1・芝1200m)勝ち。中距離で奥行きがあるかとなると疑問もあるが、速攻系マイラーとして有望でPOG向きだ。(望田)

★サトノダイヤモンド(牡・母マルペンサ)
セレクトセール当歳で落札価格2億3000万円。母マルペンサはアルゼンチン産で、コパデプラタ大賞(亜G1・芝2000m)、クリアドレス大賞(亜G1・ダ2000m)、ジルベルトレレナ大賞(亜G1・ダ2000m)を制覇。Northern Dancer 4×4の片方が Danzig を経ているという好パターン。母の父 Orpen はデインヒルと配合構成が似ており、その父 Lure は Bertolini(ジェンティルドンナの母の父)と同じ Danzig×Alydar という組み合わせ。初子だけに手探りの部分もあるが、まともなら走ってくる。(栗山)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106101/

■『ディープインパクト好配合リスト(2012)』で望田潤が推奨したスマートレイアー(牝6歳)が日曜東京11R東京新聞杯(G3・芝1600m)を勝ちました。

○スマートレイアー(牝・母スノースタイル)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010102459/
ホワイトマズルは母父に入ってもサンデー系種牡馬と相性良。Lyphard4×4・5に Burghclere÷Ela-Mana-Mou3×4だから典型的な「サンデー×Lyphard×ハイインロー」で、リトルアマポーラのようなしぶとい中距離馬に期待。

■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したミッキーグッドネス(牝3歳)が土曜京都5R未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

◎ミッキーグッドネス(牝・母マイグッドネス)
ダート重賞を連勝中のダノンレジェンドの半妹で、母母CaressingはBCジュヴェナイルフィリーズ(米G1・ダ8.5F)勝ち馬。その母Lovin TouchはYour Hostess=My Host3×3のクロスを持つ。ディープインパクト×Storm Catで、なおかつ母母が北米G1勝ち馬でIntentionallyとYour Host=Your Hostess=My Hostを持つという点までアユサンと同じで、似たようなイメージのマイラーとして注目したい。(望田)

★ミッキーグッドネス(牝・母マイグッドネス)
「ディープインパクト×Storm Cat」はキズナ、アユサン、ラキシス、リアルスティールなどが出ているニックス。2代母Caressingは米2歳牝馬チャンピオンで、3代母Lovin TouchはYour Hostess=My Host3×3という全きょうだいクロスを持っている。「ディープ×Storm Cat」で重要なのは、残りの部分に Hyperion-Alibhai のようなブリティッシュトラッドの王道を添えること。この配合はぴったりだろう。ただ、5月28日生まれはネックとなりそう。(栗山)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106298/

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2015)キングカメハメハ編』で推奨したショパン(牡3歳)が土曜京都6Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

◎ショパン(牡・母エアグルーヴ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105804/
ルーラーシップの全弟で、ドゥラメンテやアドマイヤセプターとは叔父・甥姪の関係で3/4同血。母は名競走馬で名繁殖で子孫大繁栄中。キングカメハメハ×エアグルーヴのニックスは、Hornbeam≒パロクサイドのニアリークロス+Specialによって、Nureyevとトニービンとパロクサイド牝系の「HyperionとNasrullah」的なナタの斬れがONになりやすいから…ということは何度も書いてきた。体つきや体質はドゥラメンテに似たものがある。

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2015)キングカメハメハ編』で推奨したカラクプア(牡3歳)が日曜京都1Rの未勝利戦(ダート1800m)を勝ち上がりました。

◎カラクプア(牡・母リリウオカラニ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106218/
エコルプレイスやトロピカルライトの甥で、母リリウオカラニは短距離で3勝。母父Grindstoneはケンタッキーダービー馬でカレンブラックヒルの母父でもある。ダートでの活躍が目立つ牝系だが、母はSir Gaylord≒Secretariat4×4で平坦芝向きのスピードをみせた。Northern DancerとナスキロラトロとTom Foolをクロスしたラストタイクーン増幅型で、芝マイルで斬れるだろう。(望田)

■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で栗山求が推奨したミッキーグローリー(牡3歳)が日曜東京4R未勝利戦(芝1400m)を勝ち上がりました。

○ミッキーグローリー(牡・母メリッサ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013103999/
セレクトセール当歳で落札価格6800万円。母メリッサは北九州記念の勝ち馬。父はスプリントタイプの繁殖牝馬と相性がよく、「ディープインパクト×ホワイトマズル」はスマートレイアーと同じ。アルザオ≒ダンシングブレーヴ3×3が光る。「父ディープインパクト、2代母の父トニービン」という構成もハープスターをはじめ成功例が多いパターンなので信頼性が高い。気性面の問題さえなければ芝向きのマイラーとして大成できそうだ。

■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したラヴィエベール(牡3歳)が日曜東京5R新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

○ラヴィエベール(牡・母コケレール)
母コケレールはルメールの手綱でサンタラリ賞(仏G1・芝2000m)に勝った。Zamindar×Caerleonだから、Zarkava(Zamindar×Nijinsky×Mill Reef)のように斬れるフランス娘のイメージだ。ディープにGone WestとCaerleonだから、本馬もナスキロ柔い斬れが武器だろう。藤沢和厩舎らしいので、東京1800mのスローをビュンと差し切る姿が描けます(笑)。(望田)

○ラヴィエベール(牡・母コケレール)
シルクホースクラブで募集価格8000万円。母コケレールはサンタラリ賞(仏G1・芝2000m)の勝ち馬。父は Northern Dancer の強いクロスを持つ繁殖牝馬と好相性を示しているので、その息子であるThe Minstrel≒Nijinsky3×3という4分の3同血クロスは好ましい。さらに、Mr.ProspectorとSecretariatを併せ持つので、ラキシスと配合構成が似ている。2代母の父Caerleonは父と相性がよく、母方の奥にヨーロッパ的な重厚さも感じられるので、府中の長い直線に向いたクラシック配合だろう。母の父Zamindarは女傑Zarkavaの父として知られている。(栗山)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105870/

■土曜京都10RエルフィンS レッドアヴァンセ(ディープ・望田)
■日曜京都7R500万下 ゼウスバローズ(ディープ・望田&栗山)
■日曜東京7R500万下 プレシャスメイト(POG・望田)

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スマートレイアーとレッドアヴァンセは「ディープ×ダンシングブレーヴ(Alzao≒ダンシングブレーヴ)」、ミッキーグッドネスは「ディープ×Storm Cat×Caro(War Relic)」、そしてショパンは「キンカメ×エアグルーヴ」、実績十分のニックスが炸裂した先週でした

スマートレイアーの配合はAlzao≒ダンシングブレーヴ≒グルームダンサー3×3・3とも表記できるもので(LyphardとHalo≒Sir Ivor≒Drone≒Red God)、母系にグルームダンサーを持つディープ産駒はスマートレイアー、オースミマイカ、ウインベントゥーラ、ヴェルーテと4頭全てが勝ち馬になっています

2歳のディープ産駒ではオーシャンセブン(母ロリーフォードリー)とジョコンダIIの14が母系にグルームダンサーを持っており、ディープブリランテ産駒のネオヴェリーベリーの14は母がホワイトマズル×グルームダンサーなのでスマートレイアーと似たようなことをやってますね

タレント揃いで戦国クラシックロードと言われる3歳世代ですが、けっきょくここまでディープ産駒の獲得賞金上位は母父がOrpenとCongratsとStorm CatとSingspielとサクラバクシンオーとタイキシャトルとフレンチデピュティとファスリエフとファルブラヴ、やっぱり今年もPOGは母(母父)マイラーのディープ大正義で、スマートレイアーが3歳春に間に合わなかったのは(そもそもデビューが遅かったわけですが)、母父がホワイトマズルだから、というのはあると思うのですよ

ショパンは叩いて絞れて一変、という勝利でしたが、3~4角で外を回してできるだけストライドロスなく回ってきたとはいえ、やっぱり内回りではなかなかスピードに乗りきれない、ほんとにゴール前でやっとこ4速に入ったという感じで、あれで勝ってしまうのはさすがではあります

エンドスウィープと“ナスフリート”

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フォーティナイナーという血は、母父に強大なパワーを誇るTom Rolfe(その母父Romanが北米血脈最強のパワーを誇る)が入るので、Mr.Prospector系の中でも短距離の突進力に優れている、ということはよく書いてきました

フォーティナイナーの息子エンドスウィープも北米短距離路線で活躍し、エンドスウィープの持ち込み産駒サウスヴィグラスはダ短距離重賞を総なめにし、やはりダ短距離を突進する系統なのだなあ~というイメージが強かったのですが、日本に輸入されてからの産駒はアドマイヤムーンやスイープトウショウやラインクラフトなど芝向きのしなやかさがあるタイプも多かった

エンドスウィープの母父Dance Spellの母ObeahはRoyal ChargerとCount Fleetの組み合わせで、Mr.Prospectorの母Gold DiggerもNasrullahとCount Fleetの組み合わせ、このGold DiggerとObeahを通じるNasrullah≒Royal ChargerとCount Fleetのクロスが、エンドスウィープの柔らかさの謎を解くカギだったのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a00010f/

Count Fleetの母母父Stefan the GreatはThe Tetrarchの息子なので、Count FleetとNasrullah≒Royal Chargerと出会うとThe Tetrarchのクロスが生じ、The Tetrarch的な柔らかさを表現すると考えられるのです

Count Fleet
│  ┌The Tetrarch
└△┌Stefan the Great
 └△

Mr.Prospectorが他のRaise a Native系とは趣を異にする柔らかさを誇るのもGold DiggerのThe Tetrarch5×6によって説明できるし、エンドスウィープがフォーティナイナーよりも高速芝向きのしなやかさを伝えたのもNasrullah≒Royal ChargerとCount Fleetの組み合わせのクロスで説明できる

このThe Tetrarch的柔らかさを伝える「NasrullahとCount Fleet」の組み合わせ、ここからは「ナスフリート」と略すことにしますが、Gold Digger以外のナスフリートの代表格といえば、Mill Reef、Riverman、Fleet Nasrullah、Full Outなどがあげられます

 ┌Nasrullah
┌○
Mill Reef
└△
 └△┌Count Fleet
  └△┌Hyperion
   └△

Mill Reefの3/4妹Millicent(父は同じNasrullah系)はフジキセキの母母でもありますが、このMill Reef≒Millicent兄妹は上の略図のようにナスフリートでもありナスペリオン(NasrullahとHyperionの組み合わせ)でもあります

そしてフォーティナイナーの母母母CourtesyもHyperion×Nasrullahのナスペリオンなので、エンドスウィープとMill Reef≒Millicentが兄妹が出会うと、ナスフリートとナスペリオンの両方のクロスになり、芝向きのしなやかさ柔らかさがONになる確率が高まったのです

エンドスウィープの代表産駒アドマイヤムーン、そのアドマイヤムーンの代表産駒ハクサンムーンは、母父がテスコボーイ系サクラバクシンオーで母母父はMill Reef系シェイディハイツ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102527/

テスコボーイは父父Nasrullahで母父Hyperionのナスペリオンですから、つまりハクサンムーンはCourtesyとテスコボーイとMill Reefを通じるナスペリオンのクロスと、Gold DiggerとObeahとMill Reefを通じるナスフリートのクロスを持つわけですね

エンドスウィープとMillicentの出会いも芝で成功していて、エンドスウィープの息子スウェプトオーヴァーボードの代表産駒パドトロワは母父がフジキセキ、おまけに母系にNureyevも入ってナスペリオンとナスフリートで攻めた配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102760/

母系にフォーティナイナーを引く日本での芝最強馬といえばエイジアンウインズで異論はないでしょうが、このエイジアンウインズは父フジキセキで母母父フォーティナイナー、しかも母母母BoundはNureyevと3/4同血で、こうしてみるとパドトロワとエイジアンウインズはかなりニアリーな配合だということがわかってニヤリーとさせられます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004103179/

キングカメハメハは全体としてはNorthern Dancerが強い配合ですが、父KingmamboがMr.Prospector×Nureyev、そして母父ラストタイクーンの母父がMill Reefですから、ナスペリオンとナスフリートのクロスでもあり、京都記念で人気を集めるレーヴミストラルはMill Reef≒Riverman5×4、ナスキロだけでなくナスフリートも継続クロスした配合やからそら外回りで斬れますやん
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104929/

ケイムホームは父系がMr.Prospectorで母母父がFull Out、このFull Out(米G1サプリングS)がNever Bend×Princequillo×Count FleetなのでMill ReefやRivermanとニアリーで、つまりケイムホームはGold DiggerとFull Outを通じるナスフリートのクロス

ケイムホームの代表産駒タガノトネールは母父がキングカメハメハなのでMr.Prospector3×4、Full Out≒Mill Reef4×6、しかもご丁寧に母がNureyev4×3にHornbeam6×4、主要なクロスが全てナスフリートとナスペリオンにつながる配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010105768/

東京の直線で二枚腰を使うのは母系のHyperionの多さもあるでしょうが(母母フィバリッシュがHyperion4・6・6×6・6・6・6・7・7)、ナスフリートとナスペリオンの柔らかさで、ケイムホーム産駒にしてはゆったりしたストライドで走れるからでもあるでしょう

他にもあれこれ検索かけるとトレイルブレイザーとかスピニングワールドとか面白い事例が発掘されるのですが、話があちこち飛び火しはじめるともうキリがないのでこのへんで終わりにします…キャロット会報の原稿のネタを考えてたのに、エンドスウィープのおかげでもうこんな時間(^ ^;)

「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&1枠のコントレ

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先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました

コントレラスは左回りだと中山ほど困ったちゃんではないことが明らかになってきましたが、東京でも4角で内にいないと伸びてこないというイメージがあるので今開催の成績をTARGETで調べてみたら
1枠[1-1-1-1]
2枠[0-0-0-2]
3枠[0-0-0-3]
4枠[0-2-0-2]
5枠[0-0-0-2]
6枠[0-0-0-2]
7枠[0-0-0-1]
8枠[0-0-1-4]

1枠に入ったときの成績は
レッドルモンド7人気1着
プレイヤーサムソン5人気6着
スカイムーヴァー7人気2着
パーミストリー12人気3着

[1-1-1-1]で単回値512複回値792、馬券圏内を外したのは逃げたプレイヤーサムソンだけで、データからは「左回りでラチを頼って回ってきたときは動かせるジョッキー」

東京でも直線追い出すと内にササってるシーンをよく目にするので、そこでラチを頼ったほうが追いやすいというのはあるのかもです

2/13発売『サラブレ』『UMAJIN』3月号

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明日2/13発売『サラブレ』3月号、特集は「種牡馬スクリーンヒーローの魅力」「ダート競馬の深い話・濃い話」など
http://www.enterbrain.co.jp/product/magazine/sarabre/15000060.html
私はMahmoudさんとの「ラッ血対談」、今回は2015年下半期G1回顧の後編で、菊花賞、秋天、JC、有馬記念などを回顧しています



同じく2/13発売『UMAJIN』3月号、特集は「デムーロとルメール、本当に買いはどっちだ!?」「3連覇か!?世代交代か!?フェブラリーS分析」など
http://www.uma-jin.jp/
私は連載「血統駆け込み寺」にて、馬券に直結する「格言」をいくつか紹介していますので、こちらもぜひご一読ください



土曜は「No.1予想」であすなろ賞を、「馬券総合倶楽部」でクイーンCとあすなろ賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします


土曜のボツ予想~タガノトネールのように

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洛陽は穴人気になってますが◎タガノエスプレッソ
母母フィバリッシュはHyperionが濃厚(4・6・6×6・6・6・6・7・7)で、半兄タガノトネールのように古馬になってから本格化を辿るはずだし、京都金杯もあの外枠ではほぼノーチャンスでしたが内容は悪くなく、後肢高で長いところよりは1600~1800mのほうが合っていそう

飛鳥は◎ブラックムーン、母がナスキロラトロ豊富で自身はTom Rolfe5×4、前走より時計のかかる馬場になるのも距離が延びるのもプラス
逆瀬川で◎と叩き合った☆イリュミナンスと△ムーンクレスト、そして○ナムラアンもエンパイアメーカーらしいパワー体質で時計や上がりがかかるのは歓迎

他のレースはこれからボチボチ考えますが、「No.1予想」ではあすなろ賞を、「馬券総合倶楽部」ではクイーンCとあすなろ賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします

クイーンCかんたん回顧~ダイワメジャー黄金配合ver.2016

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東京11R クイーンC
◎6.メジャーエンブレム
○3.ロッテンマイヤー
▲13.サプルマインド
△10.コパノマリーン
△16.ルフォール
×7.ダイワドレッサー
×11.ビービーバーレル
メジャーエンブレムは斬れ味がないのだけが弱点で、アルテミスSのように上がりだけの競馬になると鋭さ負けもあるが、そこはルメールも心得ているだろうし、ここは他に行く馬もいるから極端に中だるみすることもないだろう。ビワハイジの孫で東京向きの斬れ味も兼備しているロッテンマイヤーが相手本線。

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クイーンCは回顧するまでもないようなメジャーエンブレムの圧勝で、とりあえず「重賞の見どころ」から再掲しときます

メジャーエンブレム
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105840/
メジャープレゼンスやメジャーステップの全妹で、母キャッチータイトルは芝中距離で5勝。3代母Her Ladyshipはピルサドスキーなどで成功した「Polish PrecedentとMill Reefのニックス」で仏オークス2着。母父オペラハウスはキングジョージ勝ち馬で、ダイワメジャー産駒はカレンブラックヒル(母父GrindstoneはKダービー馬)もコパノリチャード(母父トニービンは凱旋門賞馬)も、大物は地力のある中距離型を母父に持つ。全兄2頭はパワーが勝ちすぎているきらいはあるが、こちらは牝なので母系のナスキロ柔さもある体質で、大箱の芝マイルでも追って味がある。とはいえ東京で極端な上がり勝負になるとアルテミスSのような鋭さ負けはありうるので、阪神JFのように強気の先行で押してくるかどうかが一つポイント。

母系にPast ExampleとRed GodとWordenが入る「ダイワメジャー黄金配合」ですが、それに加えて母父オペラハウスがサドラー直仔のキングジョージ勝ち馬というのがポイント

「ダイワメジャー黄金配合」最新ver.2016
(1)ニアリーDroneな血(Sir IvorやCaerleonやPast ExampleやRed Godなど)をHaloに合わせてスピード機動力アップ
(2)「Hyperion+Donatello」やLe Fabuleux≒WordenをLady Angelaに合わせてPretty Pollyいじり
(3)Grindstone(Kダービー)、トニービン(凱旋門賞)、オペラハウス(Kジョージ)と、母父に本格派中距離馬の底力が入ると大物が←NEW!

(1)(2)でとりあえず上がれる手役になってオープンも狙えるのですが、大物をツモりたいのならば(3)も考慮すべきでしょう

牡のチャンピオン候補はディープインパクト×Orpen、牝のチャンピオン候補はダイワメジャー×オペラハウス、細身の中距離馬だったディープインパクトは母父マイラーから頑強さを補うことで大物を出し(ハーツクライも)、肉付きがよく1600~2000mで活躍したダイワメジャーは母父中距離型から底力を補うことで大物を出す

ダイワメジャーにナスキロ的斬れを重ねてダイワマッジョーレやエクセラントカーヴのように斬れるマイラーを狙う手も有効ではあるんですが、でもけっきょく大きなところを勝つのはパワーごり押し型ばかりで、マイルのHペースをパワーごり押しするには母父に底力が必要である、ということ

私は3歳では◎モーゼス○アストラエンブレム▲ボールライトニング△フェザリータッチと(POGや一口で)選びましたが、母父デヒアでは1400mの軽い重賞はフワッと勝てても、マイルG1では底力が少し足りなかった

「メジャーエンブレムはダイワスカーレットのイメージだ」と笠シショーがJFのときに書いてましたが、パワーも粘りも先行力もG1レベルだけど斬れ味だけは並、というキャラをルメールがよく理解しているのがこのコンビの強みでしょう

とはいえ、デビューからずっと手綱をとってきて手の内に入れているルメールにしても、アルテミスでは行きたがるのを引っ張りすぎてスローに落としすぎて差されてしまったわけで、あの惜敗はダスカのシンザン記念やチューリップ賞の惜敗と重なるものがあり、賞金加算しつつも次走への糧となるような“いい負け方”ができるかどうか、これもクラシック路線を勝ち抜く上では重要なポイント

まあそんなことは前にも書いたし、だから桜花賞前のステップレースでも極端なスローにはしないだろうと思ってましたが、それにしても46.1-46.4の猛ラップには恐れ入りました(^ ^;)

先ほど入稿しましたが、「No.1予想」では京都記念を、「馬券総合倶楽部」では共同通信杯と京都記念を予想していますので、日曜もよろしくお願いします

日曜のボツ予想~道悪をHyperion的に我慢強く

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どうやら中山記念がとんでもないメンツになりそうで、この際ミッキーアイルも参戦してもらって、「ドゥラメンテとリアルスティールとイスラボニータとロゴタイプとラストインパクトとフルーキーが出てくるらしいから、アンビシャスが折り合うためにも追っぱなしてガンガン逃げまくるんじゃあああっ!」と松山くんに丸投げしたほうが、いろいろオモロイことが起こりそうな気がするんですがダメですかね(・∀・)

東京最終は◎ルールソヴァール
サウンドトゥルーの全弟でフレンチデピュティ×フジキセキの砂黄金配合、休養前は東京マイルでモーニンやソルティコメントやラテラスやパワーポケットに迫る追い込みをみせており、あとは去勢効果がどう出るかですがここはいきなり狙ってみたい

こぶしは○フォーアライタ―も▲カイザーバルも渋るのは歓迎でしょうが、◎アドマイヤロマンはミッキードリームの全弟でアルパーシャンと同血、この牝系とキングカメハメハの組み合わせは他にもミッキータイガー、ロッカフラベイビー、トーセンディオールと道悪巧者がズラリ
アドマイヤロマンはキンカメ×サンデー×トニービン×ノーザンテーストですからドゥラメンテと15/16同血でもあるのですが、ドゥラメンテやルーラーシップがナスペリオン的に豪快にストライドを伸ばすのに対し、アドマイヤロマンはHyperion的な実直なストライドでしぶとく我慢強く走る
それは母母の段階で、エアグルーヴの段階でナスペリオン的ストライドをHornbeam≒パロクサイド3×3で固定していたエアグルーヴと、Hyperion的資質(Hyperion4・6・6×5)を固定していたスプリングコートとの違いというべきで、たとえ血統表の15/16が同じであっても、エアグルーヴを通じるHornbeam≒パロクサイドのクロスとスプリングコートを通じるHornbeamのクロスではニュアンスが異なってくる
というわけでアドマイヤロマンはドゥラメンテほどストライドが伸びる体型体質ではないですが、ここは行く馬が揃ったし、道悪の内1600mを実直に我慢強く差してくるだろうと思います

京都ダートは不良で前が止まらない可能性はありますが、すばるは母系の米スピードが発現してダート寄り短距離寄りになってきた◎フォーエバーモア、今なら軽いダートの1400は条件としてはベスト
メイショウボーラー×アフリートでやはり軽いダ1400がベストでしかも待望の外枠を引いた○ニシケンモノノフに、▲ワンダーコロアールもSecrettame≒Drone4×5とFull Out≒Mill Reef4×5ですからナスキロ&ナスペリ柔さでダートを走るタイプで、オータムと羅生門で◎を打ったように軽いダ1400はベストパフォを出せる舞台と書いてきました

壇ノ浦は◎ライトファンタジア
ダイワスカーレットが有馬記念史上に残る凄いラップで逃げ切った08年、これを追いかけた馬たちは次々と振り落とされて、サドラー系ステイヤーのアドマイヤモナークはついていけずに最後方からバテずに追い込んだら、みんなバテたので2着になってしまったという凄いレース
メジャーエンブレムが全部振り落としたあと、メイショウサムソン産駒のフロンテアクイーンが中距離馬然とした脚でジリジリ追い込んできたのをみて、あの有馬記念がオーバーラップしたのは私だけではないでしょう
アドマイヤモナークがズブくても内回りを追い込む脚を兼備していたのは母がトニービン×DanzigでFair Trial的な小脚を伝えるからで、妹のライトファンタジアは父がゼンノロブロイに替ってHalo≒Drone3×4、これもマツパク厩舎らしからぬ内回り向きの小脚使いで、内2200m重のすみれSでワンダーアツレッタをゴール前で交わして2着
アトムは朝日杯で人気になってた頃はたしかにRahyのマイラーというタイプやったんですが、古馬になって胴が伸びてきて中距離馬のジワジワ加速になってきて、中京2000のシンガポールでジリジリ差してきて「あれこんなにファンタスティックライトみたいな馬やったっけ?」と出馬表を確認したほどで、今は道悪の小倉2000をHalo3×4の機動力でエッチラオッチラ捲るのが合っていそう
▲スペキュレイターはリンカーン×ブライアンズタイムですから小回りも道悪も歓迎で、ハナさえ切れればとにかくしぶといのでまた休み明けでも激走があるかも
☆ジェネラルゴジップは母がDynaformer×Kingmamboなのでフリオーソみたいな配合で、このパワーが強い走法だからディープ産駒でも内回り向きだとはなみずきで◎にしたときからずっと書いていますが、内2000mは[1.1.1.1]、はなみずき以外は全て馬券に絡んでます

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では京都記念を、「馬券総合倶楽部」では共同通信杯と京都記念を予想していますので、日曜もよろしくお願いします

日曜の重賞回顧~鮮やか復活“斬れるインディジェナス”

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東京11R 共同通信杯
◎1.スマートオーディン
○10.ハートレー
ハートレーはアユサンやサトノアラジンをエーピーインディ的に胴長にしたようなイメージで、東京のほうが末は斬れるタイプとみている。ただスローの1800mというマイラーっぽい爆発力が要求される条件下では、母系のハビタットの影響も感じさせる体型体質加速のスマートオーディンがまた凄い上がりを叩き出しそうだ。追うと内にモタれるところがあるし、土曜の東京はイン伸び優勢だったからこの最内はむしろレースがやりやすいのでは。もう一頭拾うならメートルよりイモータルだが、まともなら一騎打ちだろう。

京都11R 京都記念
◎7.サトノクラウン
○9.レーヴミストラル
▲6.タッチングスピーチ
△2.アドマイヤデウス
△4.ショウナンバッハ
×3.トーセンレーヴ
×10.ワンアンドオンリー
注13.ミュゼゴースト
サトノクラウンは天皇賞では全く反応せずに馬群に飲み込まれていったが、今回は「昨秋のようなことはない」と陣営は言っている。ダービーで◎にしたように4歳世代ではドゥラメンテに次ぐ評価をしてきた馬で、ここは格好をつけてもらわないと困るし、馬場が渋るのはむしろプラスだろう。タッチングスピーチもこの世代のディープ産駒ではナンバーワンの評価をしてきた馬で、今年は飛躍の年になるのではないかと期待している。ただ馬群の中ではどうもズブいところがあるだけに4角で大外に持ち出せるかどうかだろう。

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共同通信杯は人気2頭が掲示板にも載らない大敗で波乱、前夜の雨量が思った以上に多く、ハービンジャー×ダンスインザダークでHis Majesty=Graustark5×6のテルメディカラカラやNureyev3×3のバゴ産駒マンボネフューが好走するパワー馬場となり、ここにまず波乱の要素があったのかと

ディーマジェスティの母エルメスティアラは未出走ですが、その半姉エルノヴァ(父サンデーサイレンス)は牝馬ながらステイヤーズSで2着するなどパワーとスタミナを誇った馬で、5歳時のエリザベス女王杯はアドマイヤグルーヴの3着
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013104704/

3代母Doff the Derbyは英ダービーやキングジョージに勝った名馬ジェネラスの母でもありますが、ジェネラスは種牡馬としてはパワーとスタミナに偏りすぎていてCaerleon的なしなやかさはほとんど伝えず、ガルボやアドマイヤスバルやタニノエポレットの母父といえばだいたいのイメージは掴んでいただけるかと

シンコウエルメスからの分枝も前述エルノヴァをはじめ、セイクレッドレーヴやワールドレーヴなどだいたいパワーに振れたタイプばかりで、ディーマジェスティの全姉ホクラニミサも稍重になるとジリジリ差してくる

ディーマジェスティは新馬戦で単勝を買ってて、当時ブログに書いたコメントが「ホクラニミサの全弟で母がブライアンズタイム×Sadler's Wells、姉よりパワー寄りで洋芝向き」

このイメージはずっと変わらなくて、東京で未勝利を勝ったときもマウントロブソンをやっとこ差したという感じであまり斬れ味は感じられず、だから東京1800mのスローで上がり33秒ソコソコでビュンと弾ける絵は全く浮かばなかった(^ ^;)

しかし想定以上にタフな馬場になり、道中も意外に流れてレース上がりが11.8-12.3、新馬が11.7-11.9、2戦目が11.5-11.8、3戦目が11.0-11.5

イン伸び馬場をインベタで回ってこれたのも大きかったですが、いつも上がりの競馬でジリ脚ばかりが目立っていたのに、タフな馬場になってついにパワー全開という勝利でした

ディープ産駒でも斬れ味は並で、母父Dynaformerのニューダイナスティが荒れ馬場の七夕賞でインを突いて2着に差してきたような、あんなイメージで、距離はもっと延びたほうがいいでしょうが、東京でも中山でも上がりの競馬だと鋭さ負けしてしまうタイプでもあるかと

イモータルは相変わらずパドックでは良く見せますが、ちょっとしなやかすぎて緩すぎるぐらいで完成度はそれほど高くないように思えるし、そんなタイプですからパンパンの良ならもっと斬れたんじゃないかと思います

メートルダールも母がRoberto×Sadler's Wellsですからディーマジェスティと同じ組み合わせで、この母方のパワーが強く中山のほうが追い込みやすいイメージで、今年の共同通信杯は稍重の弥生賞みたいな質のレースになった感があります

以下「重賞の見どころ」より再掲

メートルダール
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105785/
母イグジビットワンはパオロメザノッテ賞(伊G3・芝2000m)とカルロダレッシオ賞(伊G3・芝2400m)勝ち馬で、4代母ZaizafonはZafonicやZamindarの母。母父Silver Hawkはグラスワンダーの父でビービーバーレルの母父。ダイヤモンドS4着のノーステアとはゼンノロブロイ×Silver Hawk×Sadler's Wellsまで共通するのでかなり似た配合といえる。母系にRobertoとSadler's Wellsが入るのでパワー豊富で、ここ2走を見てのとおり中山中距離の捲り差しで本領発揮のタイプ。ここは東京替わりと距離短縮が割り引きで、馬場が渋って時計や上がりのかかる決着になってほしいところか。

スマートオーディンは中間坂路でガンガン乗られてパドックでも肉付きがよくなって、これはたしかに鍛えられてきたけどあまりスローになるとうなって行ってしまうんじゃなかろうか…と心配になったのですが、ソコソコ流れたのに前をカベをつくってもユタカがなだめるのに苦労するほどで、あれだけ行きたがるとマイラー寄りの肉付きになってきているだけになおさら苦しい

ハートレーはイン伸び馬場なのにずっと外々を回っていて、ストライドで走る馬ですからノリは伸び伸びと走らせたかったのかもしれませんが、直線は全く反応せず内にモタれて苦しがっていて、馬場を苦にしたのかそれともスロー専用機なのか、いずれにしても食い足りない内容でした

まあこれからクラシック本番まで一喜一憂がつづくわけですが、あんなとんでもないラップで逃げ切ってしまうメジャーエンブレムだってスローで引っ張って逃げたら斬れ味のある馬にビュンと差されてしまったわけで、イモータルだって朝日杯で引っかかったらどこにもいなかったわけで、いつも言うようにどんな馬場でもコースでもペースでも同じぐらい強い馬なんてなかなかいないわけで、負けてしまった馬たちはこれを次走への糧にできればいいんじゃないかと

京都記念は予想は大的中なんですが、馬券はタッチングスピーチの単だけ買って観てました…

パドックのサトノクラウンは昨春と比較するとまだ馬体の張りが一息に見え、対照的にタッチングスピーチは息を飲むような素晴らしい体つきで、しかしサトノクラウンとタッチングスピーチとアドマイヤデウスのお手馬3頭で決まって何も当たらないとは悲しすぎる(^ ^;)

サトノクラウンは外伸び荒れ馬場を先行して直線突き放すのですから、道悪が巧いのはもちろんスタミナも確か

Mahmoudさんはサトノクラウンのことを「欧州12F型の末脚の伸ばし方をする」と言ってますが、今日の勝ち方は“斬れ味のあるインディジェナス”というイメージで、JCでスペシャルウィークの2着に食い下がったMarjuの代表産駒と重なるものがありました

タッチングスピーチはエリザベス女王杯がゴール前猛追で届かず、『サラブレ』先月号のラッ血対談でMahmoudさんと二人で嘆いていたんですが、なんであんなにズブいのかという話になって、「ローズSでは4角でちゃんとスピードに乗っていたから、馬群に入るとズブいのかもしれない」と言われて、ああそういえば札幌で勝ったときも直線は一番外に出してたなと

今日のように外からかぶせられずに運べれば、勝負どころからスムーズに加速していけるし、直線は外のヒストリカルが伸びれば伸びるほど頑張ってました

以下「重賞の見どころ」より再掲して終わりにします

サトノクラウン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104668/
チェヴァリーパークS(英G1・芝6F)のLightening Pearlの全弟で、母ジョコンダはキラヴーランS(愛G3・芝1400m)3着。母父Rossiniはロベールパパン賞(仏G2・芝1100m)勝ち馬で、母母父Vettoriは仏2000ギニー勝ち馬。父MarjuはセントジェイムズパレスS(英G1・芝8F)に勝ち英ダービー2着、産駒にアスタルテ賞(仏G1・芝1600m)のマルバイユ(マルセリーナやグランデッツァの母)やIndigenous(ジャパンC2着)などがいる。母ジョコンダはMr.Prospector3×4とHopespringseternal≒Sir Ivor3・4×4を持ち、対照的に父Marjuはあまり強いクロスを持たないので、緊張と緩和のメリハリがきいた好配合。“斬れ味のあるIndigenous”というタイプで、パンとすればここでも格負けはないだろうし京都外2200mも合っているが、思わぬ大敗を喫してしまった天皇賞からいかに立て直してくるか。まずは今週の追い切りに注目。

タッチングスピーチ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104906/
母リッスンはフィリーズマイル(英G1・芝8F)勝ち馬で、リッスンの全姉SequoyahはモイグレアスタッドS(愛G1・芝7F)に勝ち英愛2000ギニーのHenrythenavigatorを産んだ。母母BrigidはRiverman≒Ringing Bellsのニアリークロス2×2、リッスンはBold Reason≒Never Bend3×4と代々の配合も良く、繁殖としても最高の血統配合をしている。母父Sadler's Wellsが強い体型で、ディープ牝駒にしてはパワーと持続力に長け、エリザベス女王杯でもゴール前の伸びは際立っていた。牡馬一線級相手でも差し切れる脚はあるが、馬群の中だとズブい面があり、ローズSのように直線は外に持ち出したほうが伸びるタイプかもしれない。

2/13,14の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2014)』で望田潤が推奨したラタンドレス(牝3歳)が土曜小倉1Rの未勝利戦(ダート1700m)を勝ち上がりました。

★ノルマンディーオーナーズクラブ
ラタンドレス(牝)
父エンパイアメーカー
母タニノカリス(ジェネラス)
http://db.netkeiba.com/horse/2013103963/
牝 募集価格:1400万円
タニノエポレットやシュヴァリエの半妹で、母タニノカリスはタニノギムレットの半妹。母母タニノクリスタルは父系がGrey Sovereignで牝系がMumtaz Mahal、そしてSicambre3×4のクロスを持つので、The Tetrarch的な柔らかさを伝える繁殖牝馬。ギムレットやエポレットが東京や外回りで見せる斬れ味は主にタニノクリスタル譲りといえます。父エンパイアメーカーはIn Reality4×3にBuckpasser5×4、その父UnbridledがAspidistra4×4と父系には米血パワーが強く、本馬はそれを母父ジェネラスによって薄く継続クロスしていますが、一方で母母タニノクリスタルのところは米血が希薄なのがよく、エンパイアメーカー産駒の配合として十分及第点がつけられるし、馬も牝系の柔らかさを受け継いでいて芝中距離でも走れそうなイメージもあります。ベストは東京や中京のダート中距離でしょう。上級で長く楽しめる馬だと思います。(望田)

■土曜京都11R洛陽S ラングレー(ディープ・栗山)
■日曜京都11R京都記念(G2)2着 タッチングスピーチ(ディープ・望田&栗山)

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ラタンドレスはデビュー2戦を見た限りでは東京のダ2100mが向きそうなイメージで、小倉1700mの重では追走に苦しみそうな予感があったのですが、中団のインからスルスル上がってくるときの手応えがよくてビックリ、とはいえ直線のストライドはなかなか重厚でやっぱり大箱向きではあるかと

望田botの中の人も一口持ってる馬なので一つ勝ってくれてよかったよかったですが、ノルマンディーの馬は3~5歳で4頭ピックしてピッツネイルもグレイスフルワードも勝ってはいるんですよ(・∀・)

種牡馬エンパイアメーカーについては、以前当ブログで大喜利をやったときも「米血一辺倒でWar RelicやBusandaのラインの強力な継続クロスなので、相手牝馬は血脈構成の1/2が欧血中心であることが望ましい」と書きました

今のところ日本での代表産駒級4頭、スーサンジョイ、パワーポケット、ワンダーアツレッタ、ナムラアンは、母方の1/2は欧血中心で、母父がタマモクロスとか母母がミルジョージ×シプリアニとかトニービン×Lyphardとか、だいたいそういう血で固めています

ラタンドレスの場合も、エンパイアメーカー×ジェネラスでEl Gran Senor≒NijinskyやらWar Relic≒Eight ThirtyやらLa Troienneやら父の米血はある程度継続した形になるので、ならば残りの1/4、母母のところにはもうMr.ProspectorとかBuckpasserとかIn Realityとかそういう血はあまり必要ではなく、それとは縁遠い欧血(この場合はSicambre3×4)で固めておくほうが成功しやすいだろう、というのが私の考え

エンパイアメーカー産駒は早期に仕上げるのが難しいという話もよく聞きますが、上記4頭を見てのとおり出世する産駒も晩成傾向、だからラタンドレスも昇級即バリバリ通用とはいかないだろうし、アルーアキャロルかかってこいなんて口が裂けても言えませんが(^ ^;)、一つ勝ってしまえば長く成長を楽しめる馬やと思ってます

アルーアキャロルとコパノリッキーとアドマイヤドンのナスペリオンの話

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アルーアキャロルはコテコテの力馬というよりはNureyev的なナタの斬れで東京ダートを切り裂いている感じで、「ゴールドアリュール産駒の中でも最もNureyev的な馬で、昭和の安田記念馬のような脚だ」とブログのコメント欄には書いたんですが、明らかにNureyev(Special)とトニービン(Hornbeam)のナスペリオン的な野太い斬れがONになっている馬

しかもよく見たら母はサクラチトセオーと3/4同血ですから、なるほどやっぱりハートレイクとチトセオーが叩き合っているイメージやと納得(・∀・)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105961/

Nureyevとトニービンといえば何といってもジャングルポケットのJCとダービーでのナタの斬れ、あとテレグノシスも母がノーザンテースト×Nasrullah×Rough ShodですからNureyevとニアリーで、“サンデー以前”の安田やダービーやオークスや秋天は、NureyevやテスコボーイやBlushing Groomやパロクサイドとナスペリ合わせをしたトニービン産駒がナスペリ的に斬れたらだいたい届いた

アルーアキャロルの後駆の蹴りの力強さはナスペリ斬れを武器とする一流馬に共通するもので(ナスキロはもっと柔らかさで前駆を上手に使うのが長所)、だから芝でも中京で雨が降ればフラガラッハやシャトーブランシュのような脚でズドーンズドーンと差してきそうで、ダートとタフな芝向きの斬れというべきで、距離は1800~2000mぐらい延びたほうがいいかなと

フェブラリー3連覇の期待がかかるコパノリッキーもゴールドアリュール産駒で母母父がトニービン、やはりNureyev的ナスペリ斬れで東京マイルG1を連覇してきたと言えるのですが、母コパノニキータはティンバーカントリー×トニービンですから04年フェブラリーを制したアドマイヤドンと同じ組み合わせでもあります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010106548/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1999107052/

ティンバーカントリーの父Woodmanの母母IntriguingはSwaps×Nasrullahのナスペリオンなので、アドマイヤドンもコパノニキータもナスペリオンのクロスを持つことになり、コパノリッキーはNureyevとトニービンとIntriguingを通じるナスペリオンの継続クロスになっているわけです

  ┌Hyperion
 ┌○
┌○
Intriguing
│┌Nasrullah
└△

フィリーズレビューに勝ち牝馬三冠④④③と芝で大活躍したヤマカツリリーは、母リンデンリリーがエリザベス女王杯の勝ち馬でMill Reefとテスコボーイを通じるナスペリオンのクロス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2000100820/

種牡馬としてのティンバーカントリーはSwapsとWar Admiralのパワーが強すぎて鈍重な力馬を量産しましたが、そんな中で異色ともいえるスピードや斬れを見せた2頭、2歳時に朝日杯を制しダートのスピード競馬で頂点を極めたアドマイヤドン(産駒も高速ダートの成績が良い)と牝馬クラシックロードでスティルインラブやアドマイヤグルーヴと渡り合ったヤマカツリリーは、ともにナスペリオンを軸に据えた配合をしていたのです

ちなみにゴールドアリュールとアドマイヤドンは02年JCダートと03年フェブラリーで対戦していて1勝1敗、ここでもライバルの血を取り込む配合が成功していたわけですな(・∀・)

本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」ではフェブラリーS、ダイヤモンドS、京都牝馬S、小倉大賞典の上位人気馬の血統解説を書いていますので、今週もよろしくお願いします

Cozzeneのナスフリート&ナスキロ増幅と、イスラとモーニンの柔らかさ

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下記エントリ「エンドスウィープと“ナスフリート”」を書いたときに、ウンポコロコさんが「イスラボニータの強さと柔らかさの謎がわかりました(・∀・)」とコメントくださいました

Cozzeneは父祖Grey SovereignがThe Tetrarch4×5、父CaroがThe Tetrarch6×7・6、母Ride the TrailsはCount Fleetの娘Not Afrald(The Tetrarch5×4)とSir Gaylordを通じるThe Tetrarch6×7・8で、Grey Sovereign系でも別格の柔らかさを伝える血
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a001bda/

イスラボニータはこのCozzeneの血を、Millicent(Mill Reefの3/4妹)とRide the Trailsを通じるナスフリート&ナスキロのクロスで増幅し、そこに更にMr.Prospectorからもナスフリートを重ねています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103565/

  ┌Nasrullah
 ┌○
┌○
Millicent
│┌Princequillo
└△┌Count Fleet
 └△

そこにサンデーサイレンスの血も入るわけですから、チーターのような柔らかいフォームはThe Tetrarch的でありナスフリート的でありナスキロ的であると言えます

Cozzeneの代表産駒スターオブコジーン(アーリントンミリオン)は母母SoonerlandがFleet Nasrullah×Hill Princeなので、ここでイスラと同じくナスフリート&ナスキロのクロスを決めていました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1988109108/

 ┌Nasrullah
┌Fleet Nasrullah
││┌Count Fleet
│└△
Soonerland
│ ┌Princequillo
│┌Hill Prince
└△

オークス馬ローブデコルテはCozzene直仔で母父がMr.Prospector系Seeking the Goldですからやはりナスフリートのクロス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004110114/

Mr.Prospector
│ ┌Nasrullah
│┌○
└△┌Count Fleet
 └△

Cozzene×Mr.Prospectorといえば京王杯SCのゴッドオブチャンスもまさにそのものズバリの組み合わせでした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1998102365/

日本でのCozzeneの代表産駒で安田記念と朝日杯に勝ったアドマイヤコジーンはナスフリートのクロスは持ちませんが、アドマイヤコジーンの代表産駒スノードラゴンは母母父がMill Reef系なのでナスフリート&ナスキロのクロス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104268/
Caro3×4、Princely Gift5×5(ミセスマカディー≒ロイヤルサッシュ3×4とも表記できる)、そしてRide the Trails≒Mill Reef4×4、号泣したくなる名相似配合です

アドマイヤコジーンのもう一頭の代表産駒アストンマーチャンは母父がWoodmanなのでやはりナスフリートのクロス、アドマイヤコジーン産駒の獲得賞金5位ブランダムールも母父Woodmanですね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004103323/

Cozzene直仔ではBCターフのティッカネンも輸入され、スピード不足でクイーンCのサクセスストレインしか重賞勝ち馬を出せませんでしたが、ティッカネン産駒で最も本賞金を稼いだゼンノスウィング(5勝)は牝祖Satanellaがナスフリートな血脈構成なのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1997102879/

┌Count Fleet
Satanella
│┌Dante(父Nearco)
└△
 └△
  └Mumtaz Begum

RivermanはNever Bend×Princequillo×Count FleetですからMill Reefと同じくナスキロ&ナスフリートな血で、エピセアロームの母ラタフィアはCozzeneとRivermanを通じるNasrullahとPrince Johnのクロスで、他にもラターシュ4勝、エクセルサス3勝などを産んでいる有能な繁殖
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106383/

 ┌Nasrullah
┌○
Riverman
│ ┌Princequillo
│┌Prince John
└△│┌Count Fleet
  └△

というわけでエピセアロームにはMr.ProspectorやMill Reefを持つ種牡馬を配したいところですが、スカーレットブーケ≒Storm Catのニアリークロスにもなるヘニーヒューズもエエ感じ(・∀・)

モーニンはヘニーヒューズ産駒で母系にCozzeneが入るのはアジアエクスプレスと同じ、この配合はSecretariat≒Sir GaylordとCount Fleetのクロスになるので当然Cozzeneの柔らかさがONになりやすく、だからどちらも渋った東京ダートをストライドで走って強いタイプだと書いてきました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012110091/

モーニンは母がMr.Prospector3×4でもあり、よりナスフリートな柔らかさが強い配合といえるし、よりスピードに偏っている配合ともいえるでしょう

エンドスウィープと“ナスフリート”
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f817e9872a41dc39847b3a27adcc763b


「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&ダイワメジャー黄金配合ver.2016

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先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました
A評価はいませんでしたがエイシンピカソはなかなか見どころのある配合で、意外にジワジワ成長して出世しそうなスプリンターやと思います

「クイーンCかんたん回顧」で書いたように、毎年バージョンアップをはかってきて精度が高くなってきた(と自画自賛)ダイワメジャー黄金配合、ver.2016は

(1)ニアリーDroneな血(Sir IvorやCaerleonやPast ExampleやRed Godなど)をHaloに合わせてスピード&機動力アップ
(2)「Hyperion+Donatello」やLe Fabuleux≒WordenをLady Angelaに合わせてPretty Pollyいじり
(3)Grindstone(Kダービー)、トニービン(凱旋門賞)、オペラハウス(Kジョージ)と、母父に本格派中距離馬の底力が入ると大物が←NEW!

カレンブラックヒル、コパノリチャード、メジャーエンブレムのダイワメジャー3傑は(1)(2)(3)にズッボリ当てはまるわけですが、この3頭にもう一つ共通するのが

カレンブラックヒル…母がLe Fabuleux4×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106230/
コパノリチャード…3代母アルガリーがWild Risk3×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010106552/
メジャーエンブレム…母がWild Risk6×5・8
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105840/

と、いずれも母系にWild Risk系のクロスがあること

当ブログでは“Wild Riskの激気性”とよく書いていますが、これまでの5世代の産駒を見た感じでは、ダイワメジャー産駒が大レースを斬れ味で差し切るのはなかなか難しく(だから2歳戦に強いわりには大一番の阪神JFや朝日杯が勝ちにくい)、開き直ってパワーごり押しの先行でいったらカレンもコパノもメジャーもG1を勝ちきってしまった

その際にWild Risk譲りのカッとする気性がむしろプラスに働いているというか、燃えすぎる気性だから下手に押さえてもしょうがないと鞍上に腹をくくらせるという意味でもプラスに働いている、という言い方もできるかも

他のダイワメジャーの活躍産駒をみても、ボールライトニング、サンライズメジャー、マテンロウハピネス、ブルドッグボス、カハラビスティーと、母系にWild Riskの血を引く馬はだいたいウワーッと行く先行馬になりやすいんですが、Wild Riskが入らないとダイワマッジョーレやエクセラントカーヴやトーセンベニザクラのようにわりと行儀のいい差しになる

というわけで
(1)ニアリーDroneな血(Sir IvorやCaerleonやPast ExampleやRed Godなど)をHaloに合わせてスピード&機動力アップ
(2)「Hyperion+Donatello」やLe Fabuleux≒WordenなどをLady Angelaに合わせてPretty Pollyいじり
(3)斬れ味に欠けるダイワメジャー産駒が大レースを勝ちきるには先行ごり押ししかなく、Wild Riskの燃える気性を母から取り込み、うなりながら先行するぐらいの馬が大成する←NEW!
(4)マイルG1をうなりながら先行ごり押しするには母父に底力が必要で、Grindstone(Kダービー)、トニービン(凱旋門賞)、オペラハウス(Kジョージ)のような本格派中距離馬の肌から大物が出る←NEW!

(1)(2)でだいたい上がれる手役になりますが、大物をツモりたいならば(3)(4)もケアする、これを「ダイワメジャー黄金配合」2016年最新バージョンとしたいです

ハービンジャーとデュランダルの“ナスペリオン”

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昼間出かける前にシャワーを浴びて、バスタオルで頭をごしごししながら出ようとしたら、バスルームの床が血だらけになってることに気づいたのです…

有名なサイコのシャワーシーン、あの音楽が頭の中で鳴り響き、鮮血が排水溝に吸い込まれていくのをボーッと見てたんですが、我に返って俺どこから出血してるんやと頭の先から順にチェックしていったら、なんと竿、ではなく袋から出血してることが判明

とりあえずタオルで止血したらおさまったんで、いったい何が起こったんやと「陰嚢 出血」とぐぐってみると、どうやら陰嚢被角血管腫という良性腫瘍で、何かの拍子にそれが破れたらけっこうな出血を伴うらしい

この陰嚢被角血管腫でシャワーを浴びているときにサイコ状態になったという人はけっこういて、たぶんみんな袋をゴシゴシ洗いすぎたんやと思います(^ ^;)

マイ袋をよくみたらそれらしい小さなポチがあったんでひとまず納得して出かけたんですが、ぐぐってると「高齢者に多く見られ、老人性血管腫の仲間であるという説もある」という解説が…ろ、老人性ですか(^ ^;)

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今回はちょっとマイナーなナスペリオン(NasrullahとHyperionの組み合わせを持つ血)にスポットを当ててみましょう

ハービンジャーの父Dansiliの母系を掘っていくと、4代母Iruleの父Young Emperorが「NasrullahとHyperionとFair Trial」の組み合わせであることに気づきます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a011996/

 ┌Nasrullah
┌○
Young Emperor
│ ┌Fair Trial
│┌○
└△┌Hyperion
 └△

Young EmperorはジムクラックSとコヴェントリーS(ともに芝6Fの2歳重賞)の勝ち馬ですが、ハービンジャーの産駒においては、このYoung Emperorのナスペリオンを使った配合が非常に効果的であることがわかってきました

ハービンジャー産駒で重賞に勝ったのはドレッドノータスとプロフェットとベルーフの3頭ですが、プロフェットはNureyev(Special)、ベルーフはダイナサッシュと、母系にもナスペリオンを持っています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105930/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104084/

プロフェットと同じくフェアリードール牝系経由でNureyevを引くスワーヴジョージも3勝をあげており、ハービンジャー×フェアリードール牝系の組み合わせは7頭出走しプロフェット、スワーヴジョージ、ダノンサンシャイン、ミッキーポーチと4頭が勝ち馬

またハービンジャー産駒を本賞金順にソートすると、1位ベルーフ、2位プロフェット、3位トーセンバジル、4位ポトマックリバーの順になりますが、神戸新聞杯3着のトーセンバジルは母父がフジキセキでその3代母Millicentがナスペリオン(Mill Reefの3/4妹)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104614/

先日準オープンを勝ったポトマックリバーは母父スウェプトオーヴァーボードがフォーティナイナーの孫で、フォーティナイナーの3代母CourtesyはNasrullah×Hyperion、しかも母母母父はトニービンですからナスペリオンの継続クロスになってます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104798/

種付けシーズン到来で配合診断が忙しい時期でもありますが、某馬主のオーダーではこのあたりを狙って一頭ハービンジャーいってみました(・∀・)

ついでにYoung Emperorつながりで紹介しておきたいのが、04年ファルコンS勝ち馬キョウワハピネス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2001101708/

父オースはマイラーが多いFairy Kingながら英ダービーに勝った珍しい馬で、Fairy Kingながら英ダービーに勝つほど母系が重厚で母はTroyの娘でAlycidon4×3、種牡馬としてはこの重さが足を引っ張りすぎてスピード不足に苦しみましたが、そのオースの代表産駒で唯一のJRA重賞勝ち馬がキョウワハピネスなのです

血統表を見てのとおりオースはSpecialとHornbeamを通じるナスペリオンのクロスを持っており、そしてキョウワハピネスの母系にはYoung Emperorが入るので、ようするにハービンジャー×Nureyevと同じようなことをやっていたわけですね

デュランダルの母母父Creme dela Cremeはジャージーダービーの勝ち馬でOlympia~Heliopolis~Hyperionとさかのぼる父系ですが、母父がNasrullahなのでこれも立派なナスペリオン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1999106756/

  ┌Hyperion
 ┌○
┌○
Creme dela Creme
│┌Nasrullah
└△

デュランダル産駒でJRA平地重賞に勝ったのはエリンコート、ジュエルオブナイル(Mill Reef)、スイートサルサ(Mill Reef、Indian Hemp)、フラガラッハ(トニービン、Nureyev)、プレイアンドリアル(Intriguing)の5頭ですが、括弧内に記したようにエリンコート以外の4頭は母系にナスペリオン血脈を引いています

フラガラッハの雨の中京をズドーンズドーンと追い込んでくる脚はルーラーシップをマイル寄りにしたイメージだと書いてきましたが、あの野太い斬れこそがナスペリオンの本領
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103033/

「そんなもんSpecialもMill ReefもBlushing Groomも、トニービンもフォーティナイナーもフジキセキもナスペリオンなんやから、そら何かナスペリオンのクロスになるよ」と思われるかもしれませんが、何かクロスになるよというぐらい様々な名血を後世に遺してきたほどの優秀な組み合わせなのだから、それを組み合わせクロスする意味はやっぱりあるのだと私は考えるのです

ルーキー・チャレンジはA.P.Indy大決戦

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日曜の予習にとりかかっているところですが、今年のヒヤシンスSはなかなか予想しがいのあるメンバーが揃いました

これだけ揃うとNBAオールスターの前座のルーキー・チャレンジみたいなもんで、来年は本チャンのオールスターのほうに出ている馬もいるんじゃないかと

そして出走馬の父をみると、Bernardini、Mineshaft、Tapit、カジノドライヴ、シニスターミニスター、パイロと内外の有力なA.P.Indy系がズラリ

いつも書くようにSeattle Slew~A.P.Indyはダートをストライドで走る父系で、昨年はTapit産駒のゴールデンバローズがここもぶっこ抜いてドバイに駒を進めましたが、現3歳世代もオキザリス賞はA.P.Indy系の1着2着、はこべら賞もA.P.Indy系の1着2着、カトレア賞はA.P.Indy系の1着3着で、今や大箱ダートは確実にこの父系の庭になりつつあります

コービー・ブライアントに憧れて公園でバスケに明け暮れた少年たちのように、テスタマッタやベストウォーリアに憧れるA.P.Indy系のルーキーたちが、フェブラリーSの前座でストライドを競うヒヤシンスS、日曜はこれとフェブラリーを予想します(・∀・)

土曜の予想は先ほど入稿しましたが、「No.1予想」ではダイヤモンドSを、「馬券総合倶楽部」ではダイヤモンドSとフリージア賞と金蹄Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします

土曜のボツ予想~最後の最後に

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京都もさっきから降ってきましたが、土曜は3場とも雨予報でしかも15時ぐらいから強くなる予報

京都牝馬Sは道悪の1400mなら☆ウリウリなのですがこれが57、クイーンズリングは能力が違いすぎてフィリーズレビューを勝ったけれど中距離馬やと思うし、となると○しぶといベルルミエールにひねる手もあるのですが、ナスキロクロスの柔らかディープ牝馬に京都外回りでフレンチの鉄人が手綱をとるのであれば、◎レッドオーヴァルが引退レースを飾るのに一票
雨の京都外1400mは大外一気でメイショウマンボやオツウをナデ斬った紅梅Sと同じ舞台で、これを含めルメールとのコンビは[1-0-2-0]
母系にVaguely Nobleを引くせいか勝つときはいつも外差しで、インベタ馬場の札幌でも外一気で、1~3枠[0-0-1-6]、6~8枠[3-4-2-4]
こうして戦績を振り返ってみると重賞を一つも勝ってないのが不思議なほどですが、今年から1400mに短縮された京都牝馬S、引きつづきルメールが乗ってくれて、8枠17番を引いて、最後の最後に大きなチャンスが巡ってきたように思います

春日はステイインシアトルはここまで相手が骨っぽくなってくると内回りで狙いたいステゴやと思うし、ゼウスバローズは着実に力をつけてきたけれど前で受けられるようになったときが本格化のときやと思うので、◎は重の鬼エイシンエルヴィンで
後ろの馬に伸び負けした前走が案外で、2200mであれぐらい持続戦になるとちょっと距離が長いのかなという負け方でした
母はSurumu3×4でドイツ血統とHyperionで固めていてNorthern DancerもHail to ReasonもMr.Prospectorも持たず、こういう牝馬にShamardalを配すると、Shamardalにスタミナを補ったというよりもShamardalのスピードが素直に表現されたタイプが出やすい
Shamardalはフランスのギニーとダービーに勝ちましたが、Giant's Causeway×Machiavellianですから守備範囲の広い1800型というべきで、エルヴィンも芝1800mは[0-2-2-1]で5着以下なし、上がり12秒戦ではトーセンスターダムとバンドワゴンとイサベルにしか負けてないので、タフな馬場の1800mならオープン級の評価はできます

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」ではダイヤモンドSを、「馬券総合倶楽部」ではダイヤモンドSとフリージア賞と金蹄Sを予想していますので、土曜もよろしくお願いします

日曜のボツ予想~引っかかる馬は強い

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小倉芝は良まで回復しそうですが、小倉大賞典は◎ネオリアリズム
中山金杯はガツンと引っかかったのが敗因とハッキリしているし、ここもそれほど引っ張る馬は見当たりませんが、○マイネルフロストが62秒で逃げてるのに後続が何馬身も離されるアホみたいなレースにはならないでしょうから、今度は1800で折り合えるほうに賭けたいし、折り合ったときの脚はオープン級なので
穴は小回り1800ベストの△ケイティープライドの前残りかな

アメジストはパドックを見てからですが◎ブラックバゴ
実績は言わずもがなで、Wild Riskが多い(ヴィミー7×5、Wild Risk5・8×6・7)配合で京成杯で蛯名がガツンと持っていかれた激気性、実戦にいったら頭に血がのぼって長休明けも道悪も関係なくウワーッと走ってしまうんじゃないかと(^ ^;)
よく書くことですが、オープン級のレースでも引っかかる馬は、オープン級のレースでも引っかかれるほどの脚があるということでもあるのです

つばきは内2000mならばFair Trial的な中距離馬の○イマジンザットなんですが、外1800mなら母系にナスキロがてんこ盛りでストライドで走る◎ミッキーロケット
自身はMr.ProspectorとNureyevとラストタイクーン≒CaerleonとMill Reef≒Rivermanをクロスする強力な父母相似配合で、こういうキンカメはリオンディーズやレッツゴードンキを見てのとおり完成が早い

斑鳩は◎メラグラーナ、配合はずっとほめてきましたが、500キロ超の大型牝馬で母父がSeeking the Goldのラインで単調なところがあるので、1400mを小細工なしで力まかせに押しきる競馬が合っているし、パワーは抜群ですから今の馬場も歓迎
ドラゴンストリートはSir Gaylord柔くトモが非力なディープなので今の馬場では割り引きで、○トーキングドラム▲エイシンスパルタンが本線

「No.1予想」ではフェブラリーSを、「馬券総合倶楽部」ではフェブラリーSとヒヤシンスSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

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