■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』で栗山求が推奨したレッドラシーマ(牡2歳)が土曜阪神5R新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
★東京サラブレッドクラブ
レッドラシーマ
父クロフネ
母アドマイヤリッチ(母の父サンデーサイレンス)
牡 募集価格:2000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105800/
若葉S(OP)を勝ったレッドソロモン(父メイショウサムソン)、昨日の三面川特別(1000万下)を勝って準OP復帰を果たしたレッドオリヴィア(父ジャングルポケット)の半弟です。母アドマイヤリッチは現役時代に準OPまで出世し、血統的にはダンスインザダーク、ダンスパートナー、ダンスインザムードの三きょうだいとは4分の3同血の関係となります。天皇賞・春(G1)を勝ったスズカマンボとは8分の7同血です。父クロフネはクラリティスカイ(NHKマイルC)をはじめこのところ牡馬の活躍馬が目に付きます。同馬の母タイキクラリティと本馬の母アドマイヤリッチは、いずれもサンデーサイレンス、Mr.Prospector、Nijinskyを抱えており配合構成がよく似ています。芝向きのマイラーとして堅実に走ってくるはずです。(栗山)
■土曜東京10R稲村ケ崎特別 ナスノセイカン(POG・望田)
■日曜東京11R安田記念3着 フィエロ(ディープ・望田)
6/4,5の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
「3歳勝ち馬評価」2015-16シーズン終了&東京ダービー雑感
さっき帰ってきて東京ダービーの結果を確認したところですが、バルダッサーレって中央から転入初戦やったんですね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013100291/
TARGETのメモを開くと「強力父母相似 Special的体質で掻き込む走り パワー捲り」と書いてありましたが、ネオユニヴァース~アンライバルドと受け継がれてきた中山の捲りを大井でさく裂させた、というところですか
しかし前にも書きましたが、トウショウドラフタ(Sadler's Wells≒Number3×3)をはじめ、アンライバルド産駒はSpecial絡みのニアリークロスがほんとによく走ります(JRAで勝ち上がった5頭のうち4頭がSpecial絡みのクロス持ち)
牝祖ゴールデンハインドはサンシャイン牧場の宝というべきソーダストリームの牝系で、Nasrullah3×4、Fair Trial4×4、Coronach≒Precipitation4×4、Buchan5×5
こういう父母相似配合はサンシャインのお家芸で、アローエクスプレスもファンタストも、ブロケードもイザベラ(プリモディーネの母母)もやってることはだいたい同じ
ここにサンデーサイレンス3×3とSadler's Wells≒Nureyev3×4を重ね、現代の最先端をいく父母相似配合にして東京ダービーをぶっこ抜いたというのは、さすがサンシャイン、さすが伊達親子というべきセンスやと思います
家を出るときバタバタしてて告知するのを忘れてましたが、今朝「望田潤の3歳勝ち馬評価」5/29ぶんまでをアップ済です
これで2015-2016シーズンは終了、一年間お付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m
6/4,5からは2014年生まれを対象とした「2016-2017クラシックロード 望田潤の2歳勝ち馬評価」が新たにスタートします
態勢が整ったら正式に案内させていただきますが、次シーズンからはピンポイントの適性や狙いどころを明示し、その馬のキャラをよりわかりやすく把握していただけるよう「ベストコース」という評価項目を新たに設けることにしました
下記のサンプル(スマートオーディン)を例にとると、昨年までの表記に加えて「ベストコース:京都外1800m」という評価が加わります
スマートオーディン(牡 栗東・松田国)
ダノンシャンティ×レディアップステージ(Alzao)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013101522/
タガノラルフの3/4弟で、母レディアップステージは愛プリティポリーS(愛G2・芝10F)勝ち馬。牝祖TroytopsはPin Prick≒Violetta3×3(Pinza×Nasrullah)で、自身はディープインパクトと同じサンデー系×Alzao牝馬でHalo≒Sir Ivor4・4×4。父よりマイラーっぽい体型や反応なのはHabitatの影響で、外1800mのスローの上がり11.1-11.1をしなやかに抜け出してくる姿は“マイラー体型のエピファネイア”という趣きがありました。Halo的機動力とナスキロ的斬れを兼備していて、俊敏鋭敏なマイラーで1800mのスローでの反応が鬼。2000mがギリでしょうが走る馬です。
A:芝ダ1600~2000m
ベストコース:京都外1800m
タフなアスコットと、うなりをあげるSpecial
先ほど「No.1予想」と「厳選予想 ウマい馬券」に八王子特別の予想をアップしました
「ウマい馬券」のほうはもう1Rぐらいアップする予定ですが、これからゆっくり考えます
--------
アスコット競馬場の大レースというと、ハーツクライがヘロヘロになったキングジョージ、ディープブリランテが完全にバテたキングジョージ、グランプリボスが歩いたセントジェイムズパレス、そして昨年はスピルバーグがプリンスオブウェールズに出ましたが最後は息切れのような6着、なかなか日本馬にとってはタフなコースというイメージです
エイシンヒカリには頑張ってもらいたいですが、アスコットの10Fとなると今は若い頃以上に1800mベストの感もあるだけに、少なくともイスパーンほど楽な戦いにはならないだろうし、最後苦しくなったところでKey to the Mintのスタミナをどれだけ振り絞れるか
リアルスティール、キズナ、サトノアラジン、ラングレー、ディープ×Storm Catは若いころはSir Gaylord≒Secretariatの柔らかさで2400もこなすんですが、古馬になって肉がついてくるとマイル近辺に寄ってくるというか距離適性が短くなりがちです
--------
東京ダービーの映像を観ましたが、バルダッサーレは捲りというよりは向正からもう先団に進出していて、鞍上の吉原も「途中でハミを取り、僕が御せていないような感じで上がっていった」とコメントしています
あれはまさにSadler's Wells≒Nureyev3×4のSpecial的な前向きさで、下記エントリでも書いたようにSpecial絡みのクロスは前向きすぎて一生懸命走りすぎるような気性をよく伝え、今春のミルコはリオンディーズ(Nureyev≒Sadler's Wells4×3)の前向きすぎる気性をコントロールできないままだったし、レッツゴードンキ(Kingmambo≒ジェイドロバリー2×3)もマイルCSで逃げてみたり短距離で追い込んでみたり、陣営はいろいろ試行錯誤していますがなかなか難しい
トウショウドラフタ(Sadler's Wells≒Number3×3)の追い込みにしても、油断したらうなりながら行ってしまいそうなところを田辺が後方でなだめて追い込んでる感じで、サウジアラビアでは内枠なので出してったら楽に先行できたんですが直線半ばで一杯でした
リアルスティールの安田の敗因は外枠でカベをつくれず引っかかったこと(ダービーと同じパターン)とデキが一息だったことが半々ぐらいやないかと思っていますが、この馬もきょうだいの中では最もSpecial的な性格と体質を受け継いでいて、祐一は「トモに力がついてきた」と追い切り後にほめてましたが、パワーアップしてエンジンのフケが良くなったぶんますます押さえにくい部分も出てきているのかもしれない
こういう気性の馬をなだめて乗るのが巧いのがルメール、戸崎、ノリ、田辺あたりで、たとえばアンビシャスの御し方一つとってみても、ミルコは最高速度に乗せるのは抜群に上手いけれどなだめすかして乗るのはそんなに得手ではないことがわかる
そんなことを考えながら改めてバルダッサーレの戦績を振り返ってみたら、初勝利は戸崎のテン乗りでした
前向きすぎるSpecial
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/ff4cf31bab71f9dd36b8a834cdcdf4e6
土曜のボツ予想~サッカーボーイ的ステイヤー、Roberto的ステイヤー
東京8は◎スイートメロディー
レッドカーラの下で、母シンデレラロマンスはHero's Honor≒Sadler's Wells3×3、Secrettame≒Weekend Surprise3×3、Secretariat≒Sir Gaylord4・5×4・5という猛烈な父母相似配合で、Gone West系×A.P.Indy系ですから東京砂マイル向きのスピードとパワーを強く伝える繁殖
そこにゴールドアリュールが配されてマインシャッツ(母がMineshaft×Gone West)みたいな配合になりましたが、デビュー戦が東京砂マイルでストロングバローズの2着、この条件ならば二クラス上は狙える血統配合やと思います
江の島は大人気ですが◎ミッキージョイ
Sir Ivor3本重ね+Rivermanでナスキロ柔いディープ、本来はキタサンブラックと叩き合った東京1800がベストコースで、だからマイルだとスローが希望なのですがここもスロー濃厚
○トウカイインパルスはマンハッタンカフェ×Caerleon×Fairy Kingですからレッドディザイアと7/8同血で、こちらはSadler's WellsではなくFairy Kingなので適性はマイル寄りに
とはいえ1200の馬には見えないので、ここは楽にハナ切れそうだしマイル戦で揉まれず息を入れて先行ならば新味が出そうで、これを相手にとってみたい
阪神芝は先週のようなイン伸び想定ならば、生田は◎カレンラストショー○ダノンアローダで
カレンはタニノギムレット×ダンスインザダークでRoberto3×4とGraustark4・5×6、トウカイトリックのようなステイヤーだと書いてきましたが2400mは[0-1-1-1]で、ここは菱田くんならインベタで回ってきそう
▲マイネルレオーネはゴールデンサッシュ=サッカーボーイの全きょうだいクロス2×2で、この馬をビッグレッドが競り落としたときは話題になりました
母母クラウンアスリートはMr.Prospector×Chief's Crownですからチーフベアハート的で、チーフベアハート的な牝馬にサッカーボーイの全きょうだいクロスを重ねたというのは、そうかやってることはマイネルキッツと同じ
それでチーフベアハート上手な総帥の目に止まったのですから、小柄でもしなやかなステイヤーに育って不思議はなかったのかと
ただアフリートの血を引くだけに前走のように直線外に出したほうが伸びそうなタイプでもあり、先週のようなインベタだと、☆エトランドルともども外から届くのかどうかが微妙
「No.1予想」では八王子特別を、「厳選予想 ウマい馬券」では八王子特別と舞子特別を予想していますので、今週もよろしくお願いします
勝ったのもTapit
ラニはKダービー後に「これなら大箱&距離延長のベルモントが楽しみだ」と書いておきましたが、今日は前2走より追走が楽やったし、外々でストライドロスなく回ってきて、ユタカもだいたい思ったようには運べたのではないかと
あんまり人気してなかったみたいで(別な意味で全米の人気者になりつつありますが)、単複握りしめて現地で声を枯らしたかったですね~
今日はほんとにワクワクしながら観てました(・∀・)関係者の皆様お疲れさまでした
勝ったCreatorもTapit産駒で、やっぱりベルモント競馬場はA.P.Indy的ストライドが強い
http://www.pedigreequery.com/creator9
母母がVerbatim×ダイアトムとPrince Rose系の血を重ねててスタミナがありそうですが、母系に入るNumbered AccountがBusanda≒Striking2×3、Minnie HaukがSir Ivor×Mr.Busher、SummingがPrince John×Bimelech、ここらでSeattle Slew血脈を組み合わせクロスしているのもセオリーどおり
ラニは3着 勝ったのはクリエイター/米・ベルモントSレース結果速報
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=111130
日曜のボツ予想~田辺のエロい捲り
そういえばカジノドライヴ(父Mineshaft)はベルモントSを直前に取り消しましたが、楽勝した前哨戦ピーターパンSはベルモント競馬場のG2でした
カジノドライヴの姉Rags to Riches(父A.P.Indy)と兄Jazil(父Seeking the Gold)がベルモント勝ってたんで、きょうだい3連覇の期待がかかったんですよね~
一昨年のTonalistはTapit×Pleasant Colony、そら(A.P.Indyにスタミナ入れたら)そう(ベルモント向きの馬が出る)よ
--------
多摩川は▲アンタラジーはディープ×Storm Catらしい柔らかストライドで走るので本来は東京向きでだいたいサトノアラジンなんかと似た適性やと思いますが、Seeking the Gold譲りの単調さがあるので、1400でも一息に走ってしまうところがルメールでもまだある
性能はオープン級なのでここも一息に押し切ってしまう可能性は低くないのですが、荒れるとしたら柴山とケンカしてしまった場合だろうと思うので、乱ペースでヤマを張るならばアンジェリックの追い込みに◎
母がHyperion4・6・6×4、母母がNever Bend≒Ambarella2×3、パワーと粘りで差すマイラーで、ゴール前が12秒かかったときは[1-2-2-2]と東京でも中山でも1400でも1600でもだいたい馬券に絡む馬
三田は3歳の2頭はもっと上にいける素材やと思いますがともに外回りベターのストライド(それはヤマカツにも言える)、ここは先行馬が多いので◎コウエイワンマンに狙いが立つ
ジャングルポケット×アジュディケーティング(スタミナ×スピード)でHyperion体質でストライドは伸びず、だから外回りを差すよりは内回りを捲るような競馬に向いていると書いてきました
前走インから差してきたのにはビックリでAureole魂が薄れつつあるようですが、少頭数の外枠で前が引っ張る流れなら気分よく運べそうで、ここは田辺のエロい捲りが見たい(・∀・)
他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」ではエプソムCを、「厳選予想 ウマい馬券」ではエプソムCとマーメイドSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
「2016-17クラシックロード 望田潤の2歳勝ち馬評価」がスタート
「望田潤の2歳勝ち馬評価」2016-17シーズンがスタートしたので告知させてもらいます(すでに6/4~5ぶんは3頭アップ済です)
商品解説は以下のとおり
「その週に勝ち上がった2歳馬(17年1月からは3歳)のなかから望田潤が注目の配合馬を数頭ピックアップ。配合解説を加えて評価(A~Cの3ランク、馬場・距離適性)を下します。適性や将来性などがこれを読めば一目瞭然。ブログ形式で毎週更新します。馬名別、父別による索引が可能なのでクラシック戦線の資料として大活躍するでしょう。17年5月末まで見放題で1400円」
http://miesque.com/c00038.html
今シーズンからピンポイントの適性や狙いどころを明示し、その馬のキャラをよりわかりやすく把握していただけるよう「ベストコース」という評価項目を設けることにしました
下記のサンプル(スマートオーディン)を例にとると、昨年までの表記に加えて「ベストコース:京都外1800m」という評価が加わります
スマートオーディン(牡 栗東・松田国)
ダノンシャンティ×レディアップステージ(Alzao)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013101522/
タガノラルフの3/4弟で、母レディアップステージは愛プリティポリーS(愛G2・芝10F)勝ち馬。牝祖TroytopsはPin Prick≒Violetta3×3(Pinza×Nasrullah)で、自身はディープインパクトと同じサンデー系×Alzao牝馬でHalo≒Sir Ivor4・4×4。父よりマイラーっぽい体型や反応なのはHabitatの影響で、外1800mのスローの上がり11.1-11.1をしなやかに抜け出してくる姿は“マイラー体型のエピファネイア”という趣きがありました。Halo的機動力とナスキロ的斬れを兼備していて、俊敏鋭敏なマイラーで1800mのスローでの反応が鬼。2000mがギリでしょうが走る馬です。
A:芝ダ1600~2000m
ベストコース:京都外1800m
「一口馬主好配合馬ピックアップ」と同じブログ閲覧方式で、1年間見放題で1400円です。よろしくお願いいたしますm(_ _)m
http://miesque.com/c00038.html
6/11,12の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
■土曜東京7R500万下 ラヴィエベール(ディープ・望田&栗山)
■土曜東京9R江の島特別 ミッキージョイ(ディープ・望田)
■日曜阪神8R500万下 マイアベーア(ディープ・望田&栗山)
■日曜阪神12R500万下 セネッティ(一口・栗山)
「一口馬主好配合ピック(2016)」もぼちぼちスタート、また告知させてもらいますが、要望が多かったので今年からジーワンサラブレッドクラブからもピックすることにしました
ジーワンについては2,3日中にアップできると思います
本日6/13発売『サラブレ』『UMAJIN』7月号
本日6/13発売『サラブレ』7月号、特集は「武豊騎手、世界を駆ける」「ミルコ・デムーロ騎手分析」など
http://www.enterbrain.co.jp/sarabure/book/
私は「勝手に配合案~プロが示す夢の配合と血統論の活用例~」なる企画にて、衣斐浩さん(ウオッカの配合提案者でもある)、匿名生産者G氏(某G1馬の生産者でもある)とともに、ウオッカとダイワスカーレットにベストマッチな種牡馬は?というお題で書いていますので、ぜひご一読ください
同じく本日6/13発売『UMAJIN』7月号、特集は「オッズ帯からヒットマンをあぶり出す【ウラ読み馬券術】」「宝塚記念攻略2016」など
http://www.uma-jin.jp/
私は連載「血統・駆け込み寺」にて、「夏の2歳新馬戦攻略」「海外で要チェックの種牡馬・父系」といったテーマで語っておりますので、こちらもよろしくお願いします
「一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)」がスタート&ジーワンから望田が5頭ピック
血統屋の看板コンテンツ「栗山求・望田潤の一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)」が今年もスタートします!
http://miesque.com/c00037.html
以下、栗山ブログからコピペ
--------
毎年恒例の企画「栗山求・望田潤の一口馬主好配合馬ピックアップ」を今年も開始いたします!
2014年版のピック馬からは、ボールライトニング(京王杯2歳S)、ドレッドノータス(京都2歳S)と2頭の重賞勝ち馬が生まれました。今年も最新の知見・テクニックを総動員して走る馬を見つけ出します。評価する対象となるクラブは以下のとおり。全頭評価ではありません。今年からジーワンサラブレッドクラブも対象といたします。
■ジーワンサラブレッドクラブ
■ウインレーシングクラブ
■キャロットクラブ
■グリーンファーム愛馬会
■サラブレッドクラブライオン
■シルクホースクラブ
■大樹レーシングクラブ
■ターファイトクラブ
■東京サラブレッドクラブ
■ノルマンディーオーナーズクラブ
■広尾サラブレッド倶楽部
■ブルーインベスターズ
■友駿ホースクラブ
■ユニオンオーナーズクラブ
■ラフィアンターフマンクラブ
■ロードサラブレッドオーナーズ
■ローレルクラブ
※代金のお支払いが済みますと2017年5月末までブログをご覧いただけます。
http://www.miesque.com/shopping.html
これまでと同じく、栗山求と望田潤が「これは見込みがありそう」と思った馬を、評価用のブログに取り上げて配合面から論評する、というスタイルです。多くのクラブが存在するので、募集馬が発表されたクラブから徐々にやっていきます。取り上げたい馬がどうしても見当たらないというクラブはスルーすることもございますのでご了承くださいませ。現時点で望田潤がジーワンサラブレッドクラブから5頭をピックアップしております。
ボールライトニング
★グリーンファーム愛馬会
父ダイワメジャー
母デフィニット(デヒア)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013109022/
牡 募集価格:1500万円
3連勝で小倉2歳Sを制したデグラーティア(父フジキセキ)の3/4弟。母デフィニットはNorthern Dancer4×4、Bold Ruler4×5、Princequillo5×5・6などをクロスする父母相似配合で、そこへNorthern Dancerもナスキロもクロスしないダイワメジャーを配したのはセオリーどおり。母父デヒアはDeputy Minister産駒で母系にBold RulerとPrincequilloが入るという点でフレンチデピュティと似ていますが、ダイワメジャー×フレンチデピュティはサンブルエミューズやガイヤーズヴェルトなどが出ています。またダイワメジャー産駒で母系にCaerleonを持つパターンもコパノリチャードやゴールデンナンバーなどが出て成功しています。そして本馬の場合は母系の奥に入るグランディ(英ダービー)もポイントで、グランディはGreat Nephew×WordenなのでPretty Pollyの全姉妹クロスを持ち、Great Nephewの母はNearcticと3/4同血で、カレンブラックヒルの母系にも入るようにLady Angelaの頑強さや底力を引き出すには有効な血。ダイワメジャー産駒としてはかなりの高得点の配合といえます。パワーの勝ったマイラー。(望田)
これから徐々に書き込みを増やしていきます。更新状況は血統屋トップページの「コンテンツ新着」にて告知いたします。よく言えば着々と、悪く言えばダラダラとやっていくロングラン企画ですので、お目当てのクラブの募集が始まったらお入りいただくという形でもまったく問題ありません。もっとも、早く入っても遅く入っても料金は変わりません。お値段は据え置きの2980円。出資候補馬の絞り込みに大きな役割を果たすことができると自負しております。
毎年右肩上がりにコンテンツ販売数が伸びているのは、ひとえに皆さまのご支援の賜物であり、心より感謝しております。今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
http://www.miesque.com/
※「Yahoo!メール」などのフリーメールをご使用の場合、購入確認メールが自動的に迷惑メールフォルダに仕分けされてしまう場合がございますのでご注意ください。携帯またはスマホをご利用の方は、PC発信メールの受信可否をご確認いただければ幸いです。IDとパスワードの入力は、コピー&ペーストではうまく行かない場合がございますので、手入力をお勧めいたします。
※クレジットカードをお持ちでない方でも、ネット専用のVisaプリペイドカード「Vプリカ」を利用してお求めいただけます。審査不要でどなたでも作ることができ、クレジットカードと同様にネット上の決済ができるという優れものです。「Vプリカ」はネットでもコンビニでも手続きをすればすぐに買うことができます。
1 Vプリカのアカウントを作る
2 Vプリカを購入し、発行コードを入力する
3 PayPalのアカウントを作る
4 PayPalのアカウントにVプリカのカード情報を登録する
5 血統屋ウェブサイトにおいてPayPalで決済する
このような流れで購買することが可能です。YouTube などにもわかりやすいご利用ガイドがございます。ぜひお試しくださいませ。
--------
本日ジーワンサラブレッドクラブから5頭をピックアップしましたが、今月はこれからユニオン、ラフィアン、ウインの順にピックしていく予定ですので、本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました
芝マイルで連戦連勝のTepinは、母Life HappenedがThong=Moccasin=Ridanの全きょうだいクロス4×3・5
http://www.pedigreequery.com/tepin
一つ上の半兄Vyjack(父Into Mischief)も北米重賞2勝の活躍馬で、この母なかなか名繁殖かもですね
◆ナスペリオン的ストライドが伝わっている
先週はルーラーシップ産駒が4頭東京でデビューして1800mで1着2着、1400mで4着5着
「キングカメハメハは様々なタイプを出すオールウンドな種牡馬だが、こちらは芝中距離、それも大きく広いコースに偏った成績になりそう。ダートはキンカメ産駒ほど得意ではないだろうし、短距離も向くとは思えない。1400m以下では追走に苦しんでいたが、東京や外回りの1800m以上に舞台が替って本領発揮、というところがオーソドックスな狙いどころになるか」(『パーフェクト種牡馬辞典』ルーラーシップ「馬券チェック」より抜粋)
一ついえることは、父ルーラーシップ似だから1800mでおろしてみようという産駒も、いやこれは母方のマイラーっぽさも出ているから1400mでおろしてみようという産駒も、動かすとしなやかに大きく、そして緩慢に走るということ
アキラノテソーロで先行して4着だった大野は「直線入り口ではモサモサしていたが、徐々にいいフォームになって最後まで伸びてくれた」
プリンスパルで初めて跨ったノリに「フットワークが無駄に大きい」と言われた、これぞナスペリオンというべき独特のストライドはなかなか高確率で伝わっているようです
◆Bull Leaパワーが伝わっている
「土曜5Rで新馬勝ちのケイアイウィルゴーはケイアイデイジーの下で、母ケイアイギャラリーや伯母ケイアイワールドなどとにかくクズが出ないスプリンター牝系で、それもそのはず母母サラトガワールドは
Comely Nell≒Mark-Ye-Well3×3
Bull Lea5・6・6×4・5
Nasrullah5・5×4
と、Nasrullah+Bull Lea的なパワーを強力に伝える繁殖牝馬」
(12/8/4 先週の雑感・小倉編~道悪洋芝短距離をBull Leaパワーで)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/a407bd6d13816794f61db5e210fb1b52
日曜阪神の芝1200m戦でケイアイギャラリーの娘クインズサリナが新馬勝ち、父ダノンシャンティは強力な相似配合で自己主張は強い種牡馬なのですが、Bull Lea曲飛で直線の急坂を力強く駆け上がるさまはサラトガワールドそのもの
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014104515/
ちなみにサラトガワールド牝系は全[43-36-33-284]、新馬戦[8-5-1-18]、2歳6-9月の新馬戦[5-3-0-10]、2歳6-9月の1200m以下新馬戦[5-3-0-4]、全芝1200m[17-13-15-78]、阪神芝1200m[3-3-3-6]、洋芝(札幌+函館)1200m[4-1-1-11]、Bull Leaパワーは2歳時から全開で急坂&洋芝の1200mで最も活きる
「ピンクメンコ着用で夏の新馬でうなりながら先行する」というのがパッと浮かぶサラトガワールド牝系のイメージですが、「サラトガワールド・山内厩舎・2歳・新馬」で絞り込み検索かけたら[2-2-0-1]というエゲツない数字が出てきて(^ ^;)、しかし単回値70複回値176と配当が渋いのは、みんなBull Leaパワーで坂路で動いちゃうからなんでしょうね~
土曜のたった一つのボツ予想~30℃超でマイネルラヴ躍動
相模湖は◎レインボーラヴラヴ
マイネルラヴにNumbered Account(Busanda≒Striking2×3)が入って、母はマンハッタンカフェ×アサティスでRibotの薄いクロスですから、いかにもマイネルラヴの夏馬という配合
全[4-5-4-17]で6~9月は[1-2-1-4]、この6~9月の8戦中6戦は1800mで勝ち鞍は1600m、体型や走りから短距離向きは明らかで1400mは全て現級で2,5,3着
近走は1400mで5着→2着、距離短縮+気温上昇で調子を上げてきて、今日の東京は30℃超の予報、生涯ベストパフォーマンスを出せる条件は揃いました
ちょっと立て込んでいてボツ予想に時間があまりとれず、他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では遊楽部特別を、「厳選予想 ウマい馬券」では駒ケ岳特別と阪神8Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします
日曜のボツ予想~オリービンにつづけ
米子は◎ダローネガ、ダイワメジャー×ホワイトマズルだから前で受けるべきで、前で受けるには1600mではなく1800mを使うべきだろうとまる5年間言いつづけてきました
ここまで[4-3-3-23]、4角で3番手以内にいたときは[3-1-1-3]、1800m[2-0-1-4]、1800mで4角で3番手以内にいたときは[2-0-1-2]で野路菊と小倉日経OPに勝ち小倉大賞典3着
前走も直線バラけてからジワジワ詰めておりまだ衰えは見られないし、渋った馬場の少頭数で△ガリバルディが押し出されそうなメンツならば、1600mでも好位につけられるんじゃないか…という大いに希望的観測が入った予想(^ ^;)
爪が小さい○クイーンズリングは道悪は鬼ですが、昨年はオリービンがついに逃げたように、米子はかねての願いがかなうレース
北斗は○マキシマムドパリはいつも書くようにアドマイス牝系らしい万能玉虫脚質で、どこで走っても2着3着になりそうで、ここは◎バリカラノテガミの本格化に一票投じたい
ジャングルポケット×ブライアンズタイム×ピンクタートル(Blushing Groom)、母はマヤノトップガンと同じ配合で自身はレディパステルと父系と母系が同じ
マヤノトップガンをよりHyperion的にしたような中距離馬で、とにかく今年復帰してからの4走がコース馬場ペース不問で好走をつづけていて、この血統が5歳を迎えて本格化してきたのなら昇級のカベはないだろうと
他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では函館SSを、「厳選予想 ウマい馬券」では函館SSとユニコーンSと小豆島特別を予想していますので、日曜もよろしくお願いします
6/18,19の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2015)』で望田潤が推奨したキョウワゼノビア(牝3歳)が日曜阪神3R未勝利戦(芝1400m)を勝ち上がりました。
◎キョウワゼノビア(牝、母アサカフジ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013101392/
キョウワジャンヌの全妹、キョウワロワリングの3/4妹で、ヘイローフジの半妹。兄姉は出走9頭中6頭が勝ち上がっており、母アサカフジはBuckpasser3×3、Nashua≒Gal I Love4×4、Native Dancer4×5の父母相似配合で自己主張が強い。アサカフジならば3歳春に間に合わせるかもしれないし、桜花賞路線でやれるスピードも伝えるだろう、という期待が持てる。(望田)
■土曜東京10R相模湖特別 グランシルク(一口・栗山)
--------
キョウワゼノビアは1800mやと手応えよく行っているようで追ってあまり反応しないので、この1400m短縮は狙い目かなあ~とも思ったんですが、デビューからずっと好走していてまた上位人気やろうし予想では取り上げませんでした…まあ取り上げるとしてもガジュマルとワイド1点やったかな(^ ^;)
アサカフジの仔はこれで出走10頭中7頭が勝ち上がりで、全21勝中16勝が1400m以下、とてもとても自己主張の強い短距離の名繁殖で、函館SSで逃げつぶれたローレルベローチェはアサカフジの孫
アサカフジとかカストリア(Gold Digger≒Bramalea3×4、Nashua≒Nantallah4・6×5、ツルマルレオンとシュウジの母)みたいな自己主張の強い繁殖は、たとえハーツクライ相手でもパワー全開スプリンターを出してくるので恐れ入ります
KingmamboのSpecialいじりは前向きすぎる気性の馬が出やすいとよく書いていますが、1200mでもうなりをあげるシュウジやレッツゴードンキを見ていると、Kingmamboのパワーが凄い(Nashua≒Nantallah3×5)からこそ、全力で走りたがるとなおのことなだめるのが大変という部分もあるのでしょうね~
「一口馬主好配合馬ピックアップ」栗山求がジーワンTCから5頭ピック
さっきまで仕事しながらNBAファイナル観てましたが、いや~見ごたえあるゲームでした
今日のレブロンは文句なしの大活躍で、冷静新着にゲームを支配し、チームメイトを動かし活かし、勝負どころでビッグショットを決め、そしていつまでも語り継がれるであろうあの最後のブロック
2015-16は最初から最後までカリーのシーズンでしたが、やっぱりキングはキングだった
--------
先日スタートした「一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)」、栗山求がジーワンサラブレッドクラブから5頭ピックアップしました
すでに望田が5頭ピックしており、ジーワンTCからは計9頭のピックとなります(1頭重複)
実は先週、社台の会員さんの募集馬見学ツアーに同行させてもらって、あいにくの大雨で全部見ることは難しかったんですが、私がピックしたジーワン募集馬は全部見せてもらって、だいたい思ったとおりというか5頭とも納得の出来でしたよ(・∀・)
今月はこれからユニオン、ラフィアン、ウインの順にピックしていく予定ですので、本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
http://miesque.com/c00037.html
新種牡馬タートルボウル考
日曜にタートルボウル産駒について、タルトさんとのやり取りの中でいろいろ面白いことがわかってきたのでまとめておくと
仏2000ギニーのLucayanは母がNorthern Dancer4×4・5で、自身はHabitat5×5とNight Shift≒The Minstrel3×5
http://www.pedigreequery.com/lucayan
英2000ギニー2着French Fifteenは母がHabitat4×3で、自身はHabitat5×4・5とヴェンチア5×5
http://www.pedigreequery.com/french+fifteen
トーマスブライアン賞(仏G3・芝1400m)のCandideは母がNorthern Dancer4×4・5とRiverman4×4、自身はNorthern Dancerの継続クロスとKalamoun4×6とHabitat5×7
http://www.pedigreequery.com/candide12
ワイズダンS(米G2・芝8.5F)のPleuvenは母がNorthern Dancer4×5、Almahmoud5×5、Thong=Ridan6×5
http://www.pedigreequery.com/pleuven
仏オークス4着Azaeliaは母がNureyev2×4にThong=Lt.Stevens4×4・6、自身はNorthern Dancer4×4・5とHabitat5×5
http://www.pedigreequery.com/azaelia
代表産駒5頭の共通点は
・母が4×4以上の強いクロス(Pleuven以外の4頭)
・母がNureyev持ち(Pleuven以外の4頭、ただしPleuvenの母はSadler's Wells持ち)
・Habitatのクロスが有効(Pleuven以外の4頭)
・ヴェンチアのクロスが有効(LucayanとFrench Fifteen)
・みんな芝向きマイラー
セレクトセールで初年度産駒を見たときに、Habitat的なマイラー体型が多い印象やと書いたんですが、産駒の良績が芝マイルに集中していることやHabitatのクロスが成功していることはその裏付けでもあるかと
タートルボウル自身もジャンプラ賞(仏G1・芝1600m)に勝ったマイラーでしたが、マイラー種牡馬なのに血統表の近い世代に一流といえるスピードが入らないのが弱点で、加えて自身も父母も強いクロスでスピードを固定しているわけでもない
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a012045/
だから配合はやりやすいんですが、マイルの大物を出すには一流のスピードの血をクロスで強く固定している繁殖牝馬との配合が望ましいといえるし、Habitatとヴェンチアにフォーカスしたクロスが成功しているということは、タートルボウルは芝マイラーとしてのスピードや資質を主にHabitatとヴェンチアから受け継いでいたともいえるでしょう
父Dyhim Diamond(仏G3セーネワーズ賞などに勝ったスプリンター)の母父Homingは、Habitatの直仔で母父がAureole直仔のSt.Paddy、Habitatにハイインロー的な粘着力を補強したという意味ではスティールハート(日本でも最も成功したHabitat系でニホンピロウイナーの父)なんかと重なるところのある配合です
HomingはQエリザベス二世S(英G2・芝8F)に勝ちムーランドロンシャン賞2着のマイラーで、その母Heavenly ThoughtがHyperion×Fair Trial×NasrullahとSpecial的な血脈構成をしており、しかもSt.PaddyはNearcticとニアリーでもあるので(HyperionとCaerleon≒PharosとSister Sarah)、Nureyevとのニックスは主にここで説明できます
また父父Night Shiftの母Ciboulette(Replyにさかのぼるカナダの名牝系)はSir Gallahad=Bull DogとWrackとCommandoのクロスでFlaresとReplyのパワーを増幅していますが、Nureyevの母母父Nantallahの母ShimmerはFlaresの娘なので、これも根拠の一つにはなるでしょう
ソヴィエトスター持ち牝馬との配合で代表産駒2頭(仏2000ギニー馬と英2000ギニー2着馬)が出たのも、ソヴィエトスターがNureyevとヴェンチアを併せ持つからに他ならない(ちなみに1~2歳のタートルボウル産駒にソヴィエトスター持ちはいませんでした)
種牡馬タートルボウルとは、良血でクロスがうるさい牝馬との配合に向くマイラー種牡馬で、Homing~HabitatやヴェンチアやNureyevのスピードを活かしたクロスでフランスで成功した、というのが活躍産駒の配合をリサーチした現時点での結論
「一口馬主好配合馬ピックアップ」ユニオンから望田が2頭ピック
先日スタートした「一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)」、本日ユニオンオーナーズクラブから望田潤が2頭ピックアップしました(栗山求のピックはもうしばらくお待ちください)
現在ジーワンから9頭、ユニオンから2頭ピックしています
http://miesque.com/c00037.html
今月はこれからラフィアンとウインをピックしていく予定で、週末に発表されるシルクの追加募集とノルマンディーの5次募集も目を通しますので、何卒よろしくお願いしますm(_ _)m
スタミナ×スピード
「父中距離×母父マイラー(スプリンター)」とか「父スタミナ×母スピード」の配合形は、その逆形と比較すると、母方のスピードでフワッと先行したり捲ったりして、早め先頭から父方のスタミナで踏ん張る脚質になりやすい…ということは何かにつけて書いています
宝塚の登録馬でいうと、ブラックタイド×サクラバクシンオーのキタサンブラックなんかはその典型で、もともとブラックタイドは専ら粘着力を伝える種牡馬で、ディープインパクトのようなしなやか体質も鋭く斬れる脚も伝えないので、マイネルフロスト(母Danzig3×3)、テイエムイナズマ(母父Danzig)、コメート、シャイニーガール(ともに母父アフリート)と、母や母父がマイラーの先行脚質が成功しやすい
シュヴァルグランもハーツクライ×Machiavellianですから脚質的にはヴィルシーナと似ていて、だから春天も阪神大賞典のように立ち回れればもっと際どかったはずで、このあたりはジックリ差したがるルメールが乗った影響もあったかも
ハーツクライ×タイキシャトルのワンアンドオンリーはノリの勇気ある先行でダービー制覇、スペシャルウィーク×Unbridled's Songのトーホウジャッカルも菊花賞は4角2番手にいました
サトノクラウンの父MarjuはセントジェイムズパレスS(英G1・芝8F)に勝ったマイラーでしたが、ジェネラスの勝った英ダービーで2着があり、その母Flame of TaraはHyperionとSon-in-LawとPretty Pollyの組み合わせを強力にクロスする名繁殖(名牝Salsabilの母でもある)
サトノクラウンの母ジョコンダⅡは愛2歳重賞キラヴーランS(愛G3・芝7F)で3着、その父RossiniはMiswakiの直仔でロベールパパン賞(仏G2・芝1100m)勝ち、母父VettoriはMachiavellian産駒の仏2000ギニー馬ですから、こちらはどこを斬ってもマイラー~スプリンター
つまりサトノクラウンも配合形としては「スタミナ×スピード」とってよく、京都記念でミルコが馬の行く気にまかせてフワリと先行させ、4角4番手から抜け出した弥生賞以来の勝利を手にしたのは順当といえるのかもしれません
まあ宝塚の予想のキーになるのかどうかはわかりませんが、登録メンバーを見て最初に頭に浮かんだことをつらつら書いてみました
明日は飲み入ってたんですがオバチャンが風邪ひいてしまったので中止、そのぶん宝塚を考える時間が少し増えたかなと…今日はラッ血の原稿と一口ピックで一日終わりそうですが
「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました
◆マリキータとタートルボウルのAureole魂
桐谷茂氏の持ち馬といえばネコ○○でおなじみで、パンチにタイショウにダンサーと先行するしぶとい穴馬のイメージですが、土曜東京で新馬勝ちのネコワールドは父系からアフリート、母系からAureoleの血を引くだけに、これも揉まれず先行だと頑張るマンのイメージ
ちなみに牝祖マリキータ(母父ConnaughtはAureoleの孫でエクリプスS勝ち)は新潟3歳Sを猛烈Hペースで逃げ切った馬です
Aureole魂といえば、先週はシーハリケーンが未勝利を勝ちファストソレルが新馬で2着とタートルボウル産駒が気を吐きましたが、ここまでタートルボウル産駒は中央地方合わせて[1-1-0-4]という成績で、この連対2回はどちらも逃げというのは留意しておきたい
というのも、前エントリでも書いたように、タートルボウルはAureoleの血を引くんですよね
新馬+逃げ切りといえば、先週はザベストエバー(母父Wild Again)にディオスコリダー(母父ワイルドラッシュ)と母父Wild Again系が逃げ切り二つ
Wild AgainはBCクラシックを逃げ切った馬で、デビュー戦から一本気に先行するような気性もよく伝えるので、Wild Againを母父に持つパイロが毎年新馬で好走する産駒を出すのも(土曜東京でもアフターバーナーが2着)、デビュー戦からがむしゃらに走ってしまう気性面が大きいのでしょう
◆Damascusパワーで洋芝短距離突進
先週から函館競馬がスタートし、新馬戦は土曜が1着ザベストエバー2着イヴノオモイデ、日曜が1着モンドキャンノ3着フクノクオリアと、母系にDamascusの血を引く馬の活躍が目立ちました
2014年以降のデータでいうと、母系にDamascusを引く馬は全芝勝率7.1%連対率13.8%単回値61複回値69、これと比較しても洋芝、特に短距離の成績がやけに良くて
函館芝[13-13-12-133]勝率7.6%連対率15.2%単回値92複回値72
札幌芝[16-12-17-132]勝率9.0%連対率15.8%単回値114複回値95
洋芝1000~1200m[12-12-11-100]勝率8.9%連対率17.8%単回値132複回値87
洋芝牝馬[17-12-16-132]勝率9.6%連対率16.4%単回値160複回値94
洋芝1000~1200m牝馬[9-10-9-54]勝率11.0%連対率23.2%単回値206複回値129
この単回値206はウキヨノカゼの大穴2発(キーンランドとTVh)がきいてるんですが、この2発を除いても洋芝短距離牝馬は[7-10-9-54]勝率8.8%連対率21.3%単回値129複回値115と優秀
というわけで洋芝短距離は、困ったときのNever Bend、困らなくてもDamascus、今年の夏はこれと半田麺で乗り切りましょう(・∀・)
◆ナカヤマフェスタとナスペリオン
日曜阪神8Rを差し切ってナカヤマフェスタ産駒初の2勝馬となったヴォージュは、サンデーサイレンス3×4、もっといえばステイゴールド≒フジキセキ2×3(サンデーとWorden≒Le Fabuleuxとナスペリオンが共通)で、ディアウィンクの力馬っぽさを受け継ぐことが多いナカヤマフェスタ産駒にしてはしなやかなストライドで斬れる馬
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013102596/
メルボルンT2着のエクセレントミスズはWoodman(Intriguing)とMill Reef、日曜に東京芝1800mで勝ち上がったシンボリラパスもエクセレントミスズと同じく母父ヘクタープロテクターでWoodmanを引いており、ナカヤマフェスタ産駒で芝中距離の上級を狙うのならば、ダイナサッシュにナスペリオンやWild Riskを合わせるべし、といえるかも
◆サウスヴィグラス黄金配合
「活躍産駒は母が強いクロスを持つことが多く、ラブミーチャンは母がノーザンダンサー3×4、ナムラタイタンは母がレイズアネイティヴ3×4。ミスタープロスペクターとリボーのクロスが成功しやすい」(『パーフェクト種牡馬辞典』サウスヴィグラスの血統チェックより抜粋)
重賞勝ち馬に絞ってみても
コーリンベリー=母がNorthern Dancer4×4、自身はMr.Prospector4×3にRibot6×7
ラブミーチャン=母がNorthern Dancer3×4とBuckpasser4×4、自身はRibot6×5
ナムラタイタン=母がRaise a Native3×4、自身はMr.Prospector4×3とRibot6×5
ハニーパイ=母がNasrullah≒Perfume5・7・7×4・6・6・7・7(Nasrullah5・6×4・6・7とMy Babu6×5・6)、自身はRibot6×5
トーホウドルチェ=母がNasrullah≒Royal Charger5・5×4、自身はRibot6×5
ハルサンサン=母がワカクモ3×4、自身はRibotのクロスなし
関東オークスで交流重賞3勝目をあげたタイニーダンサーも、母がNorthern Dancer3×5で自身はRibot6×5のサウスヴィグラス黄金配合で、タイニーダンサーとラブミーチャンは母がアサティスの娘でNorthern DancerとBuckpasserのクロスですから配合パターンもよく似ています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013104126/
競馬道OnLine G1スペシャル予想~宝塚記念&今週の新馬戦
3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2016-2017』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この春も高松宮記念から宝塚記念まで、栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します
今週の宝塚記念は望田潤の担当で、有力馬3頭(アンビシャス、キタサンブラック、ドゥラメンテ)の血統分析と直前予想を行います
有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください(血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません)
http://www.keibado.ne.jp/sp2016/
小島友実さんの「G1の馬場すべて教えます」、競馬道調教マスターの調教予想、「馬券マネジメント」指数などもぜひ参考になさってください
来月の「ラッ血対談」(国内編と海外編があります)でもそんな話をしていますが、「ルーラーシップ+アドマイヤムーン÷2」というあたりがドゥラメンテの着地点じゃないかと、「ナスペリオン的にナタ斬れするアドマイヤムーン」という言い方でもいいかな、そんな解釈でいくと今までのパフォーマンスが全て腑に落ちるんですよね
今週の新馬戦ではウインブライト(POG好配合リスト&パーフェクト種牡馬辞典)、ガーランドワルツ(POG好配合リスト)、ハウメア(POG好配合リスト)がデビューしますが、ウインブライトとハウメアは追い切りもなかなかよかったというか、配合の良さが出た走りやったので楽しみです(・∀・)
ウインブライトは牡のぶんファビラスより体型に伸びがあってスピードの乗りもゆったりで、1800でおろしたのは納得かな、奥さんやっぱりダイナサッシュ≒アドマイヤマカディは外しませんで