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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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土曜のボツ予想~東京のA.P.Indy、洋芝のハービンジャー

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日野はコティニャックはハーツクライ×アフリートですからいかにも1800の先行タイプで、前走は馬群の間を割るときに若干の躊躇が見られたし、外にいる勝ち馬を最後まで抜こうとしなかったのはアフリート魂疑惑大、となるとマイルのフルゲートの内枠で行けなかったときの心配は大
◎ベラポーサはTapit産駒でUnbridled3×4、Nijinsky4×5、Secretariat≒Sir Gaylord5×5・6、前走東京ダで一変が当然の血統配合で、当然のごとく1人気になったように東京のA.P.Indyももはやバレバレなんですが、あの感じだと距離延長も脚抜きのいい馬場になるのもプラスで、時計も翌日の古500万と五分ならここも勝ち負け
○レッドゲルニカもA.P.Indy系カジノドライヴの産駒で未勝利勝ちが東京の不良で同日のゴールドドリームのヒヤシンスと五分の時計、この3歳A.P.Indy馬券で

夏至は両エイシンが強そうですが、☆スウィープアウェイは稍重の欅で○エイシンバッケンに競り勝ったレッドファルクスと同じスウェプトオーヴァーボード産駒で、曲がりなりにも前走は◎エイシンバランサーを負かしていて、クロスがMr.Prospector4×3でしかも母母父がCapoteですから脚抜きいい東京1400ならベストパフォを叩き出すかも
そしてここは前が薄いので、大知ならハナもありそうな△コスタアレグレがA.P.Indy系×Miswakiで東京1400でも現級2着があるだけに押さえたい

出石はグレイスミノルは脚長で母のMill Reef≒Riverman的斬れで差すので外回り向きとみて、ショウナンカンプらしいパワー型で阪神内1400mがピッタリの◎ナリタスターワンで
同じ舞台の不良馬場のマーガレット4着はネオスターダムとクビ差、あれぐらい走れば現級勝ち負け
この血統らしく暖かくなって上昇してきた☆ウインムート、Robertoクロスで内1400で前進がありそうな△ラバニーユ、穴は母母父メジロライアンのAureole魂を感じる○クリノスーアンコーが今度はスタートが決まれば逃げるかもしれず、▲タガノファサネイトはエンパイアメーカー×フジキセキのニックス配合で距離延長と時計かかる馬場がプラスでは

京橋は▲サンライズセンスはアーネストリーみたいな配合でアーネストリーみたいな脚質なのだから内回りを使うべきだと口を酸っぱくして言いつづけてきましたが、繋ぎが長めでわりとバネのきいた走りをするのでラブリーデイのように渋った馬場はそんなに得意ではないかも
◎スピリッツミノルは差す競馬がだんだん板についてきましたが、前走でも大外に出して伸びており、まだ馬群には入らないほうがよさそうでこの少頭数は歓迎、Key to the Mint4×4でRibot肩で掻き込む走りで重のすみれS勝ち
ここから距離短縮+道悪で巻き返す○コウエイワンマンを相手本線に

湯川は◎コンチャフラメンカ
ハービンジャー産駒は全芝勝率9.2%/連対率17.4%、札幌芝勝率13.4%/連対率22.4%、函館芝勝率15.6%/連対率20.0%、先週もテオドールとサーブルオールとカービングパスがちゃんと人気に応えました
この馬はディープブリランテの叔母にあたり、8歳にして相変わらず洋芝巧者ぶりを発揮したエポワスのイトコでもありますが、このバブルプロスペクターからの牝系は芝良[52-43-34-336]連対率20.4%、芝重不[6-5-2-21]同32%と道悪巧者も多い
現在3人気ですが、まあ頭から狙えるぐらいの条件はそろいました

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」ではグリーンSを、「厳選予想 ウマい馬券」ではグリーンSと函館7Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします


日曜のボツ予想~豪リーディングサイアーのパワー

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UHBは◎アスペンサミット
父Fastnet Rockは豪リーディングサイアーのデインヒル系で、日本ではブラヴィッシモやメラグラーナの父としておなじみ、産駒のデータは洋芝[1-1-0-1](全てブラヴィッシモのデータですが)、芝重不[2-1-0-4]
この馬も短距離馬なんですがちょっとパワー型すぎてモサモサ走るので、高速馬場の京都1200とか東京1400ではジリっぽいイメージで、現級で唯一馬券になったのが稍重のチバテレ3着
全2勝が7~8月、スタート自体はいいほうなので、洋芝道悪でイン好位で運べれば速い脚がなくとも流れ込める

奥尻は◎バリス
ノーザンテースト≒Midsummer Magic(The Minstrel全妹)4×4にNureyevやRivermanを使ってテースト血脈を増幅しており、母はツリーオブノレッジ3×3の牝馬クロスを持ちますが、このツリーオブノレッジにはステイゴールドと相性抜群のBarley Corn(メジロマックイーンの他ケイアイチョウサンやセイカプリコーンやマイネオーラムなどの母系にも入る)が含まれるので、ステゴ牡駒の配合としてはまずまず高得点
長休を叩いた前走はさすがの一変、これまで[2-3-0-3]ですが着外は外回りと短距離ダートで芝小回りでは凡走なし、2年前に未勝利-500万下を連勝した洋芝中距離で、ここは5歳を迎えて脂ぎってきたステゴ牡駒でいきたい

「No.1予想」では宝塚記念を、「厳選予想 ウマい馬券」では宝塚記念とパラダイスSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

第57回宝塚記念回顧~ラトロ肩の女傑、またも雨で勇躍

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阪神11R 宝塚記念
◎5.シュヴァルグラン
○2.アンビシャス
▲9.ドゥラメンテ
△15.サトノクラウン
△17.ヤマカツエース
×7.ラブリーデイ
×11.トーホウジャッカル
注8.ステファノス
注16.マリアライト
昨年の宝塚ウィークも土曜は雨で道悪、しかし日曜は晴れで内から乾いていってインベタ馬場になった。ドゥラメンテは距離は2000mぐらいがベストだろうが、ルーラーシップとアドマイヤムーンを足して割ったようなしなやかストライドは東京向きで、皐月賞も中山記念も内回りの4角では危なっかしい走り。ミルコは中山記念のように外目をストライドロスなく押し上げてくるだろうが、昨年と同じような馬場バイアスならばストライドで外々を回るのは不利だ。アンビシャスはガツンと引っかかったのに5着に踏ん張った秋天を見てのとおり、折り合えば中距離がいいし折り合えばG1級の脚がある。ただし大阪杯でも途中まで周りに馬がいると力んでいたから、この内枠でキタサンの後ろで折り合えるのかどうか。ラブリーデイはピッチ走法で内回り向きの機動力十分だが、繋ぎが長くバネのある走りで馬場は完全に良まで回復してほしい。トーホウジャッカルは使うごとに追い切りの動きがよくなって完調間近。ただこれもストライドで走るスペシャルウィーク産駒だから、昨年同様外を回らざるをえないだろう。サトノクラウンは配合はずっとほめてきたし能力もG1級だと書いてきたが、皐月で嫌ってダービーで◎にしたときから外回りベターの中距離馬だと書いている。シュヴァルグランは春天で◎にしたが、もうワンポジ前ならば勝ち負けだったというゴール前の脚で、能力的に前2頭にヒケをとるとは思えない。ヴィルシーナの半弟で、ハーツクライにヘイローやミスプロやヌレイエフのスピードを入れた配合はヌーヴォレコルトやワンアンドオンリーと似ている。「父中距離×母父マイラー」の配合形でクロスがヘイロー3×4・5だから内回り向きの機動力もあり、阪神大賞典では速い上がりを捲り上げてくるときの脚が目を引いた。折り合いがつきすぎるぐらいのおっとりした気性だが、ハーツクライ産駒は本格化するとトモがパンとして前々で立ち回れるようになってくるし、この枠ならば中団のインでユタカとノリを視界に見ながら内々を立ち回る競馬が可能とみて、再度◎でいきたい。前日予想では乾き具合や馬場バイアスが読みきれないので手広く流すが、乾いてもタフな馬場ならばヤマカツエースは押さえる手だろう。

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二つ前の皆生特別の時計を見ても昨年よりは時計一つぐらいかかる稍重馬場で、イン伸びなのか外も伸びるのかの見極めが当日になっても難しかったんですが、いずれにしてもこのタフな馬場で59.1-12.4-61.3という緩みのないペースで流れ、上がり3Fが11.9-12.2-12.7、捲りきってからもうひと踏ん張りが必要な非常にタフなレースに

けっきょく先行勢はただ一頭を除いては総崩れで、しかしキタサンブラックはいつものように3角すぎからスパート、これがPrincely Giftじゃと言わんばかりの前駆の駆動の良さで、直線入り口では後続を突き放しにかかった

おおお~ここもキタサンが勝ってしまうんかと身を乗り出したほどで、Princely Gift的な走法だから京都外回りがベストだろうと書いてきましたが、この前駆の良さは3角から下る阪神でも活きるというべきで、つまり主要4場では京都>阪神>中山=東京ということになるかな、とにかく京都と阪神では、3角から後続を突き放しにかかる“下る力”がいつも素晴らしい

これでステイヤー云々というよりは、「父中距離×母父スプリンター」の先行型中距離馬であることとが証明され、同時に父ブラックタイドが伝えるスタミナ・持続力の確かさも改めて証明されたといえるのではないかと

ブラックタイドは競走馬としてもなかなかジリ脚で、それは母母Burghclereに流れるBustedやHighlightの重厚なスタミナを受け継いでいるといえるのですが、全弟のディープインパクトは兄とは似ても似つかぬ体質で、Halo≒Sir Ivorのニアリークロスから抜群にしなやかな体質を受け継ぎ、産駒も小柄ながらしなやかで俊敏で、高速馬場での鋭い斬れ味が突出しているのはご存知のとおり

産駒はスタミナ補強にはやはりBurghclereの血をニアリークロスするのが有効で、たとえばディープブリランテ、キズナ、マカヒキのダービー馬3頭は母方にもBurghclereと似た組み合わせを持っていて、つまりBurghclereのニアリークロスによって2400mを走破するためのスタミナを得たといえます

しかし不思議なことに牝駒の場合は、2400m超級の大レースを勝った馬は、ジェンティルドンナ、ショウナンパンドラ、シンハライト、ミッキークイーン、そしてマリアライトと、いずれもBurghclereのニアリークロスを持っていません

これは同じディープインパクト産駒であっても、牡と牝で伝わるスタミナの経路が違うのだろうと言わざるをえないし、だから全きょうだいでも牡と牝で伝わるものは違うと言うべきで、たとえばジェンティルドンナやショウナンパンドラは牡だったら2400をこなせたかどうか

マリアライトの血統については下記のエリザベス女王杯回顧も読んでいただきたいですが、目黒記念も日経賞も有馬記念もオールカマーも、上がりの速い決着になったら勝ちきれないのはずっとそうで、馬場が渋ったらパフォーマンスが上がるのもわかってましたが、このタフなレースを蛯名ダンスとともに捲り上げて、ドゥラメンテの追い込みもキタサンブラックの流れ込みもラブリーデイの捲りも全部ねじ伏せてしまうとは圧巻の一語

正直エリザベス女王杯は渋った馬場と立ち回りの巧さで、全てハマって勝ちきった印象もあったんですが、もっとタフな条件下ではもっと強かったのだ、という意味で凄い勝ち方やったと思います

母クリソプレーズはクリソライトやリアファルも産んで名繁殖の名を欲しいままにしていますが、Sadler's WellsとRibotのスタミナとパワーを強く伝えて成功しているという意味ではヘヴンリーロマンス(アウォーディー、アムールブリエ、ラニの母)と似たところもありますな

他にもシーザリオ(母父Sadler's Wells)しかりシンハリーズ(父父Sadler's Wells)しかりで、「Sadler's Wellsの血を2~3世代目に持つ名繁殖」が続出する昨今です

サドラーもデインヒルもパワーとスタミナに寄りすぎていて日本向きではないとずっと言われつづけてきましたが、いつも言うようにサンデーサイレンスの血がこれだけ拡散されてくると、しなやかなサンデー系種牡馬の相手をつとめるには、今度はパワーがあることが、パワーを伝えることが繁殖としての大きな武器になってくる

クリソプレーズはBold Reason≒Never Bendの3/4きょうだいクロス5×3とRibot6×3を持ち、この二つはどちらも立ち気味の前駆とパワー体質を伝える血(私がよく言う“ラトロ肩”というやつで、たとえばタッチングスピーチも母がSadler's Wells×Rivermanなのでラトロ肩ですよね)

だから産駒はマリアライトもクリソライトもリアファルも前肢がきれいに伸びず掻き込んで走るので、パンパンの高速馬場だとちょっとジリっぽいところはあるんですが、馬場が渋ったり急坂があったりといったタフなコースではそれが強みになってくる

Bold Reason
└△┌○
 └△└La Troienne

弟のリアファルは阪神の神戸新聞杯を完勝したものの、京都の菊花賞では上がりが速すぎてキタサンブラックの“下る力”に屈したわけですが、姉は雨の阪神内回りという願ってもない舞台で、最後の急坂を掻き込みながら駆け上がって弟の敵を討ってみせました

終わってみればG1馬が上位独占で、5~9着にはG1の2着馬3着馬が並び、またもやG1のカベを痛感する結果となりましたが、ラブリーデイは今日もハッとさせる捲りで先頭に躍り出るかの勢いで、惜しむらくは前走香港もそうですが渋った馬場はあんまり巧くない

アンビシャスはやっぱり周りに馬がいるとうなりながら走っていて、ノリは何とかなだめたほうやと思いますが、Blushing Groomのしなやかさが表現された非常に美しいフォームで走るだけに、3角から失速というのは馬場も向いてなかったのでしょう

シュヴァルグランはノリの直後という思惑どおりのポジションが取れたんですが、3角から早々とアンビシャスが失速しはじめたのでポジションが下がってしまい直線でも逃げ場がなく、今日のところはまあ仕方ない

レースですから全馬が不利なくというわけにはなかなかいきませんが、ラトロ肩の“掻き込む力”、Princely Giftの“下る力”、Robertoの“捲る力”、そして最後にやってきたナスペリオンの王様のストライド、これらが共演する素晴らしい宝塚記念を見せてもらいました

ドゥラメンテはどうやら大事には至っていないようで一安心です

第40回エリザベス女王杯回顧~ここもRiverman!渋った馬場でラトロ肩の寄り身を凌ぐラトロ肩
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/d4e43513f0df83e6f8e807fe2627caed

6/25,26の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で望田潤が推奨したロードキング(牡3歳)が日曜阪神4R未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

○ロードキング(牡、母ピサノアラバスター)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105595/
シャイニンルビーの甥。母母シャイニンレーサーはフジキセキの半妹でマーメイドSに勝った。ディープ×クロフネはシャイニングレイやステファノスやポルトドートウィユと同じ。母はフレンチデピュティ経由のVice Regent≒ノーザンテーストのニアリークロス4×2を持つが、このパターンのディープ産駒はショウナンパンドラやポルトドートウィユなど7頭全てが勝ち上がり。(望田)

■日曜函館8R500万下 アドマイヤスカイ(ディープ・望田)
■日曜東京12R500万下 レトロクラシック(ディープ・望田)
■日曜阪神11R宝塚記念2着 ドゥラメンテ(POG・望田)

最新のデータでいうとですね、父がディープインパクトで母がフレンチデピュティとノーザンテーストを併せ持つ配合パターン、つまり母がVice Regent≒ノーザンテーストのニアリークロスを持つパターンは、ポルトドートウィユ=ポルトフォイユ、ロードキング(以上クロフネ経由)、ショウナンパンドラ、カレンバッドボーイ、アドマイヤキンカク、カノーロ、サトノユリア、バルトロメオ(以上非クロフネ経由)と、出走9頭全てが勝ち馬となっています

まあNorthern Dancerクロスのマイラーの母からパワーや筋力を補強する、というのがディープ産駒の最も成功しやすい配合形なのですが、ただショウナンパンドラ(ダイナサッシュ)とポルトドートウィユ(エアグルーヴ)が牝系の斬れ味も受け継いだのに対し、ロードキングは牝系がミルレーサーなので、母はダートで大成功しているフジキセキ×Deputy Ministerのニックスでもあります(フレンチデピュティにIn Realityが入ることでEight Thirty≒Good Example≒War Relic的パワーの継続クロスになる)

初めて実馬を見たときに、こりゃ思った以上にフレンチの力馬っぽさが出て、鋭く斬れそうにないなと苦笑したもんですが、たとえばバルトロメオなんかもディープ×フレンチ×ノーザンテーストなんですが牝系がクラフティワイフでここにIn Realityが入るのはロードキングと同じで、だから母方のダート適性が強く伝わったというべきで、この馬ダート使ってみても面白いかもですね

ディープ×クロフネ×ノーザンテーストまで同じでも、このようにボトムラインの違いでかなりタイプが異なることもあるわけで、このあたりはいつも言うように、自身の配合だけでなく、母や母母の代々の配合もチェックすべしなんですよね

「サドラーもデインヒルもパワーとスタミナに寄りすぎていて日本向きではないとずっと言われつづけてきましたが、いつも言うようにサンデーサイレンスの血がこれだけ拡散されてくると、しなやかなサンデー系種牡馬の相手をつとめるには、今度はパワーがあることが、パワーを伝えることが繁殖としての大きな武器になってくる」と宝塚の回顧で書きましたが、フレンチデピュティにも似たようなことがいえると思いますね

Tベリーは豪州の乗り役さんらしく馬を怒らせて積極的に行かせる騎乗が目立ちますが、それがモーリスのように裏目ることもあれば、ロードキングみたいにジリ脚のパワー型だと功を奏することもある、という勝利でもありました

帝王賞かんたん予想

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昨日の大井メインの優駿スプリント(1200m)は雨の不良馬場で行われ、勝ったエイシンヒートはストリートセンス×Storm CatでMr.Prospector4×3、2着ラクテはワイルドラッシュ産駒でDrone≒Very Special Lady4×4・5

どちらもきれいな捌きで外目を捲って差してきていて、ひとまず馬場は軽いとみての帝王賞かんたん予想

かしわ記念はRoberto×Mr.Prospector×NureyevのNashua≒Nantallah的パワーが強いレースなのでコパノリッキーでいきましたが、大井2000となると2000m以上ではいつも◎のクリソライトでまたいってみたくなります

川田はこの馬で頑固なほど逃げないのですが、最近は1800でも好位からひと脚使うようになってきて、2000の外枠ならば先行2騎とタルマエの動きに合わせて捲っていける

大賞典と川崎記念を見れば大井ならサウンドトゥルー>タルマエというのが今の力関係やと思いますが、サウンドトゥルーとノンコノユメはチャンピオンズCとかしわ記念でほとんど五分の内容

どちらも脚抜きのいい馬場はプラス、となると距離適性で後先を決めたいところで、私はJDDの楽な差しっぷりとクリミナルタイプ(10FのハリウッドGCでサンデーサイレンスを降す)が強い体型などから(クリミナルタイプを増幅した配合という言い方もできる)、2000だと微妙にノンコ有利じゃないかと考えます

アスカノロマンの軽い馬場での先行も侮れないですが、1000円つきそうなのでワイド2-12で観戦

「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

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先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました

◆ヴァーミリアンとNorthern Dancer

土曜の清里特別はグラスエトワールが好位から抜け出して4勝目、ヴァーミリアンの初年度産駒で、この世代は現在ノットフォーマルとダイワインパルスと本馬が獲得賞金ベスト3ですが、ノットとダイワは母が非Northern Dancerクロスで、グラスの母はNorthern Dancer4×6と薄いことに留意すべきで、ヴァーミリアンはNorthern Dancer4・5×4
特にグラスエトワールやダイワインパルスのように3歳秋~古馬になって更に強くなるような産駒は、母は非Northern Dancerクロスか、あるいはNorthern Dancerのクロスが濃くない(私は血量4×4以上をインブリードとみなしています)というケースが多いはず
同じヴァーミリアン初年度産駒で地方の出世頭ノブワイルド(中央1勝後南関に移籍しB2勝ち)も、母は非Northern Dancerクロスなんですよね

◆阪神の重馬場を掻き込むサドベンド肩

土日の阪神芝は馬場が渋ってたのでダイワメジャー産駒のパワーが[4-2-1-5]と猛威をふるいましたが、メインの宝塚記念を勝ったのは母がSadler's WellsとRivermanを通じるBold Reason≒Never Bend5×3で、ここからラトロ肩(La Troienne血脈を受けた馬に多い立ち気味の肩)を受け継いで掻き込んで走るマリアライトでした

  ┌Turn-to
 ┌○
┌○
Bold Reason
└Lalun
 │┌Bimelech
 └△└La Troienne

┌Nasrullah
Never Bend
└Lalun

たとえば土曜の芝1800m戦で大穴をあけたアルケミストにしても、父はダイワメジャーですが母はGreen DesertとSadler's Wellsを通じるNever Bend≒Bold Reason4×5(+Woodmanからも強力なラトロパワー)

出石を勝ったグレイスミノルは母がRiverman≒Mill Reef3×3にNever Bend≒Bold Reason4×4・4、グリーンS2着のトルークマクトは母父High ChaparralがSadler's Wells×DarshaanでBold Reason≒Never Bend3×5、日曜5R新馬のアンバーミニーは母母父In the WingsがSadler's Wells×Shirley HeightsでBold Reason≒Never Bend3×4

これらはいずれも母方から、Sadler's WellsとNever Bendを通じてラトロ肩を大なり小なり受け継いでおり、前駆の駆動は大きくないのですが渋ったタフな馬場を掻き込んで走っていて、ここらにマリアライトを買えるヒントがいくつも散りばめられていたのですね…

まあいつも書くように、ラトロ肩で前捌きがゴツゴツしているような馬は暖かい時期になるとそれがほぐれて調子を上げてくることが多く、またそういうタイプは力の要る洋芝でパフォーマンスを上げることも多いので、つまりエリモハリアーが函館記念で毎年力走するようなことが先週の阪神芝では起こっていたのだと

ちなみに「Sadler's Wellsを3代目までに持つ馬」の芝馬場状態別成績は
良[736-754-826-9076]連対率13.1%
稍[107-108-107-1329]13.0%
重不[73-74-57-699]16.3%

「Sadler's Wellsを3代目までに持ちNever Bendも併せ持つ馬」の芝馬場状態別成績は
良[244-229-293-3288]11.7%
稍[40-30-42-464]12.2%
重不[30-27-18-244]17.9%

良稍は下がり、重不は上がる

◆洋芝短距離でもNever Bend肩
「洋芝短距離は、困ったときはNever Bend、困らなくてもDamascus」と先週書きましたが、長万部特別はマツリダゴッホ産駒でNever Bend5×4の▲イキオイ(10人気)が勝って、母母母父Damascusの○ユメノマイホーム(4人気)が2着、おまけに3着ビリーヴザワン(9人気)もマツリダゴッホ産駒でNever Bend5×6で大波乱に

私はというと、デインヒル≒Green Desert2×3の◎エクシードリミッツ、この逃げから○▲に買ってたわけですね(^ ^;)

Never Bend肩の2頭が外から連れだって追い込んできたときはヤメテクレ~と泣きたくなりましたが、もうちょっと困ってひねるべきレースやったんですねえ…ではまた来週

「一口馬主好配合馬ピックアップ」ラフィアンから望田が2頭ピック

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おかげさまで本年も好評をいただいている「一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)」、本日ラフィアンターフマンクラブから望田潤が2頭ピックアップしました(栗山求のピックはもうしばらくお待ちください)

現在ジーワンから9頭、ユニオンから2頭、ラフィアンから2頭ピックしています
http://miesque.com/c00037.html

ウインもだいたい絞り込んだので明日にはピックできると思います
シルクの追加募集とノルマンディーの5次募集も目を通しますので、何卒よろしくお願いしますm(_ _)m

「一口馬主好配合馬ピックアップ」ウインから望田が2頭ピック

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おかげさまで本年も好評をいただいている「一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)」、本日ウインレーシングクラブから望田潤が2頭ピックアップしました(栗山求のピックはもうしばらくお待ちください)

ラフィアンもウインも、様子見したい馬、このクロスだけにもうしばらく成長を見守りたいとか、もう少しトモがパンとしてくればとか、そういう馬は何頭かいるので、また後でピックする可能性はあります

現在ジーワンから9頭、ウインから2頭、ユニオンから2頭、ラフィアンから2頭ピックしています
http://miesque.com/c00037.html

ちなみにシルク追加募集とノルマンディー5次募集からのピックは(望田は)ありません

あと「No.1予想」と「ウマい馬券」に明日の恵山特別の予想をアップしましたので、そちらもよろしくお願いします(「ウマい馬券」にはもう1Rぐらい明日までにアップします)


土曜のボツ予想~すんません今週もNever Bendです(・∀・)

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雄国沼は◎ミラクルナイト
ローエングリン×サンデー系牝馬でHalo4×4というのは、ロゴタイプやゴットフリートやカシノワルツやテイエムレンジャーのように小回りの機動力に富むタイプが出やすい配合、しかも母母サヤカはBold Ruler4・5×4でフラワーC勝ち馬
配合どおりHalo的脚捌きで走る長めマイラーで、ここ2走は東京マイルで5着12着、走破タイムはほとんど同じですが、スローで流れた前走のほうが内容が良いのも小回り向きの証ではないかと
○ナイアガラモンロー本線で▲タンサンドールの捲りに注

函館はこれからけっこう降る予報で、道悪になって外差しがきくようならTVhは◎トウカイセンスで
母がフレンチデピュティにNever Bendが入ったパワースプリンターでこの影響が強く、昨年は夏の短距離戦で1,5,1,2と出世
いかにも夏の洋芝1200向きのタイプで、渋った馬場にも実績があるだけにここは狙い目かと
3/4兄のトウカイビジョン(父ゴールドアリュール)も6~9月は[1-1-1-2]、7月の中京芝1400m(稍重)で穴をあけてます
ちなみに母父フレンチデピュティは全芝連対率17.9%、函館芝24.1%、芝重不18.2%
☆クリスマスはWild Risk的激気性でワーッとエキサイトしながら1200を走るので道悪もこなしてしまうかもしれませんが、パワー重視ならば○スナッチマインドと▲スリーカーニバル(マンカフェ×KingmamboはAlleged≒Pasadoble4×4になり重の鬼が出る)、あとGalileo産駒△レッドシャンクス

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では恵山特別を、「厳選予想 ウマい馬券」では恵山特別と豊明Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします

日曜のボツ予想~Siphonが輝く5歳

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CBCは人気でも◎エイシンブルズアイ
デビュー当時から柔軽いスピードには定評があるスプリンターでしたが、若いころは地面を撫でるようにして走っていたのが5歳を迎えて明らかにトモが頑強になってきて、今はシッカリ支えて掴んで推進していて、中山や中京であんなにシッカリ伸びる馬じゃなかったのにね
これはとにもかくにも、Northern DancerもNasrullahも持たずIrish Song≒Eridan3×3という傍系南米血脈の3/4同血クロスを持つ、超アウトサイダーのSiphonが1/4異系として輝きはじめてきたと考えたい
ここにSiphonがいなければ、ナスキロとナスフリートとTom Foolでまとめた、Gone West系の軽薄早熟スプリンターのままやったと思うんですよ
TARGETで調べると、JRA現役馬で母父にSiphonを持つ馬は他にカープストリーマーとカバトットしかいませんが、どちらも5歳ぐらいでもう一皮むける可能性は多分にあると思います(カープストリーマーが550キロぐらいになったらどうしよう)
○メイショウライナーは母父マイネルラヴの夏スプリンターで前走も◎にしましたが、秋山がもうワンポジ前で運んでくれればインベタ馬場だけにここでも面白い

有松は◎ピエールドリュヌ
チューリップ賞でアパパネを差したショウリュウムーンの全妹で、キンカメ産駒でNijinskyとGraustarkのクロスですから持続力あるストライドが武器
これまでも直線長いコースではなかなかの末脚で追い込んでたんですが、前走は気合を付けてハナを奪うと、直線は後続と同じ脚で伸びつづけてまんまと逃げ切りました
あれで出していっても折り合いはすぐにつくことを弟鮫は理解したはずで、ここは内枠に行く馬が見当たらないだけに、同じように出していけばハナかイン番手が有望
開幕週の中京芝はなかなか高速で、土曜はハナ切った馬が1着(7人気)、2着(3人気)、1着(5人気)、3着(6人気)、1着(5人気)と全て馬券に絡み、今日は1Rでスズカブラックが4着(3人気)で計[3-1-1-1]
この逃げ馬天国を見て、外枠を引いたタガノエスプレッソで逃げる決断をしたミルコは正しかったし、前受けでデイリー杯を勝ったブラックタイド産駒を60秒で逃がしては後続はなす術もなかった
ここは準オープンからの降級馬がいるので相手はかなり強化されますが、それでも4角先頭で後続と同じぐらいの上がりを出せるぐらいの絵は描けるので、現在8人気ですが馬券圏内ならあるんとちゃいますかね

美濃で大人気のシャケトラはデビュー戦の通過順位は内2000mで12-12-11-9、この4角9番手から残り200mで先頭に取りつくまでの脚が圧巻でした
いかにもHaloクロスの機動力と母のラトロパワーで走る馬で本領は内回りの捲りやと思いますが、でもそんな細かいことはフルーキーあたりと走るようになってから考えればいいんだよというぐらいの勝ちっぷり
ピースマインドが中京でこのピッチ加速を封じるには、プリンシパルのように緩めず逃げて持続戦に持ち込む必要がかなりあり、もしそうなったときにはサムソン黄金配合◎グランディフローラの持続ストライドがモノを言うだろう…ということで◎からピース、ヒルノ、ナリタへちょこっと穴狙い

中京最終はこんなに人気ないなら◎タニノマンボで
タニノエポレットの半弟でタニノギムレットの甥、キンカメ×ジェネラスでラストタイクーン≒Caerleon3×3、遅咲きで大箱向きのダートのステイヤーで、長休明けを叩いてここは見せ場があっても

函館9は◎ビクトリーミノル
スピリッツミノルとはミノルつながりというだけでなく、父ディープスカイと母母ストームザミントが共通する3/4同血の間柄で、Key to the Mint4×4のクロスも同じ
揉まれ弱い性格も似ていて、スピリッツのほうは最近ようやく差す競馬が板についてきましたが、この馬は前々走で大外に出したら急に伸びはじめて相変わらずのアフリート魂ぶり
Key to the MintはRibotにFlower BowlとWar AdmiralとPrincequilloが入る最強最重のスタミナで、ダンスインザダークが長距離に強いのもこのKey to the Mintを母母父に引くからで、Key to the Mint4×3のウイングランツはダイヤモンドに勝ち目黒記念2着
ディープスカイ産駒においても、サトノセレリティ(Graustark=His Majesty5×3・5)やヒラボクレジェンド(Graustark5×4)など、Key to the Mintをいじった配合の牡馬はだいたいパワーとスタミナに偏ります
というわけで、少頭数外枠は気性的に歓迎、Ribot肩で掻き込む走りはスピリッツミノルと似ていてバラける意味でも道悪歓迎、前走大外を回らされた▲ディスピュートでもうひと押しも考えたんですが、ブービー人気ならばこちらから入る手かと

「No.1予想」ではラジオNIKKEI賞を、「厳選予想 ウマい馬券」ではラジオNIKKEI賞と巴賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします
今日は昼からウインズに出向くので、重賞回顧は月曜になると思います

「一口好配合ピック」ユニオンから栗山が2頭ピック&7/2,3の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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おかげさまで本年も好評をいただいている「一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)」、昨日ユニオンオーナーズクラブから栗山求が3頭ピックアップしました
現在ジーワンから9頭、ウインから2頭、ユニオンから5頭、ラフィアンから2頭ピックしています(栗山のウインとラフィアンのピックはもうしばらくお待ちください)
http://miesque.com/c00037.html

■土曜中京1R障害未勝利 タイセイドリーム(ディープ・栗山)
■土曜福島9R雄国沼特別 ウインマハロ(一口・栗山)

第65回ラジオNIKKEI賞回顧~ディープ×Pacific Princessだから、重賞の壁も軽くクリア

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福島11R ラジオNIKKEI賞
◎3.アップクォーク
○15.アーバンキッド
△16.ブラックスピネル
ベーカバド産駒は全芝[10-19-7-121]連対率18.5%、中山芝[2-5-1-24]21.9%、福島芝[1-6-1-9]41.2%、東京芝[2-1-2-28]9.1%、京都芝外[0-0-0-5]、阪神芝外[1-0-0-8]。ダンジグ系のパワーで走るので、斬れ味勝負にならず上がりがかかる小回りコースを得意とする。アップクォークは牝系もトムフールやボールドルーラーの機動力をよく伝えるパテンリークリアで、半兄ストレンジクォークや近親クラリティスカイなども機動力十分な脚質だ。そんな血統の馬が東京と新潟外回りで連勝というのは、一言でいって能力の違い、福島1800ならばさらにパフォーマンスを上げることも可能とみて◎としたい。アーバンキッドはこの1800mがベストだし、母コックニーは全2勝が1200mのスプリンターで、「父中距離×母スプリンター」の配合だからこれも小回り向きの機動力は兼備しているはず。ゼーヴィントはキズナやラストインパクトで大成功している「ディープインパクト×パシフィックプリンセス牝系」の配合だが、脚長でストライドで走るので小回り克服がカギと言えるだろう。

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日曜は珍しく予想が好調で狙った穴馬が次々と馬券に絡んだんですが、最も自信があったのは「No.1予想」と「ウマい馬券」両方で提供したこのレースで、少々スローになっても、少々位置取りが後ろになっても、◎○のワイドは堅いだろうとタカをくくってました(^ ^;)

ゼーヴィントは予想コメントでも書いたようにストライドで走るのでどちらかといえば大箱向きの中距離馬で、フルゲートの最内を引いてよけいにレースが難しくなったと思えたのですが、そして4角回るときもスペースがなさげで危うかったのですが、戸崎は開けば何とかなるとデンと構えて、一頭ぶんだけ開いたところを見逃さなかった

ゼーヴィントの4代母Pacific Princessは米G1デラウェアオークス勝ち馬で、名繁殖パシフィカス(ナリタブライアン、ビワハヤヒデの母)やキャットクイル(ファレノプシス、キズナの母)の母として知られますが、このようにディープインパクト産駒で牝系がPacific Princessという配合は、キズナ、ラストインパクト、モンドインテロ、ゼーヴィントと、出走4頭全てがオープン馬となっているスーパーニックス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105904/

このニックスの根拠は、Pacific Princessの母FijiがHyperion≒All Moonshine3×3で、Donatello、Pharos=Fairway、Dark Ronaldを引き、ディープインパクトの母母Burghclereと似た血脈構成をしているからと考えられます

 ┌Donatello
┌Acropolis(Alycidonの全弟)
││┌Hyperion
│└△
Fiji(Hyperion≒All Moonshine3×3)
└△
 └△┌Fairway
  └△
   └△┌Dark Ronald
    └△

  ┌Donatello
 ┌○
┌○
Burghclere
│┌Queen's Hussar(Fair Trial3×3)
└△
 └Highlight(Hyperion3×2)
  └△
   └△┌Son-in-Law(父Dark Ronald)
    └△

ゼーヴィントの母シルキーラグーンはオープン特別3勝の活躍馬ですが、ブライアンズタイムとPacific Princessの有名なニックス(ナリタブライアン、ファレノプシス、ビワタケヒデなど)も、ブライアンズタイムの母父Graustarkの母Flower BowlとFijiがニアリーな血脈構成なのだという理由で説明でき、種牡馬ブライアンズタイムがAureoleやPetingoやスイフトスワローなど「HyperionとDonatelloとSon-in-Law」の組み合わせの血とニックスだったことは何度も書いてます

ゼーヴィントのようにBurghclereの「Hyperion、Donatello、Fair Trial、Son-in-Law」の組み合わせをニアリークロスするのはディープ産駒においてはかなり有効で、たとえばAureole(父Hyperion、母父Donatello、3代母の父Son-in-Law)を母系に引くディープインパクト産駒は、出走78頭中52頭が勝ち馬で33頭が2勝以上をあげています

ここで注目したいのは、ディープインパクト×Aureoleの収得賞金ベスト20内に、牝はレッドオーヴァルとショウナンアデラとレッドアヴァンセとサンレガーロの4頭しかランクインしていないことで、トーセンラー、スピルバーグ、ヴァンセンヌ、ファタモルガーナ、サトノルパン、サトノラーゼンと1~6位までを牡が占めています

ディープインパクトと相性抜群な名繁殖クロウキャニオンですが、カミノタサハラ、ボレアス、ベルキャニオン、マウントシャスタとオープン級の産駒はみんな牡で、牝のパラダイスリッジとラベンダーヴァレイは現時点ではまだ1勝馬、クロウキャニオンはAureoleの孫Vaguely Nobleを母系に持っています

Aureoleと同じ根拠でディープインパクトと相性がいいのが牝馬Fair Alycia(Alycidon×Fair Trial,種牡馬Bold Ladの母)で、この血を母系に持つディープ産駒も出走14頭中10頭が勝ち馬となかなか高確率、マカヒキ=ウリウリ、ミッキーアイル、フィエロ、ニューダイナスティとオープン馬も5頭出ています

 ┌Donatello
┌Alycidon
││┌Hyperion
│└△
Fair Alycia
│┌Fair Trial
│││┌Son-in-Law
└△└△

ここでも興味深いのは、ディープ×Fair Alyciaもディープ×Aureoleと同じく活躍馬が牡に偏っていることで、賞金上位ベスト5のうち4頭が牡、唯一牝で4位にランクインしているウリウリはマカヒキの全姉というおまけつきで、しかも現時点で未勝利の4頭は全て牝なのです(つまりディープ×Fair Alyciaは、牡に限れば6頭全てがJRA2勝以上をあげており、うち4頭がオープン馬)

しかも母系にAureoleやFair Alyciaを引きBurghclereのニアリークロスを持つディープ牝駒は、前出のレッドオーヴァル、ショウナンアデラ、レッドアヴァンセ、ウリウリを見てのとおり、みんなマイラーなんですよね

これも何度か書いていますが、ディープ産駒におけるBurghclereのニアリークロスは、牡の場合は成功率が高く中長距離のスタミナを付与するのに有効なのですが、牝の場合は牡ほどは成功率が高くなく、中距離のスタミナとしてもあまり表現されていない(他にマルセリーナやスマートレイアーなどもBurghclereのニアリークロスを持つ牝馬)

ジェンティルドンナ、ショウナンパンドラ、マリアライト、シンハライト、デニムアンドルビー、ハープスター、タッチングスピーチ、クルミナル、2400m級の大レースで勝ち負けしたディープ牝駒は、いずれもBurghclereのニアリークロスを持っていないのです

カミノタサハラ=ボレアス=ベルキャニオン=マウントシャスタ=パラダイスリッジ=ラベンダーヴァレイ、マカヒキ=ウリウリ=エンドレスノット、これら全きょうだいの比較、発現の仕方から、Burghclereニアリークロスのスタミナの伝わり方を考察してみるのも面白い

ちなみにPacific Princess直系以外に、Burghclere≒Fijiのニアリークロスを持つディープ産駒は一頭だけいて、それは母父ナリタブライアンのリマンドインパクト(母ブライアンハニー、マイネルハニーの半姉)、この牝馬は3戦未勝利で引退しています

2歳のディープ産駒にはアーザムブルー(牡、母エレンウィルモット)、パールズシャイン(牝、母スペリオルパール)とPacific Princess牝系が2頭いますが、ラストインパクトの全妹パールズシャインが兄のように中距離のスタミナを受け継いでいるのかどうか、そこにも注目しておきたいですね

長くなったのでCBCの回顧は後ほど(たぶん雑感といっしょに)

「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

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先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました

ファレノプシスはいわゆるエルグラスペ世代で、あの頃はエルコンドルパサーを見て「Fair Trialとは何ぞや」、スペシャルウィークを見て「Nijinskyとは何ぞや」、エリモエクセルを見て「Rivermanとは何ぞや」、毎日そんなことを考えていた気がする

同じ「ブライアンズタイム×Pacific Princess」のナリタブライアンと比較してもよりRoberto的な走法を受け継いだファレノプシスは、内回りの旧桜花賞と秋華賞を勝ち、しかしオークスだけはエリモエクセルのRiverman斬れに屈して三冠を逃し、超スローの上がり11.4-11.2-11.3のエリ女をピッチで抜け出してラストランを飾りました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1995105092/

ファレノプシスとグラスワンダー、この同い年のブライアンズタイム産駒とSilver Hawk産駒には、「Roberto的掻き込み走法で勝てるレースと勝てないレース」を、目の前のレースを通じて教えてもらいました
かけがえのない財産です

◆サクラプレジデント使い

土曜のボツ予想で「テレビユーはユキノアイオロスの3着付けで。ノリと戸崎がサクラプレジデントに乗ってたら買う宗教」とコメントしたんですが、1着に塗ってたのがハッシュとドラゴンストリートやったので4角でワクワクしただけ(^ ^;)

あれは捲ったというより、ペースが遅いので行く気を殺がずに馬まかせで進出させたというべきで、いつも書くようにサクラプレジデント産駒の活躍の場が専ら短距離なのは我慢のきかない気性によるところが大で、そういう癖馬をなだめすかして乗るのは日本人ではノリと戸崎が双璧

サクラゴスペルもビヨンジオールも、ノリと戸崎がケンカせずなだめながら競馬を覚えさせたからメリハリつけて差せる馬になったといえるし、だからサクラプレジデント産駒の4つの重賞勝ち全て(サクラゴスペルとサクラプレジール)がノリと戸崎の手綱というのも納得すぎる

◆Kingmambo≒クラウンドプリンス

前に「Kingmambo≒クラウンドプリンス(=Majestic Prince)のニアリークロスを持つ馬は繁殖として有能だ」と書きましたが(フェニックスバードやサッカーマムなど)、日曜福島で新馬勝ちしたアピールバイオの母ビクトリアスバイオはKingmambo≒クラウンドプリンス2×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014101550/

小柄な牝馬ながらRibot肩で異常に手先が強い走りは明らかにこのニアリークロス譲りで、キングカメハメハ×ブライアンズタイムの砂黄金配合でもありますから、ビクトリアスバイオはダートの大物狙いの配合が面白いかも…いずれにしても今後も注目したい繁殖です

◆ディープブリランテ

種牡馬ディープブリランテについては「粘着力と持続力に富む配合で、近親のバブルガムフェローが種牡馬としてはスピード不足に苦しんだだけに、母父にスプリンターやマイラーのスピードが入るような配合が成功しそうだ。リヴァーマンを持つだけに牝馬が走りそうな種牡馬でもある」と『パーフェクト種牡馬辞典』では書いておきました

ディーパワンサはUMAJINの私の連載を担当してくださっているKさんも一口持ってて、今年はこれ申し込んだんですけどどうですかね~と聞かれて、「種牡馬ディープブリランテはちょっと様子を見たいですが、基本的にはこれぐらい母からスピード入れたほうがいいと思います。ただこの馬はディープブリランテではなくRahy丸出しですね(^ ^;)」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106144/

まあいずれにしても父の粘着力を活かすには、マイラーの母や母父からスピードを得て先行するような脚質に出たほうがベターなのはたしかでしょう

◆ソトワクダカラ

開幕週の中京芝はエアレーション云々を感じさせない好時計が連発、みんなビックリだった高松宮ウィーク超速馬場の再来のようで、そして逃げた馬が[4-1-2-6]のインベタ馬場でもありました

9-9(1着)※
2-2-2-2(1着)
2-2-2-2(5着)
3-3(8着)
12-13-13(13着)※※
5-5(5着)
1-1-1(1着)
4-2(6着)
2-2(2着)

これは土日の中京芝で7~8枠を引いたときのミルコの通過順位と着順ですが、久々の芝1200でさすがに行けなかったレッドファルクス(※)と何かアクシデントがあったのかズルズル後退して大差シンガリ負けのマハロ(※※)以外は全部先行してます

前が止まらないインベタ高速馬場で、運悪く外枠を引いてしまったらまず何をすべきか、我々でもわかることですが、それを土日通じて実行しつづけたのがミルコでした

◆マイネルラヴ×Never Bend

CBCは母父マイネルラヴのメイショウライナーが穴じゃないかと書いたら、「望田さんごめんね、ウチもマイネルラヴ×Never Bendの夏スプリンターやねん♪」とラヴァーズポイントに残られてしまっては赤面するしかなかった(^ ^;)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104858/

まあこの馬も夏の芝1200ではしょっちゅう◎を打ってきたんですが、しかし33.8-33.4の後傾ラップになるとは、あの康太の逃げはベルカントの持ち味を出しきったとは言えないと思うなあ…(そうそうピースマインドもね)

レッドファルクスはスティンガーの甥でスウェプト×サンデー×ナスキロですから、スプリンターというには柔らかすぎて東京1400>中山1200になりがちな配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104416/

レッドファルクスの前後半ラップが34.5-32.7で、もともと中京1200は1400型が差しやすいコースではあるのですが、1400型が脚をタメられるレースに康太がしてしまった感もありました

◆立てつづけにアフリート魂

日曜は新馬戦からウインズで打ってましたが、オバチャンが持ってきたポテチ(のり醤油味)をかじりながら福島8Rの出馬表を広げると、母父アフリートのスラリーアイスが8枠にいるのを締め切り直前に発見

慌ててマークシートを引っ掴んで券売機へダッシュ、福島やし相手はカンデラの捲りでエエやろと馬連だけ塗って突っ込んだらギリギリ間に合って、まあこういう馬券はだいたい絵に描いたような1着3着ですよね(^ ^;)

◆一年ぶりAureole魂

続く函館9Rもディープスカイ×アフリートのビクトリーミノルが大外から追い込んで激走したので、改めて外枠アフリートの恐ろしさを常連たちに講釈してたら檜山の発走時間に

みんなでモニターに見入ると、マヤノカデンツァが向正面で一気に先頭に進出、あれ?こんなシーン去年も見たような…
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105342/

「うわあああAureole魂が炸裂するうううっ!これ勝ってまうで!」
「なんかそのまま行っちゃいそうだねえ~」
「トップガン×スペシャルウィーク(でAureole6×6)やから、馬群に入ったらオシマイやけどこれがあるからおっかない。そうか~外枠なら買うべきやったな」
「望田さん、それ先言ってよ…」
「去年の檜山のレース見てみ、全く同じことやって大穴あけてるから。あ~あのときは菱田くんやったんか…」

後から調べてみると、マヤノカデンツァは8枠に入ったときは[1-1-1-0]、12年7月の函館1700で8枠に入って6-4-1で2着、4年前から同じことやっとりました(^ ^;)

体質や骨格と同様に気性も遺伝するものですから、「外枠のアフリート」とか「揉まれず先頭のAureoleクロス」とか、サクラプレジデントの狂気をなだめすかすノリとか、そういう気性にまつわる血統格言もうまいこと使えばうまいこと引っかかるときもあります

◆超ハイレベル中山記念

今年の中山記念は内1800の適性なら◎リアルスティールと○フルーキーだろうという予想で、フルーキーは期待どおり生涯ベストパフォーマンスを叩き出したけれど、その前には名馬とG1級が3頭いたという結果でした

例年の中山記念なら間違いなく勝ち負けやったと思いますが、その後アンビシャスは大阪杯を勝ちリアルスティールはドバイターフを勝ちロゴタイプは安田を逃げ切り

レッドレイヴンも掻き込み親父の甥だけに捲りのきくコースの1800はベスト舞台で、超ハイレベル中山記念ではフルーキーとハナ差の5着、そらまあ巴賞ぐらいは鼻歌混じりで捲ります(私は前が詰まったケイティープライドと1点でしたが…また来週)

上沼恵美子の隣で

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ラシアンルーブルはキングエドワード七世S(英G2・芝12F)でShareef Dancerの2着ぐらいの実績しかないのですが、当時の日本はNijinsky系種牡馬が成功しており、しかも「マルゼンスキーとNijinsky×Buckpasser×Princequilloまで同じ7/8同血」という売り文句もあって、輸入当初からなかなかの人気を集めました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a000cda/

しかし産駒はマルゼンスキーと比較すると圧倒的に力馬タイプが多く、それは残りの1/8の違いにあり、ラシアンルーブルの3代母Lady Be GoodはBetter Self×Eight Thirtyという北米血脈のパワーの塊で、母SquanderはBusanda≒Better Self2×3のニアリークロスでそのパワーを増幅していました

┌War Admiral
Busanda
└△
 └La Troienne
┌○
│└La Troienne
Better Self
│┌War Admiral
└△

Nijinsky×Buckpasser×Princequilloまで同じで、MenowとBull DogとBlue Larkspurのクロスも同じなのですが、きれいな父母相似配合だったマルゼンスキーとは違って、ラシアンルーブルはSquanderのBusanda≒Better Self2×3の強大なパワーのほうを主に伝え、帝王賞のラシアンゴールドなどを輩出します

芝の代表産駒イソノルーブルは父の米血には全くノータッチで、母はNasrullah3×3でPharos=FairwayとBlandfordで塗り固めた配合をしていて、この馬とアイネスフウジンはテスコボーイのスピードで東京2400を逃げ切ったといえますが、これはこれでなかなかの名配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1988104640/

Squanderは名牝グッバイヘイローの母母、つまりキングヘイローの3代母でもあり、だからラシアンルーブルを引く牝馬にキングヘイローを配するとSquanderのクロスが派生することになります

キングヘイロー×デインヒル×ラシアンルーブルのキングスベリーはNorthern Dancer4×4・5、Squander4×4、Buckpasser5×5・5、JRAで3勝をあげた後繁殖入りし、シニスターミニスターとの間にキングズガードを産みます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011105960/

「母はSquander4×4など凝った配合で短距離で3勝をあげ能力をみせましたが、ややパワーに偏った配合で力馬っぽいところはありました。だからタイキシャトルとの配合でHalo≒Sir Ivor≒のニアリークロスやナスキロのクロスにしたのは方向としては正しく、パワー兼備でダートも達者な上級マイラーとして期待できる馬ではないかと思います」

これはキングズガードの兄ウォーターパークを一口ピックで推奨したときのコメントですが、兄は残念ながらJRAでは未勝利に終わりました

キングズガードの父シニスターミニスターは父系のA.P.IndyがStriking=Busher≒Busanda5・5×3(War AdmiralとLa Troienne)、母父父のDeputy MinisterがBunty Lawless5×3、Ladder≒Parade Girl6×4・5で、このパワーがGood Example≒Eight Thirtyのニアリークロスでよく伝わることは「フジキセキ×Deputy Minister」の砂黄金配合にてよく説明しています

A.P.Indy系にしては珍しくTapitのように代々強いクロスを重ねていないので、インカンテーション然り(母オリジナルスピンはNative Dancer4×5・5)、ダブルスター然り(母ダッシングハニーはNorthern Dancer3×4とBuckpasser4×4)で、強いクロスを持ち自己主張が強い繁殖牝馬の尻に敷かれて成功するタイプの種牡馬といえます

「キングズガードもとうとうオープンまで出世したねえ。やっぱり私のSquander4×4のおかげよねえ~」とキングスベリー母さんは大きな顔で言うでしょうが、こういう上沼恵美子みたいな繁殖とコンビを組んで、高田純次みたいに立ち回れるのが種牡馬シニスターミニスターのいいところ

ではプロキオンついでに「今週のアフリート魂」、ニシケンモノノフは8枠に入ったときは[2-0-0-1]、マルカフリートは[1-1-0-1]ですな

土曜のボツ予想~雨のスキッフル、人気やん…

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知多は「中京で 雨が降ったら スキッフル」、ハンデにも恵まれて人気ですが◎エスティタートで
ドリームジャーニーにトニービンとNureyevとハイハットを入れてNorthern DancerとHyperionとPretty Pollyでまとめた配合で、フラガラッハをノーザンテースト体型にしたような頑強短めマイラーで手先が強い走り
中京はすでに芝ダとも不良馬場、馬場適性重視で相手を拾うと○ムーンクレスト▲ナインテイルズ☆クローチェかな、あと△マイアベーアは前走をみるとAureole魂疑惑があり外枠から外差しができそうなので

スキッフルついでで阿武隈も◎フェルメッツァ
福島も朝から降ってきて現在芝ダとも稍重、スキッフル産駒は芝良[12-7-12-41]芝稍[3-0-1-5]芝重[2-0-1-3](不良出走なし)、本馬も重の福島1800で勝ち鞍があります
フラガラッハやエスティタートはわりとナスペリオン的なストライドで走るのですが、この馬は「HyperionとFair Trial」的な粘着力を感じさせる体質脚質でディープ産駒にしてはストライドが伸びず、[2-1-0-0]でキャンベルジュニアに負けただけの小回り1800がベスト
13年ラジオNIKKEI、14年天の川、そして15年阿武隈、毎年夏の福島では嬉しそうに捲る○ケイアイチョウサンですが、最近は年のせいかちょっと渋くなってきたように見えるので1800より2000のほうが狙いやすいかなと

茶臼山高原は○レトロロックは母がNorthern Dancerクロスなしで、自身はBurghclere≒Aureoleのニアリークロスのディープ牡駒ですからただでさえ完成遅めの血統、しかも角居厩舎となれば4歳を迎えての本格化には納得で、渋った馬場もこなすほうです
▲ウインアキレアはコスモヴァレンチ(父マイネルラヴ)の娘の夏馬、前走も◎でいったんですがちょっと乾くのが早すぎて3着まででしたが、コンデュイット産駒らしい緩慢ストライドは中京の道悪で買いやすい
☆ホットファイヤーは典型的なハービンジャー産駒でデインヒルパワー全開の走り、これも戦績どおり馬場が渋るのはプラス
△ジュンファイトクンはグラスワンダーとベガスナイトを通じるRibot3本クロスでパワー馬場が合いそう
◎アグネスヒーローはメンバーに恵まれ小倉1200で新馬勝ち、とはいえディープスカイ×ティンバーカントリーでアグネスレディー4×4とGraustark5×5ですから、牡ならスピリッツミノル≒ビクトリーミノルやサトノセレリティのようにパワーとスタミナに寄る配合です
紫菊賞は上がりだけの競馬でしたがジョルジュサンクやパールフューチャーより上がり3Fは速く最後はジリジリ詰めており、Graustark=His Majestyのクロスを持つディープスカイ牡駒は芝重不[3-0-0-3]
一回叩いてからという気はしますが、先週のビクトリーミノルで味をしめてるので(^ ^;)この人気なら少し手を出してみたい

函館は晴良なので、八雲は◎フェイブルネージュで
ディープ×Singspielはシンハライトと同じで、こちらは母がGlorious Song=Devil's Bag2×3でより機動力特化、全[2-4-2-7]ですが内回り小回りでは[2-1-1-2]、前走につづいて機動力が活きる枠を引けました
○バリスはノーザンテースト増幅のステゴ牡駒ですから小回りを捲る脚があり、前走は外枠だったので勝負を賭ける向正スパートで最後甘くなりましたが引き続き有力
▲フォールインラブは配合をずっとほめてきた馬で洋芝も滞在も合うようですが、わりとストライドで走るほうなので箱は大きいほうがいいかなと

「No.1予想」では松島特別を、「厳選予想 ウマい馬券」では松島特別と開成山特別を予想していますので、今週もよろしくお願いします


日曜のボツ予想~アウトブリードの成長力

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昨夜は仕事しながらウルトラ怪獣の番組を観てましたが、初代ウルトラマンがゼットンに敗れる最終回は当時の幼児にとっては衝撃で、まあふつうヒーローは死なないですから
私自身はその記憶はまったくないんですが、「うわあああウルトラマンが死んだあああああ~」と号泣、最初は笑っていた両親もぜんぜん泣き止まないのでウザくなってきて、とうとうキレた親父は近所のタバコ屋まで走っていって、そのころは公衆電話といえばタバコ屋の赤電話でした
「いつまで泣いてんの。ほらウルトラマンから電話かかってきたで」
「ええっ?ウルトラマン?もしもし…」
「あーもしもし、ウルトラマンやけどね。死んだと思ったかもしれんけど死んでへんから。生きてるから」
「…うん、わかった」

木曽川は◎エトランドル
シェリールの仔はハービンジャーでもキンカメでもジャンポケでもトップガンでも、父がクロスがうるさければ配合がまとまりやすい(→ジェドゥーザムールの仏アウトサイダー血脈が1/4異系になる)
この馬のように母がNorthern Dancerなし、つまりNorthern Dancerをクロスしないハービンジャー産駒には、マイネルサージュ、カービングパス、パワーウーマン、カゼルタ、サンマルティンなどがおり、みんなだいたい古馬になって一皮むけてます
昨秋の兵庫特別で競り負けてしまったとき、一口持ってる大人のお店の店長が「菊花賞は夢となりました…」と悲しんでいたので、「シェリールの仔はどうやってもアウトブリードになるのでみんな晩成ですから、ムスカテールのように5歳で目黒記念狙いましょう」と慰めておきました(^ ^;)
前走は早めに動いて後続を寄せ付けず、3歳時と比べると直線の坂を駆け上がるときのトモの頑強さが明らかに違ってきてて、これはほんとに来年の目黒に間に合うかも…という成長曲線
今ならタフな馬場の中京2200はピッタリで、ここは先行馬も揃ったので、またパワーとスタミナを見せつけるでしょう
緩みない流れで持続戦消耗戦になると踏めば、ステイゴールド≒フジキセキのニアリークロスでナタのように斬れるナカヤマフェスタ産駒○ヴォージュ、これを相手本線にとりたい

彦星は◎キタサンガンバ
キンシャサノキセキは基本的には相手牝馬を立てるタイプで、本馬の母はダ1200mで新馬勝ち、体型や走りもブライアンズタイム的なパワースプリンターという感じ
他の人気どころがスプリンターには見えないだけに、この馬の1200での一変に期待します

立待岬は前走直線でカベになった○アズマクィーンが今度は…というところで人気になってますが、この一長一短あるメンツなら3歳馬◎タイセイエクレールで足りそうな
ベーカバド産駒は洋芝短距離は合うとみているし、戦績を見ても時計や上がりがかからないと掲示板までというジリ脚で、でも1200なら崩れていないのも事実で、前々走なんてちょっと包まれてスパートが遅れてますから(シュタルケが差しに回るとよくあるシーン)

マリーンは前走につづいて◎ナリタスーパーワン、今度はもう人気ですが、やっぱり今はこれぐらいの距離がいい
シビルウォーやキングスエンブレムやダノンプログラマーを見てのとおり、ウォーエンブレム牡駒は晩成で息が長いし、Our Emblem≒マイニングのニアリークロス2×4なのでラトロ夏馬体質でもあり、6~9月のダートは[2-4-3-1]、ここも崩れることはないでしょう

「No.1予想」ではプロキオンSを、「厳選予想 ウマい馬券」ではプロキオンSと七夕賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします

日曜の重賞回顧~折り合って直線先頭なら、Hyperionを振り絞れる

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福島11R 七夕賞
◎14.ステラウインド
○9.バーディーイーグル
▲8.アルバートドック
△5.マーティンボロ
☆4.ダコール
☆7.ヤマニンボワラクテ
注3.メイショウナルト
注16.シャイニープリンス
バーディーイーグルは晩成のブライアンズタイム産駒で6歳にして一皮むけてきたし、父がロベルト系で母がミスプロのクロスだから小回りを捲る脚もある。8割がたこの馬でいくつもりだったが、追い切り映像と前売りオッズを見て◎を変えてみたくなった。ステラウインドは母系にブラッシンググルームとヌレイエフとリヴァーマンが入るのでゼンノロブロイ産駒としては高得点な配合で、ヘイローのニアリークロスを重ねているので小回りの機動力は十分。いっぽうでラトロワンヌ牝系のパワーの血も父母から受けているのでややパワー体質で、体が硬くなる冬場は成績が上がらない。だから昨年の七夕賞に一昨年の函館記念と、夏場の小回りコースの重賞では毎年◎で狙ってきたし、その期待に応えてもくれた。最近は二桁着順が続いているが大箱とダートと冬場は走らない馬で、昨年の七夕賞2着も目黒記念15着からの一変。今年も追い切りの動きはこの馬にしてはしなやかで、夏を迎えての良化が見てとれる。現在単勝13番人気だが、昨年ぐらい走れば足りるメンバーだろう。この馬に◎を打てる最後のチャンスではないか。

中京11R プロキオンS
◎9.キングズガード
○14.ノボバカラ
▲10.ニシケンモノノフ
△8.ダノングッド
☆13.タガノトネール
注1.ワンダーコロアール
注15.キクノストーム
キングズガードは母がスクアンダーの牝馬クロス4×4を持ち、インカンテーションやダブルスターと同じくシニスターミニスターがオープン級を出す配合パターンといえる。今年に入ってからトモがパワーアップして3連勝。馬場が軽いと前のノボバカラたちは簡単には止まらないだろうが、前走の凄みのある末脚ならば圏内にはくる。

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七夕賞はメイショウナルトが1000m通過57秒台で離して逃げましたが、1,2着馬はだいたい前後半59秒-59秒で走破した感じかな

母父Unusual HeatがNureyev産駒でHyperion5・5×5、母母父Crested WaveがHyperionの孫Olympiaの3×4、4代母Black WillowはHyperion≒All Moonshineの3/4同血クロス4×4

このようにアルバートドックの母ゴールデンドックエー(ラスヴィルヘネスS=米G1・AW8F勝ち)には、Hyperion的な血の凝縮が代々重ねられています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104069/

だからディープインパクト産駒としても斬れ味よりは粘着力とか持続力に長けたタイプで、渋った阪神2400のゆきやなぎ賞でクリプトグラムとサトノラーゼンとエトランドルに競り勝ったときは、こりゃまたHyperion的なディープが出てきたもんやと書いたんですが、レースを使われるたびに前向きすぎる面が出てきて、菊花賞での逆噴射はまだ記憶に新しい

戸崎圭太が200勝ペースでリーディングの首位を快走している理由はいろいろありますが、その一つが火曜の雑感でも書いた、狂気のサクラプレジデント産駒をもなだめて乗りこなしてしまう当たりの柔らかさ

菊花賞以降は後方で折り合いに専念せざるをえなかったアルバートドックですが、今日はスタートが良くてそこからもポジションを下げずに中団で我慢できたのがさすがで、あそこで折り合えば動きたいときに動いていける

残り200mではもう先頭に立ってましたから、レース上がり12.4-12.6の最後の12.6はアルバートドックのラップということになりますが、母系のHyperionの多さからいって本当はこういう持続戦を早めに先頭に立ってしぶといタイプではないかとずっと思っていて、だからレース前に「本来はワールドエースとニアリーな脚質だろう」とも書いておいたのです

最後は小倉大賞典の再現のような叩き合いとなりましたが、ダコールがくればくるほど、Hyperionを絞り出す感じで同じ脚色で伸びつづけました

ダコールはパドックも返し馬も気配は抜群で、平坦コースで良馬場で小倉大賞典ぐらい斬れたと思いますが、58を背負ってよく走ってます

ステラウインドについては、勝ち時計1.58.4は昨年2着時の走破タイムと全く同じですから、今日の大敗は年齢を感じたと言わざるをえませんね…

これから出かけるので、プロキオンの回顧はまた週明けに雑感でやりますm(_ _)m

7/9,10の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2015)ハーツクライ編』で推奨したケルティックソード(牡3歳)が土曜中京2R未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がりました。

○ケルティックソード(牡、母シャルマンスタイル)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013102840/
ディープスカイの甥で、母母アビはMiss Carmie4×3、Miss Carmieの父父Indian HempはNorthern Dancerとニアリーで「NasrullahとHyperion」の組み合わせ。Chief's Crownはヌーヴォレコルトやベルラップの母系にも入る。母父タイキシャトルはワンアンドオンリーと同じでこれはHalo3×4にトニービンとSpecial(Thatch)の脈絡。ダービー馬とオークス馬の合わせ技のような配合です。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2014)』で栗山求が、『望田潤のPOG好配合馬リスト(2015)キングカメハメハ編』で望田潤が推奨したロゼリーナ(牝3歳)が土曜中京3Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

★シルクホースクラブ
ロゼリーナ(牝)
父キングカメハメハ
母ローズバド(サンデーサイレンス)
牝 募集価格:3000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106191/
ジャパンCと朝日杯フューチュリティSを勝ったローズキングダムの全妹。全姉ロザリウムがサンデーレーシングで募集価格5000万円ながら未勝利に終わり、その影響かG1馬の全妹としては3000万円という手頃な価格での募集となりました。父キングカメハメハは「Northern Dancer+Secretariat」の組み合わせを持つ血と相性がよく、短距離王ロードカナロア、ダート王ベルシャザールなど主要な活躍馬はこの配合パターンから誕生しています。全兄ローズキングダムもこれに当てはまり、3代母ローザネイが「Northern Dancer+Secretariat」という構成です。配合的な裏付けがあるので期待できるでしょう。全姉ロザリウムの成績から二の足を踏む方がいらっしゃるかもしれませんが、ローズキングダムの全妹で3000万円なら賭けの期待値として悪くないのでは、と思います。(栗山)

○ロゼリーナ(牝、母ローズバド)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106191/
ローズキングダムの全妹で、母ローズバドはオークスと秋華賞とエリザベス女王杯で2着。ローズバドの全弟に重賞3勝ローゼンクロイツがいる。母父サンデーで、母母はMill ReefとSecretariatを通じるナスキロクロスで、自身はMill Reefのクロス。キンカメの芝大物の教科書的配合というべきで、全姉ロザリウムは競走馬としては期待外れに終わったが、そうそう続けて外す配合とは思えない。(望田)

■土曜中京8R500万下 サラトガスピリット(POG・望田)
■土曜函館9R500万下 カラクプア(POG・望田)
■日曜中京8R500万下 レッドサパス(一口・栗山)

7/13発売『サラブレ』『UMAJIN』8月号

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昨日7/13発売の『サラブレ』8月号、特集は「凱旋門賞」「武豊騎手、世界を駆ける」「一口クラブ大検証」など
http://www.enterbrain.co.jp/sarabure/book/
私はMahmoudさんとの「ラッ血(ラップ論×血統論)対談」、今号は「上半期の3歳路線回顧と凱旋門賞展望」「日本調教馬の海外遠征回顧」の2本立て、春の内外の大レースをラップ&完歩ピッチと血統で振り返っていますので、ぜひご一読ください



同じく7/13発売『UMAJIN』8月号、特集は「2016年下半期 未来予想図」「鉄板厩舎ラインを見極めろ!! 夏のジョッキー新勢力図」など
http://www.uma-jin.jp/
私は連載「血統駆け込み寺」、今回のテーマは「1/4異系」と「サンデーサイレンスのクロス」です。こちらもよろしくお願いします



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リーディングサイアー上位にランクされるような成功種牡馬は、だいたい名繁殖と賞賛されるぐらいの母を持つもので、たとえばディープインパクトもキングカメハメハもダイワメジャーも、ハーツクライもステイゴールドもゴールドアリュールも、きょうだいにG1馬がいたりオープン馬が複数いたりするわけです

新種牡馬リーチザクラウンがなかなか優秀なところを見せておりますが、明らかに母クラウンピースの良血、特にSeattle SlewとSecretariat経由のナスキロ柔さをよく伝えていて、産駒はみんなパドックでしなやかに歩いてます

そういう観点からも、昨年今年とロードカナロア産駒を見てきて思うのは、その母レディブラッサムが持つSecretariat=Syrian Sea3×4はなかなか高確率で伝わっているなと、さすが何を付けてもしなやかマイラーを出す名繁殖やなと(柔らかすぎてディープインパクトとはうまくいかなかったほどに)

セレクトセールを取材してきました

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7/11,12とセレクトセールを取材してきました
個々の馬については、また追々取り上げていきます



ドバイマジェスティ15(牡、父ディープインパクト)



イルーシヴウェーヴ16(牡、父ディープインパクト)



ファイナルスコア16(牡、父ディープインパクト)



ビスクドール16(牝、父クロフネ)



カンビーナ16(牡、父ディープインパクト)



アドマイヤテレサ16(牡、父ジャスタウェイ)



マルペンサ16(牡、父ディープインパクト)



アドマイヤフッキー16(牡、父クロフネ)



マンデラ16(牡、父ディープインパクト)

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