東風は◎グレーターロンドン
母ロンドンブリッジはDanzigやAhonooraやDamascusやTom Rolfeの硬質パワーで突進するスプリンターに近いマイラーでしたが、そこにディープのしなやかさが加わっていわばリアルインパクト的な配合で、この馬の差しはわりと小回りもきく差しですよ
○ロジチャリスはダイワメジャー×デインヒル×Robertoのイメージどおりの巨漢の力馬で、母系にRed GodとAlycidonが入るダイワメジャー黄金配合でもあります
中山芝は[1-0-0-1]ですが着外はこれは勝ったという凄い手応えのままドン詰まりで全く追えなかっただけで、エプソムCで4着に食い下がったのが信じられないほど東京より中山向きの血統脚質やと思ってるので、ここはひとまず◎○で買いたい
☆ショウナンアチーヴは2年前のオータムハンデで◎にしてヤングマンパワーやグランシルクと大接戦の5着、フラアンジェリコが13人気でショウナンが14人気やから絶叫しましたが(^ ^;)、中山マイルは[1-1-0-1]で他にNZT勝ちと朝日杯2着ですから、もし力が衰えてないとしたら複勝最低人気は舐められすぎ
昇竜は○アスタースウィングも▲テイエムヒッタマゲも中京1400でHペースの前崩れをよく粘っており、この行った行ったは買っておきたいのですが、またまた前崩れになったときに◎ベンガルトラから何を拾うか
トリトンは◎ロードセレリティ
マイネルラクリマやシルクアーネストの下で、こちらはノーザンテーストが強い短距離体型ですが、しかし前走は一口ピックした私もビックリの勝利で、今までダートばかり使ってきたのは何やったんやと…
母母パイナップルスターがHyperion5・6×5・5・6・8、このHyperionが熟してくるのは兄たち同様古馬になってからだろうという読みはできましたが、Hyperion的にしつこい脚質だけに△オルレアンローズなど行く馬が揃って上がりがかかりそうなのはむしろ歓迎
▲ビップライブリーはノーザンテーストとフォーティナイナーが強い体型で1400への短縮がプラスでしたが、しかし前走は超スローの逃げ切りで恵まれすぎ、もちろん1400なら差す競馬もできるんでしょうが、◎の好位差しのほうが信用に足るだろうと
他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では中山牝馬Sを、「厳選予想 ウマい馬券」では中山牝馬Sとフィリーズレビューを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
日曜のボツ予想~熟してきたパイナップル
サンデー×Roberto×ヌレサドが中山芝重賞でブイブイ捲るのは
ライジングリーズン(丸田騎手)
「展開もゆっくりでしたが、外を回って差し切って強かったです。コーナーリングの加速がスムースで、一気に先団に取りつけるところがいいですね」
http://keiba.radionikkei.jp/keiba/post_11223.html
アネモネSの勝利でライジングリーズンは中山芝[3-0-0-0](全て1600m)となりましたが、この丸田のコメントはライジングリーズンのRobertoらしさを端的に表現してると思いましたね~
中山牝馬のマジックタイムは56キロを背負いながらよく追い込んで2着、これで中山芝は[2-1-0-0]で、ダービー卿とターコイズに勝ち中山牝馬2着ですから、こちらもほぼパーフェクトといえる内容
この2頭は配合パターンも似ていて、父系がサンデーサイレンスで母系にRoberto(ブライアンズタイム)とSadler's Wells≒Nureyevを持つ点が共通します
┌Northern Dancer
Nureyev
└Special
│┌Nantallah
└△
┌Northern Dancer
Sadler's Wells
└△
└Special
このように父系がサンデーサイレンスで母系にRobertoとSadler's Wells≒Nureyevを持つ馬をTARGETで検索してみると、獲得賞金ベスト10は以下のような顔ぶれに
ディーマジェスティ
メイショウマンボ
マジックタイム
ツルマルレオン
アドマイヤメジャー
メートルダール
ラブフール
ヴィクトリースター
ライジングリーズン
この群の芝コース別成績を出してみると
東京[30-27-27-252]勝率8.9%連対率17.0%
中山[27-22-24-194]勝率10.1%連対率18.4%
サンデーサイレンス父系全体だと、東京芝は勝率8.6%連対率16.9%、中山芝は勝率8.3%連対率16.3%と有意差は出ませんから、「サンデー×Roberto×ヌレサド」が中山向き脚質になりやすいことを裏付けているといえるでしょう
有馬と宝塚でスペシャルウィークをねじ伏せつづけたグラスワンダー(父Silver Hawk)が典型ですが、パワー体質で曲飛で掻き込みの強い走りで、急坂小回りの捲りで本領を発揮するのがRobertoという血
Robertoの父Hail to Reasonはサンデーサイレンスの父Haloの父でもあるので、上記血統表を見てのとおり、両者が出会うとHail to Reasonのクロスが生じます
またNureyevの母でありSadler's Wellsの母母であるSpecialは現代にも強い影響を及ぼす名血ですが、以下のようにSpecialの母父NantallahはRobertoの母父Nashuaとニアリーな関係なので、RobertoとNureyev≒Sadler's Wellsが出会うとNashua≒Nantallahのニアリークロスが生じます
しかもRobertoの母母父Bull Leaはサンデーサイレンスの母父Understandingの母母父でもあるので、ようするに血統表中でサンデーサイレンスとRobertoとSadler's Wells≒Nureyevが出会うと、Robertoの父(Hail to Reason)と母父(Nashua)と母母父(Bull Lea)をまとめてクロスすることになるわけで、そらRobertoらしさがONになる確率は高いでしょう
ライジングリーズンもマジックタイムもディーマジェスティも、Robertoの血脈構成をクロスしてRobertoらしさを受け継いだ結果、中山の4角でスムーズに力強く加速して差し切ることができるのです
東京でタメても斬れる脚は使えないけれど中山の4角で力強く加速できるライジングリーズンを、中山マイルを狙いすましたかのローテーションで、3歳春までに重賞とオープンを勝たせたというのは慧眼というべきでしょう
アドミラブルはノドの手術が上手くいったようで、休み明けの前走が非常に強い勝ち方でしたが、この馬も父がサンデー系で母父がRoberto系で母母母父がSadler's Wells
近親にはアンライバルドにヴィクトリーと皐月賞馬が2頭、ディープ産駒にしてはわりとパワー体質だし、ちょっと掻き込み親父ふうな脚捌きもRoberto的で、やっぱりディーマジェスティ型に私には見えるんですよね
ってなことを重賞回顧の代わりに書いてみました
濃い一日
昨日は石塚さんが北海道に遊びにくるというので、ほんじゃあ種馬でも見に行くかいということで、RMクリエイティブの岩倉さん(東京でweb制作の会社をやっておられて、現在馬産地のネットワークを構築中)と3人で、社台スタリオンにお邪魔してきました
空港で石塚さんを拾ってから、まずは札幌味噌ラーメンの王道でもいっときますか、ということで千歳の「イオリ」へ
すみれの暖簾分けのお店で、すみれほどオイリーではないスープはかなり美味、開店即満席になるだけのことはありますが、私にとってはややスープが濃い目かな、これは最後まで飲み干したらアカンと体が訴えてきた
まだ時間があったのでこれもちけぞうさんオススメの「ルタオカフェ」でふわんふわんのパンケーキを食し、いざスタリオンへ
三輪さん到着まで二階から種付けを見学してましたが、ミッキーアイルはまだ慣れないのかあちこち気が散ってなかなかその気にならず、オルフェーブルは乗っかるときの動きがさすがの体幹力、ハーツクライは愛オークス馬相手にソツなくひと仕事こなしてました
ルーラーシップも種付けはお上手
それから厩舎を回って三輪節を堪能しながら各種牡馬を見せてもらいましたが、まあいずれも大レースをいくつも勝ったわけですからいずれも素晴らしい馬としか言いようがなくて、その素晴らしさがどう産駒に伝わるかなんですよね
見学後は社台コーポレーションの細田直裕さんも交えて一時間以上も歓談、真のプロフェッショナルから面白い話を聞き刺激になる激励を受け、非常に濃密なひとときを過ごした後札幌へ
晩飯はちけぞうさんが待つ「またつ」、私は4回目の訪問かな、ここはおかみさんの実家の問屋から卸される魚介がとびきり美味なんですが、ひととおりコースをいただいたらおなか一杯になるぐらい量も出てくるし、それで食い物だけで6000円というコスパもまた素晴らしい
それから「オジオコ」に場所を移し、ここも店主も客も濃い人ばかりなのでまたまた深夜まで濃い飲みになり、あまりにも濃い一日やったので疲れ果てましたが、「じゃあ今度、藤田伸二の店行きましょう!」と解散し、翌朝目を覚ますと道営でカムバックをめざすという報道が
というわけで、濃ゆい人たちと過ごした濃ゆい一日でした
3/13発売『サラブレ』4月号
昨日3/13発売『サラブレ』4月号、特集は「今後の生産界を担う新種牡馬たちの未来を占う 種牡馬ネクストブレイク」
http://www.enterbrain.co.jp/sarabure/book/
私は「血統的異端児の真相」と題して、Frankel産駒、スクリーンヒーロー産駒、アウォーディー、キタサンブラック、サトノクラウンの血統について解説していますのでご一読ください
あとそろそろ発刊になっているはずですが、福島馬主協会の会報では、エイシンヒカリ、エピファネイア、オルフェーヴル、エイシンフラッシュ、ゴールドシップ、ジャスタウェイ、ディスクリートキャット、ダンカーク、ノヴェリスト、ホッコータルマエ、マクフィ、マジェスティックウォリアー、モーリス、ラブリーデイ、ロードカナロアといった新種牡馬、新導入種牡馬の配合のポイントについて書いていますので、そちらもご覧いただけると幸いです
3/11,12の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2014)キングカメハメハ編』で望田潤が推奨したトーセンビクトリー(牝5歳)が日曜中山11Rの中山牝馬S(G3・芝1800m)を勝ちました。
○トーセンビクトリー(牝、母トゥザヴィクトリー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104733/
トゥザグローリーやトゥザワールドの全妹で、デニムアンドルビーのイトコで、母トゥザヴィクトリーはエリザベス女王杯勝ち馬。Nureyev4×3などフェアリードールとMiesqueのハイインロー血脈を増幅し、パワーと粘りと機動力に持ち味がある配合だから、どちらかというと牡馬のほうが成功しやすい配合という見方もできる。それが一枚割り引いた理由。(望田)
■『望田潤のPOG好配合馬(2016)ダイワメジャー編』で望田潤が推奨したレインボージャージ(牡3歳)が日曜阪神3Rの新馬戦(ダ1800m)を勝ちました。
★レインボージャージ(牡・母スマイルトゥモロー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014104761/
母スマイルトゥモローはオークス馬。産駒は期待ほど走ってこないが、ダイワメジャー×ホワイトマズルはトーセンベニザクラやダローネガなどと同じで、ホワイトマズルにDroneとEla-Mana-Mouが入るので黄金配合になる。母系に入るオンリーフォアライフはPretty Pollyの直牝系でトニービンの父カンパラの母父でもある。母の代表産駒の期待。
■土曜阪神8R阪神スプリングジャンプ3着 タイセイドリーム(ディープ・栗山)
■日曜中山6R500万下 リカビトス(一口・栗山)
■日曜中京4R障害未勝利 マジェスティハーツ(一口・栗山)
■日曜中京5R障害未勝利 プリンスダム(POG・望田)
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ディープブリランテの初年度産駒は、JRAでは13頭勝ち上がりでうち8頭が牝馬、2勝馬4頭(ディーパワンサf、スズカゼf、ナイトバナレット、リカビトスf)のうち3頭が牝馬
この4頭の母父がRahyとFavorite Trickとアフリートとエンドスウィープで、今のところ母父のスピードが表現されたマイラーが活躍しているといえますが、リカビトスは芝2000mを一頭だけ違う斬れ味で差し切り、中距離でこんなに斬れるディープブリランテは初めて見た
母エンシェントヒルはオープン特別4勝、ダートの追い込みでならした馬ですが、産駒はコルコバードもそうですが芝の長いところで斬れるのが面白いですね
Raise a Native4×4、Ribot5×4、Heliopolis6×5などをクロスする父母相似配合ですが、父エンドスウィープがナスフリートのクロスで自身はCourtesyとBest Turnを経由するナスペリオンのクロスなので、Mr.ProspectorやSpecialを持つ種牡馬を配するとしなやかに斬れる体質の仔を出す繁殖なのかも(ステゴ産駒のコルコバードもわりとナスペリオン的に斬れているように見える)
レインボージャージは母のナスキロ柔さを感じる体質だし繋ぎのバネもある走りなので、芝2000mでどんなレースになるか、更に楽しみになった新馬勝ちやったと思います(・∀・)
ダイワメジャー×ホワイトマズルはダローネガ=フェザリータッチやトーセンベニザクラと同じですが、やっぱり前で受けてナンボの配合やと思うので、イトコのクリールカイザーのイメージからしても、このまま先行型中距離馬に完成してもらいたい
本日3/16発売 『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』
栗山求&望田潤監修の『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』が、本日3/16に全国書店で発売になりました
https://www.amazon.co.jp/dp/4426123054/
内容紹介
栗山求/望田潤両氏による主要71頭の血統チェック、 POGファン必見、2017年産駒デビューの新種牡馬の紹介に加え、今年から、海外レース馬券発売開始に伴い外国種牡馬紹介を100頭へ拡大。
また、2016年ランキング上位10頭は辻三蔵氏による産駒調教分析、久保和功氏による馬体分析、競馬番組プロデューサー美野真一氏による撮影時の種牡馬エピソードなど4ページで紹介。
競馬道OnLineデータによる詳細なデータ分析をプラス した種牡馬総合分析書となっております。
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今年も有力新種牡馬(オルフェーヴル、ロードカナロア、エイシンフラッシュ、ノヴェリスト、ヘニーヒューズ)とリーディング1~15位の種牡馬については、好配合の2歳産駒を2頭ずつピックアップしています
また今年の有力新種牡馬、昨年のリーディング上位、昨年の新種牡馬などについて、栗山と望田の特別対談も収録しています
おおまかにはこんな感じですが、馬券、POG、生産、それぞれにおいて使える内容になっていると自負していますので、書店に置いてあったらまずパラパラッと立ち読みしてみてください。よろしくお願いしますm(_ _)m
若葉Sボツ予想~Busanda的パワーで先行するハーツ産駒たち
○インヴィクタは母系にフジキセキとNureyevが入るハービンジャー産駒で、このようにナスペリオン血脈を重ねたハービンジャー3歳産駒はよく走っており(ペルシアンナイト、サトノアリシア、モーヴサファイア、サトノリュウガ、ディアドラ、アドマイヤローザなどなど)、特にノーザンファーム産の活躍が目覚しいことは以前に書いた
ただインヴィクタの場合、母父フジキセキがトーセンバジルやワーキングプライドと同じで、この配合はナスペリオンと同時にナスキロやLe Fabuleuxのクロスにもなるので、よりストライドがナタ化緩慢化するような傾向がある。大きく動けるけれど速く動けなくなるという方向だ
インヴィクタも母のHaloクロス譲りの機動力はあまり感じられず、内回りを捲るというよりは外回りをジワジワ差す脚質にみえるので、能力上位とは思うが1人気で◎を打つ気にはならない
▲ドリームソルジャーはサンデーサイレンスとノーザンテーストをクロスするドリームジャーニー産駒で、母系にFairy Kingが入るのも好感だし、馬体重460キロなら阪神内でも捲れるだろうが、ちょっとクロスがうるさすぎる
この配合をやるなら母父はトニービンとかシルバーチャームとかフジキセキとかアグネスタキオンとか、MonsunとかUnbridled's SongとかMachiavellianとか、とにかく非Northern Dancerな血を置きたい(3/4ノーザンテースト~Northern Dancerクロス)
☆アダムバローズは母チャチャリーノがCharedi≒Great Above4×3で、このMan o'War的La Troienne的パワーが注入されたことにより、ハーツクライの若駒らしい緩さがなくて、スタートを決めてサッと先行することができる(全兄デンコウセキトバも先行力ある中距離馬だった)
自身はHalo≒Red God3×5だから内回り2000mは合っているし、京都2歳の完敗は上がりが速すぎたとみれば阪神に替わるのもプラスではあるだろう
△タガノアシュラはハナ切って4角まで先頭なら[2-1-0-0]だが、すみれSではゴール前失速していて、ロイヤルサッシュ牝系らしい前駆のいい走りは京都外ベストだろう
△ユノディエールもノーザンファーム産でナスペリオンをクロスするハービンジャー産駒だが、ちょっとジリ脚なので少頭数のスローは歓迎ではないか
◎エクレアスパークルは母がMr.Prospector2×5で母母がNorthern Dancer3×4、そして母はBusanda≒Mr.Busher≒Better Self4×7・8・8でもあるので、これも3歳春のハーツにしては後駆がシッカリしていて先行力をみせた
ハーツクライ産駒の弱点といえるトモの緩さをカバーするには、早期に後駆に筋肉をつけるには、Northern Dancerの強いクロスを持つ繁殖との配合が望ましいとよく書いているが、ハーツクライの母系に入るBupersはBuckpasserの兄でBusandaの息子だから、Busanda的な血、War Admiral+La Troienne的な組み合わせを多く持つ繁殖との配合もパワーアップや先行力アップには効果的なのだということを、エクレアやアダムの血統表と先行力から推察できる
牝祖Cara Rafaelaは北米G1勝ち馬で、その父Quiet AmericanはDr.Fager3×2、Dr.FagerとGreat Aboveの組み合わせ血統表も載せておきましょうか
母プリティカリーナはSeeking the Gold×Storm Cat、そこにハーツクライで「父中距離×母マイラー」だからフワッとした先行脚質に出たのも順当で、兄アンタラジー(父ディープインパクト)もルメールがフワッと行かせるようになってから出世街道に乗った
デビュー戦の内容からしてタガノとアダムの3番手から捲れるだろうし、そのときにルメールの手が動いてインヴィクタは少し置かれてしまうのではないか…というシーンを想像してみました
「No.1予想」では須磨特別を、「厳選予想 ウマい馬券」では須磨特別とファルコンSを予想していますので、今週もよろしくお願いします
日曜のボツ予想~ズンドバな舞台で
阪神大賞典はトーセンバジルはハービンジャー×フジキセキらしい緩慢ストライドで阪神内回りだと土曜のインヴィクタみたいになりそうだし、レーヴミストラルも母母父Highest Honorでナスキロ特化配合のキンカメですから実績どおりストレッチランナー、タマモベストプレイはタガノアシュラと同じロイヤルサッシュ牝系でこの牝系特有の前輪駆動で走るので、京都外回りを下って流れ込むのがベストだと万葉で◎にしたときにも書きました
ステイゴールド産駒が中山や阪神の内回りでめちゃんこ強いのは、ステゴの大物はノーザンテーストの頑強さがONになっているからで、ロイヤルサッシュ的ではなくノーザンテースト的だから有馬記念や阪神大賞典や日経賞をうなりながら捲るのです
▲スピリッツミノルはディープスカイ×ラムタラですからスタミナなら五分、おまけにダンスインザダークのスタミナ源でもあるKey to the Mintの4×4を持ち、この影響で肩が立っていて(Ribot肩)掻き込んで走るので急坂小回りの長丁場がズンドバ
揉まれ弱い気性なのでこの少頭数も大歓迎、それだけに内枠はちょっとイヤなのですが、サトノもシュヴァルもHalo3本クロスで内回りの機動力も抜群ですから、2頭で4角からマッチレースをやったら後続は置き去りにされて直線はバラけてちぎれてしまって、バラバラになったところを気分よく差してきた…という3着を想像してみました(・∀・)
幕張は◎ティーエスネオ
その昔セイルラージを福島で狙ったときにも書いたんですが、栗東所属の芝マイラーは古馬になったら京都と阪神の外1600mばかり走ることになりがちなので、セイルのようにRoberto的ピッチで捲るような脚質の馬は適性ズンドバというレースをなかなか使ってもらえないというジレンマがある
ティーエスネオの母レイナワルツはフィリーズレビューで先行して3着、その後東海公営に転出してからは馬体重が500キロ以上にもなり当地の女傑として君臨しつづけました
Miswakiとジェイドロバリーを通じるMr.Prospector3×3とTom Foolのニアリークロスで、引退レースとなったスパーキングレディー(川崎1600)で逃げまくってメイショウバトラーの2着に残ったように、全国レベルではやはりマイル近辺のパフォーマンスが最も高かった(その母レイナロバリーはエルフィンS3着でフィリーズは5着)
そこにネオユニヴァースが配されたティーエスネオは、「父中距離×母マイラー」ですから先行脚質に出たのは順当、しかも鋭い斬れ味は皆無といえる血統ですから、和田とのコンビで行って粘るマイラーに完成したのも順当
父も母も内回り向きの先行捲り脚質なのに、関西馬であるがゆえにワンターン大箱の外1600~1800mばかり使われてきたこの馬にとって、中山マイルでハナが切れそうなここはついに巡ってきた大チャンスというべきでしょう
いや実は一度だけ中山マイルを走ったことがあるんですが、そんなときに限って57.0-36.8という超Hペースに巻き込まれてしまうのだからついてない(ちなみに逃げたロジダーリングはブービー、番手のペイシャフェリスはシンガリ)
○キャンベルジュニア、▲ドーヴァー、☆ピンストライプ(これも中山向きピッチの関西馬)、相手は骨っぽいですが、セイルラージのようにベストパフォーマンスをみせてくれればそれでいいです
但馬は☆サトノケンシロウはまだトモが緩いところがあるので阪神内回りをグイグイ捲れるかどうか、バンドワゴンはいつも書くように大箱向きのストライドなので、内回りの内枠でルメールだとまた4角で手応えが悪くなるシーンが目に浮かぶ
となると、ハービンジャー×シンコウラブリイ牝系の○ジャズファンクがそれらしく捲りそうですが、同型不在でしかも有力馬が4角で動けない可能性も想定すれば、◎フロリダパンサーの逃げ残りがまた狙える
前々走は1京Aの逃げ切りですから恵まれた部分はあったのですが、当時のコメントを再掲すると
<母母セトフローリアンがMr.ProspectorとLisadell(Specialの全妹)を通じるNashua≒Nantallah4×5だからKingmambo的ジェイドロバリー的で、だから皐月2着タイガーカフェなど機動力に長けたタイプが出やすい牝系と言える
そこにRoberto系シンボリクリスエスだから、母系にMr.ProspectorとNureyevが入って小回りダートを捲るランフォルセみたいな方向の配合で、Roberto的Special的パワーピッチで走る小回り向き先行型に出たのは同血のラッキーバニラと同じ
ベストコースは[1-0-0-0]の阪神内2000mだろうが(笑)、芝重不[1-1-0-1]、ハナ切ったときは[1-1-0-0]、コーナー加速力が高いので、4角でリードを拡げてしまえるようなら京都でも面白い>
RobertoとMr.ProspectorとNureyevのパワーで走る馬なので阪神内2000mはベストコース、という私の見立てが正しければ、前々走よりもう少しパフォーマンスを上げることは可能かと
他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」ではスプリングSを、「厳選予想 ウマい馬券」ではスプリングSと阪神7Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
月曜のボツ予想~Northern Dancerクロスを緩和する名繁殖
こないだ石塚さんが撮影したディープインパクト
動くとね、もう動きがディープなんですよ
鎌ヶ谷は断然のビリ人気ですが◎スマートプラネットで
ファルブラヴ×KingmamboでFairy King≒Nureyevのクロスはアイムユアーズと同じ、こちらは母母父がEasy Goerでよりパワーに偏った配合といえ、フィリーズレビューで渾身の◎を打ったのがもはや懐かしい
ここは先行馬が多いのでなおさら狙いづらいところはありますが、最近はズブさが目立つだけに今なら中山マイルで差しに回ったほうが活路は見出せるかもしれないし、中距離馬の△トレジャートローヴが人気なら大穴狙いで振り回してみてもいいかなと
小牧は◎レイホーロマンス
前々走は超スローの前残りを直線目に付く脚で追い込み、前走は小倉1800を型どおりの捲りで決めました
スズカデヴィアス(父キングカメハメハ)の妹で、母スズカローランはJRAに出走した産駒5頭が父ラスカルスズカでも父ワークフォースでも全部勝っている優秀な繁殖(2歳のカナロア産駒スズカローレルもふつうに好配合)
牝祖ローズオブスズカがNorthern Dancer2×3、そこから2世代Northern Dancerをいじくらずに緩和→緩和できて、そこにNorthern Dancer4×4・6のキングカメハメハが配されたのがスズカデヴィアス
「キングカメハメハのNorthern Dancerクロスを緩和することで成功した繁殖は、同じ理由でハービンジャーとの配合でも成功しやすい説」からしても、レイホーロマンスもまだ出世しそうな馬やと思うし、デインヒルにFairy KingやAllegedを合わせているだけあって小柄でも後駆や手先が力強い走りで、中京の急坂をグイグイ駆け上がれるタイプでもあります
○マイネルツィールの前走は開幕週の大外ブン回して際どく迫る3着、前々走がフロックではないことを証明
父アグネスデジタルも母レガシーパーパスも自身も強いクロスなし、ビッグレッドの育成でも3歳時には開花しきれなかった遅咲きのアウトブリードは、園田で連勝して馬体重を20キロ増やして別馬になって戻ってきました
夢見月はポラリスの再戦というメンバーですが、母がNijinskyクロスで大箱向きのストライドで走る◎スーサンジョイは中京で更にパフォーマンス上がりそうで、1キロ増量はそこで相殺できそう
W5はこれと○ディーズプラネットを塗ります
「No.1予想」ではフラワーCを、「厳選予想 ウマい馬券」ではフラワーCと沈丁花賞を予想していますので、月曜もよろしくお願いします
3/18~20の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したサトノダイヤモンド(牡4歳)が日曜阪神11Rの阪神大賞典(G2・芝3000m)を勝ちました。
◎サトノダイヤモンド(牡・母マルペンサ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106101/
母マルペンサはR.V.マンシリャ大賞典(亜G1・芝2000m)勝ち馬で、Halo4×3、Northern Dancer4×4、Natalma4・5×5、血統表の3/4でAlmahmoudの血を何重にもクロスしている。自身はHalo≒Sir Ivor3・5×4・5。母父Orpenは名マイラー Lure の代表産駒でモルニ賞(仏G1・芝1200m)勝ち。中距離で奥行きがあるかとなると疑問もあるが、速攻系マイラーとして有望でPOG向きだ。(望田)
★サトノダイヤモンド(牡・母マルペンサ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106101/
セレクトセール当歳で落札価格2億3000万円。母マルペンサはアルゼンチン産で、コパデプラタ大賞(亜G1・芝2000m)、クリアドレス大賞(亜G1・ダ2000m)、ヒルベルトレレナ大賞(亜G1・ダ2000m)を制覇。Northern Dancer4×4の片方がDanzigを経ているという好パターン。母の父Orpenはデインヒルと配合構成が似ており、その父LureはBertolini(ジェンティルドンナの母の父)と同じDanzig×Alydarという組み合わせ。初子だけに手探りの部分もあるが、まともなら走ってくる。(栗山)
■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2016)重賞勝ち馬の弟妹編』で望田潤が推奨したウインブライト(牡3歳)が日曜中山11RスプリングS(G2・芝1800m)を勝ちました。
○ウインブライト(牡、父ステイゴールド、母サマーエタニティ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014100222/
ステイゴールド×アドマイヤコジーンという組み合わせは本馬の全姉ウインファビラスとペルソナリテしか出走例がなく、この2頭が阪神JFに駒を進めて2着と6着に入線したのは快挙と言うべきだ。ロイヤルサッシュとミセスマカディーの血脈構成がよく似ており、ダイナサッシュ≒アドマイヤマカディの3×3になるのがニックスの根拠。そしてロイヤルサッシュ≒ミセスマカディーのニアリークロスを持つ馬も、上記2頭以外にスノードラゴンしか見つからないのだからまた驚かされる。現時点ではスーパーニックスと言っても差し支えなく、後追いと言われようが恥も外聞もなく全弟も狙う。(望田)
■『ディープインパクト好配合リスト(2016)』で栗山求が推奨したファンディーナ(牝3歳)が月曜中山11RフラワーG(G3・芝1800m)を勝ちました。
○ファンディーナ(牝・母ドリームオブジェニー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014103309/
ターファイトクラブで募集価格4500万円。皐月賞で7着と健闘したナムラシングン(父ヴィクトワールピサ)の半妹にあたる。「ディープ×Pivotal」はダノンジェラート(菊花賞-3着)&ワールドインパクト(青葉賞-2着)の兄弟と同じ。3代母Coup de Genieは父と相性がいいMachiavellianの全妹で、Mr.ProspectorとNureyevの組み合わせも好ましい。母は良血馬らしく繁殖牝馬として高いポテンシャルを秘めている。芝の中距離でおもしろい。(栗山)
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』で栗山求が推奨したロードソリスト(牡3歳)が土曜阪神2R未勝利戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。
★ロードサラブレッドオーナーズ
父ディープインパクト
母レディアーティスト(フレンチデピュティ)
牡 募集価格:5940万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014101096/
母レディアーティストはダノンバラード(アメリカJCC、ラジオNIKKEI杯2歳S)の半姉で、ダート短距離ばかり走って6戦1勝(2着4回)の成績を残しました。本馬の父はダノンバラードと同じディープインパクトなので、両馬は3/4同血(父が同じで母同士が親子)の関係にあります。「ディープインパクト×フレンチデピュティ」はカミノタサハラ(弥生賞)をはじめ多くの活躍馬が出ている成功パターンで、これに Halo が加わる配合はウリウリ(京都牝馬S、CBC賞)と同じです。また、母方にUnbridledが入るディープインパクト産駒も、前記のダノンバラードをはじめダノンプラチナ(朝日杯FS)、ダコール(新潟大賞典)、ブランボヌール(函館2歳S)などが出ています。問題は、母方の近い世代にDeputy MinisterとUnbridledという硬めの血が並ぶこと。パワー過多で芝向きの伸びやかさを欠く危険性もありますが、同じく母の2代目ににDeputy MinisterとUnbridledが並ぶアンドリエッテは、チューリップ賞(G3)2着、秋華賞(G1)4着、オークス(G1)5着などの成績を残しています。また、父はGlorious Songと相性抜群で、本馬にはその全妹Angelic Songが入り、それによってアンドリエッテにはないHaloクロスが生じるので問題ないと見ます。(栗山)
■土曜中京11RファルコンS2着 ボンセルヴィーソ(POG・望田)
■月曜中京6R500万下 キョウワゼノビア(POG・望田)
■月曜中京8R500万下 エルプシャフト(POG・望田)
■月曜中山11RフラワーC3着 ドロウアカード(POG・望田)
■月曜中京12R500万下 レッドアフレイム(一口&ディープ・栗山)
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ファンディーナはディープにA.P.IndyとCozzeneですからナスキロ柔く全身運動ができて、一方でNureyevやBurghclereのニアリークロスだからHyperion的な頑強さも受け継いでいて、とにかく後駆の蹴っぱりや地面を掴む力が3歳牝馬とは思えないほど力強く、フラワーCのスタート後の数完歩を見てのとおり、トモが強靭だから踏ん張ってポンと出るので難なく好位を取れる
アドマイヤミヤビやサトノアレスもなかなかトモが強靭で、その点スワーヴリチャードなんかはまだちょっと緩さがあるかな、若葉Sの予想でも書いたように、ディープやハーツの仔が3歳春にある程度完成して大レースで勝ち負けするには、デインヒルやNureyevのような欧州で大成功しているNorthern Dancer系から強靭な後駆を早期に受け継ぐ必要があるのだ、ということを今年も痛感させられます
それにしても3歳牝馬はこれだけ猛者が揃うと、ウオッカとダイワスカーレットが分け合った年のように、いきなり桜花賞で直接対決じゃなくて一頭ぐらい皐月に回ってくれんかなあ…とまで書くと男馬たちに失礼ですが(^ ^;)
ファンディーナについては“しなやかリアルスティール”と評してきましたが、昨日の中山内回り4角での凄みのある加速は、岩田が乗っているのもあってヴィクトワールピサと重なるものがあり、そうかサンデーとMachiavellianとBustedでHaloのクロスやから重なって不思議はないんやなあ…ということで、“しなやかピサ”に変更することにします(・∀・)リアルスティールよりも脚捌きはHalo的やしね(だからドリームオブジェニーにヴィクトワールピサを配したのも慧眼というべき)
凄い斬れ味でオセアニアで連戦連勝の女傑WinxはStreet Cry~Machiavellianにさかのぼる父系ですが、ストリートセンスも初年度産駒をみるとどうもフィリーサイアーくさく、Machiavellian=Coup de Genieってそういうとこあるんかなあ…と思ったらヴィクトワールピサもわりと牝駒が走りますよね
同じ中山内1800mのひいらぎ賞でウインブライトとシーズララバイの着差が4馬身ぐらい、そのシーズララバイにほとんど追わずに5馬身差、柔らかく大きくかつ強く速く無駄なく動けて、ズレないしブレないのだからけなすところが全くないです
血統屋さんも得意な種牡馬と苦手な種牡馬があって、ダイワメジャーなんかは配合だけで選んでもポンセルヴィーソみたいなのを毎年拾えるんですが、ステイゴールドは当たり外れが大きすぎて、メジロマックイーンやデインヒルを手がかりに選んでみてもバットとボールが20cmぐらい開いてるような空振りをしてしまう(^ ^;)
ウインブライトは血統屋POG書籍でもパーフェクト種牡馬辞典でも推奨した馬で、推奨コメントにも書きましたが、ホンマにステイゴールド×アドマイヤコジーンはド鉄板なので頼りになります
このニックスの根拠はダイナサッシュ≒アドマイヤマカディのニアリークロス3×3にあり(ノーザンテーストとPrincely GiftとSylko≒Dariusが共通)、ミセスマカディーはトライバルチーフの海外での代表産駒で英1000ギニー馬ですが、この名マイラーの血を含んでいることもポイントと言えるでしょう
┌Nearco
Sylko
│ ┌Solario
│┌○
└△
└△┌Arion
└△
└△
└Security
┌Nearco
┌○
Darius
│ ┌Solario
│┌△
└△┌Arion
└△
└Security
私が調べたところ、ステイゴールド×アドマイヤコジーンの配合はウインファビュラス(阪神JF2着)=ウインブライトとペルソナリテ(ダリア賞)しか日本中におらず、ロイヤルサッシュ≒ミセスマカディーのニアリークロスにまで網を拡げてみても他にスノードラゴンしか引っかからないという恐るべきニアリークロス
そうそう1月にレイクヴィラさんとこへお邪魔したときも、コウソクストレート楽しみですねえ~という話になって、母メジロアリスはアドマイヤコジーンの娘やから、オルフェーヴルも一考の余地あるんじゃないですか、ってな話もしてたんですよ(・∀・)
ウインブライトはデビュー戦は見るからにトモが緩くて東京の坂でもフラフラしてて、これは姉ちゃんと比べると思ったより完成度が低いなあ…と暗雲たる気持ちになったのですが、休養して11月に出てきたときは後駆の肉付きやパドックの歩様がまるで違ってた
ステゴ産駒もいかに早期にトモに肉をつけるかがポイントなのはディープやハーツと同じで、そのためにはデインヒルの力を借りるかノーザンテーストをクロスするのが最も効果的
ただウインブライト自身の配合についていえば、母母父ジェイドロバリーがG1タイプではないというのが一つ弱点としてあって、この呪縛から逃れるにはメイショウマンボ(父の母父Kingmambo)やレッツゴードンキ(父父Kingmambo)のようにKingmambo≒ジェイドロバリーのニアリークロスで止揚するか、一歩譲ってもゴールドドリームのようにNureyev≒Numberの3/4同血クロスで止揚するか(3代母はジェイドロバリーの全妹)
ジェイドロバリーでG1を勝つ方法論は今のところ他には見当たらず、ジェイドロバリーとその全きょうだいを母系に持つ馬の平G1成績は[5-6-0-72](メイショウマンボ3勝、レッツゴードンキとゴールドドリームが各1勝)、アドマイヤキッス、メイショウトウコン、グロリアスノア、そしてウインブライトの全姉ウインファビラスなどは呪縛から逃れることはできなかった
「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました
昨日は知人を見舞いに定山渓へ、帰りに豊平峡温泉に立ち寄って名物のカレー食いながら野球観て、札幌に戻って久々に鉄の爪のオバチャンとこ行ってヒイヒイ言わされ、夜はちけぞうさんたちと「鳥源」で美唄焼き鳥(鶏のいろんな部位が交互に刺さってるやつね)
体内の老廃物をビールで全部流出させ、今朝はやや二日酔い気味ですがなかなか好調です(・∀・)
◆シュタルケがガシガシ
日月は中山で堀厩舎を中心に人気馬良血馬の手綱を任されたシュタルケは
ハナレイムーン(牝420キロ)通過順位3-3-3、4人気5着
ヒーズインラブ(牡524キロ)7-7-7、2人気1着
アドヴェントス(牝458キロ)7-3-2、1人気4着
キャンベルジュニア(牡536キロ)3-3-3、1人気1着
ナイルストーリー(牡494キロ)5-4-4、2人気3着
月曜のハイヤーアプシスのように小さな牝馬も持ってきてはいるんですが、とにかくいつ何時でも「イッヒ・ビン・シュタルケ!」という積極策で乗る人で、だから東京でしなやかに斬れるような繊細な牝馬でも中山の3角からガシガシ動かしすぎてしまうところはある
ヒーズインラブ(父ハービンジャー)とキャンベルジュニア(母父Redoute's Choice)、どちらもデインヒルの血を引く大型牡馬なのは象徴的で、デインヒルとかRobertoの影響が強いパワー型に乗せたら、中山の3角から吹かしながら乗ってくるので概ね持ち味を引き出してくれます
そんなシュタルケがキャンベルジュニアに乗っているのだから、吹かしながら追走されたら前は苦しくなるという読みでいくべきやったんやなあ…と直線もがく◎ティーエスネオを見ながら反省(^ ^;)
<シュタルケの昨年の重賞勝ちはマウントロブソンのスプリングSとマジックタイムのダービー卿
どちらも中山でどちらもRoberto持ちなのは偶然ではないでしょう
中山の3角でRobertoを吹かしながら乗るのは上手ですからね>
(3/19のコメント欄より)
RobertoとDanzigといえば、むむむ、もしかしたら…と思って調べてみると、グラスワンダー産駒には2回乗って[1-0-0-1]、どちらもラッフォルツァートですが、京都内1400を好位抜け出しで勝ってました(・∀・)
ついでに母父グラスワンダーも調べてみると、マイネルフロストとマイネルプラヌールに乗って[0-0-2-0]、この3着2回がともに人気薄(9人気と11人気)で複回値1995円と美唄焼き鳥のように美味しい、やっぱり掻き込み親父とは手が合うようです(・∀・)
あと土曜のメイショウベルボンのように、康太が前々走引っかかって失敗→前走慎重に後方で脚をタメて差して好走、こういう馬にテン乗りだとだいたいガツンとかかってしまいます(^ ^;)というわけで先週はシュタルケで下手打ってばかりで反省ばかり…
◆ヴィクトワールピサと「ナスフリート」
<産駒はわりと力馬タイプが多く、ミスタープロスペクターの血を増幅して体質を柔らかくする配合が成功する。ミスプロのクロスはもちろん有効で、コジーン、リヴァーマン、ミルリーフ、フレンチデピュティ、シアトルスルーなどを持つ牝馬と相性◎>
(『パーフェクト種牡馬辞典』ヴィクトワールピサの「血統チェック」より抜粋)
Mr.Prospectorの母Gold DiggerはNasrullahとCount Fleetの組み合わせ(ナスフリート)で、Count Fleetの母母父がThe Tetrarchの直仔Stefan the Greatなので、Nasrullah的な柔らかさを表現するには有力な組み合わせ
Mr.Prospector
│ ┌Nasrullah
│┌○
└Gold Digger
│┌Count Fleet
└△
で、上にも書いたように、ヴィクトワールピサの活躍産駒はこのナスフリートのクロスを持つケースが極めて多い
ヴィクトワールピサ産駒で重賞・オープンで連対した馬は7頭いますが、このうちジュエラーを除く6頭、アウトライアーズ(フレンチデピュティ)、アジュールローズ(Riverman)、コウソクストレート(Cozzene)、ジョルジュサンク(Mill Reef)、ナムラシングン(Cozzene、Machiavellian=Coup de Genieの全きょうだいクロス)、パールコード(Fleet Nasrullah)はいずれも母系にナスフリート血脈を持っています(パールコードは3代母Albumもナスフリート)
フレンチデピュティ
│ ┌○┌Count Fleet
│ ┌○└△
│┌○┌Nasrullah
└△┌○
└△
┌Nasrullah
┌○
Riverman
│┌○┌Count Fleet
└△└△
┌Nasrullah
┌○
┌○
┌○
Cozzene
│┌○┌Count Fleet
└△└△
┌Nasrullah
┌○
Mill Reef
└△┌Count Fleet
└△
┌Nasrullah
Fleet Nasrullah
│┌Count Fleet
└△
というわけで、先週の重賞で活躍したヴィクトワールピサ産駒もともにナスフリートのクロスを持っていたわけですが、土曜に好配合と話題になったグローリーハンターも母がMill Reef4×4で自身はMr.Prospector系Machiavellianの3×3ですね
「週刊競馬通信」にてメルマガ発行しました
下記「週刊競馬通信」にて、先ほどメルマガを発行しましたので、よろしければご一読ください
土曜に行われ馬券発売もされるドバイワールドCについて書いています(配信は15時ぐらいになると思います)
週刊競馬通信
http://ktsn.jp/magazineInfo?genre_id=3
執筆者一覧
青木義明【競馬一直線】/須田鷹雄【野次ウマ競馬】/原良馬【競馬あれこれ今と昔、今昔物語】/合田直弘【Horse Racing Fanatic】/佐藤洋一郎【馬馬鹿 馬鹿馬日記】/石川ワタル【競馬お遍路さん】/竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】/笠雄二郎【競馬なんでもデパート】/有吉正徳【馬券オヤジ】/衣斐浩【配合の深淵】/斎藤修【馬と旅と酒の日々】/望田潤【血は水よりも濃し】/斉藤空也【22世紀の競馬を望む】/沢田準【競馬を楽しく】/小島友実【ターフ便り】/中川明美【南関プロムナード】/小久保友香【大中小 馬めぐり】/大恵陽子【競馬・関西発】/豊岡加奈子【ガールズ競馬】
競馬道OnLine G1スペシャル予想~高松宮記念
3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この秋も高松宮記念から宝塚記念まで、栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します
http://www.keibado.ne.jp/sp2016/
今週の高松宮記念は望田潤の担当で、有力馬3頭(シュウジ、メラグラーナ、レッドファルクス)の血統分析と直前予想を行います
有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください(血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません)
小倉圭輔さんと小島友実さんの見解もぜひ参考になさってください
あと先ほど入稿したところですが、ドバイワールドカップデーの馬券発売の3競走(ワールドC、シーマクラシック、ターフ)は、NETKEIBAの「厳選予想 ウマい馬券」にて提供しますので、そちらもよろしくお願いします
そして今は毎日杯と日経賞を予想中…
土曜のボツ予想~ピサとネオユニで中山を捲らせたら…
ミモザは◎ルヴォワールは母系にNijinskyとMr.Prospectorが入る長手の体型のハーツクライ産駒、いかにもオークス向きであまり小脚がきくタイプではないでしょうが、とはいえここはメンバーが弱いし、この少頭数なら脚を余すこともないでしょう
相手はデアレガーロ組からどれをとるかが難しいですが、○ジュリエットベールはヴィクトワールピサにナスフリートをもってきてMr.Prospectorをクロスしたヴィクトワールピサの教科書配合
今回は田辺への乗り替りで、中山芝でネオユニ産駒に乗せたら右に出るものがいないほど絶妙に捲ることは以前書きました(通算[4-6-1-15]で連対率39%、単回値441、複回値170は騎乗数20以上ではぶっちぎりの首位)
ヴィクトワールピサ産駒でも中山芝では[2-2-0-1]、これで単回値66ですから人気馬ばかり乗ってるのはたしかなんですが、アウトライアーズで2人気2着(スプリング)、1人気1着(ひいらぎ)、1人気1着(未勝利)、ダノンスパークで4人気2着(黄梅)、ナムラシングンで9人気7着(皐月)、全部人気以上にはもってきてます
君子蘭は◎チャレアーダ、Burghclere≒Height of Fashionの3/4同血クロス3×4、このようにHighclere牝系のクロスを持つディープ牝駒はHyperion的に小さく出がちなのですが、462キロあるのがまずいいです
大寒桜はこのメンバーなら◎カラルで足りそうな
ダイナカール≒アンデスレディー4×3(ノーザンテーストとガーサントとナスペリオンが共通)のルーラーシップ産駒で、Hyperion的持続力でジリジリジリジリ差す中距離馬ですが、ここは他もジリ脚揃い
キャリアを積んでだいぶ常識にかかってきたので、4角で一団の馬群にいれば、レース上がりよりコンマ2秒ぐらい速く上がれば勝ち負けになる計算ですから、それぐらいでは上がれるだろうと
他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では毎日杯を、「厳選予想 ウマい馬券」では毎日杯と日経賞、そしてドバイワールドカップデーの馬券発売の3競走(ワールドC、シーマクラシック、ターフ)も予想していますので、今週もよろしくお願いします
日曜のボツ予想~内回りを捲るタキオン肌
Arrogateは母がNorthern Dancer4×4で自身はMr.Prospector4×4ですが、3代母Meadow Star(北米2歳女王)がトキオリアリティーと同じMeadowlake×In RealityでEight Thirty≒War Relic4×5・5、そこにDeputy Ministerを重ねて自身はIn Realityをクロス
ようするに「フジキセキ×Deputy Minister」の砂黄金配合と同じことをやってるわけで、War Relic≒Eight Thirty≒Good ExampleはMan o'War的なパワーを伝えるのに最も有効なニアリークロスでしょうね
いつも書くようにUnbridledとDubai Millenniumはミスプロ系の頂点を極める名血名配合で、Unbridled's SongやDubawiが凄いというよりUnbridledとDubai Millenniumが凄いのです
孫や曾孫の世代になってもUnbridled爺ちゃんやDubai Millennium爺ちゃんの遺産でまだまだ食っていけるほどの影響力を誇っていますが、ArrogateはTapit牝馬との配合でUnbridled3×4にしても面白いし、種牡馬としても成功間違いなしじゃないですか
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常総は◎アップクォーク
母フェルミオンはRaja Baba4×4、母母パテントリークリアはTom Fool4×4、近親にクラリティシチー、タイセイファントム、セイウンコウセイなど機動力あるタイプがズラリで、兄ストレンジクォークも中山は[3-3-1-1]、内回りのインを上手に立ち回れるでしょう
ヴィクトワールピサ産駒が最も勝ち鞍をあげているのは中山内2000mで、○ジョルジュサンクもこのコースで流れればジリ脚をカバーできそう
☆ミエノワンダーはもう一昨年の夏になりますが、ワールドジョッキーズでユタカが11-10-8-2と見事に捲ってジャングルクルーズやレッドソロモンと叩き合ったのが忘れられず、和田ならば内回りを捲る意識で乗ってくるのではないかと密かに期待してます
四国新聞は◎ローズウィスパー
ローザネイの牝系にワークフォースでNorthern Dancer4・6×5、母父アグネスタキオンにだけNorthern Dancerが入らないという好形
ワークフォースはスピード不足で放出されてしまいましたが、古馬になってジワジワ成長をみせる産駒はポツポツ出ていて、この馬も前走+12キロで一皮むけた勝ちっぷり
阪神内2000mは一度だけ走ってロードヴァンドールとハナ差2着でアドマイヤキズナに先着、前走のような競馬ができるのならばベストコースでしょう
熊野はAureole魂疑惑のある▲ワールドインパクトにとって少頭数外枠は歓迎でまともならアッサリでしょうが、土曜のような馬場だとシュタルケで積極策の◎シャクンタラーを買いたくなる
「No.1予想」では高松宮記念を、「厳選予想 ウマい馬券」では高松宮記念とマーチSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
3/25,26の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したヴィブロス(牝4歳)がドバイターフ(首G1・芝1800m)を勝ちました。
◎ヴィブロス(牝、母ハルーワスウィート)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106007/
ヴィルシーナの全妹で、伯父のマーティンボロやフレールジャックとは父ディープも同じ3/4同血の間柄。Halo≒Sir Ivor≒Red God3・5×4・5・5、Northern Dancer5×4で相似配合的だが、父も母も「1/2米,1/2欧」なので血脈構成のバランスも良い。早期から動けて、フワッとした機動力が武器でスローの1800mが鬼というタイプだから、本馬も期間内にシッカリ稼いでくれそうだ。(望田)
◎ヴィブロス(牝・母ハルーワスウィート)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106007/
ヴィクトリアマイルを2連覇したヴィルシーナの全妹。母ハルーワスウィートはMr.ProspectorとNureyev の組み合わせ、Blushing GroomとNureyev の組み合わせを持ち、4代母にはGlorious Songが入る。これらはすべて父と相性のいい配合パターンで、それぞれ多くの活躍馬が誕生している。また、フレールジャックとマーティンボロの兄弟とは4分の3同血の関係となる。どこをどう切ってもディープインパクトの走る配合パターンにあてはまるので、馬のデキがよほど悪いものでないかぎり、高確率で走ってくるはずだ。(栗山)
■『ディープインパクト好配合リスト(2016)』で望田潤が推奨したレッドオルガ(牝3歳)が土曜中京5Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
○レッドオルガ(牝、エリモピクシー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105849/
サトノルパンやレッドアヴァンセの全妹で、リディルやクラレントやレッドアリオンの3/4妹。母エリモピクシーはエリモシックの全妹で、Drone≒デプスのニアリークロス3×3を持ち、芝マイルのスピードを確実に伝える名繁殖牝馬だ。ディープインパクトとの配合がベストとは思わないが、母のポテンシャルで桜花賞路線に乗せてくるだろう。(望田)
■土曜阪神7R500万下 キロハナ(ディープ・望田&栗山)
■土曜阪神11R毎日杯2着 サトノアーサー(ディープ・栗山)
■UAEダービー2着 エピカリス(一口・栗山)
ドバイで惜しかったのはエピカリスで、UAEダービーはライブ中継がなかったのでネットのカクカク動画で観てたんですが、改めて見直してみてもこれで負けるのかというぐらい完ぺきなレース運び
アウォーディーもカフジテイクも頑張りましたが、サンデーサイレンスの血のアドバンテージがあまりないダートと短距離で、世界の大レースを勝つのはなかなか大変です(しかしああいう叩き合いになったときのスミヨンの追い方も傍目に説得力ありすぎ)
小回りのダート8.5Fをガンガン先行し、それを3角から捲りつぶしにかかる競馬の中でUnbridledやA.P.Indyは子孫を繁栄させてきたのであり、2歳チャンピオン決定戦を芝1200mでやり、それに勝ち残った馬が種牡馬として重宝されるという競馬の中でデインヒルやRedoute's Choiceは子孫を繁栄させてきた
エピカリスは小回りの逃げでならしたメイショウナルトの弟で、母父カーネギーがBold Reason≒Never Bend3×3でこのラトロ肩を受け継いで、兄同様あんまりストライドは伸びない走り
┌Nearco
┌Royal Charger
┌○└△
┌○ └Mumtaz Begum
Bold Reason
└Lalun
│┌Bimelech
└△└La Troienne
┌Nearco
┌Nasrullah
│└Mumtaz Begum
Never Bend
└Lalun
最後はThunder Snowのほうがストライドが伸びるぶん差されてしまった、という負け方にも見え、逆にいうとラニよりは北米の小回りコースへの適性は高いと思いますね
アドマイヤムーン産駒のPersian Maidとナスペリオンのクロス
前にドルチャーリオを狙ったときに付記しておきましたが、アドマイヤムーン産駒はMixed Marriage~Persian Maidの牝馬クロスを継続する配合が成功しやすい
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/ad97c1d51b3f3b8514504e0b87051ed0
<このようにMixed Marriageのクロス(Sharpen Upのクロスも含む)を持つアドマイヤムーン産駒は51頭が出走し19頭が勝ち馬で勝ち馬率37%(アドマイヤムーン産駒全体は28%)。TARGETで検索かけて出てきた顔ぶれをみると、プリンセスムーン、セイウンコウセイ、ドーヴァー、プレイズエターナル、ベッラヴォーチェ、ファインニードル、独特の粘着力とパワーで走る欧州風味のスプリンター・マイラーが出ているのは納得。そしてMixed Marriageクロスを持つアドマイヤムーン産駒は芝良の連対率20.1%に対し重不は[5-3-2-15]で32%、渋った馬場が上手なのもイメージどおり>
以下の牝系図を参照していただきたいですが、アドマイヤムーンはDance SpellとSharpen Upを通じて、Persian Maidの牝馬クロス6×6を持っています
Persian Maid
├Mixed Marriage
│├エタン→Sharpen Upの父
│└Tameret
│ ├Tentam
│ ├Known Fact
│ ├Secrettame
│ │└Gone West
│ └Badge of Courage
│ └パテントリークリア
└Book of Verse
└Obeah
└Dance Spell→エンドスウィープの母父
TARGETによると、母系にPersian Maidの血を引くアドマイヤムーン産駒は51頭出走し18頭が勝ち馬(勝ち馬率35%)、1頭平均賞金が1711万円
賞金上位には以下のような馬たちがいます
セイウンコウセイ(牝系Tamerett)
プリンセスムーン(Sharpen Up5×5)
プレイズエターナル(母父父Gone West)
ファインニードル(Sharpen Up5×4)
ドーヴァー(母父父Gone West)
ベッラヴォーチェ(母父父父Known Fact)
そしてPersian Maidの継続クロスを持つアドマイヤムーン産駒の芝場馬状態別成績は
芝良[32-27-28-184]連対率22%
芝稍[4-5-6-31]20%
芝重不[5-4-2-17]32%
ちなみにアドマイヤムーン産駒全体の成績は455頭出走し129頭が勝ち馬(勝ち馬率28%)、1頭平均賞金が1284万円で
芝良[189-169-152-1679]16%
芝稍[31-29-21-259]18%
芝重不[14-14-8-114]19%
Persian MaidはMiranda(Pretty Pollyの全妹)とAloe(AureoleやHighclereなどの牝祖)という両名牝の血を引く名血なので、この血をクロスするのはそれなりに意味はあると思いますが、とはいっても代が遠いので、やや勝ち上がり率が上がりややオープン級が出やすく道悪が更に上手になる、というぐらいの効果は全体としてみられるというところですかね
アドマイヤムーンはずっとダーレージャパンにて繋養されていますが、ダーレー生産のアドマイヤムーン産駒(JRA出走馬)を年度別にみると
8歳:15頭出走7頭勝ち馬
7歳:13頭出走6頭勝ち馬
6歳:3頭出走1頭勝ち馬
5歳:7頭出走1頭勝ち馬
4歳:35頭出走15頭勝ち馬
この4歳世代で突然自家生産が増えていて、しかもファインニードル(Sharpen Up5×4)、ドーヴァー(母父父Gone West)、ドルチャーリオ(母父Gone West)、ボーダレス(Sharpen Up5×4)、リンクス(母父Lion CavernはGone Westの全妹)、ロードスター(Sharpen Up5×3)など、この世代の活躍馬はPersian Maidを狙った配合がやけに多いんですよね
セイウンコウセイの配合のもう一つのポイントは母父Capoteで、Capoteの牝祖Dangerous Dameはナスペリオン(NasrullahとHyperionの組み合わせ)で、これがフォーティナイナーの牝祖Courtesyとニックします
Capoteはファインチョイス=アットウィル全姉妹の母母父でもあり、たとえばハーツクライ×CapoteのニックスもトニービンとDangerous Dameを通じるナスペリオンのクロスで説明できますが、ハクサンムーン(母系にテスコボーイとMill Reef)やレオアクティブ(Special)やワンスインナムーン(Woodman)など、ナスペリオンをクロスしたアドマイヤムーンの活躍産駒は多いです
というわけで雨の高松宮を快勝したセイウンコウセイは、アドマイヤムーン産駒の成功パターンかつ道悪が上手な配合なのでした…それでは後付け解説を終わります
大阪杯一言コメント
ダンディさっさんのブログの最後のエントリが大阪杯やったので(しかも◎パンドラ○キタサン▲アンビシャスと珍しく冴えた予想)、G1に昇格した最初の大阪杯は一周忌でもあります
今年も春天前に帰省するので、もう第○回かもわからんですがさっさん会やりましょう(・∀・)
アンビシャス:しなやかトップガン
キタサンブラック:脚長Hyperion
サクラアンプルール:Bull Lea飛節メジャー
サトノクラウン:柔斬インディジェナス
スズカデヴィアス:脚質転換玉虫
ステファノス:斬れパワー兼備2着3着
マカヒキ:しなやかパンドラ
マルターズアポジー:能力高両親父母相似
ミッキーロケット:胴短レーヴミストラル
ヤマカツエース:掻き込むDeputy
ロードヴァンドール:Ribot肩メジャー
アンビシャスはBlushing Groomのオールラウンドさが表現されているところがテイエムオペラオーやマヤノトップガンと重なる部分だと書いてきましたが、基本ディープインパクトは細身でしなやかな体質を伝えるので、産駒を一言で喩えるとどれもこれも「しなやか○○」になりがちなんですよね(^ ^;)
「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感
先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました
日経賞のシャケトラにつづいて、日曜阪神では妹ザクイーンも強い勝ちっぷり
母サマーハはサンデー系中距離馬を配すればだいたい先行力機動力に富む脚質の仔を産みそうな繁殖で、ザクイーンも中山マイルベストに完成しそうですが、母系にMill Reefを入れてMr.Prospectorのクロスですからヴィクトワールピサ産駒の走るパターンでもありますね(ナスフリートのクロス)
Jack Hobbsは実績どおりの道悪巧者でしたが、それにしても直線先頭に立ってから実にしぶとく脚を伸ばしてジワジワ後続を引き離して、実にHyperionらしい勝ち方やったと思います
父も母も自身もアウトブリードで血統表の随所にHyperion的な凝縮を持ち、古馬になって更に強くなる余地が多分にある配合やと思ってましたが、3代母Golden BloomがLovely Light≒Welsh Pageantのニアリークロス2×2で、これがNashwanの母Height of Fashionと重厚な欧スタミナで脈絡
Welsh PageantはMarjuの母系にも入っててハイインロー的なスタミナと粘着力を伝えていますが、だからサトノクラウンがシーマに出ていたらJack Hobbsのような二枚腰を使っただろうというイメージも描けます
競馬道OnLine G1スペシャル予想~宝塚記念
3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この春も高松宮記念から宝塚記念まで、栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します
今週の大阪杯は栗山求の担当で、有力馬3頭(キタサンブラック、マカヒキ、サトノクラウン)の血統分析と直前予想を行います
有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください(血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません)
小倉圭輔さんと小島友実さんの見解もぜひ参考になさってください
http://www.keibado.ne.jp/sp2016/
土曜は「No.1予想」で山吹賞を、「ウマい馬券」で山吹賞とダービー卿CTを提供する予定ですが、これから他のレースも一考してみます