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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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土曜のボツ予想~ブラックタイド×スプリンターの先行

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札幌はまだ油断すると雪が降ったり地面が凍ったりしますが、それでもようやく窓全開にして燻製つくれるぐらいの気温になってきたので、念願の牡蠣の燻製オリーブオイル漬けを作成
美味すぎて毎晩大事に大事に食ってますが(^ ^;)、今日はこれから牡蠣とほうれん草で鉄分満点パスタつくるで(・∀・)

房総は34.2-34.9で行った行った行ったになったので、千葉日報はそこで差し届かなかった馬たちを狙いたくなりますが、ところがここも輪をかけて前が薄い
◎ピュアノアールは母父がカルチェ賞最優秀スプリンターのストラヴィンスキーで、母父スプリンターのブラックタイド産駒ですから全兄コクスイセン同様先行粘り脚質に出たのは順当



ちなみにブラックタイド×サクラバクシンオーはJRAで3頭が勝ち上がっていますが、キタサンブラック以外の2頭は1400m以下での勝利で、これもまあ確率的には妥当なところ
コクスイセンは父が強いけどピュアノワールは母父が強いというだけのことで、だからブラックタイドの全妹がスプリンターに出ても全く不思議ではないのです
いずれにしてもここはハナを切れそうなメンツで、芝1200mも実績がありますが高速馬場だとちょっとかったるいところはあるので雨も歓迎でしょう
ルーキー武藤雅はここまで[0-1-1-27]、馬券に絡んだ2回はともに人気薄の先行です

アザレアはディーマジェスティと似た配合でディーマジェスティと似たパワー体質で中山をブイブイ捲りそうな◎アドミラブルと、アドマイヤダイオウの全弟でディープにナスキロを重ねて脚長で大箱向きのストライドで走る○アドマイヤロブソンの一騎打ちムード



器なら前者でコース適性なら後者とみますが、少頭数で上がりの競馬になりそうなのと渋化が残りそうなので、◎のパワーピッチをとります
△スパークルメノウも母のラトロパワーが強すぎてディープにしては斬れないし下りで加速できず置かれてしまいますが、新馬戦でカワキタエンカと叩き合ったように馬場が渋るのはプラスだろうと

仲春はカーネギー譲りのラトロ肩で渋ればいつも重い印の◎サフランハート、Special持ち種牡馬×ダイナカール牝系のニックス配合でノーザンテースト4×3が強い体型体質○シャンデリアハウス、雨の阪神内1400がベストコースの◎○中心で、3番手が☆リヴィエール



「No.1予想」では山吹賞を、「厳選予想 ウマい馬券」では山吹賞とダービー卿CTを予想していますので、今週もよろしくお願いします


日曜のボツ予想~急坂内回りを掻き込むラトロ肩

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昨夜はちけさんやメタボ博士とオジオコで深夜まで飲んでたんですが、そこに偶然とてつもない血統オタクな女性がいらっしゃって、「高校生のときに配合史も血統大系も買いました」「CollarとOrmeの同血クロスに感動しながら読んでました!」と握手されてしまい、いや~凄い女子高生がいたもんやと(^ ^;)





リキさん自慢の癖になる担々麺

伏竜はブリンカー着用で連勝中の◎リゾネーター
父BlameはBCクラシック(米G1・ダ10F)とスティーヴンフォスターH(米G1・ダ9F)とホイットニーH(米G1・ダ9F)の勝ち馬で、Northern Dancer4×4、Bramalea≒Gold Digger4×4、Nashua≒Nantallah5×5・5、Raise a Native5×4、Courtly Dee≒Busanda4×5と猛烈な父母相似配合



そこに強いクロスを持たない母をもってきた教科書どおりの緊張→緩和で、自身はAlydar5×4ですから中山を捲る血には事欠かない配合、ここも4角先頭でいけるのではないかと

「アイルハヴアナザーは牡をダ1800mでだけ買ってれば儲かる」とよく書いていますが、土曜もコトブキホークとマイネルブロッケンが力走し、これで牡のダ1800成績は[8-4-4-32]で単回値175複回値136、○ハイパーノヴァも中山に戻ってヒヤシンス3着よりパフォーマンスを上げてくるはず

▲グランドディアマンは母がSecretariat≒Sir Gaylord3×4で母母がTom Fool≒Attica2×2、母方は高速ダート向きの血なので重馬場なら食い下がれそう

あとはコパノリッキーと同じく母系にMr.Prospectorとリアルシャダイが入るゴールドアリュール黄金配合の☆サンライズノヴァ、1800mに延びた△ブルベアバブーンまで

安房は中山2500ならまたまた捲れるステゴ産駒の争いだろう…ということで出馬表をみたら捲るステゴだらけ(^ ^;)しかしここは見た目に先行馬が少ない

このメンバーならば◎ケージーキンカメは好位で運べるだろうし、キンカメ産駒でMr.ProspectorとNijinskyのクロスだとストライドで走りそうですが、母母ケージープリンセスはプレイメイト=Numbered Accountの全姉妹クロス3×3で、この名繁殖姉妹はBusanda≒Strikingの3/4同血クロス2×3で、キングカメハメハの母系に入るSex Appealも同じ3/4同血クロス2×3









ようするにケージーキンカメはSex Appeal≒プレイメイト=Numbered Accountのニアリークロス5×5・5を持つわけで、硬いパワー体質や立った肩はここ由来

斬れ味皆無のパワー掻き込み走法なので阪神の急坂が合うのですが、急坂内回りを好位で立ち回れればもう一つ二つ前の着順を狙えるのではないか、と

他のレースはぼちぼち考えますが、「No.1予想」では大阪杯を、「厳選予想 ウマい馬券」では大阪杯とマーガレットSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

第61回大阪杯回顧~“脚長Hyperion”迷いない早仕掛け

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阪神11R 大阪杯
◎9.ディサイファ
○13.ヤマカツエース
▲5.キタサンブラック
△14.マカヒキ
×12.アンビシャス
注4.ステファノス
土曜の阪神芝は稍重だったが、Bコースになって時計は速くなった印象。マカヒキは2000mベストだと書いてきたし、良まで乾けば京都記念のようなことはないはず。キタサンは有馬と同じく、マルターズの番手で後続を意識したレース運びか。しかし小倉大賞典を猛ラップで逃げ切ったマルターズは、2000mならば行くだけ行くだろう。緩みないペースを想定したい。サトノクラウンは香港も京都記念も◎だったが、この馬は大箱の2400mがベストコース。2000mを60秒-60秒で追走するとたいてい凡走しており、内2000mの時計勝負だと持ち味が出しきれない可能性が高い。アンビシャスは昨年のノリの先行が最高だったが、陣営は後方で折り合って差す競馬を望んでいるようで、その乗り方ではG1で勝ち負けまではどうかと思う。ディサイファの母ミズナはドバイミレニアムの娘でグラスワンダーの近親で、凄いパワーを伝える繁殖牝馬だ。掻き込みの強い走りもグラスワンダーをほうふつさせるものがあり、だからディープ産駒でも斬れ味は並で、重賞勝ち二つはいずれも緩みないペースで上がりのかかる決着を好位抜け出しで勝っている(ドバウィ産駒のポストポンドもそんな脚質ですよね)。東京や外回りではG2でも足りない馬だが、阪神内回りで緩みないペースで流れれば、AJCCや札幌記念ぐらいのベストパフォーマンスが出せるはず。それでG1実績皆無の8歳馬が通用するかどうかだが、G1で通用するとしたらここだろう。

あと水曜に書いた「一言コメント」も再掲

アンビシャス:しなやかトップガン
キタサンブラック:脚長Hyperion
サクラアンプルール:Bull Lea飛節メジャー
サトノクラウン:柔斬インディジェナス
スズカデヴィアス:脚質転換玉虫
ステファノス:斬れパワー兼備2着3着
マカヒキ:しなやかパンドラ
マルターズアポジー:能力高両親父母相似
ミッキーロケット:胴短レーヴミストラル
モンドインテロ:黄金配合最長
ヤマカツエース:掻き込むDeputy
ロードヴァンドール:Ribot肩メジャー

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ブログのコメントにも書いたように、けっきょくパドックでも返し馬でも一番良く見えたのはキタサンブラックで、ブラックタイドをPrincely Gift的に脚長にした骨格、そして動かすと重厚かつ頑強で筋肉の質というか体質は実にHyperion的で、ほんとに“脚長Hyperion”と形容すべき馬に完成してきたんやなあ…と感心しながら見てました

ステファノスについては“斬れパワー兼備2着3着”と評しましたが、Burghclereのニアリークロスを持たないディープ牡駒ですから距離は1800~2000mぐらいがベスト、そして大箱でタメて斬れるし急坂小回りで立ち回れるし、大阪杯でも秋天でも香港でも同じぐらい強いというのがこの馬の長所であり、そして短所でもあるのかと…今日は川田が勝ち馬の直後で完ぺきに立ち回りました

レースはマルターズアポジーがそれほどビュンビュン飛ばさず、離れた3番手のキタサンで61秒-58秒ぐらいの前後半かな、ヤマカツエースは後方の組の中では4角の加速が最もよくて、展開は不向きでしたが掻き込み親父もまあ納得の3着でしょう(^ ^;)

マカヒキとアンビシャスはだいたい同じぐらいの脚で上がってきていて、今日のペースではあそこまでが精一杯でしたが、マカヒキは古馬になってパワー寄りの体質になりつつあるようにも見え、だから引き絞った弓をビュンというあの独特のしなりが、3歳時と比較するとちょっと影を潜めているようにも見える

アンビシャスは中山記念も大阪杯も上がり最速で、そらまあ後方でタメてるので当然といえば当然なんですが、上がり最速をマークしましたという以外に収穫がないまま5歳の春を終えてしまうのか

パドックのサトノクラウンは実にしなやかな身のこなしでなるほど好調やと思いましたが、あれだけしなやかで脚が長いと内回りの4角を加速しながら回ってくるのは難しい

母系にSir Gaylord二つとMiswakiを持つサトノクラウン、母系にCozzeneとMiswakiとCaerleonとRivermanを持つミッキーロケット、この2頭は配合どおりナスキロ柔いストライドで走るので、内回り2000mの前残りを差すのはなかなか難しかったといえますが、にしてはそんなに負けてないともいえます

ディサイファも不得手な後傾ペースになったわりには頑張ったと思いますが(^ ^;)、いつも書くようにどんな条件下でも同じぐらい強い馬なんてなかなかいないわけで、それだけにいつでもどこでも同じぐらいしぶといキタサンブラックの正横綱ぶりは際立つし、なぜいつでもどこでも同じぐらいしぶといのかは、以下のコメントに明らかですよね

「そうですね、ふつうの馬なら仕掛け早いんですけど」(Hyperionを完全に理解している人の勝利騎手インタビュー)

4/1,2の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2014)ダイワメジャー編』で推奨したロジチャリス(牡5歳)が土曜中山11Rダービー卿CT(G3・芝1600m)を勝ちました。

★ロジチャリス(牡、母プラチナチャリス)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104808/
全兄マウンテンライオンは590キロを超える超大型でなかなか勝ち上がれないが、Halo≒Red God≒Chieftainのニアリークロスで配合は決まっている。芝ダ兼用の1800mパワー型だろう。(望田)

■土曜阪神7R500万下 ワキノハガクレ(POG・望田)
■土曜阪神9Rアザレア賞 アドミラブル(ディープ・栗山)
■土曜中山11Rダービー卿CT3着 グランシルク(一口・栗山)
■土曜中山12R500万下 ハヤブサレディゴー(POG・望田)

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ロジチャリスは母系にRed GodとAlycidonが入る「ダイワメジャー黄金配合」で、母父ロックオブジブラルタルもデインヒル産駒のパワー型で、だから中山をパワーごり押しで走らせるのがベストだと書きつづけてきて、東風はクレーターロンドンの○、春興も木更津(直線ドン詰まりで脚余す)も◎で中山ではずっと◎級やったのに、初重賞制覇のときに限って▲とは情けない(^ ^;)

戸崎はこういうタイプに乗ってもやや構えすぎるところはあり、少なくともロジチャリスに関してはウチパクや祐一のほうが持ち味を引き出した乗り方をしているといえるし、ダイワメジャーの巨漢の力馬で差しに回ってもあんまり味はないです

ちなみにダイワメジャー産駒の重賞勝ち23の4角順位を調べてみると、2,1,2,1,3,1,1,2,11,1,4,2,1,1,4,8,2,3,5,1,3,9,4でした

今週はいよいよ桜花賞ですが、昨年は大本命のメジャーエンブレムが4角7番手で、あそこですでに悲鳴があがってましたな(^ ^;)

アドミラブルは強かったですが、超スローで上がり11.0-10.9-11.8をパワーとピッチで突き放したという勝利で、予想コメントにも書きましたが血統表も馬体も走りもディーマジェスティと重なる馬で、伯父のヴィクトリーともイメージが重なるRoberto走法だけに、皐月賞で見てみたかったという思いをずっと引きずっています

「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

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先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました

◆田辺とネオユニと中山

土曜の中山芝2000mで勝ち上がったコンフィデンスは、ネオユニヴァース×Machiavellianですからヴィクトワールピサと同じ配合で当然Halo3×4も同じ、こちらは母がHoist the Flag4×4なのでRibot肩になり掻き込む走り



いずれにしても東京1800→中山内2000でパフォーマンスが上がる血統なのは間違いなく、そしてネオユニ~ヴィクトワールピサ親子で中山を捲らせたら田辺は達人やと書いてますが、東京の新馬で2着にきてるぐらいですからもう大人気(単勝290円)でした

ちなみにTARGETで「田辺、ネオユニヴァース産駒、中山芝1600m以上」で検索すると[5-6-1-14]で単回値452複回値176、牡に限れば[5-5-0-10]で単回値588複回値215

更に牡で馬体重480キロ以上に絞ると[4-3-0-7]で単回値670複回値246、内訳はフラアンジェリコ[2-2-0-1]、イタリアンネオ[1-0-0-1]、コンフィデンス[1-0-0-0]、ブライトエンブレム[0-1-0-2]、ミカエルビスティーとユニヴァースガイとレッドルヴァン[0-0-0-1]、「中山の捲りは大型馬のほうが決まりやすい」というのは笠シショーの格言


◆牡駒はダ1800専科

「先行捲りでガリガリ押し切る脚質の馬が多そうで、芝もダートも東京より中山向きというイメージでいいだろう。ダートはもちろん巧者で、牡駒はダ1800mの勝ち鞍が多くなりそう」

と、昨年の種牡馬辞典で書きましたが、アイルハヴアナザー牡駒をダ1800mで買いつづけると、ここまで[8-4-4-32]で単回値175複回値136、先週もコトブキホークとマイネルブロッケンが中山1800で力走してました(ちなみに牝駒は全9勝中7勝が1400m以下)


◆さすがテイクザケイク

ララメダイユドールは叩いて一変、さすがテイクザケイクの仔というダートの脚捌きで抜け出しましたが、父がゴールドアリュールに替ってNijinskyの3本クロスになるぶんカフジテイクやテイムアベットよりは胴が長いので、中京1900mなんかが合ってそうな馬ですね

桜花賞一言コメント

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アエロリット:捕鯨的相手ナリ先行
アドマイヤミヤビ:胴長ヌーヴォ
アロンザモナ:Habitat柔前輪駆動
ヴゼットジョリー:弾けない(かからない)アンビシャス
カラクレナイ:Haloクロス唐辛子
ゴールドケープ:Kingmambo+テースト
サロニカ:臆病ワールドエース
ジューヌエコール:前向きソニンク牝系
ショーウェイ:Halo捌きヘニーヒューズ
ソウルスターリング:Tom Foolドイツ
ディアドラ:ナスペリ差しビンジャー
ミスエルテ:脚長しなやか嵐猫
ミスパンテール:NijinskySeattle Slew胴脚長
ライジングリーズン:コーナリング娘
リスグラシュー:女ローズキングダム
レーヌミノル:マイラー×マイラー×マイラー

抽選組は入ってません
阪神の予報は日曜までずっと傘マークでますが、ソウルは血統はもちろん、His Majesty=Graustark5×7の影響でRibot肩で掻き込むので、少なくとも超速馬場よりは渋るぐらいのほうがベターでしょうね

競馬道OnLine G1スペシャル予想~桜花賞

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3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この春も高松宮記念から宝塚記念まで、栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します

今週の桜花賞は望田潤の担当で、有力馬3頭(アドマイヤミヤビ、ソウルスターリング、リスグラシュー)の血統分析と直前予想を行います
http://www.keibado.ne.jp/sp2016/

有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください(血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません)

小倉圭輔さんと小島友実さんの見解もぜひ参考になさってください
http://www.keibado.ne.jp/sp2016/

土曜は「No.1予想」「ウマい馬券」でNZTと阪神牝馬Sをやるつもりですが、もうちょっと考え中です

土曜のボツ予想~母は好配合

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「桜花賞一言コメント」を書いた後に、“Haloクロス唐辛子”が一番デキが悪いというかしっくりこんなあ…と思ってて、そしたらやっぱりクレームが(^ ^;)
今朝シャワー浴びながら考えてたんですが、カラクレナイってのはいわゆるHaloクロス馬の典型ともちょっと違うんですよね
カラクレナイ:ナタ斬れロゴタイプ
こっちのほうがシンプルでいいかな(・∀・)

白鷺は◎リッチーリッチー
Sadler's Wells≒Nureyev3×4、Danzig4×4の強力な父母相似配合ですが、母がナスキロ血脈の多いPivotal産駒ですからミッキーロケット的なストライドで走るので、時計や上がりはかかったほうがいいけれど大箱向きだと書いてきました



だから今回と同じく外2400で渋った江坂では◎でしたが、内回りだと4角で加速できないので逃げ馬の◎フロリダパンサーは楽だろうというのが前走の予想で、となるとここは江坂ぐらいのパフォーマンスは見込める
外2400で上がりがかかるというのは○ビップレボルシオンにとっても待望の条件で、▲サダムロードショーもナスキロ的ストライドで走るボリクリ産駒で大箱では凡走なし、この2頭をヒモ穴で引っかけたい

心斎橋は前走Hペースを踏ん張った○ビップライブリーとルメールならフワリと先行する▲アンタラジー、あとドリームジャーニー産駒でこの阪神内1400ズンドバな☆エスティタート、ここらが人気なのはまあ納得なのですが、これだけ人気がないとなると◎ナガラフラワーで入ってみたい



母父ロックオブジブラルタルは△スカイパッションを見てのとおり牝馬は短距離に寄りがちだし、代々パワーのある種牡馬が配されてきて自身はNorthern Dancer4本クロスとGraustark=His Majesty5×5、Ribot肩ラトロ肩でパワー体質で、可動域の小さいパワーピッチは阪神内回り向き
京都ですが内1600でサンクボヌールをうなりながら捲った2勝目が強かったし、なぜか道悪実績に乏しいのですが内1400なら違うだろうということで

福島6は◎ショウサングランド、母のショウサンウルルが好配合で血統屋や種牡馬辞典のPOGで推奨した馬です
出遅れた前走はノーカンとして、これまでのレースぶりを見ると1200あたりだといつも忙しそうで、Roberto系×Kingmambo系というのはダートの捲り配合だし、「父中距離×母父マイラー」でもありますから、小回り1700の外枠で捲っていけるようなら面白いかと



ひめさゆりは混戦の1人気ですが◎インシュラーで
ステラマドリッドの牝系で、前走の俊敏さはむしろ小回り向き

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」ではNZTを、「厳選予想 ウマい馬券」ではNZTと阪神牝馬Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします


日曜のボツ予想~アウトライアーズ配合の中山替わり

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阪神は雨は上がってこれから晴れてくる予報ですが、今度は中山が降り出して芝は稍重→重に

デイジーは◎ピサノベルベット
アウトライアーズと同じヴィクトワールピサ×フレンチデピュティで、これはナスフリートのクロスになる成功パターンで勝ち馬率も高い
母がVice Regent≒ノーザンテースト3×3で自身はLorenzaccio5×5とTom Rolfe6×6ですから掻き込みパワー走法になったのは順当で、だから東京の坂をパワーピッチで一気に駆け上がってからが苦しくて辛勝でしたが、逆にいえば中山の道悪でパフォーマンスが上がるのは疑いないところ



○ウォーブルはトーセンホマレボシ×トニービンでHyperion的な粘着力で走る先行型で、大知と手が合うタイプといえます
土曜にひめさゆりを勝ったミッキースワローはトーセンホマレボシ×ジャングルポケットで、ともにカンパニーやトーセンジョーダンやレニングラードで大成功したトニービン×クラフティワイフのニックスを狙った配合ですな



▲コマノレジーナは小さなドリームジャーニー産駒ですが母系にRobertoが入ってそれらしいピッチ走法で、これも新馬勝ちの中山で見直したい馬
イトコ(母母リンデンジョオー)のコマノインパルスも中山をRobertoっぽく捲る馬です



今年から芝1400mになった大阪ハンブルクは、ひねるなら▲ムーンエクスプレスか◎オデュッセウスやと思いますが、後者のほうがオッズが4倍近くつくので(^ ^;)
母がHalo3×4で自身はFairy King≒Nureyev2×4ですからロゴタイプの短距離版という配合ですが、ピッチで走るので東京だと脚が長続きしないし平坦高速だと鋭さ負けしてしまうし、ソニンクの牝系は道悪巧者が多いですから渋った阪神内1400はおそらくベストコースだろうと



2歳夏から使いづめできただけにこの休養でリフレッシュに期待したいし、Special的前向き気性だけに休み明けこそが狙い目という読みも

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」と「競馬道Online」では桜花賞を、「厳選予想 ウマい馬券」では桜花賞と忘れな草賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします

第77回桜花賞回顧~マイラーとしての、桜花賞馬としての“華”

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阪神11R 桜花賞
◎8.カラクレナイ
○14.ソウルスターリング
キングマンボもドバイミレニアムも素晴らしい種牡馬だが、ミスプロ系最強種牡馬を一頭あげるならアンブライドルドだろう。孫にアロゲートのような怪物が出ても納得の名血名配合だ。カラクレナイの母母レッドチリペッパーはアンブライドルドの日本での代表産駒で、現役時代は富士Sと中山牝馬Sに勝った。そこにサンデーサイレンス系アグネスタキオン、サドラーズウェルズ系ローエングリンとかけられて、ラトロワンヌ、ワードン≒ルファビュリュー、マイディアガールなどアンブライドルドの名血を代々増幅してきた配合も見事。同じローエングリン産駒のロゴタイプや、サンデーサイレンス×シングスピールの組み合わせのシンハライトなどと配合の輪郭は似るが、アンブライドルドの名血を活かしている点においてカラクレナイのほうが配合は上だ。ロゴタイプとの違いはワードン≒ルファビュリューのニアリークロスの影響でナタのように斬れる点で、大外をブン回してアッという間にレーヌミノルに並びかけてしまったフィリーズレビューも圧巻。好素材が揃う3歳牝馬の中でも、マイラーとしての華が一番あるのはこの馬だろう。あの斬れ味は外マイルで更に威力を増すはずで、“斬れるロゴタイプ”に田辺が乗ってくるのだから桜花賞でも◎が打てる。いや桜花賞でこそ◎を打ちたい。
ソウルスターリングはリボー系ヒズマジェスティ=グロースタークの全きょうだいクロスの影響で、前駆を力強く掻き込んで走るので渋った馬場はOK。厩舎や勝負服だけでなく、漆黒の馬体や前駆の使い方もダンスインザムードに似ている。ベストは1800~2000mだろうが凡走の可能性は極めて少ない。

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桜花賞の1~3人気馬について書いてきたことをザックリまとめると

ソウルスターリング
母系だけみてもミスエルテより奥行きや成長力は上で、3歳になっての成長が楽しみな中距離馬
父はパワー突進型だが、ドイツ血統特有のしなやかな体質で、脚捌きはTom Fool的で好位自在

アドマイヤミヤビ
母系にNorthern Dancerのクロスが強く東京の坂を駆け上がるときのトモが強靭だが、体型もスピードの乗りも中距離馬で、脚捌きにはクロフネやデインヒルの力馬っぽさも感じる

リスグラシュー
母がLyphard~Northern Dancerの強いクロスで小柄だがトモは確りしていて、Mill Reef的なナタの斬れで差す“女ローズキングダム”

今週の皐月賞に向かうファンディーナも含め、今年の牝馬路線はたしかに粒ぞろいとはいえるでしょう

しかし思い起こしてみると、重要なレースを牝馬が勝つたびに、「これはオークスが楽しみ」と書いてきた記憶しかなかった

待てよ、中距離馬が粒ぞろいなんはわかった
オークスが楽しみなんはよくわかった
じゃあ桜花賞で楽しみなんはどれなんや?
桜花賞馬として、マイラーとして、キラキラと華がある勝ち方をしてきた馬はどれなんや?

桜花賞ウィークになって、そんな根本的なところにふと立ち返って考えてみて、実はマイラーとしてハッとする脚を使ったのは、華のある勝ち方をしたのはフィリーズレビューのカラクレナイのほうではないかと

Halo4×4を持つレッドチリペッパーの孫娘が内1400で3連勝、というのはなかなかわかりやすい字面で、私もずっとこの先入観に縛られてたんですが、改めて血統表やレースや馬体写真を見直すと、代々Unbridledの名血を増幅してきた配合がまずいいし、アグネスタキオンを間に挟んだ緊張→緩和のリズムもいい

体型もむしろローエングリン似で、しかもWorden≒Le Fabuleuxやナスキロやナスペリオン(Mill ReefとChieftainとSeaneen)譲りのしなやかストライドで走ることもわかった

忘れな草賞で内回りの4角で加速できずに人気を裏切ったイストワール(これもWild RiskとナスペリオンがONになったストライド)と配合も脚質も似ているから、これはむしろ大箱マイルで更に斬れ味を増すんじゃないかと

“ナタ斬れロゴタイプ”に田辺が乗ってくるんだから、中距離馬たちを差し置いて桜花賞で◎を打ってもいいのだ、そう思い立ったのが木曜の夜で、でもやはり1400型だと決め付けていたレーヌミノルにまで発想を飛ばすことはできなかった

レーヌミノルはダイワメジャー×タイキシャトル×ロイヤルスキー、スピード×スピード×スピード、マイラー×マイラー×マイラーの配合で、フィリーズレビューで内に切れ込むときの脚は(浜中が非難を一斉に浴びるほどに)ハッとするものだったし、マイルのスピードが一番なのは誰もが認めるところ



とはいえ、JFやクイーンCの完敗をみると、大箱マイルで1~3人気馬に雪辱するのは難しいだろうと私には思えたし、みなさんもそう感じたからこその8番人気だったのでしょう

今日は渋った馬場も通ったコースもよかったにしろ、ゴール板をすぎても後続に抜かれておらず、現時点でのマイラーとしてのスピードと完成度が一番だった、最も“華”のあるマイラーはレーヌミノルだったという完勝

血統表を見てのとおり、ダイワメジャー×タイキシャトルでHalo3×4、同じ配合のシンジュボシをユニオンの一口ピックで推奨したように、ダイワメジャー産駒においてHalo的スピードの血をクロスするのは最善手なのですが、黄金配合のもう一つの柱=Pretty Pollyいじりが全くなされていないだけに、配合面でもレーヌミノルは満点はつけられないしこれまでほめてきませんでした(ダイワメジャー黄金配合については下記エントリを参照)

種牡馬ダイワメジャーは成功パターンの配合がわかりきってるので血統屋にとってはやりやすい種牡馬で、メジャーエンブレムもカレンブラックヒルもコパノリチャードも代表産駒級は全て同じ切り口でほめられるし、現3歳ではボンセルヴィーソにドロウアカード、4歳ではボールライトニングにアストラエンブレム、ここらも黄金配合のセオリーどおりで毎年POGで拾える自信はあるんですが、レーヌミノルはダイワメジャーの10選に入れることはできないです(しかもダイワエンジェルには5年連続でダイワメジャーが配されていて、レーヌミノルの全きょうだいもオープン級こそいませんが全部勝ち馬)

公式ラップは12.7-10.9-11.1-11.8-11.8-11.5-11.9-12.8、稍重馬場を1400m1分21秒7で通過し、最後200mは一杯になりながらも後続も苦しかったというレースで、ブログのコメント欄でどなたかが仰ってましたが昔の内回り桜花賞のような、ラインクラフトが1400型のスピードで押し切って、オークス馬シーザリオの寄り身を凌いだような桜花賞でした

カラクレが勝ったらUnbridledの血統配合がいかに素晴らしいのか、Tapitの血統表を教材に1エントリ立ち上げるつもりでしたが、また別の機会にします(^ ^;)

クイーンCかんたん回顧~ダイワメジャー黄金配合ver.2016
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/159cf635351c70137f0bd8f1176f1c2a

皐月賞5日前雑感~今年もディープ産駒が人気を集める皐月賞ですが

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例によってGCで皐月賞の重賞メモリアルをやってましたが、最近ではロゴタイプとエピファネイアが叩き合った13年、あのレースこそが“ザ・皐月賞”やなあ~と

通過順でいうとロゴが7-7-8-5で、エピファが7-7-5-3、先に動いたエピファをロゴがマークして差したということになりますが、4角~直線にかけてのスピードの乗りがロゴのほうが上で、実はあと200mの地点ではもうエピファを交わして先頭に立ってるんですね

そこからゴールまでは同じ脚色ですからエピファもそんなに失速はしてなくて、中山内回りの4角におけるコーナー加速力、これが半馬身差の明暗を分けたというべきでしょう



しかしそこから2年は、トゥザワールドをイスラボニータが差し切り、リアルスティールをドゥラメンテが差し切り、私が中山向きだと◎にしたピッチ走法をストライド走法が差してしまうという結末がつづいてグウの音も出ませんでしたが(^ ^;)、まあ後付けになりますが馬の力がハッキリ上でしたからね(だからダービーでも逆転はなかった)

ロゴタイプとエピファネイアの場合はダービーで順当に逆転があったわけで、脚質やコース適性で1勝1敗、痛み分けというのがわかりやすくてよかったです

昨年はHaloクロスのディープ産駒が人気を集めたので順当かと思われましたが、この2頭をまとめてねじ伏せたのは母がブライアンズタイム×Sadler's Wellsというヴィクトリー配合で、Roberto的なパワー走法で走るディーマジェスティでした



マカヒキやサトノダイヤモンドよりもパワー体質で、マカヒキやサトノダイヤモンドよりもストライドが小さいディープ産駒が、Hペースの皐月賞を蛯名ダンスとともに捲り差したのです

ディープインパクト産駒は主要4場では小回りで馬場がタフな中山芝が最も苦手、というのが定説としてありましたが、一昨年なんかは中山芝の勝率が最も高かったほどで、これは中山芝が以前より水はけがよくなって荒れなくなったことと、ディープ産駒においてもHaloクロスを持つ馬が増えてきたこと、この二つが理由としてあげられるんじゃないか…ということは以前にも書きました

ディープインパクト産駒全体でいうと
東京芝[227-179-151-976]勝率14.8%連対率26.5%
中山芝[124-91-86-623]勝率13.4%連対率22.9%

しかしHaloクロスを持つディープインパクト産駒は、東京より中山のほうが成績がよい
東京芝[16-10-15-69]勝率14.5%連対率23.6%
中山芝[14-8-6-54]勝率17.1%連対率26.8%

昨年ディープ産駒はG1を計9勝していますが、うち内回りのG1勝ちは、ディーマジェスティ皐月賞、マリアライト宝塚記念、ヴィブロス秋華賞、サトノダイヤモンド有馬記念の4つ

内回りのG1を勝つようなディープインパクト産駒は、母方のヌレサドやRobertoやRibotやLa Troienneのパワーが強く表現された掻き込みピッチで走るか、Haloクロスらしい無駄のない脚捌きで走るか、概ねこのどちらかと言っていいのではないかと

だからきょうだいの中で最もKingmambo的パワーが表現されたピッチ走法のリアルスティールを「ダービーより皐月賞向きのディープなのだ」と◎にしたのは、あの祐一の直線先頭の満点騎乗をもう一度見るにつけ、理屈としては間違ってなかったと今でも思えるし、それをメチャクチャなコーナリングで差しきってしまうのがヘンタイであり天才なのだとしか言いようがない(^ ^;)

ちなみにHaloクロスを持つディープ産駒は、これまで中山の皐月賞には3頭しか出走していません(東京開催の11年にダノンバラードが3着)
16年マカヒキ2着
16年サトノダイヤモンド3着
12年アダムスピーク18着
(アダムスピークのシンガリ大敗は弥生賞8着につづく凡走で、これは体調そのものが整っていなかったという見方もできます)

カデナはディープインパクト×フレンチデピュティはマカヒキと同じで、母母に「Alycidon+Fair Trial」の組み合わせが入ってBurghclereとニアリークロスしているのもマカヒキと同じ





ただしマカヒキはHalo3×5を持つのに対しカデナは母系にHaloなし、そして母母父にSeattle Slewの血が入るだけに、マカヒキより長手の体型でマカヒキよりストライドで走るタイプに出たのは順当といえるでしょう

つまり血統体型走法からみてマカヒキほどは中山内回り向きではないだろうと、距離ロス上等で大外から差し切った弥生賞を見てもそう思うのです

もちろんあれですよ、カデナがドゥラメンテ級のストライドの名馬やったら、また大外ブン回しで届いてしまうかもしれないんですけどね

ちなみにディープインパクト×フレンチデピュティはマカヒキを含めこれまで皐月賞に3頭出走していて、Haloクロスを持たないカミノタサハラ=ベルキャニオン兄弟は馬券に絡んでいません

4/8,9の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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■『ディープインパクト好配合リスト(2014)』で栗山求が推奨したミッキークイーン(牝5歳)が土曜阪神11R阪神牝馬S(G2・芝1600m)を勝ちました。

★ミッキークイーン(牝・母ミュージカルウェイ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104870/
セレクトセールで1億円の値がついた高馬。母はドラール賞(仏G2・芝1950m)の勝ち馬。母の父Gold AwayはNureyevとBlushing Groom を併せ持つのでハルーワソング(フレールジャックの母、ヴィルシーナの祖母)と似ており、母にはさらにMr.Prospectorが入るのでヴィルシーナと構成がよく似ている。全姉インナーアージ、全兄トーセンマタコイヤに続いて3年連続の指名となるが、仮にインナーアージのように馬体が小さく出てしまうと厳しいので★まで。

■『ディープインパクト好配合リスト(2016)』で栗山求が推奨したヘリファルテ(牡3歳)が土曜中山5Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

◎ヘリファルテ(牡・母シユーマ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105945/
サンデーサラブレッドクラブで募集価格1億2000万円。母はサンチャリオットS(英G1・芝8F)の勝ち馬。母の父は現役時代にエクリプスS(英G1・芝10F)とロッキンジS(英G1・芝8F)を制し、種牡馬としては中堅級ながら、「Machiavellian×Storm Bird」と日本でもよく知られた血で構成され、なおかつ堅い馬場を得意としたタイプだったので日本向きの適性が期待できるだろう。母方にMachiavellianが入ってHaloクロスを作るパターンはヴィルシーナと同じ。母に Mr.Prospector3×4があるものの、重厚なデインヒルが入るので浮ついた感じはしない。Danzigを経由したNorthern Dancerクロスは好ましい。芝中距離で大きな期待が掛かる。

■土曜中山11RニュージーランドT3着 ボンセルヴィーソ(POG・望田)

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ジョーストリクトリとメイソンジュニアはファルコンで負かしている馬だから…とジックリ運んで前を可愛がったボンセルヴィーソですが、いざ追い出すと上がりが11.7-11.6と速くなりすぎてまたまた甘さをみせ3着

一方レーヌミノルはHペースを好位で追いかけて直線先頭に立ったら、ラスト1Fは12.8かかってるんですが後続も意外に伸びあぐんだという勝利でした

どちらもダイワメジャーらしいと言ってしまえばそれまでなんですが、ダイワメジャー産駒のG1勝ち5つのラスト1Fのラップは、13.2、12.8、12.6、12.3、11.7

7戦5勝で引退したメジャーエンブレムの2度の敗戦は、ゴール前が11.6の桜花賞と11.2のアルテミスSでした

レーヌミノルもメジャーエンブレムもカレンブラックヒルもコパノリチャードも根っこは同じような脚質で、ダイワメジャーで重賞を勝とうと思ったら上がり11.6の世界にしてはいかんのですよ松山くん…(もっと後ろのクライムメジャーやスズカメジャーも当然不発)

ちなみに先週は中山も阪神も道悪でしたが、ダイワメジャー産駒は両場の芝で[3-1-3-9]、4角5番手以内だと[2-1-3-4]でした

皐月賞一言コメント

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先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました
皐月賞の一言コメント、今回はお食事メニュー風でいってみます

アウトライアーズ:ピサとフレンチのニックスプレート
アダムバローズ:アメリカン・ハーツフライ
アメリカズカップ:Ribot肩の柔らか煮
アルアイン:リアルインパクトのA.P.Indy炒め
ウインブライト:鉄板メニュー新黄金配合
カデナ:マカヒキのSeattle Slew炒め
キングズラッシュ:ルーラーのRoberto巻きTom Foolソースで
クリンチャー:スピリッツミノル掻き込み親父風
コマノインパルス:ビッグウィークRoberto風味
サトノアレス:フィエロのTom Fool和え
スワーヴリチャード:リーチザクラウンHyperionがけ
ダンビュライト:父母道悪巧者ランチセット
トラスト:グァンチャーレのホワイトソース
ファンディーナ:老舗店のナスキロ柔らかピサ
プラチナヴォイス:硬肉バーガー和田捲り付き
ペルシアンナイト:ハービンのナスペリ揚げノーザンスペシャル
マイスタイル:ロジクライ肉硬めで
レイデオロ:ラブリーデイのSeattle Slew炒め

やたらとSeattle Slew炒めを推してくる店ですが(^ ^;)、アルアイン、カデナ、キングズラッシュ、スワーヴリチャード、ファンディーナ、レイデオロと、今年は母系にSeattle Slewを引く馬が多いのも特徴ですな

4/13発売『サラブレ』5月号、4/14発売『ディープインパクト産駒完全データ 2017年2歳』

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4/13発売の『サラブレ』5月号、特集は「知って得する春の狙い所」


http://www.enterbrain.co.jp/sarabure/book/

私は「血統屋が大枚をぶっこむ 4~6月のレースと注目馬はこれだ!」と題して、栗山求さん平出貴昭さんと、皐月賞やダービーやオークスやNHKマイルCなど、今春の重賞・オープンでの注目馬を5頭ずつ取り上げています
(全くどうでもいい情報ですが、マイパソコンで単語登録を呼び出すときに「ht」と打つと、HabitatとHigh TopとHigh TimeとHard Tackと平出貴昭が選択表示されます)

くりがしらさんの連載「QN~厩舎ニックスリサーチ姉弟」の最終回、須貝厩舎編もぜひご一読ください

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平出さんといえば、「血統屋」から新著『ディープインパクト産駒完全データ 2017年2歳』も本日より発売になります

以下栗山ブログよりコピペ

2015年に誕生したディープインパクト産駒(現2歳)のパーフェクト資料です。「血統屋」サイトから電子書籍でお求めいただけます。
http://miesque.com/c00040.html
※上記ページよりサンプルもご覧になれます

「全頭血統解説&評価&厩舎・馬主データ&推奨馬」という副題がついているように、全頭の血統解説、クロス、馬主、セリで売られたものならセリ価格、厩舎などのデータを網羅(4/9時点に判明しているもの)。性別、母名はもちろん、母の父、祖母の父、3代母の父を同時に記載し、系統別に色分けしたことにより、代々どんな種牡馬が交配されているか一目瞭然です。

また、平出貴昭さんがジャッジする「良血度」「配合評価」を全頭掲載。「ディープインパクト産駒の狙い方」「推奨馬」も惜しみなく披露しています。昨年版ではファンディーナを見事推奨! 今年挙げた10頭のなかにも当たりが潜んでいることでしょう。2017-18年POGシーズンのディープインパクト産駒を攻略する上で欠かせない“使える資料”です。全14頁。

※「Yahoo!メール」などのフリーメールをご使用の場合、購入確認メールが自動的に迷惑メールフォルダに仕分けされてしまう場合がございますのでご注意ください。IDとパスワードの入力は、コピー&ペーストではうまく行かない場合がございますので、手入力をお勧めいたします。

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私もぼちぼちPOG関係のお仕事にも取りかかっておりますが、あのクラブのあのディープ、血統配合が満点なだけでなく、馬を見た人もみんな口を揃えて絶賛しますな~(平出のオススメ10頭にも当然入ってました)

競馬道OnLine G1スペシャル予想~皐月賞

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3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この春も高松宮記念から宝塚記念まで、栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します

今週の皐月賞は栗山求の担当で、有力馬3頭(ファンディーナ、スワーヴリチャード、カデナ)の血統分析と直前予想を行います

有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください(血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません)

小倉圭輔さんと小島友実さんの見解もぜひ参考になさってください
http://www.keibado.ne.jp/sp2016/


土曜のボツ予想~NearcticはCC

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アンタレスはミツバはノリが乗ったら先行差し変幻自在みたいに言われますが、ゴールデンジャックの孫ですから馬群に入ったらアフリート魂逆噴射、ようは行ききるか一番外を捲るかの二択で乗ってるわけで、となると1800mでフルゲートの内枠の今回はちょっと難しいのでは

ロンドンタウンはフジキセキにDeputy MinisterとIn RealityとEight Thirtyを重ねた砂黄金配合で前走◎でいってみたんですが、Relaunchのダラッとしたところが出た脚質で、1800だとちょこっと忙しいというか2000のほうが好位からダランと捲れるイメージ

アスカノロマンはSecretariat5×5らしい柔らかストライドで大箱の軽い馬場で伸び伸び走らせたいので中京1800重がベストコースやと思いますが、そのわりには昨年のアンタレスも前走マーチも悪い内容ではなかった

グレンツェントは58を背負うとなると、ここはもうひとひねりして上がり馬◎ナムラアラシで



阪神2000の鬼ナムラビクターの弟で、本馬も阪神ダ[3-0-0-1]、唯一の着外は休み明けで+12キロ、母ナムラシゲコはあのナムラコクオーの5/8同血の妹にあたります

前走伊丹がスローの前残りを一気の差しで強かったし、ここも先行馬は多いので気楽に外から追い込めば面白いかと…ちなみに兄ちゃんは14年アンタレスを9-10-8-2と捲りきってます

蓬莱峡は▲エルプシャフトがここもモノの違いでナデ斬るかもしれないですが、前走は坂を上がってからグイグイ伸びての差し切りでSir Gaylordクロスのディープ産駒らしい前輪駆動な走り、ここは前の組に有利とみて◎ジークカイザーで

母ヒルダズパッションがバレリーナS(米G1・ダ7F)勝ち馬でNureyev≒Sadler's Wells4×3、Northern Dancer≒Icecapade5×4・4、Gone WestやClever Trickなんかが入って短距離向きのパワーを伝えそうで、前走須磨は1800mに短縮して変わり身をみせました



そういえば昨日クレバーさんと「Dawn Approach(New Approach産駒ながらミオスタチン遺伝子CCの2000ギニー馬)はノノアルコ臭がする」ってな話をしてたんですが、Northern Dancerを経由しないNearctic系ってノノアルコとかClever Trick~Phone Trickのラインとか、硬肉豊富で短距離をパワーで走り抜くようなタイプが多いです(だからC-アレルがNearcticを通じて拡散されたという説にも納得)

ノノアルコ(これも2000ギニー馬)といえばKaties(愛1000ギニー馬、ヒシアマゾンの母、スリープレスナイトの母母)の父として日本では知られますが、Katies牝系特有の力馬っぽさとか、Dawn Approachのサドラー系とは思えないパワー突進とか、ジークカイザーがディープ産駒にしてはパワー体質で1800に短縮して内容が良くなったところとか、私には共通する何かが感じられるんですよね





中山GJは◎アップトゥデイト、クロフネ×トニービンのクロペリオンで牝系もスタミナ豊富、ここはいつもハナを叩かれるドリームセーリング(これもホエールキャプチャ全兄のクロペリオン)が出てこないので、打倒○オジュウチョウサンのチャンスは残されているのではないかと

ちなみに2007年以降の障害戦において、勝ち鞍数の多い種牡馬は順にダンスインザダーク、シンボリクリスエス、クロフネ、オペラハウス、タニノギムレットで、前にも書きましたがRobertoって障害に向いた血なんですかね(オジュウチョウサンも母父シンボリクリスエス)

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」でははなみずき賞を、「厳選予想 ウマい馬券」でははなみずき賞と中山6Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします

日曜のボツ予想~ステゴ×A.P.Indyでも脚質は真逆

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福島民報は売り出し中のネオユニヴァース産駒○サンデーウィザードとステイゴールド産駒◎ステイインシアトルが注目、どちらも血統どおり内回り小回りではほぼパーフェクトな内容でオープンまでのぼり詰めてきました

土曜の福島芝は逃げた馬が[4-1-0-2]でまだあんまり外差しがきかないだけに、この枠なら▲マイネルミラノの番手でOKのステイで



いわゆるノーザンテースト増幅の黄金配合ではなく、母母Weekend in SeattleがA.P.Indyの全妹でこの母方の北米血脈の優秀さで走っているようなステゴ産駒だけに、福島のオープン特別あたりが落としどころという気もするのでね

難波は▲ポルトドートウィユのアッサリは当然アリとして、マイルは少し短い◎ミエノサクシードはA.P.Indy的な体型&ストライドで走るのでこの阪神外1800mがベストでしょう



ペースはそこそこ流れそうだし、△ハナズレジェンドがどちらかというと小回り向きの差しだけに、ここは川島正念場です(・∀・)

というわけで、どちらもステイゴールド×A.P.Indyが◎となりましたが、母父A.P.Indy(BCクラシック)のミエノが大箱向きのストライド差しに出て、母父Belong to Me(Danzig直仔でD6Fの北米重賞勝ち)のステイが小回り向きの小脚先行に出たのは順当

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では皐月賞を、「厳選予想 ウマい馬券」では皐月賞と春興Sを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

追記
阪神6は◎モンスールデジール
非Northern Dancerのマンハッタンカフェを母父に置いて、自身はNorthern DancerとAllegedとKingmambo≒クラウンドプリンスのニアリークロス
パワーに偏ってはいますがワークフォース産駒としてはかなり高得点な配合で、阪神内1400もズンドバとみました



追記2
福島8は◎ファイアクリスタル
ネオユニ×デインヒル×Nureyevの配合どおりの粘着捲り脚質で、大箱スローの斬れ味勝負では出番なしですが、3歳時に中山マイルでヒーズインラブと叩き合った3着は好内容(カープストリーマーがシュタルケでグリグリ押し切ったやつね)
ちょっと時計のかかる小回り1800はベスト、牝馬限定のこのメンツなら狙いは十分立つ



追記3
千種川は1200なのに先行馬が少なく、積極策を示唆している◎スズカプリオールで
プリサイスエンド×キングヘイローはシゲルベンガルトラにメイショウユキチとJRA出走3頭全てが勝ち馬となっている隠れ黄金配合
根拠はShy Dancer≒Lady Be Goodのニアリークロスで、芝ダ兼用のパワー短距離型が出る配合なので今の阪神で先行ならひと踏ん張りききそう





第77回皐月賞回顧~リアルインパクトをA.P.Indyで炒めたら

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中山11R 皐月賞
◎8.ファンディーナ
○5.レイデオロ
▲16.クリンチャー
△6.アウトライアーズ
☆17.ウインブライト
注3.コマノインパルス
注7.ペルシアンナイト
ファンディーナの3代母クードジェニーはフランスの2歳女王で、そこに一流種牡馬が代々かけられてきたが、母父ピヴォタルがアウトサイダー血脈豊富なアウトブリードで、良血が強すぎて煮詰まりそうなところを巧く希釈しているといえる。クードジェニーの全兄マキャヴェリアンは父としても父父としても母父としても成功し、ヴィクトワールピサやヴィルシーナ=ヴィブロス姉妹などの母父でもある。ファンディーナとヴィクトワールピサはサンデーサイレンスとマキャヴェリアン=クードジェニーを通じるヘイローのクロスを持つなど配合パターンがよく似ていて、岩田が乗って中山の4角でうなりながら加速するさまもよく似ている。だから皐月賞を狙ってきたのは正解だろう。
マキャベリアンの父系は牝馬がよく走ることでも知られ、今オセアニアで連戦連勝の女傑ウインクスや、北米史上最強牝馬の一頭にあげられるゼニヤッタは、ともにマキャヴェリアン直仔ストリートクライの娘だ。ストリートクライの息子ストリートセンスは現在日本で供用中だが、これも初年度産駒を見るかぎりどうやらフィリーサイアーの傾向を示している(ヴィクトワールピサ産駒もジュエラーをはじめ牝がよく走る)。ディープインパクトも牝馬の大物を多く出している種牡馬だが、そういう血統背景から、柔らかく大きく、強く速く動けるとびきり素晴らしい牝馬が現れたのだから、ウオッカのダービー制覇ぐらいのことをやってのけても何の不思議もない。
ファンディーナが勝つとしたらヴィクトワールピサやアンライバルドのように4角でうなりながら先頭に立つはずだから、相手にはトライアンフマーチのようなマイラーでもいいから俊敏で自在味のある差しを拾うというのが基本線。カデナとスワーヴは大跳びで内回りの4角で加速できるタイプではないので、オッズまで考慮するならば消しでいきたい。前で拾うとすればハイペリオン的なスタミナが凄い配合のクリンチャーだろう。

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同じ芝2000mの8R鹿野山特別が1.58.7、昨年の鹿野山が2.00.1でしたから、昨年よりも高速かつ外差しがきかない馬場で行われた今年の皐月賞

レースは59.0-58.8で勝ち時計1.57.8という平均ペース、しかし中盤が12.2-12.4と緩んで上がり3Fが11.4-11.4-11.7、58.4-59.5のHペースで流れた昨年の勝ち時計が1.57.9ですから、この馬場でこのペースだと外を回って差すのは、それこそドゥラメンテ級の爆発力がないとなかなか難しい

ペルシアンナイトはこの馬場で早々とラチ沿いに潜り込み、しかも向正面でファンディーナの直後の5番手までスルスルとポジションを上げていったのが圧巻で、しかし4角でペルシアンと並んでいたアルアインが直線で反応して抜け出したところがゴールでした

「ハービンジャー産駒はダートも短距離も一息で(全勝ち鞍206勝中179勝が芝1600m以上)、活躍の場が芝中距離に偏っているのに、この種牡馬成績はなかなか優秀というべきで、でもディープ産駒と活躍の場がかぶりすぎるのでどうしても大一番で後塵を拝してしまう」とよく言われます

今日はインを捌いてついにG1勝ちかと思われたのに、また前にディープ産駒が、同じ池江厩舎の同じノーザンファーム産のディープインパクト産駒がいました

アルアインについては一言コメントで“リアルインパクトのA.P.Indy炒め”と評したように、母ドバイマジェスティがBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)の勝ち馬で、そこにディープインパクトを配して「父中距離×母短距離」ですからリアルインパクトのような機動力ある先行脚質に出たのは順当



A.P.Indyの影響でリアルインパクトを少し胴長にしたような体型をしていて、毎日杯の勝ち方もリアルインパクトの1800版みたいに見えました(ちなみに母父Essence of Dubaiは9FのG2スーパーダービーの勝ち馬で、Nasrullah≒Royal Charger6・6・7・7・7・8・8×6・6・6・6とNasrullah血脈がやたら多い)

私はもう少しペースが速くなるとみたので、1800型の先行ではあと1Fがシンドイんじゃないかと思えたんですが、二冠や三冠を獲るような傑出馬がいない場合、三冠全て分け合うような年の場合は、ロゴタイプやキャプテントゥーレやノーリーズンのような中山記念タイプ、1800タイプがスピードで押し切ってしまうことが皐月賞ではままあります

だからアルアインのこの勝ち方には驚きはないんですが、母も自身も5代アウトでしかも5月生まれで、こういうディープ産駒が皐月賞を勝ったというのはかなり驚きです

思い起こせば新馬戦も、ムーアが乗ってあんまり強くないメンツに何とか勝ったという印象しかなかったし、しかしこの馬は使うごとに着実に力をつけてきて、シンザン記念の頃と比べても体質や動きにしなやかさが増してきたように見えるし、そしておそらくこれからまだ強くなるでしょう

ダンビュライトは今日の馬場で外を回してファンディーナにプレッシャーかけながら、しかも最後までしぶとく脚を伸ばして3着というのは評価できるし、ハッとする速い脚は全然ないんですが確かな持続力を感じさせます

上がり11.4-11.7ですから後方から差してきた連中も脚は使ってるわけで、しかしスワーヴリチャードもカデナも最速スピードに乗ったのは直線半ばからで、ロゴタイプの年のエピファネイア然り、ヴィクトワールピサの年のローズキングダム然り、ノーリーズンの年のタニノギムレット然りで、そういう脚では皐月賞はなかなか差しきれない(4角ノーブレーキでコーナーを直線に横切った一昨年の勝ち馬は除く)

だからスワーヴもカデナもダービーで着順を上げてくると私も思いますが、今日のパドックを見ていてもスワーヴはもうちょっとトモに肉がついてほしいし、ダービーまでにもうちょっとつくのかどうか

クリンチャーはAureole魂の先行馬なのでこの外枠はむしろ歓迎だったし、外からかぶせられなければ最後まで頑張るとは思ったんですが、DanzigとGraustarkをクロスするディープスカイ産駒、高速馬場を11.5-11.5で上がれる馬ではないです

レイデオロはTom Foolな自在脚質なので中山でどこからいっても差せると思ってましたが、あんなに位置取りが後ろになったのは意外でしたね

ファンディーナはパドックの映像はそんなに細いとは思いませんでしたが、今日の流れで4角持ったままで、最後止まるにしても一度もビュンと反応することがなかったのは、今までと何かが違ったとしか言いようがない

まあ3連勝の内容はエゲツない脚を400m使っただけですから、今日は上がり3Fのレースになってガス欠してしまったという見方もできるでしょうが、この負け方は私は走ってないと思います

いつも書くように、歴史的な名馬でもあのとき何であんな負け方しちゃったんだろうねえ…というレースは一つや二つあるもので、どう考えてもフラワーやつばきの加速は普通じゃなかったし、こんな負けぐらいでどうこう言うのは早計でしょう

また配合大喜利やります~ファーストナイトの後継繁殖をつくろう

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明後日から京都入りしますが、某有力牧場と某有力クラブと某有力サイトのお仕事が重なっており、ああ三つ目のは血統屋のPOG書籍やから有力ではないかな(^ ^;)

そんなわけで月末までかなり多忙なんですが、こないだツァーリーナ大喜利のお題をいただいた上野さんからある相談を受け、あまりジックリ考える時間もないのでまた大喜利やっちゃおうかと…こないだの大喜利もね、なるほどこういうのもアリやな~、組み合わせてみると面白いな~という提案がけっこうあったのでね

本馬ファーストナイトは愛ダービーと英オークスに勝った女傑Balanchineの妹で、ドリームライナー(5勝)やモーニングフェイス(忘れな草賞)を産んだ優秀な繁殖
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a010a9f/

もう高齢ですが後継繁殖がとれれば…と上野さんが譲り受けたとのことで、ズバリお題は「ファーストナイトの後継繁殖をつくろう」

Sadler's Wells直仔ですからさすがに古めかしい感はありますが(^ ^;)、3代母A Wind Is RisingがRoyal Charger≒Nasrullah2×2、そこにPrince JohnやAffirmedがアウトブリードされて、ファーストナイト自身はBold Reason≒Francis S.3×4、筋の通った牝系で活躍馬が近くに出ているだけあって、代々の配合はちゃんとしてます



これに何か付けて娘がとれたら、それにサトノダイヤモンドやドゥラメンテやオルフェーヴルなんかを付けて好形になるような、そんなところを考えていただければと思いますm(_ _)m

Exclusive Nativeの母母Good ExampleはEight Thirtyとニアリーでニックスなので、ドリームライナーのようにダート方面狙うのならばここ狙う考えもアリですよね(ショウナンマイティの母ラグジャリーはEight Thirty≒Good Example6×6でもあります)



Bold Reason≒Francis S.を活かすのならば、モーニングフェイスのようにBusanda≒Blue Eyed Momoの同血クロスにしたりとか、このへんはみなさん考えそうな手筋ですかね



ファーストナイトは5/2にルーラーシップの仔を出産予定なので、今月末までには何か答えを出したいと思っています

ちなみにツァーリーナはヨハネスブルグの予定でしたが、エピファネイアかリーチザクラウンに変更になる可能性が出てきました…いずれにしてもとまったらまたここでもお知らせしますね

「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

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先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました
ファーストナイトの配合大喜利の書き込み、興味深く読ませていただいてますが、今週いっぱいぐらいまで受け付けますので、何か妙案があればよろしくお願いします


◆夏馬

「気温25℃のポカポカ陽気で、春雷は母父マイネルラヴの夏馬キングハートが面白いんじゃないか」と書いたんですが、千種川を勝ったアズマクィーンも昨夏の北海道で出世した馬

そして先週はGreen Desertの血を引く馬がよく走り、血統表の1~3代目にGreen Desertの血を引く馬(TARGETの「馬データ検索」→「3代内種牡馬 Green Desert」で抽出)が[5-3-0-8]で単回値353複回値141、アルケミストやエネスクやヒハマタノボルなど穴もバンバン出てました

このGreen Desert群は全連対率15.2%に対し6月も7月も8月も18%以上で、「夏の北海道の芝短距離ではNever Bendを狙え」は当ブログではおなじみの格言ですが、気温が上がるとともにNever Bendのような血を引くパワー体質の夏馬が調子を上げてくる、ということはそろそろ頭に置いておくべき時期だろうと




◆ハービンジャー再度まとめ

ハービンジャー当たり年を象徴するかのようなペルシアンナイトの力走でしたが、つづく春興もハービンジャー産駒のヒーズインラブが差し切り

3/23の当ブログで「シュタルケはデインヒルを中山の3角から吹かしながら乗るのが上手い」と書きましたが、これでデインヒル持ち+シュタルケ+中山芝マイルは驚愕の[3-3-0-0]となりました(^ ^;)

先週終了時点で、ハービンジャー産駒のオープン馬は、ペルシアンナイト、ベルーフ、プロフェット、ドレッドノータス(以上重賞勝ち)、ジェラシー、サトノアリシア(以上オープン特別勝ち)、トーセンバジル、テルマディカラカラ、ヒーズインラブ、ポトマックリバー、マイネルサージュ(以上準オープン勝ち)の計11頭に(オープン馬の定義があやふやですが、今回はオープンと準オープンの勝ち馬とします)

いつも書くように、ハービンジャーはNorthern Dancer4・6×4・5を持つのでNorthern Dancerの薄い繁殖と交配するのがセオリーで、重賞勝ち4頭の母は全て非Northern Dancerクロスだし、オープン馬11頭のうち母がNorthern Dancerクロスを持つのは3頭(サトノ、テルマ、ポトマ)だけ



そしてこれも前にまとめましたが、Special(ペルシアン、プロフェット、ジェラシー)、トニービン(ジェラシー、ポトマ)、ダイナサッシュ(ベルーフ)、フジキセキ(トーセン)、Dangerous Dame(ヒーズ)、Indian Hemp(ヒーズ)、フォーティナイナー(ポトマ)とナスペリオンを狙った配合がよく成功していて、当然ナスペリオン的斬れ味を引き出す効果が大なり小なりあります

上がり33.2というハービンジャー産駒とは思えない鋭い脚で追い込んだヒーズインラブですが、以下のように母父IncludeはTurn to Talent≒Too Bald3×4で、両者の母母Dangerous Dameが典型的なナスペリオン(ハーツクライとCapoteのニックスもナスペリオンのクロスで説明できる)



┌Nasrullah
Dangerous Dame
│ ┌Hyperion
│┌○
└△

一方で母系にナスペリオンを持たないドレッドノータスやマイネルサージュは、戦績を見てのとおり斬れ味勝負ではなく先行粘りでベストパフォーマンスを発揮しています

ハービンジャーとDansiliがナスペリオン的に斬れる理由
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7ee3062dfc82b5ee11f67c822003c635

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