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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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日曜のボツ予想~外差し馬場で捲り合い

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福島記念は◎サンマルティン
小回り2000mの重賞を勝てると書きつづけてきたし小倉記念につづいて◎です
福島芝も外差しがききまくってるのであの競馬でいい
相手は「ステイゴールド×アドマイヤコジーン」の新黄金配合で「父中距離×母父マイラー」の○ウインブライトが福島なら本領の捲り差しで
あとは母ランペイア譲りのSir Gaylord的な非力な後駆の▲マサハヤドリーム(母母スマラがSir Gaylord=Swansea3×5)、平坦芝2000mは2戦2勝で、前走の捲りが鮮やかだっただけにここでも注目







福島2歳は人気筋ですが、◎ヴェルスパーと○アンヴァルのカナロア2騎が強いと思います
カナロア産駒はここまでJRAで39連対していますが、TARGETの脚質別成績は逃げ3、先行25、中団10、後方1
デビュー戦から優等生な好位差しができる性格も長所の一つで、ここは前がガリガリやりそうなだけに好位で我慢して差せるのも有利
夏に社台SSにお邪魔したとき、アブがうるさく飛び回っていてオルフェなんかは大立ち回りを演じてましたが(^ ^;)、カナロアは「アブうっとおしいけど、今客がきてるから我慢しよう…」という表情でジッとしてたのが印象的で、産駒も顔つきからして大人しそうなのが多いです



観月橋は◎ロイカバード
母アゼリは24戦17勝(うちG1を11勝)の北米年度代表馬、ディープ産駒にしてはしなりやバネをあまり感じないパワー体質、このダート替わりは狙ってみたい…というかW5はこれ塗ります

「No.1予想」ではエリザベス女王杯を、「厳選予想 ウマい馬券」ではエリザベス女王杯と黄菊賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします
今日もこれから競馬場へ、エリ女回顧はたぶん月曜に


ハービンジャーとDansiliがナスペリオン的に斬れる理由(2)~代表産駒はNureyevとNijinsky

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これは来週の軽種馬農協青年部の研修用にまとめていたネタなのですが、ハービンジャーの代表産駒(G1連対馬)、ペルシアンナイト、ディアドラ、モズカッチャンの3頭は、いずれも母系にNureyevとNijinskyを持っています







「ハービンジャーとDansiliがナスペリオン的に斬れる理由」でも書いたように、社台グループがハービンジャー導入を決めた理由として、父Dansiliが日本向きのナスペリオン的な斬れをよく伝える、というのが一つあったのだと

だからハービンジャーにNureyev(母Specialがナスペリオン)をもってくることで、ナスペリオン的な斬れを引き出すことができるのだろう…ということもそこで書きました





そして2006年の凱旋門賞、直線先頭に立ったディープインパクトにRail Linkが襲いかかって差し切ったあのレースが、Dansiliに着目する決定打となったであろうことも想像に難くない

社台グループの野望を打ち砕いたナタの斬れ味、それを日本で再現すべく、Dansiliの代表産駒ハービンジャーを導入し、Nureyevの血を引く繁殖に配して、2年目の産駒からペルシアンナイトとディアドラが出た

あれから十年、凱旋門賞のタイトルには未だ手が届きませんが、敗戦から得られたものもいろいろあったのだと、Rail Linkの血統表を見ると改めて思います

ハービンジャーにNureyevとNijinskyを持ってくるというのは、ナスペリオンとNijinskyをクロスすることであり、それはナスペリオン的な斬れ味を発揮できる体質と体躯を得ようとすることであり、それはつまりハービンジャーやDansiliの斬れがHasili由来だという根拠ともなる

ただしモズカッチャンは父(Northern Dancer4・6×4・5)も母(Northern Dancer5・5・7×5・5)もNorthern Dancerのクロスが過多で、だから配合はペルシアンナイトやディアドラほどほめてはきませんでした



ハービンジャーの活躍産駒でみても、重賞連対馬11頭のうち、母がNorthern Dancerのクロスを4×4以上の濃さで持つのはモズカッチャンとアグネスフォルテだけで、こういう配合は基本的には私は推奨しないし、あまり真似するべきでもないだろうとエリザベス女王杯を勝った今でもそう言います

NureyevとNijinskyをもってくるのが黄金配合ならば、その両方を併せ持つキングカメハメハ肌との配合は大成功して不思議ないのですが、ハービンジャー×キングカメハメハはJRAに10頭が出走し勝ち馬は3頭だけ

しかもモズカッチャン以外の2頭は1勝馬で、今のところ成功しているとまではいえず、それはNorthern Dancerクロスが過多になりがちだからでしょう

今日は朝イチでキャロ会報の原稿を入稿(次号は「血は水よりも濃し」拡大版です)、それから荷物をまとめて名古屋入りするので、レース回顧はぷらっとこだまの車内で書くことにします

ハービンジャーとDansiliがナスペリオン的に斬れる理由
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7ee3062dfc82b5ee11f67c822003c635

11/11,12の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2017)重賞勝ち馬の弟妹編』で望田潤が推奨したジャンダルム(牡2歳)が土曜京都11Rのデイリー杯2歳S(G2・芝1600m)を勝ちました。

◎ジャンダルム(牡・父Kitten's Joy・母ビリーヴ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015110013/
ファリダットの半弟。母母グレートクリスティーヌは強力な父母相似配合のDanzig産駒で、そこにサンデーサイレンスをアウトブリードして短距離女王が生まれた。本馬はKitten's Joyとグレートクリスティーヌとの間で密なクロスが派生し、これまでのビリーヴの仔では最も配合が良いと思う。短距離で3勝していざNHKマイルへ。(望田)

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2016)ステイゴールド編』で望田潤が推奨したウインブライト(牡3歳)が日曜福島11Rの福島記念(G3・芝2000m)を勝ちました。

○ウインブライト(牡、父ステイゴールド、母サマーエタニティ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014100222/
ステイゴールド×アドマイヤコジーンという組み合わせは本馬の全姉ウインファビラスとペルソナリテしか出走例がなく、この2頭が阪神JFに駒を進めて2着と6着に入線したのは快挙と言うべきだ。ロイヤルサッシュとミセスマカディーの血脈構成がよく似ており、ダイナサッシュ≒アドマイヤマカディの3×3になるのがニックスの根拠。そしてロイヤルサッシュ≒ミセスマカディーのニアリークロスを持つ馬も、上記2頭以外にスノードラゴンしか見つからないのだからまた驚かされる。現時点ではスーパーニックスと言っても差し支えなく、後追いと言われようが恥も外聞もなく全弟も狙う。(望田)

■『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で栗山求が推奨したフィニフティ(牝2歳)が日曜京都4Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

○フィニフティ(牝・母ココシュニック)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104779/
キャロットクラブで募集価格5000万円。富士S(G3)を勝ち、天皇賞・秋(G1)で2着となったステファノスの全妹。「ディープインパクト×クロフネ」はコンスタントに良駒が出ており、18頭中15頭が勝ち上がっている。2歳戦から活躍できるだろう。(栗山)

■土曜東京8R1000万下 ハナレイムーン(ディープ・望田&栗山)
■日曜福島5R障害未勝利 ジュールドトネール(ディープ・栗山)
■日曜京都11Rエリザベス女王杯3着 ミッキークイーン(ディープ・栗山)

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強力な相似配合でDanzig的なスプリントをよく伝えるグレートクリスティーヌにサンデーサイレンスをアウトブリードし、つまり緊張→緩和のリズムで短距離女王ビリーヴは生み出されたといえます



だからビリーヴの産駒の代では、また強いクロスを持つ種牡馬を配して緊張→緩和→緊張のリズムにするのが最もオーソドックスで、その場合グレートクリスティーヌの持つNorthern Dancer≒IcecapadeやPetitionやOlympiaやFighting Foxのクロスと脈絡する血をその種牡馬もクロスで持っているというのが、この牝系のスピードを活かす上では最も有効だろうと

だから父Kingmambo(Nashua≒Nantallah3×5)のファリダットも父Medaglia d'Oro(5代アウト)のフィドゥーシアも決して悪い配合ではないけれど、Northern Dancer3×5、Tom Fool≒Attica4・4×5、Thong=Lt.Stevens5×4、Hail to Reason5×4と強力な父母相似配合のKitten's Joyのほうが更にベターな相手だろう、ということでビリーヴの仔を初めてPOGで推奨しました





緊張(相似配合)→緩和(アウトブリード)→緊張(相似配合)ということですね

レースは超スローで上がり12.6-11.6-11.3、外マイルでもこれだけ上がり2F特化になると当然脚の回転の速い馬が有利で、インに潜り込むときのシャカシャカピッチ走法はこれぞEl Prado、これぞTom Fool

アッゼニへの急きょの乗り替わりを危惧する声は少なからずありましたが、いつも書くようにTom Foolは俊敏自在のピッチ走法で操作性抜群の血なので、少頭数のスローで乗り難しいところは何もないだろうと思ってました

ウインブライトの新黄金配合、ダイナサッシュ≒アドマイヤマカディのスーパーニアリークロスについては11/9のエントリで書いたばかりですのでそちらを
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/8a7afdeedbc2321f6d4b0458537f0250

今日から東京入りでバタバタしてて、エリザベス女王杯の回顧は今晩にでも、改めて映像を観ながら書きます…2歳勝ち馬評価はたぶん厳しい…

第42回エリザベス女王杯回顧~今年も上がり特化、忍者走法で流れ込む

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一昨日は名古屋入りして、今回は魚介とコリアン(ソウルで食ったのには及ばないが美味いケジャンにありつく)、昨日から東京入りしてます





のぞみに乗り込む前に安定の住よし

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京都11R エリザベス女王杯
◎12.スマートレイアー
○17.ルージュバック
▲11.ディアドラ
△6.リスグラシュー
×10.ミッキークイーン
×16.ヴィブロス
注8.タッチングスピーチ
京都の芝は相変わらず少しタフだが、デイリー杯も比叡Sも勝ち馬は最内から抜けてきたように、決してインが伸びない馬場ではない。マリアライト=ヌーヴォレコルトで決まった一昨年のエリザベス女王杯は、1~5着までクビ・ハナ・1/2・クビの接戦だった。3~5着のタッチングスピーチとルージュバックとスマートレイアーが、二つ年を取って今年も出てくる。ルージュとスマートは前走G2を快勝し、衰えを感じさせないどころが更に進化充実しているところを見せてもいる。
クロコスミアは和田のテン乗りだから、おそらくそんなに緩めず、悔いの残らない逃げを打つだろう。昨年のような上がり3Fの競馬にはならないか。若いころは母方のマイラー資質が強かったスマートレイアーだが、年を重ねるとともにウインドインハーヘアとホワイトマズルの重厚なスタミナが発現してきて、今年は2000m以上では[1-2-0-0]、図太い中距離オバチャンに変貌してきた。男馬相手にもヒケを取らない持続力を信用したい。
大箱の持続戦となるとリスグラシューにも食指が伸びるが、京都の大レースでハーツクライの単勝はやっぱり買いにくい。昨年はクイーンズリング、一昨年はタッチングスピーチに◎を打った。今年は持続戦想定だからタッチングのほうを拾いたい。

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和田がハナを切るとするとスローに落としすぎることはないだろうから、マリアライトが勝ってタッチングスピーチとルージュバックとスマートレイアーが3着争いを演じた15年の再現というか、あれをベースに予想を立ててみたのですが、康太がハナを奪ってスローに落として上がり11.6-11.2-11.6
先週の京都芝はハッキリ内有利のバイアスだっただけに、こうなると番手から先頭に立ったクロコスミアをイン好位のモズカッチャンが差し切ったところがゴール
とはいえ、ここ5年のエリザベス女王杯は15年以外は全部上がり3F特化のレースで、手の内を知り尽くしている牝馬たちによる外2200戦はこういうレースになる可能性が80%なのだ…という頭で予想すべきだったということでしょう
京都外回りの上がり3F特化戦となると、上手に下って軽いピッチで流れ込める血が有利で、クロコスミアは母父がSeattle Slew系でも最軽のスピードを誇るCapote~ボストンハーバー、シングウィズジョイはマンハッタンカフェ×シンボリクリスエスでボルキロのクロス、Bold Ruler的忍者スピードでサササッと流れ込む馬が2年連続で穴に



モズカッチャンの母系は優秀で、牝祖Bright TiaraはQエリザベス二世S(英G1・芝8F)のPoet's Voiceや南部杯のゴールドティアラの母でステファノスの3代母、このベストブートからの枝もモズやクインズパリジャンなどが出ており、ゴールドティアラやベストブートの血統表を見ると母系に入るSecretariatやBuckpasserの優秀さを再認識せざるをえない
望田botに出てくる「スペシャルウィークが母父として優秀なのはマルゼンスキーが母父として優秀だから、マルゼンスキーが母父として優秀なのはBuckpasserが母父として優秀だから、Buckpasserが母父として優秀なのはWar Admiralが母父として優秀だから」というやつですね





ミッキークイーンは昨年も今年も一番強い競馬をして3着、しかし京都外回りでもこれだけ上がり特化のレースになると、ストライドで走る馬は“最も強い3着”になりがち

ヴィブロスはHaloクロス馬らしく何でもできる自在脚質で、16番枠で外々を回らされるよりは出していって好位を取ってインに寄せる策、ただ出していったぶんペースダウンしたところからちょっと噛んでしまった

スマートレイアーは直線マキシマムドパリとヴィブロスの間を割ろうとしましたが、この2頭がそれほど弾けなかったので進路が取りにくいところはあったかな、でも上がり特化のレースで差しに回ってはHyperionオバチャンはここまで

リスグラシューはレース上がりと着順がきれいにリンクするタイプで、上がり12.8の桜花賞と12.4の秋華賞と12.2の阪神JFが2着、12.0のローズSと11.9のチューリップが3着、上がり11.6のオークスが5着、同じく上がり11.6のエリ女が7着
ディープ×Rivermanは上がり11.5を鋭く差せるけれど、ハーツクライ×Mill Reefは上がり12.0でないと届かない

ルージュバックはオールカマーでは最内から抜け出してビックリでしたが、あれは最内に突っ込んだから、つまり視界が右半分開けていたから抜けられたんじゃないか、という疑念は残った
今日は大外から追い込んではノーチャンスでしたが、ムーアもイン伸びはわかっているので直線は真ん中を割ろうとはしていて、でもけっきょく一番外に持ち出さざるをえなかったのは、やっぱりスローでバラけない馬群を割るというのは難しかったんじゃないかと…馬群を気にせず走ったときは間違いなくG1級なんですが…ね

「一口好配合ピック」ロードから計4頭ピック

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おかげさまで今年も好評をいただいている「一口馬主好配合馬ピックアップ(2017~18)」ですが、昨日ロードサラブレッドオーナーズから栗山が2頭、望田が3頭ピックしました(1頭はダブルピックなので計4頭)
http://miesque.com/c0044.html
ここも様子見できそうな馬は6頭ほど様子見してますので、追加ピックの可能性は少なからずあります

現在キャロット(16)、シルク(11)、ジーワン(8)、東サラ(7)、ラフィアン(5)、ロード(4)、ウイン(3)、ノルマンディー(3)、ユニオン(3)、ワラウカド(2)からピックしています

競馬道OnLineプレミアム予想 11/18,19

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3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、「栗山求、望田潤 今週のBLOOD穴ライズ!」という新コーナーを開始することになりました



今春まではG1レースのみの予想でしたが、今シーズンから1日3Rに拡大してお届けいたします(12/28まで)
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
11/18,19は望田潤の担当。よろしければご覧ください

月曜の研修ではビッグアーサーやザファクターやアメリカンパトリオットなど新導入種牡馬についても話すことになったので、War FrontとRelaunchのニックスとか、そこらへんの説明もしてみようかと



Noted and Quotedはザファクターの北米での代表産駒でシャンデリアS(米G1・ダ8.5F)勝ち



前にも書きましたが、War FrontはRubianoをいじくってナンボでっせ奥さん



奥さん、Tapit持ち牝馬ならこんなことも…



勢い余ってタールタン

その研修の準備にもかなり追い詰められており、今週は「競馬道OnLine」「No.1予想」「ウマい馬券」以外のボツ予想はお休みさせてもらうことになるかもです…有料予想は締め切りオーバーするほどみっちり考えましたので(だからボツ予想まで時間がとれない)

土曜のボツ予想(一つだけ)~Roberto的コーナリングで突き放す

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修学院は○ハナズレジェンドが母系にいかつい豪血が入っていかにも道悪が巧そうなピッチ走法ですが、先週の京都はエリ女を見てのとおりイン有利な馬場
重になってこれが変わる可能性もあるのですが、ここは伝家の宝刀=内回りの◎フロリダパンサーの単騎で



4走前の但馬も◎でしたがハナ切れなかったものの4角先頭で差のない4着、ラッキーバニラと同血で、母系にサンデーサイレンスとMr.ProspectorとYeats(Nijinsky×Lisadell)が入り、Robertoの父(Hail to Reason)と母父(Nashua≒Nantallah)と母母(Bull Lea×Blue Larkspur)をクロスするパワー機動力配合
1月の京都でも内2000mの稍重で◎でしたが、リッチーリッチーを4角のコーナリングで封じたあの再現を狙いたい
ちなみに「父Roberto系種牡馬×母父サンデーサイレンス×母母セトフローリアン」の配合は、上記2頭に加えスモーキーナイト、マルカゴクウ、ラウンドロビンと計5頭いて、いずれも小回り内回り向きの機動力型に出ているのは配合的に順当といえます







今日はやることが多くてボツ予想は一つでm(_ _)m
「No.1予想」では東スポ杯2歳Sを、「競馬道OnLine」「厳選予想 ウマい馬券」では東スポ杯とアンドロメダSと東京4Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします

日曜のボツ予想~タフな馬場でひねるなら

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秋明菊は前走スタート一息で追い込んだ○レッドシャーロットが、母父クロフネ牝系フェアリードールのカナロア産駒で、適度に締まりのある体質でちょっとタフな馬場もプラスでしょうが、あれでゴール前内2頭に差し返され気味だったのも事実
△シグナライズは前走はパワーと地力で圧倒しましたが、ソウルスターリングに似た配合のFrankel牝駒、1400に短縮よりは1800に延ばすべき馬じゃないかと思うんですよね
△ヴァイザーは1400なら好位で立ち回れそうですが、ピッチ加速なので京都なら内回りがベターかなと
同じノヴェリストならば▲ナディアのほうが脚長で母方のDarshaanの斬れで差すので外回り向きと思うんですが、母系にVaguely Nobleを引く馬が大外一気で差し切り、果たして同じ手が通用する馬場バイアスかどうか
人気どころにそれぞれケチをつけたくなる部分があって、難しいですがここは◎デルマキセキの手堅さをとってみます



父のScat Daddyはヨハネスブルグ産駒でMr.Prospector4×2とStorm Bird≒Nijinsky4・6×3、日本での産駒は13頭出走で10頭が勝ち馬、うち9頭が2歳時に勝ち上がっており完成の早さと打率の高さはさすが
本馬は母父Night ShiftなのでNorthern DancerとChop Chopのクロスでそれらを継続しつつ、母母Dedicated LadyのところだけはNorthern DancerやBull PageやChop Chopといった血とは無縁で「3/4Storm Bird≒Nijinsky≒Night Shift」で「1/4異系」、そしてPersonable Lady≒Persian Appleのニアリークロス4×5が隠し味



完成度が高くレースが上手で、ややパワーに寄ってるので時計や上がりが速いと辛いタイプですが、今の京都でソコソコ流れれば好位からひと脚使えそう
函館2歳でクビ差の接戦だったアリアがりんどう2着ですから、まあ同じぐらい走れれば馬券圏内では

衣笠はトモが緩い前輪駆動で平坦大箱では[2-1-0-0]でアドマイヤリードにしか負けてない▲エイシンティンクルと、夏休みで馬体に身が入った○フローレスマジック、この2頭はG1馬の全きょうだいでもありたしかに先々楽しみですが、今の京都で渋化残りで、ディープ×Storm Catのしなやかストライドを信用しきれるかどうか



◎アンドリエッテは3歳時は牝馬クラシック路線皆勤で掲示板を賑わせ、その後も準オープンを勝っているのに今年は1000万下で足踏みがつづきました
母はDeputy Minister×Unbridled×Dr.Fagerですからダートのオープン馬みたいな血統で、だからディープ牝馬にしてはガテン系体質でパワーでノシノシ差してくる馬で、大箱向きだけど上がりが速いと辛いというのが(大箱1800はたいてい高速上がりですからね)足踏みの因だろうと
道悪のチューリップで脚をとられながら豪快に追い込んだのを思い起こしても、タフな馬場かつ渋化残りの京都外1800で、しかも先行馬が何頭もいて、ついにパワーでノシノシ追い込める舞台が整った

「No.1予想」ではマイルCSを、「競馬道OnLine」と「厳選予想 ウマい馬券」ではマイルCSと霜月Sと赤松賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします


11/18,19日の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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昨日は胆振軽種馬農協青年部の第4回研修会に、栗山さんと細田直裕さん(社台コーポレーション事務局)と参加してきました
胆振青年部グループが第4回研修会
http://uma-furusato.com/news/detail/_id_91442

細田さんとはこの研修でコンビを組ませていただいたのですが、その経験と知識は本当に凄いの一語で、DansiliやHasiliももちろん見ていて私の質問にもスラスラ答えてくださり、ホンマに何ギガ食ってもいいからあの人をマイパソコンにインストールしたいです(^ ^;)

その後は登別グランドホテルへ移動して待ちに待った打ち上げ、深夜まで実に楽しい宴会がつづきましたが、開会の挨拶のときにエアスピネルの吉田哲哉さんがペルシアンナイトの吉田正志さんを祝福した際には自然と拍手が沸き上がった
マイルCSの回顧はこれから書きます

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■『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したフランツ(牡2歳)が日曜京都5Rの新馬戦(芝2000mを勝ち上がりました。

◎フランツ(牡・母ロベルタ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015105105/
母ロベルタはヴィクトリーの全妹でJRA3勝。青葉賞も圧勝したアドミラブルとは、父ディープインパクトと母母グレースアドマイヤが同じで、母父がRoberto系なのも同じなので7/8同血の間柄になる。ディーマジェスティともよく似た輪郭の配合で、ディープの大物中距離牡駒が出るパターンだ。(望田)

★フランツ(牡・母ロベルタ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015105105/
母は皐月賞馬ヴィクトリーの全妹で、現役時代に芝中距離で3勝を挙げて1000万クラスまで出世した。リンカーンの半妹でもある。2代母はフサイチコンコルドの半妹、アンライバルドの半姉。「父ディープ、2代母の父トニービン」はハープスターやアドミラブルなど出走19頭中15頭が勝ち上がり、芝連対率39.0%と成功している。「ディープインパクト×ブライアンズタイム+Sadler's Wells」という配合は皐月賞馬ディーマジェスティと同じ。また、「父ディープインパクト、2代母グレースアドマイヤ、母の父 Roberto 系」という配合は青葉賞馬アドミラブルと同じ。1歳上の全兄コペルニクスは新馬戦で4着のあと骨折して休養に入っているが、この配合なので復帰すれば未勝利で終わることはない。全弟が順調に大成することを期待したい。(栗山)

■土曜東京10RユートピアS レッドアヴァンセ(ディープ・望田)
■土曜東京12R1000万下 ハウメア(POG・望田)
■日曜東京9R赤松賞 マウレア(ディープ・望田)
■日曜京都7R500万下 ムーヴザワールド(ディープ・望田&栗山)

先週の新馬は推奨馬3頭がみんな圧倒的人気で、けっきょく勝ったのはフランツだけでしたが、ダンケシェーンもエルディアマンテも相手をほめるしかないほど好内容だったので納得はしてます
しかしフランツのレースが上がり11.3-11.0、ブラストワンピースのレースが10.8-11.1、レッドベルローズのレースが11.2-11.1で最近の芝1600m以上の新馬はこんなんばっかり…
イダペガサスとダンケが叩き合ったレースなんてダートなのに上がり11.7-11.3、このラスト11.3は私の調べた限りでは東京ダ良の最速ではないかと

これはもう何度も書いてるネタですが、ディープインパクト×Roberto系の配合は圧倒的に牡馬が走ります
母系にRobertoの血を引くディープインパクト産駒は、ステファノス、ゼーヴィント、ディーマジェスティ、シャイニングレイ、モンドインテロ、マウントロブソン、サトノラーゼン、アドミラブル、ニューダイナスティ、グランプリブラッド、ヴィクトリースター、ダノンプレミアムと収得賞金上位12頭まで牡馬、13位にようやくカワキタエンカがランクされます
フランツは外伸び馬場の京都内回りをひと捲り、だいたい配合のイメージどおりの勝ち方でしたが、欲を言えば、皐月を捲りきるにはあと体重が20キロぐらい増えてほしいかなあ…という第一印象
だから418キロのスリムな牝馬でフランツの2着に食い下がったクリノアリエル(ディープインパクト×ブライアンズタイム)なんかは、一つ下の16年生に全弟がいますが、ディーマジェスティ=ホクラニミサやアドミラブル=イサベルと同じ方程式が当てはまる可能性はある

第34回マイルCS回顧~またもミルコ、またもハービンジャー×Nureyev×Nijinsky

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京都11R マイルCS
◎10.クルーガー
○12.イスラボニータ
▲11.エアスピネル
△4.サングレーザー
×5.サトノアラジン
クルーガーの母アディクティトはシュヴァルツゴルトレネン(独G3・芝1600m)勝ち馬で、その父ディクタットは英スプリントG1に勝ち安田記念でも2着に追い込んだ。この母方の影響が強いパワー型マイラーで、なるほど前走のような不良馬場も巧い。母母アスティカのところはドイツ血脈など傍系の血で固められていて、この部分を「1/4異系」とする「3/4ノーザンダンサークロス」の配合形。キングカメハメハ産駒としても好配合だとほめてきた。今週の追い切りでは坂路をうなりながら駆け上がっていて、高野師も饒舌で間違いなく出来は前走以上。今の京都のタフな馬場ならば、この馬のパワーで勝ち負けになるのではないか。非サンデーの遅咲きマイラー血統に一票。

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最近はイン伸びが顕著だった京都芝ですが、先週はB→Cに替わった影響か外伸び馬場に変貌し、日曜3Rでゴールドシップの全弟ゴールドフラッグに騎乗したミルコは、それらしい大捲り(11-11-1-1)で快勝

ミルコに捲られて2着に終わったルメールは、5Rフランツ、7Rムーヴザワールド、9Rシグナライズと、その後はいずれも一番外を回して3連勝はさすがでした

そしてこの時点で望田は、大外ペルシアンナイトを無印にしたことを後悔しはじめてます(^ ^;)

荒れ馬場+稍重の外伸び馬場で、マルターズアポジーの逃げは前後半46.7-47.1、まあまあ平均ペースというべきですが、それでも先行勢は壊滅し、好位から4着に粘ったレーヌミノルの頑張りだけが光った(この馬はマイルで時計がかかると渋い)

ルメールの日曜の騎乗を見ていると、イスラボニータもあまり出していかず中団から外に出して差す形やろうなあ…とは思ってたんですが、上位人気馬で最もポジションが前になったエアスピネルを他の有力馬が後ろで見る形で、直線はみんなムーアの外に持ち出して追い出したのは馬場バイアスを考えれば順当なところ

そんななかペルシアンナイトのミルコは、下げたというよりも馬のペースに合わせたような前半15番手、そこからインに潜り込んで直線に向かうと、各馬が外に持ち出して追い合うときに一瞬できたスペースを斜めに横切ってエアスピネルの直後に取り付き、これをハナ差交わしたところがゴールでした

レース前のインタビューでは「う~ん…ベストは1800mかな」とミルコは言ってましたが、ペルシアンナイトが刻んだラップは59.9-33.9

馬のペースに合わせて、1800馬の脚で差し切ったというレース運びでしたが、ハービンジャーの1800馬で届く時計と上がりでもあったかと

勝ったペルシアンナイトは追分ファーム産、看板のニキーヤ牝系でのG1レーシングのG1初制覇ですから、昨晩の研修の打ち上げでも吉田正志さんは本当に嬉しそうでした

エアスピネルは(G1レベルでは)最高速度に限界があるタイプなので時計のかかる馬場はプラスでしたが、京都外回りでこれぐらい流れると最後はストライド>ピッチ、しかしあれをギリギリまでもたせるムーアもさすが

サングレーザーについては、マイルCSのパドックを見ても一頭だけ一流マイラーの肉付きには見えず、そのぶんまだ化ける可能性があるのではないか」と正志さんとも話してたんですが、健闘した3歳馬たちの中でも最も伸びしろがあるのはこれかもしれません

クルーガーはサングやイスラやレッドと同じぐらいのところから同じぐらいの脚では伸びていて、現状の力は出し切ったしG1でも通用するところは見せてくれた

ペルシアンナイトの配合については、「ハービンジャーとDansiliがナスペリオン的に斬れる理由(1)(2)」で詳しく書いていますのでそちらをご覧ください

ハービンジャーとDansiliがナスペリオン的に斬れる理由(2)~代表産駒はNureyevとNijinsky
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/0ef34ccdb522f138a65ef12c7838a69c

要約すると、種牡馬ハービンジャーが他のデインヒル系とは趣を異にする日本向きの斬れ味を伝えているのは、父Dansiliの母Hasiliの血脈構成によるところが大きく、NijinskyとNureyevを持ってくる配合が大成功しているのは、そのHasiliの血脈構成を増幅することになるからである、と



ちなみに下記の栗山ブログにあるように、このHasiliは5頭のG1馬と1頭のG2馬を産んでいる歴史的な名繁殖です
もう1頭のスーパー牝馬Hasili~栗山求BLOG
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/02/hasili-2836.html

細田さんならDansiliもHasiliも見ているだろうと、昨日の研修の打ち合わせのときに「ハービンジャーが優秀なのはDansiliが優秀だからで、Dansiliが優秀なのはHasiliが優秀だからで、だからNijinskyとNureyevを入れる配合が成功している、という話をしようと思うんですが」と質問したんですが、概ね同意を得られたのでここで付記しておきます

ハービンジャーの輸入が決まったとき、それまでデインヒルやロックオブジブラルタルがリースで日本にやってきてちょっと微妙な種牡馬成績だったこともあり、「父系がデインヒルで母父がBeringかあ…これは何とも微妙な種馬買ってきたもんやなあ…」というのが第一印象でした(^ ^;)

でもハービンジャーの血統表のチャームポイントはスーパー名繁殖Hasiliであり、そのHasiliの血を増幅するべく、NijinskyをクロスしBlushing GroomとYoung EmperorにSpecil(Nureyevの母)を合わせることで、ディアドラとモズカッチャンとペルシアンナイトが出た





Dansiliの代表産駒Rail Linkは、凱旋門賞で直線先頭に立ったディープインパクトを差し切り、社台グループの野望を打ち砕きました

そのRail Linkの血統表を見れば、社台グループもディープインパクトの敗戦に打ちひしがれると同時に、DansiliやHasiliに魅せられてもいたのだ、ということを実感せざるをえません(Rail Linkの母はNureyev、Never Bend×Princequillo、Vaguely Nobleとニキーヤとソックリ)

ちなみにDansiliの代表産駒の一頭Flintshireなんかは、イルドブルボン4×4で母系にナスペリオン二つ(SpecialとMill Reef)ですから、これもまさにHasili増幅配合ですね



これでハービンジャー産駒は京都外回りのG1を連勝、ミルコは京都外回りのG1を3連勝となりましたが、たしかに今の京都はハービンジャーやルーラーシップの重厚なナスペリオン斬れが映える馬場ではあります

そしてドゥラメンテを持ち出すまでもなく、大一番でナスペリオン的ストライドを爆発させたらミルコの右に出るものはいない、ということもまたまた実感させられた凄いレースでした

「2歳勝ち馬評価」11/11~19ぶんを更新&雑感

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レイクヴィラさんのご厚意で盛り上がったメジロフォーナの配合大喜利、たくさんのご意見いただきありがとうございましたm(_ _)m 月曜の研修では◎モーリス○ハービンジャー▲カレンブラックヒルで提案させてもらいました(ちなみにメジロフォーナは今年モーリスを受胎しています)
まあこれからも毎年モーリスは150~200頭の繁殖に種付けすることになるでしょうが、やっぱりこんな配合、こんなクロスを狙った配合が1頭はいてもいいんじゃないかと思うし、それを率先してやれるのはレイクヴィラさんを置いて他にはないと思うのでね






先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」11/11~19ぶんを更新しました(計5頭)

◆定番ニックス

秋開催になってディープの良血がポンポン新馬勝ちしてますが、ディープ×Unbridled's Song(JRA出走8頭全てが勝ち馬)、ディープ×クロフネ(JRA出走21頭中17頭勝ち馬)、ディープ×ブライアンズタイム(牡に限ればJRA出走14頭中12頭勝ち馬)、ディープ×Storm Cat(JRA出走45頭中33頭勝ち馬)といった定番ニックスはやっぱり外さない



「昔はねえ…すんごい良血が新馬戦で人気になって飛ぶのが日常茶飯事やったんですよ。今はみんな当たり前に勝つから面白くも何ともない」と酔っぱらいながら愚痴ったら「…どうもすみませんね(^ ^;)」と社台関係者が頭かいてましたが、それだけ日本の血統が世界のトップレベルに成熟してしまった

◆ワグネリアン

秋のナスキロ会は東スポ杯の3日前、冨味屋でレバーをつつきながら当然ワグネリアンの話題にもなったんですが、Mahmoudさんが「ちょっと道中うなりすぎてるのが距離延びて心配」と仰ってて、なるほど東スポ杯もあれぐらい流れててもうなりながらの追走



一方で、祐一が押さえきれない馬、押さえるのに苦労する馬は大物の証…という前例もいくつかあります
レース後にクレバーさんととにかくトモのバネが凄いよねえ~と話してて、「後駆はあれブロードアピールですよねえ~」

JC外国馬解説をさらりと

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アイダホIdaho
Highland Reelの全弟
兄は良馬場の12Fなら世界のどこでも好走するが、こちらのほうがやや重厚で手先が重い走りで、東京の良で11.5-11.5で上がれるイメージは希薄



イキートスIquitos
昨年は上がり2位の34.4でインからジワジワ追い込み7着(16人気)
小柄で無駄肉のない体つきでMill Reef的に斬れる中距離馬とみたので、昨年の予想では△を入れておいたし、「もう少し馬場が渋れば掲示板までこれたかも。直線での斬れ方がMill Reef的でリスグラシューとよく似ている」と回顧では書いた
父も母もドイツ血脈を1/4異系に使っていて、自身は「クロスの強い父×アウトな母」の緊張→緩和
いつも後方からインに突っ込んで追い込んでるので、みんなが荒れたインを避けるような馬場バイアスになったほうが面白いか
今年もドイツのトップクラスとして気を吐いており、Mill Reef的な斬れ味は東京向きだから人気以上には走るだろうし、リスグラシュー(母Mill Reef5×3)やレコンダイト(母Mill Reef3×3)が届くぐらいの上がりになれば掲示板以上も



ちなみに最近のJCで印を入れた外国馬は、これと△アイヴァンホウ(12人気6着)と▲ドゥーナデン(13人気5着)と△デインドリーム(1人気6着)です

ギニョールGuignol
母Guadalupeは伊オークス(伊G1・芝2200m)勝ち馬で、そこにCape Crossが配されて、Northern Dancer4×4、Never Bend5×5、Sir Gaylord5×6ときれいな「走った両親の父母相似配合」
Park AppealやMonsunなどアウトサイダー血脈が強いスカスカ配合でもあり、3歳4月にデビューし5歳を迎えて遅咲きの血が開花、バーデン大賞とバイエルン大賞を逃げ切ってここへ駒を進めてきた
逃げ馬として覚醒したのは母Guadalupeが持つAureole≒Hypericum5×6の影響も大きそう
陣営は早々と逃げ宣言しているが、先頭を走っているうちは実にHyperion的にしぶとい馬なのだろう





ブームタイムBoom Time
Black Caviar、Magnus、Malaguerraといった快速馬が出るオセアニア牝系で、父はデインヒル系の快速Flying Spur(日本ではコスモラナップの父、フギンの母父として知られる)
デインヒル×Snippetsの組み合わせはスニッツェルと同じで、どこを切っても豪州ガチムチパワースプリンターのイメージなのに芝2000~2400で強い変な馬
レース映像を観てもキャンベルジュニアが更に粘着力を増したような馬にしか見えず、日本で走れば函館記念あたりがピンポイントなんかなあ…

競馬道OnLineプレミアム予想 11/25,26

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3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、「栗山求、望田潤 今週のBLOOD穴ライズ!」という新コーナーを開始することになりました



今春まではG1レースのみの予想でしたが、今シーズンから1日3Rに拡大してお届けいたします(12/28まで)
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
11/25,26は栗山求の担当。よろしければご覧ください
NETKEIBAの「No.1予想」「厳選予想 ウマい馬券」の予想は通常どおりアップします(先ほどNo.1予想に京都2歳Sをアップ)

近4週の東京芝におけるディープインパクト産駒の成績は
11/18,19[4-0-2-10]
11/11,12[1-0-2-10]
11/4,5[1-1-2-10]
10/28,29[1-1-3-16]
先週は雨が降らなかったのとB→Cに替わったことで、明らかに馬場が速くなってました

「昨年は母系にPrincely Giftを引くディープインパクト産駒ショウナンパンドラがしなやかに斬れて差し切り、今年は父がディープインパクトの全兄ブラックタイドで母父がPrincely Gift系サクラバクシンオーのキタサンブラックの逃げ切りでした」(第36回ジャパンC回顧~“和の逃げ”日本盃を制す)

「JCというのは、実は最も日本的な斬れがモノを言うレースで、だから牝馬が強いレースで、だから最近外国馬が全然ダメで、ジャパンカップというより日本盃と呼ぶにふさわしいレースなんやなあ…。その瞬間◎は決まりました」(第35回ジャパンC回顧~“和の斬れ”日本盃を差し切る)

しかしキタサンブラックとショウナンパンドラ、こうしてみるとけっこう似た配合なんですよね

土曜のボツ予想~名配合名繁殖トキオリアリティー

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キャピタルは毎日王冠4着△ダイワキャグニーが人気ですが、きょうだいは中距離馬ばかりだし、母がHalo≒Sir Ivor2×3など父母相似配合で、大雑把にいうとハイアーゲームみたいなキャラやと思うので、マイル戦で流れると案外反応しないシーンを想定
▲ダノンプラチナはパンとしてれば安田記念でも本命級の印が打てる馬ですが相変わらず使い込めないし、○ダノンリバティは大箱1600~1800ならば芝ダ問わず堅実ですが、ラトロ肩かつパワー体質で寒い時期に実績がない(11~2月は[0-1-0-6])



◎は中10週以上[3-0-0-1]で休み明けから動ける気性のレアリスタ
トキオリアリティーはNorthern DancerもNasrullahもTurn-toも持たず北米アウトサイダー血脈の緊張→緩和で生まれた名配合の名繁殖で、産駒は種が何でもアウトブリードになるのでみんな晩成で、本馬もこれからが充実期でしょう
そしてリアルインパクトやレアリスタの3/4弟ならば、マイル短縮にも対応できるはず…というより新味が出ても驚けない



高雄は◎メイケイレジェンド
ステイゴールド×メジロマックイーンの黄金配合で牝系の奥に「HyperionとPretty Polly(ガーサント)」が入り、馬格もあってまだまだ上をめざせる素材だと思うし、姉フーラブライドと似たNijinsky的な体型なので大箱2400も合っているはず





「No.1予想」では京都2歳Sを、「厳選予想 ウマい馬券」では京都2歳Sとカトレア賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします

日曜のボツ予想~デインヒル使いでうなりたい

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ディープインパクト、ハーツクライ、ステイゴールドなどのサンデー系芝中距離向き種牡馬は、柔らかすぎて、後駆が非力に出る、後ろに肉がなかなかついてこない、というのが全般的な弱点といえ、だからNorthern Dancer系最強の後駆を伝えるデインヒルとの配合が、うまく合うと代表産駒クラスが出ている



予想コメントでも書いたように、グレイルもデインヒル後駆を引いたのでこの時期のハーツ産駒にしては後肢の緩さがほぼ皆無で、京都内回りのスローでも(やはり下り~直線にかけては少しモタつくのだけれど)グイグイ加速して差し切ることができる
現3歳でいうとサトノアレス、アドマイヤミヤビ、サトノアーサー、2歳でいうとダノンプレミアム、カシアス、そしてこのグレイル、これらはデインヒル後駆を引いたので2歳早期から活躍しているといえるでしょう
そんなわけでひとまずニックネームは“メンズアドマイヤミヤビ”に決定(・∀・)

オブリゲーションは中2週にもかかわらず+14ではち切れんばかりの体で返し馬でうなっていたので、「これは地味に充実している」と狙ってみたんですが、レースが終わってから「そういえばシュタルケはデインヒル使いやったなあ…」と(母母父デインヒル)
「シュタルケはデインヒル持ちと好相性」というデータは以前紹介しましたが、デインヒル持ちに騎乗したときのJRA騎手連対率ランキング(TARGET調べ,騎乗数20以上,2012年以降)は以下のとおり外国人騎手が圧倒的
ムーア[8-6-0-9]連対率61%単回値121複回値127
ルメール[47-19-19-72]連対率42%単回値102複回値84
ミルコ[27-28-23-84]連対率34%単回値68複回値90
ベリー[3-4-3-12]連対率32%単回値140複回値117
シュタルケ[8-5-5-24]連対率31%単回値142複回値89
やっぱりデインヒルなんてのは、ソフトに丁寧に乗りすぎたらアカンのやと思うんですよね



◎メラグラーナは当たりの強いシュタルケだとガーッと行ってしまうかもですが、オセアニア牝系にデインヒル系とSeeking the Gold系が配されて、こんな血統はうなりながら行かしてしまったほうがいい
戸崎が悪いと言ってるんじゃなくて、最近は馬が丁寧に差す競馬を覚えすぎてしまって魅力半減みたいな感もあるだけに、ここでシュタルケというのは、凶に出る可能性もあるとはいえ采配としては面白い
33.2-35.2を好位でうなりながら追走していたラピスラズリ、あんなレースをしてくれればそれでいいです
京都芝は土曜も外伸びでタフな馬場、1分8秒台の前崩れなら▲ティーハーフが間に合っても驚けない

白菊は◎スカーレットカラー
母母父Distant RelativeはHabitatの代表産駒でサセックスとムーランドロンシャン勝ち、この影響が強いマイラー
トモが甘いというほどではないけれど前輪駆動な走りで、東京でも中京でも坂を上がってからジワジワ伸びているようなところがあるので、京都で更にパフォーマンスを上げるとみました
相手は不完全燃焼な競馬がつづく○スズカフォイル、絞ればこの◎○ですかね



他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」ではジャパンCを、「厳選予想 ウマい馬券」ではジャパンCとベゴニア賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします


第37回ジャパンC回顧~まるでSingspielのように

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東京11RジャパンC
◎8.ソウルスターリング
○12.サトノクラウン
▲4.キタサンブラック
△2.レイデオロ
△11.マカヒキ
×1.シュヴァルグラン
×6.イキートス
ここ10年で牝馬が5勝しているように(ブエナビスタの降着もカウントすれば6勝)、東京芝2400mのJCは日本向きのしなやかな斬れ味がモノを言うレースだ。◎はソウルスターリング。血統・体型・走りからマイラーではなく中距離馬だとずっと書いてきた。ルメールもことあるごとに母スタセリタ(芝中距離の仏米G1を6勝)と比較したがる。母同様ベストは2000mだろう。秋天は道悪やロスもあったが、キタサンやサトノとは地力の差も感じさせる敗戦。ただしここは2強にマイナスファクターが見出せなくもない。スローでそれほど2400mのスタミナを問われるレースにはならないだろうし、Cデムも今期の来日では素晴らしいプレーを連発しており名実ともに一流ジョッキーとなった。オークスのように好位から叩き出せばチャンスはある。キタサンブラックは秋天のパドックが素晴らしすぎたので、あれと比較すると今回はいくぶん馬体の張りが落ちている印象も…。春3戦を振り返っても、大阪杯が最も馬体は良かったと思う。サトノクラウンはひいきにしてきた馬だが、良で上がりの競馬だとダービーでもサトノラーゼンを差せなかった。上がり3F勝負ならばマカヒキとレイデオロの俊敏加速が上かも。外国馬は上がり勝負では苦しいとみるが、イキートスは昨年も印を入れたので一応。

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アドマイヤデウスもメラグラーナも大好きな配合で大好きな馬なので悲しい週末でしたが、何かよけいなことを書きそうなのでここでは合掌するにとどめます…

ひとつだけ言っておくと、アドマイヤラクティとアドマイヤデウスが異国の地で旅立ち、バンデは故障リタイアと、メルボルンCをめざして遠征した馬たちに受難がつづきますが、彼らの無念を晴らすべく、彼らの死に報いるべく、これからも挑戦する馬が出てくることを願っています

ギニョールではキタサンのハナは叩けないので、今年のJCはノリがユタカの番手でカベになるスローとみたのですが、キタサンの逃げは60.2-25.4-59.1というなかなか緩みのないもの

ユタカとしては「東京2400はキタサンが最も強い舞台」という自信もあったでしょうが、これぐらい緩みなく流れるとスピードと持続力の両方が問われる舞台で、「スタセリタも2000mがベストだった」とルメールが言うソウルスターリングは、やや前がかりな追走だったこともあって直線半ばでもう一杯でした

結果的にはキタサンは3着に終わったわけですが、去年のメンバーならばおそらく押し切っていたのではないかと思えるぐらいの好内容で、去年のメンバーよりも強いレイデオロと、去年よりも強くなっていたシュヴァルグランを讃えるべきでしょう

レイデオロは超スローの上がり3F特化のダービー、前半スローからロンスパになった神戸新聞、そして全く緩みない平均ペースのJCと、異なる質の芝2400mのレースで結果を出してきたのは立派

ダービーは機動力と立ち回りの勝利のような言われ方もしたけれど(望田もそう言っていた)、強い3歳世代のダービー馬として着実に成長しているのは頼もしい

シュヴァルグランは姉妹にヴィルシーナとヴィブロス(ともに父ディープインパクト)がおり、こちらは父ハーツクライの男馬で、母ハルーワスウィートは押しも押されぬ名繁殖です



配合的にも母系にナスペリオン血脈のNureyev(Special)とBlushing Groomが入るのはハーツクライの大物が出る配合パターンで、ジャスタウェイしかりヌーヴォレコルトしかりで、代表産駒の多くは母系にナスペリオン血脈を持ち、つまりトニービンのナスペリオン的斬れを増幅する配合をしています

┌Hyperion
Hornbeam(トニービンの母父)
│┌Nasrullah
└△
  ┌Hyperion
 ┌○
┌○
Special
│ ┌Nasrullah
│┌○
└△
 ┌Nasrullah
┌○
Blushing Groom
│   ┌Hyperion
│  ┌○
└△┌○
 └△

京都2歳も勝って2戦2勝のグレイルも、母系にBlushing GroomとBold Ladと二つのナスペリオン血脈を引いています

体型的には母系のBlushing Groomの影響も強いので“おっとりした性格のマヤノトップガン”と評してきて、またHalo3×4・5を持つので内回りの機動力にも長けているのだと宝塚記念で◎を打ったこともありましたが、やはり本格化してきたハーツクライ産駒が最初に勝つG1は東京の中距離だった

「JRA公式フェイスブックの思い出のJCがシングスピールSingspielだった(サイン?)」とメテオさんが言ってましたが、牝系はスーパー名繁殖Glorious Songにさかのぼる名門で、母母ハルーワソングはSingspielと3/4同血でもある



SingspielはIn the Wings×Halo、シュヴァルグランはハーツクライ×Machiavellian、どちらも「父スタミナ×母父スピード」ですから、母方のスピードで前々で立ち回って父のスタミナで踏ん張る配合形でもある

96年のJCは59.4-24.1-60.3で2.23.8、今年以上に緩みないペースで流れましたが、これを好位追走から抜け出したSingspielと、今日のシュヴァルグランの勝ち方とはたしかに重なるものがありました

ハーツクライとSingspielのイメージならば、5歳秋に完成してJCを好位差しで勝って驚けないし、テン乗りでそのイメージどおりに乗ったボウマンもさすがに達者

ただ一つ擁護すると、福永祐一も昨年のJCは9-9-12-10で外から追い込んで届かなかったものの、今年は好位で立ち回る競馬にシフトさせていて、Singspielっぽく乗っていこうという意思は感じられた

それにしてもMachiavellianの血は、ハルーワスウィート、ソニンク、ホワイトウォーターアフェア、この名繁殖3頭により日本で大成功をおさめています

これはサンデーサイレンス系種牡馬との配合でHaloのクロスが生じるのがまず一つ、そしてGlorious SongやCoup de Folieの子孫を見てのとおり、Haloという血は実は母父としても、母系に入っても、娘を介しても極めて優秀で、Machiavellianの父系からはWinxやZenyattaという歴史的な女傑が出たりもする

ハルーワスウィートが名繁殖なのは、Haloの最良の娘を通じるHaloクロスを持つから、という言い方もできるかと

11/25,26の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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昨日は久々にウインズに顔出したんですが私もメタボ博士もみんな残念、しかし馬券でやられても抜群のコスパで7回2失点で試合をつくってくれるのが「ふる里」





もうアンコウ鍋が美味い季節です

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■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2017)ハーツクライ編』で望田潤が推奨したグレイル(牡2歳)が土曜京都11RラジオNIKKEI杯京都2歳S(G3・芝2000m)を勝ちました。

○グレイル(牡・母プラチナチャリス)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104976/
ロジチャリスの3/4弟で、牝祖シルバーレーンの産駒にブラックホーク、ピンクカメオ、カウアイレーンがいる。シルバーレーンはNasrullah≒Royal Charger5・5×4で、2歳時から芝マイル近辺で動ける牝系だ。母系にデインヒルが入るハーツクライ産駒といえばアドマイヤミヤビがいるが、本馬はBlushing GroomにBold Ladとナスペリオンが二つ入るのもポイント。(望田)

■『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したスターリーステージ(牝2歳)が日曜京都2Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

◎スターリーステージ(牝・母スターアイル)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104842/
ミッキーアイルの全妹で、兄も当書籍で◎で推奨した。母がNorthern Dancerの強いクロス(4・4×3)で、母父ロックオブジブラルタルはDanzig系の欧州マイル王。ディープ産駒の王道中の王道配合だ。ロックオブジブラルタルの全妹ルビーはフィエロの母。(望田)

◎スターリーステージ(牝・母スターアイル)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104842/
社台グループ中央競馬オーナーズで募集価格6000万円。ミッキーアイル(NHKマイルC,マイルCS)の全妹、タイセイスターリー(父マンハッタンカフェ/シンザン記念-2着)の3/4妹。Northern Dancer4・4×3の母スターアイルはディープインパクト向きの配合構成で、Danzig、Alydar、My Bupers、Northern Dancerの強いクロスを併せ持つのでドナブリーニ(ジェンティルドンナ、ドナウブルーの母)とよく似ている。また、2代目にデインヒルとNureyevを並べているのでキングスローズ(サトノアーサーの母)とも似ている。桜花賞向き。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』で望田潤が推奨したレネット(牝2歳)が土曜東京2Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

★ロードサラブレッドオーナーズ
父ダイワメジャー
母レディプリンセス(ブライアンズタイム)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015102389/
牝 募集価格:1620万円
この「一口ピック」ではダイワメジャー産駒はグリーンのボールライトニング、ユニオンのシンジュボシなどを推奨しましたが、両馬には母系にCaerleonを持つという共通点があります(他にコパノリチャード、ソルヴェイグ、ゴールデンナンバーなども母系にCaerleonの血を引く)。またシルクのアストラエンブレムも推奨しましたが、これは母系にAureoleが入るのが成功パターンで、ダイワマッジョーレ、サンライズメジャー、オリービン、メジャータイフーンなどが母系にAureoleの血を引いています。本馬は母系の奥にCaerleonとセントクレスピンが入るので、このダイワメジャーと相性の良い血を二つ併せ持つことになり、馬の出来も良好なので早期から1400m前後でスピードを発揮してくれるでしょう。この募集価格ならばピックしたい馬です。(望田)

■土曜京都8R500万下 インヘリットデール(一口・望田)
■土曜京都9R高雄特別 メイケイレジェンド(POG・望田)
■日曜東京6R500万下 ジュンスターホース(POG・望田)
■日曜東京10RウェルカムS トーセンマタコイヤ(ディープ・栗山)

日曜京都5Rはシルクのピック馬で、さっさん会常連Deepcompactさんも持ってるドレークが出陣
パドック映像を見ても配合どおり(ルーラーシップ×マリスター牝系)ナスペリオン的に斬れそうな体質やったので、「京都芝はルーラー産駒がよく走ってるし、トラインはビックリするような馬にも見えないので外からナデ斬ったりましょう(・∀・)」と言ってたんですが…
直線でナスペリオン的ストライドでスピードに乗ったドレークを、“しなやかリアルスティール”と呼びたくなるような身のこなしで楽々と突き放したトラインはビックリするほど強かった(^ ^;)



これまで私がピックしたルーラーシップ産駒は、インヘリットデール、ビートマッチ、カラル、ウラヌスチャーム、そしてドレークの5頭が出走していますが、みんな「3/4Northern Dancerクロス」で、ルーラーシップ産駒はこの配合が一番オーソドックスで成功しやすい、という考えに変わりはないです(キセキやリリーノーブルのように父母相似配合にしてしまう方法もありますが)
土日の京都芝でルーラーシップ産駒は[4-2-1-1-1-4]ベタ買いプラス、もう何度も書いていることですが、雨に泣かされた5回京都ではナスペリオン的な野太い末脚が威力を発揮していました

「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

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先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました

◆初年度産駒

先週もロードカナロア産駒は新馬勝ち二つで、これでJRAに70頭が出走し24頭が勝ち馬で全[29-17-18-78]
すでにキングカメハメハやダイワメジャーの初年度産駒の2歳勝ち鞍数は超えており、サンデーサイレンスの30を抜くのも時間の問題に
「サンデーの初年度って30しか勝ってないの? 出る馬出る馬ポンポン勝った記憶しかないよねえ…」とりろんちさんと言ってて、改めて調べてみると、32頭出走20頭勝ち馬で全[30-22-16-40]
重賞勝ちが朝日杯とラジオたんぱとフェアリーと札幌3歳、オープン勝ちがアイビーともみじと野路菊とクローバー、おろすのが全体に遅めだっただけで、驚愕の勝ち馬率63%で主要な2歳戦を片っ端から勝ってました(^ ^;)
ちなみにディープインパクトの初年度は、74頭出走34頭勝ち馬で[41-31-25-90]です

◆ハードスパン

先週はハードスパン産駒も新馬勝ち二つ、今年の新種牡馬はヘニーヒューズにハードスパンとダートも頑張ってますね
ここまでJRAで勝ち上がった2歳のハードスパン産駒8頭のうち、アントーニオ、サトノプライド、クラウンエンジニア、クレヴァーパッチ、プロスパラスデイズの5頭が母系にNijinskyの血を引いています





ハードスパンの母Turkish TrystはBull Leaが多く(6・6・6×5)、たしかにハードスパンの後駆はBull Leaの影響が強く感じられますが、ここにNijinskyをもってくるとReal Delight≒Rarelea≒Bull Pageのニアリークロスになるんですね

┌Bull Lea
Real Delight(Alydarの3代母)
│┌Blue Larkspur
└△

┌Bull Lea
Rarelea(Robertoの母母)
│┌Blue Larkspur
└△

┌Bull Lea
Bull Page(Nijinskyの母父)
│┌Blue Larkspur
└△

そしてNijinskyを引かない3頭のうち、ダークリパルサーはRobertoのクロス4×3、キタノユウキ(母母父サンデーサイレンス)もタガノアム(母父フジキセキ)も母系にサンデーの血を引くのでBull Leaのクロスは持っており、ハードスパンの“砂のツボ”はひとまずBull Leaだろうと



ちなみにハードスパンの北米での代表産駒、QuestingとHard Not to Likeはどちらも母系にStorm Birdの血を引くという共通点がありますが、Storm Birdの母父父はNijinskyの母父でもあるBull Page

チャンピオンズC3日前雑感

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社台が導入したドレフォン(BCスプリントなど9戦6勝の北米チャンピオンスプリンター)は、父Gio PontiがRaise a Native4×3で母EltimaasがVice Regent=ヴァイスリーガル4×4で自身は強いクロスなし
母父Ghostzapperはエクリプス賞年度代表馬でDeputy MinisterにWar Relic≒Eight Thirtyの血を重ねており、そこにStorm Cat系ですから、これは「ヘニーキセキやヘニーフレンチをうちでもつくるぞ!」という思惑を感じます(・∀・)







ヘニーヒューズが成功し、ダノンレジェンドは初年度から人気を集め、War Front直仔のアメリカンペイトリオットとザファクターが立てつづけに輸入され、そしてドレフォンの導入、これらは同一線上にある動きといえ、「フジキセキ×Deputy Ministerの次」をにらんだ動きともいえる

こないだの研修では「TapitやWar Frontがリーディング上位に君臨する北米において、Relaunchという血は非常に重要なキーマンである」というような話をしていたんですが、細田さんあたりは内心ニヤニヤしながら聞いていたんやろうなあ…(^ ^;)

チャンピオンズCに出る馬の血統表を改めて見ても、名馬Man o'Warのパワーを最も伝えたのはWar RelicとEight Thirtyであり(Fair PlayとFairy Goldをクロスするニアリーな血)、これにGood Example~Deputy Ministerが絡んで、今でもダートのオープン馬の多くはMan o'Warに支配されているのだ、ということをしみじみ実感できる



アグネスデジタルにStorm CatにDeputy Minister、プリサイスエンドにラシアンルーブル、シニスターミニスターにSquander4×4、ゴールドアリュールにリアルシャダイにHer Honor=Countess Fleet6×6、ゴールドアリュールにフレンチデピュティにCox's Ridge、プリサイスエンドにフジキセキ、カネヒキリにRelaunchにStorm Cat、そして泣く子も黙るフレンチデピュティ×フジキセキ
みんなWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleに、偉大なビッグレッドに支配されているといえる

競馬道OnLineプレミアム予想 12/2,3

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3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、「栗山求、望田潤 今週のBLOOD穴ライズ!」という新コーナーを開始することになりました
今春まではG1レースのみの予想でしたが、今シーズンから1日3Rに拡大してお届けいたします(12/28まで)


http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

12/2,3は栗山求の担当。よろしければご覧ください
NETKEIBAの「No.1予想」「厳選予想 ウマい馬券」の予想は通常どおりアップします(先ほどNo.1予想にシクラメン賞をアップ)

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