チャレンジCは想定メンバーを見て「サトノクロニクルが外1800に出てきたら◎でエエやん」とそこで思考停止してたんですが、今年からまた内2000に戻ってたんですね(^ ^;)条件コロコロ変えられると年寄りはもうついていけない…
サトノもブレスもモンドも内2000で喜んで◎を打ちたい馬ではなく、他にひねるとなると難しいですがもういっちょ◎メドウラークで
根拠は前走◎にしたときのコメントをそのまま再掲しますが、ここなら開幕週の内々を岩田が立ち回ってくれそう
<メドウラークの前走3着は道悪が巧いのもあるだろうが、タニノギムレット×クロフネでRoberto3×6で(そこにNureyevが絡み)、それらしい掻き込みの強い走り。しかも牝系がフェアリードールならば、本来は内回りを捲る脚質の中距離馬だろう。内回り小回りの芝2000m以上は[2-3-0-1]。今日も重発表だし、もう一つ着順を上げても驚けない>
いっぽうステイヤーズは◎アルバートと○フェイムゲームの一騎打ちすぎて、これはこれでどうしたもんかと(^ ^;)
グランアルマダが脩で逃げそうなのでこれを絡める手もあるんですが、馬券を買うとなると○→◎の裏だけ、ですかね…フェイムゲームはTom Rolfe的ピッチで走るので、中山長丁場なら最高パフォーマンス出すかも
寒竹でだだかぶりの◎ミスターメロディはStorm CatにDeputy MinisterとRelaunchが入る今時ダート配合で、たとえば先日導入が決まった北米チャンピオンスプリンターのドレフォンと組み合わせるとこんなことに(・∀・)
「お前はモーニンかアジアエクスプレスか?モーニンを1400に寄せた馬なんかあああっ!」という驚愕のレコ勝ち、この血統なら速いダートがベターでしょうがここでも元値が違う
相手を絞らんとドモナラズですが、○デルマキセキのタルさはダート向きではないか、ということでこのScat Daddy丼で…Personable Lady≒Persian Apple4×5でもあるしね
他のレースは昨日の残りのチンゲン菜のクリーム煮を温めなおしてから考えますが、「No.1予想」ではシクラメン賞を、「厳選予想 ウマい馬券」ではシクラメン賞と葉牡丹賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします
土曜のボツ予想~ドレフォンみたいな速いやつ
まだ手つかずの日曜のボツ予想
昨夜は札幌ナスペリ忘年会、伝説の中華を堪能し、それから二件ハシゴして帰ったら3時でした…
なんとか8時に起きましたが、予習していた万両賞予想をアップしただけでまだ特別戦は何も考えてません(^ ^;)
とりあえず午前中のレースでパッと目についたのは中京2◎クイントゥープルかな
Althea≒Easy Goer5×4のアイルハヴアナザー産駒で、現級唯一の好走が重馬場のデイジー賞、これダート馬やと思います
他のレースはこれから同時進行でぼちぼち予想していこうかなと(^ ^;)
「No.1予想」ではチャンピオンズCを、「厳選予想 ウマい馬券」ではチャンピオンズCと万両賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします
チャンピオンズC回顧用
これから出かけるので回顧は明日にやります
素材だけつくったので貼っときますw
第18回チャンピオンズC回顧~ホットドッグをクールに差し切り
中京11R チャンピオンズC
◎4.ノンコノユメ
○13.テイエムジンソク
▲1.コパノリッキー
△10.キングズガード
×7.ロンドンタウン
×14.サウンドトゥルー
注12.カフジテイク
ステイヤーズSはアルバートが3連覇の偉業。アドマイヤドン(フォールアスペン、トニービン)にノーザンテーストというハイペリオン色濃い成長力に富む配合が、息の長い活躍を支えているというべきだろう。コパノリッキーもヌレイエフ(ハイペリオン4×4)、フォールアスペン(同3×4)、トニービン(同5×3・5)から濃厚なハイペリオンを受け継ぎ、だから直線先頭に立ってからの頑張りが身上で、7歳の今年も揉まれず運べればかしわ記念も南部杯もJBCスプリントも好走している。ここは何が何でも行きたい馬はいないから、ジンソクが番手でいいという出方ならば、内枠から出していってハナに立てるのではないかと思うが、ジンソクはいつもうなりながら4角で先頭に立つので、あと200mが苦しくなってしまうかもしれない。マニアックな血統解説はここでは避けるが、テイエムジンソクとノンコノユメは実は非常に配合パターンが似ている。だからジンソクがG1を勝ちきっても驚けないのだが、両者の比較ではスーパー名繁殖コートリーディーのニアリークロスでまとめたノンコノユメのほうが配合は上だ。前走でキッカケは掴んだし、連続騎乗のクリスチャンがどう乗ってくるか、この名配合にもう一度◎を打ってみたくなった。ロンドンタウンも好きな配合だが理想はもう少し軽い馬場か。キングズガードとのワイドや○▲の行った行ったも買いたい。
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「アルバートは今が全盛期なんやから、コパノリッキーがまだ衰えてるとは思わんのやけど」
「昨年も一昨年もペースが速かったので、タルマエの年みたいにスローに落とせればですねえ…」
「フルキチは番手で押さえてくれるやろうから、東海Sぐらいの、61秒台に持ち込めばなんとか踏ん張れへんかなあ…」
という話を、前夜にらいおん君としてました
田辺がジワリジワリとペースを緩め、1000m通過が61秒5ぐらいなのを確認したとき、これは前残りやと思ったんですが、それを顔色一つ変えず、ズバッとクールに差し切ったのはゴールドドリームとライアン・ムーア
まるでM1の敗者復活戦のように、フルキチとコンビ結成後[4-1-0-0]でとうとうG1の舞台に駒を進めてきたテイエムジンソク
途中でユタカに主戦の座を譲ったものの、田辺とのコンビで名を上げ、G1をいくつも勝ってきたコパノリッキー
手の内に入れたお手馬を、日本人騎手二人が思いどおりに操って、絵に描いたようなスローの行った行った、たまにはこんなレースがあってもいいだろう
「よし出来た!これそのままや」と思わず声が出たのですが、それを事もなげに差し切ったのはナンバーワンジョッキーのテン乗りでした
ゴールドドリームの血統については今年のフェブラリー回顧も参照していただきたいですが、3代母StatisticはジェイドロバリーやNumerousの全きょうだいにあたり、この血を母系に引くG1馬4頭のうち、アドマイヤリード以外の3頭はKingmambo≒ジェイドロバリーやNureyev≒Numberのクロスを持っています
良血だが底力に欠けG3級を量産したジェイドロバリーの弱点を補うには、Kingmamboやニキーヤといった名種牡馬・名繁殖を通じて、ジェイドロバリーの血そのものをクロスするしかない
また下記エントリ「ゴルアA級産駒の“最後のひと手間”Anchors Ahead=War Relic≒Eight Thirty」で書いたように、ゴルアの母母父Hostageの牝系をさかのぼるとWar Relicの全姉Anchors Aheadに辿り着くので、これにWar Relic≒Eight Thirty≒Good Example的な血を合わせるのが隠し味
たとえばWar Relic3×3のIn Realityはコパノリッキーやグレイスフルリープの母系に入るし、スマートファルコンの母系にはWar Relic系シルバーシャークが、エスポワールシチーの母系にはブライアンズタイムを通じてEight Thirtyの血が入ります
ゴールドドリームの場合は母父フレンチデピュティがGood Example≒Eight Thirty5×4で、しかも母母父Cox's Ridgeの母母CordayもMan o'WarとFriar RockとDominoの組み合わせで、これがモンヴェール(JRAダート4勝)やその仔たちのダートのパワーを生んでいるのは間違いない(モンヴェールの仔はJRA出走4頭全て勝ち馬、計12勝は全てダート)
そしてフェブラリーの回顧でも書いたように、ゴルア産駒は父からVaguely Nobleの血を受け継いでいるので、コパノリッキーやスマートファルコンなどを見てのとおり全体に馬群が苦手な側面があります
ゴールドドリームにしても直線は一番外に出したほうが気分よく伸びるような面はあり、フェブラリーは大外を捲りあげたし、今日も直線でスムーズに一番外に持ち出せたのは大きかった
予想コメントにも書いたように、テイエムジンソクはノンコノユメとよく似た輪郭の配合で、クリミナルタイプ×My BupersというのはBimlette≒Bupersのニアリークロス4×3になり、そこにNever Bendの血をもってくるとBimletteのクロスになるわけでなるほどなあ…と
他にフォーティナイナーやLyphardなど共通する血が多い2頭ですが(近親のマルカプレジオも同じパターン)、一つ異なるのは、ジンソクはクロフネ×フォーティナイナーの「父中距離×母父(母)マイラー」、ノンコはトワイニング×アグネスタキオンですから「父マイラー×母父(母)中距離」、だからジンソクが先行でノンコが差しになったのも順当というべきです
そしてクロフネ×フォーティナイナー×クリミナルタイプ×My Bupersというのは北米パワー×北米パワー×北米パワー×北米パワーでもあり、ホットドッグにケチャップとマスタードぶっかけたアメリカンですから、そういう血統的な持ち味を出しきるという意味では、今日のフルキチは少し大事に乗りすぎたという指摘も的外れではないと思います
前2頭で兼ね合って、ゴール前でリッキーを交わせば勝てる、という思惑どおりには運べたと思うし、ゴールドドリームさえいなければそれで正解だったのでしょうが、ホットドッグは顔や手をケチャップだらけにしてムシャムシャ頬張って食うのが美味いのであって、それをナイフとフォークで切り分けてしまったような、G1で人気を背負ってちょっと上品に乗ってしまったところはあるかもしれません
昨日は知り合いん家で飲んでたらM1がはじまり、面白いコンビ、上手なコンビが次々出てくるもんやなあ~と酔っぱらいながら観てたんですが、M1で圧巻やったのはやっぱりサンドイッチマン(07年)とアンタッチャブル(04年)の優勝
敗者復活から優勝したサンドイッチマンも凄かったんですが、アンタッチャブルは前年に敗者復活から勝ち上がって決勝でも9人気3着みたいな好走、不動の本命に推された翌年はもう実力と自信に満ち溢れていて、みんなの期待を背負って4角先頭の横綱相撲でチャンピオンの座についたのは感動的ですらあり、笑いながら泣きながら漫才見たのはあれが最初で最後かも
テイエムジンソクはサンドイッチマンにはなれなかったけれど、アンタッチャブルになれるチャンスはまだまだあるから、次はケチャップドバドバでいこうやフルキチ
第34回フェブラリーS回顧~弔いの3/4同血クロス
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/50a0edf6f98e4abdea59d65a1df14ebe
ゴルアA級産駒の“最後のひと手間”Anchors Ahead=War Relic≒Eight Thirty
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/3f067fe2d37e73e8ae5616b7c191544d
12/2,3の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したエリスライト(牝2歳)が日曜中山6Rの新馬戦(芝2000m)を勝ち上がりました。
★キャロットクラブ
父ディープインパクト
母クリソプレーズ(エルコンドルパサー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104758/
牝 募集価格:7000万円
名繁殖クリソプレーズの娘で、マリアライトやフォルトファーレンの全妹で、クリソライトやリアファルの3/4妹。クリソプレーズはBold Reason≒Never BendとRibotのクロスでパワーとスタミナを強く伝える繁殖牝馬ですが、ディープインパクトとの配合はその母母Burghclereのスタミナをそれほど活かした形ではなく、こういう配合のディープ産駒は牡より牝のほうが成功しやすいのです。実馬も父のしなやかさと母の武骨さの発現のバランスが絶妙に見え、ディープインパクト産駒ではこれをピックします。(望田)
【8/30追記】
宝塚記念(G1)とエリザベス女王杯(G1)を勝ったマリアライトの全妹。クリソライト(ジャパンダートダービー)、リアファル(神戸新聞杯)の4分の3妹でもあります。母クリソプレーズはアロンダイト(ジャパンCダート)の全姉で、現役時代はローズS8着などの成績を残しました。上記のとおり繁殖成績はきわめて優秀。「ディープインパクト×エルコンドルパサー」は少ないサンプルから他にアンビシャス(大阪杯、ラジオNIKKEI賞)を出しています。馬体によほど問題がない限り走ってくる血統で、動画を見るかぎりそうした不安点は認められません。兄弟と同じく重賞を狙える器でしょう。現時点で馬体重は410kgですが、マリアライトは3歳1月のデビュー戦が420kgなので問題ありません。(栗山)
○エリスライト(牝・母クリソプレーズ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104758/
マリアライトの全妹で、クリソライトやリアファルの3/4妹。母父エルコンドルパサーがNureyev≒Sadler's Wells3×2で、母クリソプレーズがBold Reason≒Never Bend5×3。本馬もパワーとスタミナは男勝りだろう。ただPOG向きかとなると、少し完成は遅めになるかもしれない。(望田)
◎エリスライト(牝・母クリソプレーズ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104758/
キャロットクラブで募集価格7000万円。宝塚記念(G1)とエリザベス女王杯(G1)を勝ったマリアライトの全妹で、クリソライト(父ゴールドアリュール/ジャパンダートダービー)、リアファル(父ゼンノロブロイ/神戸新聞杯)の3/4妹でもある。母クリソプレーズはアロンダイト(ジャパンCダート)の全姉。「ディープインパクト×エルコンドルパサー」は少ないサンプルから他にアンビシャス(大阪杯、ラジオNIKKEI賞)を出している。晩成傾向はあるもののPOGでも期待できる。(栗山)
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』で栗山求が推奨したヴェルテアシャフト(牡2歳)が土曜阪神5Rの新馬戦(芝2000m)を勝ち上がりました。
★キャロットクラブ
父ディープインパクト
母ヒルダズパッション(Canadian Frontier)
牡 募集価格:1億2000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104937/
新馬戦-若竹賞(500万下)を連勝したジークカイザーの全弟。同馬は『種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』で推奨した馬です。母ヒルダズパッションはバレリーナS(米G1・ダ7F)など5つの重賞を制し、ガルフストリームパークのダート7ハロンのトラックレコード(1分20秒45)を樹立しました。Alzaoの相似な血、すなわち2代目にNorthern DancerとSir Ivorを並べた血は、ディープインパクトと相性が良好です。Shareef Dancer(ディサイファ、ダノンジェラート、ワールドインパクト)、Touch of Greatness(ショウナンアデラ)、Green Desert(サザナミ、ミッキージョイ)などがそうです。El Pradoの場合、全兄ジークカイザーのほかは成功していません。Northern Dancer が Sadler's Wellsを経由しているのでスピードに難があるのでしょう。ジークカイザーの場合、母が抜群のスピード誇った名牝なのでそうした欠点が表れず、むしろスピードを支える重厚さとして機能しているように思われます。本馬は募集価格1億2000万円だった全兄と同じ価格設定。馬体に問題はなく、順当に走ってくるのではないかと思われます。(栗山)
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』『望田潤のPOG好配合馬リスト(2017)』で望田潤が推奨したダンケシェーン(牡2歳)が土曜阪神1Rの未勝利戦(ダ1400m)を勝ち上がりました。
★ローレルクラブ
父ヘニーヒューズ
母ゼフィランサス(キングヘイロー)
牡 募集価格:2000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015100894/
母ゼフィランサスは快速ローレルゲレイロの全妹でJRA3勝。そこにStorm Cat系ヘニーヒューズが配されて、Storm Catとダンシングブレーヴとモガミポイント、ヘネシーとダンシングブレーヴなど似たような血脈構成の血を組み合わせた凝った配合になっています。この牝系を知り尽くした村田牧場さんらしい狙いの配合と言えるでしょう。このヘネシー≒ダンシングブレーヴのニアリークロス(Northern Dancer、Secretariat≒Sir Gaylord、Tom Fool、Otra=Dipsy Doodleなどが共通)を持つ馬は、ホッコーサラスター(現役5勝)、タカラジェニファ(現役2勝)、クールジョーカー(現役1勝)、ブリーズスズカ(現役1勝)、以上4頭は父ヨハネスブルグで、他に父サンライズバッカスのアイファーリスナー(未勝利)がいて、5頭出走で4頭勝ち上がり。ヨハネスブルグ産駒は全て勝ち上がっています。ヘニーヒューズ産駒らしい力感溢れる後駆が印象的で、しかもこの牝系らしいしなやかさも兼備しており、芝ダ兼用のマイラーとして推奨できる馬です。(望田)
○ダンケシェーン(牡・父ヘニーヒューズ・母ゼフィランサス)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015100894/
母ゼフィランサスはローレルゲレイロの全妹でJRA3勝。そこに新種牡馬ヘニーヒューズが配されて、様々なニアリーな血を組み合わせた、この牝系を知り尽くした村田牧場らしい配合に仕上がっている。ヘネシー≒ダンシングブレーヴのニアリークロスを持つ馬は、ホッコーサラスター(現役5勝)などJRA出走6頭中4頭が勝ち馬となっている。芝ダ兼用のパワーマイラー。(望田)
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』と『望田潤のPOG好配合馬リスト(2017)』で望田潤が推奨したシュナイデン(牡2歳)が日曜中京4Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。
★ジーワンサラブレッドクラブ
父ステイゴールド
母サルヴェジェルマニア(パントレセレブル)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104181/
牡 募集価格:3800万円
3代母SacarinaはThong=Ridan5×2を持ち、G1馬を3頭産んでドイツの最優秀繁殖牝馬に選ばれています。母母Salve Reginaは独オークス(独G1・芝2200m)勝ち馬で、母サルヴェジェルマニアはボールストンスパH(米G2・芝8.5F)勝ち馬。サルヴェジェルマニアはNureyev≒Sadler's Wells2×4、Thong=Ridan4×4・7を持ち、そこにMonsun(Kaiserkrone=Kaiseradler4×4)、Bravour(Alchimist≒Arjaman2×3)と代々ドイツ血脈が1/4異系として注入されており、繁殖牝馬としてもなかなか面白い配合をしています。ステイゴールド×パントレセレブルはオープン馬アングライフェンなど出走3頭中2頭が勝ち馬となっており、全体の配合パターンも良好。芝中距離で奥のあるステイゴールド牡駒として期待したい馬です。(望田)
◎シュナイデン(牡・父ステイゴールド・母サルヴェジェルマニア)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104181/
母サルヴェジェルマニアはNureyev≒Sadler's Wells2×4を持ちボールストンスパH(米G2・芝8.5F)に勝った。母母Salve Reginaは独オークス(独G1・芝2200m)勝ち馬。3代母SacarinaはThong=Ridan5×2を持ち、G1馬を3頭産んだ独最優秀繁殖牝馬。ステイゴールド×パントレセレブルはアングライフェンなど出走3頭中2頭が勝ち馬。全体の配合パターンも良好で一発大物狙い。(望田)
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』で栗山求が推奨したマリアスパン(牝2歳)が日曜阪神1Rの未勝利戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。
★ユニオンオーナーズクラブ
父ハードスパン
母プリンセスキナウ(キングカメハメハ)
牝 募集価格:1000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015105693/
父ハードスパンは現役時代にキングズビショップS(米G1・ダ7F)を制したほか、ケンタッキーダービー(米G1)2着、ブリーダーズCクラシック(米G1)2着、プリークネスS(米G1)3着など、ビッグレースで差のない競馬をして実力の高さを示しました。産駒成績は優秀で、日本で走ったサマリーズが全日本2歳優駿(Jpn1)を制し、アメリカでも多くのG1馬が誕生しました。その好成績を目の当たりにしたアメリカ側から帰国要請が届き、日本での種付けはわずか1年で切り上げられました。芝では疑問ですが、ダート向きの高い能力を伝えるので、注目したい種牡馬です。本馬の母プリンセスキナウは「キングカメハメハ×Unbridled」ですからホッコータルマエを思わせる構成で、現役時代にダートで準OPまで出世しました。サマリーズは母の父がMr.Prospectorで、母は Raise a Native2×4でした。本馬の母は Mr.Prospector3×4。配合の方向性は似ており、大レース向きの底力も感じられます。ダート1400~1800mが最も力を出せる条件でしょう。1000万円なら楽しみが大きいと思います。(栗山)
■土曜中山8RイルミネーションジャンプS マイネルプロンプト(一口・望田&栗山)
■土曜中京11R浜松S ペイシャフェリシタ(POG・望田)
■土曜中京12R豊川特別 レッドオルガ(ディープ・望田)
■土曜阪神11RチャレンジC2着 デニムアンドルビー(ディープ・栗山)
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先週はエリスライト、ダンケシェーン、シュナイデンと、一口&POGダブル推奨馬が3頭勝ち上がり
マリアライトは3歳1月に420キロで新馬勝ち、エリスライトは2歳12月に432キロで新馬勝ち
それでもパドックのエリスライトはまだまだ肉がつききっていないという体つきではあり、やっぱりマリアと似た成長曲線を描くのではないかと私は思っていて、だからPOGでは○評価にとどめたのです
ただし姉ほどラトロ肩で掻き込む走りではなく、Rivermanの牝馬の斬れを感じる体質フォームなので、こちらのほうが良馬場の斬れ味は上でしょうね
ダンケシェーンはスタートがイマイチだったのでノリがちょっと気合をつけたら凄い勢いでビュンとハナに行ってしまい、名手が泡食ってしまうほどのあのビュン加速はまだまだ上を狙えるレベル(・∀・)
村田牧場産らしい凝った配合で、ヘネシー≒ダンシングブレーヴのニアリークロス2×3が面白いですが、ゼフィランサスはEight Thirty8×6でもあるので「ヘニーヒューズの砂のツボ」も当然押さえてあります
シュナイデンの新馬戦は現場でパドックを見てて、「アプルーヴァルは素晴らしい馬だが、シュナイデンはまだ完成途上に見える」というラインやメールをみんなに送ってしまって恥ずかしいのなんの(^ ^;)
だからシュナイデンが2戦目でアッサリ勝ち上がるとは嬉しい誤算でしたが、でも古馬になってからより楽しめる馬だろうなあ…という感触は変わらないかな
母サルヴェジェルマニアはボールストンスパH(米G2・芝8.5F)勝ち馬で、Monsunを1/4異系としつつNureyev≒Sadler's WellsとThong=Ridanのクロスでまとめた好配合で、Galileoやソウルスターリング同様これがMonsunの正しい使い方、今後の産駒にも注目したいですね
アプルーヴァルの惨敗を京都競馬場のスタンドで茫然と見ていたら、「新馬戦見ました。たしかに馬はいいのでいつか走ってくると思いますが、現状は芯が入ってなく、爪先までしっかり蹴れてないです」とクレバーさんからラインが
昨日のパドックを見ても、やっぱり後ろの踏み込みが緩くて力強さに欠けるんですよね…
あの新馬戦は大ショックで、それ以来パドックではオルフェ産駒のトモばっかり見てますが(^ ^;)、新馬で人気を裏切るオルフェ産駒はだいたいトモが緩く、直線でいざ追い出してもギアが上がらないことが多い
まあ前にも書きましたが、オルフェーヴル自身が3歳春の段階ではまだ未完成で、素質だけで皐月とダービーを勝ってしまったようなもんで(元値高すぎ)、神戸新聞杯のパドックでようやくトモがパンとして、一番強かったのは引退レースの有馬、という馬やったわけでね
マリアスパンは11/28の雑感で書いた「ハードスパン×Nijinsky」の黄金配合で、ハードスパンの2歳はここまでJRAに33頭が出走し10頭が勝ち上がっていますが、母系にNijinskyを持つものは19頭が出走し8頭が勝ち上がっています
「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを4頭更新しました
◆ヒヤシンスへの道
ミスターメロディがレコードで走破し後続を8馬身ちぎったのは誰もが予想したことですが、それを差す馬がいるとは驚きでした
2歳ダート戦線は怪物みたいな勝ち方をする馬が毎週のように現れ、怪物にちぎられた2着馬も次走楽勝、そしてその怪物を倒してしまう新たな怪物も出てきて、まるで少年ジャンプの戦闘漫画のようなインフレ感が(^ ^;)
ベストウォーリアと似た配合のエアアルマスも、東京ダート走ったらベストウォーリア級かもしれませんよ
このままやとヒヤシンスSはエライことになるねえ~と石塚さんと言ってたんですが、ヒヤシンスは来年もフェブラリー当日かな? だとすると私は小倉競馬場のモニター観戦になりそう…10年ぶりにクエを食らいに行こうとメタボ博士たちと計画中なのです(・∀・)
◆El Prado
今年の2歳はジャンダルム(父Kitten's Joy)やハヤブサマカオー(母父Medaglia d'Oro)などEl Pradoの血を引く馬の活躍も目立ちます
こないだのJBBA研修会でも、細田さんが種牡馬Medaglia d'Oroについて詳しく説明されて、そこに私が「Medaglia d'Oroの父El PradoはSadler's Wellsとは全く別もので、北米競馬に向いた小回りの機動力をよく伝える血で、だから北米でリーディングサイアーとなったのです」と補足し、更に栗山さんが「El Pradoの母Lady Capuletは、デビュー戦で愛1000ギニーに勝った凄い牝馬で凄い配合なのです」
そのLady Capuletの血統表はご覧のとおりで、Athenia≒Menowの3/4同血クロス3×3、もっといえばAttica≒Tom Foolのニアリークロス2×2ともAttica≒Cap and Bellsのニアリークロス2×1とも表記でき、ここから他のサドラー系とは全く別もんの枝になってしまったのもうなずける
ちなみにLady Capuletの全兄Sir Wimborneは英愛で2歳時だけ走り、愛ナショナルS(愛G1・芝7F)やロイヤルロッジS(英G2・芝7F)など3戦3勝で引退、早熟かつ天才肌の兄妹やったんですね
TARGETによると、El Pradoの血を引く日本での活躍馬(収得賞金上位7頭)は、フィドゥーシア、ダッシングブレイズ、エーシンメンフィス、メダリアビート、ジャンダルム、ハヤブサマカオー、エーシンゴールド
このなかで大箱をストライドで走って強いのはSir Ivor≒Hopespringseternal4×4のナスキロ的ストライドで走るダッシングブレイズぐらいかな、あとはだいたいTom Fool的な無駄のない捌きのピッチ走法で、みんな機動力と先行力と操作性が抜群
今年のBCターフに勝ったTalismanic(香港ヴァーズにも出走予定)もEl PradoにMachiavellianにDanzigにThatchですから機動力×機動力×機動力、これまでフランスでしか走ったことがなかったのが初の小回りコースで水を得た魚で、デルマーの4角をTom Foolが嬉しそうにスルスルと抜け出してきました(・∀・)
小回りデルマーのインからスルスルと抜け出すTalismanicのピッチ、超スローの上がり2Fのダッシュ勝負でサササッとインに潜り込むジャンダルムのピッチ、園田の交流重賞をスイスイ逃げ切るハヤブサマカオーのピッチ、あれがEl PradoでありLady CapuletでありTom Fool
先週の勝ち馬でも、胴長のハーツクライ産駒でズブいようでいて中山内回りを意外にきれいに捲るホウオウパフューム(母母父El Prado)、阪神内回りの4角でミルコが何もしなくてもピッチを上げ後続を突き放しにかかったヴェルテアシャフト(母母父El Prado)、やっぱりEl Prado自って己主張強いなあ…Lady Capulet恐るべしやなあ…と実感できます
オブセッションは土曜にも言いましたが、基本的なイメージは“大きなアンドリエッテ”かな、パワーストライドでノシノシ差しますよね(・∀・)
競馬道OnLineプレミアム予想 12/9,10
そういえば私んちにも数日前に届きましたが、今月号のキャロット会報は年に一度の「血は水よりも濃し」拡大版です
今年活躍が目立った馬や、これから注目できる馬を計16頭ぐらい取り上げていますので(レイデオロとかベタはところはあえて外してます)、ご一読いただければ幸いです
3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、「栗山求、望田潤 今週のBLOOD穴ライズ!」という新コーナーを開始することになりました
今春まではG1レースのみの予想でしたが、今シーズンから1日3Rに拡大してお届けいたします(12/28まで)
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
12/9,10は望田潤の担当。よろしければご覧ください
NETKEIBAの「No.1予想」「厳選予想 ウマい馬券」の予想は通常どおりアップします(先ほどNo.1予想に中日新聞杯をアップ)
土曜のボツ予想~初ダートを掻き込むグラスワンダー甥
師走はサンライズノヴァは本来は1800の捲りの馬やと思うんですが、ユニコーンもグリーンCも大外一気の差し切り
ようはゴールドドリームやクリソライトなんかといっしょで、逃げないゴルア産駒は一番外に出さなきゃダメ(マイルドAureole魂)、となると内枠のここは馬群の中で何もできない可能性が…
ディアデルレイも砂をかぶるとモロいところがあるし、サンライズソアはどちらかというと大箱向きの血統&戦績、となるとロージズ産駒らしいジワジワ成長曲線に乗ってきて○コスモカナディアンが1700~1800mの良は[4-0-2-1]、オープン特別のここなら軸にしやすい
またサウンドトゥルーの全弟(全オカマ?)でフジキセキ×Deputy Ministerの砂黄金配合▲ルールソヴァールもオープン通用の力をつけてきましたが、ここはもうひとひねりして◎レッドレイヴンの初ダートを
母Wonder Againはグラスワンダーの全妹で、戦績を見てのとおり小回り1800の捲りが身上、問題はダート適性ですが、父がSmart StrikeでクロスがGold Digger≒Bramalea3×4とOuting Class≒Soaring5×5ならOKじゃないかと
Swapsはケンタッキーダービー馬でダート適性に定評があるHyperion血脈ですが、TARGETで「Smart StrikeとSwapsの血を併せ持つ馬(つまりTrack Medal=Swapsの全きょうだいクロスを持つ馬)」を抽出してみると、
芝[9-7-6-65]連対率18%
ダ[20-7-8-73]連対率25%
レイヴンが[6-3-2-15]ですからこれを除くと芝[3-4-4-50]、2勝以上している馬をあげると、スウィフトレイド、ザンブローネ、リベルタンゴ、クリティカルヒット、ペイシャルアス、ショウナンナナイロ、ペイシャ以外はダート馬ばかり
樅の木は◎サクラアリュール
ゴールドアリュール×GulchでNureyev3×3ですから輪郭はサンライズノヴァと似ていて、これは京都重より阪神良がベターでしょう
もちの木の▲サージュミノルは逃げたらドしぶといところをまた見せつけましたが、一方人気を背負ったコマビショウは大事に乗って4着までで、このようにエンパイアメーカー産駒は馬群で揉まれるとレースを投げてしまうニアリーアフリート魂なところがあります
直仔や孫が大レースを勝ちまくったので北米に戻りましたが、日本で当初思ったほど成績が上がらなかったのはダート向きというのがまず一つ、またニアリーアフリート魂の馬が多く多頭数の競馬は向かないし、そして有名なのが産駒に共通するゲート難で、北米ではゲートボーイがついてくれますからね
今月のキャロ会報でも書きましたが、ディライトプロミスはカネトシイナーシャやと思ってるので他となるとサトノとテイエムを
オリオンは前走につづいて◎メイケイレジェンド
母がメジロマックイーン×Northern Dancerで母系の奥にガーサントとHyperion、黄金配合のステゴ牡駒が軌道に乗ってきたとなればオープンまでいけるはずで、姉フーラブライドぐらいには出世するはず…富田くん頑張りや(・∀・)
他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では中日新聞杯を、「競馬道OnLine」「厳選予想 ウマい馬券」では中日新聞杯とリゲルSと中山4Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします
日曜のボツ予想~香港とこうやまきを
香港カップ
◎ブロンドミー
○ステファノス
▲スマートレイアー
☆ワーザー
△ネオリアリズム
沙田での追い切りを見ていると、目につくのは日本馬ばかり、しなやかさやバネを感じるのは日本馬ばかりで、改めてサンデーの血を引くことの優位や恩恵を(芝中距離では)感じます
ワーザーが1人気ならば日本馬で上位独占もありそうで、ペースもそこそこ流れそうなのでHyperionオバチャンの巻き返しに期待したいところですが、土曜のユタカは乗れているとは言いがたい内容…
ブロンドミーBlond MeはNureyev≒Sadler's Wells3×4とSpecial≒Pump4×3・6、Riverman≒Mill Reef4×5・6、父も母父も欧マイラーですが、母母はDarshaanにIrish Riverですから沙田でも牝馬の斬れを発揮するタイプとみました
マイルは地元勢に新星というほどの馬が見当たらないだけに、サトノアラジンがむしろ格上と言っていいぐらいですが、多頭数の沙田は捌きやすい条件とは言えない
◎はオブライエン勢のランカスターボンバーLancaster Bomber
欧マイルG1を3つ勝ったExcelebrationの弟で、母Sun ShowerはIndian Ridge×ウォーニング×Le Levanstell×Relko=異系×異系×異系×異系で、Northern Dancerクロスを持つ種牡馬との配合で成功している“アイルランドのディアデラノビア”
マイルの大レースを勝ちまくった兄と比べるとこちらはどこで走っても2着ばかりですが、どこでも2着になる対応力に異系血脈の逞しさみたいなものを感じるし、BCマイルを見てのとおり器用に立ち回れるタイプでもあるのでムーアの手腕込みで
ローリーポーリーRoly PolyはDanzigやSadler's Wellsのいかつさは感じさせず、細身でナスキロ柔く斬れるタイプに見えるから沙田で巻き返しがあるかも
スプリントは地元勢の層が厚く、なかでも連勝中の◎ミスタースタニングMr.Stunningは父も母父もDanzig系のスプリンターでクロスがDanzig3×3、母母のところだけは非Northern Dancerの「3/4Northern Dancerクロス」、配合どおりいかにもDanzig的な頑強スプリンター
芝2400mのヴァーズは例年日本vs欧州の争いで、香港に出向いた知人友人が口を揃えて「トーセンバジルで儲けてきます!」と言うのでワナに思えてきて仕方ないんですが(^ ^;)、これを頭にハイランドリールとキセキに買うのがまだ妙味があるのか…いや日本では妙味ないのかな?
ナスペリオンをクロスした「3/4Northern Dancer」のハービンジャー産駒で、たしかに沙田2400は合うと思います
こうやまきは◎グローリーヴェイズ
母メジロツボネはキョウエイアシュラと同じAmbehaving≒クリアアンバー4×4、そこにディープインパクトなので父をマイルに寄せて更に柔くしたような馬(ディープ×バクシンオーに近いイメージ)
1800mベストでしょうがここはペースが上がりそうもなく、箱が大きくなるのはプラス、速い馬場もプラス、そしてライアンの血を引く馬が逃げ切りでデビュー勝ちとなると若干のAureole魂疑惑があるんですがその点で少頭数もいい
相手は一長一短ですが、Mr.Prospector≒Boldnesianで大箱マイルが一番合っていそうな○イルルーメ、絞るならこれですかね
他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では阪神JFを、「競馬道OnLine」「厳選予想 ウマい馬券」では阪神JFとカペラSと中山1Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
JFはメジャーエンブレムと似たダイワメジャー黄金配合でメジャーエンブレムと似た脚質のアマルフィコーストがメジャーエンブレムみたいに乗れば勝つだろうとタカをくくってて、難しいメンバーになりましたがあえて絞って
第69回阪神JF回顧~オルフェ黄金配合、堂々の2歳女王に
阪神11R 阪神JF
◎4.マウレア
○11.ラッキーライラック
▲8.トーセンブレス
△15.ナディア
「オルフェーヴルvsディープインパクト」の構図となった今年のJFだが、オルフェ産駒ではラッキーライラック、ディープ産駒ではマウレアが最も配合が良いし、もっと厳しいレースになってもシッカリ伸びきれそうな前走内容だったと思う。トーセンブレスは新馬の勝ち方が圧巻で、それだけに前走は食い足りない内容だったが揉まれると良くないタイプか。他では小柄だが母方のダルシャーンの斬れで差すナディア。母母キュンティアはこのレース(阪神3歳牝馬S)2着だった。
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ラッキーライラックの配合については「オルフェーヴル産駒として極めてオーソドックスな好形だ」と当ブログでもずっとほめてきました
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/4c03af3c0eee1ba2fefcbaab6590cd27
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/4f9fa4396c6c79f57ae2721ab9773e92
3月発売の『パーフェクト種牡馬辞典』では
<(オルフェーヴルは)ノーザンテースト4×3の強いクロスを持つので、ノーザンダンサー系の血をクロスしない繁殖牝馬との配合がベターだろう。ミライヘノツバサもエスティタートも母は非ノーザンダンサークロスだ。ヌレイエフやサドラーズウェルズなどスペシャル牝系の血とは合うはず>
と書いていますが、ラッキーライラックがまさにそのパターンなのも上記で説明しています(リリーノーブルが持つKingmambo×ビーバップのニックスについても同エントリで書いていますのでご一読を)
オルフェーヴル産駒はどういう配合がいいんですかね?とよく質問されましたが、私も栗山さんも「ひとまずエスティタートを教科書とすべきでしょう」と説明していて、だからエスティタートの弟のオルフェーヴル産駒(G1で募集)も当然ピックしましたが、これもようするに「母が非Northern DancerクロスかつSpecial持ち」
種牡馬辞典の新種牡馬コーナーはオルフェーヴルとヘニーヒューズとエイシンフラッシュが私の担当で、「オルフェーヴルは母が非Northern DancerクロスかつSpecial持ち」「ヘニーヒューズはフジキセキと好相性」このあたりの読みは我ながら正しかったと自画自賛してるんですが、しかしピックしたのがラッキーライラックではなくアプルーヴァルなのが大きな声では言えないところで(^ ^;)、やっぱりステゴ系で大物を狙うなら牡だろう、という考えはまずありましたね~
しかしフタを開けてみると、今のところ代表産駒2頭はともに牝、昨日のパドック中継を見ていても、改めて痛感させられたのが牡駒に共通するトモの緩さでした
これはダイナサッシュ牝系由来と言っていいのでしょうが、牡は馬体自体は見映えする馬が多いのですが(だから新馬戦でよく人気になるのでは)、パドックで歩いているのを見るとトモの入りや踏ん張りに力強さが足りず、そのため概ねスタートが良くないし追い出してからも重心が沈まずフワフワしていてギアが上がらない
しかし牝はJF出走の2頭はもちろん、中京で未勝利を勝ったサラスも新馬戦で3着だったシエラも後ろはシッカリしてて、だからまずゲートを踏ん張ってポンと出ます
まあ何度も書いているように、オルフェーヴル自身が2歳~3歳春まではコロコロ負けつづけた馬で、神戸新聞杯で後駆に肉がついてついに本格化したような成長曲線で、いわば未完成の状態で春二冠を勝ってしまったようなもんですからね
だからオルフェ牡駒も父と元値が違うだけで同じような成長曲線を辿るのではないかと、アプルーヴァルも3歳夏にはパンとして洋芝2600mで3連勝して菊の秘密兵器ぐらいにはなってほしい(笑)
ちなみに「母が非Northern DancerクロスかつSpecial持ち」というオルフェ産駒はここまで下記の8頭が出走しており、うち牝馬はラッキーライラックとモルフェオルフェとシエラ、いちおう3頭とも動いてはいますね
ラッキーライラックf[3-0-0-0]
ムーンレイカー[0-3-0-0]
モルフェオルフェf[0-1-0-2]
ダノンテアトロ[0-1-0-2]
シエラf[0-0-1-0]
アプルーヴァル[0-0-0-2]
ノーフェイク[0-0-0-3]
レヴァンテ[0-0-0-2]
ラッキーライラックの3代母ステラマドリッドは北米G1を4勝した一流馬で、ミッキーアイルやダイヤモンドビコーなどが出て子孫も繁栄しており、こないだもある大喜利で「この牝馬ならミッキーアイルでステラマドリッドのクロス狙うのも面白い」なんてやってました
そこにSeattle Slew(Nasrullah4×4)とFlower Alley(Mr.Prospector3×3とNorthern Dancer4×4)が配された好配合で、プリンセスオリビアとMy CharmerとMy Bupersという名繁殖の血を強く受け、しかもG1アシュランドS(AF8.5F)に勝ったライラックスアンドレースが繁殖として有能でないはずはない
姉のラルクもデビュー時からずっとほめていて、ラルクの配合がいいというよりはライラックスアンドレースという繁殖をほめてるんですよね
ラルクが伸び悩んでいる理由の一つは馬群の中で我慢できない精神面で、それはFlower Alleyの母系に入るVaguely Nobleの仕業としか言いようがないのですが、妹にはそういう気性の難しさは見られず、オルフェの牡はヤル気がないとよく言われますが牝はわりと気の張ったレースをします
マウレアはアユサンの全妹で、大成功しているディープインパクト×Storm Catのなかでも最も好きな配合ですが(母母Buy the Firmが北米G1勝ち馬でGood Example≒War Relic4×4)、姉よりも長手でほっそりしたつくりで中距離馬然とした斬れ方をするので、桜花賞よりもオークスで期待したくなる馬です
12/9,10の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
■土曜中京2R500万下 クインアマランサス(一口&POG・望田)
■土曜阪神8R1000万下 ユラノト(POG・望田)
■土曜阪神11RリゲルS レッドアンシェル(一口・栗山)
■日曜阪神8R500万下 エルプシャフト(ディープ・望田)
■日曜阪神9R境港特別 エアウィンザー(POG・望田)
■日曜阪神11R阪神ジュべナイルF3着 マウレア(ディープ・望田)
「ディープインパクト好配合リスト」で取り上げた2歳は、ここまで13頭が出走し12頭が勝ち上がり(一口でもピックした馬は3頭とも勝ち上がり)、残るサトノエターナルも[0-1-0-0]なので今期は全頭期間内勝ち上がりを狙いたいです(・∀・)
サトノシリウス、プリヒストリー、ルナステラあたりもデビューが近いという話を小耳にはさみますが
「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました
全日本2歳優駿の予想はこれからやります
◆カネヒキリ
カペラSはディオスコリダーが快勝しカネヒキリ産駒3頭目の重賞ウィナーとなりましたが、いつも書くようにカネヒキリは父も母も自身も強いクロスを持たないので、クロスがうるさい繁殖との配合が成功します
ディオスコリダーの場合は、母がIcecapade≒Northern Dancer3×4とDrone≒Foreseer4×3
ロンドンタウンは母がIn Reality3×4だし、ミツバは母がNorthern Dancer4×4にRaise a Native4×4にBramalea≒Gold Digger4×4とうるさいうるさい
あとロンドンタウンの牝祖Gold MineはMr.Prospectorの全妹なので、3頭ともMr.Prospectorのクロスは持っていることになりますね
今年の2歳ダート路線は少年ジャンプのヒーロー漫画、天下一武道会の様相を呈していますが、10/28東京でプロミストリープ(ドンフォルティスと同じヘニーキセキ)に9馬身ちぎられたレーヌダンスとタイキサターンも順当に勝ち上がってます
レーヌダンスの2戦目はミスターメロディの8馬身差2着リョーノテソーロとの一騎打ちとなりクビ差惜敗、そして土曜1Rでやっと順番が回ってきましたが、この馬もカネヒキリ産駒で母はNantallah4×3です
今年の2歳ダートがなぜヤバいかというと、勝ち上がった怪物も怪物にちぎられた2着も、みんな好配合が多いんですよね
◆エンパイアメーカー
エンパイアメーカー産駒は揉まれたり砂をかぶったりするとサッパリで、だから外枠の成績が良く内枠の成績が悪い(インパイアメーカー)、というデータはこないだ紹介しましたが、揉まれず気分よく先行して4角先頭だとビックリするぐらい強い勝ち方をすることもよくある
以下はダ1700~1900mで4角先頭時の成績(2015年以降,出走数50以上,勝率順)ですが、エンパイアメーカーは勝率1位で単回値778も複回値254も突出してます
エンパイアメーカー[34-13-10-35]…勝率37.0%/複勝率62.0%/単回値778/複回値254
キングカメハメハ[30-17-12-23]…勝率36.6%/複勝率72%/単回値166/複回値178
ダイワメジャー[21-11-6-20]…勝率36.2%/複勝率65.5%/単回値343/複回値173
ゼンノロブロイ[26-7-13-26]…勝率36.1%/複勝率63.9%/単回値315/複回値166
ネオユニヴァース[16-12-8-15]…勝率31.4%/複勝率70.6%/単回値208/複回値178
※ちなみにEmpire Maker産駒(持込のエンパイアメーカー産駒)のダ1700~1900mで4角先頭時の成績は[7-3-2-6]…勝率38.9%/複勝率66.7%/単回値235/複回値129
6人気以下でも4角先頭なら[6-2-2-19]単回値2006というすさまじい数字で、揉まれず先頭のエンパイアメーカーの破壊力はむしろ穴で狙いたい
このような性格をよく理解しているらしいのが荻野極で、彼がエンパイアメーカー産駒に騎乗したときのダート成績は[6-3-5-20]で単回値1350複回値415
これを更にダ1700~1900mに絞り込むと[5-2-4-11]で単回値2078複回値613
この22回の騎乗のうち実に17回は逃げ先行で[5-2-3-7]、ダ1800m前後で極がエンパイアメーカーに乗ってたらまず先行するとみてよく常に大駆け警戒
全日本2歳優駿予想(まずは枕から)
小回り川崎の1600mで行われ、サマリーズやリエノテソーロといった1400m寄りのタイプでも勝ちきれるレース
サウンドスカイ(ディープスカイ×Gone West)、ディアドムス(ジャングルポケット×アグネスデジタル)、ハッピースプリント(アッミラーレ×Dayjur)と、「父中距離×母父マイラー」「父スタミナ×母父スピード」の配合形が強いのも小回りらしい傾向で、サマリーズの母父Mr.Prospectorもリエノテソーロの母父Langfuhrもマイラーですね
あとここ5年の勝ち馬でいうとディアドムス以外はDanzig持ち、ここ2年の勝ち馬はGone West持ち
つづきはこれからアップします
朝日杯にまつわる血統の話
朝日杯FSで上位人気に支持されそうなタワーオブロンドンとファストアプローチは、Touch of Greatness≒Sadler's Wellsのニアリークロスを持つ点がひとつ共通します
Northern Dancer、Hail to Reason、Bimelech=Big Hurry、ハイインロー(Forli,Flower Bowl)が共通
Touch of GreatnessはElusive Quality(Gone West系のA級種牡馬)とRossini(ロベールパパン賞)を産んだ優秀な繁殖で、GraustarkやSir Ivorなど母系に入って優秀な血を多く引き、Elusive Qualityはショウナンアデラの、Rossiniはサトノクラウンの母父となったように、母系に入っても極めて優秀な血といえます
この2頭のようにTouch of GreatnessとSadler's Wells(Fairy King)を血統表内に併せ持つ馬は、JRAに22頭が出走し13頭が勝ち馬(勝ち馬率59%)、タワーオブとファストの他にもドーヴァーやブルーストーンなどの上級馬が出ており、Touch of Greatnessを引きSadler's Wells(Fairy Gold)を引かない馬は70頭出走し33頭が勝ち馬(同47%)ですから、このニアリークロスには一定の効果がみられる、と考えていいでしょう
ちなみにRaven's Pass(AW10FのBCクラシックと芝マイルのQエリザベス二世S勝ち)の代表産駒Via Ravennaも、母父SingspielなのでTouch of Greatness≒Sadler's Wells3×4です
インプルーデンス賞(仏G3・芝1400m),ロートシルト賞(仏G1・芝1600m)2着
そしてこのことは、種牡馬サトノクラウンが母父として優秀であろうことや、Sadler's Wells=Fairy King持ち牝馬との配合がキラーコンテンツの一つになるであろうことも予測させます
ただし実馬の比較では、いかにもDawn Approachの仔らしいパワー体質とTom Fool的な脚捌きで中山や札幌を捲るファストに対し、タワーのほうは東京でルメールがジックリ差しに回るとなかなかの斬れ味を発揮、これは代々ナスフリート(Mr.Prospector,Verbatim,Fleet Nasrullah,Mill Reef)とナスキロ(Secretariat≒Sir Gaylord,Verbatim,Mill Reef,Hopespringseternal)、ナスペリオン(Mill Reef,Special)の組み合わせを重ね、全体としてMill Reef的な斬れ味を増幅した配合にもなっているからでしょう
Mill Reefはナスキロでもありナスフリートでもありナスペリオンでもある
Darshaanは仏ダービー馬でMill Reef系でもなかなか日本向きの斬れ味がある血ですが(サニングデール、ダノンシャンティ、オディール、ファインニードル、タイキブライドル、レッドエルディストなどの母系に入る)、何度か書いているように、こういうフレンチなMill ReefやRivermanでジンワリ差させたらフレンチの鉄人が一番達者
「Darshaanを母系に引く馬」騎手ランキング(芝コース,騎乗数20以上)
ルメール[8-3-2-12]連対率44%単回値172複回値108
福永[9-13-3-32]連対率39%単回値97複回値81
横山典[3-4-3-11]連対率33%単回値24複回値79
四位[7-2-3-18]連対率30%単回値163複回値94
岩田[5-3-4-15]連対率30%単回値147複回値99
※ミルコ[4-1-1-8]連対率36%単回値85複回値60
※武豊[7-3-2-24]連対率28%単回値113複回値72
というわけで、タワーオブロンドンを一言コメントでいうならば、“Mill Reef斬れするGone West”ですかね
朝日杯にまつわる血統の話(2)
ディーマジェスティが皐月賞を勝ったときに、「ディープインパクト×Robertoはアンチニックスのように言われてきたが、不振なのは牝であって、牡の場合はコンスタントにオープン級が出ているし勝ち上がり率も高い」と書きました
母系にRobertoの血を引くディープインパクト産駒は、ディーマジェスティ、ステファノス、アドミラブル、シャイニングレイ、ゼーヴィント、サトノラーゼン、シルバーステートなどなど、賞金ベスト20にランクされるのは牡ばかりで牝はカワキタエンカぐらいかな
このセックスバイアスは2歳においてもハッキリ出ていて、牡は朝日杯で本命になりそうなダノンプレミアム(母父Red Ransom)をはじめ、ヘンリーバローズ(母父Silver Hawk)やフランツ(母父ブライアンズタイム)など来春が楽しみな素材が出ていますが、牝はここまで10頭がデビューして勝ち上がったのはフィニフティとガールズバンドだけ
あと出走馬の血統表を見ていて気づいたんですが、ダノンプレミアムの母とカシアスの母はデインヒルとZienelle=Polish Precedentを通じてDanzigとBuckpasserをクロスしているのが同じですね
ダノンプレミアムの全兄ロードプレミアムはHabitat的後駆を受け継いで未だに後ろがペランペランで、東京でムーアがグイグイ追っても坂にさしかかるとフワッとしてますが、デインヒル的プリケツを引いた弟は坂のところで後続を一気に突き放してしまった
というわけで、ダノンプレミアムを一言コメントでいうならば、“お利口ミッキーアイル”ですかね
競馬道OnLineプレミアム予想 12/16,17
知り合いがフジキセキ×Deputy Ministerの牝馬を手に入れたので、「これはヘニーヒューズでヒヤシンス狙うしかないでしょう」と色めき立ってるところですが、村田牧場さんに聞いてみてもすでに満口なので余勢で頑張るしか…
この牝馬がオークションに上場されたとき、「これにヘニーヒューズ付けたら満点ですか?」と他にもいろんな人に聞かれて、ドンフォルティスの活躍でヘニーキセキすっかり浸透してます(・∀・)
3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、「栗山求、望田潤 今週のBLOOD穴ライズ!」という新コーナーを開始することになりました
今春まではG1レースのみの予想でしたが、今シーズンから1日3Rに拡大してお届けいたします(12/28まで)
12/16,17は栗山求の担当。よろしければご覧ください
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
NETKEIBAの「No.1予想」「厳選予想 ウマい馬券」の予想は通常どおりアップします(すでにNo.1予想にひいらぎ賞をアップ)
土曜のボツ予想~Burghclere≒Height of Fashionの粘り腰
中山1R(ダ1200m)で勝ち上がったマイネルレヴリーはヘニーヒューズにIn RealityとCornish Princeが入る黄金配合なのでデビュー戦で◎にしましたが、何とか間に合ったという差し切りでやっぱり東京1400ベストのヘニーヒューズに見えます
種牡馬辞典とサラブレで予想した新種牡馬3連単予想は◎ロードカナロア(芝マイルで高打率)○ヘニーヒューズ(ダ短で)▲オルフェーヴル(低打率も長打力で)、このままだとたぶん当たりそう(・∀・)
あと阪神1では単勝180円のエンパイアメーカー産駒が、最内で砂かぶってふつうに4着になってました(インパイアメーカー)
ターコイズは難解で、ラビットランはデビュー戦を見たときにユニコーンは決まりだと書いたのですがまさかローズをぶっこ抜くとは…いずれにしてもTapitらしい柔ストライドで中山では一枚割り引きたい
となると、軸としては○フロンテアクイーンでいいような気はしますが、◎アールブリュットはメートルダールの半姉で父がパワーマイラーのマクフィ、Silver HawkとSadler's WellsとDanzigですから掻き込み親父が絶賛しそうなフォームで、道新スポーツの勝ち方をみても本来は中山マイルがズンドバなはず
パワー体質で全4勝が6~8月ですから少なからず夏馬疑惑はあるのですが、今ブービー人気かな、これだけつくならちょっと遊んでみたいです
中山芝もエアレーションが踏み固められてきたのか、だんだんと前有利イン有利になってきた感はあるのでね
中山最終はデインヒル&Kingmamboパワーで走る▲メイズオブオナーが中山で巻き返してきそうですが、そういうバイアスなので外枠の差しからは入りにくい
戸崎がイン好位で捌けばアイスフォーリスの全妹○イタリアンホワイトが連勝のチャンスですが、◎ブレイクマイハートはBurghclere≒Height of Fashion3×3の粘着力とHalo≒Red God3×4の機動力で走るのでディープ牝駒でも斬れ味は並以下
ここ2走は東京の上がりの競馬で持ち味を出せませんでしたが、中山内回りで先行すればなかなかしつこい馬だし、しつこいHyperionオバチャンに完成しつつある今なら1800より2000がベターやとも思うので
さざんかはトキオリアリティーの孫○アンフィトリテが強そうですが、馬券的妙味は◎トンボイではないかと
ファンタジーでは距離延長で差すケイバを試したらサッパリでしたが、デビュー戦の勝ちっぷりはなかなかよかったし、アドマイヤマックス牝駒はレグルドール、エランドール、プリティマックス、ビーカーリーと典型的なスプリンターばかりで、1200で積極策なら巻き返しはあるのでは
タンザナイトは前走後傾ラップに泣いた▲コスモドームでもういっちょとも思ったんですが、今の阪神でこのメンツなら前&内を重視すべきだろうということで◎アクティブミノル
Tom Fool5×5にStorm Catにロイヤルスキーで、Tom Fool的な血が多すぎるぐらいですがテンの速さは一番
つわぶきは◎サウンドキアラ
全姉サウンドラブリーにつづくPOG推奨で、姉はとうとう中央で勝ち上がれませんでしたが、そもそもこういう感じの好マイラー、Danzig≒Great Lady M.(ビリーヴの母と同じニアリークロス)が60%ぐらい発現したチャキチャキのマイラーをイメージしていたのですよ(・∀・)
相手が非常に難しいですが、○オジョーノキセキは前走のレースぶりをみると1F延びたほうがよさそうで、中京芝はまだけっこう内が残るので、好位インで立ち回ればここも圏内には
「No.1予想」ではひいらぎ賞を、「厳選予想 ウマい馬券」ではひいらぎ賞と阪神4Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします
日曜のボツ予想~お手馬のダイワメジャーで穴狙い
元町は◎マテンロウハピネス
母系にトニービンとBlushing Groomが入って母父が中距離本格派(Montjeu)というダイワメジャー黄金配合、メジャーエンブレムともよく似た血脈構成です
レディパルテルの孫だけにわりと重厚なストライドで走るので、これまで晩春、国立、リゲルと大箱で◎を打ってきましたが、実際大箱のほうが良績があります
阪神外マイルのリゲルは◎にしたのでよく覚えてるんですが、オープン馬相手に逃げ粘っての4着ですからこれがベストパフォーマンスといっても過言ではなく、ここは先行馬がけっこういるので楽なペースにはならないでしょうが、鋭い脚には欠けるのでむしろタフなレースになったほうが踏ん張れるタイプ
猪名川は◎タガノカムイ
前走瀬戸内海でも○にしましたが、ノーザンテースト3×4のダイワメジャー産駒、タマモ○○○プレイをパワー型に寄せたイメージでこの1400mがベストやと思うんですよね
レイサッシュの仔は道悪は全然アカンので前走は度外視、和田が好位インから叩き出してくれるでしょう
大穴はここがベストコースっぽい▲カトルラポール、グラスワンダー産駒でDanzig3×2で母母父Alydarでパワー×パワー×パワーの配合
※追記
中山最終は◎トーホウアイレス
2勝目のサフラン賞でアエロリットを差し切ったというウソみたいな実績があり、今となっては私もウソじゃないかと思いますが(^ ^;)、ここはそれ以来の中山マイル戦
母トーホウドルチェはサウスヴィグラス×ブライアンズタイムで交流重賞で活躍したダートのマイラー、そこにハーツクライで本馬は芝に振れたものの、「父中距離×母父短距離(母マイラー)」ですから、ハーツクライ産駒にしては小脚のきいた機動力ある差しではあるのです
ハーツクライ産駒も母系にRobertoが入ると、アドマイヤミヤビ、グレイル、サトノクロニクル、ストロングサウザー、ツルマルレオン、マジックタイム(以上重賞勝ち馬)、わりと小回りがきく脚質に振れてるし、そういえば京都2歳はハーツ×Robertoのワンツーでした
他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では朝日杯FSを、「厳選予想 ウマい馬券」では朝日杯FSとディセンバーSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
第69回朝日杯FS回顧~今年もディープ×デインヒル、今年もプリケツ最強
阪神11R 朝日杯FS
◎3.タワーオブロンドン
○1.ダノンプレミアム
△10.ステルヴィオ
×2.フロンティア
注4.ライトオンキュー
ダノンプレミアムは母が持つダンジグ4×3の影響で、この時期のディープ産駒にしては後駆が強靭で、“お利口なミッキーアイル”という趣がある。ここもパワーとスピードで圧倒のシーン十分。タワーオブロンドンは二つのニアリークロスを軸にした好配合で、全体にミルリーフの斬れ味も増幅しており、ゴーンウエスト系のマイラーにしては追ってシッカリ斬れる。末脚の質はショウナンアデラのようなイメージだ。母父ダラカニは凱旋門賞や仏ダービーに勝った名馬で、その父ダルシャーンも仏ダービー馬。フレンチな斬れ味をよく伝えるラインだが、こういうフレンチな斬れ味で差す馬に乗せたらフレンチの鉄人が一番達者で、たとえば母父ダルシャーンのレッドエルディストもルメールとのコンビでは2戦2勝だ。ルメールがデビュー戦からコンビを組みつづけてタメて差すケイバを教えてきて、京王杯ではそのイメージどおりに斬れただけに、阪神マイルでも斬れ味が鈍ることはないだろう…という信頼感がある。
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ダノンプレミアムとタワーオブロンドンについては12/15のエントリ(朝日杯にまつわる…)であれこれ書きましたので、もう血統解説的に付け加えることもあまりないので以下をご一読ください
朝日杯にまつわる血統の話(1)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/3fa9b735b79a9fb5b3f5d0ef1994c0a0
朝日杯にまつわる血統の話(2)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/02dd27e23ba118c092d441bbf72dcfa0
ダノンプレミアムの強力な武器は、母が持つDanzig4×3由来、最強の後駆を誇るデインヒル由来のプリケツで、今日もポンと出たスタートがまず圧巻だったし、今日も好位でうなりながら上がり1位33.6を叩き出すというエゲツない勝ち方でした
上記エントリでも書いたように、サウジアラビアでは直線の坂の部分で後続を突き放しにかかっており、今日も川田が追い出すと、ゴール前の急坂で後続との差が更に広がってしまった
スタートの良さと坂での加速、これがデインヒル譲りの強靭な後駆のパワーを裏づけています
昨年は母父デインヒルのサトノアレスが勝ったので、朝日杯は2年連続で母系にデインヒルの血を引くディープインパクト産駒の勝利となりましたが、ディープの2歳では10月のレーシングポストT(英G1・芝8F)に勝ったSaxon Warriorも母母父デインヒルですね
あとディープインパクト×Robertoは牡馬しか走らないという話は上記エントリでも書いていますが(ディープインパクト×Intikhabはサトノラーゼンと同じ)、朝日杯で怪物的な勝ち方といえばRoberto×Danzigのグラスワンダーをも思い起こします
ほめてばかりいても仕方ないので今後の課題をあげるとすれば、デインヒルやDanzigが強い体型と強靭な後駆に頼った走りをマイラーっぽいと見る人は多いだろうし、好位でうなりながらも我慢がきいているお利口さで、皐月賞も乗り切れるかどうか…というのがまず一つ
もう一つ重箱の隅をつつくとすれば、これだけ凄い後駆をすでに手に入れてしまったということは、うがった見方をすると今後大きな成長や上積みは見込めないのでは…という点ですかね
TARGET調べによると、「デインヒルの血を引き、2歳時に1600m以下のJRA重賞で連対した馬」は、サトノアレス、ソウルスターリング、ココロノアイ、サイモンゼーレ、ストーミーカフェ、ミスエルテ、ラッシュライフ、レオパルディナと8頭います
このうち3歳以降に重賞を勝ったのは、今のところソウルスターリングとココロノアイとストーミカフェの3頭ですが、どうですかね、ソウルは中距離馬としてそれなりの成長曲線を描いているとは思いますが、3歳以降大きく成長したという馬はあまりいないんじゃないかと(2歳世代ではダノンプレミアムとカシアスが該当)
デインヒルの血を引きマイラーやスプリンターとして2歳時から一線で活躍するような馬は、デインヒルが誇るプリケツを早期に受け継いでいるがゆえに、3歳以降に劇的な成長を遂げることはあまりないのかもしれない…という仮説は、同じくプリケツを引いたサトノアレスやサトノアーサーのその後を見ても、間違いとまではいえないのではないかと
いやもうあまりにも強いのであえて課題らしきものをあげてみたまでで(^ ^;)、現時点での元値が高すぎるのは間違いないので、私は上記エントリで“お利口ミッキーアイル”と名づけましたが、ミッキーを超える活躍をつづける可能性もあると思いますが
タワーオブロンドンはいかにもGone West系の短距離型という肉付きのいいコロンとした体型なんですが、パドックを周回すると実にしなやかな動きで、この体質がDarshaanでありMill Reefなのだと改めて思わせます
とはいえ、今後はもっと短距離にシフトしてくることは容易に想像できるし、マイルで大きいところを狙えるのは今のうちだろう、という頭もありましたね
今日はダノンの直後を取っての追走、ダノンを負かさないと勝てないのですから勝つためにはこう乗るしかなかったのですが、Darshaanらしい末脚を100%引き出しての勝利だった京王杯と比べると、ダノンを意識して乗られたがゆえに最後苦しくなってしまった…という見方も
母系に入るDarshaanは日本の高速芝で斬れるんだとよく書いていますが、一方で斬れに頼りすぎたレースになってしまうきらいもあり、デンコウアンジュやレッドエルディストやトルークマクトなんかが典型ですが、半ば死んだふりして末脚に賭けたときにこそ映えるような斬れ味ではあるのです
日本でのDarshaan持ちのG1馬といえばダノンシャンティとサニングデールですが、この2頭ですらG1を勝ちきったときは後方一気、末脚特化のレースでした
まあどう乗っても今日のダノンを負かすのは難しかったんですが、ああいうふうに乗ると意外に頼りないところがDarshaanにはある
ステルヴィオはほっそりした体型やトモの肉付きなんかとみるとたしかにチャキチャキのマイラーには見えないし、キンカメとFairy Kingとトウショウボーイですからカナロア産駒としてもナスペリオン的なストライドで、たとえばエアグルーヴ牝系とかスキッフルの産駒とか、あのへんに通じる重厚なストライドで走る馬です
だから毎日王冠やエプソムCあたりがピンポイントに思えますが、11.4-11.4-11.4でずっと伸びつづけるような末脚なので、あまり上がり特化すぎるレースは向かないかなと
Nureyev≒Fairy Kingの3/4同血クロス5×3を軸に、Special、Mill Reef、Hornbeam、テスコボーイと、ナスペリオン(NasrullahとHyperionの組み合わせ)を脈絡させた配合
母母アズサユミにNorthern Dancerの血が入らないので、「3/4Northern Dancerクロス」というカナロア産駒としてオーソドックスな好形でもある
12/16,17の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』で望田潤が推奨したシークエル(牝2歳)が日曜中山5Rの新馬戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。
★ノルマンディーオーナーズクラブ
父クロフネ
母ルーシーショー(フジキセキ)
牝 募集価格:920万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015105470/
フジキセキ×Deputy Minister系牝馬の組み合わせは、カネヒキリやミラクルレジェンドが出た砂黄金配合。フジキセキの母母Marston's Millが持つWar Relic≒Eight Thirtyのニアリークロス4・4×4とDeputy Ministerが持つLadder≒Parade Girl6×4・5が脈絡し、ダート向きのパワーが表現されやすいのです。Deputy Minister~フレンチデピュティ~クロフネの父系とフジキセキ牝馬の組み合わせも同じような効果があり、サウンドトゥルー(父フレンチデピュティ)、ホワイトフーガ(父クロフネ)、トウショウカズン(父クロフネ)などがこのパターン。本馬の場合、母母タガノヴィヴィアンのところにティンバーカントリー(Swaps4×3)、Nureyev(Hyperion4×4)、Skillful Joy(Stardust4×4)とHyperionの血が強いのもポイントで、このように母方にHyperion的な血の凝縮を持つクロフネ牝駒は、ホエールキャプチャ、カレンチャン、スリープレスナイトなど成功例が多いのです。クロフネ牝駒としてはダ短距離~マイルで上級の計算が立つ配合ですから、この募集価格ならばおススメしたいです。(望田)
■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2017)キングカメハメハ編』で望田潤が推奨したリシュブール(牡2歳)が土曜阪神4Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。
◎リシュブール(牡・母ラストグルーヴ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015105050/
キングカメハメハ×サンデーサイレンス×エアグルーヴでドゥラメンテ、キングカメハメハ×エアグルーヴでルーラーシップ。本馬はドゥラメンテと7/8同血、ルーラーシップと3/4同血の関係になる。キングカメハメハ×エアグルーヴ牝系は上記2頭以外も高確率で、16頭出走で実に14頭が勝ち馬。馬はかなりルーラーシップ臭がするがスケールは大きい。(望田)
■土曜阪神9Rさざんか賞 アンフィトリテ(一口・栗山)
■土曜阪神12R1000万下 トレクァルティスタ(POG・望田)
■日曜中山12R1000万下 ミッキーグローリー(ディープ・栗山)
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昨日GCで過去の有馬記念をやってましたが、サトノダイヤモンドとキタサンブラックの叩き合いって、改めて見るとなんかデジャヴ感あるよなあ…と、そうそうハーツクライとディープインパクトがこんな感じやった
結末は差し切りと前残りですから逆なんですが、ブラックタイドは大怪我をしなければハーツクライのような先行型に完成したかもしれないという夢想はできるし、だからキタサンブラックってのは、やっぱりまずはHyperionで語られるべき馬やと思うわけです
会員さんはご存じでしょうが、ノルマンディー2歳世代は大きく出遅れており(夜間放牧期間の延長により内臓脂肪がつきすぎてしまったのが主因とされています)、ここまで19頭が出走し[1-2-0-26]、ちなみに現3歳世代は2歳時[8-7-7-30]、しかしついにシークエルちゃんが連敗を止めてくれました(・∀・)
ちなみに先週の新馬戦には4頭が出走して1着2着4着7着となかなか健闘しており、これからボチボチ出遅れを取り戻してくるんじゃないかと
まあレースそのものは超スローかつ時計も上がりも平凡で、でもこの馬自身は逃げ馬の後ろで4角までジッとしてただけで、全力で走ったのは最後の250mぐらいだし、使って良くなっていく余地も多分にあると思うのでね
泣く子も黙る「フジキセキ×Deputy Minister」で、「クロペリオン」でもあり「クロフネ×サンデー×Mr.Prospector×Buckpasser」でもありますから、クロフネの成功パターン全部乗せという配合
しかも鞍上はサウンドトゥルー(フレンチデピュティ×フジキセキ)とホワイトフーガ(クロフネ×フジキセキ)の主戦ですから出世してもらいたいです(・∀・)
リシュブールは伝説の新馬戦でルーカス(父スクリーンヒーロー)に捲られての2着、次走はケイティクレバー(母母レンドフェリーチェ)に逃げ切られてまた2着、内回り小回りでRoberto的中距離馬に機動力で完敗でしたが、外回りならこんなもんじゃい、という勝利
ただ私が血統表から描いたイメージほどはストライドで走らないというか、ナスペリオン的に斬れるというよりはHyperion的に粘り強いような脚質ではあり、ミルコも祐一もわりと前々で運びたがるのはそのあたりの感触もあるんかな…と
2着ムーンレイカーはこれで[0-4-0-0]となりましたが(^ ^;)、「母が非Northern DancerクロスかつSpecial持ち」というオルフェ黄金配合で(ミライヘノツバサとエスティタートを足して割ってミスプロ1個サービスしたような配合)、牡は黄金配合でもなかなか勝てないですなあ…