『一口馬主好配合馬ピックアップ(2018)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したヴァルキュリア(牝3歳)が土曜京都6Rの新馬戦(ダ1400m)を勝ち上がりました。
★キャロットクラブ
父Tapit
母ピースアンドウォー(War Front)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2017105498/
牝 募集価格:4000万円
母ピースアンドウォーはアルシバイアディズS(米G1・ダ8.5F)勝ち馬で、Tapit×War Frontという今北米で最も熱い組み合わせ。それより本馬の配合で魅力なのは、Tap Your Heels≒Rubianoの3/4同血クロス2×4で、両者の母母Moon GlitterはRelaunchの全姉ですから、競走馬としてはもちろん繁殖としても極めて魅力的なクロスといえます。実馬もTapit産駒らしいいい歩きをするので、ラピットランよりはダートに寄っていくでしょうが、芝ダ兼用のストライドで走るマイラーという点では近いイメージです。アワブラッドに残れるぐらいの活躍は当然期待しています。(望田)
【9月5日追記】
米リーディングサイアー3回の名種牡馬Tapitは、母Tap Your HeelsがDr.FagerとIn Realityのニックスを継続した配合構成で、なおかつ3代母Moon Glitterが名種牡馬Relaunchの全姉という良血。この全姉弟クロス、またはMoon Glitterの牝馬クロスを持つTapit産駒は走っており、日本ではタールタンやタップザット、海外ではUnique Bella(米G1ラブレアSなど3つのG1を含め重賞7勝)、Mohaymen(米G2ファウンテンオブユースSなど重賞4勝)、Concord Point(米G2ウェストヴァージニアダービーなど重賞2勝)、Teen Pauline(米G2トップフライトH)など多くの活躍馬が出ています。本馬はこのクロスを一歩進めてTap Your Heels≒Rubiano2×4。現代のアメリカ血統はDr.FagerとIn Realityのニックスがひとつの軸となっています。本馬はTapitとWar Frontという、00年代にアメリカで誕生した最上級クラスの種牡馬同士を掛け合わせてこの4分の3同血クロスを実現しています。注目に値する配合といえるでしょう。母ピースアンドウォーは米G1ウィナー。ダートと芝の割合は7:3といったところですが、どちらで走ったとしてもしっかり稼いでくれそうです。将来、母としてもいい子を産むでしょう。(栗山)
『一口馬主好配合馬ピックアップ(2018)』で栗山求が推奨したセウラサーリ(牝3歳)が日曜京都5Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
★ジーワンサラブレッドクラブ
父オルフェーヴル
母サマーナイトシティ(エリシオ)
牝 募集価格:2000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2017105105/
2頭のG1馬、サダムパテック(父フジキセキ/マイルCSなど重賞5勝)とジュールポレール(父ディープインパクト/ヴィクトリアマイル)を兄姉に持つ良血馬です。父オルフェーヴルは初年度産駒からエポカドーロ(皐月賞)、ラッキーライラック(阪神JFなど重賞3勝)、ロックディスタウン(札幌2歳S)と3頭の重賞勝ち馬を出しましたが、これらはいずれも母方にMr.Prospectorを持っています。オルフェーヴルは「ステイゴールド×メジロマックイーン」というスタミナ色が強い血統なので、配合相手に適しているのはスピード豊かなアメリカ血統です。本馬は2代母の父がMr.Prospectorで、他に Seattle SlewとFairy King(Sadler's Wellsと同血)を持っており、ラッキーライラックと重なる部分が多い配合構成。芝中距離でいいところがありそうです。(栗山)
『望田潤のPOG好配合馬リスト(2019)』でが推奨したエイシンバッカス(牡3歳)が日曜京都2Rの未勝利戦(ダ1200m)を勝ち上がりました。
エイシンバッカス(牡・父ヨハネスブルグ・母ホームフロムオズ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2017105881/
北米三冠馬Justifyと同じYarn=Preachの全姉妹クロス。このクロスは筆者も注目していて、ブログで配合大喜利をやってヨハネスブルグ×ツァーリーナを提案し1歳に牝がいます。栄進牧場さんは鋭い全きょうだいクロスやニアリークロスをよく狙ってきますな。先を越されたのは悔しいが(笑)、写真を見ると馬の出来もなかなか。芝ダ兼用で早期からスピード発揮だろう。(望田)
土曜小倉8R500万下 ロードキング(ディープ・望田)
土曜京都9R宇治川特別 アフランシール(POG・望田)
日曜京都7R500万下 モンタナドライブ(一口・望田)
--------
ヴァルキュリアはパドックの馬っぷりでは一番でしたが、なんせ気性が危うくてデビュー戦もふだん調教つけてるオギトンでいくということで、現地で観てた会員さんからも「返し馬でかなり暴走気味」と報告があり、まずはちゃんと走ってくれと見守っていたら、ボコッと出てしばらくは行く気を見せず、直線追い出したときにビュンと加速
第一印象は“Danzigプリケツなタールタン”、とりあえずアワブラ入りできるぐらい走ってくれればというところで、後述エイシンバッカスの血統表もご覧いただきたいですがドレキュリアかヴァルフォンを私は期待しております(・∀・)
このTap Your Heels≒Rubianoの3/4同血クロスを持つ馬はJRAに3頭が出走し、デュードヴァン(新馬-カトレア連勝)とモズエロイコ(現役[2-2-2-7])とヴァルキュリア、3頭とも勝ち上がりました(デュードヴァンはPOGで推奨)
JBBAの中の人にもデクラタピット鉄板でっせ~という話をしているので、これから日本でもいくつか実現するといいですね(・∀・)
Yarn=Preachの全姉妹クロスを持つJRA出走馬も、今のところニシノレオニダスとエイシンバッカス2頭とも勝ち馬となっており、ツァーリーナ18の期待もますます高まるところで、クドいようですがこれ狙ったのJustifyが出る前ですからね(・∀・)
2/15,16の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
土曜のボツ予想…はまたお休みで
大種牡馬A.P.Indyが31歳で大往生とのことで、私に言わせれば父系がBold Rulerとかそんなことは二の次三の次で、PrincequilloとBuckpasserの娘を経由してSecretariat≒Sir Gaylordの3/4同血クロス1×3を持つスーパー配合のスーパー名繁殖Weekend Surpriseの血が、ここから世界中に拡散したのだというね
カリフォルニアクロームについて父系も牝系も弱い点を心配する向きは多いですが、母Love the ChaseがもつDunce Number≒Polish Numbers2×2は、Numbered AccountがBusanda≒Mr.Busher2×3を持つスーパー名繁殖だけに、その弱点を一発逆転でひっくり返せるだけの魅力を秘めているともいえます(ちなみにSeattle Slewの母My CharmerはStriking=Busher3×3)
月末まで多忙がつづくので今日もボツ予想はお休みでm(_ _)m NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではダイヤモンドSと京都牝馬Sとつばき賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当です)
http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
2/22,23の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
『ディープインパクト好配合リスト(2016)』で望田潤が推奨したサウンドキアラ(牝5歳)が土曜京都11Rの京都牝馬S(G3・芝1400m)を勝ちました。
サウンドキアラ(牝・母サウンドバリアー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104322/
母サウンドバリアーはフィリーズレビュー勝ち。ビリーヴの近親で、Danzig≒Great Lady M.のニアリークロス(Northern Dancer≒IcecapadeとPetitionとOlympiaとFighting Foxが共通)4×3を持ち、短距離でDanzig的なスピードを発揮したのもビリーヴと同じ。全姉サウンドラブリーは案外スピードがないが、もっと走る馬が出て不思議ない配合だと思う。(望田)
木曜ドバイ3RUAEオークス3着 セラン(POG・望田)
土曜東京8Rフリージア賞 サトノフウジン(ディープ・栗山)
日曜小倉5R500万下 ダイアナブライト(一口・栗山)
推奨コメントにあるとおり、サウンドキアラの母サウンドバリアー(フィリーズレビュー)はDanzig≒Great Lady M.のニアリークロス4×3で、これはビリーヴの母グレートクリスティーヌと同じで、どちらもDanzig的なパワーとスピードを受け継ぎ仔に伝えているといえます
マイスタイルの母母レディダンジグもDanzig×Great Lady M.で、母ファーストナイナーは芝1200で2勝、ハーツクライ産駒ながらマイルで突進するのはフォーティナイナーとDanzigのイメージですよね
日曜のボツ予想~ここもキズナとエピが
ディアドラは最後地力で差し返してましたが、下がボコッと掘れて大きな塊が飛んでいて、スローでも牝馬の斬れをビュンと発揮できるような馬場ではなかったかなと…
勝ったPort Lionsはディアドラと配合は似てますが、Ribotパワーでソフトな馬場をシッカリ走れて、大外に持ち出してAureole魂爆発という感じですかね
すみれは◎オールザワールド
種牡馬キズナはAlzao≒Storm Catのニアリークロス(Northern DancerとSir Gaylord≒SecretariatとAttica≒First Roseが共通)により、Storm Catのスピードをよく伝えて成功しファーストシーズンサイアーとなりました
産駒もStorm Catの血脈構成を増幅した配合が走っていることは以前まとめましたが、オールザワールドはAlzao4×4に加えて母母父DiesisにRelicの血が入るし、キズナとエピックラヴ(サンタラリ賞2着)の父母相似配合という見立てもできる配合
実馬もキズナ+デインヒルのイメージというか、Storm Cat風味のシックスセンスというか、まあまあそんなところで、少頭数でもタフレースになるすみれに向いた馬ではないかと
▲アリストテレスはヴィクトリーやディーマジェスティと似たコンセプトの配合で、Roberto&サドラー的に阪神内を捲れるタイプなので、エピファ使い松山くんが外に持ち出せば、ここもキズナとエピの叩き合いになるか
NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では中山記念と阪急杯と水仙賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当です)
http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
2/29、3/1の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
『一口馬主好配合馬ピックアップ(2018)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したミスビアンカ(牝3歳)が土曜中京5Rの未勝利戦(ダ1400m)を勝ち上がりました。
★シルクホースクラブ
父ロードカナロア
母シャトーブランシュ(キングヘイロー)
牝 募集価格:3500万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2017105337/
母シャトーブランシュは現役時代にマーメイドS(G3)を勝ったほか、ローズS(G2)でも2着と健闘しました。本馬が初子となります。父ロードカナロアは初年度産駒からアーモンドアイ(桜花賞、オークス)、ステルヴィオ(スプリングS)などを送り出しました。母方にNureyevを持つ配合は連対率36.6%、1走あたりの賞金額606万円。これはロードカナロア産駒全体の22.5%、192万円を大きく上回ります。本馬はこのパターン。重厚なファミリーから誕生しているので母はキングヘイロー産駒らしいスプリントはなく中距離向きとなりました。ロードカナロアとの配合ではそうしたタイプのほうがいいでしょう。アーモンドアイの母フサイチパンドラはエリザベス女王杯(G1)や札幌記念(G2)を勝った中距離馬でした。母方にHaloとトニービンを併せ持つロードカナロア産駒は10頭中7頭が勝ち上がり、2勝馬が3頭と優秀な成績。本馬は堅実性と大物感を併せ持つので楽しみです。(栗山)
(7/31追記)
ロードカナロア×キングヘイローの組み合わせはSir Gaylord的に緩い方向に振れそうですが、体質は母譲りでかなりHyperion的に頑強。トニービンやNureyevのナスペリオン斬れ、Pasadoble≒Allegedのパワーなども押さえた好配合で、ロードカナロア牝駒らしい鋭敏さはないですが、3歳以降の伸びしろが大きそうな中距離馬。まさに重馬場のローズSのイメージです。(望田)
土曜中京9R500万下 カラル(一口・望田&栗山、POG・望田)
土曜阪神9RうずしおS ブランノワール(一口・望田&栗山)
日曜中山6R500万下 ハーモニーマゼラン(POG・望田)
--------
ものすごいお尻のMaximum Securityは、ものすごいHペースを追いかけてものすごい三枚腰で後続を完封し、1着賞金11億円をもぎとっていきました
先日のIBBAの振興会でも同じことを言いましたが、父のニューイヤーズデイはサンデーサイレンスもデインヒルもSadler's WellsもKingmamboも、Storm CatもA.P.IndyもUnbridledも引かず、Northern Dancerのクロスも持たないので配合しやすいというのが最大の利点で、Maximum SecurityのようにNorthern Dancerがうるさい牝馬との配合にも向くし、Street CryとCapoteを持つのでハーツクライ肌と合いそうだし、Honour and Gloryが入るのでディープ肌にもフックしやすいでしょうね
今のところ北米での重賞勝ち産駒3頭(あと2頭はBourbon ResolutionとFighting Mad)はSeattle Slewのクロスを持つ点が共通しており、Maximum SecurityはSeattle Slew6×4
ジョッキー四位洋文の思い出といえば、ウオッカのダービーは◎やったのでやっぱり印象に残っていますが、イシノサンデーの皐月賞(初G1勝ち)もAlydar全開の捲りでよかったなあ…
キレキレ牝馬に乗せてもゴリゴリ牡馬に乗せても、スプリンターに乗せてもステイヤーに乗せても、行っても差しても捲っても何でも上手で(戦略だけが△やった…)、何でもできる変幻自在Blushing Groomのアグネスデジタルとも名コンビでしたね
最後のG1連対は2017年日本ダービー、まだ未完成丸出しのスワーヴリチャードをよう2着にもってきたなと今となっては思います
土曜のボツ予想~最もミクロコスモス似
3歳世代が空前の当たり年といわれるハーツクライ産駒、今日のチューリップ賞には3頭出てきますが、ウーマンズハートとチェーンオブラブは母方の血脈構成もよう似てます
Street Cry(ドバイワールドC)の母でShamardal(仏ダービー、仏2000ギニー)の母母でもあるHelen Street(愛オークス)、このHelen Streetがトニービンと血脈構成が重なる部分が多いんですよね(Hornbeam、Chanteur、Nasrullah=Rivaz≒Royal Charger、Palestine、Hurry On、Double Life、そしてオンリーフォアライフやDonatelloやWordenを通じるPretty Polly)
ハーツクライらしさとはトニービンらしさといっても過言ではないので、Street CryやShamardalを母系に持つハーツクライ産駒は、以下のように高確率で走っているわけですな
最近社台に入った種馬では、ドレフォンはディープインパクト牝馬と合うように思えますが(逆コントレイルとか逆ダノンキングリーみたいな形になるので、芝マイル上級を量産しそう)、Street Cry産駒のニューイヤーズデイは、わりと締まりの強い体質からしてもCapoteの血を引くことからも、ハーツクライ肌と成功しそうな予感があります
そんなこんなで、Machiavellianは日本においてますます重要なキー血脈になるだろうと思いますね
フローラルウォーク賞は◎コスミックエナジー
人気2頭が中京芝良マイルではちょっとタルい感じもあるんで、3人気のここに何となくひねってみた感じであんまり自信ないです(^ ^;)
コズミックフォースの全妹でミクロコスモスの仔では最も母似で、2000でオイシンが乗ったらうなりながら先行して止まってしまったようにマイラーとしてのエンジンは上位やと思うのでね
母母ユーアンミー(米G3フォワードギャルS)のところにReply、Chop Chop、Windfieldsなどカナダ血脈の猛烈な凝縮があって、そこにネオユニヴァースを挟んでNorthern Dancer4×4・6のキンカメ、緊張→緩和の真っ当で失敗しにくい配合といえます
他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」と競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」ではチューリップ賞とオーシャンSと中山7Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします
http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
日曜のボツ予想~ドリームジャーニー、二の矢
「レシステンシアはタメて逃げたら、メジャーエンブレムの二の舞になるで」と、来週発売『パーフェクト種牡馬辞典』の栗山さん三輪さんとの鼎談でも言っておいたんですが、JFのレースラップが45.5-47.2、チューリップは47.1-46.2
まあ前哨戦ですから、本気でうなりながら前傾ラップ刻む必要はなかったといえばそうなんですが、47-46ではG1級ではないとハッキリしただけにさて本番でどんな逃げになるか、ちなみにメジャーの桜花賞は47.1-46.3、NHKは46.0-46.8でした
初年度からキズナとエピファの産駒が桜花賞で本命級の支持を集めそうですが、キズナ産駒はこれが4頭目の重賞勝ちで、全て日高産というのも特筆できます(初年度は社台グループの種付が意外に少なかった)
種牡馬キズナはAlzao≒Storm Catのニアリークロス4×3でStorm Cat的な要素をよく伝えており、アウトブリードであまり自己主張が強くないような繁殖相手でも、Northern DancerとナスキロとWar Relic≒Eight ThirtyとTom FoolというStorm Cat的な血脈構成をその繁殖が持ち合わせていれば、Storm Cat的なスピードをある程度表現できるというのが大きな強みといえます
母がフレンチデピュティとTom Foolを持つとか、CaerleonとIn Realityを持つとか、それぐらいで芯に近いところに当ててきますからね
ここまでJRAで2勝以上あげているキズナ産駒は13頭いて、うち母がNorthern Dancerのクロス(血量4×4以上)を持つのは4頭だけ
この4頭の母は、マルターズディオサの母トップオブドーラがJRA3勝、エグレムニの母ビーチアイドル3勝、クリスティの母ホワイトアルバム2勝、ショウナンハレルヤの母ショウナンガーデン1勝、ザックリ言うと2勝以上あげている繁殖との父母相似配合で2勝以上が出ていると
たとえばフレンチデピュティはNorthern Dancer+ボルキロでGood Example≒Eight Thirtyのニアリークロスですから、ここにTom Fool的な血をもってくればStorm Catの血脈構成をほぼ押さえることができます
「母がフレンチデピュティとTom Foolを持ち、かつ血量4×4以上のNorthern Dancerクロスを持たない」キズナ産駒は以下の4頭で、こういうボールを投げてやればだいたい芯に近いところでミートしてセンター前に弾き返して4の3というね
アルメリアは◎スワーヴドン
「17年産ドリームジャーニー産駒は3頭しかいないが3頭とも好配合だ」とサラブレ誌のPOG特集で書きましたが、今のところヴェルトライゼンデ[2-1-0-0]、スワーヴドン[1-2-0-0]、キャンディダムはまだ出てきません…
スワーヴドンはサンデーサイレンス3×4とノーザンテースト4・5×4でパッと見クロスがうるさいんですが、ステイゴールドとエンドスウィープとKris~Sharpen UpはWordenとMixed Marriage~Tehranでニックス、そこにジャッジアンジェルーチを通じもう一本Tehranが入るのはショウナンバッハ的で、しかもダイナカール牝系ですからPretty Polly直牝系のガーサントも入り、「ノーザンテーストが強いのではなくPretty Pollyが強いのだ!」と言いたくなる配合です
○スペードエースは小倉で見ましたが、ここではさすがに馬っぷりは抜けとるなあ~と言いきれるぐらいには良い馬で、まだ未完成なのでまたあんなケイバになる可能性もありますが、高速馬場よりは渋るほうがいいでしょう
阪神8は◎ヴィント
12/28の阪神芝で色の違う外目を走った馬は、サトノウィザード1人気6着、マイネルウィルトス3人気10着、イノセントミューズ3人気9着、ディアマンミノル4人気8着、アカイイト7人気5着と枕を並べて凡走
その後サトノウィザードは2着1着、ウィルトスは3着2着、イノセントは5着1着、ディアマンは2着、アカイイトは4着とみんな巻き返してます
イノセントとともに外から追い込んで不発だったヴィントも、母がRoberto3×4のモンテロッソ産駒ですから、雨の阪神内2000はかなり狙いの立つ条件でもあるかと
先週の四位の引退レースに千田が用意した馬で、そこから連闘というのはそれなりに算段があってのことではないかと
総武は◎ゴライアス
ブルーコンコルドの甥で、ゴールドアリュールにMr.ProspectorとRobertoとRelicを入れてクロスがNureyev3×5
「ゴールドアリュールのダート黄金配合とは何ぞや」と試験に出たら、ゴライアスと書くだけで87点ぐらいはもらえるだろうという教科書配合で、かなり完成に近づいてきた今ならやっぱり中山1800で捲りだろうと思うのでね
他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」と競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では弥生賞と昇竜Sと中山6Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします(未だにメイクデビューも新馬と言ってるし、老害はめんどくさいんで通称弥生賞で通しますわ…)
http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
3/7,8の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
『ディープインパクト好配合リスト(2019)』で望田潤が推奨したサトノフラッグ(牡3歳)が日曜中山11Rの弥生賞ディープインパクト記念(芝2000m)を勝ちました。
◎サトノフラッグ(牡、母バラダセール)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2017105472/
ダンサールの3/4弟で、母バラダセールは亜オークス(亜G1・ダ2000m)や亜1000ギニー(亜G1・ダ1600m)に勝った亜3歳女王。ディープ×Not for Saleはダノンファンタジーと同じ。母系にMariacheを引くディープ産駒もクルミナルなどJRA出走4頭全て勝ち馬。Not for SaleがSwaps4×3で自身はLyphard4×5だから、ダンサールと似たイメージで、前々で運んでHyperion的な粘着力を活かしたい中距離馬だ。(望田)
『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』で栗山求が推奨したアンデスクイーン(牝6歳)が木曜川崎11Rのエンプレス杯(Jpn2・ダート2100m)を勝ちました。
★グリーンファーム愛馬会
父タートルボウル
母レイナカスターニャ(キングカメハメハ)
牝 募集価格:1000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106448/
母レイナカスターニャは1勝馬ながらアロマティコ(秋華賞-3着、エリザベス女王杯-3着)の全妹にあたるので、繁殖牝馬として期待できる存在です。本馬の父は新種牡馬タートルボウル。現役時代にジャンプラ賞(仏G1・芝1800m)とジョンシェール賞(仏G3・芝1600m)を勝ち、種牡馬としては Lucayan(仏1000ギニー)、French Fifteen(クリテリウム国際、英2000ギニー-2着)などを送り出しており、現1歳世代が日本における初年度産駒となります。母は「キングカメハメハ×サンデーサイレンス」で、父はMr.ProspectorもLa Troienne も、もちろんサンデーサイレンスも持たないので、日本が誇るこの良血の組み合わせは新しい活力としてインパクトが大きいでしょう。それでいて、Night Shift≒ノーザンテースト3×4、Green God≒ペルースポート5×4(Dyhim Diamond≒アンデスレディー2×3といってもいいでしょう)という相似な血のクロスを持ちます。父の成功パターンは現時点では手探りの部分がほとんどですが、手堅く走ってくるのではないかと思わせる構造を孕んでいます。1000万円ならば乗ってもいいかなという気がします。芝向きの中距離タイプでしょう。(栗山)
『一口馬主好配合馬ピックアップ(2018)』で望田潤が推奨したウインレゼルヴ(牡3歳)が土曜中山4Rの新馬戦(ダート1800m)を勝ち上がりました。
★ウインレーシングクラブ(2次)
父ロージズインメイ
母シャンパンセラー(マンハッタンカフェ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2017105706/
牡 募集価格:1300万円
近親に目立った活躍馬はいませんが、母シャンパンセラーはLaw Society≒ハイランドファンタジーの3/4同血クロス3×1という大胆な配合で、繁殖牝馬としては一発の期待も持てるタイプといえます。本馬の場合、そこに北米アウトサイダー血脈が強く代々アウトブリードのロージズインメイが配されたメリハリがよく、しかも全体としてはHalo≒Boldnesianのニアリークロス4×4・5・6の継続クロスになっているのがポイント。ドリームバレンチノ=ウインムート、コスモオオゾラ、マイネルバイカ、コスモカナディアンなど、ロージズインメイの代表産駒は母が強いクロスを持つことが多いのです。ダートの長いところでしょうが、上級でタフに長く活躍してくれるでしょう。(望田)
土曜阪神10R但馬S ブラヴァス(POG・望田)
日曜阪神11R大阪城S レッドガラン(一口・栗山)
--------
リーディングサイアーのディープインパクトはノーザンのトップクラスの繁殖に配合されつづけ、クロウキャニオンなんて11年連続ディープと合体したわけですが、だから全きょうだいの産駒がけっこう多く、ピックした馬の全弟全妹をピックしつづけると毎年同じようなラインナップになってしまうので(^ ^;)、私は数年前からセックスバイアスでもふるいにかけるようにしてました
それが吉と出る場合も凶と出る場合もありますが、いちおう経験則やデータなどから、たとえばクロウキャニオンやラヴアンドバブルズやマンデラや、スターアイルやウィキウィキやサミターなんかは牡のほうが評価上げ、というスタンスでやってましたね
サトノフラッグの血統については以下のエントリである程度詳しく書いたのでそちらを読んでいただくとして、バラダセールってのは私の感覚ではバブルカンパニーなんかと近いイメージで、Lyphardとハイインローの粘着力の血統やと思うんですよね
1/5,6の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/dd315a2e87e719d1525661898bf43637
サトノフラッグの姉ちゃん3頭(ダンサール、バラダガール、バラーディスト)はみんな父ハーツクライで、どれも前行って粘るだけの脚質で男馬みたいな汗臭いレースをするのでね、バラダセールが大物出すなら牡のここかな~という予感みたいなものはありましたね
ユタカがディープインパクト記念をディープインパクト産駒でひと捲りということで盛り上がりましたが、私としては前走のオイシンの乗り方のほうがピンとくるかなと、ディープブリランテやロジャーバローズみたいな絵がね、直線先頭に立ってLyphardの粘着力で凌ぐのだという絵がイメージとしてあるのでね
昨日のレースにしても優雅に捲ったのは見事なんですが、あそこから捲りきったにもかかわらずゴール前の脚色がワーケアよりも良かったというね、そこがサトノフラッグのストロングポイントやと思うのでね
本日発売『パーフェクト種牡馬辞典 2020-2021』
(主に栗山ブログからコピペ)
本日3/11(水)、栗山求&望田潤が監修した『パーフェクト種牡馬辞典 2020-2021』(自由国民社)が全国の書店で発売になります
https://www.amazon.co.jp/dp/4426123089/
種牡馬を紹介する本は、その種牡馬のみに言及するものがほとんどですが、本書は「配合」という観点を取り入れており、旧時代の類書とは一線を画しています
「種牡馬特別鼎談」は、栗山求、望田潤、三輪圭祐(社台スタリオンステーション)が種牡馬界の現状や新種牡馬の評価について活発に意見を交わしております。惜しまれつつ亡くなったディープインパクトとキングカメハメハの功績を振り返ったほか、コントレイル、サリオス、キズナ、エピファネイアなどについて活発に意見を交わして語り合いました
モーリス、ドゥラメンテ、ミッキーアイルをはじめとする新種牡馬については、三輪さんの最新情報、注目の2歳馬のほか、栗山と望田の血統分析などを交え、多角的に考察して丸裸にしています。POG対策としても必読です
新種牡馬5頭とランキング上位15頭については、栗山または望田が注目2歳馬を2頭ずつ挙げ、血統表を添えて解説しています。もちろん、馬券の狙い方にも十分なスペースを割いており、配合&馬券、という二本柱で主要種牡馬を徹底攻略しています。毎年同じではなく、最新の知見を取り入れてすべて書き換えています
グリーンチャンネルでおなじみの辻三蔵さんの産駒調教分析、久保和功さんの馬体分析、素顔の種牡馬たちの姿を垣間見られる美野真一さんの人気コラム「種牡馬ちょっといい話」、新種牡馬については治郎丸敬之さんの「馬体は語る」も読み応え十分です。その他、今年は関口智弘さんに「オーストラリア種牡馬事情」を寄稿していただきました
馬券、POG、生産にも応用可能な新時代のハイブリッド種牡馬辞典であり、配合の教科書としてもお使いいただけると思います。お買い上げいただけましたら幸いですm(_ _)m
https://www.amazon.co.jp/dp/4426123089/
ワーケアが2着を死守した弥生賞ですが、最近はこういう母方のデインヒルが表現されたハーツが早期からよく走っていて、中山でも上手に捲り差せるのだ、みたいな話もフォローしています
レシステンシアはタメ逃げしたら、メジャーエンブレムの二の舞になるで…みたいな話も三者鼎談でしてたんですが、もう発売前に舞ってしまいましたね(^ ^;)
土曜のボツ予想~ハーツ×エリシオの延長
ゆきやなぎはアドマイヤラクティの全弟◎ミレニアムクロス
ハーツクライ×エリシオのイメージどおりの長手で燃費のいい走りです
△ディアマンミノルはPrincely Giftのクロスで京都の走りが良すぎるので、○ヴァルコスと▲ウインローズブーケ、母父ダンスインザダークがよく表現されている2頭を相手本線に
心斎橋は◎トウカイオラージュ
オルフェ×キンカメはタガノディアマンテとかショウリュウイクゾとかナスペリ的ストライドでズドーンズドーンと走りそうですが、本馬はナムラビッグタイムやタイキメビウスの甥で母トウカイミステリーは北九州記念勝ちでこちらのスプリンター適性が強い
わりと小脚で走るので前走は東京でHペースになって苦しかったですが、あれで3着なら前々走快勝の舞台で更に前進
NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」と競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では中山牝馬SとファルコンSと山桜賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします
http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
日曜のボツ予想~好位差しボンちゃん
東風は△ジャンダルムは中山マイルではいつも◎なんですが今回58キロ、アストラエンブレムは大箱で揉まれず運べれば前走ぐらい走れますが中山マイルの内枠では再現性が低そう、となると中山マイルがズンドバの○イレイションも考えたんですがここはもう1~2列後ろから入りたい
◎ボンセルヴィーソはPOG推奨馬でダイワメジャーにトニービンとBlushing Groomが入る黄金配合で、時計や上がりがかかる決着で揉まれず先行するとしぶとく粘るというメジャーらしいマイラー
前走淀短では1200なので行ききれず中団インから、直線も最内突いてひと脚使うというこれまでにない味はケイバで、あれならここも好位差しでいけるのではないかと…タフな中山マイルは条件としては最高ですからね
▲ノーワンはハーツクライ産駒なのに内回り1400~1600しか走らないヘンな馬で、母プレイガールがフサイチコンコルドと同血で、フサイチコンコルドは重厚なストライドでダンスインザダークを差し切ったダービー馬ですが、種馬としてはFair Trial的な機動力ばかり伝えました
中山記念連覇バランスオブゲームとか、かしわ記念を毎年捲るブルーコンコルドとか、新潟内1400になると突然追い込むインプレスウィナーとか、ノーワンもレースぶりをみていると、ああこんなフサコンいたよなあ…そうかオースミハルカがマイルで差してるような牝馬やなあ…と私の目には映るんですよね
スピカは◎エアジーン
名繁殖ハルーワスウィートの孫で、母がHaloのクロスですから中山を捲る脚があり、掻き込む走りのハービン産駒ですから最高速度は速くないというわけで、ゴール前が12秒台のときは[2-0-0-0]、11秒台のときは[1-0-1-4]で、渋った馬場も[2-0-1-0]ですからここは馬場を味方に
相手は欧州でも日本でも絶賛発売中Dubawi×Singspielの超黄金配合○モンテグロッソと、内2000の少頭数のスローしかハマらないといっても過言ではない▲ハナズレジェンド、最近はこういうデインヒルなハーツが中山で捲り差すシーンをよく目にします
沈丁花は▲ヴァンタブラックは一口POGダブル推奨ですから期待はしていますが、キタサンブラックとガンコを足して割ったような馬になってほしいなあ…というイメージの血統なのでね、ダートで追い込んでるうちはまだまだ発展途上ということで、A.P.Indyが表現された◎コラルノクターンと○ミティルが中京1800稍で先行すれば捕まえるのは大変かと
NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」と競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」ではフィリーズレビューと金鯱賞とアネモネSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
3/14,15の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
『一口馬主好配合馬ピックアップ(2017)』で栗山求が推奨し、『望田潤のPOG好配合馬リスト(2018)』で望田潤が推奨したサートゥルナーリア(牡4歳)が日曜中京11Rの金鯱賞(G2・芝2000m)を勝ちました。
★キャロットクラブ
父ロードカナロア
母シーザリオ(スペシャルウィーク)
牡 募集価格:1億4000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016104505/
エピファネイア(ジャパンC、菊花賞)の半弟、リオンディーズ(朝日杯フューチュリティS)の4分の3弟。母シーザリオはオークス(G1)やアメリカンオークス(米G1)などを制した名牝。父ロードカナロアは産駒がデビューしてまだ日が浅いものの、NureyevやFairy Kingなど、母方に Special 牝系の流れを汲むNorthern Dancer系種牡馬を抱えた活躍馬が目立ちます。母シーザリオは「サンデーサイレンス+Sadler's Wells」という構成なので配合的に注文をつけるところはありません。シーザリオが抱えるSadler's Wellsには鈍重さはなく、大レース向きの底力を与えるのでリスクは小さいでしょう。あとは1億4000万円という価格と、必ずしも丈夫とはいえない部分が見え隠れする母方の血をどう評価するかでしょう。何事もなければG1を狙えるはずです。(栗山)
サートゥルナーリア(牡・父ロードカナロア・母シーザリオ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016104505/
エピファネイアの半弟でリオンディーズの3/4弟。母シーザリオはオークス馬。Nureyev≒Sadler's Wells5×3を軸とした父母相似配合になるのはリオンディーズと同じ。カナロア産駒でSecretariat≒Sir Gaylordのクロスは柔い方向に振れがちだが、本馬は馬格に恵まれ非力な印象はない。まあ走ると思います。(望田)
『一口馬主好配合馬ピックアップ(2018)』と『望田潤のPOG好配合馬リスト(2019)』で望田潤が推奨したアンジェロフィリオ(牡3歳)が土曜阪神4Rの新馬戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。
★シルクホースクラブ
父キンシャサノキセキ
母エンジェルフォール(ジャングルポケット)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2017105256/
牡 募集価格:2500万円
母エンジェルフォールは1戦したのみで引退も、全きょうだいにアヴェンチュラ、トールポピー、フサイチホウオー、アドヴェントスがおり、ジャングルポケット×アドマイヤサンデーは稼動すればみんな結果を出している信頼度の高い配合。その根拠はHornbeam≒Madelia(仏オークス)4×3というトニービンのツボを押さえたニアリークロスにあります。そこに相手繁殖の持ち味を活かすキンシャサノキセキが配されて、芝短距離~マイルでナスペリオン的な重厚な脚を使うタイプに出ましたね。粒ぞろいの17年産キンシャサの中でも配合実馬ともに高得点で、一言でいえばスマートカルロスのイメージ。(望田)
アンジェロフィリオ(牡・父キンシャサノキセキ・母エンジェルフォール)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2017105256/
母エンジェルフォールは1戦のみで引退したが、トールポピー、アヴェンチュラ、フサイチホウオーの全妹にあたる。キンシャサノキセキ×ジャングルポケットはサクセスエナジーと同じ。姉ヴェロニカグレース(父ハービンジャー)、兄アドマイヤレオ(父ノヴェリスト)も勝ち上がっており、キンシャサノキセキとの配合がモアベターだと思うので、更にワンランク上の活躍を。(望田)
土曜中京11RファルコンS2着 ラウダシオン(一口・栗山)
日曜中京8R500万下 ワイズワン(POG・望田)
--------
オジュウチョウサンはいかにもステイヤーというべき燃費の良いトボトボ走りですが、サートゥルナーリアは配合どおりリオンディーズをしなやか体質にしたような馬で、まさに全身運動でアクションが良すぎるので、こういうタイプはウオッカなんかもそうでしたが力んで走ると消耗が大きいんですよね
昨日は返し馬で勝利を確信できるほど落ち着き払ってましたが、東京の地下馬道でイレ込んでしまうのか、それとも無観客無歓声がよかったのか
エルフィンはシーザリオの孫○デアリングタクトとシーザリオの娘◎ファーストフィリオ、この一騎打ちで外に出したほうが勝つだろうと(だから枠が外のファーストを◎にした)、そして穴は▲エーポスだと書いたんですが、直線で荒れたインに寄せてってしまったのが痛かった
外に持ち出しながら追ったら2着やったと今でも思ってるんですが、あそこで狙っただけに内1400じゃ差しにくいだろうというイメージが最初からあって、それに今はああいう不利やロスはみんな見てるんで今回も5人気でしたね
でも昨日の勝ち方は、クイーンズリングやメイショウマンボが脚力で差してしまったという勝ち方に見えるし、本来は外マイル>内1400という適性やと思ってます
ジャスタウェイがNorthern Dancer≒Icecapade5×3、タドウィガがNorthern Dancer2×4、Smart StrikeだけNorthern Dancerなしの「3/4Northern Dancerクロス」、ジャスタにSpecial、Mill Reef、Outing Classとナスペリオンを重ね、配合どおり脚長でナスペリオン的な斬れで走る馬です
『パーフェクト種牡馬辞典』ジャスタウェイは私の担当なんですが、「ニジンスキーと好相性」「牝はマイル以下」と小見出しにあるように、ヴェロックスもロードマイウェイもアドマイヤジャスタも、アウィルアウェイもエーポスも母系にNijinskyが入るんですよね
あと5頭とも有力なナスペリオンが母系に入るように、ハーツクライ~ジャスタウェイのキモはやはりトニービンのナスペリオンなのだということも実感できます
エンジェルフォールはアヴェンチュラ、トールポピー、フサイチホウオーの全妹で、競走成績は1戦のみですが母として優秀なところをみせていて、数多く試みられたジャングルポケット×サンデーサイレンスのなかでこの配合が図抜けて成功したのは、Hornbeam≒Madelia4×3のニアリークロスが大きな根拠だろうと考えられます
これと似たニアリークロスにHornbeam≒Amerigoもあって、AmerigoといえばSilver Hawkの母父、アーネストリー(グラスワンダー×トニービン)やスマートオリオン(グラスワンダー×ウイニングチケット)やノーブルマーズ(ジャングルポケット×Silver Hawk)がこのニアリークロスですよね
Amerigo≒Madeliaはあまり例がないですが、ブラックホーク×ミュージッククラシック牝系がウエスタンヒートとウエスタンメルシー2頭とも走っていて面白いですな(・∀・)
孫の代でも代表産駒を叩き出すディープ×Storm Cat
配合大喜利で決定したビッグアーサー×ベッキーですが、無事に牝が産まれました(・∀・)
シャインパーミットもビッグアーサーの牝を出産、これは繋ぎがゆるゆるだそうで、ナスペリオン的に芝に振った配合なのでまあイメージは描けます(・∀・)
そういえばベルベットローブは今新冠橋本牧場にいるんですが、シャインガーネットのファルコンS快勝につき、今年オルフェーヴルを配するべきか悩みだしたようです(笑)ちなみに去年はドレフォンいきました
オルフェーヴル、というかステイゴールドとGone Westもまあまあニックスですからね、Gone WestはMixed Marriageいじらないと味がないです
--------
前エントリで書こうかと思ったんですが、ちょいと大きなテーマになりそうなので別腹でということで
ラウダシオンは栗のピック馬ですが、現時点のリアルインパクトの代表産駒で、母系にUnbridled's SongとStorm Catが入るという点で、この二つのニックスがディープインパクト孫世代でも有力だと証明したことになります(ビアンフェの母母もUnbridled's Songの全妹)
ワールドエースの現時点の代表産駒はオータムレッドですが、これは母ティッカーコードがStorm Cat≒Chapel of Dreamsの3/4同血クロス2×4です
そしてディープブリランテの代表産駒はモズベッロとセダブリランテスとラプタスの重賞勝ち3頭ですが、このうちモズベッロとラプタスの母系にもStorm Catの血が入るんですよね
すでにStorm Catを取り込んでいるキズナを除けば、ディープインパクト系種牡馬は概ね、Storm Catとのニックスで代表産駒を輩出しているということになります
トーセンラーの代表産駒アイラブテーラーもStorm Catの血は引きませんが、Habitat経由のSir GaylordクロスでHabitatらしい前駆のいい走りで、ディープ×Storm Cat的な柔の方向に振った配合とはいえます
Storm Catとのニックスが最も成功しているリアルインパクト(JRAに4頭が出走しラウダシオンなど3頭が勝ち馬)は、トキオリアリティーの息子らしくディープ系らしからぬ締まりの強い体質を産駒にも伝えています
いつも書くように、サラブレッドの配合とはいろんな意味において揺り戻しの繰り返しですから、Storm Catを使わず“剛”の方向に振れたディープ系種牡馬ほど、Storm Catを使って“柔”に振り戻すのが効果的である、ということがリアルインパクトやディープブリランテやワールドエースなどの産駒においては言えるのではないかと
ではディープインパクト×Storm Catで成功したキズナの場合はというと、今のところStorm Catの血を増幅した配合が成功しているような印象ですが、ディープインパクトのもう一つの有名なニックス、デインヒルとの配合もなかなか高確率で走ってるんですよね
時節柄ディープ系種牡馬やディープ肌の配合にあれこれ頭をひねることが多いんですが、直仔でどっちに振れて、孫でどっちに振り戻すべきかというね、そんな視点でいくとある程度方向性が程度定まってくるのではないかと思いますね
土曜のボツ予想~配合は機動力型
尼崎は◎フィールインラヴ
母がブライアンズタイム×エプロスでBramalea≒Gold Digger3×4、Nashua≒Nantallah4×5・5、自身はSir Ivor≒ロードリージの全きょうだいクロス6×5(+Wife MistressもSecretariatとTom Foolの組み合わせ)
配合的には機動力特化で、後ろから行く馬ですが行き出すと内回り小回りでもけっこう捲ってくるので、少頭数の内2200でストライド型が多いここなら前々走のようなケイバで足りそうな
ちなみにSir Ivor=ロードリージの全きょうだいクロスを持つ馬は、JRAに13頭出走で6頭が勝ち馬、種馬の顔ぶれを見るとまあまあ走ってるデータといえるのではないかと
NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではフラワーCと幕張Sとさわらび賞を予想していますので、今週の3日開催もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当) http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
日曜のボツ予想~黄金配合を短縮で
ブログによくある3/4同血クロスやニックスなんかの一覧、どうやってTARGETで検索してるんですか?とよく聞かれるんですが、下記にてくりがしらさんがわかりやすく説明してくれています(・∀・)
母方にインリアリティの血をもつキズナ産駒をTARGETで検索する方法
https://note.com/kurigasila_kaz/n/nbd10ac916660
「フレンチデピュティ」をもつディープ産駒と、「French Deputy」をもつディープ産駒を、TARGETで同時に検索する方法
https://note.com/kurigasila_kaz/n/nee57ea90d920
阪神1は◎スペラーレ
グリーンのピック馬でクロフネ×フジキセキのダート黄金配合ですが、1800だと楽に先行しているように見えて直線バッタリ
前走のダッシュを見ても体型的にも、これぐらいの距離でガリガリ行ったほうがいいのではないかと思うのでここは正念場…3/4兄のデピュティプライム(父フレンチデピュティ)も短いとこの馬ですからね
NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではスプリングSと阪神大賞典と阪神12Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当) http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
3/20~22の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
★ジーワンサラブレッドクラブ
父ルーラーシップ
母アンチュラス(ディープインパクト)
牡 募集価格:3000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2017105000/
母アンチュラスはファンタジーS(G3)2着、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)5着などの成績を残しました。イングリッド(4戦3勝)の全姉、ワンダーレディアンエル(CCAオークス-米G1、デムワゼルS-米G2)の半妹です。「ルーラーシップ×ディープインパクト」は菊花賞馬キズナと同じ組み合わせ。父ルーラーシップは晩成型のスタミナタイプなので、アメリカ血統を受け継いで2歳時から豊かなスピードを表現した母アンチュラスは好ましい配合相手です。ノーザンテースト≒The Minstrel≒Fanfreluche4×5・6が配合を下支えしており、成長力や大物感を感じさせます。芝向きの中距離タイプ。(栗山)
日曜中山11RスプリングS2着 ヴェルトライゼンデ(POG・望田)
--------
一昨年の社台系クラブのツアーでは、アンジェロフィリオやカイルアコナやルフトシュトロームといったキンシャサノキセキ産駒の出来が目についたので、この世代から種付料が上がって種付頭数は減ったけどそのぶんノーザンの繁殖に多くつけられて、なるほど17年産キンシャサはヴィンテージ世代かもしれない…といろんな媒体で書いておいたんですよね
キンシャサノキセキ産駒の2歳戦成績(世代別)

フタをあけてみると新種牡馬のキズナやエピファがバンバン勝つのに対してちょっと影が薄く、この世代別の2歳成績をみても、出走数が多くないぶん勝ち鞍もそんなに伸びませんでしたね…ガロアクリークが重賞勝ったんでふとそんなことを思い出しました
先日発売になった『パーフェクト種牡馬辞典』キンシャサノキセキは毎年私の担当で、今年の「血統チェック」は以下のように書いてます


代表産駒も上のように掲載されていますが、シュウジはHis Majesty=Graustarkの全きょうだいクロス4×6、サクセスエナジーはPleasant Colony3×4、カシアスはHis Majesty4×5、ヒラボクラターシュはHis Majesty=Graustark4×5
つまり重賞勝ち7頭のうち5頭がHis Majesty=Graustarkのクロスを持っていることになり、デインヒルやKingmamboとの配合がよく成功するのもこのクロスが生じるのが一つ理由として考えられます


ガロアクリークはシュウジと同じく母父KingmamboでHis Majesty=Graustark4×6、母はNorthern Dancer4×4、配合はキンシャサ産駒の走るパターンそのものといえますが、しかし人気2頭の間を割ってあんなふうに差し切るとは驚きました
あのややゴトゴトした前捌き、Princely GiftやSir Gaylordみたいに前肢がきれいにしなやかに伸びきらないゴトゴト走り、私はこういうのを「Ribot肩」と呼んでますが、ガロアクリークの前駆はなかなかRibotっぽいです(・∀・)

ヴェルトライゼンデは父がドリームジャーニーで兄にワールドエースやワールドプレミアがいますが、ドリームジャーニーというよりはワールドプレミアに近いタイプだろうと思ってて、だから1800の軽いレースになったら盤石とは言えないと書いておきました
明らかにスプリングSみたいなレースよりもホープフルSみたいなレースに向いた馬で、ドリームジャーニーやインディチャンプみたいな高速ピッチは使えないです
土曜のボツ予想~オークスTRのトライアルや!
無観客競馬もいつまでやれるのかという状況ですが、やる以上はできるだけ沢山の人にレースを楽しんでもらいたいというのが私のお仕事ですからね、みんなが馬券を買ってレースを観たくなるようなことを書きたいなあ~と思います
3牝限定の君子蘭は予想してみるとなかなかの好メンバーで、フェアリーポルカやカワキタエンカぐらいの馬は何頭かいるように思えるし、タイプ的にも京都内1600より阪神外1800のほうがベターで渋った馬場もOKという馬が多く、ここを勝てればオークスのトライアルでも好走有望だろうと
スーパーの安売りパスタみたいな名前の◎オーマイダーリンはリセエンヌの全妹ですが460キロと馬格に恵まれ、母ラブームはMonsun×In the Wingsという独オークスっぽい配合で仏中距離重賞勝ち
シンザン記念でコルテジアと接戦し、距離延長はもちろんプラス、Monsunの肌ですから外枠で外から差したほうがベターでしょう
○ゴールドティアはハープスターの妹ですが父がキンカメに替わって配合のコンセプトは異なり、こちらはNureyev≒Fairy King4×3にトニービン経由のHornbeamクロスですからルーラーシップ牝駒みたいなナスペリオン的重厚ストライドで、鋭敏マイラーというにはちょっともっさりしてるので距離延長も外回りも阪神も渋化もプラスファクター
▲セウラサーリもオルフェーヴル×サマーナイトシティのイメージどおりの馬で、“バネのないサダムパテック”とタゲのメモにはありますが、渋った外1800はズンドバでしょうね
☆アークフリゲートも配合どおりナスペリオンなルーラー産駒で京都内1600→阪神外1800で上積み大で穴っぽいですが、△エイシンバイエルンや△ソフトフルートも渋化が残れば通用の余地十分かと
他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では日経賞と毎日杯と伏竜Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当) http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
日曜のボツ予想~時計かかれば信用
また発売日に案内しますが、週明けにこんな本が出るので引き籠りのお供にいかがでしょう
https://www.amazon.co.jp/dp/4047361429/
https://www.amazon.co.jp/dp/4047361445/
船橋は◎ビリーバー○メイショウキョウジ
ビリーバーは芝1200[3-2-5-11]ですが、勝ち時計が1分9秒以上かかったときは[3-1-3-5]、1分9秒5以上かかったときは[3-0-0-1]、つまり全3勝が時計のかかる芝1200戦で、掻き込みの強い走法で渋った馬場にも実績があるのでここは大チャンス
大寒桜は不良馬場で難しいですが、◎イマジナリーラインはスクリーンヒーロー×Never Bendの成功パターンでRobertoやDamascusの手先の強さを感じる走りからも、パワー勝負になっても信用できる軸ではないかと
他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では高松宮記念とマーチSとミモザ賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当) http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
第50回高松宮記念回顧~快速スパイツ、1400馬の追い上げを凌ぐ
回顧を書いていたら志村さんの訃報が飛び込んできましたが、偉大なコメディアンの身をもっての警告によって、日本人の多くが助かったという結果につなげないとですね…
中京11R 高松宮記念
◎2.アウィルアウェイ
○9.タワーオブロンドン
▲10.アイラブテーラー
△6.ダノンスマッシュ
△14.モズアスコット
×3.ダイアトニック
×12.セイウンコウセイ
ダノンスマッシュは全てのファクターが90点以上だが、カナロア産駒らしいしなやか体質で、1200のG1を勝ちきる凄みやいかつさが少し足りない気が今でもする。タワーオブロンドンは母系にダルシャーンが入るので差して味があり、ストライドで差すには外を回したほうがいい。この枠で内の有力馬をみながら福永祐一がどう乗ってくるか。グランアレグリアは1400寄りの高速マイラーで、雨のスプリント戦をゴリゴリ押しきるパワーのイメージではない。モズアスコットは渋っても1200はちょっと忙しいので、差してはくるだろうが突き抜けるまではどうか。
◎はアウィルアウェイ。インディチャンプの妹でリアルインパクトやネオリアリズムの姪。このトキオリアリティー牝系の牝馬はみんな短距離向きで、本馬もジャスタウェイの娘だがスプリンターに完成した。ジャスタウェイもインディチャンプもリアルインパクトもネオリアリズムも、早期から素質を見せつつ本当に強くなったのは古馬になってからで、本馬も馬体を充実させながらレース内容がどんどん良くなっている。ジャスタウェイもリスグラシューもスワーヴリチャードも、古馬になって本格化したハーツ産駒は頑強さを増すがゆえに渋った馬場も我慢するので少々降ってもOKとみた。
--------
日曜のさっさん会LINEでむらやんが「重の高松宮やCBCはサンデー持ちがくるんやで」と言うので、「サンデーがくるかどうかは馬場よりもペースとちゃうかな~」「まあもう短距離G1は、1/4サンデーの割合が少なくなってるからなあ…」ってな話をしてたんですが、今年のメンバーでいうと
サンデーサイレンスなし…ティーハーフ、ラブカンプー、ダノンスマッシュ、タワーオブロンドン、モズアスコット、モズスーパーフレア、シヴァージ
1/8サンデーサイレンス(血統表の3代目に持つ)…ステルヴィオ、アウィルアウェイ、グルーヴィット、クリノガウディー、セイウンコウセイ、ダイメイプリンセス、ノームコア
1/4サンデーサイレンス(血統表の2代目に持つ)…ダイアトニック(母父サンデーサイレンス)、グランアレグリア(父ディープインパクト)、ナックビーナス(父ダイワメジャー)
サンデーサイレンス3×3…アイラブテーラー
中距離では依然としてディープ産駒やハーツ産駒が幅をきかせていますが、今年の高松宮は「1/4サンデー」は3頭だけで、しかしそのうちの2頭が勝ち負けの叩き合いに加わったのです
短距離を筋力で走り抜くにはサンデーサイレンスの血はしなやかすぎるので、サンデーの血を近い世代に持つ馬が1200のG1を勝つときは、だいたい猛烈な前傾ラップではなくて、追走が楽で1400馬やマイラーの脚で差せる質のレースになったときなのだと、レッドファルクス(母父サンデーサイレンス)やストレイトガール(父フジキセキ)が勝つたびに書いてきました
だから私は「最近はタメ逃げで持ち味を出せてないので、(松若)楓馬には全速力で飛ばしてもらう」という音無先生のコメントを目にした時点で、グランアレグリアがしなやかに斬れるレースには99%ならないだろうと思ってましたね(^ ^;)
しかし松若くんの刻んだラップは前後半34.2-34.5ですからシルクロードや京阪杯よりも緩やかなほどで、しかも内ラチ沿いが乾いてきてたようで直線もなかなか止まらず、私は馬場のいいところを選んで逃げるのではないかと思ってましたが、それだと後続に捕まったかもしれず結果的には好判断でした
このラップを12番手から鋭く追い込んだグランアレグリアの前後半が35.6-33.1、好位を楽に追走し直線反応したダイアトニックが35.0-33.7で、同じく好位から抜け出してダイアトニックに寄っていったクリノガウディーは34.9-33.8
これは17年スプリンターズS(レースラップ33.9-33.7)をレッドファルクスが34.6-33.0で、15年スプリンターズS(34.1-34.0)をストレイトガールが35.0-33.1で差し切ったのと近い内容といえ、ゴリゴリスプリンターというよりはしなやか1400型というべきタイプが好走できるゾーン、スワンSや京王杯SCに近い質のレースになったというべきでしょう(しかしこうやって近年の短距離G1を振り返るとき、ティーハーフの成績をクリックすれば全てさかのぼれるのは便利で、まさにスプリント路線の生き字引!)
昨秋のスプリンターズは前後半32.8-34.3で1~4着まで非サンデーで5着は1/8サンデーで、こういう前傾ラップだと非サンデーの頑強ゴリゴリスプリンターのゾーンなのですが、今年の高松宮記念は34.2-34.5で1着こそ非サンデーですが数少ない1/4サンデーが2着3着でした
「レッドファルクスもストレイトガールも、後傾ラップになって、1400ベストの馬が後傾ラップでしなやかに差し切ってるんですよね」
第53回スプリンターズS回顧~今年も本格化ダーレー!非サンデーが上位独占
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/34fe29a192ad99bcc3b7444801cd2230
アウィルアウェイは張りのある体で返し馬でも静かにうなっていて、これはジャスタウェイとトキオリアリティーの本格化気配プンプンやと期待が高まったのですが、持続力で差すタイプですからこのペースではそもそも苦しかったですかね
直線行き場がなかったのも一か八かでインを狙ってたら…とも思いますが、今の馬場は乾き出すと加速的に内から乾いてくるので乗り役さんのジャッジも難しいものがありそうで、つい1時間前とバイアスが変わってることなんかよくあるのでね
1~4着馬については、NETKEIBAの重賞出走予定馬の血統解説より再掲します
モズスーパーフレア
シガーマイルH(米G1・ダ8F)のJersey Townとは父と母父が同じで母母が全姉妹、つまり同血の間柄。父Speightstownはマテラスカイ、リエノテソーロ、フルフラットなどでおなじみの快速種牡馬。Bold Rulerの3本クロスで柔俊敏で、芝1200で勝ち時計1分7秒台だと[4-1-0-0](2着は19年スプリンターズS)。高速戦をスピードで押しまくりたい。ちなみにハナ切れなかったときは[0-1-0-6]。(距離◎スピード◎底力○ コース○)
グランアレグリア
マリスターと同牝系で、母タピッツフライは芝8Fの北米G1を2勝。母父Tapitは北米リーディングサイアーでラニやラビットランなどの父。ディープインパクト×Tapitはアルーシャと同じ。Sir Gaylord≒Secretariatの継続クロスだから、細身で脚長でしなやかなストライドで走る。阪神Cは好時計で圧勝だったが、大箱の高速馬場に向いた1400寄りのマイラーに見えるので、1200のHペースだと少し急かされるかも。(距離○スピード◎底力○コース○)
ダイアトニック
京王杯SC2着レオプライムの半弟で、近親にローマンエンパイアなどがいる牝系。カナロア産駒でStorm Bird4×4、母父サンデーサイレンスだけNorthern Dancerなしというオーソドックスな好配合だ。牝系譲りの伸びのないマイラー体型で、Bold Ruler的な柔無駄ない俊敏な走りで、兄同様[5-1-1-0]の1400がベスト距離か。1200だと中団ぐらいから差す形だろうが、内々で器用さや機動力を活かしたい。(距離○スピード○底力○コース◎)
クリノガウディー
クリノビスケットの甥でクリノクーニングのイトコ。母クリノビリオネアはJRA3勝(ダ1000~1200m)。スクリーンヒーロー×ディアブロはグァンチャーレと同じ。スクリーンヒーロー×ロージズインメイ(ディアブロと同じDevil's Bag系)もマイネルグリットなどよく走る配合だ。Halo4×4で機動力あるマイラーだが、マイルでも少し時計がかかってのタイプだし、阪急杯をみても短距離は少し忙しいか。(距離○スピード○底力○コース◎)
Speightstownの産駒は先のサウジ開催でもマテラスカイとフルフラットが圧倒的なスピードを見せつけましたが、Storm Catという血は母父が名BMSのSecretariat(その母父Princequilloも名BMS)だけに母系に入ってもめちゃんこ優秀で、ロードカナロアもキズナもSpeightstownも、Storm Catを母父に持つ優秀な種牡馬なのだ…というような話も『一口馬主&POG攻略読本』(明日3/31発売)で書いてます
本日発売『一口馬主&POG攻略読本 』&火曜のボツ予想
本日3/31『一口馬主&POG攻略読本 愛馬選びはここを見よ! 』(カドカワエンタメムック)が全国書店で発売になります
<一口クラブやPOGの馬を選ぶ時、写真や血統を見てもどの馬がいいのかわからない……!そんな馬主の皆様や競馬ファンに贈る、勝てる馬選びのための実践的指南書です。ディープインパクトやロードカナロア、ドゥラメンテ、モーリスなどの人気種牡馬が産駒に伝えやすい馬体の部位や性格、適性のほか、産駒の血統表内で重視すべきポイントなどをその道の達人たちが詳しく解説。ビギナーでもわかりやすい馬選びのコツを教えます!>
https://www.amazon.co.jp/dp/4047361429/
私は「2ページで簡単にわかる血統解説術 ビギナーでもできる好配合の眺め方」「配合の後押しでライバルに差をつけろ!一口&POGで勝つためのトレンド配合13大ポイント」を書かせてもらってますので、よろしければご一読くださいm(_ _)m
あと『血統のトリセツ』(サラブレBOOK)も本日発売で、新進気鋭の坂上明大と生駒永観のコンビがサラブレ本誌で連載中の「種牡馬のトリセツ」を大幅加筆修正しパワーアップし単行本化、主要種牡馬ごとに「馬券のツボ」と「配合のトリセツ」に分け、馬券検討に繋がる特徴を解説するほか、新種牡馬や「血統のイロハ」、「重要血統一覧」などを追加しています
https://www.amazon.co.jp/dp/4047361445/
坂上さんは競馬オタクYouTubeチャンネルで活躍中で、ナスキロ会にも顔を出してくれますが、競馬の予想ってのは何かのファクターに特化した見せ方とか奇をてらった切り口がウケやすいもんですが、坂上さんは若いのに非常にオーソドックスで正統派で真っ当なスタンスで地道にやってるのがえらいし素晴らしいと思います(・∀・)こちらもぜひ手に取ってみてください
船橋Sは一昨日◎ビリーバーで書きましたが、枠順が変わって俄然狙い目が出てきたと思われるのが▲ナンヨーアミーコで、ハービンジャーとエンペリー経由のAureoleのクロスを持つだけに外伸び馬場で8枠に入ったのは大きなプラス
以下は芝1200を走ったときの枠別成績ですが、外枠に入ったのは直近では19年テレビユーでこれが13頭立て12番、開幕週の福島なのに7頭ぶんぐらい大外を捲り差して際どい3着でした
NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではマーチSとミモザ賞を予想していますので、本日もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)