Quantcast
Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
Viewing all 4415 articles
Browse latest View live

第54回スプリンターズS回顧~最強1400馬、急かさない差しでここも大爆発

$
0
0

中山11R スプリンターズS
◎16.アウィルアウェイ
○10.グランアレグリア
▲2.モズスーパーフレア
△6.ライトオンキュー
△7.ミスターメロディ
×9.ダイアトニック
注13.レッドアンシェル
注14.エイティーンガール
土曜の中山芝は内枠と逃げ馬が壊滅状態で、外差しというか外捲りがよく決まっていた。しかも先週ほどではないか時計のかかる馬場。となるとパワー兼備グランアレグリアが差し届く絵が描きやすいが、この馬はスティンガーを強靭にしたイメージで1400ベストで、1200だとレッドファルクスやストレイトガールが差し切ったような後傾ラップが向くイメージだ。パンプアップ顕著なモズスーパーが昨年以上の前傾ラップでビュンビュン逃げたら、それでも高松宮のように弾けるかどうか。
難しいが◎はアウィルアウェイ。あんまり感心しないG1予想だが、この人気なら3着でもOKという本命で。父系も母系も晩成型だけにここへきて馬体の充実が顕著だし、今週の追い切りの動きも目立った。さすがに大外枠はどうかとも思うが、土曜の勝浦特別は大外16番からジャスタウェイ産駒グッドマックスが差し切っている。

--------

今秋の中山芝は初日から時計がかかっていて(シャッタリングの時期がお盆明けで遅かった影響らしい)、しかも4角から直線にかけて内4~5頭ぶんぐらいが荒れてきて、そこを走った馬は最後失速というシーンが多かった

パンプアップが目立つモズスーパーフレアが昨年以上の前傾ラップで逃げまくるのならば、繋ぎが短く荒れ馬場や道悪も巧いグランアレグリアが差し届くシーンがまず描きやすいですよね

ただしこの馬はディープ産駒ですからいわゆる「1/4サンデー」で、馬体や走りをみても最強の1400馬というイメージで、“フィジカルなスティンガー”というイメージで評してきました

となると、ピュアスプリンターではないので高速決着にならないのはプラスでも、モズの前傾ラップを追いかけたら高松宮のような脚(グランのラップは35.6-33.1)は使えないかもしれない…というところで◎は打ちきれなかったですね私は

ゲート入りに手こずってるうちにテンパってしまったビアンフェがモズスーパーフレアと競る形になってしまい、レースラップは前後半32.8-35.5、馬場を考慮すると昨年(32.8-34.3)よりも更に前傾で流れました

「グランアレグリアの強さは素晴らしいです。スタートはゆっくりで、1200mのリズムを見つけられず、後ろの位置になりました。心配しましたが、パニックになることなく、直線は凄く良い脚で伸びてくれました。ペースが速かったので、前の馬は止まりましたが、この馬はゴールまで、速い脚を使ってくれました」(ルメール騎手/ラジオNIKKEI)

「グランアレグリアの暫定版個別ラップは12.9-10.8-11.1-11.4-11.1-11.0。ルメール騎手が落ち着いて深追いしなかったのがポイントだが、高松宮記念より遥かにパフォーマンスが高い。アーモンドアイを打ち破った延長線上でのレースだ」「いわゆるミオスタチン遺伝子がCC型ではないタイプというか、ガチンコのスプリンターではないタイプの馬は、1F10秒半ばとか、それ以上にスピードを上げた際の、余力消耗量が大きいんだろうと思う。道中必要以上に踏み込ませなかった点は大きい」(Mahmoudツイート)

ようするに「1200mのリズムを見つけられず、後ろの位置になった」が「落ち着いて深追いしなかった」ために、34.7-33.6という後傾ラップで、1400馬としての性能と脚力でバキューンと差し切ってしまった

平場のダ1200戦なんかで、1人気のルメールが後方でなかなか仕掛けず、ジワッと追い出すも届かず3着…ってなシーンは毎週のように目にしますが(^ ^;)、そんなルメールならではの急かさない差しが、今回のグランアレグリアにはちょうどハマったといえるでしょう

ロードカナロアやデュランダルやストレイトガールのように、高性能の1400馬が1200と1600の両方のG1を勝った前例はあるのですが、それにしても両方でこんなに圧倒的な勝ち方をしたのはグランアレグリアだけで、ロードカナロアでStorm Catの偉大さを実感できた我々は、グランアレグリアで北米リーディングサイアーTapitの凄みをついに体感することができたのです

ダノンスマッシュは出遅れましたが、隣がモズスーパーですから直後を追いかけてリカバリできたし、3~4角では外に持ち出せて比較的スムーズには運べました

前の組には厳しいペースですから立派な2着でしたが、これで最後パワーでもうひと踏ん張りするのがチャンピオンスプリンターやと思うので、やっぱりカナロアのスプリンターってのは、一流の中距離馬を出せるほどのしなやかさを伝える種牡馬だけにスプリンターにしてはちょっとしなやかすぎる

パドックではアウィルアウェイが一番良いとコメントしておきましたが、ジャスタウェイの娘でトキオリアリティーの孫娘ですから、4歳秋にとうとう本格化を迎えるのが当然の血統で、展開もハマったのでグランに次ぐ上がり2位の追い込みでした

右手前でばかり走りたがるミスターメロディが荒れたインをあえて狙うというのは、なるほどダート血統だけに一か八かの手で、コーナリングでダノンスマッシュを抜いて直線先頭に躍り出たときは声が出ましたが、右回りだと直線も右手前のまま走ってしまうので、昨年同様ゴール前は失速してしまいました

1~3着馬については、例によってNETKEIBAの全頭血統解説より再掲します

グランアレグリア
マリスターと同牝系で、母タピッツフライは芝8Fの北米G1を2勝。母父Tapitは北米リーディングサイアーでラニやラビットランの父。ディープ×Tapitはアルーシャと同じで体質はしなやか、しかし繋ぎは短く爪は小さく高速馬場も渋った馬場もOK。古くはデュランダル、最近ではストレイトガールと似て、ベスト距離は1400だが高性能で1200でも1600でもG1級という馬だろう。1200だと渋ったほうが差しやすいか。(距離○スピード◎底力◎コース○)



ダノンスマッシュ
母母Hollywood Wildcatは北米G1を3勝しBCマイルのWar Chantを産んだ。カナロア産駒で母系にRobertoとDanzigが入るのはファンタジストと同じ。母はRoberto4×3で、自身はミスプロ4×4。全体に父母のパワーの血を増幅した配合ではあるが、カナロア産駒だからしなやかさもありゴリゴリのパワースプリンターではない。1200だとセントウルのようなラップ(33.8-34.1)で好位差しが理想か。(距離○スピード◎底力○コース◎)



アウィルアウェイ
名繁殖トキオリアリティーの孫で、インディチャンプの3/4妹で、リアルインパクトやネオリアリズムやアイルラヴァゲインの姪で、アンフィトリテやアペルトゥーラのイトコ。この牝系の牝は1400m以下[17-8-10-57]1600m以上[0-0-2-23]と短距離向きで、本馬もジャスタウェイの娘だがスプリンターに完成した。Hyperion的な持続力で差すので高速決着は辛いが、馬場が悪すぎるのも辛い。もう少し行けるといいのだが…。(距離○スピード○底力◎コース○)


10/3,4の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

$
0
0

『ディープインパクト好配合リスト(2018)』で栗山求が推奨したグランアレグリア(牝4歳)が日曜中山11RのスプリンターズS(G1・芝1200m)を勝ちました。

グランアレグリア(牝・母タピッツフライ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016104532/
サンデーサラブレッドクラブで募集価格7000万円。母タピッツフライは北米で24戦7勝。ジャストアゲームS(米G1・芝8f)、ファーストレディS(米G1・芝8f)などを制した芝の一流馬で、2012年のファシグティプトンノベンバーセールでノーザンファームが185万ドルで落札した。来日後、2年連続不受胎のあと、3年目の種付けでようやく受胎したのが本馬。「ディープインパクト×Tapit」は、デビューした5頭中3頭が勝ち上がり、クイーンC(G3)3着のアルーシャ、現1000万下のエイプリルミストなどが出ており悪くない。母のNijinsky4×4も好ましく、瞬発力に特長のあるPerfect Pigeon牝系に属しているのもいい。芝向きの中距離タイプ。(栗山)

土曜中山9R芙蓉S ランドオブリバティ(ディープ・栗山)
日曜中山7R500万下 ライル(ディープ・望田&栗山)
日曜中京9R長久手特別 カントル(ディープ・栗山)
日曜中山9Rサフラン賞 サトノレイナス(ディープ・望田&栗山)
日曜中山11RスプリンターズS3着 アウィルアウェイ(POG・望田)

----------

まあ予想されたことですが、ジャスタウェイ産駒はアウィルアウェイ、マスターフェンサー、アドマイヤジャスタ、ロードマイウェイと、トップクラスは古馬になって順当に成長しているので、今休んでるヴェロックスも復帰後はひと皮むけた姿を見せてくれるのではないかと期待してます



2歳世代も好調のエピファネイア産駒ですが、鮮やか新馬勝ちレアシャンパーニュのようにゼンノロブロイ肌との配合もよく走っていて(下のように確率だけならエピカメを凌ぐほど)、Tri Argo≒Impishのニアリークロスで適度に締めるのが有効なのだろうと





あとエピファ産駒は芝大箱はだいたい良績なんですが、特に中京芝は以下のように抜群で、1600以上に限れば[12-7-3-22]で連対率43%単回値435複回値214…あ、中京開催はもう終わりでしたね(^ ^;)



種牡馬リオンディーズは最初種付料100万だったこともあって日高ではずっと大人気で、「エピカメは走りましたが、リオンディーズは何が走りそうすか?」とよく聞かれたもんですが、「とりあえず1/4非Northern Dancerになるし、エピファに倣う意味でもシンボリクリスエス肌はまず思いつくところですかね~」



その“リオンクリスエス”ショウナンアーチーが土曜中京の新馬に出ていたので、ピック馬のフルヴォートと買ってみたら2着3着(^ ^;)、まあ勝ち馬が強かったのでこれは仕方ない
リオンディーズは朝日杯で爆発したようにエピよりもマイラー寄りで締まり体質ですから、Habitat≒Kris S.のニアリークロスで“柔”に振れそうなリオンクリスエス、いいんじゃないかと思ってます

土曜のボツ予想~バビットにつづきたいディアウィンク仔

$
0
0

高雄は菊の最終切符を賭けて3歳馬が激突という様相ですが、ドシャドシャ不良馬場ならナカヤマフェスタの3/4同血の弟◎ダンシングリッチー、ディアウィンクのHis Majesty2×4に一票投じたいです





朝日岳は◎セイウンミツコ
スペシャルウィーク肌なので馬群はアカンみたいで、8枠に入ったときは[0-1-2-1]でオール好走、大外枠に入ったときは[0-0-2-0]
あと○カイルアコナがなぜか人気がないので、この◎○で買ってみたいかなと

他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではサウジアラビアロイヤルCとオパールSと山中湖特別を予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

日曜のボツ予想~正統派5歳ハーツ、素直に東京2400で

$
0
0

六社は◎トラストケンシン○レオビヨンド
トラストケンシンはベストメンバーの甥でハーツクライ×エルコンドルパサー、途中ひょっこりマイルを勝ってしまったので話がややこしくなったんですが、“ユタカオー緩慢なシュヴァルグラン”という配合どおりのイメージの馬で、東京芝2400以上では③⑤②③①⑤①(5着はアル共と青葉賞)
ナスペリオンな正統派ハーツ牡駒が5歳秋に東京2400に出てきたら、素直に◎でいいのではないか…と思い直しましょう



りんどうは6頭立てでうち地方馬が2頭と初出走が1頭、ひとまず◎サルビア○ウインスーリールとしか打ちようがなく、他はパドックを見て…

他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では毎日王冠と京都大賞典と東京12Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

10/10,11の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

$
0
0

■日曜新潟7R500万下 ローズベリル(POG・望田)
■日曜東京12R1000万下 シャドウブロッサム(ディープ・望田&栗山)

サウジのパドックを見て「馬っぷりはキングストンボーイ、前走から一番良化しているのはステラヴェローチェ」と書いておきましたが、返し馬ではステラヴェローチェが全くノメってなくて、まさにクロノジェネシスばりの重の鬼でしたね
バゴ×ディープインパクトでHeight of Fashion≒Burghclereの3/4同血クロス3×4が光りますが、このクロスは(特に牝の場合)両者のサイズがない弱点をもONにすることが多く(小さくて晩成なのはHyperionの美点でもあり弱点でもある)、その点ステラはすでに500キロ超えてるのがいいですね





ステラヴェローチェとクロノジェネシスの母はサンデーサイレンスとMr.ProspectorとRobertoをもつ点が共通していて、いつも書くようにMr.ProspectorとRobertoとNureyevのトライアングルはNashua≒Nantallah的パワーを増す効果がありダートでも大成功してますから、ここでサイズやパワーを補ったという考察もできるかも…まあクロノジェネシスは3歳春まではちっちゃかったですが



それにしてもノーザン産バゴの走ること走ること…ちなみにブラックバゴもエクザルフもシェーンハイトも知り合いに出資者はいるんですが、クロノジェネシスだけはいないんですよね(^ ^;)
調べてみると、今年のノーザンバゴは母アドマイヤテンバ牝と母オーマイベイビー牡が産まれており、つまりクロフネ肌とステラヴェローチェ全弟、むむむ…これは手の内に入れまくってる感が

「京都大賞典も最近は高速決着になることが多く、19年や17年や15年のように2分23秒台の決着になると、ドレッドノータスやスマートレイアーやラブリーデイなど2000あたりに良績のある馬が勝っている。いっぽう2分25秒台の決着になった18年や16年は、サトノダイヤモンド、キタサンブラック、レッドジェノヴァ、アドマイヤデウスと2400超の実績馬の争いに。トニービンの血を引く馬で勝ったのはラブリーデイだけで、ダンビュライト、アドマイヤデウス、シュヴァルグラン、カレンミロティックなど好走は多いのだが、京都外回りでは勝ち味の遅さはついて回ると言うべきだろう」
NETKEIBAの血統解説の導入文ではこのように書いたんですが、今年は勝ち時計2.25.6で香港ヴァーズ馬と菊花賞馬のワンツー、トニービンはやっぱり2着、グローリーヴェイズはまさに格の勝利で、昔の京都大賞典みたいでしたね



アールドヴィーヴルが豪快に差し切った新馬戦で3着にきたタガノスペルノヴァは、モーリス×キングカメハメハ×サンデーサイレンス×トニービンの“モービンフール”(モーリス×トニービン×Tom Fool)



モービンフールは上のように高確率で走ってますが、このうちゾディアックサイン、レガトゥス、タガノスペルノヴァの3頭は、モーリス×キングカメハメハ×サンデーサイレンス×トニービン×ノーザンテーストまで同じ31/32同血ですね

本日発売『サラブレ』11月号「コントレイル、デアリングタクトW無敗の三冠なるか?」

$
0
0

本日10/13発売『サラブレ』11月号、特集は「コントレイル、デアリングタクトW無敗の三冠なるか?」
私は上の企画にて、菊花賞と秋華賞の三冠達成の可能性や狙い馬について書いています
またMahmoudさんとの「ラッ血対談」が復活、アーモンドアイなどが出走予定の秋天についてあれこれ語っていますので、こちらもよろしくお願いします


https://www.amazon.co.jp/dp/B08JB7GCWX
https://www.kadokawa.co.jp/product/322003000141/

土曜のボツ予想~ナダルのフィニッシュホールド3選

$
0
0



ナダルNadalはMr.Prospector4×4にRobertoとSpecialですからやってることはフリオーソやコパノリッキー方面で、いみじくも「ゴールドアリュールやクロフネの後釜に…」というコメントが出ていましたが、ダート界を制圧しつづけるMr.Prospector、Roberto、Specialの黄金トライアングル(Nashua≒Nantallah的パワー)を継続累進しつつ、それをLiable≒Kingmamboのニアリークロスで締める、というのがひとまず第一手かと



ただ大きな馬ですが、近親のアイルハヴアナザーと比較してもKris S.とPulpitのナスキロ柔さを感じさせる体質や動きで、ランドネのような芝中距離馬も3割ぐらいは出すイメージかな
早くも私のラインにはナダル大喜利が殺到していますが(^ ^;)、もちろん肌に回っても良い血やし、お高そうやけどつけてみたいな~という関係者は多いでしょうね
以下、カウント3を奪えそうなフィニッシュホールド3選







紫菊はなんや5頭立てかあ~とボツ予想に回したんですが、予想してみると5頭とも消せなくてなかなか少数精鋭(^ ^;)
ヨーホーレイクは脚長のディープで内2000よりは外1800だろうし、馬場も渋ってるし、ミリオンウィッシーズ仔のマカオンドールが最低人気ならこれから入ったろかいってなもんで、オリノコに完勝ならコートダルジャンと同じぐらい威張れます



京都も馬場の傷み具合を見てからですが、清滝はかなり悪いようならゼンノジャスタ、ふつうの稍重ぐらいなら単騎でいけそうなメイケイハリアーかなあと

太秦はクリンチャーは京都重よりは阪神良の馬やと思うので、前走が不本意だった◎ベストタッチダウンで
タートルボウル×スペシャルウィークらしいAureole魂の逃げ馬で、逃げたときは[3-0-0-0]、岩田父も最近は馬を押さえられなくなって軸にするの怖いのですが、今年も逃げたときはまずまず好成績なのでね





東京はこれからずっと降りつづける予報で、重まで悪化すれば白秋は◎ミュージアムヒルを狙ってみたい
母父フレンチデピュティらしく道悪は実績十分、これもハッピートレイルズの牝系で馬群がちょっと苦手っぽいので外枠もいいでしょう

他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では府中牝馬Sとプラタナス賞と東京12Rを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では府中牝馬Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

日曜のボツ予想~新潟内1400もベストコース

$
0
0

オクトーバーはサドリーフな重厚ストライドで走る▲パンサラッサ(キングオブコージが逃げてるようなイメージ)が待望の東京で食指が伸びます
◎トーセンカンビーナも配合どおりHyperion的な持続力で差す中距離馬で、渋化残りの東京はピッタリだし、転厩初戦ですが陣営はゲート練習は入念にやってちゃんと出ると言ってるし、大外枠からポンと出れば中団あたりからジリジリ差せないかと





信越は朱鷺の再戦のようなメンツですが、そこで33.1-44.4でビュンビュン逃げた△レッドイグナントがここはハナにこだわらないと言っているので、外枠なら多摩川みたいなケイバとすればエイシンフラッシュ産駒▲カリオストロが待望の単騎
そして好位捲りの◎ジャンダルムも展開は向きそうで、機動力の塊みたいな配合ですから中山マイルしか◎にしませんと言いつづけてきましたが、ますますビリーヴの血が騒いで1400に寄ってきたようにも見えるので、内1400なら新潟でも阪神でも◎が打ちたくなります

他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では秋華賞と大原SともみじSを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では秋華賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html


第25回秋華賞回顧~無敗の三冠牝馬、今日もオールラウンドに完勝

$
0
0

京都11R 秋華賞
◎13.デアリングタクト
○7.ムジカ
▲14.オーマイダーリン
☆12.マジックキャッスル
△5.ウインマイティー
△8.ソフトフルート
△7.ウインマリリン
ここ5年のレース上がり3Fは36.4(稍)、35.2(良)、37.0(重)、34.4(良)、35.3(良)。勝ち馬の4角順位は5,12,9,8,6。コーナー4つの内回りで道中の動きが激しくなりがちで、あまりペースが緩むところがなく持続力も問われる差しケイバになりやすい。たとえ前が競らなくても、デアリングやマリリンは機動力十分だから途中からの動きはあるだろう。しかも今年は乾いてもタフな馬場だ。
デアリングタクトは母母デアリングハートがダンジグっぽいマイラーだし、トムフールのクロス馬らしい走法だから俊敏で機動力も十分。アパパネのようなオールラウンダーとみているし、馬場も不問なので取りこぼしはないとみた。
ムジカはエピファ×ディープでサーゲイロードのクロスらしい前駆のいい走りで、京都なら更に斬れるとみて相手一番手。他も持続力やパワーで差せる中距離馬を拾ってみた。オーマイダーリンの前走は和田が巧く立ち回ったが、ゴールをすぎてからムジカを差し返していたから、血統的にみても上がりがかかったほうが渋いタイプでは。マジックキャッスルはロベルトとフェアリーキングが強い加速だから、オークスより秋華賞のほうが差しやすいイメージだ。ソフトフルートは前走の圧勝にひと夏越しての成長を感じた。両ウインはもともとオークスより秋華賞向きの血統だから外せない。

----------

例によって、NETKEIBAの全頭血統解説より1~3着馬を再掲

デアリングタクト
母母デアリングハートはEcton Parkやピットファイターのきょうだいで、府中牝馬Sに勝ちNHKマイル2着。エピファネイア×キンカメ×サンデーはスカイグルーヴやクラヴェルと同じで成功しているパターンだ。本馬は母母がダンジグ的なマイラーで、後駆がパンとして加速が俊敏なのも光る。エピファ産駒らしい伸びのある体型だが、Tom Fool的脚捌きで内回りの機動力も兼備。アパパネのようなオールラウンダーだろう。(距離◎スピード◎底力◎コース○)



マジックキャッスル
ソーグリッタリングの3/4妹で、トーセンデュークやサトノエンペラーの姪。母ソーマジックは桜花賞3着で、母母スーアは伊1000ギニー(伊G2・芝1600m)勝ち。母系にFairy Kingを引くディープ牝駒はハープスターやジュールボレールやコントラチェックなどめちゃんこ走る。小柄なディープ牝駒だが、RobertoとFairy Kingが強い加速で機動力兼備で、京都内回りでも前走ぐらいは。(距離○スピード○底力○コース◎)



ソフトフルート
ミッドサマーフェアやメンデンホールの半妹で、母母ストームソングはBCジュヴェナイルフィリーズ(米G1・ダ8.5F)に勝った北米2歳女王。ディープ×Kingmamboは同じゴドルフィンのピクシープリンセスと同じ。血脈構成的にはリアルスティール=ラヴズオンリーユー兄妹を少しパワーに寄せた感じか。前走が好内容で成長が感じられたし、京都内回りの差しケイバも合っているのでヒモには。(距離◎スピード○底力○コース○)



ここ5年の秋華賞の前後半は、19年58.3-61.6、18年59.6-58.9、17年59.1-61.1、16年59.9-58.7、15年57.4-59.5、そして今年は59.4-61.2でした

予想コメントにも書きましたが、良でも重でも道中緩みにくく前傾ラップの差しケイバになりやすいので、牝馬三冠のなかで最も中距離馬の持続的な末脚が要求されるのが秋華賞なのです

だから今年のようにローズ(60.9-59.0)や紫苑(61.8-60.3)がトライアルらしい後傾ラップになった場合は、マイラー寄りのスピードで押し切ったリアアメリアやマルターズディオサよりも、中距離馬の持続力で差し届かなかったムジカやマジックキャッスルがデアリングの相手だろうと、ローズが終わった後に石塚さんとミーティングしてました

ただ終わってみると紫苑組が2,4,5,7着で、ローズ組は6,8着ですから、今年はレースレベル的に紫苑>ローズやったと言わざるをえないですかね

「残念やけどそんなに負けてないし、わかってたことやけどパドック見たら同じエピファかと思うぐらいデアリングとは肉付きから何から違いすぎる(^ ^;) まあこれからの馬ですよ…」と愛馬の応援に京都に駆けつけた前谷さんと話してたんですが、ムジカはオークスの日にやっと未勝利を勝った馬ですからね

2歳世代も好調のエピカメですが、ムジカのようなエピディープがデアリングのようなエピカメほど走らないのは、走っても3歳夏以降に軌道に乗るような遅咲きなのは、HabitatとSir Ivorを通じるSir Gaylordのクロスによって早期に肉がつきにくい体質になりやすいからと考えられ、ようは「しなやか×しなやか」「柔×柔」なんですよねエピディープは

デアリングタクトのような突出した名馬を出せるのは種牡馬エピファネイアの優秀さに他ならないのですが、デアリングタクトは母父キンカメで母母デアリングハートは桜3着NHK2着の早期活躍マイラーで、「しなやか×ガテン」「柔×剛」なんですよね

これはたとえばディープインパクトやハーツクライが、Danzig系やNureyev系のマイラーとの配合で、「しなやか×ガテン」で春クラシックを勝つような産駒を出してきたのと同じで、「しなやか×しなやか」はしなやかだけど早期に肉がつかないので早期には完成しにくい

エピファネイアはRoberto系なのでガテン系ととられがちですが、京都芝1800の新馬勝ちは現場で見ましたがまさに飛んでいるかのようなフットワークで、Kris S.≒HabitatのニアリークロスがONになった抜群のしなやか前輪駆動で、それを種牡馬としても伝えているので、産駒も父同様ダートはあんまり走らないです(今のところJRAでは芝79勝ダ9勝)

エピカメサンデーの成功を予言したのは、一つはKris S.≒Habitat的しなやか前輪駆動はほっといても伝わるだろうから、産駒の代ではSadler's Wells≒Nureyevで締めにかかるべきだろうと、もう一つはそろそろサンデーサイレンスのクロスから大物が出るころだから、その初っ端は4×3になるエピファ産駒ではないかと、主にこの二つですね

いつもいつも言うように、サラブレッドの配合とは2000を基軸にした揺り戻しであり、「2400×1600」「しなやか×ガテン」「マイラー×中距離」「剛×柔」、いずれにしてもディープやエピファと全く同じ馬はつくれないのだから、どう変化させるか、どっちに揺り戻すか

デアリングタクトの最大の長所は、エピファをヌレサドやDanzigで締める方向に振っているので、父ほど大箱下り特化ストライドではなく、だから牝馬三冠どのレースでも同じぐらい強いだろうと考えられたし、Tom Fool的走法のオールラウンダーというイメージからも“胴長アパパネ”と呼びたいですね私は



上のように母系にFairy Kingをもつディープ牝駒は驚くべき確率で走っていますが、マジックキャッスルは母父シンボリクリスエスですから配合的には「中距離×中距離」

母ソーマジック(桜花賞3着)は500キロを超える大型マイラーでしたが、マジックキャッスルの430キロの無駄肉のない体つきはとてもマイラーには見えず、だからマイル戦でもクイーンCのようなスロー(自身のラップは60.6-33.4)なら中距離馬の追走と中距離馬の末脚でビュンと差せるんですが、レシステンシアがうなりながら先行する前傾ラップでは追走で脚がなくなってしまいます

しかもディープ×Roberto×Fairy Kingというのはディーマジェスティ(ディープ×Roberto×Sadler's Wells)と似た輪郭で小脚のきいたピッチ走法ですから、オークスよりも秋華賞のほうが差しやすいイメージも抱ける

大本命馬を負かすには4角でかぶせにかからないと…と差し馬勢が次々と外にいったのに対し、大野はひたすらデアリングの直後をついて回り、最後はそのぶんもありましたかね

3歳未勝利戦が終わると勝てなかった牝馬はそのまま繁殖入りというケースも多いので、9月からは3歳牝馬の配合診断がぼちぼち舞い込んでいて、えええ~もうエピファ娘やキズナ娘の相手を考えないといけないのと、年寄りは時の流れについていくのが大変です(^ ^;)

ディープ、ハーツ、エピファ、キズナなど、今の日本の優秀な種牡馬はサンデーの血を引く中距離型が多いですから、そしてその娘たちが続々と繁殖入りしていくわけですから、しなやか中距離型牝馬を締めることができるガテン種牡馬が、デアリングバードやストロベリーフェアみたいな頑強マイラー種牡馬が渇望されている時代なのだ…ということは常に頭に置いておきたいですね

10/17,18の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

$
0
0

『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で栗山求が推奨したサラキア(牝5歳)が土曜東京11Rの府中牝馬S(G2・芝1800m)を勝ちました。

★サラキア(牝・母サロミナ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104793/
シルクホースクラブで募集価格6000万円。エルフィンS(OP)を勝ったサロニカの全妹。母サロミナはドイツオークス(G1・芝2200m)の勝ち馬で、その半妹サンタフェチーフは現在準OPに在籍中。サロミナ&サンタフェチーフ姉妹の母Saldentigerinは独3歳牝馬チャンピオンという筋の通ったファミリーに属している。母サロミナの「Lomitas+デインヒル」という配合はDanedream(凱旋門賞、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSなどG1を5勝)と似ている。そして、Danzigを経由したNorthern Dancerクロスを持っているので父の成功パターンに当てはまる。本質的には古馬になってから本格化する晩成タイプで、距離も2000m以上がベストだが、全姉サロニカがエルフィンSを勝ったように意外に仕上がりの早さがある。姉よりも切れる脚が使えれば大物。(栗山)

『ディープインパクト好配合リスト(2020)』で栗山求が推奨したアカイトリノムスメ(牝2歳)が土曜東京2Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

アカイトリノムスメ(牝・母アパパネ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018104903/
ジナンボー(新潟記念-2着、小倉大賞典-3着)、ラインベック(東京スポーツ杯2歳S-3着、ホープフルS-4着)の全妹。母は牝馬三冠に加えて阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)とヴィクトリアマイル(G1)を勝った名牝。「ディープ×キングカメハメハ」はワグネリアンやデニムアンドルビーをはじめ多くの活躍馬が出ているニックス。上は気性的に難しいところが垣間見えるので、牝馬に替わってそのあたりが懸念されるところではあるが、問題なければ重賞級だろう。(栗山)

『一口馬主好配合馬ピックアップ(2019)』で栗山求が推奨したフライングバレル(牝2歳)が日曜京都1Rの未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がりました。

★ロードサラブレッドオーナーズ
父ロードカナロア
母スピニングワイルドキャット(ハードスパン)
牝 募集価格:4800万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018102586/
キーンランドC(G3)をはじめ3つの短距離重賞を制したダノンスマッシュの全妹。スプリンターはトップスピードを持続させるスタミナが必要なので、血統内にスタミナ血統を取り込んでいることが重要です。母スピニングワイルドキャットはハリウッドワイルドキャット(米3歳牝馬チャンピオン)の娘で、ロベルト4×3という重厚なクロスを持ちます。本馬はスプリンターとして理想的な配合です。兄と同じくスピードを武器とするタイプになりそうですが、ウォーキング動画を見るかぎり、大きなフォームでゆったり歩くので、距離はマイルあたりまでもってもおかしくないと思います。(栗山)

『望田潤のPOG好配合馬リスト(2020)』で推奨したミエノムガール(牡2歳)が日曜東京2Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

ミエノムガール(牡・父トゥザワールド・母ムガール)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105294/
ノーステアの半弟。牝祖Intrepidityは英オークス馬。父がNureyev4×3で母がBramalea≒Gold Digger3×3。自身はNureyev≒Sadler's Wells4・5×4とMr.Prospector4×3。そして母父がRoberto系だから「Mr.ProspectorとNureyevとRoberto」のトライアングルを強力に累進した配合だ。地味な父だが走りそう。中距離機動力型。(望田)

土曜京都9R紫菊賞 ヨーホーレイク(ディープ・望田&栗山)
日曜新潟6R1勝クラス アステロイドベルト(一口・栗山)
日曜京都7R1勝クラス シルヴェリオ(POG・望田)
日曜新潟10R稲光特別 クルークヴァール(POG・望田)
日曜新潟11R信越S ジャンダルム(POG・望田)






すすきのの大人のお店の店長がジャンダルム&カリオストロで爆勝(・∀・)
「ぜひ奢らせてくれ」というので昨夜行ってきました

府中牝馬は◎シゲルピンクダイヤと○サラキアの二択で悩んだんですが(馬券的には両方アタマで組みました)、サラキアは重が下手なんじゃなくて揉まれるとまずいだけで、ここも小倉日経につづいて大外一気で鮮やか差し切り、毎日王冠につづいて府中牝馬もサロミナ仔が道悪少頭数で快勝でした





ドイツの名種牡馬Monsunが馬群を嫌うAureole魂を伝えているという話はよく書きますが、上のようにサロミナの母父父Tiger HillもAureoleを引いています
ドイツ競馬というと少頭数ですごい道悪でみんなバラバラに好き勝手なところを走ってる映像をよく目にしますが、揉まれ強さを育む必要があまりないのでAureole魂のスタミナが淘汰されず残っている…というイメージもありますな

エンパイアメーカーなんかもね、少頭数でみんなビュンビュン飛ばして馬群が縦長になるような北米の競馬では逆噴射することが少ないというね、日本で北米ほど大成功しなかったのはそういうこともあるだろうと
カフェファラオとダノンファラオの後先なんて、そういうエンパイアメーカー系の気性を考慮すればだいたい間違わないですよね

土曜のボツ予想~Roberto的なジャスタ

$
0
0

昨夜は某馬主さん&某南関調教師と千喜で一杯(・∀・)




新潟牝馬Sは道悪の内2200、ロサグラウカの逃げでおそらくスロー
◎シングフォーユーは母がRoberto3×4、母シングライクバードも母母シングライクトークも内回り小回りで活躍したし、本馬もRobertoっぽい脚捌きで走るので、内2200インを絶妙に立ち回れるとみました



アウィルアウェイ、マスターフェンサー、アドマイヤジャスタなどを見てのとおり、ジャスタウェイ産駒の古馬になっての成長にも期待

ちょっといろいろ忙しくて、他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では富士SとアイビーSと柏崎特別を予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

日曜のボツ予想~シュヴァルグランのBuckpasser炒め

$
0
0

昨年の菊花賞は上がり36秒台の持続力勝負で、ワールドプレミア(母父Acatenango)とサトノルークス(母父Sadler's Wells)、母欧スタミナ型ディープ産駒のワンツー
レクセランスも母方に欧スタミナが強いディープ産駒で、名うてのスタミナレースのすみれS(昨年はサトノルークスが勝利)でアリストテレスとの叩き合いを制し3連勝、クラシックに駒を進めました



その欧スタミナの一つであるWelsh Saint(Double Bedの母父)からAureoleの血を受け継ぐので、外差しオンリーで3連勝の後、フルゲートの内枠を引いた皐月→ダービー→神戸新聞ではいいところなく3連敗
そんなわけでここも印を打ちきれなかったんですが、神戸新聞もあの形で力を出し切ったとはとても思えないし、昨夜も湯船に浸かって専門紙を眺めながら「レクセランスには△回してもよかったかなあ…」なんて思ってました

ブラジルはトップハンデで1人気ですが◎スワーヴアラミス
母父Sligo BayはSingspielと同血でハリウッドターフC(米G1・芝12F)勝ち、そこにハーツクライで配合どおり“シュヴァルグランのBuckpasser炒め”みたいな馬です



中山で勝つときもコーナリングで決めたという勝ち方ではなく、東京2100でベストパフォ叩き出すこと必至で、ここは1点でW5通過したい
ヒモ穴は▲ケルティックソードで、これもハーツ産駒ですが母がタイキシャトル×Chief's Crownですからワンアンドオンリーとヌーヴォレコルトを足して割ったような配合、今は東京中距離でジンワリ走ったほうが味がありそう

東京8は◎エレガントチャーム
ペルシアンナイトの半妹で、母オリエントチャームはゴールドアリュールの全妹で芝マイルで活躍
母母ニキーヤはダートの名繁殖ですがNureyevのパワーをよく伝えるので、ゴールスキーみたいなナタマイラーも多く、本馬も東京マイルを外差ししたらナタ斬れしそうなタイプに見えます





東京最終は◎マローネメタリコ、母系にDeputy MinisterとDamascusが入ってCornish PrinceをクロスですからWar Relic≒Eight Thirty的パワーでまとめた配合で、ようするにヘニーヒューズ産駒らしい馬ですね
ヘニーヒューズ産駒が主要4場で最も得意とするコースは、連対率でいうと1位が東京ダ1300で2位が京都ダ1400、短めマイラーだけどダッシュはそんなに速くないので1200よりは1400、この馬も東京1300良が最も差せる舞台ではないかと

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では菊花賞となでしこ賞と東京5Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

第81回菊花賞回顧~無敗の三冠馬、能力と名配合で苦戦を凌ぐ

$
0
0

京都11R 菊花賞
◎6.ヴェルトライゼンデ
○9.アリストテレス
▲3.コントレイル
△14.ヴァルコス
×1.ディアマンミノル
×13.ロバートソンキー
「血統屋」のPOG書籍で推奨したように、コントレイルの配合はディープ産駒として最高レベルと評価しているが、ストームキャットの血を引く馬はJRAの3000m以上の平地レースを勝ったことがない([0-2-4-47])。おそらくキズナやリアルスティールのようにだんだん距離適性は短くなっていくはずで、ついに黒星がつくならここだろう。
ヴェルトライゼンデもPOG書籍で推奨した馬で配合は満点。父似でやや詰まって見える体型だが、ドイツ血脈とハイペリオンの持続力を感じさせる体質は兄ワールドプレミアに似ており、春の時点で菊花賞が一番楽しみだと書いてきた。京都芝は良に乾いてもタフだろうし、昨年のような持続戦ならこれが勝つ予想で。
他では強い内容の2連勝で本格化気配、伯父のリンカーンにますます似てきたアリストテレス。トウカイテイオーの甥でグニャグニャした動きが何とも不気味なロバートソンキー。オルフェーヴル×デヒアで京都外向きの前輪駆動で走るディアマンミノル。そして急遽の乗り替わりだが、ダンスインザダーク譲りの長手体型とディープ牝系譲りのしなやか体質のヴァルコス。

--------

例によって、まずは1~3着馬の解説を再掲

コントレイル
母母フォルクローレは北米2歳女王。母系にUnbridled's SongとStorm CatとRelaunchが入り、母はFappiano3×4とIncantation4×5というド真ん中のディープ黄金配合だ。ダノンキングリーなんかと似たタイプだろうが、こちらのほうが締まりが強く強靭で3歳時の完成度も高い。ひと夏越して更にエンジンやアクションが良くなっただけに、長距離を燃費よく走れるかどうかだけが課題だろう。(距離○スピード◎底力◎コース◎)



アリストテレス
ヴィクトリーやリンカーンの甥で、アドミラブルやエスポワールのイトコで、フサイチコンコルドやアンライバルドなども出るバレークイーンの牝系。エピファネイア×ディープインパクトはムジカと同じで、サンデーサイレンスとSadler's Wellsのクロスも同じ。前走は早め先頭で押し切る強い勝ち方で、伯父のリンカーンに近いイメージに完成しつつある。エピファ産駒だけに馬群で揉まれるとあまりよくないかも。(距離◎スピード○底力◎コース○)



サトノフラッグ
サトノレイナスの全兄で、ダンサールの3/4弟で、母バラダセールは亜オークス(亜G1・ダ2000m)や亜1000ギニー(亜G1・ダ1600m)に勝った。ディープインパクト×Not for Saleはダノンファンタジーと同じでLyphardのクロスも同じだが、こちらは母方がスタミナ豊富で男馬のぶん更に持続力に富み、中距離馬としての奥行きを感じさせる。ただ3000に延びてのプラスはないのと、思ったより成長が緩やかで本格化はもう少し先なのかも。(距離○スピード○底力◎コース○)



振り返るとコントレイルとの出会いは、血統屋のPOG商材「ディープ好配合リスト」のピック作業中で、まずはタゲの血統表を片っ端から見ながら選んでいくんですが、「おおお~これはまさにノースヒルズのお家芸や! しかも母はFappianoとIncantationのクロスときたもんだ」「立ち姿もいかにもディープ×Storm Catのストライドマイラーで、しかも緩いところがあまり感じられないのがええなあ(・∀・)」

デビュー戦快勝後「なるほど~これは思い描いたとおりの馬で、やっぱりダノンキングリーとの比較において説明できる」、東スポ圧勝後「そら“強靭ダノンキングリー”やから東京1800最強よ」

無敗の三冠を達成してしまうほどの名馬なのに、初めて血統表を見たときから今日に至るまで、コントレイルに対するイメージはほとんど変わらないままで、“強靭ダノンキングリー”のままで、それだけ配合的な美点がきれいに実馬に表現されているというね

昨日のパドックも素晴らしいの一語で、今すぐ秋天でアーモンドと走ってるところが見たいとみんなに言ってましたが、性能やスケールが想像の遥か上やったというだけでね

“強靭ダノンキングリー”は、中山2000でうなりながら抜け出した巨尻デインヒルを大外からねじ伏せ、京都3000でエピファネイア×リンカーンの執拗な追撃を凌ぎきり、ついに負けることなく同世代との戦いを終えました

そんなわけで、コントレイルの血統についてはさんざん書いてきてもう付け加えることもないので、ダービーや皐月やホープフルの回顧などを読んでくださいと…ロードクロサイトは名血名門名配合で優秀な繁殖なので、種牡馬コントレイルも当然優秀やと思います

アリストテレスは伯父のリンカーンと同馬主同厩舎で担当も同じ方だそうで、父がエピファネイアとくれば菊花賞2着が約束されているような血統ですが、ここへきての2連勝の内容が素晴らしすぎて、善戦マンだった春からひと皮むけて、顕著な成長がみてとれましたよね

大本命にプレッシャーをかけながらエピファ産駒で外差し、ルメールのレースプランも120点でしたが、やっぱりリンカーンはディープの2着だったと(そして母系にトニービンの名も…)

エピファネイア×ディープインパクト(エピディープ)はSir Gaylordのクロスによりスリムで後駆が非力に出やすいのが弱点で、だから大成功のエピファネイア×キングカメハメハ(エピカメ)と比較すると完成が遅く勝ち馬率も高くないのですが、エピディープのオープン馬3頭がいずれもSadler's Wellsのクロスをもつことは、エピカメがSadler's Wells≒Nureyevのクロスで成功しているのと裏表の関係ということができます(オーソクみたいに2歳から連勝は珍しいですが、アイビーのパドックをみてもまだまだ緩いですよね)

●エピディープ一覧(SW=Sadler's Wells, NR=Nureyev)


ようはデアリングタクトもアリストテレスもオーソクレースもやってることはだいたい同じで、体質を締め後駆をパワーアップしたいエピファ産駒において、Sadler's Wells≒Nureyevのクロスが最大のキーになるだろうということは、まあ配合やる人ならだいたい予測できますよね

サトノフラッグはもともと馬っぷりは世代屈指で、思ったより成長曲線が緩やかで春はG1では通用しませんでしたが、ずっと書いているようにかなりLyphardっぽいディープ産駒ですから、ディープブリランテのようなレースができるようになればディープブリランテのように大きなところを狙える器なのだ、という評価も変更なしです

バビットは加速するときにタイキシャトルっぽいというかウサギのようなマイラーっぽい走りになるので、アーモンドアイみたいにウサギで加速してスピードに乗ってから4輪駆動になるので、どうもガンコほどステイヤー然とはしないという話をTLではしてたんですが、Mahmoudさんもちょっと似たようなことを書いてたのが面白かったな(・∀・) 今日はハナを叩かれた上に妙なジグザグラップを刻まれて、この馬の持ち味は出せずじまいでしたが…

ロバートソンキーとヴァルコスもコース取りやレース運びがうまくいかず、今日はちょっとかわいそうでした

ガロアクリークを推す人も意外に多く、私もNashwan母母父ベスト説なので配合は大好きですが、たとえばブラックタイド×サクラバクシンオーとか、古くはニホンピロウイナー×マルゼンスキーでもいいですが、そういうのが菊花賞で好走してもまったく驚かないけれど、キンシャサノキセキ×Kingmamboが、短距離×マイラーが連対した例はほぼ皆無なのでは


※色塗りはスプリンター~マイラー

未だに母父バクシンオーを持ち出して「菊の予想に血統関係ない」と言う人がいますが(^ ^;)、たとえば父がディープやブラックタイドやハーツクライならば、母父はバクシンオーでもGreen TuneでもOrpenでもタイキシャトルでもエエんで、むしろそういうマイラーのスピードが入って然るべきで、でもキンシャサ×Kingmamboは菊ではないです

「菊の血統解説、ヴェルトライゼンデのコース適性がなんで○なんすか?」とさっさん会期待の若手=空気の読めない馬術部大学生が聞くので「忙しいのにめんどくさいなあ…走り方がドリームジャーニーやんか。あんまりPrincely Gift前駆ではないやんか」

あれ…とすると、もしかすると、オルフェやレインボーラインのようには下れないかもしれないなとふと思ったんですが、コントレイルとアリストテレスの直後の絶ポジにいながら、4角手前から池添の手だけが動きはじめて、ああそうか…ドリジャ走法では下りで離されてしまうんか…

そこの見立てを誤ったというべきで、体質はワールドプレミアでも走法はドリームジャーニーですから、父同様の記念タイプなんですかね

距離適性で断然上回るアリストテレスにずっと貼り付かれて地味にプレッシャーをかけられつづけ、ややかかり気味に一足先に抜け出す形、ふつうなら目標にされてキッチリ差されてしまいそうなところを能力で凌ぎきって、圧倒的な性能差があってもこんな苦戦になるのだというね

苦戦になったからこそ、観てる人全てが三冠達成の重みを共有でき、名馬コントレイルの凄みをまた感じることができたのではないかと

菊花賞が終わって、いろんな人たちといろんな話をしていたら東京最終の締め切りが間近なのに気づき、慌てて◎マローネメタリコの単だけベットしたら届かず2着…万券ゲッツの歓声のなか一人だけ泣いてましたが(^ ^;)、みんなであーだこーだ言える名勝負を今週も観たいすね

10/24,25の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報&ターファイト当歳から2頭ピック

$
0
0

「一口ピック」望田がターファイト当歳募集から2頭ピックしました
明日明後日と繁殖セールに顔出してきますが、それが終わったらノルマンディーにとりかかりますのでよろしくお願いします

『ディープインパクト好配合リスト(2019)』で望田潤が推奨したコントレイル(牡3歳)が日曜京都11R菊花賞(G1・芝3000m)を勝ちました。

◎コントレイル(牡、母ロードクロサイト)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2017101835/
バーンフライの3/4弟。ディープインパクト×Unbridled's Song(アジアンミーティア)はJRAに27頭が出走し21頭が勝ち馬で、ダノンプラチナ、ダコール、ブランボヌールなどが出ているニックス。ノースヒルズのお家芸ともいえる配合だ。母ロードクロサイトはFappiano3×4とIncantation4×5を持つので、このニックスの根拠(Sir Ivor≒Cequillo≒Incantationのニアリークロス)を更に増幅した形。斬れるマイラー。(望田)

『ディープインパクト好配合リスト(2020)』で栗山求が推奨したシャフリヤール(牡2歳)が日曜京都5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

◎シャフリヤール(牡・母ドバイマジェスティ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105165/
サンデーサラブレッドクラブで募集価格1億2000万円。皐月賞(G1)と大阪杯(G1)を勝ったアルアインの全弟で、その下のダノンマジェスティ(現5戦3勝)、ヒメノカリス(現2戦1勝)も高い素質を示している。母はBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)を制したスピードタイプ。アメリカのG1を制したスピード型の牝馬にディープインパクトを交配するのは成功パターンだが、本馬の3代母Mistic Majesty は Ribot系のHis Majestyを父に持ち、Hyperion3×4という重厚な血統構成。その影響か全兄アルアインはスピードだけでなく大レース向きの底力を備えていた。母の父はA.P.Indy系なのでスパッと切れる脚はないものの、ハイペースで展開する芝中距離戦で出番がありそうだ。(栗山)

土曜京都6R1勝クラス ライティア(一口・栗山)
土曜東京9RアイビーS オーソクレース(一口&POG・望田)
土曜新潟11R新潟牝馬S ウラヌスチャーム(一口・望田)
土曜京都11R室町S レッドルゼル(一口・望田&栗山)
土曜東京11R富士S2着 ラウダシオン(一口・栗山)
日曜京都11R菊花賞3着 サトノフラッグ(ディープ・望田)

----------

日曜京都新馬は新冠橋本のイッツユアタイム(POG推奨のエピカメサンデー)に当然注目、ただパドックで抜けていたのはシャフリヤールで、ドバイマジェスティ仔でも馬っぷりは屈指すね
ハッシーと「あの馬には正直かなわんなあ…」と言ってました(^ ^;)



オーソクレースはSadler's Wells≒Nureyev4×5・6のエピディープ、とはいえ遅咲きの血統ですからまだまだ緩さの残る現状で、それでもバネとしなりが違うという勝利
パドックではラーゴムの馬っぷりが目立つとコメントしておきましたが、オルフェ×フォーティナイナーでWorden≒Le Fabuleuxの継続クロス、これもまだ良くなってきそうですよ

コントレイルの三冠の陰に隠れていますが、ラウダシオンの富士Sもさすがの地力を感じさせる2着で、ディープ×Unbridled's Songは孫の代でもホンマによく走ります
2歳世代ではディープ×Unbridled's Songは今のところ3頭出走していて、すでにレッドベルオーブ(父ディープインパクト)とディープリッチ(父ディープブリランテ)が勝ってますね

「一口好配合ピック」望田がノルマンディーから2頭ピック

$
0
0

繁殖セールにはカリフォルニアクロームの株主と同行したので、アロースタッドに立ち寄って対面することができました(・∀・)
やっぱり脚元とか、ダート馬とは思えない柔さがあるんですよね~



おかげさまで今期も好評をいただいている「一口馬主好配合馬ピックアップ(2020~21)」、望田がノルマンディーオーナーズクラブから2頭ピックしました(栗山のピックはもうしばらくお待ちください)
現在キャロット(19)、シルク(14)、ジーワン(11)、東サラ(7)、ユニオン(5)、ターファイト(4)、ラフィアン(4)、ウイン(3)、ノルマンディー(2)、京サラ(1)、グリーン(1)、YGG(1)、ワラウカド(1)、ローレル(1)から計74頭ピックしています

栗山求・望田潤の「一口馬主好配合馬ピックアップ(2020)」
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6e668464efadfe6147953e340773e45a


土曜のボツ予想~あとはノリに任せた

$
0
0

キタサンブラックMは◎カイザーミノル
カナロア×Smart Strike×Fairy Kingでマイラー×マイラー×マイラー、クロスがMr.Prospector4×3とNureyev≒Fairy King5×3とMill Reef6×5とGreen Dancer6×5
配合どおりナスペリオン的ストライドで走るマイラーで、東京マイルはベストコースと目されるだけにあとはノリに任せた…任せたけどポツンはイヤよ(^ ^;)





古都は人気ですが◎アンティシペイト
母母父がWild Again直仔なのでユタカの逃げが合うし、阿寒湖では4角のコーナリングが良くなかったから外2400もいいでしょう

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではアルテミスSとスワンSと萩Sを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」ではアルテミスSを予想していますので、今週もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

日曜のボツ予想~きさらぎ賞再び

$
0
0

カシオペアは◎サトノフェイバー
ゼンノロブロイ×フォーティナイナー系はトレイルブレイザーやナムラビクターと同じで、母母父がBlushing Groom系で、ロブロイはマイニングの母系に入るMajestic Princeのナスペリオンを活かす配合をすると芝オープン級が出やすい



母系に入るKautokeinoの母父がAureoleなので、逃げて4角まで先頭なら[2-1-0-1]、同コースのきさらぎ賞勝ちも逃げ切りで、春の大阪城でも逃げて○レッドガランの2着
今回はガランと斤量差がひっくり返るし、フルゲートなのに同型不在で行ききれそうなので、馬場のいいところギリギリを逃げれば
▲テーオービクトリーは母父デヒアらしい前輪駆動で京都外ではよく狙っていますが、ここは◎の前残りのほうをとります

ちょっとやることが多いのでボツ予想はこんなもんで…NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では天皇賞と北國新聞杯と東京6Rを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では天皇賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

第162回天皇賞回顧~大横綱、フレンチの土俵でも難なく

$
0
0

東京11R 天皇賞
◎9.アーモンドアイ
○4.ダノンキングリー
▲7.クロノジェネシス
ここ2年の秋天の勝ち時計は1分56秒台。最初の1Fは必ず13秒ぐらいかかるから、そこからゴールまでの1800mを1分43秒台で、残り1600mを1分32秒台で走破しなければならないレースだ。ダノンプレミアムやアエロリットやサングレーザーといった1600~1800の実力馬が好走しているのもうなずける。ダノンキングリーはディープ×ストームキャットらしいしなやかストライドで、東京1800ではアエロリットとアドマイヤマーズをナデ斬って完勝。マイルを1分32秒台で走破する戦いでクロノジェネシスがスピード面の限界をさらけ出すとしたら、割って入るのは東京1800最強のこの馬だろう。

例によってNETKEIBAの全頭血統解説より

アーモンドアイ
母フサイチパンドラはエリザベス女王杯の勝ち馬で、3代母Sex AppealはEl Gran Senorやトライマイベストを産んだ名繁殖。本馬はトライマイベスト≒ロッタレースの3/4同血クロス5×2を持ち、父のしなやかさと母の強靭さを足して割ったような体質が絶妙すぎる。東京は実績どおりベストパフォーマンスを発揮できる舞台。今は1800が最適距離だろうが、昨年の圧勝を見てのとおり東京2000の高速決着は望むところ。(距離○スピード◎底力◎コース◎)



フィエールマン
母リュヌドールはリディアテシオ賞(伊G1・芝2000m)勝ち馬で、他にルヴォワールやラストヌードルを産んでいる。母父Green Tuneは仏2000ギニー馬。母母父Noir et Orはディクタスと似た仏スタミナ血統で、重厚なフランス牝系のディープ産駒だから大箱向きの斬れ味が本領だ。母系にPrincely Giftが入るので前駆のいい走りで、京都長丁場には確たる自信。ここは2000のスピード決着に対応できるか。(距離○スピード○底力◎コース○)



クロノジェネシス
母クロノロジストはビーチサンバと同血の間柄で、本馬の他にもノームコアやハピネスダンサーなどを産んだ名繁殖。母母インディスユニゾンはフサイチエアデールの全妹にあたる。昨秋から馬体充実とともに本格化を辿り、タフな馬場の宝塚を粘着力とパワーで大圧勝。Halo5×4で機動力も十分だが、良馬場でレース上がりが34秒台のときは[2-1-1-1]で、G1では[0-1-1-1]。東京で高速馬場だとまたまた惜敗かも。(距離◎スピード○底力◎コース○)



レースが近づくとTL上でみんな展開やペースをあれこれ予想するんですが、「良馬場の秋天って、各馬の通過順位がほとんど変わらないまま直線までくるんよ。ようするに途中でポジションを劇的に上げられるような余地はほとんどない」という話をしてました

今年もそんな様相になったわけですが、スタートで安目を売って接触して思ったより後方になってしまったクロノジェネシスも、8-9-9という通過順から上がり2位の32.9で追い込んだものの3着

ホエールキャプチャを逆さまにしたような“逆クロペリオン”というべき配合で、古馬になってNashwanの母系に流れるイギリス最高峰の重厚なスタミナが完全に発現してきて、タフな馬場の宝塚を持久力で圧勝した名牝です

いっぽうでBlushing Groomの父系ですから、ホエールやマヤノトップガンなどがそうだったように様々な条件への対応力に優れるオールラウンダーでもあり、上がりのケイバで惜敗したとはいえ秋天も大阪杯も内容は非常に強かった

もちろんアーモンドやフィエールマンを相手にするのならば東京良より阪神重のほうが分がいいことはたしかだし、「父スタミナ×母スピード」ですからできればアーモンドの前でアーモンドの差しを受けてHyperionを振り絞るレースに持ち込みたかったところですが、それにしても今回も実に強い3着でした

「残り1600mを1分32秒台で走破しなければならない高速秋天においては、マイラー的なスピードが少なからず要求される」という見解で予想したものの、今年は道中12秒台のラップがつづく異例のスローで後半1600mは1.33.4(前後半60.5-57.3)、これなら中距離馬が楽に追走できて斬れで差せます

秋天のパドックを見ながら「けっきょくどっちに決め打つかで、私は流れると読みましたが、キセキが出遅れて戸崎が超スローにしたらフィエールマンが届いてしまうかもしれない」という予防線も張っておきました(^ ^;)

Mahmoud計測ではフィエールマンの前後半は62.0-55.9だからすごいですが、フィエールマンにとっては春天の後半2000mのようなレースを、Wild Risk的なナタのストライドとPrincely Gift的な前輪駆動で、フランス牝系特有の斬れでしなやかに追い込んでみせたのです

各馬について解説するとき、限られたスペースにおいては特に、どうしても既成のワードに頼ってしまうことになり、ステイヤーとか中距離馬とかマイラーとかスプリンターとか力馬とかダート馬とか、スピードとか瞬発力とか持続力とか斬れ味とか、みんなに馴染んだ共通ワードを多用するしかないんですよね

フィエールマンがどんな馬なのかを血統表を用いて事細かに説明するならば、母父にマイラーのスピードが入るディープ産駒としてはオーソドックスな好形で、母母のところにサッカーボーイやステイゴールドとよく似た組成のフランス中長距離血脈が入るので、ディープをWild Risk的ナタのストライドにしPrincely Gift的に前駆が出るフォームにしたような体質走りは大箱向き

12Fのスタミナも十分で、日本の大レースだと京都外回り長丁場が最も斬れ味を発揮しやすい条件といえるが、Wild Risk系特有の激気性も秘かに受け継いでいるようで、ちょっと前は追い切りでかかり気味になるシーンがよくあったし、凱旋門賞ではあの極悪馬場でも行きたがってしまったように、ズブくて行けないのではなく燃え上がらないように後方でジワリと乗るのが合っている

…まあだいたいこんな馬やと思ってるんですが、でも毎回全馬についてこんなレポートを全部書いてられないので(^ ^;)、一言でいうとフィエールマンをステイヤーというのか中距離馬というのかスタミナ型というのか斬れ型というのか、一言でいうのは簡単なようで難しい

アーモンドアイはNureyevとトライマイベスト≒ロッタレースのクロスですから、これもHyperion的La Troienne的に強靭で、Storm Catの高速巡行能力を牝馬とは思えない強靭さが支えているという馬で、地面をしっかり強く踏みしめてズレずブレず走りつづけるからこんなすごいパフォーマンスを発揮するんですが、だから1回実戦で走るとかなり疲弊してしまう

昨年の秋天を見てのとおり、後半1000mの高速巡行能力こそが彼女の最もスーパーな能力であり、だから今日はベストパフォーマンスを叩き出せる質のレースではなかったんですが、超スローのフォア賞のようなフランス競馬的な上がりのケイバになって、フィエールマン得意の左四つがっぷりになって、土俵際まで寄られても右上手出し投げで難なく凌いでしまう大横綱

キセキはそういう意味ではフィエールマンと対極の脚質で、ずっと同じストライドで同じラップを惰性で刻みつづけられるのが最大の長所ですから、今日はスタートが決まってオオッと思ったんですが緩急を要求されるレースは向いていないです

ダノンキングリーもStorm Catなので根っこは高速巡行、しかも母母父がHonour and Gloryですから高速巡行かつダラッと流れ込む脚質で、これもレースの質が合わなかった部分はあるのでしょうが、それにしても大阪杯と比べてみても負けすぎで、戸崎は直線早々と諦めてたし心配な負け方ではあります

10/31,11/1の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報&京サラとグリーンから栗山がピック

$
0
0

まずはお詫びから、あまりにも多忙で…を言い訳にしてはいけないのですが、今週のNETKEIBAの重賞血統解説、ファンタジーSとみやこSを例年どおりの京都施行で書いてしまってます…うっかりしてました m(_ _)m
ついでにお詫びですが、配合診断(JBBAの申込期限が迫っているので…)とキーンランドのセリとキャロ会報特集が重なって今週もとてつもなく忙しくて、来週の重賞血統解説はエリザベス女王杯と武蔵野Sの二つに減らしてもらいました…デイリー杯と福島記念はお休みさせてもらいます m(_ _)m

「一口好配合ピック」昨日栗山が京都サラブレッドクラブとグリーンファーム愛馬会から1頭ずつピックしました。よろしくお願いします(今日はノルマンディーに取りかかっているようです)

そんなわけで今週はザッと報告のみで…アヴェラーレは募集時から小さいけど運動神経抜群やったし、ステラリアも外1800ならこれぐらいは斬れますという完勝で、いつも書いてますがMotivator肌は優秀やと思っています

門別の2歳優駿も予想する時間はとれそうもなく、知り合いの持ち馬や生産馬が何頭か出てるので応援馬券ですかね~

----------

『一口馬主好配合馬ピックアップ(2019)』で望田潤が推奨したアヴェラーレ(牝2歳)が土曜東京5Rの新馬戦(芝1400m)を勝ち上がりました。

★シルクホースクラブ(追加募集)
父ドゥラメンテ
母アルビアーノ(Harlan's Holiday)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018104910/
牝 募集価格:3000万円
母母Anticsはスーパー名繁殖Courtly Deeに一流種牡馬がかけられてきて代々の配合もよく、世界的な名血名繁殖だろうとアルビアーノが走っていたことに書きましたが、その後北米3歳女王Confefeも産んでいます。Harlan's Holidayは特別優秀な種牡馬とは思いませんが、Anticsの娘の重賞勝ち馬というだけでアルビアーノにも大きな期待がかかります。そこへドゥラメンテが配されて、Mr.Prospector4×5、Halo4×5、ノーザンテースト≒Storm Bird5×5など父母相似配合に。現状は小ぶりで薄手で緩さも残りますが、それでも坂路で時計が出ているように、走りや歩きから体質の良さや運動神経の良さは明らかです。おそらく本領発揮は古馬になってからで、春クラシックに間に合わなくてもいい、という人ならばオススメできる才気あふれるマイラーです。(望田)

『一口馬主好配合馬ピックアップ(2019)』で栗山求が推奨したアナンシエーション(牡2歳)が土曜東京6Rの新馬戦(ダ1600m)を勝ち上がりました。

★シルクホースクラブ
父Union Rags
母Acquant(Giant's Causeway)
牡 募集価格:4500万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018110064/
母Acquantは米16戦3勝で、その半弟Force the Pass(父 Speightstown)はベルモントダービー招待S(米G1・芝10f)の勝ち馬。まずまず活力のあるファミリーだ。父Union RagsはベルモントS(米G1・ダ12f)とシャンペンS(米G1・ダ8f)の勝ち馬で、種牡馬としても成功している。JRAでは過去3頭の産駒が走っており、すべて勝ち上がっている。芝適性がないわけではないがダートのほうがいいタイプ。アメリカではこれまでに出した4頭のG1馬のうち3頭は母方にStorm Catを持っている。本馬の母の父はStorm Cat系のGiant's Causeway。したがってこのパターンに当てはまる。「Union Rags×Giant's Causeway」は父の代表産駒の一頭Free Drop Billy(米G1ブリーダーズフューチュリティS)と同じ。3代父Dixieland BandはRobertoとニックスの関係にあるが、本馬は母がRoberto4×3なので好ましい。父の代表産駒の一頭 Union Strike(デルマーデビュータントS)は母方に Roberto を持つUnion Rags産駒だ。走りはパワフルだが血統的には芝をこなしてもおかしくない。いずれにしてもマイル前後で力を発揮するタイプだろう。(栗山)



『望田潤のPOG好配合馬リスト(2020)』で推奨したステラリア(牝2歳)が土曜京都3Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

ステラリア(牝・父キズナ・母ポリネイター)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105554/
英ダービー2着Jack Hobbsなどが出る牝系で、母ポリネイターはメイヒルS(英G2・芝8F)勝ち。キズナ産駒はCaerleonやフレンチデピュティを使ってStorm Catの血脈構成を増幅した配合が成功しているが、本馬はStorm Cat≒Bluebirdのニアリークロス3×3。Gone WestやWelsh Pageantが入るのも良く、今年のキズナはこれでいきたい。(望田)

土曜京都11RスワンS3着 アドマイヤマーズ(POG・望田)
日曜福島8R1勝クラス ビオグラフィー(一口・栗山)
日曜京都8R2勝クラス シルヴェリオ(POG・望田)
日曜東京11R天皇賞・秋2着 フィエールマン(ディープ・栗山)

土曜のボツ予想~ヘニーキセキがうなる

$
0
0

BCJフィリーズのVequistは、母がWeekend Surprise3×4で自身はStorm Cat≒Summer Squallのニアリークロス4×4
最高のラインを通じてSecretariatの血を受け継いでいて、競走馬としても繁殖としても有能な配合です
父Nyquistは初年度からG1馬を2頭出し好発を決めたといえますね



ノベンバーは▲サトノウィザードが斬れるんですが、カナロアにCozzeneでいかにもSir Gaylord的な前輪駆動で、最も斬れるのは京都外、次に斬れるのは新潟外かなと
ここは多頭数ですが行く馬は△サンライズとコマノぐらいでスローになりそうで、ふつうに出ればその直後をとれそうなのが◎オメガラヴィサン
Storm Cat≒Bluebird3×3でこれも大箱良では末脚手堅く、前走長岡も▲とは僅差でしたから展開一つでしょう



東京最終はこんなに人気ないなら◎ヤークトボマー、デビュー戦がこの東京マイルでフィードバックの2着
前走直線外に出してからうなりをあげて伸びた脚がなかなかで、東京良マイルの外枠ならもっと爆発しそうなヘニーキセキです



NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では京王杯2歳SとファンタジーSと精進湖特別を予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

Viewing all 4415 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>