ゴールドアリュール産駒の獲得総賞金上位6頭、スマートファルコン、エスポワールシチー、シルクフォーチュン、トップカミング、オーロマイスター、タケミカヅチにはある共通点があって、それはWar Relic≒Eight Thirtyの血を母系に引くこと
War Relic→Relic→ヴェンチア=Buisson Ardent … スマートファルコン、トップカミング、タケミカヅチ
War Relic→Intent→Intentionally→In Reality … オーロマイスター
Eight Thirty→Sunny Vale→Golden Trail … エスポワールシチー、シルクフォーチュン
War RelicとEight Thirtyの関係は以下のとおり、Man o'WarとFriar RockとCommandoの組み合わせが共通し、Rock SandとFast Goldのクロスの累進でもあります
┌Fair Play
│└Fairy Gold
┌Man o’War
││┌Rock Sand
│└Mahubah
War Relic
│ ┌Rock Sand
│┌Friar Rock
││└Fairy Gold
└Friar's Carse
│ ┌Commando
│┌Superman
└Problem
┌Friar Rock
┌Pilate
Eight Thirty
│ ┌Commando
│ ┌Ultimus
│┌High Time
└Dinner Time
│┌Man o’War
└Seaplane
このニックスの根拠は、ゴルアの母母父Hostageの牝系をさかのぼると、War Relicの全姉Anchors Aheadに辿り着くからでしょう
Hostage
└Entente
└Her Honor
└Honor Bound
│┌Man o'War
└Anchors Ahead
└Friar's Carse
トップカミングがクラシック路線をにぎわせていた09年春に、Kuwaさんから「タケミカヅチとトップカミングってさ、やってること同じだよね〜」と聞かされたのが始まりで、マルゼンをもってくるとReluctant Guest≒マルゼンスキー(NijinskyとPrincequilloとCount FleetとLa TroienneとMan o'War)のニアリークロスにもなるのです(マルゼンスキーはトウカイパラダイスにも入る芝向きニックス)
ただし「母系にWar Relicを持つゴルア産駒」「母系にEight Thirtyを持つゴルア産駒」を抽出してみても、勝ち上がり率なんかはゴルア全体と同じぐらいで、ま〜代が遠いしどの産駒にもインパクトを与えるほどの影響力はないのでしょう
あくまでスマートファルコンはVaguely Noble5×3で逃げまくり、エスポワールシチーはブライアンズタイムのパワーで先行し、オーロマイスターはLear Fanの機動力で捲る馬なわけで、そういう資質は直近の先祖から受け継いだものが強いのは当然ですが、シマントガワ先生ふうにいうと、「もうこのままで十分美味しくいただけるのですが、最後のひと手間でWar Relicもいじっておくと、あらビックリお店の味になっちゃうのよ〜」的なニックスなのかなと
TARGETは非常に便利なソフトですが、「ゴールドアリュールの明け2歳のなかで、母系にWar RelicやEight Thirtyを引くものを抽出」みたいな絞り込みができれば、血統屋さんとしてはありがたいのですが…今んとこシラミツブシな手作業なので(^ ^;)
ゴルアA級産駒の“最後のひと手間”Anchors Ahead=War Relic≒Eight Thirty
先週の雑感・中山編〜器に惚れず、器用さに惚れるべし、フェアリーS
土曜6Rを勝ったノッティングボーイはプリサイスエンド×ダンスインザダークですからロラパルーザと同じ配合
プリサイスエンドの賞金上位5傑のうち、グロリアスノア、ロラパルーザ、スプラッシュエンド、タケショウカヅチの4頭は、「Mr.Prospectorのクロスを持ち、母系にNijinskyを持つ」という共通点があります
さらにロラパル、スプラッシュ、タケショウの3頭にはRibotのクロスも持つという共通点があり、グロリアスとロラパルにはSpecialの血を引くという共通点が
プリサイスエンドはエンドスウィープにSecretariat、Bold Bidderとボルキロを重ねて柔らかすぎるので、ダートの上級を狙うには体質を硬くする必要があり、その場合プリサイスエンドが持つNashua5×5をミスプロのクロスで累進したり、Nijinskyのパワーの血を脈絡させたり(La France≒Omaha)、Sepcial経由でNashua≒Nantallahのニアリークロスにしたり、Ribotをクロスしたり…という手が功を奏しているわけですな
タイセイロバリーはプリサイスエンド×ジェイドロバリーですからグロリアスと同配合ですが、Secretariatのクロスがいらんかったかも…でもダートではソコソコ出世しそうな馬です
日曜7Rで勝ったファーマジェンヌはNijinskyはないですがThe Minstrelが入り、母父タイトスポットですからRibotのクロスもありますね〜
プリサイスエンドなんて珍しく渋いとこに言及するでしょう?そう、これも「パーフェクト種牡馬辞典」の担当なのでいろいろ研究しました(^ ^;)
初咲のシャドウパーティーはAllegrettaとPark Expressの異系のしなやかさを感じさせる動きで華麗に差し切り、上半期のうちにオープン入りするでしょうが、もうちょっと先、来年の今頃ぐらいにどんな馬になってるか、それがほんとに楽しみです
マイネルシュライは予想コメントでも書いたように、ハーツクライ産駒でも母父Storm Catだから、2200mでこれぐらいダラダラ脚を使う持続戦になるとちょっと甘い感じはあります
同じハーツクライ×Storm Catのステラロッサもズブいようでいて、2000mより1800mのほうがビュンと斬れる感じはありますからね〜
Storm Catを引く馬はオープンでの勝ち鞍は2200mまでで、2300m以上は[0.1.3.26]、マッハヴェロシティの青葉2着とファレノプシスとシンコールビーのオークス3着とナリタキングパワーの札幌日経OP3着、父マンカフェでAlleged4×3のショウナンマイティも2400m以上は???
ロードカナロア、ファレノプシス、メイショウボーラー、カレンブラックヒル、グラスワールド、ショウナンマイティ、レッドスパーダ、スピリタス、ヒラボクワイルド、スティールパス、賞金上位をみてもStorm Catを母父や母母父あたりに持つ馬は2000mが一応の上限とみるべきでしょう
フェアリーはレースが終わってからも器や将来性はイリュミナンスだと確信していますが、しかしこういう馬がちょと不細工な競馬で負けてしまうのが中山マイルのフェアリーSで、コスモネモシンやダンスファンタジアやトーセンベニザクラに向いたレースなのですから、結果3着でしたがやっぱりサンブルエミューズで入るべきレースやったなと
イリュミナンスがオークスで好走して「ほらほら、俺フェアリーからずっと本命やったし」なんて未練たらしいことを言う前に、オークスで勝ち負けになるような馬はフェアリーで本命にしちゃいかんのだ…ということを来年まで覚えておかないと、すぐ器に惚れるのが悪い癖ですから(^ ^;)
ウキヨノカゼはオンファイア×フサイチコンコルドで、私のTARGETのメモを開くと「ジリ脚長めオースミハルカ的機動力」と書いてありましたが、1800mだったらこれが勝っていたかもしれません
最終はリルバイリルから華麗に馬連のみゲット、父ロックオブジブラルタルで母母がBold Reason≒Never Bend3×3ですからラトロパワー十分で、中山やニュー中京の内容がまあまあいいというのが推奨理由でしたが、本線で買ってたモビールも母父Lear Fanらしい典型的な捲り馬で(去年の正月中山でも◎にした)、これは次東京ならば評価下げでいいんじゃないですか
日曜に芝マイルで新馬勝ちアラマサウインはサンデー系×Gone West系でNijinsky≒The Minstrel4×3ですからザレマみたいなマイラー配合ですが、こちらは母がナスキロのクロスで自身はTom FoolのクロスですからGone Westを増幅した機動力と粘りのマイラーで、東京でもスローならせこく…もとい上手に立ち回れそう(^ ^;)
先ほどn40さんから指摘いただいたように、シンボリクリスエスはEight Thirtyを引くので、母がゴールドアリュール全妹のソロルは「ゴルアとEight Thirtyのニックス」になるのですが、RobertoとNureyevとNijinskyのトライアングルによるNashua≒Nantallah的パワー増幅でもあり、またSeattle SlewとFrancis S.とNever Bendのトライアングルでラトロパワーを増幅しており、ボリクリのダート馬としてはなかなかレベルの高い配合といえます
ゴールドアリュールを少しSeattle Slew的に長手にしたような馬で、ダートの長丁場でかなり出世するでしょう
先週の雑感・京都編〜ピンチの後にはチャンスあり
うちの前は今こんな感じ…
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」更新、先週はちょっと不作で1頭だけです…
京都のインベタAは淡泊なレースばかりで、ハイ内通ったから勝ちましたね〜、残念外回ったから負けましたね〜の繰り返しで、あんまり書き記すようなことはないです…
前夜に金麦片手にあれこれ考えて、よ〜し軸はこれだと決めたのに思わぬ凡走を食らってしまったあなた、レース映像をもう一度見直してみましょう
たぶんその馬は、内から3頭分以上外を回っている、いや回らされているはずです
そしてその馬は2〜3馬身は実力よりも不当に負けていますから、おそらく次走は実力よりも不当に人気を下げるはずです
そういう馬を、Bコースになって外差しもきくようになるであろう2回京都まで、大事に大事にあたためておきましょう
ダコールを買ってしまった神戸のオッサンも、失敗は成功のもと、ピンチの後にはチャンスありです(^ ^;)
あとビュイックはまだ超インベタAの恐ろしさをあんまりわかってないようで、コパノリチャード(1-1-1)やトーセンソレイユ(2-2)やハングリージャック(2-2)のような先行ならいいんですが、差しに回って内を突いたのは私が目撃したかぎりでは最内枠のムスカテールだけで、アドマイヤキンカクでもちょっと外回したぶん届かなかったし、外枠で後ろからいくとそのまま枠ナリのコース取りしかしないので、トーセンレーヴ、チャームドヴェール、サトノプリンシパル、レッドルーラーと上位人気でことごとく圏外に沈んでます
岩田なんて多頭数の外枠を引いてしまったら平気でケツまで下げて内に潜ろうとするし、逆に内枠引いたら引っかかっても出していきますから、ま〜それが必ずしもうまくいくとは限らないにしても、この特殊な馬場で何をやりたいのかはだいたい理解できます
そういえばメイショウオオゼキの歩様はもうゴトゴトで、あれだけ硬くなるということはおそらく夏馬なんでしょう
レネットグルーヴはキンカメ×サンデー×エアグルーヴでHornbeam≒パロクサイド6×5・5、スタートして数完歩のアクションをみただけで、あ〜こりゃ内回りのインベタ馬場の馬群密集を捌くような芸当はできんだろうからどうすんだろ…やっぱり身動きとれんよなあ…もう外出すしかないよなあ…それじゃ届かんよなあ…とつぶやいているうちにレースが終わってました(^ ^;)
まあ最後にらしい斬れはみせたんで、Bコースの外回りで真価を問いましょうか
トーセンソレイユは「2歳勝ち馬評価」で書いたので詳細は控えますが、そもそもウインドインハーヘアは血統も牝系も配合(3/4欧1/4米)も満点で競走能力も一流、よほど間違わない限り悪いものは伝えようがない繁殖牝馬です
ドリームパスポートとハギノメトロポリスの「1/16の違い」
ドリームパスポートとハギノメトロポリスはフジキセキ×トニービン×ディクタス×ノーザンテーストまでが同じ15/16同血で、ドリパスはきさらぎと神戸新聞に勝ちJCと菊と皐月で2着、ハギノも園田で9戦4勝後中央入りし、500万下を2勝して1000万下でも入着は数多く、通算6570万円を稼いだのですから、さすが15/16同血というだけの走りはみせました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003102720/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2000107271/
ドリパスはノーザンテーストの前がNasrullah系Princely Giftなので3代母ダイナサッシュはNearco4×4・4ですが、ハギノはHyperion系ミラルゴなので3代母ダイナサベージはHyperion4・5×4・4、Nearco4×4
ハギノがドリパスほど鋭く斬れずしかし長いところで持続力ある差しをみせたのは、残りの1/16がNasrullah的ではなくHyperion的だったからで、そのことによりトニービンとノーザンテーストのHyperion的な主張がONになったからだと考えられます
下記エントリで書いたように、フジキセキにディクタスを持つ牝馬を配するとLe Fabuleux≒Wordenのニアリークロスになり、これはサダムパテックやタマモ○○○プレイきょうだいなど打率も長打力も増す配合パターンなのですが、Le Fabuleux≒Wordenを持つフジキセキ産駒の収得賞金上位をみると、母系にナスキロ血脈ミスプロかPrincely Giftを引いていることがわかります
ドリームパスポート、タマモ○○○プレイ、メルヴェイユドール…Princely Gift(ロイヤルサッシュ牝系)
サダムパテック…Seattle Slew,ミスプロ
ムーンシャイン…母父アフリートがミスプロ×ナスキロ
カリスマサンキセキ…母父トウショウボーイ、ちなみに母母父レイズアボーイはミスプロとニアリー
デグラーティア…Caerleon,Secretariat,グランディ経由でPrincely Gift
ショウナンバーキン…ミスプロ
マーケットプライス…なし
コパノカチーノ…母父スキャンはミスプロ×Caerleon全妹
ドリパスとタマモ軍団は同牝系で7/8同血、タマモ軍団とメルヴェイユは同血の間柄ですが、サダムとムーンとデグラーとコパノもやってることは似ています
Le Fabuleux≒WordenのクロスはWild Risk的なナタ斬れをONにする作用があるわけですから、サンデー×ミスプロや、ナスキロのクロスや、Princely Giftをもってくることで、体質を柔らかくすることでより威力を増す、ストライドを伸ばして走れるということでしょう
だからドリームパスポートとハギノメトロポリスの「1/16の違い」には大きな意味があったのだ…と
さてこれからフジキセキ2歳をチェックするお仕事ですが、そういう配合馬がいるかどうか、いなかったらDeputy Ministerとのニックスでダートの鬼でも探しますか(・∀・)
フジキセキ×ホットプレイが鉄板なもう一つの理由
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/02ff22e1a31a454bb3a608c2ac2910fc
サンカルロの血統表に潜むボリクリ隠れニックス
さっき栗山さんに仕事関係のメールを送るときに「今TARGETって便利になったよ〜あんなことやこんなこともできるんよ〜」と書いておいたら、「検索機能に頼りすぎるとアンテナの感度が錆びつくから…とか負け惜しみを言ってみる」
そうですね〜、だから培ってきたアンテナで感じたものを、データで裏付ける…という行程で面白い発想ができればと思ってるんですが、その後サンカルロの配合をチェックし直してたら、いろいろポイントがみえてきました
・ボリクリ産駒は母のスピードがONになったようなタイプがよく走るから、ミスプロ系マイラーとの配合は成功率が高い
・「ゴールドアリュールとWar Relic、Eight Thirty」「フジキセキとDeputy Minister」のニックスを応用すれと、Jesterの母父はEight Thirtyなので、Deputy MinisterやWar Relic持ち牝馬との配合でパワーを増す効果があるのは納得
サンカルロの母ディーバはミスプロ系で、In RealityとRelicを通じるWar Relic6×5です
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006102822/
もう一つアンテナにひっかかったのが母系の奥に入るFleet Nasrullahで、Fleet NasrullahはNasrullah×Count Fleet×Bull Dogですからミスプロの母Gold Diggerとニアリーで、つまりディーバはGold Digger≒Fleet Nasrullah3×5なのですが、ボリクリの父Kris S.とFleet Nasrullahがこれまた面白い関係なんですね〜
┌Royal Charger
┌Turn-to
┌○
┌○
Kris S.
│┌Princequillo
││ ┌Bull Dog
└△┌Occupy
└△└Miss Bunting
┌Nasrullah
Fleet Nasrullah
└△┌Bull Dog
└Dreah
└Miss Bunting
そこでさっそくTARGETで「母系にFleet Nasrullahを持つボリクリ産駒」をチェキラしてみたら、15頭が出走して7頭が勝ち上がり、牡馬に限ると(ボリクリ産駒は圧倒的に牡馬優勢)6頭中3頭が勝ち上がり、そこにはサンカルロとダノンカモンが含まれ、未勝利のまま園田に転入したタガノブリガデイロはそこで力をつけて、兵庫ゴールドトロフィーに3年連続出走で4,6,6着と今や地元ではトップクラスの一頭に
ボリクリ×ミスプロ系マイラーという成功しやすい配合形で、母がGold Digger≒Fleet Nasrullah3×5とWar Relic6×5でこれがボリクリのKris S.とJesterと脈絡するという、なるほどこうしてみると、サンカルロは母のマイラー資質を活かした好配合やなあ〜と納得しました
ちなみにHabitatはTurn-toとPrincequilloとOccupyの組み合わせなので、エピファネイアはKris S.≒Habitat2×4で、これはよりナスキロ柔さをONにする効果があるでしょう
今週すぐさま使えるHaloクロス馬のデータ
AJCCの血統クリニックの下調べをしているところですが、Haloクロス馬の芝コース別成績を連対率の高い順に列記すると(出走20以上)
阪神内2000m[12.3.5.34]
函館1800m[7.5.7.28]
福島1800m[5.8.2.37]
新潟外2000m[2.4.2.16]
京都外2200m[5.2.1.21]
旧中京1800m[5.5.2.29]
札幌1800m[6.9.7.42]
中山内1800m[8.5.5.45]
京都内1600m[10.15.10.87]
札幌1500m[2.8.7.32]
まあまあ予想どおり、小回り1800m前後で機動力発揮しとります…というデータが出てきました
そして中山芝は1800m[8.5.5.45]→2500m[2.0.2.6]→2000m[10.6.6.70]→1200m[4.6.4.49]→1600m[11.12.13.138]→2200m[0.1.2.14]の順に連対率が高く、つまり内回り3コース>外回り3コースという傾向も露わになったわけですが、特に2200mは未だ勝ち鞍がないのです
いやダノンバラードをけなすつもりは毛頭ないんですよ、むしろチミに有利なデータはないかな〜と思って調べてみたのに、まさかこんなことになるなんて…
あと気づいたことはニュー中京芝でのHaloクロス馬の不振で、全[4.3.9.72]連対率8.0%は全体15.4%と比較してもかなり悪いし、1200m[1.0.2.12]、1400m[0.1.2.16]、1600m[1.0.1.11]、2000m[2.0.3.24]、2000m[2.0.3.24]、2200m[0.2.1.9]と、距離別にみてもまんべんなく悪いです
ハーツクライの成長力
カポーティスターやステラロッサなどハーツクライ産駒が頑張りが目につく正月競馬ですが、特に明け5歳勢(初年度産駒)は、ここまで芝中距離ではサクセスパシュート?モビール?マイネルシュライ?トウシンイーグル?ステラロッサ?(人気は順に2,3,3,6,1)とオール好走
ハーツクライは仕上がりそのものは早いほうなので2歳時にポンと勝つんですが、そこから3歳時はちょっと低迷期というか伸び悩んだかにみせて、古馬になってもうワンランク強くなるという成長曲線をみせているので(連対率も4歳→2歳→3歳の順に高い)、5歳勢の成長曲線には今後も要注目ではないか…と
ハーツクライ自身も、ルメールと巡り合って前受けに転じたのは大きかったですが、4歳秋以降に成長したのはたしかですからね〜
以上、アドマイヤラクティの原稿書いてて気づいたことでした
体罰
「体罰をする指導者はたくさんいる。そうした人たちのほとんどが情熱家だが、熱意が空回りしてしまっている。殴って何が解決するのか。体罰を受けた子供は、殴られないためにどうしたらよいかと、その場しのぎのことを考えるだけだ。これではうまくならないし、自立心がなくなってしまう」(元プロ野球巨人投手 桑田真澄)
私が子供の頃なんて体罰は横行しまくってたし、たしかに「その場しのぎのことを考えるだけだった」ほうが多かったとは思います
たとえば遅刻すると柔道の先生が校門で待ち構えていて締め上げられる…なんてのは、その場しのぎの危機回避しか考えてなかったですが(つまり8:15のバスを逃した時点でゲーセンにジグザグやりにいく)、でも殴る人間の本当の気持ちって殴られる側にだいたい伝わるもんで、殴るという行為よりも殴る人間の気持ちの問題やと思うんですよね〜
私が牧場に居たときの上司は、育成のときのUさんと1歳やってたときのTさんと二人いたんですが、この二人がまあほんとに対照的な性格で、Uさんは理屈より体で覚えろ派で言われたことができないとすぐ手が出る人でしたが、でも毎日オンでもオフでも顔を合わせていると人となりはわかりますから、Uさんが俺をドツくのは俺が憎いからじゃなくて、馬乗りがうまくならない俺と、うまく教えられない自分にイライラして手が出てしまうのだ…ということもわかってきます
なんでできんのや!とバコッといかれてポロポロ泣いたこともありましたが、それは顔面が痛かったからでも恐怖に怯えていたからでもなく、この人は気は短いし教えるのもヘタやけど、俺に上手くなってほしいと思ってて本気で怒ってくれている…という実感からでした
逆にTさんはなんでも理屈でくる人で、今でも飲むと理屈っぽくなりすぎてメンドクサイときもあるんですが(^ ^;)、下の人間のいうことでも理屈で聞いて理屈で返す人で、ヒラ従業員の俺が血統についてアレコレ話すのも一から十までちゃんと聞いてくれる人でした
上司としてどっちがよかったかと考えると、私はどっちでもいいですね〜
この人は私のことをちゃんと考えてくれている→では私もこの人のために頑張ろう
この世界が成立すれば、どっちでもいいと思いますよ
桑田のいうことは正論ですが、情熱や熱意が空回りしたっていいと思う
それよりも、その熱意がどこに向いているかじゃないですか
スペシャルウィークがブイブイいわし中の新中京ダ1800m
馬の名前はわからんのですが細身でナスキロ柔い馬に乗ってて、どこかわからんのですが左回りの芝コースで乗ってて、それがもう引っかかってどうしようもなくて3角から押さえきれずに馬群のなかに突っ込んでいってしまい、「あぶない!」「お〜い!」みたいな罵声が飛び交うなか、いやこりゃマイッタな〜と思いながら4角先頭、しかし走る馬で最後はバタバタでしたがそのまま押し切ってくれて、2着の馬に乗っていた柴山から「その馬走りますね〜」と声をかけられても、「う、うん…」ぐらいしか返す余裕もなく、検量室へ戻る途中で、「これは俺には乗りこなせんわ…、他の騎手に迷惑かけるし、走る馬やし、次はもっと上手い人乗せてくださいって先生に言おう…」
と、思ったところで目が覚めました(何のお告げやねん…)
新中京ダ1800mの上級条件(オープン〜1000万下)の勝ち馬は以下のとおり
12/1鳴海マンボダンサー(父スズカマンボ)
7/15ジュライSローマンレジェンド(父スペシャルウィーク)
7/14御嶽特ナムラビクター(父ゼンノロブロイ)
6/30白川郷ナリタシルクロード(父スペシャルウィーク)
3/25瀬戸特ダノンフィーバー(父スペシャルウィーク)
5頭ともサンデー系種牡馬を父としていますが、特にスペシャルウィーク産駒が3頭いることは注目で、またマンボダンサーの父はスズカマンボですから、5頭のうち4頭は父が「サンデー×Nijinsky」の組み合わせということになります
ちなみに全クラスの成績でみても、スペシャルウィーク産駒は中京ダ1800m[5.0.1.6]、スズカマンボ[3.0.0.12]、ゴールドアリュール[1.4.5.19]、アドマイヤジャパン[1.0.1.8]、トーセンダンス[1.0.0.5]、ダンスインザダーク[0.0.2.5](いずれも人気薄での出走で複回値は100)、サクラプレジデント[0.0.0.1]、シックスセンスとロイヤルタッチとテイエムサンデーは出走なしで、「サンデー×Nijinsky種牡馬」はまあ概ね良績を残しているんですね〜
ローマンレジェンドはジュライがベストパフォじゃないかと前に書いたことがありますが、Nijinsky的な胴長体型を受け継ぐことが多いスペシャルウィーク産駒にとって、直線の長い中京ダートは(410.7mは京都阪神より長い)走りやすい舞台なのかもしれません
東海Sには「サンデー×Nijinsky種牡馬」の産駒の出走はないですが、オースミイチバンとソリタリーキングはサンデーとNijinsky持ちだということをいちおう付記しておきます
ちなみに土日のダ1800m戦では、「サンデー×Nijinsky種牡馬」は下記4頭が出走予定
土1シークレットゾーン(父ダンスインザダーク)
土3ゴールドエンジュ(父ゴールドアリュール)
日1ハヤブサユウサン(父スペシャルウィーク)
日3ダイビングキャッチ(父トーセンダンス)
土曜のボツ予想〜母父メジロライアンのAureole魂
リニューアルしたGCの「トレセン情報局」、素人が馬や関係者と触れ合う絵を撮りたいのならばそれもいいし、面白いものができるかもしれないですが、それはそういう番組を別につくってやればいいと思うし、私もそういう番組なんだという頭で楽しく視聴させてもらいます
あれは有力馬を出走させる騎手や調教師や厩務員さんの生の声を少しでも拾う番組で、生の声を聞きたいという人が見る番組でしょう
「調教師にあんなことこんなこと聞いてください」という電話のやり取りとか、リポーター同士のツーショットのやり取りとか、申し訳ないけどあそこ全然いらんです…
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菜の花は◎ノーブルコロネット
前走は外伸び優勢の馬場でズバッと差されてしまいましたが手堅い3着で、あのレースぶりをみているとズバッと斬れるタイプではなくどちらかというと機動力型で、中山ならノリがソツなく運ぶはず
姉のノーブルジュエリーも斬れ味は並で、内回り小回りは??????、外回りは?????です
○プリンセスカママルは前走が超スローで相手も弱かったので◎にはできませんでしたが、母がサンデーにHerbagerにBuckpasserにSwoon's Sonと異系の血が多くスカスカで、そこにNorthern Dancer3本のキンカメをもってきたメリハリがよく、7/8同血のチェリーヒロインもなかなか手堅いマイラーですが、あれ以上に走れそうなセンスを感じますよ
▲サクラディソールもえらい人気はないですが、ダイワメジャー×エルコン×トニービン×Nureyevなら明らかに中山>東京のマイラーで、◎にこの○▲が絡めば美味…という買い方で
東雲は◎コスモユッカ
ゴールドヘイローはサンデー×Seeking the Gold(Mr.Prospector×Buckpasser)ですからゼンノロブロイ的米血優勢配合で、だから血脈構成の1/2以上が欧血という牝馬との配合が成功しやすく、この馬の母はノーザンテースト3×3、その父の母メジロチェイサーがHyperion4×4、母の母ダイナフェアリーがHyperion4・5×5、ちなみにトウケイヘイローの母母はフェアリーと同じくテースト×ファンシミンでHyperion4・5×4
父のスピードで先行し母のHyperionで粘るというわかりやすい馬で、母がノーザンテーストとRobertoですから中山内回り向きの脚質でもあります
そしてメジロライアンはAureoleの血をひくので、母父メジロライアンは芝で逃げたときは[8.6.10.38]単回値429複回値175、前走中山で大知と出会って逃げ切ってのここ、△ソルレヴァンテは番手でOKだし後ろの○ブリッジクライムや△クリールカイザーが気になるところで、これもう一丁あっても驚けないのでは
▲オペラダンシングは前にカベをつくらないとガーッと行ってしまうところがあるので、この枠ならラジオNIKKEI賞のようなイン捲りが可能
☆ヴァーゲンザイルは前走チグハグな競馬で、ネオユニ×テーストはマルカボルトと同じ、内田がまた乗ってきたあたり巻き返しの予感もあって、▲☆から入る手もしばらく考えました
ロードエフォールは母系のナスキロ柔さで差すので東京向きだと書いてきたのでここは下げで
花見小路はサンビームがマイルで逃げたらスロー必至、ならば内回り向きでも◎ノーブルジュエリーがインベタ馬場の番手でレースが楽
外マイルは????ですが、?は1000m通過57.6、?は59.1(しかも出遅れたアーリントン)、?は61.4、?は59.8、サンビームの前走1000m通過が59.9、スローなら摂津特別のように機動力で押し切れるのでは
内枠を引いた○サンライズメジャーがまず相手、☆マイネボヌールはコスモフォーチュンの娘で1400mベストやと思いますがスローならマイル克服は可能、1京インベタAの最内を強襲した紅梅S2着があり和田なら押さえるところ
なずなは◎アグネスキズナ
Storm Cat丸出しの体型でベストはこの1400mでしょう
シンザンは淀みのないマイルのスタミナが問われるペース、しかもインベタ馬場で外を回らされて、あの大敗は大目に見て適距離自己条件で見直し
○ウォータープリプリが相手一番手ですが、面白いのは7枠3頭じゃないかと
土曜のレース回顧〜Korveyaを増幅した斬れ斬れ娘
京都11R 京都牝馬S
◎4.ハナズゴール
○1.アカンサス
オレハマッテルゼは母父ボールドルーラー系らしい機動力を武器としたが、◎はあまり父には似ておらず、母がナスキロラトロとノーザンダンサーのクロスで名繁殖母コルヴェヤ(ヘクタープロテクター、シャンハイ、ボスラシャムと3頭のG1馬を産んだ)の血を増幅した配合をしていて、こちらの影響が強い斬れ味抜群のマイラー。外回りのマイル戦はベストだし、この枠ならば前走のように浜中がインを割ってくるだろう。アンブライドルズソングはミスプロ+コジーンというイメージの血統で、この血を引く馬はトモが非力な前輪駆動型が多く、ダコール(母がアンブライドルズソング全妹)やトーホウアマポーラなんかをみても下りで惰性がつく京都が最も斬れる。だから○も根は平坦向きだろうと書いてきたが、秋華賞やアイルランドTや福島牝馬Sあたりがベストパフォーマンスで、妹のカレンケカリーナも先週京都でフワッと流れ込んで未勝利勝ち。京都外1600mなら秋華賞や福島牝馬S以上に斬れる可能性があり、枠もいいのでこの◎○のイン差し狙いでいってみたい。
京都10R 若駒S
◎1.メイケイペガスター
○9.アドマイヤオウジャ
▲4.リヤンドファミユ
×3.ミヤジタイガ
▲が素質でアッサリかもしれないが、兄たちも3歳春までは取りこぼしやズッコケを何度もやらかしたし、ここで全幅の信頼を置いて買う必要はないだろう。◎はカネヒキリやミラクルレジェンドやデグラーティアなどと同じ「フジキセキ×デピュティミニスター」の黄金配合で、母父ブライアンズタイムとくればダートの鬼のイメージだし、距離もマイルは少し忙しい感じがするが、それだけに外1600mより内2000mのほうが競馬はしやすいだろう。今のインベタ馬場でこの最内をユタカが活かさないわけはなく、ここから入りたい。
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ハナズゴールの母シャンハイジェルはRivermanとCourting Daysを通じるナスキロラトロのクロスで、またRivermanとFirst Featherを通じるナスキロ+Count Fleetのクロスで、母父シャンハイはNever Bendのクロスで、そして自身はNorthern Dancer5×4・6ですから、ようするに3頭のG1馬を産んだ名繁殖Korveyaの血脈構成を増幅した配合をしていて、その良さがうまいことONになったマイラーというべきでしょう
オレハマッテルゼよりシャンハイに似たマイラー体型ですが、シャンハイよりナスキロ柔い体質になって、東京と外回りの芝マイルでは??????(NHKマイルは中間に一頓挫あった)、斬れ味を活かすには直線長いマイル戦がベスト
ただヴィクトリアマイルで◎が打てるかとなると、そこは私としては“ヘクターの呪縛”に拘りたいですね〜
今日も京都Aは相変わらずのインベタ馬場で、それだけに大外からなんか伸びてきたな〜と思ったらエーシンメンフィスだったのでビックリ
パドックをみても軽快なマイラーというよりはパワー型の中距離馬に見えたし、「これがクィーンズバーンのハナ叩けるとはとても思えんぞ…なんでこんな人気になってんの?」と首を傾げてたんですが、良でも重でもダートでも1600mでも1800mでも2000mでも、とにかく外に馬がいない状態では???????と全部勝ち負け
まあ性格的に極端な競馬しかできないんでしょうが、新潟ダ1800、京都芝重1800m、中京芝稍2000m、そして京都芝良1600mと、全く異なる条件下で好走を続けるのは確かな地力があるからでしょう
そしてたしかにこの父系は、El Prado(愛ナショナルS)はサドラー産駒ながら早熟な芝マイラーだったし、そこに米血パワーを入れたMedaglia d'Oroはトラヴァーズに勝ったダ中距離馬で、なかなか多芸なところはあるのです
El Pradoの母Lady Capuletが凄い配合をしていて、Tom Foolってのはそもそも多芸なやつですから
アカンサスはあの完璧なインベタ差しで伸びあぐむということは、マイルのペースは合わないということでしょう
馬を見たら“短めダコール”というイメージどおりで、京都は絶対合うと思うんですがね〜
メイケイペガスターは出遅れてあそこからだとリヤンドファミユ頼みで後ろをついて回るしかなく、勝ち馬と同じぐらいの脚では上がってきましたが、やっぱりこの馬は中距離馬ですよ
リヤンドファミユは兄たちとの器の比較はまだ時期尚早として、今のところドリームジャーニーより柔いけれどオルフェーヴルほどストライドは伸びないですね
ま〜いずれにしても、これからどう変わってくるかでしょうこの血統は
中山はスローでもサクラディソールの捲りが決まるし、ソルレヴァンテが平均ペースで逃げ粘るかのところへクリールカイザーの持続差しが間に合うし、なかなか公平ないい馬場ではないですか
ヘクターの呪縛(4)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/cdd248374314642256ce8bc456af0b07
ヘクターの呪縛(2)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f7b8c7f9307ac9e6fa65352b91c6249d
ヘクターの呪縛
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f5bcbf61f1ddc4e5dc047dc92211d939
日曜のボツ予想〜ディカードレムのAureole魂
若潮は◎フェスティヴタロー
前走はHペースの前崩れを一頭だけ粘り、ローエングリン産駒でBold Rulerのクロスですから機動力はあるんですが、母母父がDahliaの息子ディカードレムですからやっぱり逃げたほうがAureole魂を発揮するのでしょう
ディカードレムといえばシンコウラブリイのマイルCSで逃げて粘りに粘ったイイデザオウが懐かしい
○ミエノゴーゴーは血統も体型もマイラーだと書いてきましたが、最近は1600mでも折り合いはつくし、前走も前が塞がらなければあそこからひと伸びしただろうという手応えで、忙しい1200mでも勝ち負けするぐらいで現級上位の脚はあるので、これが相手…というよりこの◎○で買いたいです
睦月は1人気の4歳ディープに充実5歳ハーツ勢が立ちはだかる、といういかにもな図式ですが、全部人気なのでヤル気なし(^ ^;)
岩清水は人気ですが◎ダンツミュータント
マイネルラヴ×リードワンダー×ノーザンディクテイター、なかなか地味ですがよくできた相似配合になっていて、Bold Rulerクロスの軽さがあるので阪神より京都がベターでしょう
ここは行く馬が多いですが、折り合えば差しにも回れるのでイン差しでいけるんじゃないかと
東海Sは◎ソリタリーキング
さっき中京3Rで母父スペシャルウィークの胴長スペシャルザダイヤが2着にきてましたが、中京ダ1800mはローマンレジェンドが圧勝したようにストレッチランナーが浮上する舞台ではないか…という仮説に基づくと、東京ダ[2.1.0.0]のこの馬あたりイイんじゃないかと
目黒と青葉好走のハートビートソング、ユニコーン2着でNijinsky持ちのオースミイチバン、ボルキロクロスのボリクリ産駒で東京ダ[2.0.0.1]のサイレントメロディ、ローマンレジェンドの姉ミラクルレジェンド…あたりに流してみようかと
タルマエは母父がスプリンターなんでやっぱり機動力型で、回りは小さいほうがいいんじゃないかと思うんですよね〜
日曜のレース回顧…は月曜にまとめて
中山11R AJCC
◎4.アドマイヤラクティ
○9.ルルーシュ
△1.サトノアポロ
△6.ゲシュタルト
×3.ダノンバラード
×10.マルカボルト
注5.トランスワープ
注11.ネコパンチ
「血統クリニック」は前が楽な展開をイメージして◎ルルーシュ○アドマイヤラクティで書いたが、どうもネコパンチが緩めず離して逃げそうだし、石橋脩が番手ならソコソコ追いかけるかもしれない。むしろロングスパートの持続戦になるとみて◎はアドマイヤラクティとした。ハーツクライ産駒で母系にシアトルスルーが入って、全体の配合パターンが先週重賞を勝ったカポーティスターによく似ている。ハーツクライ産駒は晩成で古馬になって本格化することが多いし、特に明け5歳勢は今年に入って芝中距離では[2.1.1.1]で4着以下なしと好調。ちょっとズブいがこれまでバテたことは一度もなく、こういうタイプは内田博は動かしてもってくる。ルルーシュは道悪や休み明けやG1という言い訳ができるとはいえ急坂コースは未勝利で、洋芝でもトウカイパラダイスに競り負けたように、やっぱり東京や京都外のパンパンでこその馬ではあるだろう。
中山9R 若竹賞
◎1.ケイティープライド
○5.ダービーフィズ
▲10.モンテエベレスト
△2.アドマイヤスピカ
×11.サンバジーリオ
注3.エスユーハリケーン
注6.マイネルブルズアイ
◎はアドマイヤムーン、ヒシアマゾン、スリープレスナイトでおなじみのケイティーズの牝系で、母母ケイティーズファーストはレランス=ポリック4×3。そにフレンチデピュティが配された母ケイティーズギフトは、490キロ近い大型牝馬で芝ダ兼用で短いところを主戦場とした。ジェンティルドンナの母はダンジグ系のスプリンターだったが、ディープ産駒はパワー型の母から筋力を受け継いだ馬が完成が早く、だから2歳〜3歳春は母マイラー・スプリンターを重視するのがセオリーといえる。前走は斬れたというより力強く抜け出したという内容で、ジェンティルのように内回りをパワーでねじ伏せられるタイプだろう。○▲△も素質は高いが、距離は2000mがベターだし中山より東京向きでもあり、相手は難解で馬単6点流し。
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さっき帰宅して笠シショーのメルマガ「ホースレター」を読んでたら、「◎はユーロビート。3代母メジロマシュウは私のPO馬」という予想コメントがウケました(・∀・)
母や母母やないですよ、「3代母」ですよ
競馬通信社に入ったばかりの1992年、56歳のレスター・ピゴットがロドリゴデトリアーノで大レースを勝ちまくっていて、もうエエ年やのにこの人すごいなあ…と競馬雑誌を見ながらつぶやいていたら、Kuwaさんが
「そりゃピゴットはすごいよ〜、ネヴァーセイダイ(1951年)でダービー勝ってるからね」
「ネ、ネヴァーセイダイ!? 今やもう血統表のなかで、ふつうに4×5ぐらいでクロスしとるがなああっ!」
ピゴットみたいな人が、今の大レース勝ち馬の血統表を見たら、いったいどんなことを思うんでしょうね〜
「ほ〜Allegedの4×3か、ワシこれで凱旋門二回勝ったがな」
こんな人の前で、「この馬は○○のニアリークロスだから、こんな体質がONになっているのだ」なんて口が裂けても言いたくないです(^ ^;)
もう月曜のレースの予習は先週終わってるしNo.1予想も入稿済みなので、今日は余裕こいて一杯ひっかけてきました…というわけで、回顧は月曜にまとめてやります
京成杯は先週の予想の◎リグヴェーダと○ラウンドワールドがいなくなってしまったので大混戦、どこからでも入れるというかどこからも入りたくないというか(^ ^;)、入り口が難しいレースになってしまいました
ピンポン鳴らして返事がなかったら不在届置いて逃げ出したいぐらいですが、若竹のパドックを見てて思ったのは、◎ケイティープライドでも○ダービーフィズでも▲モンテエベレストでも、これ明日の京成杯に出てたら◎にしたかもしれんなあ…と
こういっちゃなんですが、若竹勝てる馬なら勝てるぐらいのレースじゃないですか
月曜のボツ予想〜ゴールドアリュールのAureole魂
サンライズは◎メモリアルイヤー
母がバクシンオー産駒で強力な相似配合で、このスピードで先行しHyperionで粘るというスプリンター
現役屈指のダッシュ力の持ち主でポンと出たら労せずハナは切れるのですが、あまりにも楽にハナが切れるので、乗る人はついそこでタメるというか緩めたくなっちゃうんですよね〜
ここ2走は35.7-47.5、34.9-46.5、芝1200mにしては楽なペースで行かせてもらってますが、それじゃこの馬の持ち味は出ないんじゃないかと
最近馬券になったレースをみると、TVhが33.9-45.6、伏見が34.1-45.4、醍醐が34.5-45.6、12.0-11.0-11.1-11.2-11.3-12.0みたいなラップで緩めず行くだけ行って、最後は抜かれたくないAureole魂でひと踏ん張り…というのが好走パターンなのです
若潮のフェスティヴタローも前走Hペースでつつかれて粘りに粘ったから、今度は好位で前をかわいがって最後に交わしてやれ…なんて色気を持っちゃうと、満を持して追い出したら前を抜こうとしないという、あれもまたAureoleらしい2着でした
石橋脩なら中途半端に引きつけずにスピードに任せて行ってくれそうな予感があるので、○アグネスウイッシュの追い込みよりこちらの逃げ切りを狙ってみます
最終は道悪ならTejano Runパワーで走る○ディオベルタでしたが、良なら◎ロジサンデーと2頭軸でいってみるかと
母系にGraustark=His Majesty3×3があるだけにダイワメジャー産駒にしては小回り1800mだとズブいぐらいで、AJCCでも3角から追って追ってズブいアドマイヤラクティをもってきたウチパクに手が戻り、2200mへの距離延長なら巻き返しは必至
☆インプレザリオは中団から差してるうちはまた2か3でしょう
京成杯回顧〜バラゲー&フェイゲー兄弟の血統表にみる「Nearco系の緊張と緩和」
中山11R 京成杯
◎4.ワンダーロード
○1.フラムドグロワール
▲12.マイネルマエストロ
△6.フェイムゲーム
×3.マイネルストラーノ
×11.アクションスター
注2.ワールドレーヴ
先週の直前予想の◎○が回避して一気に混戦模様、おそらくゴール前は大接戦になるだろう。◎はマンハッタンカフェ×ブライアンズタイム×カーリアンだからトレンドハンターと似た配合で、マンカフェとカーリアンといえばレッドディザイア、ジョーカプチーノ、ガルボ、テイエムオーロラなどが出たニックス配合でもある。その配合どおりガルボにブライアンズタイムのパワーとスタミナを足したような馬で、中山内回り向きのパワーと機動力があるし、母は芝中距離で3勝しており芝もOKとみた。
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昨夜は家飲みやったんですが、2週連続3日開催が応えていたのか、報ステが始まる前ぐらいにすでに意識なし…
深酒せずに8時間近く寝てすっかり復活、そしたら最近雪で運動不足ではないかということで、久しぶりに「スポッチャ」で3時間、休み休みですが汗を流してきました〜
いつもバドミントンと卓球が実力伯仲で燃えるんですが(^ ^;)、今日は途中マジで酸欠かというぐらい苦しくて、最後はコートに大の字に倒れてギブアップ
ああ苦しい…俺このまま死ぬんかなあ…、今死んだら最後の予想は、◎ワンダーロードでカスリもしなかった京成杯なんやなあ…
くっそ〜まだ死んでたまるかと、オッサン血統屋はよろよろと立ち上がりました
というわけで、まずは京成杯の回顧を(・∀・)
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中間13秒台が2回と中だるみしたので上がりは11.6-12.0と速くなり、ケイアイチョウサンの捲りなんて絶妙のタイミングやったと思うんですが、それでも後方待機の2頭が1着2着ですから、フェイムゲームとアクションスターの地脚と機動力がちょっと抜けていたという印象
マイネルマエストロはブライアンズタイム産駒だしCure the Bluesの力馬っぽさも出ていて、12.0-12.0で上がってしぶとい馬やと思いますが、それにしては和田らしくない緩めた逃げを打ってしまったかと
ワンダーロードは向正まで力んで走っててキャリアの浅さを出してしまいましたが、芝の走りっぷり自体は悪くなかったですよ
終わってみれば1人気の朝日杯4着馬は完敗、いっぽうラジオNIKKEI杯4着馬は猛然と追い込んで2着、ラジオNIKKEIは超スローで上がりだけの競馬になりましたが、5着アドマイヤドバイも福寿草で即巻き返したように、メンバーレベルそのものはやはり高かったというべきでしょう
アクションスターの母父Loup SolitaireはLoup Sauvage(イスパーン賞、ディープブリランテの母父)の半兄にあたり、仏グランクリテリウム(G1・芝1600m)に勝ちリュパン賞はエリシオの2着、Lear Fan産駒でRobertoにLt.Stevens=Thong3×4を重ねて抜群の機動力を誇る血です
母系の奥にLyphardが入って「HyperionとLady Juror」の組み合わせもクロスするので、Lear FanとFair Trialの機動力で捲って、「サンデ×Lyphard×ハイインロー」的に前受け…というのが理想形でしょう
グランデッツァよりも胴が長いし、距離は2000m前後がベストでしょう
ちなみに母系にLear Fanを持つ馬にはオーロマイスター、ツアーデフォース、マイネルクルーガー、シャドロンガール、テーオーストーム、ヴィクトリーマーチ、トレジャーバトルなど、やはり機動力ある脚質になりやすいです
フェイムゲームは中山記念連覇など重賞7勝のバランスオブゲームの半弟で、父がハーツクライhttp://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104296/
母ホールオブフェームはステイゴールドやサッカーボーイと同じダイナサッシュの牝系で、Nearco4×4・4のダイナサッシュにディクタス、アレミロードとアウトサイダー血脈が多いアウトブリードの種牡馬が配されてきて、つまり緊張→緩和→緩和のリズムできたわけで、そこにNorthern Dancer3×3、Hail to Reason4×5のフサイチコンコルドが配されて、緊張→緩和→緩和→緊張で生まれたのがバランスオブゲームでした
バラゲーの全弟にはマスターオブゲーム3勝やトーセンオーパス3勝が出ていますが、この全兄弟の血統表をいくら眺めても、「Nearco系の血の緊張と緩和のメリハリ」以外に勝因らしき勝因は見つかりません
ホールオブフェームの仔で中央に出走したのは、父フサイチコンコルドが4頭、ハーツクライが2頭で、あとはドクターデヴィアス、フジキセキ、ホワイトマズル、ミラクルアドマイヤ、メジロマックイーンが各1頭
(アウトサイダー血脈を豊富に持ち5代アウトの)フジキセキやメジロマックイーンやドクターデヴィアスとの配合が成功しなかったのは、緊張と緩和のリズムからいうと順当でしょう
ハーツクライは4×4レベルの強いクロスは持たないのでフサイチコンコルドに比べると緊張と緩和のメリハリに物足りなさはありますが、Nearco的な緊張感が渇望されているところへTurn-to×Grey Sovereign×Northern DancerとNearco系3代連続配合のハーツクライをもってきたというのは、ホールオブフェームの仔としては父フサイチコンコルドに次ぐセカンドベストの配合とはいえるのではないかと
掻き込みの強いピッチ走法はいかにもTom Rolfe的で、バラゲー同様小回りの機動力抜群、そして道悪も鬼というタイプでしょう
ちなみに母父アレミロードの芝成績
中山[11.12.9.113]
京都内[2.1.2.25]
阪神内[5.6.4.37]
新潟内[5.5.3.47]
東京[8.16.8.117]
京都外[1.2.6.29]
阪神外[0.2.0.5]
新潟外[2.3.2.56]
良[57.67.66.696]
重不[5.8.3.41]
たとえばTom Rolfe持ち牝馬にディープインパクトをもってくるとPocahontas(Tom Rolfeの母でAlzaoの母母)のクロスになり、このパターンにはヴィルシーナやベールドインパクトやシュプリームギフトなど、やはり小回りの機動力に長けたタイプが出ています
ハーツクライ産駒は早い時期から素質の片鱗は見せるものの、本格化するのは3歳秋から古馬にかけて…という父と似た成長曲線を描くケースが多いですから、順調に成長していけばトランスワープの後釜は有望でしょう
先週の雑感・中山編〜名牝の血を引く名牝をニアリークロスした名繁殖
「2歳勝ち馬評価」で取り上げるので詳しくは書きませんが、土曜に新馬勝ちしたオメガユニコーンは母父スピニングワールドにNureyevとSir Ivorが入るので、これだけで「母系にSadler's Wells=Nureyevを入れてHaloをニアリークロス」というネオユニ産駒の成功パターンに
ネオユニ産駒はこれまで芝重賞を16勝っていますが、うち東京と外回りはわずか3で、斬れ味には乏しいが機動力と粘りに長けるというのが持ち味ですから、機動力と粘りの血をONにする配合、つまりHaloと「HyperionとFair Trial」的な要素をONにする配合が成功しやすいのです
土曜京都で未勝利勝ちのゲームフェイスも、母父El PradoがSadler's Wells×Sir Ivorですからやってることはまあ同じ(こちらは母がBold Reason≒Never Bend4×3で体質がラトロ硬いですが)
菜の花のサクラディソールは14人気での激走…といっても私はボツ予想で▲、アイムユアーズやオメガハートランドやラブフールといった母父エルコンの小脚使いは小回り内回りで狙い続けてきたし、ダイワメジャー×エルコンなら東京→中山で少なからずパフォーマンスは上がるだろうという読みは、当ブログをお読みの方なら可能だったんじゃないかと
3着にもダイワメジャー産駒で前走東京マイルで大敗していたジーニマジックが入りましたが、ダイワメジャー産駒は中山芝1600mで全芝106勝中最多の11勝をあげていて、[11.12.12.40]単回値も複回値も100超
芝1600mでは中山>京都内>阪神外>京都外=中京>東京の順に成績が良くて、斬れよりパワー優先のコースほど成績が良いのはだいたいイメージどおり
ちなみに私のTARGETのサクラディソールのメモ欄には、“Fair Trialが多いオリービン”と書いてありました
アレキサンドライトはチョイワルグランパが早めスパートで押し切りオープン入り、これでマチカネハツシマダの仔は中央出走10頭中8頭が勝ち上がり、うち3頭がオープン馬、他に4勝馬と3勝馬が1頭ずつ
いくらサンデーやディープやステゴが凄いといっても、勝ち上がり率80%、オープン馬率30%、1走平均賞金323万という数字は到底叩き出せません
G1馬を複数産んだりオープン馬を何頭も産んだりする牝馬の繁殖能力はリーディングサイアーに優るとも劣らないわけで、そういう名牝の血を含む全きょうだいクロスや3/4同血クロスやニアリークロスは、ふつうの牡馬クロスより優れているのだ…というのが笠シショー的クロス論
だからNumbered Account≒Foreign Courier2×2という、「名牝の血を引く名牝のニアリークロス」を持つマチカネハツシマダは、これぐらいの名繁殖となっても不思議ないぐらいの名配合なのです
若竹はマクドノーに大知が競っていってHペース、ダービーフィズは中山替わりよりも上がり12秒の持続戦になったことが勝因で、こういう質のレースになればオープンでも東京でもやれるはず
ケイティープライドはHペースを3番手で追いかけてしまったので苦しくなりましたが、それでも前の組では唯一掲示板ですから悪い内容ではないです
若潮のフェスティヴタローは前走Hペースでつつかれたのに2着に粘ったから、今度は枠も外だし好位でゆっくりいこうかと、ま〜その発想はわからないでもないですが、手応え十分に直線まできて満を持して追い出したら、「あれっ前を交わそうとしないぞ」でやっぱり2着
ハイ、それもまたAureole魂なのですよ…
AJCCはまあ私もトランスワープが勝っていた、つまりあの不利は1馬身1/4以上のロスがあったと思いますが、この件についてはいろいろな視点でもう少し様子をみてから、改良なのか改悪なのか判断したいと思います
アドマイヤラクティはウチパクをもってしてもここまでかという歯がゆい歯がゆい3着で、ゴールドシップやシビルウォーやハタノヴァンクールやデスペラードを動かしてもってくるウチパクをもってしてもズブいということは、もう距離延長に活路を見出すしかないでしょう
母父エリシオといえばコスモヘレノス、ファタモルガーナとステイヤーズS連対馬が出ています
先週の雑感・京都&中京編〜コラコラ、東京実績ならワシやろがい!
先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週分から3頭更新しました〜
ノーブルジュエリーは斬れがないのでどちらかというと内回り向きで、しかしサンビームの単騎で1000m60秒超のスローなら外マイルでも機動力で押し切れるのでは…と花見小路の予想で書いたんですが、エアジェルブロワの浜中が外を回らされるのを嫌って注文をつけたので1000m通過は59.0、ちょっと想定より速いラップになったぶんサンライズメジャーにキッチリ差されてしまいました
前も書きましたが、折り合いがスムーズな今なら、小回り1800mを求めて遠征という手もあるかなと
先週も京都Aコースは基本インベタでしたが、エーシンメンフィスやエックスマークやマックスドリームぐらい思い切って大外に出すとそれはそれでよく伸びていたので、今週からのBコース、特に外回りは外差しでヤマ張っていけるんじゃないですか
「中京ダ1800mはスペシャルウィーク産駒が強い→直線が東京の次に長いのでストレッチランナー台頭→東京実績を重視」
という発想で東海Sはソリタリーキングからいってみたんですが、「コラコラ、東京実績ならまずワシやろがい!」とナムラタイタン先生が怒りの激走(^ ^;)
グレープブランデーもユニコーン2着があるし大井のJDD勝ちもあるしで、なるほどこのコースがちょっとわかってきた気がします
たとえば東京ダに強い父系といえばテスタマッタやカジノドライヴでおなじみA.P.Indyですが、この父系も新中京ダはここまで[4.3.4.18]連対率24.1%単回値241複回値125と、今のところ東京を上回る好成績で(日曜も7Rダ1400mでTapit産駒カネトシナターシャが快勝)、これも中京ダ適性≒東京実績を裏付けるデータではないかと
ウォーエン×サドラーは黄金配合か(2)
下記エントリ「ウォーエン×サドラーは黄金配合か」を書いた後に、ローブティサージュがG1を勝ちチャードリーが未勝利を勝ったことで、母系にSadler's Wellsを持つウォーエンブレム産駒は中央出走4頭全てが勝ち上がり(ローブティサージュ,シビルウォー,チャードリー,ラクリモーサ)、うち重賞勝ち馬が2頭ということになりました
これはそろそろ、黄金配合認定委員会に本気でかけあってみる必要がありそうですな〜
ちなみに母系にFairy Kingを持つウォーエンブレム産駒はこれまで1頭だけ中央に出走していて、それは母父エリシオの3歳牡サダムコーテイなのですが、ここまで5戦して?????となかなか勝てないものの、まあ走るところはみせています
で、さっきTARGETで週末の確定メンバーを見ていたら、そのときに名前をあげておいた2頭、チョコレートリリーとシンハディーパが、今週日曜の東京5Rと中京6Rで同時にデビューします
「このことを調べているついでに引っかかってきたデータなので検索漏れがあるかもですが、2歳未出走のウォーエンブレム産駒ではチョコレートリリー(母がエルコンドルパサー×ファビラスラフイン)、シンハディーパ(母父Singspielで半兄アダムスピーク)と、他にもサドラー持ちでなかなか楽しみな配合馬がいましたよ〜」(先週の雑感・中京&函館編〜ウォーエン×サドラーは黄金配合か)
サドラー×ウォーエンの4頭で新馬勝ちしたのはローブティサージュだけで、パワーとスタミナ優先の叩き良化型血統ですから、いきなり過大な期待はアレですが、この2頭が勝ち上がったら認定委員会もたぶん動くでしょう(笑)
G1阪神JFをローブティサージュが制覇!先週レッドオーヴァルも桜花賞に名乗り!
明け3歳世代は45頭出走で17頭勝ち上がり!平均獲得賞金766万円!
ローブティサージュ(父ウォーエンブレム)、サンブルエミューズ(父ダイワメジャー)、レッドオーヴァル(父ディープインパクト)、ディアマイベイビー(父ディープインパクト)、ホワイトフリート(父クロフネ)、ロードクルセイダー(父フジキセキ)、レッドセシリア(父ハーツクライ)、ロードシュプリーム(父ロードアルティマ)、マイネルブルズアイ(父アルデバラン)、ディアデラマドレ(父キングカメハメハ)、ドリームハヤテ(父メイショウボーラー)、ハドソンシチー(父マンハッタンカフェ)、パーフェクトスコア(父ブライアンズタイム)、ブルーボンボヤージ(父Medaglia d'Oro)、マイネルクレイズ(父ダンスインザダーク)、マジェスティハーツ(父ハーツクライ)、レッドアリオン(父アグネスタキオン)と、ピックアップ馬が続々勝ち上がる!
現在ウイン(一次、二次)、キャロット、グリーン、シルク、タイキ、ターファイト、ノルマンディー、ラフィアン(一次、二次)、ロード、ローレル、東サラの募集馬をピックアップ中!
栗山求・望田潤の「一口馬主好配合馬ピックアップ2012」
http://miesque.com/c00009.html
先週の雑感・中京&函館編〜ウォーエン×サドラーは黄金配合か
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f742e583a8e7d6d9475afc4c67371bc9
カンパラ的だったオフサイドトラップと、オフサイド的なヴェルデグリーン
トニービンの父父Kalamoun(Nasrullah=Rivaz3×3)はグレビオ(Grey SovereignとPrince Bio)血脈の代表格で、仏2000ギニーに勝ち種牡馬としても大成功しました
父カンパラ(Prince Rose4×4、Fair Trial5×5)は英G3ハンガーフォードSに勝ち種牡馬としてもトニービンを出したぐらいしか大きな功績はないのですが、そんなカンパラからなぜ突然トニービンが出たかというと、トニービンの母Severn BridgeがHyperion2×4だから…という以外に理由はみつかりません
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1983109006/
つまりトニービンの血統表で重要なのはSevern BridgeのHyperion2×4とKalamounのNasrullah=Rivaz3×3で、トニービンらしさとはHyperion+Nasrullahらしさであり、だからトニービン産駒の配合は、クロスする血は1にHyperion、2にNasrullah、あとは1/4異系的に米血を入れればそれでだいたい満点なのです
Hornbeam≒パロクサイド3×3のエアグルーヴを筆頭に、ジャングルポケット、ノースフライト、サクラチトセオー、テレグノシス、ウイニングチケット、ベガ、レディパステル、みんな配合はシンプルですよ
「トニービン産駒の配合において、HyperionとNasrullah以外の血、たとえばPrince BioやFair Trialのクロスにするとオフサイドトラップのようにズバッと斬れない脚質になってしまうのは、トニービンらしさではなくカンパラらしさがONになっているからだろう」なんて当時は書いてましたが、サイレンススズカが故障、ステイゴールドは内へモタれ、場内が騒然とするなかスルスルと抜け出して勝ったのがオフサイドトラップで、あの秋天はいろんな意味で衝撃的でした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1991109128/
オフサイドのPrince BioとFair Trialが表現されたダラッとした脚質は、今でいうとネオユニヴァース産駒のイメージなんかが近いかなあ…と
ヴェルデグリーンはオークス馬ウメノファイバーの孫で父がジャングルポケット、4代母ウメノシルバーがシルバーシャーク×セダンなので、こことカンパラのところでPatestineとPrince Bioのクロスになるのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104514/
この馬のジャンポケ的でもトニービン的でもNureyev的でもスペシャルウィーク的でもユタカオー的でもない、ちょっとナマクラな脚質はなんかと重なるよなあ…と思いながら血統表を見ていたら、オフサイドトラップの姿が浮かんできたのでした
ちなみに母系にPrince Bioを持つジャンポケ産駒を検索してみたら、アヴェンティーノ、サブコンシャス、ポケッタブルゲーム、メイショウブンブク、ジョイザラス、トミケンプライマリと、まあカンパラ的なのかなんなのか、とにかく斬れるイメージはないですな(^ ^;)
ヴェルデグリーンはカンパラ的でネオユニ的な脚質だとすると、前走の完勝をみても東京より中山という馬なのかもしれません
調布特別の予想をしていたのに、なんでこう脱線してしまうかなあ…たぶん◎は前走に続いてイイデステップです
土曜のボツ予想〜中京ダのA.P.Indyで
糸井トレードの記事を読んでてふと思い出したのが、京都の野球大好きオヤジ(私と同じ年で息子二人も野球少年)が、糸井が本格化しはじめた頃に「高校時代から身体能力は凄かったよ〜、京都予選で投げてるのを偶然見て、これはモノになるって当時から目を付けてたんや」
これって「未勝利勝ったときから、将来オープン行くって思うてたんや〜」みたいなもんで、オープン馬になったら人に言いたい気持ちもよくわかります(^ ^;)
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調布は前走に続いて◎イイデステップ
前走はインベタ馬場の逃げだったとはいえちょっと競られてHペース、結果前崩れになり追いかけたショウナンカンムリあたりはバタバタになってましたから、あの3着はそれなりに評価していいんじゃないかと
母がPoker≒Mudville3×4(ナスキロラトロ)でRound Tableのクロスもあり、たとえば1800mなら京都外>東京>阪神外>中山の順に適性がある馬やと思います
○ジョングルールはまだ緩くて頼りないところがあるんですが、それはまだ伸びしろがあるということでもあるかと
▲トーセンインディは母が良血好配合で、CozzeneとA.P.Indyなら根は外回り向き、アドマイヤコジーン産駒で距離もこれぐらいがベスト、前々走はなかなか強い内容だったし、あの競馬ができればここでもいい勝負
白富士は人気3頭が強いというか他にひねりようがないという感じで、私は◎アンコイルドはエーシンジーラインぐらいには出世するだろうと思ってて、そして○ステラロッサと▲ムーンリットレイクがエーシンジーラインを確実に差せるかというと、まあ差せたり差せなかったりでしょう
△セイクリッドバレーは直線長い1800mがベストだと書いてきましたが、ラッキーバニラの逃げで番手がイケドラゴンならスロー確定、スローなら2000mでも1800mに近い斬れが発揮できそうで、◎→○▲→○▲△だけ買って観てるか、何にも買わないで観てるか(^ ^;)
京都はBコース替りで、恐怖のインベタAで不発に終わった外差しの逆襲を狙いたいところ
乙訓は1/13最終の再戦ですが、ここに出てくる馬はみんなインベタで上手いこと着を拾ったクチで、△アンプレシオネは休み明けは動かないし、他に気のきいた差し馬も見当たらないので、◎アルベルトバローズ○グレナディーンから外枠重視というふつうの予想
中京ダ1800mはストレッチランナーを探せということで、8Rは胴長のハーツクライ産駒で全2勝が京都と阪神の外回りの◎アーセナルゴールと、中京ダに強いA.P.Indy系で現実に中京ダ??の○シンクヴェトリル
鞍上が川須と松山だし、なんかこの1点で当たりそうではないですか(・∀・)
はこべらの◎メイショウロフウはHalo3×4らしい無駄のない脚捌きで軽いダートがベターなんでしょうが、前走の時計がもちろん5馬身ちぎったスマートレパードの2走目圧勝も説得力ありすぎで、ちょっと完成度が違う感じ
1頭ぶっちぎりというのは単に相手が弱かったということもあるのですが、2頭で叩き合ってちぎって負けた2着も次走圧勝というのはだいたい信用できるパターン
○ベストウォーリアは前走はえらいHペースで逃げて止まりましたがデビュー戦は差す競馬で勝ってるし、中京ダートのA.P.Indy系ということでこれと△ティズトレメンダス、大人気ですから相手は絞ってここまで