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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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日曜のボツ予想〜レディブラッサムの娘、オータムメロディーの娘、ロジータの孫娘

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芍薬は◎バーディーイーグル
バーディバーディの全妹で、前走は直線で一瞬前カベで立て直し、そこから上がり11.4-11.8をよく追い込んでました

フリーウェイは◎ロードガルーダ
まだちょっとひ弱いところや頼りないところはあるのですが、前走にしても2勝目にしても、勝つときはいつも全然モノが違うという勝ち方で、○アミカブルナンバーも☆オコレマルーナも東京1400mはベストでゆくゆくはオーロCぐらい勝つかもしれないですが、前走のロードガルーダはスワンSを勝てるんじゃないかというぐらいの輝きがありました
レディブラッサムの仔で上に優るとも劣らない好配合馬がキラキラ輝いてるのですから、私も目をキラキラさせて◎を打つのです

丹沢は◎スズカルーセント
ジャンポケ×Silver Deputyはオウケンブルースリと同じですが、この馬は母母がSeattle Slew血脈を増幅していて、父とSeattle Slewを足して割ったような胴長体型ナスキロ柔体質で、中京で5馬身ちぎった内容からも東京と距離延長は間違いなくプラス
まあジャンポケに米血に偏った母をもってきた、という意味ではオウケンとやってることは同じなんですがね

京都8は◎スマッシュスマイル
チチカスやランペイアの下で、母はNorthern DancerとSir Gaylord=Swanseaのクロス、母母はBelladonna≒Aureoleのクロスでゼンノロブロイ産駒としては教科書的好配合、Sir Gaylord的な斬れで走るので京都外1600〜1800mがベスト
○アドマイヤバートンは外1800mは????????とベストで、着外は稍重と休み明け+26キロだけ

烏丸は◎ピクシープリンセス
京都2400mでグングン伸びてリベルタスとエーシングングンを4馬身ちぎる芸当ができる馬は、ここにはいないでしょう
エリ女はノメって行けなかったらしいので上滑りする馬場になったときは心配ですが、本来は中距離なら好位差しでいける馬
▲ラブイズブーシェはヒルノダムールみたいなステイヤーやと思ってるんで、この距離延長は上げ評価で
オーヴァージョイドは母がNorthern DancerとGraustarkとBuckpasserですからデインヒルみたいで、これはステゴ黄金配合だと名鉄杯で狙ったら前走穴あけやがって、まあしかしちょっと力馬っぽいところはあるので京都だと雨が欲しいかなと

昇竜で人気の○クリソライトはNureyev≒Sadler's Wells3×4・5ですがShoshanna≒Poker≒Rivermanでもあるのでナスキロ柔さはあり、私は叔父のアロンダイト同様東京2100m最強と思ってますが、いずれにしてもそれほどコーナーで加速できるほうじゃないので、この多頭数だとある程度行ききってしまったほうが外を回らないですむでしょう
◎はランミネルバ
母母が砂の名牝ロジータ、母もJDD2着などダート[3.2.0.0]、そこにタキオンですからコテコテの力馬ではなく京都ダートがピッタリで、しかし前走は明らかに1400mが忙しいのに差し届いてしまったという勝ち方、前々走も直線だけで余裕の差し切りで、ダートでは全く底を見せていません
ここが試金石なのはたしかでも、この血統と戦績で単勝50倍はアンダーレイティッドされすぎでしょう

京都7が文字通りの「残念桜花賞・オークス」という凄いメンバーなので、このパドックに間に合うようにいそいそ出かけます(・∀・)


第74回オークス回顧〜もちろん配合論の勝利

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東京11R オークス
◎5.デニムアンドルビー
○4.アユサン
△10.リラコサージュ
×16.クロフネサプライズ
×18.トーセンソレイユ
注3.メイショウマンボ
注13.エバーブロッサム
デニムアンドルビーはウインドインハーヘアとミエスクとフェアリードールという3頭の名繁殖を通じる、「ノーザンダンサーとナスルーラとハイインロー」の組み合わせのクロスになっているのがまずポイントだ。ただこれだけだと、持続力や粘り強さはあってもフェアリードール牝系特有のハイペリオン的硬さも受け継ぎやすいのだが、アルザオ≒ラストタイクーンのニアリークロス3×4によってナスキロ柔い体質がオンになって、トゥザヴィクトリーやトゥザグローリーのような頭の高い走りではなく、柔らかく全身を使ってストライドを伸ばして走れるのが素晴らしい。トゥザヴィクトリーはオークスで直線先頭に立ったものの最後の最後にウメノファイバーに差されてしまったが、鋭さと持続力の両方を感じさせたフローラSのあの斬れ味をもってすれば、そしてこういうナスキロ柔い中距離馬を東京2400m向きにつくらせたら当代随一の角居厩舎の手腕をもってすれば、フェアリードール牝系の東京での数々の無念を晴らことができるはずだ。

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デニムアンドルビーは横からみても後ろからみても432キロとは思えないシッカリした体つきで、パドック映像でこの馬やリラコサージュを見ていて思ったのは、Hyperionやハイインローをベースとしている配合馬は、そもそもHyperionやノーザンテーストが小さいことで成功したという側面があるだけに、薄さや非力さを感じるようなつくりでなければ、Hyperion的な頑強さがちゃんと感じられる体質ならば、ことさら体重にとらわれるべきではないのだ…ということを学んだ気がします

3着でしたが大きなところを勝てる脚があることは証明してみせたし、BurghclereとMiesqueとフェアリードールから濃厚に受け継いだハイインロー血脈が、これから名伯楽の手によってどう発現し完成されていくのか、そういう楽しみが増すばかりの3着だったと思います

エバーブロッサムの母サクラサクはSpecialの牝系にNijinsky、フォーティナイナー、デインヒルが配されてNorthern DancerとRibotとハイインローのクロスという物凄い良血で強力な相似配合で、私はかつてエイジアンウインズの妹でエバーブロッサムの姉にあたるキュートエンブレム(父ウォーエンブレム)をPOGで推奨しましたが(^ ^;)、この緊張しまくった自己主張の強い名血の塊を緩和してやるだけで、毎年オープン馬を出して不思議はない繁殖牝馬なのです

ただここにアウトサイダー血脈が強く完全5代アウトのフジキセキをもってきた緊張→緩和のメリハリがあまりにも決まりすぎていて、たとえばダイタクリーヴァと比較するとダイタクバートラムを同格にはほめられないとか、ナカヤマフェスタと比較するとディアアレトゥーサを同格にはほめられないとか、まあそれに近いような感覚はありました(これはダンスインザダーク=トーセンダンスが悪いと言っているわけではないので念のため)

アユサンはだいたい想定ぐらいは走ったというか、(大外枠からずうううっと大外を回り続けたメイショウマンボを除くと)桜花賞組には負けてないわけですから、たとえばマルセリーナよりは2400mをこなしたといっていいだろうし、ここはメイショウマンボとフローラ1着2着のパフォーマンスが単純に上だったということで、なるほど桜花賞を勝つだけのことはあるというパフォーマンスはみせたけれど、ジェンティルドンナのような怪物ではなかったんだね…と背中ポンポンで締めたいです

社台の良血ディープ娘たちをメイショウマンボがねじ伏せたというのは、浦河産のスズカマンボ×グラスワンダーがねじ伏せたというのは、これぞ配合論の勝利でありニアリークロスの勝利なのだ…とうなりたくなりますが、でもサンデーサイレンスが名種牡馬となったのもウインドインハーヘアが名繁殖となったのも配合論の大勝利なのだと私は思っているし、デニムアンドルビーもアユサンもG1を勝つにふさわしい配合だと思っていますから、そういう物言いは正しくないでしょう

しかしメイショウアヤメの現役時代を知っている方ならば実感されることでしょうが、あの典型的なジェイドロバリー牝駒と言っていい1400mベストのトライアルホースに、グラスワンダーを配し、スズカマンボを配し、スプリングマンボ≒ジェイドロバリー2×3、Gold Digger≒Bramalea5×5・5、Graustark=His Majesty6・7×5とすることで、名繁殖スプリングマンボの名血を増幅することで、ジェイドロバリーが入るという唯一最大の弱点を克服してオークスを勝つだけの爆発力を生み出したというのは、これは120%配合論の勝利なのだと私は言いたい

この爆発力は阪神外マイルでこそ発揮されると思って桜花賞で◎にしたけれど、それは望田の馬の見極めや予想センスの問題であって、メイショウマンボのオークス勝利は紛れもなく配合論の勝利であり、ニアリークロスの勝利なのだと、それは声を大にして言いたい

そんなもんスズカマンボだってスズカフェニックスだってサンデー系やないかと、ロゴタイプだって母父サンデーやないかと、それはおっしゃる通りで我々はまだまだサンデーの遺産で食っているわけですが、でも一方で今のこの状況は“サンデー以前”にかなり近いものがあるという実感もたしかにあって、血統屋からみてもいろいろ面白いことになってきてると思うのですよ

名繁殖の血
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/85e34b94326712cb1fd96127296992ec
第73回桜花賞回顧〜大きなディープ娘が、パンツを見せながら差し返し
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/69c85dbeec4c2894e1e5fa762772bef5
フィリーズレビュー回顧〜馬群を割って、課題はすべてクリアした
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/02385623f0d4cfb45754251d2726e338
メイショウマンボが持つスプリングマンボ≒ジェイドロバリー2×3がちょっと面白い
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/44d2c9a4f7501bd88e77a2c2d9bbb7d7

アイムユアーズほどSpecialではないが、意欲的な配合のサムソンズプライド=トーセンアルニカ

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Specialな配合のメイショウマンボがオークスを制したその前日、アイムユアーズの半妹トーセンアルニカが東京芝2000mで未勝利を勝ち上がりました

メイショウサムソン×エルコンドルパサー×サンデーサイレンスで3代母がダイナカールですから、プリンシパルに勝ちダービーに駒を進めてくるサムソンズプライドとは全くの同血の間柄ということになり、Sadler's Wells≒Nureyev3×4・5
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100233/

ダイナカールはNorthern Dancer+Hyperion+Nasrullah+BlandfordというSpecialと似た血脈構成なので、そこにNureyevやSadler's Wellsの血を引く種牡馬を配して、Nureyev≒ダイナカールやSadler’s Wells(Fairy King)≒セシルカット(エルフィンフェザー、マリーシャンタル)のニアリークロスにするのはなかなか有効な手筋ではないかと書いてきましたが、「Special持ち種牡馬×ダイナカール牝系繁殖」の組み合わせをTARGETで抽出してみると

ルーラーシップ
アイムユアーズ
アドマイヤセプター
サムソンズプライド
ピアチェヴォーレ
ウイングビート
ナイトアットオペラ
ファントムライト
フェニーチェ
レイヴ
フェザーレイ
シルヴァーノ
トーセンアルニカ
グルーヴィクイーン
カールファターレ
パブリックアフェア
---- ここまで勝ち馬 ----
バンコジーロ
ホープマイスター
レネットグルーヴ
グルトップ
スプンキーウーマン
エトワールブラン
マッシュレイヤー
セシルブルース
ダノンフォルテ

25頭出走で16頭勝ち上がり、オープン馬が4頭ですから、それなりの成果は出ていると言っていいでしょう

アイムユアーズほどSpecialではないが、意欲的な配合のサムソンズプライド
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/d5d25299d9272c373a4453d84575933c

「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週&先々週分から4頭更新

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先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週&先々週分から4頭更新しました〜

先週は「ディープインパクト好配合リスト」で推奨したバルトロメオと、「パーフェクト種牡馬辞典」で推奨したイヴピアジェ(父ダンスインザダーク)が勝ち上がりましたが、どちらも父よりは母のキャラが色濃く、それもさもありなんで母は強力な相似配合で自己主張が強いタイプです

POGの人気者アドマイヤキンカクもようやく勝ち上がりましたが、ディープインパクト×エアグルーヴ牝系の組み合わせにはグルヴェイグ、ラストグルーヴ、ハッピーモーメント、サトノユリアがいて、やっぱり父と牝系のしなやかさで走るので、筋肉つくのが遅めというか若いうちは緩さがあるというか、ようするに完成遅めになる傾向は多分にあるでしょうね〜

あと「アイムユアーズほどSpecialではないが…」の追伸としては、アイムユアーズと3/4同血のフェニーチェ(ファルブラヴ×エルフィンフェザー)が日曜新潟の芝マイルで勝ってました

今日はこれから、血統オタク鍼灸師さんと地元飲みしてきます(・∀・)

血統オタク鍼灸師さんと名店「近ちゃん」へ

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昨夜は血統オタク鍼灸師さんと、阪急東向日近く「近ちゃん」で地元飲み

最初の刺し盛りでもうやられましたが、向日市のふつーの住宅街のなかにひっそり佇む名店でした



泣く子も黙るはも落とし



酢味噌あえの盛り 黙った子がまた泣き出す美味さ



満願寺(唐辛子)がびっくりするほど甘い



まぐろ中落ちのタタキは酒のアテにピッタリ



ウニは札幌でも厳選しないと食えないレベル



鍼灸師さんが号泣しながら食ってた赤貝

カウンター4席に座敷2つ、ご主人と奥さんの二人できりもりされていて、ちょっとお話したら息子さんが日高町で馬具屋をやっておられるそうで

実家からチャリで5分、帰省したときはぜひまた行きたいですが、次回は「鶴橋ホルモン道中」で合意(・∀・)

昨日は鍼灸師さんにフルコースでガッツリほぐしてもらって、夜は美味いもん食ってリフレッシュ完了、これからダービーを煮詰めます〜

配合に素直な前チャンピオンサイアー(3)〜東京G1で好走したキンカメ産駒は、みなナスキロのクロスだった

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キングカメハメハの産駒の芝G1成績は[9.6.14.83]で、うち直線の長い東京と京都外と阪神外では[5.3.8.53]

この馬券に絡んだ16走の内訳は

アパパネ…JF?、桜?、オークス?、ヴィクトリア?、エリ女??
エーシンリターンズ…桜?
コスモセンサー…安田?
フィフスペトル…マイルCS?
ベルシャザール…ダービー?
ルーラーシップ…秋天?、JC?、
レディアルバローザ…ヴィクトリア?
ローズキングダム…ダービー?、菊?、JC?

この8頭のうち(Hornbeam≒パロクサイド6×4・4を持つ)ルーラーシップ以外の7頭は、Sir Gaylord≒Secretariat、Mill Reef、Riverman、Bold Bidderと、母系に必ずナスキロ血脈を持っています

配合に素直な種牡馬キングカメハメハが東京や外回りのG1で勝ち負けする産駒を出すには、ラストタイクーンのナスキロ柔さをある程度ONにしておく必要がある…ということが、この結果からはいえるのではないかと

ハッピートレイルズが「HyperionとFair Trial」の粘り強さ、ForliのLady Juror的な実直で前向きな気性、そしてBold Ruler的な俊敏で機動力ある忍者スピード、これらを伝えるということは何度も書いてきましたが、シンコウラブリイも安田やマイルCSでは正攻法の好位抜け出しで惜敗続きで、しかし小回り1800mならばヤマニンゼファーやダイタクヘリオスよりも強かったと今でも断言できます

コディーノはキンカメ産駒でもナスキロのクロスを持たずSpecial≒ポッセ5×3の前向きさ俊敏さで走っていて、もう最初からシンコウラブリイの姿を重ね合わせたくなるほどこの牝系の美点が表現されていて、だから小回り1800mがベストだと書いてきました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104236/

配合に素直なキングカメハメハのデータ、コディーノの持つSpecial≒ポッセ5×3、そしてシンコウラブリイとコディーノの前向きな気性と抜群の機動力加速力、私の頭のなかではこれらはきれいに連鎖しています

「ウィリアムスには、正攻法で乗ってくれとだけ言う」と藤澤師

私はそこに、岡部さんを背にしびれる手応えで直線抜け出すシンコウラブリイの姿を重ね合わせながら、ダービーの印を打つのです

配合に素直な前チャンピオンサイアー(2)〜Storm CatにBold Rulerとナスキロをトッピングした短距離王
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f3cd8440fcecdf4fe6bab658a7d3be2b
配合に素直な前チャンピオンサイアー
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/98c86608c0c4ad966cda01fd748afe58

さてダービーの「血統クリニック」も書き上げて

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昨夜録画していた「岡田繁幸のRun for the Classics」と「今日の調教」をみながら、ダービーの「血統クリニック」を書き上げたところです

ダービー前になると書店やコンビニに2歳馬の立ち姿をズラリと掲載した書物が陳列し、有力な一口馬主クラブの募集時期になるとパンフレットやDVDを見ながら会員同士で口角泡を飛ばして馬体診断する、そんな競馬文化って間違いなく日本だけでしょう

岡田繁幸さんといえば“総帥”の愛称で親しまれ、良くも悪くもファンの酒のツマミにされているお人でもありますが(^ ^;)、でもそういう日本独特の競馬文化の担い手の一人というか、最重要人物が岡田さんであることも、競馬ファンのほとんどが認めるところでしょう

我々ぐらいの世代が血統を語るとき、その言語は大なり小なり“山野浩一節”の影響を受けているように、今POGや一口で相馬を語っている人もほとんどが岡田語の影響下にあると言っていいだろうし、その相馬眼で成功をおさめたのはもちろん、それを文化としてファンに還元している、というところを私は何よりも尊敬しています

発言するということは失言にもつながるだろうし揚げ足もとられるだろうけれど、でもやっぱりトップクラスの馬主や生産者や調教師や騎手なんかは、たとえばその人が亡くなってから読みごたえのある物語や語録が出るとか、日曜の夜に競馬ファンが集う居酒屋で酒のツマミにされるとか、そういうところでも競馬文化への還元をすべきやないかと私は思いますよ

追い切りをみて感じたことは、エピファネイアは坂路を走るとより後駆の非力さが際立つというか、Kris S.≒Habitatの弱点のほうが際立つというか、やっぱりこの馬はどちらかというと前輪駆動なんやなあ…と思ってみてました

ヴィルシーナよりも前に、東京G1をズバッと決めたHaloクロス馬

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実家にはジーンズとハーパンしか持ってこなかったので、ダービーと安田をジャケット姿で観に行くズボムがないことに気づき、ユニクロ創業祭でドライパンツなるものを1990円で入手

ちなみに私のプロポーションはユニクロのMサイズが感動的にジャストフィットで、カットソーもパンツもこれ私をモデルにつくったんじゃないのと思うぐらい長さも幅もピッタリで、ほんとに日本のオッサン体型のド真ん中なんやと思います(^ ^;)

ドライパンツを片手にレジに並んでたらメールが入って、「いいともに福永さん出てるよー」「あー録画忘れてた、何言ってたか後で教えて」

それから「新福菜館」でおなじみの真っ黒な醤油ラーメンを食らってたらまたメールがきて、「体脂肪20%だってー」(情報それだけかい)



下記エントリで、「Haloクロス馬で、良の東京G1をズバッと決めたのはNHKマイルのダノンシャンティぐらい」と書いたら、Halo3×4・5のヴィルシーナがヴィクトリアマイルをアッサリ勝ってしまったわけですが(^ ^;)、ま〜でもあの勝ち方は、Haloのクロス馬がHaloらしく東京のG1を勝ちきるにはもうこれしかない、という展開ペース位置取りすべて揃った勝利で、それだけ条件が揃ってもあの辛勝というあたりが、やっぱりヴィルシーナって良くも悪くもHalo的な馬なんだね〜という、私なんかはそういう印象もあります

一方、Halo3×3のダノンシャンティがなぜ良の東京G1をズバッと決められたのかを改めて考えてみると、それはやっぱりMillicent≒Mill Reef4×5のナスキロ柔い斬れを受け継いでいたからでしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007105709/

私がロゴタイプを「ナスキロ柔いジェニュイン」と書いてきたのは、ジェニュインと比較すると父のMill Reef5×3と母のSecretariatもONになっているよということを断っておきたかったからで、それはこの馬に東京の大レースを勝たれるかもしれないという頭が少しあってそのための細い逃げ道をつくっておいたともいえるし、実際ジェニュインよりは細身で脚が長くしなやかな体質で、東京の長い直線をHalo的Bold Ruler的にフワッと加速して抜け出したあと、ナスキロ柔くしなって惰性で踏ん張る姿も容易に想像できるのです

月曜のボツデータ〜Haloクロス馬の芝オープン成績
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/3f70cf03098ac54f6367958d9f800f3d


競馬道OnLine G1スペシャル予想〜日本ダービー

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3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典2013-2014』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当された競馬道OnLine様のサイトにて、栗山求と望田潤がG1予想を行います

今週のダービーは望田潤の担当で、有力馬3頭の血統分析と直前予想を行います

有力馬分析は、人気を集めそうなエピファネイア、キズナ、ロゴタイプの3頭を取り上げています(実際の予想がこの順番どおりの評価……とは限りませんので念のため)

有力馬分析は無料公開、直前の予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください
http://www.keibado.ne.jp/sp2013/

土曜のボツ予想〜やっぱりHabitatは前輪駆動やん

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ボツ予想アップのためにログインしたら、昨日のブログ訪問者が通常の倍以上、gooブログ全体で15位という数字に驚いて閲覧元URLをみると、yahooのトピックスのところのコディーノの記事にリンクされてたんですね〜、なるほどです

今週の血統屋メールマガジン「思い出のこの血統」はミスターシービーでしたが、

「母の父トピオは単勝83倍で凱旋門賞を勝ちました。いまなおマグレ勝ちという評価は変わっていません。要するにムラ駆けタイプで、ハマったときにはとことん強く、ハマらなければどこにもない、という馬だったということです。トピオの父ファイントップはディクタスの2代父で、この系統は気性の激しさで知られています。最後方に控え、溜めた力を直線で爆発させる、というレーススタイルは、トピオから受け継いだ気性的な難しさを活かす最良の乗り方だったのでしょう」

ふむ、ディクタスやサンシーの激気性は母方のWild Riskだけでなく、Fine Top譲りでもあったかと

ミスターシービーの激気性も産駒の代では薄れ、種牡馬としてはHyperion4・5×6・6のスタミナや持続力を専ら伝えたので産駒はズブい中距離馬が多く、6頭立ての目黒記念で3頭がシービー産駒、3頭でカリブソング包囲網をしいて1,2,4着…なんてこともありましたが、これもサッカーボーイがステイヤー種牡馬として成功したのと重なるところがありますな〜

ダービーの確定予想は「血統クリニック」で書いた順番と大差ない印になると思いますが、直前になって一頭だけ評価を上げてみたくなったのがマイネルホウオウで、総帥も仰ってましたがNHKマイルの映像をもう一度みてもピュアマイラーの走りや加速にはみえないし、ここへきて体質や走りがどんどんしなやかになってきているようにも思えて、こういうフレンチデピュティは何とも気持ち悪いというか、ま〜終わってみればピンクカメオだったという可能性も大いにありますが(^ ^;)、とにかく絶好調で馬が変わってきているだけに、あまり春先のイメージを引きずらないほうがいいのではないかと

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御池は◎ビットスターダム
伯母のカネツテンビーはハバット〜Habitatの柔らかさと非力さのある平坦向きのスプリンターで、ローカル芝1200mで何度か穴をとらせてもらった思い出がありますが、この馬の走りをみるとなるほどカネツテンビーの甥じゃのお〜というHabitat的前輪駆動
昇級してからは???ですが急坂の前2走を無視すれば、3走前はマヤノリュウジンとクビ差でナムラハヤテやここでも人気の○アグネスハビットに先着ですから、鼻ふくらませて◎が打てる内容

朱雀は◎オメガホームラン
現級で同舞台の長岡京は休み明けで直線不利もあり、それで骨っぽいメンツ相手に4着はここでも十分威張れる内容
ルルーシュの弟で、母からナスキロを重ねて自身はHalo≒Drone3×5というダイワメジャーのお手本配合で、オープン張って不思議ないバックボーンもあります
○ワイズリーも京都外1400mはベストですが、前売りをみると期待値が違いすぎるので…

今日はこんなもんかな〜、日曜は昼から府中入りするので、そっちの予習に余念がない望田です(^ ^;)

土曜のレース回顧〜フジキセキ×フレンチデピュティは高打率で芝ダ兼用だが…(2)

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京都10R 白百合S
◎13.ノボリディアーナ
○1.タガノミューチャン
▲6.ディアマイベイビー
△4.バッドボーイ
△12.ピュアソルジャー
◎は父がフレンチデピュティで母はフジキセキの全妹だから、カネヒキリ、ミラクルレジェンド、メイケイベガスターなどが出た「フジキセキ×デピュティミニスター」の黄金配合を逆さまにした配合形。デビュー戦でみせた斬れ味はなかなかのもので、だからファンタジーSやつわぶき賞でも◎で狙ったのだが、ファンタジーS取り消しの影響が尾を引いてスランプに陥っていたようで、一息入れた前走で立ち直ってみせた。ナスキロ柔い走りでもともと外回り向きと評していた馬だし、前走の内容ならば1800mも守備範囲で、オープン特別とはいえマウントシャスタ級は不在のここなら◎で狙っていける。

東京9R 葉山特別
◎5.ヴァリアシオン
○4.ローズノーブル
▲12.ゼンノルジェロ
△8.メイショウヤタロウ
△14.サクラヴィクトリー
×2.ローレルブレット
×3.ウインクリアビュー
注13.ドラゴンライズ
◎はハーツクライ×ヌレイエフで母系の奥にもハイインロー的スタミナが強く、3走前のように前受けしてナンボのタイプだろう。ヤタロウとはいつも僅差で勝ったり負けたりだし、ウィリアムスが強気に出していけば持ち味は出し切れる。○は小柄な牝馬で鉄砲はきくし、ディープ×カーリアン×フランス牝系だから“女ダノンシャーク”というイメージの血統で東京マイルはベスト。

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下記エントリ「フジキセキ×フレンチデピュティは高打率で芝ダ兼用だが…」で書いたように、「フジキセキ×Deputy Minister」の黄金配合はIn RealityとDeputy MinisterのパワーをONにするのでカネヒキリやミラクルレジェンドのような砂のチャンピオンが出たわけですが、これがフレンチデピュティ経由だとボルキロのクロもできるので、芝向きの柔らかさしなやかさもONになりやすく、だから勝ち上がり率が高くて芝ダ兼用でつぶしもきくんですがダートの大物はまだ出ていない…と

小倉2歳のデグラーティアはフジキセキ×デヒアで、デヒアの母父はボルキロのSecretariat、母母父がCaerleonでここにもナスキロラトロ

朱雀Sに出ていたゴーハンティングはフジキセキ×Deputy Ministerですが、母母のところにSir GaylordとBold Rulerが入るのでこれも芝マイラーに出ています

逆にいうとカネヒキリもミラクルレジェンドもナスキロ〜ボルキロのクロスは持ってないわけで、「フジキセキ×Deputy Minister」はそのあたりも頭に置いて血統表をみてみると、馬券でもPOGでもうまいこと適性判断ができるんじゃないかと

ノボリディアーナはファンタジーでも◎を用意していたぐらいで(馬券総合の印は◎ノボリディアーナ○サウンドリアーナ▲ローブティサージュ☆プリンセスジャック)、立ち直ればこのメンバーでも素質上位でしょう

ヴァリアシオンは好位のインで手応えはあったんですが、直線はバテた馬2頭の間を割ろうとして進路ナッシングで追えないまま後退、見る見る望田の顔がシワクチャに…(^ ^;)でもこの上がりでは開いていても出番はなかったかな

ゼンノルジェロは走るボリクリ産駒の典型的パターン=ようするに母親似で、パッケージの成分表示を見ると「70%ぐらいはフサイチエアデールでできてます」と書いてありますから、この距離短縮は面白いなあ…という▲は打ったんですが後の祭りですな

東京Cコースは時計も上がりも出ていますが、わりと内外公平でどこからでもこれる馬場じゃないか…というのが土曜の競馬をみての感想
ダービーの予想はさっき入稿しましたが、単勝と3連複4点、あと当日3連単かなんかを少々…という買い方になりそうです

土曜のレース回顧〜フジキセキ×フレンチデピュティは高打率で芝ダ兼用だが…
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/4ee13160eea5072028e23d8f354dc4b2

日曜のボツ予想〜コディーノ的ニアリークロスで内回りを俊敏に捲る

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シンボリルドルフCは◎アーデント
ディープにCaroとMill Reefとフランス血脈が入って体質も柔らかく、弥生賞や京成杯で好走していたときから東京1800mベストではないかと書いてきた馬
除外で乗り込めたようだし、ベスト条件でいきなり狙ってみたいです
○セコンドピアットはCozzeneの柔らかさで走るので今の充実ぶりで東京ならどんだけ斬れるねんという期待が高まるし、▲エキストラエンドも長いところよりはこれぐらいの距離のほうがピリッとした脚を使えそうなイメージ

復刻ダービースタリオンズは◎ラブラドライト
アロンダイトの甥で、キンカメ×サンデーで母母にRivermanとPrince Taj、Ribotもクロスするのでやや力馬っぽいところもあるんですが、長手で細身の体型で、小倉だとリンカーン産駒のアドマイヤネアルコがスイスイ加速する4角で追っつけ追っつけでも離され気味で、直線半ばからエンジンがかかって最後は詰めている…という伸び方がいかにも東京向きの感

ディープインパクトCは◎クリーンエコロジー
前走も◎でしたが出遅れて内々で動けず競馬になってないので度外視、ちょっと乗り難しい馬ですが川須がフワッと出していけば、ここはフルゲートのわりには前が楽そうな組み合わせ

トキノミノルCは◎ベルニーニ
前々走の小倉2000m戦、開幕週の上がり11.8-11.5-11.7を抜群の反応で抜け出した内容がよくて、ジャンポケ産駒にしては俊敏な機動力を誇る馬
あの機動力は母母がシンコウラブリイ全妹でそこにNureyevでSpecial≒ポッセ4×4、そうコディーノ的配合パターンだからで、脚捌きや加速の仕方なんかも似ていて内回り2000mのスローはピッタリでしょう

さて、これから支度して東京競馬場へ向かいます〜(ダービーの回顧等は月曜になります)

第80回日本ダービー回顧〜万雷の拍手、絵になりすぎる千両役者

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東京10R 日本ダービー
◎9.エピファネイア
○8.ロゴタイプ
△1.キズナ
×12.サムソンズプライド
×13.マイネルホウオウ
注5.メイケイペガスター
シンボリクリスエスにナスキロ柔い中距離血脈をもってくると、アリゼオやアプレザンレーヴなど東京向きの斬れのある中距離馬が出るが、エピファネイアも母シーザリオの影響が強い中距離馬で、クリスエス≒ハビタットのニアリークロスの影響で体質は母より柔らかいほどで、デビュー戦の京都外回りでの追い出してのストライドの伸びやかさには惚れ惚れさせられた。中山内回りでの加速ではロゴタイプに譲るが、それでも皐月賞は前に出られてからはゴールまで同じ脚で伸び続けていたから、東京の直線525.9mでの加速勝負ならば逆転十分とみたい。ヒモ穴で拾ってみたいのが、藤田で折り合ったときのメイケイ、スタミナだけなら五分のサムソンズ、そして充実一途で春先とは馬が違うマイネルの3頭。

東京12R 目黒記念
◎4.ムスカテール
○12.クリールカイザー
▲8.アドマイヤラクティ
△16.ルルーシュ
×7.ノーステア
注2.コスモロビン
◎はトップガン産駒としては最高の配合だと書いてきたが、上がりの競馬になったアル共でよく追い上げて2着、得意の左回りでネコパンチが緩めず行ってくれれば、ルルーシュは本質的には2000mぐらいの馬だと思うから逆転十分だろう。○は母父サッカーボーイで堅実でジリ脚でとにかくバテたことは一度もない。血統・戦績・脚質がマイネルキッツとかぶる馬で、これも2500mのスタミナ勝負ならばカフナ逆転十分とみた。このアル共&メトロポリタン下剋上馬券でオーラスは勝負。

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8時53分ののぞみ2号に飛び乗って、府中本町のホームに降り立ったのが正午すぎ、エスカレーターも改札口も人が溢れかえって行列が前に進まずすし詰め状態、やっとこ競馬場に着いたと思ったらメールも電話も全然つながらず、そうや昔は、東京のG1はいつもこんな感じやったなあ…と

ダービーのファンファーレが鳴って大声援が湧き上がると、ゲートイン完了までの間ちょっと息苦しくなるのは競馬を始めたころからずっと同じで、もう二十数年競馬を見てきて他のG1ではそんなことはすっかりなくなりましたが、やっぱりダービーは別格なのだと毎年思う瞬間で、この息苦しさを味わうために、競馬にハマりはじめた大学生の頃に戻ったような気分を味わうために、毎年ここにいるのだと思う瞬間でもあります

「ハミをしっかり噛んだ状態で、我慢させる調教をやってきた」と助手の方が語っていた、それを具現したような絶妙の返し馬だったエピファネイアですが、レースでは内に入れて馬を前に置いても力んでしまったし、途中躓いて鞍上がバランスを失いかけるシーンも

しかし怪我の功名というかそこからは折り合いがつき、直線ではナスキロ柔い動きでしなやかに加速、これやこれ、東京の直線で、このストライドが見たかったんや!という躍動でロゴタイプに襲いかかったときには、「きたあああ!しなれえええっ!そっからしなるんやあああっ!」と47歳のオッサン血統屋は絶叫してました

本人も認めるように満点の騎乗とはいかなかったけれど、福永祐一悲願のダービー制覇かと思われたそのとき、ここしかないというタイミングで外に持ち出してここしかないというタイミングでズバッと差し切ってみせたのは、どうみても強い皐月賞1,2着馬を差し置いて1人気に祭り上げられた、どうみても馬名と鞍上と派手な追い込みで過剰人気に祭り上げられたキズナと武豊

キズナがゴール寸前で差し切った瞬間、オッサン血統屋の頭の中は真っ白、そうやこれもおんなじや、昔はいつもこうやった、東京のG1では、俺の本命馬をユタカがきっちり差し切って、ゴールの瞬間、頭の中はいつも真っ白やった…

馬券を獲った人も外した人も、キズナとユタカを応援した人もしなかった人も、あの空間にいた人たち全員が素晴らしいレースとその勝者に惜しみない拍手を送り、止むことのない拍手と歓声に迎えられながらウイニングランを済ませると、検量室に向かう地下道に入るところで、馬は立ち止まって悠然と大観衆を見やり、騎手はおなじみのガッツポーズ

90年代のブームの頂点の、あの興奮と感動と熱気がそこにはありました

馬も騎手もまさに千両役者、言葉を失うほどかっこよかったです

素晴らしいレースを、素晴らしいダービーをありがとう

キズナの配合については、改めて書きたいとも思いますが、とりあえず下記エントリを参照ください
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010105827/

Alzao≒Storm Catのナスキロ的斬れと、Burghclere≒Fijiのハイインロー的持続力で追い込む中距離馬ですが、くりがしらさんが指摘した「ディープ×Storm Cat×War Relic」の黄金配合でもあり(Damascusの父Sword Dancerの3代母Speed BoatがWar Relicの全妹)、ここからパワーも補強して柔らかくなりすぎてないのが3歳春に頂点を極めることができた一因といえるだろうし、今春旋風を巻き起こしたディープ×Storm Catは、アユサン(In Reality)もヒラボクディープ(Caro)も母母のところにWar Relicを引いています

Alzaoをニアリークロスすると、柔らかく斬れるのはたしかなのですが
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/86aab31b1feb5e693d8d7e9f465cdc5f
ディープ×Storm Cat×War Relic(War Admiral)こそが黄金配合なのか
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/5685500129fc5192f9ba953398375c76

血統クリニック〜日本ダービー

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「競馬総合チャンネル」では「血統クリニック」と題して、メインレースの出走予定馬の血統解説をしています(毎週木曜更新)
ダービーはこんな感じです

◆東京ならば逆転十分
 シンボリクリスエスの活躍産駒は主に母方のキャラがオンになっているケースが多く、サクセスブロッケンは母父Deputy Ministerだしアルフレードやサンカルロは母方がマイラーだ。だからナスキロ柔い中距離血脈をもってくるとアリゼオやアプレザンレーヴなど斬れ味のある中距離馬に出る。エピファネイアも母シーザリオの影響が強い中距離馬で、Kris S.≒Habitatのニアリークロスの影響で体質は母より柔らかいほどで、デビュー戦の京都外回りでの直線でのストライドの伸びやかさには惚れ惚れさせられた。この馬は内回りより外回りがいいし、急坂より平坦がいい。中山内回りでの加速ではロゴタイプに譲るが、それでも皐月賞は抜かれてからは同じ脚で伸び続けていた。東京の直線525.9mでの加速勝負ならば逆転十分とみる。

◆東京でも間違いなく勝ち負け
 ロゴタイプの父ローエングリンは一本気な気性でマイル近辺を活躍の場としたが、Singspiel×カーリング(仏オークス)という堂々たる中距離血統で、産駒も現状は1800mの成績が最も良い。母母スターバレリーナは芝2000mのローズS勝ちでBold Ruler3×4、そして自身はHalo4×3だから機動力抜群の配合で、デムーロ兄弟が中山でフワッと捲る脚質に出たのは順当。ベストは2000mだろうがダービーは2000mベストの馬が勝ちやすいレースだし、ナスキロ柔い体質なので東京の追い比べでもしなってひと踏ん張りきくタイプだし、ここも間違いなく勝ち負けになる。

◆持続力勝負なら追い込める
 キズナはファレノプシスの半弟でナリタブライアンやビワハヤヒデのイトコ。ディープ×Storm Catだからアユサンやヒラボクディープと同じ配合で、ナスキロ柔さとBurghclere≒Fijiの持続力で追い込んでいる。加速に時間がかかるので東京向きなのは間違いないが、エピファネイアとロゴタイプを相手にするとなると、緩みのない流れになって上がりがかかる決着になってほしいところか。

 持続戦になったときのヒモ穴となるとスタミナのある馬で、メイショウサムソン×エルコンドルパサーでSadler's Wells≒Nureyev3×4・5のサムソンズプライドを推す。$

 メイケイペガスターはフジキセキ×Deputy Ministerの黄金配合で、「サンデー×ミスプロ×Buckpasser」の黄金配合形でもある。母方の力馬っぽさもある馬だが、ゼンノロブロイのような柔らかさも感じるので、わりとオールラウンドな中距離馬だろう。藤田で折り合えば能力は上位のものがある。

 レッドレイヴンの母Wonder Againはグラスワンダーの全妹でダイアナH(米G1・芝9F)勝ち馬。そこにミスプロ系Smart Strikeが配されて東京向きの斬れ味も兼備した中距離馬だ。青葉賞が不甲斐ない負け方だったが、能力は高いので、叩いての良化があって気楽に追い込めば馬券に絡む可能性も。

 キンカメ産駒で東京の大レースを勝ち負けする馬はほぼ例外なくナスキロ血脈のクロスを持っているが、コディーノはナスキロのクロスを持たずSpecial≒ポッセ5×3により牝系特有の前向きさ俊敏さで走っていて、だから伯母のシンコウラブリイのイメージで小回り1800mがベストではないかと書いてきた。東京でウィリアムスの先行で押し切れるほどのスタミナや地力があるかどうか。

 マイネルホウオウは血統や体型から1800mぐらいがベストだと思っているが、さすがに2400mとなると多少の割引は必要だろう。

 ヒラボクディープはキズナと同じディープ×Storm Catだが、母母のところにパワーの血が希薄なので柔らかさだけで走っている感じで、現状は少しパンチ力不足か。

「2012〜2013 望田潤の2歳(3歳)勝ち馬評価」は先週分をもちまして終了です

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ちょいと浅草近辺に用事があったので、うな丼食って帰ってきました〜
これから仕事をいくつか片づけようかと…

昨年6月から一年間にわたり提供してまいりました「2012〜2013クラシックロード 望田潤の2歳(3歳)勝ち馬評価」はいちおう先週分をもちまして終了とさせていただきます、購読いただいた皆様には心より御礼申し上げます

今週からは開催も替って2歳新馬戦がスタート、同時に「2013〜2014クラシックロード 望田潤の2歳(3歳)勝ち馬評価」もスタートしますが、ここ2週ほどは香港遠征なんかも重なりやや多忙なので、申し訳ないですが2〜3週遅れでのスタートになると思います
詳細が決まりましたら、また当ブログでも案内させていただきます


安田記念でも暗躍しまくる「Storm Cat絡みのEight Thirty≒War Relic≒Good Example」

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「ディープ×Storm Cat×War Relic」の黄金配合や、「ゴルアA級産駒の“最後のひと手間”Anchors Ahead=War Relic≒Eight Thirty」を頭に置いて、Storm Catを引く大物の血統表を改めてチェックしてみると

ロードカナロア…母は名繁殖レディブラッサムで、その父はStorm Cat、母母父はIn Reality

ファレノプシス…キズナの半姉で、母キャットクイルはStorm Cat×Damascus、Damascusの父経由でWar Relic全妹の血が入り、ファレノプシスはそこに父ブライアンズタイムを通じてもう一本Eight Thirtyが入る

カレンブラックヒル…母チャールストンハーバーはGrindstone×Storm CatでDrone≒Terlingua3×3だが、Grindstoneの父Unbridledの母母父はIn Reality(ちなみにエーシントップもStorm Cat×Unbridledの組み合わせ)

サンライズバッカス…父はStorm Cat直仔ヘネシーで、母父リアルシャダイの母父はIn Reality

ショウナンマイティ…母ラグジャリーはStorm CatとAffiemedだからアユサンの母と同じ組み合わせで、これはEight Thirty≒Good Exampleのニアリークロス

Giant's Causeway…父Storm Cat、母系の奥にIntent

メイショウボーラーとレッドスパーダを出した「タイキシャトル×Storm Cat」は、Caerleon≒Storm Catのニアリークロスが大きな根拠といえるが、タイキシャトルの母系にRelicの孫Roan Rocketが入るのも見逃せない

このように、ほぼ例外なく、Eight Thirty≒War Relic≒Good Exampleが暗躍していることが実感できます

ディープ×Storm Cat×War Relic(War Admiral)こそが黄金配合なのか
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/5685500129fc5192f9ba953398375c76

安田記念とBold Rulerといえば、望田が着地に失敗した2010年が思い出されますが

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品川のクイーンズ伊勢丹で「ヨハン」のチーズケーキを買ってきました〜濃厚系ですが美味



ディープにナスキロ柔さばかりをもってくると細身でしなやかに斬れるが非力で緩慢で完成が遅くなる…というのが望田説ですが、ジョワドヴィーヴルはデビュー2戦目で阪神JFを勝ったときが418キロ、跨っていた祐一が「こんな体の使い方をする馬はちょっといない」と驚くほどのしなやかさ柔らかさだけで、グニャグニャで未完成なままでG1を差し切ってしまったという稀有な例でした

それだけにこれから馬体に幅が出て筋力を増して、どういう成長曲線を描いていくのだろうという楽しみがあったし、そしてもちろん母としての期待も大きかっただけに、本当に残念としか言いようがありません…合掌

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今年の安田記念はエーシントップ(Bold Ruler5×5)、サダムパテック(Bold Ruler6×8)、ショウナンマイティ(Bold Ruler6×5)、そしてロードカナロア(母Secretariat=Syrian Sea3×4)と、人気どころにBold Ruler血脈のクロスを持つ馬が多いので、酒のツマミにこんなデータでもいかが

過去5年の安田記念におけるBold Rulerクロス馬の成績

12年サダムパテック(Bold Ruler6×8)1人気9着
11年リディル(Bold Ruler5×6)12人気7着
11年エーシンフォワード(Bold Ruler5×5)10人気12着
11年サンカルロ(Bold Ruler7×6)11人気13着
10年キャプテントゥーレ(ロイヤルスキー3×4)3人気7着
10年エーシンフォワード(Bold Ruler5×5)9人気10着
10年サンカルロ(Bold Ruler7×6)14人気13着
10年リーチザクラウン(母Bold Ruler4×4)14人気17着
09年ディープスカイ(Bold Ruler5×5・5)2人気2着
09年スズカコーズウェイ(Bold Ruler5×5・6)7人気12着
08年ピンクカメオ(Bold Ruler4×4)16人気15着
08年ニシノマナムスメ(Bold Ruler5×5)12人気16着

12年サダムパテックと09年スズカコーズウェイは、前哨戦の京王杯SCを勝っての参戦

ディープスカイはBold Ruler的スピードというよりはNasrullah的斬れ味の塊だと私は書いてきましたが、ま〜あんまりあれこれ語らず、あとは皆様の判断にお任せしましょう

着地場所
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/5c2209f150b9aeebb9b48374b0746cec

最強マイラー像

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毎年マイルG1の予想をするときに気づかされるのは、私の頭のなかにある“最強マイラー像”はアグネスデジタルやタイキシャトルやエアジハードのままで、もう10年以上も更新されていない…ということ

それはなぜなのかというと、ダイワメジャーもデュランダルもハットトリックもいたけれど、1600mなら馬場コース展開不問でどこからでもうなりをあげて抜け出してくるような頑強マイル王を出すには、サンデーサイレンスの血は少し柔らかすぎる…ということに尽きるのではないかと

グランプリボスはサンデーにテスコボーイとナスキロをもってきて、サダムパテックはサンデーにミスプロとナスキロをもってきて、東京や京都の高速馬場でしなやかに斬れるのですが、そのしなやかさがちょっとタフな馬場になるととたんに非力さとして露呈されるあたりが私としては物足りなくて、だから最近は安田やマイルCSの◎を決めるべく頭をひねっても、「あれも買えない、これも買いたくない…」という消去法的思考にばかり陥ってしまい、いつも着地点に困ってしまうのです

アグネスデジタルやタイキシャトルみたいなマイラーがいたら楽やのになあ…というのはないものねだりなのでしょうが、でもたとえば宝塚や秋天を予想するときは「あれも買いたい、これも狙ってみたい…」と逆の意味で毎年迷わされるので、オッサン血統屋の懐古主義というだけでもないでしょう

やっぱりサンデーの血が拡散するとともに、マイルの層は薄くなり、中距離の層は厚くなっているのだという実感はありますね〜

アイムユアーズほどSpecialではないが…にトランスワープを追記

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(下記エントリに5/30追記)
トランスワープはサンデーサイレンスは持たないですが、父ファルブラヴの父がFairy Kingで母父リアルシャダイがHail to Reason系、そして母母がダイナカールと3/4同血なので、Fairy King≒ボンヌシャンス2×1というか、やってることはアイムユアーズやルーラーシップやサムソンズプライドなどと同じで、こうしてみると最近のパロクサイド牝系のオープン馬は父がNureyev≒Sadler's Wells=Fairy King持ちというケースがほとんどですな〜

アイムユアーズほどSpecialではないが、意欲的な配合のサムソンズプライド=トーセンアルニカ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/2eb899ab0998ccbc5533ea32c4423619

競馬道OnLine G1スペシャル予想〜安田記念

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3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典2013-2014』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当された競馬道OnLine様のサイトにて、栗山求と望田潤がG1予想を行います

今週の安田記念は栗山求の担当で、有力馬3頭の血統分析と直前予想を行います

無料公開の有力馬分析は、馬券の鍵となりそうなロードカナロア、グランプリボス、ヘレンスピリットを取り上げました(実際の予想がこの順番どおりの評価……とは限りませんので念のため)

有力馬分析は無料公開、直前の予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください
http://www.keibado.ne.jp/sp2013/

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