中京11R 関ケ原S
◎10.メイショウナルト
○16.マイネオーチャード
◎は2連勝の内容が秀逸で、去勢して馬が変わったかのようだが、そもそもハーツクライ産駒というのは仕上がり自体はソコソコ早いので2歳の早い時期にポンと勝つ馬も多いが、そこから3歳時はちょっと伸び悩み、しかし古馬になってジワジワと力をつけてきて距離延びて再浮上してくる…というのが男馬の典型的な出世パターンといえる。アドマイヤラクティは4歳時[3.2.2.0]、ギュスターヴクライは[2.1.1.2]((着外はG1春天と故障発症のアル共))、カレンミロティックは[2.1.3.0]、サクセスパシュートは[2.4.0.1]、古馬になって連続好走したハーツクライには乗っかりつづけるのが吉だろう。先行タイプがわりと揃ったので、相手には○の持続力ある差しをとりたい。サンデー系×ミスプロ系の配合らしい枝葉の長い体型で、ベストパフォーマンスは重のエリ女4着、2〜4勝目はいずれも直線長いコースで上がりのかかる決着、最近はスローや小回りで少し苦労しているが、ここは能力全開の条件が揃った。
函館10R 大森浜特別
◎5.ネヴァーハーツ
○4.アルティスト
▲2.ピタゴラスコンマ
△9.サトノレオパード
△10.ブリリアントダンス
×6.メイショウテッサイ
×7.コスモユウチャン
注11.アグネスローザ
確たる逃げ馬不在で◎の前残りを狙ってみたい。洋芝の鬼エリモハリアー(函館記念3連覇)と同じデプグリーフの牝系にヌレイエフとトニービンとリヴァーマンが入り、血脈構成は洋芝中距離向き。函館芝Aコースもインベタというよりは3〜4列目の捲りも決まるようにはなってきたが、日曜のかもめ島をみても道中スローに落とせれば前有利イン有利には違いない。
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今日は他にあんまりピンとくるレースもなかったので勝負は関ケ原の◎○ワイドと決めてたんですが、しかしジェントルマンの祐一も1人気のくせに後出しみたいな3着拾いやがって…な〜んて乗り役に当たっても仕方ないですね、失礼しました(^ ^;)
函館記念はこれからコメント書き上げますが、今日もエディンやアルティストがくるんですからやっぱり函館は函館で、かたやトニービンにNureyevにCaerleonにRiverman、かたやデインヒルにノーザンテーストにMiswakiですから
土曜のレース回顧〜やっぱり函館(旧名)
日曜のボツ予想〜1200mでは踊らない
バーデンは難解で、ノリの進言で1200mを使ってきた▲レオアクティブもスプリンターではないですからねえ…
例のダンスの評判がすこぶる悪い蛯名ですが(^ ^;)、今開催も芝1200mに限れば[4.0.2.4]、単回値273複回値156で、これは馬質考えても立派な成績といえるでしょう
ちなみに「2013年度の芝1200m以下」というくくりでも、[7.0.3.12]単回値207複回値110ですからなかなかの良績
ん?もしかしたら…と、ここ2週の福島芝1200mのVTRを見なおしてみると、フレデフォートもマウントビスティーもメイショウハガクレもダノンエレガントも踊ってなくて、2人気で7着に沈んだレオパステルだけはなぜかちょこっと踊ってました(^ ^;)
短距離では踊らないのか、それともピッチ走法の馬では踊らないのか、そこらへんの事情はハッキリしませんが、とにかく芝1200mでダンス封印の蛯名は信用できる…ということが明らかに
◎カラフルデイズはフジキセキ×Deputy Ministerの黄金配合でIn Reality4×4(つまりWar Relic≒Eight Thirty≒Good Example7・7・7×7・7・7・8)でダートで売り出したパワー型、前走は後手を踏んで流れに乗れませんでしたが、福島芝も土曜は時計も上がりもかかって外差しもききはじめ、しかも夜半にひと雨あったとなれば、あとは踊り出さなければ一発あって不思議ないんじゃないかと(^ ^;)
有松は母父ティンバーカントリーのぶんゼンノロブロイがパワー型で緩慢になったような◎ラストインパクトが、東京の上がり11.5-11.5では少しジリっぽくても、中京の11.8-12.0ならば人気でも信用
先行勢がけっこう多いので、○タイキプレミアムと☆コアレスドラードの持続差しを相手本線に
知多は◎エーシンシャラク
タイキシャトル×Storm Catの黄金配合で、母系が重厚なせいか前走をみても純スプリンターではなく1400mぐらいのほうが合っているようにも思えるのですが、荒れてきた中京1200mはそれぐらいのマジンプロスパー的なタイプのほうが頼もしい
相手も1400mの差しということで○シェルエメール▲ニンジャ△ラインミーティア、プレイズエターナルはトモが非力で平坦向きだけに中京のパワー馬場は…
北海Hは◎アドマイヤバラード
土曜のメイショウナルトと同じく古馬になって一皮むけて連勝中のハーツクライ牡駒、小回りでも前で受けられるようになったのでここも勝ち負けでしょう
ちなみに古馬になって2連勝したハーツクライ牡駒は、マスクトヒーロー?、アドマイヤラクティ?、ステラロッサ?、そしてメイショウナルト?と次走もオール連対
○エアポートメサはいかにもRoberto系ステイヤーという燃費のいい走りで、?→?→?、?→?→?と叩き3走目は着実良化、ここは走り頃でしょう
△ドラゴンレジェンドはノーザンテースト≒Vice Regent4×4・5がONになっている体型で長距離向きかというと微妙、△スノーストームや△コモノドラゴンも本質は2000mぐらいがベストではないかと思えるし、ここらはスロー希望でしょう
逆に△ヒルノドンカルロはスタミナは豊富ですが意外にナスキロ柔緩慢な動きで、前にも書いたように母父エルコンドルパサーは牝には機動力、牡には持続力を主に伝え(=Forliの二面性)、だから牡はクリソライト、サムソンズプライド、ラヴィンライフ、プルーフポジティブなどエンジンのかかりが遅いのでむしろ大箱向きの脚質になりがちで、ドンカルロも前走京都外2400mの勝ち方をみるとそのあたりが少し引っかかる
ちなみに母父エルコンの札幌+函館芝成績は[8.11.11.68]ですが、これを性別に分けると、牡[2.1.5.33]牝[6.10.6.35]
プロフェッサーなんてリンカーン×エルコンでいかにも洋芝中距離をスイスイ捲りそうなんですが、ここ2走は捲る捲る詐欺にあってます(^ ^;)
NETKEIBA「No.1予想」は函館記念、「馬券総合倶楽部」は函館記念とジュライSを提供していますので、そちらもよろしくお願いします
日曜のレース回顧〜函館記念はサドラー的血脈構成、中京ダ1800mはA.P.Indy的血脈構成
函館11R 函館記念
◎5.レインボーダリア
○6.エアソミュール
▲10.トウカイパラダイス
△16.メイショウウズシオ
×8.トウケイヘイロー
今春の英仏愛ダービーは全てガリレオの仔や孫が勝ったように、欧州芝中距離は相変わらずサドラーズウェルズ系の支配下にある。サドラーズウェルズの主な血脈構成はノーザンダンサーとヘイルトゥリーズンとフォルリ(ハイインロー)とラトロワンヌで、たとえばワコーチカコもエリモハリアーもトランスワープも、これらの血を引く馬が毎年函館記念で強いのは、洋芝中距離で求められるパワーや粘着力は不変だということだろう。◎はナリタルナパークやブリリアントロードやスカイディグニティなどと同じブライアンズタイム×ノーザンテーストの組み合わせで、パワーと機動力に富むので洋芝小回りに向いた配合といえる。しかも母母ストロークトがラトロワンヌの息子バイムレックの5×4・4でここにもパワーの血が強く、そのパワーにモノを言わせて道悪のエリザベス女王杯でヴィルシーナを差し切ってみせたが、血統からも実績からも函館芝2000mはベストだし、晩成の血が本格化した今、牡馬相手に実質トップハンデでも格負けはない。900円つくのならば、まずは単勝。
中京11R ジュライS
◎6.スタッドジェルラン
○15.タガノロックオン
▲7.ティアモブリーオ
△8.ゴールスキー
◎はミルリーフとミスワキを通じるナスキロラトロのクロスで、母父ブラックタイアフェアーのズブさ緩慢さを受け、京都や阪神でもエンジンがかかるのは直線半ばに入ってからで、あのジワジワ加速は新中京ダート向きだろう。▲はルファビュリュー〜ワイルドリスクのクロスだから実戦でカッとなるところはありそうだが、そういう気性だけに鉄砲はききそうだし、これも東京や中京など広いコース向きのストライドで走る。オースミイチバンは母似の機動力型で小回りがベターだろう。
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予想コメントでも書いたように、函館記念はSadler's Wells的な血脈構成、Northern Dancer+Hail to Reason+Forli(ハイインロー)+La Troienneで組み立てている馬が強いレースで(今日誘導馬をつとめていたエリモハリアーなんかその典型)、今年の場合は
トウカイパラダイス…Nureyev、サンデー、Vaguely Noble、Never BendとBuckpasser
トウケイヘイロー…ノーザンテースト、サンデー、Forli、BuckpasserとNever Bend
メイショウウズシオ…Sadler's Wells、Roberto、Flower Bowl
レインボーダリア…ノーザンテースト、Roberto、Flower Bowl、母母Bimelech5×4・4
有力どころではこの4頭で、サトノギャラントやアンコイルドはややナスキロ柔さが勝った配合で体質も柔めなので、ここよりも東京や外回りでガツンと打ちたい…というのが私のスタンス(柔らかなファインモーションが2着に負けたパターン、と言ってもいい)
トウケイヘイローは鳴尾記念が開幕週のスローで恵まれた印象があり、ここへきて力をつけているし今なら高速馬場の1600mより洋芝の中距離のほうが合っているとも思ったんですが、それでも細かいことをいうとベストは2000mではなく1800mかなあ〜と、巴賞のようにモズが絡んできたら最後少し苦しくなるのでは…という気もして、しかしこの平均ラップで押し切ってしまうんですから、恐れ入ったというしかないですね〜
距離さえ克服すれば、レインボーダリアと並んで最も函館記念を勝つにふさわしい血統配合ではあります
配合は2歳時からずっとほめてきましたが、そのあたりは下記エントリも読んでください
父ゴールドヘイローが「サンデー×ミスプロ×War Admiral×La Troienne」のA級米血配合、母父ミルジョージがNasrullah3×4、そして母母ハイネスポートがHyperion4・5×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009101682/
ハイネスポートとかシャダイアイバーとかダイナシュートとかスカーレットローズとかマックホープとか、Hyperionの継続クロスを持つノーザンテースト牝馬が母母に入ると、それだけで基礎がシッカリした建物のようなもんで、そこにHail to ReasonやNorthern DancerやMr.ProspectorやNasrullahのスピードを二世代積み重ねることで、トウケイヘイローやエアジハードやラインクラフトやヴァーミリアンやトランスワープのような馬がいくらでもつくれるのです
ジュライはSeattle SlewやA.P.Indy持ちでいいのがいなかったので、Mill ReefとMiswakiを通じるナスキロラトロのクロスで緩慢ストライド走法のスタッドジェルランが、中京ならば甘さ返上…という狙いで正解(・∀・)
インカンテーションなんかもそうなんですが、ナスキロラトロベースの配合で、それらしい緩慢なストライド走法で、京都1800mだと4角で手が動いてちょっと反応が悪いというぐらいの馬が、中京1800mではパフォーマンスが上がるのだ…という呼吸がだいぶわかってきました
ダービー卿CT回顧〜ノーザンテースト×ファンシミンには、名ドラマーの4つ打ちのような安心感がある
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/211795c3156148672b960cebe5114596
シマントガワ先生の函館記念クッキング教室
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/ebb1da6557f730ec51ccf8ca4ebb1b14
サンデー×Fairy King
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを4頭更新しました〜
ハープスターは血統配合からも体型体質からも“しなやかFairy King”というイメージの馬で、そんなことを原稿にしていてふと頭に浮かんだのがスズカフェニックスで、あれも見た目はFairy Kingなんですがサンデー的に柔くてしなやかな体質でした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104000/
桜花賞路線に乗ってくる馬でしょうが、主にFairy Kingを増幅した配合で主にFairy Kingのパワーと粘りで走っているマイラーですから、超Specialなアイムユアーズを凌ぐ配合かとなると、アイムユアーズやワンカラットやトランスワープでさえも東京や外回りのG1では…という部分はやっぱりあったわけで、そのあたりを今後をウォッチしていきたいですかね〜
サダムパテックやポップロックが東京や外回りで斬れたのは配合の幹がナスキロだったからで、ハープスターもSir GaylordとSeattle Slewを通じるナスキロクロスはあるんですが、全体としてはFairy King増幅に重点を置いた配合といえますから、やっぱりアイムユアーズに近いキャラになるんじゃないかとは思っています
いずれにしても新馬を勝ったばかりでそういうレベルの議論をしたくなる素材ではあり、「母父がNorthern Dancer系のマイラーで、母がNorthern Dancerのクロスで、母方のマイラーっぽさがONになった大型のディープ牝馬」というのは、POGでは最も狙いやすいパターンではありますな〜
セレクションセール2013
お仕事しながら、昼飯つくったり宅急便の相手したりしながら、そして途中ウツラウツラしながらだったので全部は見てないんですが(^ ^;)、アズマサンダース12もビーナスライン12も母似というか牝系のマイラーっぽさが出た体型で、そのあたりはさすが配合に素直なキンカメという感じ
オースミシャイン〜アズマサンダースのラインは日高大洋牧場の看板牝系で、このコランデアガールの牝系はサンデーをつけてもモガミをつけてもシンボリルドルフをつけても栗毛のコロッとしたマイラー体型に出るんですが(^ ^;)、そういうコランデアガール牝系らしい馬じゃないかと思います
バズマイハート12は母母がSecretariat≒Sir Gaylord1×3で自身はHalo≒Droneというダイワメジャーの教科書的配合で、教科書的なマイラーにみえました
ダイワメジャーではダッシャーゴーゴーの甥モンターニュドール12も必殺のスカーレットブーケ≒Storm Cat2×3、母がTerlingua≒Hopespringseternal3×3、スピード的に外さなさそう
あとはタイキシャトル×キングヘイローで“逆キングヘイロー黄金配合”のルスナイサンバ12、母母がノーザンテースト×リマンドで1/4異系的で好感
プリサイスエンドの名牝系と、Shy Dancer≒Better Selfの米血パワー
プリサイスエンドの賞金上位5傑のうち、グロリアスノア、ロラパルーザ、スプラッシュエンド、タケショウカヅチの4頭は、「Mr.Prospectorのクロスを持ち、母系にNijinskyを持つ」という共通点があります
さらにロラパル、スプラッシュ、タケショウの3頭にはRibotのクロスも持つという共通点があり、グロリアスとロラパルにはSpecialの血を引くという共通点が
プリサイスエンドはエンドスウィープにSecretariat、Bold Bidderとボルキロを重ねて柔らかすぎるので、ダートの上級を狙うには体質を硬くする必要があり、その場合プリサイスエンドが持つNashua5×5をミスプロのクロスで累進したり、Nijinskyのパワーの血を脈絡させたり(La France≒Omaha)、Sepcial経由でNashua≒Nantallahのニアリークロスにしたり、Ribotをクロスしたり…という手が功を奏しているわけですな(先週の雑感・中山編〜器に惚れず、器用さに惚れるべし、フェアリーS)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/3059e31aadf71fcc9230a5d00e0d31ab
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というようなことを書いたことがあるんですが、プリサイスエンドの牝系を辿っていくと一頭の名繁殖に辿り着き、6代母Shy Dancerの子孫にはBCマイルのOpening Verse、米G1を勝ちまくったHeavenly Cause、種牡馬Two Punch、日本ではサンライズベガやマヤノメイビーなどがこの一族で、Shy Dancer系とくくってもいいぐらいの繁栄をみせています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a00fe9b/
その血脈構成は以下のとおり
┌Eight Thirty
┌○└△┌Man o'War
│ └Seaplane
│ └Bathing Girl
Shy Dancer
│┌Bimelech
└△└La Troienne
│┌Man o'War
└△
これを見てピンときた方もいらっしゃるでしょうが、Shy Dancerの血脈構成は最強の北米パワー血脈Better SelfやBusandaと酷似するのです
┌Bimelech
Better Self
│ ┌Man o'War
│┌War Admiral
││└△
└△ └Bathing Girl
┌Man o'War
┌War Admiral
│└△
│ └Bathing Girl
Busanda
└△
└La Troienne
つまりBetter Self持ち牝馬にプリサイスエンドを配すると、Shy Dancer≒Better Selfのニアリークロスが派生することになるわけですが、プリサイスエンド産駒の平地獲得賞金ベスト3の配合をみると
グロリアスノア…Shy Dancer≒Ta Wee6×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006100429/
┌War Relic
┌○
┌○
Ta Wee
│┌Better Self
└△
ロラパルーザ…Shy Dancer≒Lady Be Good6×6、もしくはShy Dancer≒Better Self6×7・8
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006101977/
┌Better Self
Lady Be Good
│┌Eight Thirty
└△
スプラッシュエンド…Eight Thirty≒Good Example7×6
ようするにWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleの応用ですが、グロリアスノアとロラパルーザがプリサイスエンドのダート馬の頂点にいるのは、名繁殖Shy Dancerのパワーの血を活かしたニアリークロスを持っているからなのだ、とも言えるのではないかと
特にグロリアスノアのShy Dancer≒Ta Wee6×4は、BimelechとEight Thirty≒War RelicとSeaplane≒War Admiralが共通するという、これ血統表組み合わせてみるとなかなかションベンちびりもんです
プラチナティアラの母母ナナヨーストームは忘れな草に勝ち現フローラS2着、その全妹ナナヨーウイングはオークス2着でマーチSのナナヨーヒマワリの母
このナナヨー姉妹はセレスティアルストーム×バンブーアトラスでRibot3×5、Blue Swords=Bluehaze5×5、そしてハイインローのクロスでなるほどスタミナに長けた配合をしていましたが、その母母ナナヨーモアがネプテューヌス×ポリックでEight Thirty≒War Relic4×4、ナナヨーウイングが泥んこのオークスを2着に追い込んできたあのパワーは、このナナヨーモア譲りだったのではないでしょうか
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103195/
Eight Thirty≒War Relic4×4のナナヨーモアに、マイネルラヴからIntent〜War RelicとBuckpasser〜Busandaの血が入り、そこにプリサイスエンドが配されたのがプラチナティアラで、Shy DancerとマイネルラヴとナナヨーモアのMan o'War&La Troienne的パワーを強く受け、同時にRibotの血も6×5・7でクロス
エンドスウィープの父系でMr.Prospector4×4、Secretariat5×5、これだけみると新潟芝1400m向きフニャフニャ型のイメージですが、体型はミスプロ的でも体質はわりと硬めで手先のパワーが強い走り
いずれはダートで出世するかもしれないし、芝なら高速馬場よりも洋芝や道悪のパワー勝負向きで、そしてマイネルラヴの血を引くパワースプリンターですからおそらく夏馬でもあるでしょう
Wild Riskな逃げで口火を切る函館2歳
函館2歳の追い切りを見ながら「血統クリニック」を書いてましたが、函館Wコースはゴール板近くの外ラチに植え込みがあって、追ってスピードに乗った映像を真横から見たいのに一瞬植え込みに隠れてしまうので、あの見にくいのは何とかならないですかね〜
Blushing GroomはNasrullah+Tom Fool(Spring Run)+ハイインロー+Blandfordという英仏米の名血を受けたオールラウンウンドな名血ですが、唯一最大の弱点がWild Risk譲りの激気性で、サクラローレルとかマヤノトップガンとかヤマニンゼファーとかサニングデールとかビートブラックとか、Blushing Groomを引く活躍馬が比較的遅咲きなのは、気性が激しくてレース慣れするのに時間がかかるという側面もあるからなのです
クリスマスはBlushing Groomとディクタスを通じるWild Risk5×7、ファソンは母がLe Fabuleux≒Worden3×6で自身はBlushing Groomとフジキセキとネオユニ牝系を通じるWild Risk4×4・7
函館2歳に出てくるバゴ産駒は、いずれもWild Riskの血をクロスしています
ビービーブレインはカノヤザクラと父サクラバクシンオーと母母ウッドマンズシックが共通する3/4同血の間柄ですが、母父にBlushing Groom産駒でWild Risk3×4を持つアラジが入ったことでカノヤより体質が柔くアクションは大きくなり、一方でうなりながらの逃げ切りにはWild Riskの狂気を感じさせるに十分なものがありました
2戦目の福島芝1200mを逃げ切ってここに駒を進めてくるテルミドールは、母がBlushing Groomとサンシーを通じるWild Risk5×6
今年の函館2歳は、Wild Riskな逃げ馬が4頭もいるというのが一つポイントではないかと思いますよ
今週の新馬戦
マイネルフォルス持ってる例の同級生が函館行こうやというので、日曜の朝出発で函館2歳を見てきます〜
今週の新馬戦は、土曜函館5Rにウェーブゴールド(「望田潤のPOG好配合馬リスト」ステイゴールド◎評価)とシュターツオーパー(「パーフェクト種牡馬辞典」シンボリクリスエス推奨馬)が出てきますが、他にもけっこうメンツは揃ったようで、どうせならこれ現地で見たかったな…
今日はコチュジャン的な味で飲みたい気分なので、一段落したらダッカルビをつくろう♪
土曜のボツ予想〜今年の夏も、Never Bendとマイネルラヴとルリニガナで乗りきろう
家で一日仕事しているとコーヒー2〜3杯は飲むかな、ふだんは大通の「早川コーヒー」(なかなかコスパ高し)で引いてもらったのを自分で入れてますが、夏場はamazonで「キーコーヒー リキッドコーヒーテトラプリズマ」の無糖を6本まとめ買いしてしまいます
6本で1,429円、そこらの喫茶店で出てくる“ふつうのレイコー”がちゃんと味わえます
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各場の1R2Rをみると、福島は出遅れた1人気ウインフェニックスが大外捲りでねじ伏せ、ま〜これは馬の力が上だったかもですが、3着4着にも8枠の外捲りがきていました
中京は相変わらずの外伸び、函館はA→Bでやはりイン伸びかという印象
栗子は◎ジョウテンオリーヴ
父ジョウテンブレーヴはダンシングブレーヴ×ロイヤルスキーで母がNasrullah=Rivaz4・5×4・5ですから1800m型に出たのは順当、娘は母父アジュディケーティングでLyphardとDanzigを通じるNorthern DancerとFair TrialのクロスとBold Ruler5×5ですから父より小回り向きになったのも順当、新馬勝ちが中山マイルのスロー逃げ切りで、ハナ切らないとモロいのはおそらく母母父がAureole系タイテエムだからで、つまり小回り1800mの単騎逃げが最も力を出せる条件ではないかと
今回は同型不在で、陣営からは何が何でもの逃げ宣言、4角までほったらかしだとギリギリ粘り込みがあっても…ということで
いわきは▲マンボネフューはだんだんバゴの重厚さが出てきて今は2000m>1800mではないかと思えるし、マイネルディーンは母がトニービン産駒でHornbeamのクロスですから本質は東京外回り、となると○ウインクリアビューと△シベリアンスパーブの機動力や☆フィロパトールの逃げでいけそうな気もしますが、◎はアースガルドで
ネオユニ×Fairy King×Top Ville、アンライバルドとツクバシンフォニーを足して割ってジリ脚にしたような馬で、1800mの持続戦向きなのはたしかですが、父譲りの曲飛でどちらかというと小回り向きじゃないかとも書いてきました
欧スタミナ基調の配合でまだ衰えはないという見方もできるし、長期休み明け???と鉄砲実績もあるだけに、この人気ならいきなり狙ってみたいです
賢島は血統的に先々オープンを張れそうな馬が2頭、ただし△ロードガルーダはまだ馬が緩いというか非力というか、坂つきのタフな馬場よりは平坦高速でガツンといきたいイメージなので、ここは◎タマモトッププレイのほうをとります
HyperionとNearcoのクロスを重ねて極限まで緊張させておいてフジキセキで一気に緩和した配合的メリハリと、Le Fabuleux≒Wordenのニアリークロス3×5、これがフジキセキ×ホットプレイがオープン級マイラーを出しつづける理由
まあ全きょうだいでも発現の仕方は微妙に異なるとはいえ、基本的にはノーザンテースト的マイラー体型とWild Risk的ナタ斬れがONになりやすいわけで、つまり1400mベストで外回りベターになりやすい配合ではあり、この馬はそういうタマモ○○プレイの典型・スタンダードといっていいでしょう
ノーザンテーストを細身で脚長にした体型と追ってストライドが伸びる走りから外1400mがベスト、今の中京ならば外目の好位から抜け出す競馬で押し切れるのではないかと
相手本線は2,3,4,5番の外差しで
函館日刊スポーツは▲ルリニガナが菱田くんなので大外でもダッシュきかせてハナに立ちそうで、とにかく逃げたときは[3.1.2.0]で多少速くなってもしぶといのでここから入ってしまう手もあるんですが、ハナには拘らないがダッシュは速いという馬はけっこう多く、それらがポジションとりにくるとやっぱりちょっとオーバーペースになるんじゃないかという読みで、前走につづいて◎ニシノビークイックのイン差し狙いで
母がRiverman≒Mill Reef3×4でもともと洋芝向きのパワー型ではあるんですが、ちょっとラトロ硬い体質なので6〜9月は[3.3.1.0]と凡走なし、昨夏は函館札幌の芝1200mを連勝し、(これは10/1なので上の戦績にはカウントされてませんが)その勢いで挑んだ道頓堀ではハクサンムーンとアイラブリリの行った行ったを豪快に追い込んで2着、一昨年9月には野路菊でダローネガの2着も
夏の洋芝1200mといえばNever Bendとマイネルラヴということで、内枠を引いた○ポアゾンブラックが好位差しに回れそうでこれと▲が相手本線
今日は「No.1予想」で横津岳特別、「馬券総合倶楽部」で渥美特別と横津岳特別を提供していますので、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m
土曜のレース回顧〜ディープ×スタミナの持続力
中京9R 渥美特別
◎6.カレンバッドボーイ
○17.サンライズタイセイ
▲18.ダイワユニティー
△7.ベンジャミン
△8.アドマイヤバートン
◎は前走も◎にしたが、上がりの競馬でちょっと反応が悪かった。ディープ×フレンチデピュティで母母にノーザンダンサーとオルオールとラトロワンヌが入るから、配合パターンはボレアス=マウントシャスタ=カミノタサハラ三兄弟と似ているが、バークレア≒オリオール的な持続力が強いという意味ではカミノタサハラに似たタイプで、距離延長とタフな馬場で今度は決めたい。8枠のディープ2頭も長くいい脚を使うタイプだけに今の中京は合っている。
函館10R 横津岳特別
◎9.オムニバス
○7.プロフェッサー
▲4.パッシフローラ
△3.フレージャパン
×14.カッパドキア
注8.ローリングストーン
注11.スリーヴェローチェ
◎の父オーソライズドは英ダービー馬でモンジュー×ソーマレズと凱旋門賞馬同士の配合でもあるが、日本の高速馬場では重厚すぎて苦戦するサドラー系の典型のような血統だ。一方母はゴーンウエスト×ダンジグでボールドルーラー4×4と米血スピードでまとめたマイラーで、このように「父中距離×母マイラー」の配合は小回り向きの先行捲り脚質になりやすい。前走の勝ち時計2.40.2は前週の駒ヶ岳アドマイヤバラードの2.40.1に匹敵する好時計で、過去5年の函館芝2600m戦で最速はゴールデンハインドの10年横津岳2.39.4で二番目がトウカイメロディの10年みなみ北海道2.40.1、この2頭はどちらもオープン馬。今年の函館芝は例年になく時計が出ていることを考慮しても、500万下なら即勝ち負けぐらいの裏付けはあるし、4角手前からスルスルと上がっていくときの脚はなかなか速く、「母のスピードで捲って父のスタミナで粘る」という血統どおりの長め中距離馬だということがわかった。○▲も母系のサドラーのスタミナが表現されているだけに、距離延長でプラスが見込める。
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明日は10時半の飛行機なので朝8時半出発かな、あんまりギリギリまで予想してる時間がないので、回顧はサラリとやって日曜の予想にさっそくとりかかります
中京5の新馬は素質馬2頭の叩き合いとなりましたが、これはやっぱり2頭の母、スキッフルとチャールストンハーバーの血統表を改めてご覧いただきたいですね〜
どちらも強力な相似配合で自己主張が強く、たとえ父がディープでなくても、「スキッフルの仔だから」「チャールストンハーバーの仔だから」というだけでオープン馬を出せるだけの配合をしています
福島ではダーレーのコマンズがJRA初勝利、やっぱりデインヒル系らしい硬さのあるパワースプリンターという感じですが、コマンズは母系がPetitionにRelicにKlaironにHurry Onと異系傍系で固めているので、殿下の良血牝馬との配合に向いている種牡馬ではあります
カレンバッドボーイのユタカは直線で満を持して大外に持ちだすのかと思ったら馬群のなかに突っ込んでいって、つづく賢島でもロードガルーダが内から抜けてきて1.21.5、中京芝はそれほど荒れてないのか、内外馬場差がなくなってきたのか、そのあたり最終レースでチェックしておきたいです
オムニバスは予想コメントでも書いたように母のスピードで捲って父のスタミナで粘るという馬ですから、前半ちょっと行きすぎて控えたところを勝負どころで外から捲られて踏み遅れ、ちょっとチグハグなレースになってしまいました
終いは同じぐらいの脚で伸びているので、前走のように後方マクリでいったほうが展開はハマったんじゃないかと
パッシフローラはフサイチカツラの孫で母父ブライアンズタイムですから、ディープ産駒ながら洋芝小回り長丁場がピッタリの馬です
「家の履歴書」藤田伸二が面白い
「騎手の一分」がえらい売れてるというので私もちょっと前に購入して読んでみましたが、感想としては競馬ブック誌「一筆啓上」で野元賢一さんが書いておられたのとだいたい同じで、思ったほどパンチきいてないな〜というのが正直なところでした
しかしさっきナシゴレンを食らいながら「週刊文春」を読んでいたら(エミーズキッチンのナシゴレンはもう35回ぐらい食ってるけどまったく飽きない、また1ヶ月後ぐらいにぜったい食いたくなるのです)、「家の履歴書」に藤田伸二が登場していて、生い立ちから今日に至るまでをザッと回顧してて、こっちのほうがぜんぜんオモロイがな(・∀・)興味ある方は今週の文春読んでみてください
ユタカも完全復活を遂げた今、そのユタカに一番近いところにいると言われた男が、波瀾万丈の人生を腕一本鞭一本でのし上がってきた藤田伸二が、このままフェードアウトというのはやっぱりもったいない
フサイチコンコルドやシルクジャスティスやアサクサデンエンでうならされてきた世代としては、もう一度大きな舞台で藤田にうならされてみたいもんやと、ナシゴレンをハフハフしながらそんなことを思ってました
でもキタサンラブコールは◎ではないですけどね(^ ^;)では中京2歳Sをボチボチ煮詰めますか
日曜のボツ予想〜ステゴ黄金配合でバキューン
中京記念はマイルのフルゲートで何が逃げるのかが読みきれないというややこしいレースで、川田の◎セイクリッドセブンがまた先行するんじゃないかと、ならばここでも面白い…という結論で
ドリームパスポートの全弟で、母母がサッカーボーイ全妹ですからタマモ○○○プレイ兄弟やメルヴェイユドールとも3/4同血
このフジキセキ×ノーザンテースト×ロイヤルサッシュが外さない理由は昨日も書きましたが、全兄よりも体型はノーザンテースト的で、しかしストライドの伸び方はLe Fabuleux≒Wordenの影響が大
マツパク師が「以前はテンションが高くケイコでもかかり気味だったが今はそんなことない」という激気性もおそらくWild Risk譲りで、落ち着きが出て前で折り合えるようになったのだとすれば、ここは川田で再度先行濃厚、なんなら逃げてもいいよという構えだろうし、1000万下の2勝はともに阪神マイルでもともと高速決着にならない外マイルがベストの馬だけに、ここは狙い目アリとみました
○ドナウブルーはマイルCS3着やヴィクトリアマイル2着を持ちだすまでもなくマイルなら格上、問題は56キロよりも揉まれ弱い気性で、未だに馬群の中だと萎縮しているようなところはあり、ヴィクトリアマイルでも直線前にマイネイサベルがいるのでそれを抜こうとせず、しかしイサベルが伸びるぶんだけは同じ脚で伸び続けていました
だから4角先頭か2番手のときは[4.1.0.0]、2着は12年ヴィクトリアマイルで、ウチパクとのコンビでは関屋記念の番手抜け出しがあるだけにここは出してくる可能性大
▲シャイニーホークは六甲で◎にしたように折り合えば外マイルはベストなんですが、外枠でスローになると前走みたく持っていかれるかも…という心配も
福島TVオープンは◎ドリームバスケット○ミキノバンジョーで
ドリバスは昨年のこのレースでも◎、当時のコメントを流用すると「小回り1800mの捲り勝負なら◎ドリームバスケットと○トランスワープの中山実績を信用する手で、◎はノーザンテースト≒Night Shiftというだけでなく、Lady AngelaにSabzy(Hyperion+Sarita)とAlibhaiも合わせていてテースト血脈増幅になっているステゴ産駒の成功パターン」
一つ付け加えると、エクスペディションやコスモプラチナなど母系にLyphardを持つステゴ産駒はなぜか夏馬が多く、この馬も6〜9月は[3.3.0.3]、着外はエプソムCとオータムHと重の汐留特別で、中山と内回りと小回りの良では(レオアクティブがイン差しでレコ勝ちした開幕週のフルゲート8枠で大外を回らされたオータムHを除けば)全て馬券に絡んでおります
先行馬が少ないここは3番手有望、ヨシトミらしいマイルド捲りでも一変がありそう
その12年福島TVOPを逃げ切ったのがミキノバンジョーで、Roberto×Riverman×トウショウボーイというアウトラインがウオッカ的でマイラーではなく中距離馬だと書いてきたし、Flower Bowl≒Aureole≒Your Hostのニアリークロスだから中距離で前受すべきだとも書いてきたし、だからアンカツさんがAureola魂を呼び起こして義理の甥に置き土産した昨年七夕は◎にしたのです
さらに付け加えると、ウオッカのようなしなやかさはなくてグラスワンダー+Hyperionですから体質的にはアーネストリー的であまりストライドは伸びないので小回りベター、そしてそういう体質ですからどちらかというと暖かい時期に調子を上げるタイプでもある…と
で、これらの注文をすべて満たす条件=「夏場の小回り1800〜2000m」に絞り込むと???????、?は+12で明らかにオーバーウェイトの12年小倉記念、?はトゥニーポートの捨て身のHペース逃げに巻き込まれた12年小倉日経OP、マイペース先行ならオープン級でもだいたい馬券になってます
ともに6歳で老け込むような血統でもないし、夏場の良馬場の小回り1800mでは凡走したことがない昨年の1,2着馬が現在7人気と4人気、ちょっと奥さん、ワイドでも800円つきまっせ
八雲は◎アイスフォーリス
ノーザンテースト≒Vice Regent4×5で母母にはAureoleやFlower Bowlが入り、ノーザンテースト〜Lady Angela増幅の「ステゴ黄金配合」
母系がパワー型すぎてちょっと体質は硬く手先だけで走っているので、本質は小回り向きだし洋芝はもちろん合うタイプ、岩田が○ゼロスを目標にバキューンと捲るでしょう
立待岬は△メジロツボネが逃げて△ワキノブレイブと△レッドエレンシアはどこかで内に入れたいところですが、ふつうに考えれば○メイショウヒデタダと▲カディーシャと◎ジャーエスペランサの好位イン取り合いで、そういうつばぜり合いで岩田が川島津村に後れをとるとはちょっと考えにくい
出していけばヒデタダも互角の出脚はあると思うし再度これでいく手も考えたんですが、前走イン差しで好走してるだけに、岩田がバキューンと切れ込んできたら引くんやろうなあ…と
函館空港に着くのが11時すぎ、ニシノマテンロウが出る新馬にはちょっと間に合わないですが、中京平場は7Rサダムコーテイ(ウォーエン黄金配合で前走は前詰まりでアウト)→フルーキー(ランリョーオーより好配合のRedoute’s Choiceで前走は押さえすぎてアウト)の単コロでも買っときますか
ではこれから函館へ、一泊して月曜の夜帰ってくるので、回顧等はそれからということで…
「フォルスが3着までに入ったらエエ宿に泊まろう」というメールがきてたので、複勝ガツンといくつもりやな(・∀・)
血統クリニック〜函館2歳S
「競馬総合チャンネル」では「血統クリニック」と題して、メインレースの出走予定馬の血統解説をしています(毎週木曜更新)
函館2歳Sはこんな感じです
◆ダイワメジャーの好配合馬
オールパーパスはダイワメジャー×フレンチデピュティだからサンブルエミューズやガイヤースヴェルトと同じ組み合わせ。母ストラテジーはフレンチデピュティ、Miswaki、Seattle Slewとナスキロラトロの血を三つも持つのでダイワメジャーとの配合は合っている。体型は芝短距離で4勝した母に似ていて、体質はわりとナスキロ柔いのでベストは1400mか。初戦の内容はこのメンバーでは威張れるし、追っての味もあるので、この牝系特有の揉まれ弱ささえ出なければ勝ち負けだろう。
◆洋芝向きのパワー型
プラチナティアラの母母ナナヨーストームは忘れな草に勝ち現フローラS2着、その全妹ナナヨーウイングはオークス2着でマーチSのナナヨーヒマワリの母。母ナナヨーティアラはマイネルラヴ産駒らしいスプリンターだった。そこにプリサイスエンドが配されてMr.Prospector4×4となったが、Man o'War系やLa Troienne系のパワーの血が張り巡らされていて、ちょっと体質は硬めで手先のパワーが強く、いかにも夏の洋芝に向いたパワースプリンターだ。初戦は外々を回らされるロスがあったし、ハナに拘るタイプでもないから、時計のかかる決着ならば好勝負になりそう。
◆黄金配合のローレルゲレイロ全弟
キタサンラブコールはローレルゲレイロの全弟で、ナスキロラトロとTom Foolのクロスを重ねた“キングヘイロー黄金配合”。まだ走りに集中していない感じで、牝系特有のトモの緩さもあってフワフワ走っていて、着差以上に余裕のある勝ちっぷりではあった。将来性ならこれかもしれないが、完成度という点では一歩譲るか。
バゴはNashwan産駒の凱旋門賞馬だが、Tom Rolfeの血を引くのでパワーで短距離を突進する仔も出す。クリスマスはRibotのクロスもあるのでTom Rolfeで突進するスプリンターに出たと考えられ、やはりRibotのクロスを持つサカジロロイヤルのようなイメージでいいだろう。Halo≒Cannonade5×4・4で手先も軽いが、追っての味や叩いた上積みでは上記馬に譲るか。道悪は鬼かもしれない。
マイネルフォルスはシルクメビウスの3/4弟で、全兄タオはダート短距離で2勝。母チャンネルワンはNorthern Dancer3×4とBusanda≒Relic3×4・5で確実にパワーを伝える繁殖牝馬だ。自身はReluctant Guest≒マルゼンスキーのニアリークロス3×3で、ゴールドアリュール産駒でこの配合パターンもタケミカヅチやトウカイパラダイスなどが出て成功している。ダートや洋芝でパワーを発揮するスプリンターで、もう少し俊敏さがあればいいのだが、初戦で追ってしぶといところもみせたので印は回したい。
ファイトバックはオールアズワンの3/4弟で、父がネオユニヴァースからアドマイヤジャパンに替った。こちらはDanzigの血がむき出しになったかのようなスプリンター体型で、母からは洋芝向きのパワーを受け継ぎ、手堅い好位差しで大崩れはなさそうだ。
ファソンはHalo≒Red God4・5×4のスピードで一気に逃げ切り。ネオユニヴァースの近親で父母から粘り強い欧州血脈も受けているが、母がLe Fabuleux≒Worden3×6で自身はWild Risk4×4・7だから、カッとなりやすい気性で単調なところはあるかもしれない。
ビービーブレインはカノヤザクラの甥で、父も同じバクシンオーだから3/4同血の間柄。こちらは母父にBlushing Groom系アラジが入ったぶんカノヤザクラより体質は柔らかい。スピードは通用するが、これも母父からWild Risk3×4の激気性を受けているようで、ガーッと行ってしまうところはありそうだ。
函館2歳S回顧〜痛恨のハナ差も、野宿は回避
函館11R 函館2歳S
◎6.オールパーパス
○1.プラチナティアラ
▲15.クリスマス
△10.マイネルフォルス
×9.ファイトバック
注13.キタサンラブコール
◎はダイワメジャー×フレンチデピュティだからサンブルエミューズやガイヤースヴェルトと同じ組み合わせで、母ストラテジーはナスキロラトロの血を三つも持つのでダイワメジャーとの配合は合っている。体型は芝短距離で4勝した母に似ていて、体質はわりとナスキロ柔いのでベストは1400mだろうが、初戦の内容はこのメンバーでは威張れるし、追っての味もあるので、この牝系特有の揉まれ弱ささえ出なければ勝ち負けだろう。○は母父マイネルラヴが夏の洋芝1200mに強い血で、そのパワーを増幅した配合をしているし、やや体質は硬めで手先のパワーが強く、洋芝やダートでこそ狙いたいスプリンターといえる。初戦は外々を回らされるロスがあって度外視できるし、ハナに拘るタイプでもないから、時計や上がりのかかる決着なら好勝負になりそう。▲のスピードはここでも一番だろうが、一本気な逃げ先行が揃っただけに展開は楽ではなさそうだ。
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パドックを見たらキタサンラブコールはトモがユルユルでいかにも未完成、これじゃ先行すらできないだろうということで、馬券は◎→○▲△→○▲△×の3連単、あと◎→○△のワイドで勝負、岩田が3着を死守してくれれば何とかなったんですが、まあコメントどおり力は出し切っての4着でした
マイネルフォルスはちょっと筋肉の質はガテン系ですが馬っぷりはここに入っても見劣らず、連闘ですがむしろ使って上向いたかというぐらいの気配で、しかしレースではスタート後に寄られ、そこから終始外を回らされ、おまけに4角では大外に振られてと、かなりのロスが重なってしまい、「あれで最後きてるんやから、このメンバーでも5本の指には入るよ…」と慰めながら帰路に
各馬の血統解説については、「血統クリニック」を再掲しましたのでそちらを読んでください(あとプラチナティアラについては下記「プリサイスエンドの名牝系と…」のエントリも参照してください)
というわけでもう店じまいかという雰囲気でしたが、せっかくやから福島の最終もやって帰ろうかということで、小回りダ1700mなので「父中距離×母(母父)マイラー」の配合形で有力そうなトミケンユークアイ、シュガーヒル、コスモシャンハイをまずピック、そこから母父アフリート魂で揉まれない外枠がプラスと思われるトミケンユークアイと、パドックでデキがよく見えたコスモシャンハイを1着に固定して組んだら、買った本人が驚くほどの完ぺきな当たり、これで野宿しないで済みました(・∀・)
所用時間3分ヤケクソ一発逆転狙い血統予想でも、当たるときは当たるもんです
宿は五稜郭にとったので、荷物を置いたあと腹ごなしに近所をブラブラしていたら、5時半ぐらいから地元民っぽい客がひっきりなしにのれんをくぐっていく居酒屋が目にとまり、ちょっとピンときたので入ってみたらこれが大当たり
居酒屋「気腹志」、外見はごくふつうの焼き鳥屋という雰囲気なんですが、刺身も焼きも魚介がハイレベルで、ホタテのヒモなんか絶品で甲殻類&貝類アレルギーのはずのオバチャンが美味い美味いと食らってました
旅先で食いもの屋で迷ったら、とにかく観光客でなく地元民で賑わってる店に入る、これ鉄則やん(・∀・)
今日のランチはまたも来訪「五島軒」、私は前夜の酒が残り気味であんまり絶好調じゃなかったので、「鹿肉のカレー」を軽くいっときました
前にも書きましたが、ここんちのカレーは家カレーの最高峰やと思います(ほんまに普通のカレーなんですが完成度が高すぎる)
プリサイスエンドの名牝系と、Shy Dancer≒Better Selfの米血パワー
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/d402ff0cd050b9b2d68515f97f7178e2
「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週分を5頭更新
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週分を5頭更新しました〜
繁殖の質的にも量的にもファーストシーズンリーディングとなるとさすがに難しいだろうとは思いつつも、でもみんなが思ってるよりはいい種牡馬になるんじゃないかというメッセージをこめて、「パーフェクト種牡馬辞典」の新種牡馬レビューではスウィフトカレントを推しておいたんですが、傍系異系の血も適度に取り込んだ良血で、シンプルな好配合で、そして競走馬としては長所と短所がハッキリしていた(完全無欠のチャンピオンではなかった)というのがいいのです
先週はサンダラスが函館で未勝利を勝ってましたが、この馬は母がマルゼンスキー≒Caerleon1×3、スウィフトカレント自身がHalo2×4だけにこういうクロスがうるさい牝馬との配合はあんまりオススメしないですが、それでもHalo的しなやかさとNijinsky的ストライドでちゃんと走る馬が出てるので、やっぱり悪くない種牡馬じゃないかと思ってます
昨日は昼間っから大通のビアガーデンへ(快晴でビールが進む進む)、ちょっと小休止して夜は家飲みに切り替えてサッカー観ながら、ダラダラダラダラ飲みつづけただけのダメ人間な一日でした…
「一口馬主好配合馬ピックアップ」グリーンファーム愛馬会からピックしました
好評をいただいております「一口馬主好配合馬ピックアップ(2013)」ですが、先ほど望田がグリーンファーム愛馬会から1頭ピックアップしました〜
これで現在、ラフィアン、ユニオン、ローレル、ウイン、ターファイト、友駿、グリーンの7クラブから20頭をピックアップしております(栗山14頭、望田10頭、重複4頭)
血統屋の「一口馬主好配合馬ピックアップ」が今年もスタート!
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/fffa0ae9482e9eee8dcb00182b5e6a1f
ニックス(1)〜リアルシャダイ×ロイヤルレジナと「母父1/4欧」
通算7戦3勝、フラワーCとクイーンSに勝ち、桜花賞はアラホウトクの3着、オークスはコスモドリームの4着
フリートークがリアルシャダイ初年度産駒の稼ぎ頭となったのは配合的にも至極順当で、「リアルシャダイ×ロイヤルレジナ牝系」の組み合わせからはその後ムッシュシェクル=シクレノンシェリフ全兄弟が出たし、「リアルシャダイ×エルセンタウロ」の組み合わせからはダービー2着のリアルバースデーや阪急杯のジョーロアリングが出ました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1985103549/
リアルシャダイは父RobertoがRoyal Charger≒Nasrullah3×3、Sir Gallahad=Bull Dog4×4・6、Blue Larkspur4×4で、母父In RealityがWar Relic3×3ですから、ステイヤー種牡馬ではあったけれど血脈構成的には米血に偏っているので、血脈構成の1/2以上が欧血の牝馬との配合で大物を出しました
フリートークの場合は、RobertoとFleet NasrullahのところでNasrullahとBull DogとPeter PanとNorth Starのクロスになり、In RealityとSailorのところでWar Relic≒Eight Thirtyのニアリークロスになり、つまりリアルシャダイとロイヤルレジナの米血を増幅しているわけですが、一方で母父エルセンタウロはノー米血でFairway≒Sickle4×4とSon-in-Law5×4で、こういう血を母父に置いて「3/4米,1/4欧」としたこともポイントでした
ちなみにムッシュシェクル=シクレノンシェリフは母父ノーザンテーストを1/4異系とする「3/4米,1/4欧」、やってることはフリートークと同じで、リアルシャダイ×ノーザンテーストの教科書的配合ともいえます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1988107349/
フリートークは娘を2頭しか残さなかったので、ダイナシュガーの分枝のような繁栄こそしていませんが、娘のシングライクトークは阪神牝馬S2着などオープンで活躍し、シングライクトークの娘シングライクバードも5勝してオープン入りしました
シングライクバードは父がシンボリクリスエスでRoberto3×4、Eight Thirty≒War Relic6×7・8・8となり、母父ノーザンテーストのLady Angela3×2を1/4異系となる「3/4米,1/4欧」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005102278/
「リアルシャダイ×ロイヤルレジナ」のニックスを知るオールドファンならば、なるほどもう一周同じことをやったのね、と言いたくなる配合をしていたのでした
土曜のボツ予想〜コマンズの芝1200m神話
さっき小倉1Rでハッシュが勝ち上がり、これでコマンズ産駒はここまで6頭が出走して[2.1.0.4]となりましたが、芝1200mに限れば[2.1.0.0]
ハッシュもダ1400m→芝1200mでの一変、こないだ福島で逃げ切ったブルーストーンと体型体質走法もソックリで、これは急坂洋芝道悪向きパワースプリンターを量産しそうで、「芝1200mのコマンズ」で今のうちにオイシイ思いしときましょう(笑)
※追記:日曜小倉1Rにいきなり油っこいのが…(^ ^;)
BSNは◎タイムズアロー
当ブログではおなじみの「ブライアンズタイム父系×サンデーエイコーン牝系」のニックスで、Graustark≒ライバリュウのニアリークロスをはじめ、Hail to Reason、Roman≒Chop Chop、Bull Lea、Eight Thirty≒War Relicなどのクロスになるので、ブライアンズタイムのパワーとスタミナと成長力がONになりやすいのです
父のタイムパラドックスは配合パターン的にも“砂のタニノギムレット”というイメージで、コテコテのパワー型ではなく東京の長いところで母譲りのナスキロ斬れを発揮する中距離馬で、だから帝王賞や川崎記念勝ちが重だったように馬場が軽いほうが斬れるタイプでもありました
息子も重の夏至Sの斬れをみるとそのあたりは似ているし、ここ2走は距離不足と芝スタートで後方からになりましたが、中距離の砂スタートならだいたい2〜3番手につけているだけに、1800mの重で2.5キロ貰いなら○トウショウフリークを差せるでしょう
新潟ダ1800mも東京や新中京で好走するしなやか系がよくくるレースなので、△ギャザーロージズと△ボレアスはヒモに加えたいです
五頭連峰は◎ベステゲシェンク
前走は馬体が増えて急激にパワーアップ、近親のスズカフェニックスが舞い降りてきたのかと思わせるほどの勝ちっぷりで、これはオープンまでいけそうなマイラー
△ミエノゴーゴーは平坦の高速馬場ではちょっとジリっぽいところがあるので、馬体が絞れて良化を辿る○テンペルが相手かな
不知火は△ハーバーコマンドの前走はさすがの一語ですが、妹のイチオクノホシは典型的なマイラーも、こちらは一昨年も札幌では取りこぼしつづけ、箱根の差し切りで菊4着がフロックでなかったことを証明したように外回り2400mベスト、開幕週の小倉1800mでハンデしょってまとめて差し切る絵はちょっと浮かばないです
母レディインはKenmareにRivermanにGreen DancerにSir Gaylordですから名繁殖レーヴドスカーと血脈構成が似ていて、フレンチなナスキロ柔さを伝える点もよく似ています
レーヴドスカーの娘たちは阪神JFを鋭敏に差し、息子たちは柔緩慢すぎて青葉賞をダラッと差すのですが、おそらくレディインも娘は外マイル向き、息子は外2400m向きというような傾向はありそうで、だからレーヴデトワールもラヴィーネもイチオクノホシ型の鋭敏マイラーでしょう
▲ドリームトレインは母がDiesis×Robertoで京都内マイルでアルキメデスやプレミアムブルーと好勝負したぐらいで小回りもOK、ただし揉まれ弱い性格は相変わらずでハナか外番手という注文はつきます
となると、母系にAlydarが入るのでソコソコ小回りもきく○アルバタックスのイン差しが連軸としては信用できそうですが、ひねるなら◎サンライズマルスが行ききってAureole魂を発揮したケースではないかと、ハナさえ切れば[2.2.0.2]ですから、これの開幕週逃げ切り狙いで遊んでみる手はあるかなと
小倉最終はナリタセンチュリー×ナリタルナパークという涙ちょちょぎれる▲ナリタウィッシュが実はなかなか味のある配合で、ブライアンズタイムが強いので小回り2000mならそのうちやってくれると思ってるんですが、開幕週のここではないかなあ…でも人気ないしちょっと手を出してしまいそう(^ ^;)
美利河はアストンマーチャンと同じアドマイヤコジーン×Woodmanですが、こちらはノーザンテーストを増幅した配合でノーザンテースト丸出しのパワー粘着スプリンター◎ブランダムールと、リンカーン×ノーザンテースト×Never Bendで夏の洋芝1200mが稼ぎ場所で前走は外を回らされた○マスイデア、あとは△ラーストチカの先行と△ショウナンマハも距離短縮は案外よさそうでここまで
夏の洋芝1200mは困ったらNever Bendとマイネルラヴとノーザンテースト、あとは内有利&外不利の出し入れ、このルーチンワークで2開催乗りきれます(^ ^;)
開幕週のHTB杯でいうと、外回しメイショウヒデタダと前詰まりジャーエスペランサを次回は上げるという、単純ですが毎年その繰り返しなのですよ
仁山は後で昼飯でも食いながら考えますが、なんか閃いたら追記しときます
土曜のレース回顧〜オバチャン、馬場重いからラトロ多めにしといて!
函館11R 漁火S
◎2.トラストワン
○12.ルナ
▲1.ドリームヒーロー
△4.リリエンタール
△9.アナバティック
×5.フラアンジェリコ
×7.ポケッタブルゲーム
注8.サフランディライト
◎は新潟2歳Sのモンストールの半兄で、自身も6〜9月は[3.1.0.1]、着外はG3函館2歳Sだけで、母イソノスワローはデヒア×ラシアンルーブルでラトロワンヌのパワーの血を4本引くだけに、やや体質が硬く夏場に調子を上げるタイプなのだろう。昨夏の2連勝と近走の手堅い内容からここでも通用の算段は立つし、マイネルラヴ産駒だから1800mが忙しいということもないはず。
新潟12R 3歳上500万下
◎18.ロジプリンセス
○14.ラスヴェンチュラス
夏の新潟開催開幕週の芝1800mの牝馬限定戦、昨年は◎レイカーラ○ラスヴェンチュラスで的中、しかもこのレースは500万下にしては非常にハイレベルとにらんで、この◎○はもちろん、3着パストフォリアや4着ハワイアンウインドもその後追跡をつづけて概ね上手くいった。それから一年、○ラスヴェンチュラスは勝ち星こそあげられなかったもののローズS3着をはじめ強敵相手に中身の濃い競馬をつづけ、ここは降級して昨年より相手も軽いから◎でもいいかと思ったが、今年も1頭、素質ではヒケをとらない牝馬がいる。◎ロジプリンセスはダノンジェラートの全妹で、この兄妹は母がサーゲイロードのクロスでナスキロ柔い体質のディープ産駒だから、内回りより外回り向きだとずっと書いてきた。フローラSは直線で前がカベになってしまったが、開いていれば鋭く反応して上位争いしていただろうと思わせる手応えではきていたし、これもローズSで3着ぐらいにきて不思議ない素質馬だと思うから、今年もハイレベルの叩き合いになるとみてこの1点。
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函館芝は中間の降雨の影響も残っていたのかよりタフな馬場になっていて、ゼロスやラストタキオンのようなしなやかタイプはちょっと苦戦していましたね〜
ルナはクロフネにマルゼンスキー、トラストワンはデヒアにラシアンルーブル、マスイデアはリンカーンにMill Reef、ヴァリアシオンはハーツクライにMill Reef、アサクサベルーガは母がNumbered Account≒Foreign Courier2×2
平常以上にラトロパワーがモノを言う馬場になっとりますが、しかし外をブン回したブランダムールがマスイデアに差し返されたように、イン伸びなのはイン伸びなんですよね〜
ロジプリンセスは馬体が増えて成長はみられましたが、結果としてはまだまだラスヴェンチュラスの域には達してないという感じで、今年はハイレベルな叩き合いにはならず、もうちょっと柔さに強さが追いついてくるまで長い目でみたいです
馬体重はロジプリのほうが30キロ以上重いんですが、直線でラスヴェンが一気に加速して2頭が並んだ瞬間、ああ横幅はラスヴェンのほうが全然あるんやなあ…と思って見てました
“ドイツの三銃士”高速キングジョージを制す
キングジョージをコースレコードで制したNovellistは、父MonsunがKaiserkrone=Kaiseradler4×4、母Night LagoonがNijinsky≒Night Shift3×2、そして自身はLiterat4×4ですか
http://www.pedigreequery.com/novellist2
キングジョージ6世&クイーンエリザベスSは Novellist〜栗山求の血統BLOG
http://kuriyama.miesque.com/?eid=838
LiteratはAlchimist≒Arjaman≒Aditi2×4・5で(尾林さん流に言うと“ドイツのDark Ronald三銃士”)、この3/4同血三つを押さえておくだけでも、有力なドイツ血統はだいたい理解できるんじゃないかというぐらいのもんで
┌Dark Ronald
┌Herold
Alchimist
└Aversion
┌Dark Ronald
┌Herold
Arjaman
└Aditja
└Aversion
┌Dark Ronald
Aditi
└Aversion
Novellistの血統表でいうと、3代母NarolaはNaxos3×5で、Naxosは名種牡馬Necarの全妹でAditi≒Arjaman3×2です
ドイツ馬産の良き風習で、Novellistの牝系は代々頭文字Nで馬名を綴っており(Nearco〜Nogaraと同じくCatnipに辿り着く)、あ〜これNecarやNebosの牝系やな、ということはNecar=Naxosの全兄妹クロスもあんなところやこんなところに…みたいな感じで、血統表を掘っててもピンときやすいんですよね〜
デインドリームもエイシンフラッシュもですが、ドイツ血統が強い一流馬って意外に高速馬場で高パフォーマンスを発揮するというか、意外に高速馬場で鋭敏に斬れるというか、もちろんスタミナに長けてはいるんですがSwainのような見るからに重々しいスタミナって感じじゃなくて、独特の斬れを兼備しているのが面白い