函館11R 札幌2歳S
◎8.オールステイ
○11.マラムデール
▲3.バウンスシャッセ
△1.レッドリヴェール
△6.マイネグレヴィル
×2.ピオネロ
×10.マイネルフロスト
注9.ロードフォワード
注13.トーセンシルエット
◎はフラワーアレイ(トラヴァーズS)やトーセンラーの甥で、母母はノーザンダンサー4×3にグーフド4×4、母はミスタープロスペクター4×3にノーザンダンサー4×4・5と代々クロスがうるさく、そこにアホヌーラなどアウトサイダー血脈を豊富に引き、強いクロスを持たないケープクロスを配した緊張→緩和のリズムがほめられる配合だ。ケープクロスはロジユニヴァースの母父でもあるダンジグ系でタフな馬場に向いた血統だし、ヴェイグリーノーブル〜オリオールの血を引くだけに揉まれ込んだたときにどうかというのが唯一の不安点だが、明らかに追い不足だった前走を叩いての上積みも見込め、勝てばアッサリの器とみる。○はライラプスの全妹でフサイチリシャール(父クロフネ)の3/4妹で、1800mは守備範囲だし洋芝も道悪もこなすパワーを持ち合わせているが、今の函館は道悪になるととてつもなくタフな馬場になるだけに、マイラー寄りの牝馬よりも中距離型の牡馬からのほうが入りやすい。
新潟11R 長岡S
◎9.ターフェル
○10.ゼンノルジェロ
▲2.パワースポット
△5.オリービン
△8.ラロメリア
×7.キッズニゴウハン
×14.ヒラボクインパクト
注6.ダンスファンタジア
注13.メイショウゾウセン
キングヘイローは母母パウンドフーリッシュの「ナスキロ、トムフール、ラトロワンヌ」の組み合わせを増幅するのが黄金配合で、だからカーリアン持ち牝馬との配合もローレルゲレイロ=リキサンマックス兄弟、オートドラゴン、あとホッコーソレソレーとウエスタンマックス(ともに母父スキャンの母がカーリアンの全妹)など成功率が高い。◎は母母父がカーリアンだが、母父がトニービンで母系にはハイペリオン血脈も強いので、わりと晩成で鋭く斬れるというよりは持続力でジワジワ追い込む脚質になった。距離不足の1400mでも最速上がりで3着に追い込んできている近走に地力強化がみてとれるし、雨で時計や上がりがかかるのは歓迎、追える鞍上を得たここはオープン入りのチャンスだ。
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オールステイは気合いをつけたら行けましたからこんな馬場は下手ではないはずで、しかし前半から全然ハミをとらずズルズル後退、おそらく揉まれる競馬が初めてだったからで、まあ今日のところは仕方ないでしょう
レッドリヴェールについては、東サラ募集時に依頼された配合診断のコメントを再録したいと思います
「母ディソサードは地味ながらコンスタントに活躍馬を産みつづける繁殖牝馬で、中央に出走した産駒6頭のうち5頭が勝ち馬となり、うち4頭は2勝以上をあげています。母父Dixieland Bandは北米で成功したNorthern Dancer系で、Alibhai−Hyperionの血が強く、母父に入ってスピードを支える能力に秀でた血。「サンデーサイレンス系種牡馬×Dixieland Band牝馬」の組み合わせからはデルタブルース、フミノイマージン、アクシオン、サブジェクトといった重賞勝ち馬が出ています。Alibhaiの血が強いNorthern Dancer血脈という点ではノーザンテーストと似たところもあり、ステイゴールドにはこういうノーザンテーストと似た特質体質のNorthern Dancer血脈をもってくるのがセオリー。エリザベス女王杯4着のマイネオーチャードは母母父がDixieland Bandでした。兄姉には短いところを得意とする馬も出ていますが、この馬はステイゴールド産駒らしく芝中距離向きでしょう」
ステイゴールドにSir Gaylord(ナスキロ)が入った小柄な牝馬というといかにも新潟外1800m向きの非力なイメージですが、Dixieland BandはHyperion4×5・5・6でその母Mississippi MudはAlibhai3×4、AlibhaiはLady Angelaと同じくHyperion×Traceryの組み合わせですから、ステイゴールド産駒の成功パターン(ノーザンテーストの血を増幅してパワーを増す)としてはまあセカンドベストのパターンと言えるでしょう
ステイゴールド×Dixieland Bandというだけでノーザンテーストをクロスするのと近い効果があるわけですから、小柄な牝馬でもHyperion的な我慢強さとAlibhai的なパワーは十分あったと
そういえば泥んこ馬場のフローラSを追い込んで勝ったバウンシーチューンは418キロの小さなステゴ牝馬で、母はトニービン×ノーザンテースト(バウンシー自身はノーザンテースト4×3)、やはりHyperion的な我慢強さと持続力の勝利でした
Dixieland Bandはデルタブルース、フミノイマージン、アメリカンボス、アクシオン、ブラックバースピン、サブジェクトなどの母父で、Alibhai的なパワーとHyperion的な粘りを伝えるだけに洋芝や道悪は概ね巧者
しかし岩田は行けないと見るや腹をくくって4角までインベタ、これで開かなきゃしょうがない、開くと信じて乗るしかないというアスカクリチャン戦法がみごとに決まりましたが、それに応えた馬も偉かった
とにかく上がり42秒とか45秒とかそんな競馬になってしまうと、道悪が巧いとかパワーがあるとかそんな次元の話ではなくて、みんな脚が上がってバタバタになって、そこからのもがき合いでどれだけ我慢できるかという戦いなので、なるほど考えてみればHyperion馬場なのかもしれません
最終の芝2000mを勝ったキングズクエストはキンカメ×ノーザンテースト×リアルシャダイ、7Rの芝1800mを勝ったエアセノーテはグラスワンダー×ダンスインザダーク×ノーザンテースト、いずれもRoberto的パワーに加え、ノーザンテーストとFlower Bowlを併せ持つことでLady Angela≒Alibhai的なパワーと我慢強さも受け継いでいたというわけです(ネオユニ産駒の健闘が目立つのもHyperionだからという解釈は可能)
今日は羊ヶ丘を◎ビーナストリックから、インベタ前残り馬場なので前に行きそうな岩田大知大作本線に買ったらガツンと当たりました(・∀・)
とりあえず土曜の結果からは、芝1200mはラトロパワーのゴリ押し、1800〜2000mはノーザンテーストをはじめとするHyperion的我慢強さを重視したいなと
新潟芝はスローだとタツミリュウが残り、流れるとスイートサルサの大外一気が決まり、だいたい公平馬場とみていいんじゃないですかね〜
小倉芝は先週同様カオスで、朝から降りつづく重馬場でもメインの芝1200mは1.07.5が出ております(^ ^;)
明日もかなり降る予報ですが、何とも手を出しにくい馬場ですなあ…
土曜のレース回顧〜小さくても我慢強いのがHyperion的体質脚質
日曜のボツ予想・函館編〜Robertoパワーで先行し、Hyperionを振り絞れ
土曜函館の芝1800m以上のレース、後半の8R11R12Rの連対馬6頭の血統表を見なおしてみると、Roberto持ちがなんと5頭、ノーザンテースト持ちが4頭、Flower Bowl持ちが4頭
レッドリヴェールはノーザンテーストは持つもののRobertoとFlower Bowlはないですが、しかしDixieland Bandの母にはAlibhai3×4があり、その父Delta Judgeの母BeautillionはRobertoの母Bramaleaとイトコで3/4同血(Bramalea≒Beautillionのクロスといえばガレオン=オークツリーでおなじみ)、また母父DetermineはAlibhai×MahmoudですからFlower Bowlと同じ組み合わせと、Roberto的な血やFlower Bowl的な血は引いています
Roberto的パワーで進出し、ノーザンテースト&Flower Bowl的我慢強さを振り絞れる馬、つまりブライアンズタイムとノーザンテーストを持つ馬最強や!という決めつけで(・∀・)
となると、8RはノーザンテーストとRoberto持ちでハイインローのBurghclere牝系○ゴースルー、ステゴ×Silver Hawkの△マイネルランスタン、母母オークツリー譲りのRoberto的走法☆レアパルファムあたりが油っこいですが、何といってもダイワメジャー×ブライアンズタイムの◎スリーヴェローチェが血統的にはズンドバ、あと明らかにHyperion的な配合体質脚質の▲ナンヨーユナも買いたい
丹頂はあんまりピンとくる配合馬が見当たらないので、ド不良の水仙賞完勝の実績に加え先週のバンデの大差勝ちをみればMontjeuから入りたくなるのが人情でひとまず◎リリエンタール、つづいてオペラハウス×ブライアンズタイムの○メイショウズシオ、そして極悪馬場の凱旋門賞でMontjeuと叩き合ったエルコンドルパサーにも敬意を表してNureyev≒Sadler's Wells3×2の☆セイカプレスト、このサドラー馬券に、大穴はフォーティナイナーを1/4異系にジャングルポケットとノーザンテーストを通じるHyperion継続クロスの△グラスゴッド?
すずらんは◎ヴォラータ
「5代アウトなので強いクロスを持つ牝馬との配合が成功しやすく(後略)」「牝は芝ダ兼用で短距離の勝ち鞍が多く、牡はダ中距離の勝ち鞍が多い。芝道悪は巧者で、牝駒が短距離でよく穴をあける(後略)」「馬券作戦もグランプリエンゼルとヤマニンキングリーを頭に置いておけばだいたいOK」(「パーフェクト種牡馬辞典」アグネスデジタルの項より抜粋)
アグネスデジタル牝駒の芝良連対率は12.8%、重不は[3.7.2.33]22.2%、この馬は母がNorthern Dancer5×3にBuckpasser5×4ですから配合的にもセオリー通りで、しかも牝系は土曜に一発決めてくれたビーナストリックたんと同じLady Be Goodですから、母はBusanda≒Better Self6×5・6でもあり小さな牝馬でもラトロパワー十分、おまけに自身はDanzig4×3とくれば、道悪の芝1200mで買わずにいつ買うのか、いや今でしょ
「No.1予想」では新潟記念を、「馬券総合倶楽部」では新潟記念と小倉2歳Sを予想していますので、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m
日曜のボツ予想・新潟&小倉編〜ラトロ硬い馬が余勢を駆りたい夏競馬オーラス
スイスチャードの残りでパスタ(・∀・)
先ほど小倉2Rで母父Singspielの“ウォーエン黄金配合”シンハディーバが惜敗つづきに終止符
前にも書いたんですが、母系にSadler's Wells=Fairy Kingを持つウォーエンブレム産駒はここまで7頭が出走し6頭が勝ち上がり、そこにはシビルウォーとローブティサージュが含まれるのです
今日の新馬は、新潟5RにPOG書籍推奨プリンスダム(キングカメハメハ○評価)が出走
追い切りを見た感じだとルーラーシップとアドマイヤセプターの中間ぐらいのタイプに見えましたが、パドックが楽しみです(・∀・)
村上は◎リアリーラヴユー
前走はちょっと後ろからになりましたが馬群を縫いながらいい伸び、In Realityの影響が強い伸びのない体型で1400mベスト、Buckpasserのクロスでややラトロ硬い体質で夏場良績、二度目の騎乗で今度は戸崎が決めそう
○イヴピアジェは「パーフェクト種牡馬辞典」のスペシャルウィークのPOG推奨馬なのでいつもレースは見ていますが、Ribot系のクロスで少しパワー型なのとHalo≒Sir IvorやTom Foolクロスの機動力で走るので、外1600mよりは内1400m向きのマイラー
そして○を中山マイルで捲って競り勝った▲ブライトチェリーも、前走は直千競馬に戸惑いながら力の違いで差し切りましたが、本来は1400mぐらいに向く機動力型で、マイネルラヴ×Never Bendですからここは余勢を駆りたい
ヒシアマゾンには全然似てなくて父系のBold Ruler的忍者走法を受け継いだ☆ヒシラストガイまでが上位とみます
小倉最終は◎プランスペスカ
母はブライアンズタイム×Blushing Groom×Vaguely Nobleですからマヤノトップガン的で、自身はLyphard4×5・5にBurghclere≒Aureoleもあり、これは芝の長いところで前受けで出世しそうな馬
小倉のオーラスはユタカに締めくくってもらいましょう
今日はこんなもんかな〜、競馬中継とキャロットDVDを見ながら、パスタをすする日曜日
日曜の重賞回顧〜今年も小回り巧者のワンツー
新潟11R 新潟記念
◎1.サンシャイン
○11.ブリッジクライム
▲3.ダコール
△8.ファタモルガーナ
×9.エクスペディション
×10.ニューダイナスティ
注7.カルドブレッサ
昨年のオークスの予想は「2400mならばジェンティルドンナをヴィルシーナが逆転するだろう」というところから入った時点ですでにピントがズレていたのだが、しかしヴィルシーナが勝ちきるシーンも想像しにくいものがあったので、苦しまぎれにもうひとひねりしたのが◎サンシャインだった。「ワンカラットの妹でマイルのエルフィンSに勝ったが、母バルドウィナはアウトサイダー血脈が豊富で相手種牡馬を立てるタイプだから、父ハーツクライのこの馬は前受けしぶとい中距離馬だろう」というのが主な根拠だったが、古馬になって少しずつ馬体に実が入ってきて、ようやく筆者が思い描いたような中距離馬に完成しつつある。中間も馬体はフックラ見せているし、ここはラッキーバニラがスローで逃げそうなメンツで、石橋脩なら前々で運ぶとみて、「サンデー×リファール×ハイインロー」の先行二枚腰に期待。○は冬場は身のこなしの硬さが目立つのに、前走は直線しなやかに斬れたから夏馬なのだろう。稍重ぐらい残るようならファタモル、良まで回復するようならダコールを上位視。
小倉11R 小倉2歳S
◎1.ラブリープラネット
○7.ハッシュ
▲15.シゲルカガ
△11.マイネヴァリエンテ
×6.ネロ
×12.ベルカント
注2.ダンツブロード
トワイニングはミスタープロスペクターとネヴァーベンドとウォーアドミラルを引くので、サンデーサイレンスと出会うと「サンデー×ミスプロ×ウォーアドミラル×ラトロワンヌ」の黄金配合形がお手軽にできる。ロールオブザダイス、フサイチアソート、ドリームガードナー、セイリオス、ナガラオリオン、スリーアリストなどがこのパターンで、◎はノーザンテーストとフォーティナイナーの伸びのない体型を受け継いだので短距離向きに出たが、追っての味はなかなかのもので、ここは行く馬が揃ったので同父のエピセアロームのように差し切れるのではないか。キャリア2戦以上で差しに回れる馬が穴パターンで、今年は○あたりが狙い目。
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上がり3F33.1はオースミグラスワンが勝った08年(32.9)に次ぐ速さで、特に10.9-10.3-11.9と600〜200mが速いです
これでは後ろの組はほぼノーチャンスで、中団より前にいた馬のなかで、10.9-10.3のラップにおいて、馬場のいい外目に斜めに持ち出しながら際立った加速をみせたのがトランスワープ
オースミグラスワンはグラスワンダーのガシャガシャ走法を受け継いで、だから私はずっと本当は捲りの馬なんだと主張しつづけてきましたが、しかし新潟外2000mに出てくると鬼脚で差し切ってしまうので当時は困惑していました
実際戦績を振り返ってみても、内回り小回りのほうが[2.2.2.2]と内容は安定しているんですよね〜
つまり新潟外2000mはたしかに直線は長いけれど、あまりにもスローになってみんなが32秒台で上がるような流れを際立った脚で抜け出すには、柔らかくしなやかにストライドを伸ばしていては全然間に合わなくて、小回りを持ったままで捲ってしまうようなRoberto的なパワー加速ピッチ走法で瞬時にトップスピードに乗ってしまわなければならない…と
「新潟記念回顧〜究極の上がりを、オースミグラスワンのように」より
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/28c31c40df209505809c9d523965920d
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外回りで直線が長くても、あまりにもスローになると小回り向きの機動力や加速力がモノを言うのだ…というのはまあまあ東京でもありがちなのですが、コスモネモシンはHalo3×4らしい機動力型で、エクスペディションもご存知のように全勝ち鞍が小倉と京都内回り、昨年のトランスワープといい、新潟記念はそういう馬に向いたレースになりやすいのだ…と考えを改めるべきかもしれません(^ ^;)
今年の上がり3Fは11.4-10.8-12.5、残り600mまでは馬群は一団だったのに、そこから11.4-10.8のラップで1,2着馬は完全に抜け出して残り200mでは後続に2馬身以上のセーフティリードをつけてしまっており、この最速ラップのところを22秒前半で駆け抜けたもん勝ち…というのがここ2年の新潟記念
今年は馬場が少し重かったからかゴール前は12.5かかり、ナスキロラトロ+ハイインローの持続力で追い込むファタモルガーナが緩慢なストライドでジワジワ詰めてきましたが、そういう「長い直線向きの持続力ある末脚」では勝てないのが新潟記念なのである…と
小倉2歳は人気馬が前でレースをつくったので私が想定したようなグチャグチャの乱戦にはならず、1〜3人気のきれいな叩き合い
最後は馬場の外に持ちだしながら追ったユタカと、そのままインを走りつづけた和田、これはホウライアキコとベルカントのパワーの差ともいえ、そこはWoodmanとオジジアンのラトロパワーがきいてるということでしょう
同じヨハネスブルグ産駒でもネロは母系にLa TroienneがなくNorthern Dancerとボルキロのクロス、たしかに身のこなしがナスキロ柔いので、これは軽い芝向きだし距離も1400mぐらいのほうがいいだろうと
ヨハネスブルグは夏の2歳短距離戦向きの早期回収型種牡馬としてますます注目を集めることでしょうが、1200mベストのスプリンターを狙うのならば、ホウライアキコやフクノドリームのようにLa TroienneやEight Thirty≒War Relic的パワーも増すような配合がベターだろう…という方向性は少し見えてきました
というわけで現時点でのまとめ
・ヨハネスブルグはStorm Catの強いニアリークロスを持つので、自身がみせたような早熟なスピードを産駒に高い確率で伝える
・産駒の代ではこのニアリークロスを緩和する方向、緊張→緩和のリズムにするのがセオリーで、だから母はNorthern Dancerクロスを持たないほうがいい
・小倉2歳やすずらん賞を勝つようなスプリンターを狙うのならば、オジジアンのLa Troienneとか、Eight Thirty≒War Relic的なパワーを増す配合をすべきで、柔らかすぎると短距離のHペースを走るのは辛い
もちろんスプリンター至上主義に走る必要はなくて、ヨハネスブルグにナスキロとスタミナを入れてグニャグニャマイラーを狙うのだという発想もあっていいし、そういう馬も少しは出ると思います
最後グイグイ伸びてきたダンツブロードはマイネルラヴ産駒でSeeking the Gold≒Woodman2×4、こちらは来年の夏のスプリント戦でお待ちしています(・∀・)
そしてキャロット募集馬の「好配合ピックアップ」ですが、今日もしくは明日にはアップするつもりですので、もうしばらくお待ちをm(_ _)m
8/31〜9/1の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
『望田潤のPOG好配合馬リスト』で取り上げたプリンスダム(キングカメハメハ○評価)が日曜新潟5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました
○プリンスダム(母マリーシャンタル)
母母ダイナカールはオークス馬でエアグルーヴの母でもあるから、ルーラーシップやアドマイヤセプターと似た配合。こちらは間にトニービンが入らないので Hornbeam≒パロクサイド6×4となる。キンカメ産駒でHornbeam≒パロクサイドのニアリークロスを持つ馬は10頭中7頭が勝ち上がりだから、それだけで考慮の余地はある配合。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104076/
ルーラーシップやアドマイヤセプターと3/4同血で、Hornbeam≒パロクサイドのニアリークロスらしくしなやかで重厚に斬れました
明らかに東京や外回り向きですが、新潟記念でヨーイドンになると11.4-10.8のところで取り残されて、勝負がついてからやっと追い込んできそうなタイプでもあります(^ ^;)
本書で取り上げた馬はここまで11頭が出走し[6.2.0.9]賞金合計4950万円、1走あたり291万円という成績です(・∀・)
■土曜小倉5R3歳未勝利 インプレショニスト(ディープ好配合・望田)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104315/
■日曜函館3R3歳未勝利 フリティラリア(一口・栗山)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104504/
■日曜新潟9R村上特別 ショウナンダイチ(ディープ好配合・望田)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104465/
ショウナンダイチが今さらながら連勝したので、ディープのLyphardクロスについて久しぶりに
ショウナンダイチが今さらながら2連勝と、トモがパンとしてやっと軌道に乗ってきたので、とりあえず「ディープインパクト好配合リスト(2012)」から再録
◎ビートリックスキッド10…母はノネット賞(仏G3・芝2000m)勝ち馬で、その父Victory Noteは仏2000ギニー馬。Lyphard4×4にFairy King=Sadler's Wellsを合わせるのは、トーセンラー=スピルバーグやパララサルーで成功している。粘りと機動力で走る長めマイラー。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104465/
この馬を推奨した理由は下記エントリでも書いていますので詳しくはそちらを
そしてこの馬のように「Lyphardをクロスし、しかも母系にSadler's Wells=Fairy Kingを持つ」ディープインパクト産駒は、トーセンラー=スピルバーグと、パララサルーと、そしてこのショウナンダイチだけ
4頭中3頭がオープン馬ですから、ダイチくんも2連勝ぐらいで威張っててはダメですよ
このパターンが外さないのですから、「ディープ×ドナブリーニ」や「ディープ×ハブルバブル」が外さないのは当然で、その理由も下記エントリに書いてます
ではDVD鑑賞に戻ります
ディープのLyphardクロスにおいて暗躍する「Northern Dancer+Fair Trial+Never Bend」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/e39b87d84d22fa9a751400148d2a07a0
「一口馬主好配合馬ピックアップ2013」キャロットクラブ(関東入厩)から2頭ピック
日曜の競馬が終わってからは、キャロット募集馬の「好配合馬ピックアップ」に没頭しておりますが、昨夜のうちに何とか関東入厩予定はチェック完了、募集価格等も考慮して、「好配合リスト」にはひとます2頭あげておきました〜
関西と地方の入厩予定についても今日中にはやり遂げたいと思ってますので、よろしくお願いしますm(_ _)m
また一次募集が終わって一息ついた頃に、残口がある中から新たに追加する可能性もあります
あ、あと私事ですが47歳になりました(^ ^;)
「一口馬主好配合馬ピックアップ」キャロットクラブから4頭ピック
先ほど「一口馬主好配合馬ピックアップ(2013)」キャロットクラブから計4頭ピックしました〜
けっきょく選んだのはいずれも私の好きな牝系で、自身の配合はもちろん、母の配合もよろしいなあ…という4頭
いつも書くように名馬よりも名種牡馬や名繁殖に名配合は多いもので、配合の良し悪しというのは競走成績よりも繁殖成績のほうにリンクしやすいもので、皆さんも本馬の配合だけでなく母の配合も吟味してみてください
あとこれはどのクラブでもそうですが、基本的に募集価格3000万円以上の馬はピックしませんので(たまに例外はあります)、そこはご了承くださいということで
一次募集が終わって落ち着いた頃に、残口がある中からまたピックするかもです
次はノルマンディーにとりかかる予定です〜
血統屋の「一口馬主好配合馬ピックアップ」が今年もスタート!
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/fffa0ae9482e9eee8dcb00182b5e6a1f
先週の雑感・新潟編〜ネオユニのWorden≒Le Fabuleux、キンカメのHornbeam≒パロクサイド
土曜新潟7Rで豪快に外マイルを差し切ったロングシャドウはネオユニ産駒らしからぬ斬れ味でしたが、これは多分にWorden≒Le Fabuleux6×4の影響でしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010103873/
母系にLe Fabuleuxを引くネオユニ産駒にはメイショウゾウセン、ホットチリペッパー、ネオポラリスなどがおり、やはり外回りOKな資質と同時にWild Risk的激気性も伝わっております(^ ^;)
札幌2歳に出ていたピオネロもネオユニ産駒にしては大跳びで新馬勝ちの斬れ味には驚かされましたが、これも母父がBlushing Groom系なのでWild Riskのクロスなんですね〜
ネオユニ産駒は父からパワーと粘りを受け継ぐので全体の傾向としては内回り>外回り、中山>東京なのですが、もちろん全ての産駒が父に似るわけではなく母方の血やクロスする血によって脚質や体質や性格は大なり小なり変化していくわけで、「重が下手な産駒の中に重の鬼が生まれることはよくあることだ。そんなことでいちいち悩んでいたら、ダーレーアラビアンが重が下手だったら今の世界中のサラブレッドはほとんどが重が下手でなければならなくなる」(笠シショー)
だからピオネロはネオユニ産駒でも今の函館向きかというとちょっと微妙やないかと思ってたんですが、見せ場をつくっての4着は評価していいし、次走外1800〜2000mならばデビュー戦のようにズバッと斬れるでしょう
プリンスダムが日曜新潟に新馬勝ちしたので、これで「キングカメハメハ×パロクサイド牝系」はルーラーシップ、アドマイヤセプター、キングスビレッジ、スマートフォーカス、グルーヴィクイーン、カールファターレ、パブリックアフェア、レネットグルーヴ、プリンスダム、ホープマイスター★、グルトップ★と11頭中9頭が勝ち馬で(★が未勝利)、未勝利2頭のうちグルトップは3戦目にクビ差2着がありその後順調に使えぬまま抹消、つまり能力的に勝ち上がれなかったといえるのはホープマイスターだけで(今は佐賀に転入して頑張ってるようです)、この馬の場合は母父タニノギムレットがちょっと拙かったんじゃないかと
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106096/
いつも書くようにキングカメハメハは配合やクロスに正直な種牡馬で、だからダイナカール牝系との配合ではHornbeam≒パロクサイドの「HyperionとNasrullah」的なナタの斬れがONになりやすいわけですが、一方でRoberto持ち牝馬との配合ではGold Digger≒BramaleaとNasrullah≒NashuaのニアリークロスになるのでKingmamboとRobertoのパワーの要素がONになりやすく、キンカメ×ブライアンズタイムがダートの捲り脚質になるのは主にそれで説明できます
そしてホープマイスターの場合は、キンカメ×ブライアンズタイムのパワー捲りとキンカメ×ダイナカールのナタ斬れという、ベクトルとしてはかなり異なった資質を同時に追い求めた配合で、そのためにどっちつかずなところに陥ってしまったのではないか…と
なんでもかんでも継続クロスすればいいもんではなくて、どういう資質をONにするのかしないのか、たとえばキンカメの芝4傑のうちロードカナロアとローズキングダムとアパパネはナスキロ系のクロスを持っていますが、キンカメ×ブライアンズタイムの砂の鬼ハタノヴァンクールとグランドシチーは母系にナスキロ血脈を持っていません
キンカメ×ブライアンズタイムでダートのパワーを表現するのならば、ラストタイクーンのナスキロ柔さをONにする必要はないですからね〜
多彩な血を引き配合に素直で様々な分野で活躍産駒を出す種牡馬キングカメハメハですが、だからこそ二兎や三兎を追う配合をしてしまうと大成が阻まれる…という面はあるのでしょう
新潟記念のファタモルガーナは専門紙やTARGETの成績表だけをみると通過順位3-3で3着ですから「3番手から前と同じ脚で流れ込んだだけ」というイメージですが、実際は直線の11.4-10.8のところでいったん5番手まで下がっていて(つまり2頭に抜かれた)、ラスト12.5のところでバテずに巻き返して2頭を抜き返し、いったん2馬身以上離されていた1,2着馬との差を1馬身に詰めてきての3着
そういう伸び方とか加速の仕方はやっぱりレースを見ないとわからないわけで、「大跳びでイメージほど斬れないと聞いていたので動いていきました。手応え以上に頑張ってくれました」という田辺のコメントにも納得できるわけです
ニューダイナスティは母がRoberto×Danzigですからグラスワンダー的で機動力があるタイプ、一方でSir Gaylord6×4なのでナスキロ柔さもあって、これもよく言えば弱点が少ないのですが重賞を勝ちきれるかというレベルになるとちょっとどっちつかずという、グラスワンダーにHaloとMill Reefを入れたシルクネクサスのようなハイレベルなどっちつかず感がある馬です
「グラスワンダーさん、望田説やと俺はちょっと柔らかすぎるらしいですわ…」
「あ〜うちの息子らと同じやな。みんなおとーさんより柔らかくなりたい、しなやかになりたい、脚が長くなりたい言うねん。けどな、柔らかくて脚が長かったら阪神内回りは捲れへんで」
ニックス(4)〜キンカメ×トニービン×パロクサイドが生むHornbeam≒パロクサイドのナタの斬れ味
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/29e95f7dfab050c40f7387339ddd42de
フリオーソの配合〜Roberto,Mr.Prospector,Nureyev,Russ-Marieのカルテット
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/fba12d7b526138bbe183ea3b0d7228fd
先週の雑感・小倉編〜ビートブラック臭漂う前受け
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを5頭更新しました〜
競馬ブック誌の小島友美さんの「エクイターフの歴史と現状」はいつもながら読み応えのある記事で、しかしこれを読むとどこの競馬場でもラチ沿いからエクイに張り替えていくので(たとえば今開催の中山は直線は内側から13メートルにエクイが入っているとのこと)、各場でインベタ現象が多発しているように感じるのはそういうこともあるのかと
最近のユタカは老獪な先行はもちろん、全盛期を思い起こさせる測ったような差し切りも多く、北九州のサイレントソニックも小憎たらしいハナ差差し切り、この馬平坦芝1400m以下は?????で、先週のトーホウアマポーラもですがやっぱりUnbridled's Song肌は平坦ベターやなと
特に阪神芝は[1.0.2.25]となかなか酷い成績で、ちなみにこの1着はエーシントップの新馬です(^ ^;)
日曜に新馬を勝ったシャンパーニュはKaldoun3×4、Fabulous Dancer4×3という大胆なクロスですが、チチカステナンゴは配合が難しいのでこういう強力な相似配合にするのも一つの手でしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104477/
ザックリいうとGrey Sovereign系とハイインローを増幅した配合ですからトニービン的な持続斬れのイメージ、一方でFabulous Dancer4×3ということはBelladonna≒Aureole7・7×5でもありますから、もしかするとAureole魂の逃げ馬かも
日曜最終のプランスペスカは4代母のVery CharmingがDahliaの全妹でハイインローのクロス、母母ダナグルームはLyphard3×3にWild Risk3×4、母ダンシングドミニアはブライアンズタイム×Blushing GroomでクロスがFlower Bowl≒Honeys Alibi≒Aureoleとマヤノトップガンばり、そこにブラックタイドが配されたプランスペスカはLyphard4×5・5にBurghclere≒Aureole3×7にWild Risk7×6・7
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010105143/
このレースは単勝だけ買って観てましたが、Lyphardの3本クロスとAureoleのニアリークロスを持つなんて知らないだろうユタカが、テン乗りでちゃんと前で受けてくれたのがまず嬉しかった
ブック誌の短評には「ひょっとしたら菊に間に合うかも」とありますが、たしかにビートブラック臭がほのかに漂ってきましたよ〜(・∀・)
ハーツクライのパワーの源、Nothirdchance≒Revokedを再考してみる
一日遅れの誕生日祝いというわけでもないですが、昨日は飲みすぎて久々に残ってます…
最近私の体には「ヘパリーゼ」が合うということがわかって、痛飲するときはあれを欠かさず飲んでたんですが、昨日は油断した…
ハーツクライの“抜かせない強さ”は「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の配合形譲りだということはもう数えきれないほど書いてきましたが、欧州のタフな馬場にへこたれなかったあのパワーはどこからきていたのかというと、それは主に母父トニービンと、母系のBusanda(Buckpasserの母でもある最強のLa Troienne血脈)と、そして自身が持つNothirdchance≒Revoked4×5ではないかと思うわけです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2001103038/
┌Blue Larkspur
┌○
│└△
│ │┌High Time
│ └△
Nothirdchance
│┌Sir Gallahad
└△
┌Blue Larkspur
Reveked
│┌Sir Gallahad
└G△
│┌High Time
└△
そしてハーツクライ産駒の重賞勝ち馬の血統表を見なおしてみると
アドマイヤラクティ:Hail to Reason4×6・8
カポーティスター:Hail to Reason4×6
ツルマルレオン:Hail to Reason4×5
フェイムゲーム:Hail to Reason4×6
メイショウナルト:Hail to Reason4×6
ウインバリアシオン:Revoked6×8
ジャスタウェイ:Revoked6×7
ギュスターヴクライ:なし
コレクターアイテム:なし
まあRevoked6×8ぐらいの薄さだとどれぐらいの評価をすべきか微妙ですが、いずれにしてもハーツクライの重賞勝ち馬9頭のうち、7頭はHail to ReasonかRevokedのクロスを持っているのです
ちなみにここまで中央に出走したハーツクライ産駒は170頭、うちHail to Reasonのクロスを持つのは105頭、Revokedのクロスを持つのは16頭、両方のクロスを持つのが4頭ですから、つまり全170頭中Hail to ReasonかRevokedのクロスを持つのは117頭ということになり、重賞級が出る確率は明らかに高いといえるでしょう
ちなみに「Hail to ReasonかRevokedをクロスする群」117頭中勝ち馬は56頭(勝ち馬率47.8%)で、「Hail to ReasonもRevokedもクロスしない群」は153頭中勝ち馬は73頭(勝ち馬率47.7%)ですから、勝ち馬率に関しては見事に変動なしというデータも出ており、あくまで長打率が上がるという見方でいいのではないかと
「中距離×マイラー」の機動力がモノを言うのがノーマルなオータムH
京成杯オータムHは開幕週の中山だから基本的には前有利インベタ有利で、つまり先行力と器用さのあるマイラーに向いたレースといえるのですが、キングカメハメハ×Bahriのフィフスペトル、ダンスインザダーク×Zafonicのザレマ、スペシャルウィーク×タバスコキャットのファイアーフロートなんかが典型ですが、「父中距離×母(母父)マイラー」の配合形が強いレースでもあります
この配合形は先行・捲りの機動力ある脚質になりやすく、実際上記3頭は内回り>外回り、中山>東京という実績を残しており、だから私はザレマもフィフスペトルも中山マイルで全力買いだと口を酸っぱくして言い続けてきました
ファイアーフロートなんて今戦績を振り返ってみると、小回り内回りの1400〜1600mだけ買ってりゃ、単回値393円複回値148円やからいろいろエエ思いができたんやなあ…と
ちょっと待たんかい、去年のレオアクティブはアドマイヤムーン×オペラハウスで中距離×中距離やないかあああっ!というクレームに先回りして予防線を張っておくと、ヴィミー5×4の狂気とノリの天才的変態的な騎乗の波長が合ってしまえば、しょ〜もない血統論では解明できないほどのパフォーマンスを叩き出すこともあるのだ…ということで(^ ^;)
たとえばブラックホークが何で安田記念を勝ったのかなんて、あれから10年以上経った今でも「だってノリだから」としか説明のしようがなくて、そういやあのときの2着ブレイクタイムはレオアクティブの伯父ですな
キストゥヘブンは外差しでしたがアドマイヤベガ×ノーザンテースト、キングストレイルはサンデーサイレンス×ノーザンテースト、天才騎手の変態騎乗はドノーマルな血統屋には解明不可能なのでそれはまあ置いとくとして、「父中距離×母マイラー」が先行流れ込みや好位捲りで勝ちやすいのがノーマルなオータムHなのだ…ということで
クロペリオン配合ではないルナが、オープンに駆け上がった配合的理由とは
この記事をアップするのにログインしたら、昨日の「ブログ検索キーワード」上位5つが
キャロットクラブ 2013募集
望田潤
キャロットクラブ 2013 募集馬
キャロットクラブ 2013 募集 評価
キャロットクラブ 募集馬
みなさん締切が近づいてヒートアップしておりますな(・∀・)
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「ラスティックベルの牝系とフレンチデピュティの父系は非常に相性が良くて、この組み合わせはこれまで12頭が出走し8頭が勝ち馬となっており、そこにはフサイチリシャール(父クロフネ)、ライラプス(父フレンチデピュティ)、サイオン(父クロフネ)、リーチコンセンサス(父フレンチデピュティ)が含まれます
このニックスの主な根拠は、ラスティックベルがEight ThirtyとLa Troienneを引くことにあると考えられ、Deputy Minister系のパワーを引き出すには、Bunty Lawless〜Ladder≒Good ExampleとLa Troienneの血を増幅するのが効果的で、クロペリオン三人娘も母系にRelicやEight Thirtyを引いています」(下記エントリより引用)
ルナの場合、母母ホクトペンダント(現フィリーズレビュー2着)がVice RegentとナスキロラトロとEight Thirtyを持つので、フレンチデピュティ≒ホクトペンダントのニアリークロス2×2といってもよく、これが母系にHyperion的凝縮を持たないにもかかわらず、ルナがオープンまで駆け上がった配合的な理由でしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009100528/
┌Vice Regent
┌○
ホクトペンダント
│┌○┌Buckpasser
└△└△
└△
└△
└△┌Eight Thirty
└△
だからビーナスライン(フジキセキ×ホクトペンダント)にクロフネなんて、一度は試してみたくなる配合ですね(・∀・)
ニックス(3)〜「クロフネ×ラスティックベル」と「クロフネ×チヨダマサコ」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/827a3b03d20a1f873c77e0a676fff60a
コスモセンサーが毎年人気でこないように、ナスキロ柔さは必要ないのがオータムH
「Netkeiba.com(PC版)」と携帯スマホの「競馬総合チャンネル」では、「血統クリニック」 と題してメインレースの出走予定馬の血統解説をしています(毎週木曜夕方更新)
今週の対象レースは京成杯オータムHです。よろしくお願いしますm(_ _)m
「中距離×マイラーの機動力がモノを言う…」に追記すると、ナスキロ柔さで走るストレッチランナーが、安田記念やマイルCSや関屋記念なんかの好走実績で人気になって裏切る…というのも中山マイルのオータムHではありがちで、コスモセンサーやセイクリッドバレーなんかはまさにそのパターン
たとえばフィフスペトルはMill Reef≒Riverman5×3ですが、Never Bend≒Nanticious6×4・4でもあり、キンカメにミスプロでGold Digger≒Bramalea4×4でもありで、全体としてはナスキロ柔さよりもNashua≒Nasrullah的パワーやラトロパワーのほうが勝った配合です
「そやから言うとるやろ、柔らかくて脚が長かったら、中山なんか捲られへんのや」(硬肉短足掻き込み有馬連覇親父)
今年は○○○○○○○や●●●●●●●●●や☆☆☆☆☆☆なんかがその危険パターンに当てはまってるんじゃないかとにらんでますが、そのあたりは「血統クリニック」を読んでください…ということで(^ ^;)
今週の新馬戦
「一口クラブ好配合」と「POG好配合」のダブルピック馬でメテオさんの持ち馬でもあるアンゴスチュラが調教中に肺出血、来週デビューが白紙になってしまったのは残念ですが、今週は土曜阪神5Rにミッキーアイル(「ディープインパクト好配合リスト」◎評価)とアトム(「ディープインパクト好配合リスト」○評価)、日曜阪神5Rにトウシンムサシ(「POG好配合リスト」ダイワメジャー★評価)が出てきます〜
ミッキーアイルはうまくいけば皐月賞を捲れるディープ産駒かなと思っているんですが、さっきのGCの「今日の調教」には映像がなかったですね…
アトムのほうは「機動力抜群長めマイラー」と書いたんですが、追い切りの走りを見た感じだいたいそんなイメージでした(・∀・)
トウシンムサシは母がフレンチデピュティ×アフリート×Droneとダイワメジャーの鉄板配合を三つ重ねたような超合金配合ですから(ちなみに推奨馬ジャックトマメノキとアンゴスチュラも母父アフリート)、これは早い時期にポンポンといってもらいたい馬
Danzig本流のパワーを伝えるGreen Desertを、高速馬場対応にする方法はたった一つしかない
デインヒルとともにDanzig本流のスプリントを伝えた名種牡馬Green Desert、その遺伝力の強さはラッキーナイン・サドンストーム・ティーハーフ兄弟をみれば実感できます
ティーハーフ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100690/
ただしDanzig直仔で母母が「War AdmiralとLa Troienne」の名繁殖Courtly Deeですから、デインヒル同様日本の高速馬場では少しパワー型すぎるところはあるのです
たとえばシンコウフォレストは父がGreen Desertで、母はアウトサイダー血脈の塊で相手種牡馬を立てる名繁殖Park Expressですから、これはもうGreen Desertばかりが自己主張する配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1993109763/
日本で走ったGreen Desert産駒のなかで最もGreen Desertらしいスプリンターじゃないかと思っていますが、重賞勝ちは雨の高松宮杯(稍1.09.1)と阪急杯(重1.10.5)と洋芝の函館SS(良1.09.4)ですから、まさに“1分9秒台の王者”でした
だから名牝系のバックボーンはあったといえ、引退後にアイルランドで種牡馬入りして成功したのは幸運やったし、実に名トレードやったと思います
Green DesertらしさがONになると“1分9秒台の王者”になってしまうわけで、そこをエクイターフの高速馬場の、1分7秒台の決着に対応できるようカスタマイズするには、母父Sir Ivorをいじくるしかないわけで、となるとまずはHaloを合わせるのが日本では手っ取り早い
ロジユニヴァース…Halo≒Sir Ivor3×5・5
タマモサポート…母がHalo≒Sir Ivor3・4×5
サドンストーム=ティーハーフ…Halo≒Sir Ivor4・5×4
フサイチホクトセイ…Halo≒Sir Ivor3×4
ティファニーケイス…Halo≒Foreseer≒Sir Ivor3・4×4
スイートマトルーフ…Halo≒Sir Ivor3×4
Halo以外のニアリークロスだと
ラッキーナイン…Sir Ivor≒Drone6・6×4
メジロダーリング…Sir Ivor≒Play at Home3×3
コスモシンドラー…Sir Ivor≒Secrettame3×3
テンザンデザート…Sir Ivor≒Terlingua3×3
このように日本の芝でオープンまで出世したGreen Desert持ちは、ほとんどがHaloやDroneやStorm CatやGone Westなどを使うことで、Sir Ivorのニアリークロスを持っていることがわかります
サドンストームとティーハーフは全兄弟だけに馬体も走り方もよく似ていて、見た目はGreen Desert的なスプリンター体型なんですが体質は柔らかさもあり、何より脚捌きはHalo的に無駄がない
ガシャガシャ掻き込んでいては1分7秒台の高速決戦には対応できないのですよ、そこはHaloに頭を下げてニアリークロスさせてもらうしかないんですよ…と、母父Danzig硬肉短足掻き込み有馬連覇親父を説得しましょう(・∀・)
Green Desert系の種牡馬といえばバチアーやデザートプリンスがパワー型すぎてサッパリだっただけに難しいところはあるんですが、Haloの血が溢れかえる日本には今後ますます必要とされる血のひとつだと思うので、母系に入るGreen Desertには注目しておきたいです…と、阪急杯の予想をしていたのにまたもや脱線
「一口馬主好配合馬ピックアップ」キャロットクラブ(2012年産)から計8頭ピック
所用で札幌から東京入りした知り合いからメールがきて、「今空港でお茶してるんだけど、近くに座ったスーツ二人組が望田みたいな血統談義をワイワイやってる!」「あ〜それはクラブのツアー行ってきた人やわ(^ ^;)」
おかげまさで今年も多くの申し込みをいただいております「一口馬主好配合馬ピックアップ(2013)」ですが、本日栗山求がキャロットクラブの配合診断を行い5頭をピック、望田がピックした4頭と合わせて(ダブルピックが1頭いましたので)計8頭のピックアップとなりました
http://www.miesque.com/c00016.html
ちなみに栗山・望田ダブルピック馬は、これまで4頭が出走し、サンブルエミューズ、ティアーモ、マイネルフォルス、バルカローレ(4戦未勝利で先日引退が決定)という結果
単なる配合診断ではなく、募集価格や馬体等も考慮した上で、値段のわりに期待できそうな好配合馬を選ぶ…という企画ですので、馬選びのご参考になれば幸いです(大手クラブは一次募集が終わって落ち着いた頃に、残口がある中からまたピックするかもです)
血統屋の「一口馬主好配合馬ピックアップ」が今年もスタート!
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/fffa0ae9482e9eee8dcb00182b5e6a1f
土曜のボツ予想〜毎日杯3着は強い
阪神8はローゼンガルテンはディープとヒシマサルを足して割ったような重厚な斬れ方をするし、アドマイヤツヨシも外回り向きの柔らかな斬れ方をするので、前走Hペースを前々で踏ん張った◎キングデザイヤーと○ウエスタンレベッカの機動力重視で
ダンスインザダークやスペシャルウィークにStorm CatをもってくるとNijinsky≒Storm Birdのニアリークロスになり、タガノマイバッハやオースミダイドウやファイアーフロートやガンマーバーストやモズなど先行力機動力を増すことが多いのです
南港は◎タイザンホクト
アンバージャックの半弟で、Tom Rolfeパワーで短距離を突進するコロニアルビユーテイ牝系、揉まれ弱いので前走のように外から捲りきられるとダメですが、ハナ切ったときは???、2着時の勝ち馬はトーホウアマポーラとレアヴェントゥーレ、逃げ切ったときの2着馬はメイショウドゥーマ、いずれも今は1000万下で走ってる馬です
ここは行ききれそうなメンバーだし、行ききれば1400mのほうが楽に運べるタイプでもあるかと
相手も1〜4枠までを中心に
西宮はベストの外1800mでこの頭数ならば開幕週でも○ヒストリカルが届きそうですが、◎バッドボーイも“ナスキロ柔いマンハッタンスカイ”という馬で外1800mの先行流れ込みがベスト
毎日杯はRoberto走法のラブリーデイが外回りなのに猛然と捲ってきたので先行勢は壊滅、直線はキズナの持続力だけが際立ちましたが、あれで3着に踏ん張ったのはこの馬も強い
上がりが速くなりすぎたきさらぎでも僅差4着、東スポ5着も白百合3着も後ろから行く形になったのに終い詰めてきているし、ここは川田なら逃げ馬のイン番手でタメすぎずに追い出してきそうで、馬券は◎○1点ですが◎→○を買いたいです
「No.1予想」では紫苑Sを、「馬券総合倶楽部」では紫苑Sとアスター賞を予想していますので、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m
土曜のレース回顧〜バテルノハヤイゼリンチャン…
中山9R アスター賞
◎3.ウインマーレライ
○8.イオラニ
△7.パシフィックギャル
ヘイロー3×5の◎の機動力と完成度をとるか、ミルリーフとブレイクニーのクロスでどちらかというと東京向きだが○の素質や奥深さをとるか、この頭数だけに迷う。いずれにしても△までの3頭の競馬だろう。
中山11R 紫苑S
◎2.トーセンアルニカ
○5.リボントリコロール
△8.マコトブリジャール
△13.セキショウ
◎はアイムユアーズの半妹で、メイショウサムソン×エルコンドルパサー×サンデーサイレンスで3代母がダイナカールだから、プリンシパルSのサムソンズプライドとは全く同血の間柄。サドラーズウェルズ≒ヌレイエフ3×4・5、ドローン≒ヘイロー5×4も同じで、サムソン産駒としては満点に近い配合と言っていい。エルコンドルパサーは母父に入ると牡馬には持続力を、牝馬には機動力を主に伝えるが、この馬は父の持続力と母父の機動力を受け継いでいて、中山内回りを捲る脚もあるし捲りきってからももうひと踏ん張りきく馬だ。そういう馬を小回りで動かす手腕にかけてはウチパクは最右翼の存在でもあるから、開幕週の内枠をキッチリ捌いて抜け出してくるだろう。
--------
イオラニは逃げたのは正解でしたが、中山で勝つにはもうちょっと早めスパートでコーナーでスピードに乗せていかないと、ストライドで走るMill Reefクロス馬がピッチで走るHaloクロス馬に中山内回りで勝つにはそれしかないのに、アリゼオのスプリングSみたいに乗るしかないのに、超スローで引きつけるだけ引きつけて、観てるこっちが引きつけ起こしてしまうわいというぐらい引きつけて引きつけて上がり11.7-11.2-11.2、ちょと大事に乗りすぎてもったいない競馬でした
おそらく田辺の言い分は「キャリア1戦の2歳、あそこで行かせてしまったら行く馬になってしまうから」やと思うんですが、まあそれにしても…(^ ^;)
トーセンアルニカは吉田豊が緩めず逃げてくれたので4角ではどこに突っ込むかという手ごたえ、「あ、これは届いた」と思わずつぶやいてしまったほどで、しかし勢いつけて突っ込んだ先にバテて下がってきたリンチャンがいて、左右にも馬がいるから逃げ場が全くなくて引っ張るしかなく、あそこでのロスはあまりにも大きかった…
そこから下げて外に立て直してスペースを探すも、そこをノリに突っ込まれてしまって万事休すでした
まともならリボントリコロールと叩き合いにはなっていたはずで、しかも立て直してまた巻き返してきてますから、叩き合いなら負けなかったとも思います
思ったとおりの、配合どおりの機動力と持続力を証明してくれたけれど、それだけに秋華賞に出してあげたかった
セキショウは「揉まれ弱いから逃げてみる」宣言があったし、そういえば外枠から揉まれず先行したミモザがアドマイヤイチバンを寄せつけない完勝で、あれぐらい走れば足りるんじゃないかと印を回しておきましたが、あれぐらいは走りました
日曜のボツ予想〜木更津特別
9/8 13:40追記
当エントリのコメントでのやりとりにあるように、今日の中山芝はおよそ開幕週の中山向きと思えないストライドで走る馬が外々を捲って突き抜けるというシーンが連発しており、これは下記の木更津や、馬券総合倶楽部で出したオータムHの予想も大きく変更せざるをえません(^ ^;)
当エントリのコメント欄でフォローしますのでよろしくお願いします
阪神2Rは現状阪神1400mがベストっぽいピッツネイルの単を買って応援(・∀・)
◎チャーチクワイアは牝系がハッピートレイルズで父がネオユニですから、これだけで中山>東京の機動力型のイメージですが、しかも母はVice Regent≒ノーザンテーストとBimelechとEight Thirtyのクロスですからフレンチデピュティのパワーを増幅しまくっております
なのになぜか東京ばかり使われてそれなりに実績も残していますが、東京で好走するのはスローで上がり11.1-11.7とかそんなレースばかりで、オヤジ血統屋を脱力させる「東京でもスローだから機動力>斬れ」になったときで、前走三面川6着は距離よりも緩みないペースになって機動力では外回りの直線を乗りきれないレースになったから…というべきでしょう
昨年のこのレースではイン好位を持ったまま追走し直線は馬群がカベになりかかりながらうまいこと捌いて抜け出すという機動力十分なレースで、4着とはいえマイネスアダマスやフェスティヴタローとクビ・ハナなら前走三面川10着から一変と言っていい内容、今年も同じローテですから同じぐらい一変すれば6着→2着ぐらいになるのでは(・∀・)
おまけに開幕週の内枠北宏といえば必ずラチ沿いピッタリを回ってくるのがお約束で(3回に1回ぐらい前が詰まるのもお約束)、私はよくお世話になっておりますよ
○ケイアイエレガントは母がA.P.Indy産駒でSecretariat≒Sir Gaylord3・5×5ですからナスキロ柔く斬れるキンカメと思いきや、母母父がRobertoなのでGold Digger≒Bramalea4×4もONになっていて、体型や走りをみると“硬肉緩慢フィフスペトル”と名づけたくなる馬で実は中山マイルがベスト
▲ミナレットは強力な相似配合ですがスズカマンボよりウォーニングが強いのでこれもマイルなら東京より中山で狙いたい
☆プレミアムブルーは大外がちょっと辛いですが、Haloクロスらしい機動力はあって中山と内回りのマイルでは[2.1.0.0]
エパティックはディープにミスプロを入れて母がナスキロのクロス、パワーのサポートがPocahontas5×5だけでは明らかに柔らかさが勝っていてこれは外回り向き
「No.1予想」ではセントウルSを、「馬券総合倶楽部」では京成杯AHとセントウルSを予想していますので、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m