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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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日曜のボツ予想~Hyperionの先行を

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ところでGCでちょくちょくCMやってますが、栗山さんが「競馬場の達人」に出演します(・∀・)
初回放送は1/18(日)22:00~22:30とのことで、今月中は再放送も毎週あるようなので、詳しくは下記ブログへ
『競馬場の達人』に出演します~栗山求の血統BLOG
http://kuriyama.miesque.com/?eid=1509

中山1Rで勝ったジュエルアラモードはPOG書籍でダイワメジャーのイチオシやった馬で、思ったよりパワー寄りに出ているしまだ馬群を嫌うなど課題もありますが、まあ一つ勝ってよかったです(・∀・)
ダイワメジャー×Storm Catの黄金配合で、母系の奥に「Hyperion+Donatello」の組み合わせがあるのもポイントで、昨年はここを力説してロジチャリスやグランアルマダなんかも選んでます

紅梅は◎コンテッサトゥーレ
エアトゥーレもアイリッシュダンスに負けず劣らずの名繁殖で、本馬はディープよりも母や母母に似ているので“長めアルティマトゥーレ”のイメージでいいでしょうが、ここなら素質上位というだけで◎
クローソーはAureoleの継続クロスだけに短縮でハナ切れないと全く走る気を出さないかもしれないし、他にも行って粘るだけという脚質の馬が多いので、差しに回って京都外回りで斬れそうな馬は…となると○フェアラフィネぐらいしか見当たらない
前走は1京Aの逃げ切りですから恵まれた感もありますが、ノーザンテーストとMr.Prospectorが強い体型体質は1400m向きで、中京1400mで差して[0.2.0.0]、デビュー戦は阪神外マイルを差してグランカマラードとポルトドートウィユの3着、内回りで先行するより外回りで差したほうが味がありそうな馬ですよ

初富士は◎メドウヒルズ
ダイワメジャー×トニービン×Lyphardで母母はCourt Martial3×5、牝祖HeiressはHyperion2×3、“短めハーツクライ”というイメージの配合で先行しぶとい脚質ですが、体型体質スピードの乗りはマイラーではなく中距離馬で、距離は1800~2000mのほうが合っていそう
前走も抜け出してからステッキが入ると内に切れ込んでいたようにまだ気性面でややこしいところはありそうで、しかし抜け出すまでは馬群の中でスムーズに走れてたし、Hyperion的にしつこい脚質で2勝目も3勝目も上がり12秒戦、回りの問題を抜きにすれば中山のパワー馬場は合っているはずで、Hyperionが強いダイワメジャー牡駒の着実な成長に一票
○シベリアンスパーブは前走◎でしたがLa Troienne的パワーを両親から受けて中山1800mだけで飯を食ってる男、決め手には欠けますがここも好走は間違いなし
▲レッドセシリアはダイヤモンドビコー的なエンジンをSharpen Up的なマイラー体型に搭載したというイメージで、実は中山マイルがベストじゃなかろうかと思ってるんですが、1800mだとスローが希望かな
☆シャドウパーティーはダラッとした脚質なので東京よりは中山のほうが差しやすいのですが、距離はもう1Fほしいかな
△シャドウダンサーはHyperion的なステイヤーだと思ってるので、中山で持続戦になるのは歓迎ですが距離短縮はあまり感心しないです
ラングレーはこれぐらいの距離のほうが合っているようにも思いますが、ディープ×Storm Catの緩さがあるタイプで東京向き
オツウは差す競馬をさせたいがための距離短縮で、その目論見は果たしたので適距離へ戻してきましたが、1400mを使った後でウチパクでスムーズに折り合えるのかどうか、ここで折り合えば本物でしょうが…

長篠は▲ダンスディレクターは京都だと不利があっても猛然と伸びてくるんですが急坂コースだとそうでもなく、差し競馬ならば今度は後ろからと言ってる◎ゴーハンティングが狙い目やないかと思いますが、中京1200mは緩むときはけっこう緩みますから、シゲルカガも単騎でいけるとけっこう緩めて逃げるときありますから、アセロラと競ることはないでしょうからそのへん微妙

知立は◎ダンツカナリー、前走は単騎逃げで久々にAureole魂全開かと思ったんですが直線は鋭さ負けの格好で、ちょっと引きつけて逃げすぎた感はあり、ほんとに藤田の逃げは恫喝してスローに落とすだけでベテランのくせに味がない…
ここも同型不在ですが、康太が去年の中館さんのような逃げを打てれば連覇があるんじゃないかと

「No.1予想」では京成杯を、「馬券総合倶楽部」では京成杯と日経新春杯を予想していますので、そちらもよろしくお願いします


日曜の重賞回顧~捲ってから斬れるんジャー

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中山11R 京成杯
◎7.ブラックバゴ
○1.クラージュシチー
▲14.ナスノセイカン
△17.ベルーフ
×3.オトコギイッポン
注10.フォワードカフェ
ブラックバゴのホープフルSは直線前がカベで満足に追えず。しかし4角インに潜り込むときの脚は機動力十分で、バゴ産駒でヘイロー≒レッドゴッド4・5×4だから東京より中山向きの中距離馬だろう。母がステイゴールド×ホリスキーだから地力のあるタイプだし、この鞍上ならば型どおりの捲りで勝ち負けになるとみたい。相手は中山内2000mで成績を上げてきたハービンジャーの2頭と、前走の勝ちっぷりに奥深さを感じたナスノセイカン、母母がヒズマジェスティ=グロースターク2×3で持続力だけならここでも最上位かもしれない。他ではキングヘイロー黄金配合で芝もいけそうな体質のオトコギイッポンと、まだ馬が緩くて素質を発揮できないが今週の坂路でやけに動いたフォワードカフェを少し。

京都11R 日経新春杯
◎4.アドマイヤデウス
○3.ホーカーテンペスト
▲11.ビービートレイター
△5.フーラブライド
△7.タマモベストプレイ
×9.サトノノブレス
注2.ハギノハイブリッド
注6.アドマイヤフライト
距離延長で軌道に乗ってきたホーカーテンペストや、マイネルキッツのようなチーフベアハートのステイヤーの雰囲気があるビービートレイターも気になる存在だが、ここはアドマイヤデウスの成長に一票。父アドマヤドンの母ベガはハイペリオン4・6・6×5、父父ティンバーカントリーの母フォールアスペンはハイペリオン3×4、母母アドマイヤラピスはハイペリオン5・5×5・7、母母父ビーマイゲストはハイペリオン4×4、母母母父エラマナムーはアリシドン4×5、代々ハイペリオンの強いクロスを持つ種牡馬や繁殖牝馬が重ねられてきた配合で、全兄アドマイヤケルソもここへきてステイヤーとして頭角を現しつつあるが、古馬になってもう一皮むけてスタミナや粘り強さを増してくる血統だ。この休養で腰に力がついて成長を感じるという陣営のコメント、これまでも鋭さ負けはあってもバテたことはない馬で、ここは持続戦も見込まれる組み合わせだけにいきなり狙ってみたい。

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10Rの芝1800m戦も12Rの芝2200m戦も外差し+外差しの決着で、今日の中山芝は外伸び優勢で機動力より持続力の比重が高いような馬場やったように思います

それだけに行く馬を行かせて、2角までにブラックバゴを中団の外に持ち出した蛯名のレースプランに狂いはなかったというべきですが(しかも外に出したそうなクラージュシチーをさりげなくブロック)、誤算だったのはそこから13.1-12.5-13.1と大きくペースダウンしたことで、馬群の中でも馬がかなり行きたがってしまいました

あれで直線追い出されてもうひと脚使ってるから強い2着でしたが、最後は大外からベルーフの斬れ味が優ってました

以下、NETKEIBA「重賞の見どころ」より再掲

ベルーフ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104084/
母レクレドールはステイゴールドの全妹でローズS勝ち、近親にサッカーボーイ、ショウナンパンドラ、バランスオブゲーム、ドリームパスポートなどが出るロイヤルサッシュ~ダイナサッシュの分枝。父ハービンジャーはデインヒルにさかのぼる父系だから、ステイゴールド×デインヒルのニックス(ナカヤマフェスタやフェノーメノなど)を逆さまにしたような配合でもある。ハービンジャー産駒はパワー豊富なので、東京芝[1.2.4.25]に対し中山芝[4.3.3.21]、特に[3.2.1.6]の中山芝内2000mと[2.3.2.7]の阪神芝内2000mは得意コースだ。本馬も百日草特別ではルージュバックの斬れ味に手も足も出なかったが、阪神内2000mのエリカ賞ではインから力強く差し切って快勝。パワー馬場への適性の高さを見せつけた。

ハービンジャーはデインヒル系らしくパワー豊富なので、今のところ中山内2000mや阪神内2000mに良績があるようにスタンダードな産駒は平坦大回りより急坂小回り向きに向いたパワー型とみるべきで、そのあたりは下記エントリ「京成杯を捲るんジャー」も読んでいただきたいですが、ベルーフの場合は母がステイゴールドの全妹で、Beringとディクタスを通じるLe Fabuleux≒Worden6×5を持つので、脚長でナタのように斬れるところがいいですね~

┌Wild Risk
Le Fabuleux
└△
 └△
  └Sans Tares
┌Wild Risk
Worden
└Sans Tares

ちなみにフジキセキ×ステゴ牝系でもLe Fabuleux≒Wordenのニアリークロスになりますが、このパターンにはタマモ○○○プレイやドリームパスポートがいますから、これらが京都外で最も斬れるような質の斬れ味も兼備している、という見立てでいいのではないかと

百日草ではルージュバックの鋭敏さに手も足も出ませんでしたが、それでも東京でもソコソコ斬れる脚を使えるからこその2着確保でした

「気性的に危ういところがある」と陣営はコメントしていましたが、そのあたりはWild Risk的狂気をはらんだ馬なのかもしれません

あとハービンジャーの場合、母母父Shareef DancerがNorthern DancerとTom Foolとナスキロという日本の高速芝向きの資質をONにしやすい組み合わせで、ここをいじくることで高速馬場や速い上がりに対応できる産駒も出せるところが成功につながっているのだとも考えられます

勝ち馬はハービンジャー×ステイゴールド全妹、2着馬はバゴ×ステイゴールド、これってステイゴールド×デインヒルとか、ステイゴールド×メジロマックイーンの応用にすぎないのですよ…ということを、当ブログの読者の方ならばだいたい理解していただけるのではないかと

クルーガーはエリカ賞につづいてベルーフにはねじ伏せられてしまいましたが、母父ディクタットがウォーニング産駒の硬肉マイラーなので東京を鋭く差す脚はないものの、急坂小回りをパワーで立ち回るとなかなか渋く、配合も母母Asticaのところに独アウトサイダー血脈が強くて、文字通りの「3/4Northern Dancer、1/4独(1/4異系)」になっているのがいいですね

前走の内容からクルーガーがベルーフを、ソールインパクトがブラックバゴを逆転するのはかなり難しい…とみてどちらも無印でしたが、いずれも前走ぐらいは走ったと思うし、だから京成杯とエリカとホープフルは皐月賞路線におけるなかなか精度の高いモノサシレースといえるのではないかと

日経新春杯は津村タマモベストプレイが必殺の下りからのロンスパを仕掛けなかったので、上がり11.6-11.3-11.5のヨーイドン、アドマイヤデウスは最内に潜って叩き出した岩田の手腕が大きかったというべきですが、しかし直線のあのギュンとくる反応は3歳春にはなかったもの

このあたりが陣営が言う「トモに力がついて成長を感じる」という部分なのだろうし、それは父母から受けた濃厚なHyperionが順調に開花中ということでもあるでしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011105911/

だから今日のところは岩田のイン差しが主な勝因というべきでしょうが、しかしこの感じならば、Hyperionを振り絞る持続戦ならば更に強い可能性もありますよ(・∀・)

終わってみれば昨年3着のフーラブライドが2着、昨年2着のアドマイヤフライトが3着、なのにサトノノブレスは何をやっとるんや…ということになりますが、いつも書くようにこの馬は上がり11.5-11.5では重賞レベルで馬券に絡んだことはないジリ脚で、昨年はそこを絶妙なペース配分の逃げでカバーしたルメールの静かなるスーパープレーだと大絶賛しましたが、ああ上手くはなかなかいきません

以下、NETKEIBA「重賞の見どころ」より再掲

サトノノブレス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010103602/
おなじみアンティックヴァリューの牝系だが本流のベガではなく、エクセラントカーヴやコレクターアイテムなどが出るオールドスタッフの分枝。ディープインパクト×トニービンはグルヴェイグやクランモンタナやコティリオンなどと同じ。母母父Always Run Luckyの母Big PuddlesがAlibhai3×4なので、斬れ味は並だがパワーと粘り強さに富む脚質で(Alibhaiは北米で成功したHyperion系でパワーに定評がある血)、雨の小倉記念を力強く捲り、不良の菊花賞でインに突っ込んで3着と、どちらかというとタフな馬場で良績をあげてきた。昨年の日経新春杯はルメールが絶妙な逃げで後続を封じ込めてしまったが、本来は京都の高速馬場では少しジリっぽいタイプだ。

あとフーラブライドは愛知杯のを再掲しておきますが、ダートの大物を出すゴールドアリュールの産駒でも、芝向きの血の部分(Reluctant Guest)をニアリークロスすれば芝向きの産駒が出やすい…というのは当然といえば当然

フーラブライド
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105546/
日経賞のランニングフリーなどが出る牝系。父ゴールドアリュールはダートの大物を出しているが、その母母Reluctant GuestはビヴァリーヒルズH(米G1・芝9F)勝ち馬。このReluctant Guestはマルゼンスキーと血脈構成がよく似ているので(Nijinsky、Princequillo、Count Fleet、La Troienneなどが共通)、ゴールドアリュールとマルゼンスキーを持つ牝馬との配合ではタケミカヅチ、トウカイパラダイス、トップカミング、そして本馬など芝向きのオープン馬が出ている。
昨年の愛知杯勝ち馬で、Nijinskyのクロス譲りの胴伸びのある体型で脚も長く重厚なストライドで走るので、中京や外回りなど広く直線が長いコースがベターの中距離馬。ただし一瞬の鋭い脚には欠けるので、ここでディアデラマドレに雪辱するには、緩みないペースで流れて持続力勝負になってほしいところ。

京成杯を捲るんジャー
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/d7e8af00c0e5d454cfc4acbc888acccf

1/17,18の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2014)』で望田潤が推奨したジュエルアラモード(牝3歳)が日曜中山1Rの未勝利戦(ダ1200m)を勝ちました。

◎ジュエルアラモード(牝・母スパイシークラウン)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012101349/
レオンビスティー、ジルコニアなど兄姉は出走5頭中4頭が全てPOG期間内に勝ち上がり。母は芝1200mを主戦場としたスピード馬で、ダイワメジャーと相性の良いStorm CatとGone Westを通じてTerlingua≒Secrettameのニアリークロス3×3。牝祖Queen of LightはAuroraとDonatelloの組み合わせだからAlycidon的で、これはド鉄板でしょう。1400mベストの先行型。

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2014)』で望田潤が推奨したカレンスフィーダ(牡3歳)が日曜中京6R新馬戦(芝2000m)を勝ちました。

○カレンスフィーダ(牡・母タイキロザリオ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104703/
タイキエルドラドやタイキトレジャーの甥で、牝系はシンコウラブリイのハッピートレイルズと同じ。ハーツ×スピニングワールドは出走5頭全てが勝ち上がり、そこにはヌーヴォレコルトやタガノミューチャンなどが含まれる。全姉ヴァレンティーアも現役2勝。母系はHigh Top×セントクレスピンと重厚で、本馬は牡のぶんより晩成で重厚な中距離馬か。

■土曜中京9R500万下 トウシンムサシ(POG・望田)
■土曜中京10Rはこべら賞 スルターナ(一口・望田)
■日曜京都4R500万下 リアファル(一口・望田&栗山)
■日曜中山10R初富士賞 ラングレー(ディープ・栗山)

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カレンスフィーダが新馬勝ちして、これでハーツクライ×スピニングワールドはヌーヴォレコルト、タガノミューチャン、ネヴァーハーツ、ヴァレンティーア、ウインロザリーと出走6頭全てが勝ち上がり

ハーツ産駒が全体に晩成傾向なのは若いころは後駆が非力で緩い馬が多いからで、早期に腰やトモに筋肉をつけて完成を早めるためにはNorthern Dancerをクロスするのがまず手っ取り早く、それもお尻の大きなマイラーを経由すればなお効果的で、たとえばワンアンドオンリーは母父タイキシャトル、ウインバリアシオンは母父Storm Bird

スピニングワールドは愛2000ギニーやBCマイルなど芝1600mの大レースを勝ちまくった名マイラーで、Nureyev直仔でNorthern Dancer2×4

Nureyev母Specialはタイキシャトルの母母父Thatchの全姉で、HyperionとNasrullahとFair Trialの組み合わせですからトニービンの母Severn Bridgeとニアリー

またスピニングワールドの母系に入るMr.BusherはおなじみのWar Admiral×La Troienneの組み合わせで、ハーツクライの母系に入るBusandaと3/4同血

つまり母父スピニングワールドは、Northern Dancerをクロスで注入し、Severn Bridge≒SpecialとBusanda≒Mr.Busherのニアリークロスを生じさせるという意味で、ハーツクライ産駒としては早期に腰やトモに筋肉をつけることができる配合なのだ、といえるでしょう

スルターナの「キングヘイロー×モガミヒメ黄金配合」にしてもそうですが、確率が高いというデータが出ていて、それを裏付ける確かな配合的根拠があるならば、柳の下にドジョウは何匹もいるのです

ちなみに2歳にハーツクライ×スピニングワールドはいませんが、キングヘイロー×モガミヒメの牝はいました(もちろんこれも村田牧場産)

この世代ではマリエンバード(父Caerleon)の娘キタサンユキにもキングヘイローをつけていて、村田牧場さんはモガミヒメだけでなくCaerleonもツボなのだということを理解しておられるのでしょう(・∀・)

前走は初めての揉まれる競馬で戸惑っていたリアファルですが、ここは好位を取りにいく安全策で、まともに走ったときのスタミナはクリソライトばりという楽勝

いつも書くようにエルコン肌は牡にはスタミナを伝えるし、ゼンノロブロイ牡駒はミスプロをクロスすると距離適性が長くなるという傾向があるので、この馬も距離はもっと延びていいんじゃないですか

ちくしょうWhat Luckのくせに

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ジェニュインといえば「Bold Ruler忍者脚質」の適例として、オレハマッテルゼやアイドリームドアドリームとともに当ブログでは度々名前が出てくる馬で、そこらへんはもうあんまり語ることもないです

思い起こせば、当時競馬通信社で血統のことをあれこれ書きはじめていた私にとって、岡部さんを背にジェニュインが皐月賞を鮮やかに勝ったことは、まさにサンデー・ショックというべき出来事でした

同期のフジキセキとかダンスパートナーとかタヤスツヨシは、母父が本格派で、名牝系で、配合もいいし、こいつらがG1を勝ちまくるのは別に全然エエんですよ

でもジェニュインの場合、牝系はカナダの名門ですが、母父What Luckがいかにも軽いだけのB級Bold Rulerで、母父にこういうクラシックタイプではない軽すぎる血が入るのに、皐月賞を勝ってダービー2着という事実には、サンデーの血の凄さを噛みしめるしかなかったです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1992109450/

ただしジェニュインは種牡馬としては成功したとは言いがたいし、ジェニュインの全弟全妹に重賞を勝つような馬も出なかったし、クルーピアレディーの牝系も菊花賞馬アサクサキングスが出たものの他にこれといった大物は出ておらず、こう言っちゃあなんですが先細り気味の牝系と言うべきでしょう

いつも書くように、個々の競走馬の能力は何がONになるかの一発勝負ですから、What Luckの弱点がジェニュインやアサクサキングスにはほとんど伝わらなかったと考えるべきでしょうが、でも種牡馬ジェニュインやクルーピアレディー牝系にとっては、What Luckという血が入ることは、確率の問題として長い目で見るとやはり弱点だった…と

配合の良否なんてものは、競走馬として優秀かどうかだけでジャッジできるものじゃなくて、繁殖として、父母や祖父母として、代を経ても良いものを伝えつづけて子孫がいろんな枝葉で繁栄して、そこではじめて名血であり名配合であると断言できるのです

「ちくしょうWhat Luckのくせに、なんでこんなに強いんや…」

ジェニュインがG1で連対するたびに歯ぎしりしてましたが、そんなほろ苦い思い出も含め、今となってはいろんなことを教わったと思えるし、ジェニュインと出会ったことも私の財産の一つです

オレハマッテルゼが死んだとのことで
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/0f38c54c65fb6e34cba9b18e5f6f7c45

「一口馬主好配合馬ピックアップ」ユニオンから追加ピック

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ご好評をいただいております「一口馬主好配合馬ピックアップ」ですが、本日望田潤がユニオンオーナーズクラブから1頭追加ピックアップしました

これで現在、キャロット(9)、ラフィアン(8)、シルク(7)、東サラ(6)、ウイン(5)、ロード(5)、ユニオン(5)、グリーン(2)、ターファイト(1)、ノルマンディー(1)、友駿(1)の計50頭をピックしています

栗山求・望田潤の「一口馬主好配合馬ピックアップ(2014-2015)」が今年もスタート!
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/91ee59d9a34fc4535de14253cf34837f
http://www.miesque.com/c00025.html

「3歳勝ち馬評価」3頭更新&雑感

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先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました~

菜の花も完勝で2戦2勝のクイーンズリングは配合はいいしなかなか走る馬ですが、「父中距離×母父スプリンター(マンハッタンカフェ×Anabaa)」らしい脚質というか、外マイルをビシッと差すというよりは内1800mをフワフワッと流れ込むような脚質で、去年の牝馬路線でいうとペイシャフェリス(スペシャルウィーク×Cape Cross)がナスキロ柔くなって距離適性長くなったバージョンみたいなイメージかな
とにかく桜花賞路線は外マイルで末脚バキューン勝負ですから、そういうレースでは少なからず乗り難しさはありそうな…あとAureole魂疑惑も依然としてあるので、揉まれたときにはコロッと負けてしまうタイプかもです

ニューイヤーSはコスモソーンパークが7歳にして嬉しい初オープン勝ち、ロージズインメイはアウトサイダー血脈が強いアウトブリードなのであまり自己主張が強くない種牡馬ですが、それだけに古馬になっての成長力はなかなかのもので、ドリームバレンチノは7歳で初G1勝ち、ロイヤルクレストは6歳時に初オープン勝ち、マイネルバイカは5歳時に初オープン勝ち、代表産駒で早咲きといえるのは母が強力な相似配合(Northern Dancer4×4とRaise a Native4×4とDrone≒Halo4×4)のコスモオオゾラぐらい

先週は内田博が土日で[2.0.2.10]、距離延長が心配されたオツウでちゃんと折り合ってひと脚使えてたし、クルーガーなんてスランプのときなら直線もドン詰まりで「ウチパク、アウト~」のパターンなんですが、危ういところをギリギリ抜けてこれたのはある程度思いどおりに動かせてるからで、これは復調ムードとみていいんじゃないですかね~

ネオアクラクションはどう見てもMontjeuには似ていないので(^ ^;)、High TopとForliのクロスをメインとする緩い父母相似配合で、欧マイルG1を勝ちまくった母Attractionの資質が主にONになった馬だろうという想像はできますAttractionの父Efisioもマイラーでしたが、High TopとForliの組み合わせのマイラーというのはたとえばDerring-Do×Fair Trialのハンターコムなんかを思い起こさせるもので、ああそうかAttractionとかEfisioってのはハンターコムとTom Foolのイメージなんやな、なるほどネオアクラクションもハンターコムとTom Foolが内マイルを走ってる感じやわ…というような連想ができるのが血統の面白いところ

コンテッサトゥーレは出遅れがちょうどいいハンデぐらいの勝ちっぷりで、ただモノが違ったので差し切れましたが、もう少し距離を延ばして前で受ければもっと強い馬に見えます

あと例の途中集計ですが、ここまで勝ち上がったハービンジャー産駒21頭のうち、母父サンデーサイレンスは12頭、母Northern Dancerクロスは3頭で、クローソーの母が4×5、ショウボートの母が4×3、ロカの母が4×4

札幌も大雪なので今日は家に引きこもって、手羽先のおでんと大根のきんぴらを作成しながら、一口ピックと勝ち馬評価をやっつけたら種牡馬辞典の原稿を…今日は20位ぐらいまではいきたいな(・∀・)

東京で新馬勝ちしたネオユニは昨年も出世した

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『パーフェクト種牡馬辞典』の原稿が追い込みに入りつつある今日この頃ですが、私がよく使う格言のひとつに「東京や外回りで新馬勝ちするネオユニ産駒は出世する」というのがあって、とりあえず下記にまとめてみました

東京芝で新馬勝ち…オメガハートロック、グラヴィテーション、サトノプライマシー、ショウナンアルディ、カグニザント、ヒカリキャピタル、ブライトエンブレム、マイネグラティア、ミクロコスモス
京都芝外で新馬勝ち…アドマイヤスキップ、アンライバルド、インペリアルマーチ、ヴォルシェーブ、トーセンソレイユ
阪神芝外で新馬勝ち…グレナディアーズ、ゴールスキー、サトノフォワード、タマモプラネット、トーセンパワフル、トーセンファントム、ノーブルリーズン、ピオネロ、ロジユニヴァース
新潟芝外で新馬勝ち…ヴィスビー、クラウンアトラス、サトノジェミニ、ネオルミエール、フォーエバーモア、ミッキーユニバース

昨年も東京で新馬勝ちしたブライトエンブレムとオメガハートロックが、札幌と中山に転じてすぐさま重賞を勝ったのはまだ記憶に新しい

ご存知のように種牡馬ネオユニヴァースは粘りと機動力が持ち味ですから、だいたい東京より中山、外回りより内回りでパフォーマンスが上がる産駒が多いのですが、でも新馬戦ぐらいはベストパフォが出せる舞台ではなくても、素質だけでポンと勝ってしまうぐらいでないと大物とは言えないのだ…ということを裏付ける格言といえるかと

ちなみに有名な話ですが、ヴィクトワールピサは京都外1800mの新馬戦でローズキングダムと叩き合って惜敗、3着モーニングフェイス(後の忘れな草勝ち馬)は5馬身ちぎられました

こういうことをいちいち調べても本文で使うのは、「東京や外回りで新馬勝ちするような産駒は出世する」というこれだけですから、そういうのは悲しいのでちょくちょくブログで供養します(^ ^;)

ネオユニヴァースのPretty Pollyをなめたらアカン

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ネオユニヴァースの母ポインテッドパスはKris×Shantung×Pall Mall×Wordenという重厚な欧州血脈で構成されていて、Hyperion5×4とLady Juror7×6を持つので粘りとパワーに富んだ血統といえ、だから産駒は東京で斬れるというより中山で捲るような脚質で大成します

もう一つポインテッドパスの配合で隠し味となっているのが、父に入るDonatelloと母に入るWordenで、この重厚なスタミナ血脈を通じるPretty Polly=Mirandaの全姉妹クロスを薄いながらも持っているんですね

Donatello
 └△
  └△
   └△
    │┌Gallinule
    └Pretty Polly
     └Admiration

Sind(Wordenの母父)
└△┌Gallinule
 └Miranda
  └Admiration

そしてネオユニヴァースの代表産駒の血統表をみると、そのほとんどがこのPretty Polly=Mirandaにいっちょ噛みした配合をしていることに気づきます

ヴィクトワールピサとロジユニヴァースは母系にBustinoが入るので、Donatelloの息子Crepelloのクロス6×7

アンライバルドは母母父イングリッシュプリンスがPetingo系なのでDonatello7×7

ブライトエンブレムとゴールスキーとガンジスは母系に入るVaguely Nobleの父ヴィエナがDonatelloと牝系を通じるPretty Polly7×5で、自身はDonatelloの薄いクロス(7×8と7×7と7×9)

デスペラードとネオヴァンドームとジョーメテオとオメガハートロックはトニービン経由で入るオンリーフォアライフがPretty Pollyの直牝系

イタリアンレッドは母系の奥に入るCarvinがWordenの孫でWorden6×7

サウンズオブアースは母系に入るT.V.Larkの父Indian HempがPretty Polly~Molly Desmond~Saritaの牝系

ユニバーサルバンクは母母父がLuthierなので母がPretty Pollyの娘Molly Desmondのクロスで、フラアンジェリコは母系に入るガーサントがLuthierの伯父で母母がMolly Desmondのクロス

このようにネオユニヴァースの代表産駒の多くは、Northern Dancer経由以外にもPretty Pollyの血を引いていて、それをDonatelloやWordenなどのクロスで継続していることがわかります

7×7ぐらいのクロスなんて影響あるんかい?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、Pretty PollyやLa Troienneといったスーパー名牝の血をなめたらアカン、なめたらアカン…と天童さんに歌い上げてもらいましょう(・∀・)

ステイゴールドやダイワメジャーといったノーザンテースト持ち種牡馬の“大物を出す最後のひと手間”でもあるPretty Pollyいじりは、ネオユニ代表産駒の血統表でも暗躍していたわけですな

さてネオユニも2頭選んだし、次は8位のステイゴールドに取りかかろう


砂黄金配合頂上決戦

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東海Sで人気を集めるゴールドアリュール産駒2頭、コパノリッキーとランウェイワルツは、下記のようによく似た配合パターンなのですが、これはオーロマイスターとも実にソックリ

コパノリッキー
│  ┌Mr.Prospector
│ ┌○
│┌○
└△
 └△┌リアルシャダイ
  └△
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010106548/

ランウェイワルツ
│ ┌Mr.Prospector
│┌○
└△┌リアルシャダイ
 └△
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011100382/

オーロマイスター
│ ┌Roberto
│┌○┌Mr.Prospector
└△┌○┌In Reality
 └△└△

┌Roberto
リアルシャダイ
│┌In Reality
└△

つまり「母系にMr.ProspectorとRobertoとIn Reality」というのがゴルア砂黄金配合で、これにはそれぞれちゃんと配合的根拠があって、Mr.ProspectorとRobertoはGold Digger≒Bramaleaのニアリークロスになり、そこにNureyevが絡むとNashua≒Nantallahのニアリークロス継続となるわけで、これはフリオーソやキンカメ×ブライアンズタイムなどダートで大成功しているパターンである…ということはしつこいほど書いてます

 ┌Roberto
┌○
フリオーソ
│┌Mr.Prospector
└△┌Nureyev
 └△

またIn RealityはWar Relic3×3ですが、ゴルアの母系に入るHostageの4代母Ancors AheadはWar Relicの全妹なので、こちらはAnchors Ahead=War Relicの全きょうだいクロスになるわけです

エスポワールシチーは母父がRoberto系ブライアンズタイムで母はEight Thirtyのクロスですから、Nashua≒NantallahとWar Relic≒Eight Thirtyをいじっているという点では上記3頭と同じ

シルクフォーチュンはNureyevそのものを3×3でクロスする一方で、これも母系にEight Thirtyを引いています

クリソライトは母父エルコンドルパサーなのでNureyev≒Sadler's Wells3×4・5ですね

一方でゴールドアリュールの母母Reluctant GuestはビヴァリーヒルズH(米G1・芝9F)勝ち馬で、これに似た組成のマルゼンスキーを合わせて「NijinskyとPrincequilloとCount FleetとLa Troienneの組み合わせのクロス」にすると、フーラブライドやトウカイパラダイスやタケミカヅチやトップカミングなど芝中距離向きの代表産駒が出るのだ…ということもよく書いてきました

NureyevとWar Relicを増幅するとダート馬が出て、Reluctant Guestを増幅すると芝馬が出る、ゴールドアリュールだって配合にはとっても素直です

土曜のボツ予想~サドラー使いがガシガシ捲る

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若駒はストーンウェアはAntique Auctionの仔でちょっとマイラー寄りなのと脚長でナスキロ柔いので、京都ならば内2000mより外1800mでガツンといきたいタイプ
となると◎アダムスブリッジと○ジャズファンクがまず有力で、ともに内回りで捲るタイプですがパワー型で平坦よりは急坂ベター、ちょっと馬場が渋ってるのはプラスでしょう
アダムスブリッジはアダムスピークよりもリラヴァティ似でちょっと硬肉で力馬っぽい体質で、外回りでタメてもストライドでビュンと斬れるタイプではないので内回りでガシガシ捲っていくべき馬やと思ってます
和田が最近芝中長距離の重賞で馬券に絡んだのは、サトノノブレス小倉記念、ミヤジタイガ弥生賞、ナムラクレセント阪神大賞典、エアソミュールは何回乗っても御せなかったようにこの人もなかなか当たりが強いほうで、だからジリ脚でズブいぐらいの馬を早めに動かしていく競馬で光り輝く乗り役
そんな和田と手が合いそうな素質馬が巡ってきたのですから、和田で皐月賞をガシガシ捲るアダムスブリッジを見てみたいなあ…という願望や期待を込めての◎で、母父Singspiel、その昔望田に“サドラー使い”と言われたこともありました(・∀・)
和田が人気を背負って後続を意識しすぎて仕掛けが遅れるようだと▲サトノゼファーの前残りが五分で、キンカメ×ダンスは外回り向きのストライド型に出やすい配合ですが、この馬はロンドンブリッジの孫でダイワエルシエーロやビッグプラネットの姪で、Ribot系のニアリークロスを代々重ねていて、内回り向きの先行力機動力に富んだパワー型中距離馬です

なずな賞は難解ですが、前走は競馬になってない◎マイネルエスパスは1400mぐらいがベスト距離やと思うし、母母がBelonging≒Premiership2×2でそこにネオユニ、マイネルラヴ、タフな馬場もOKの血統なので一変に期待しました
▲ムーンクレストは母がIn The Wingsとラストタイクーンを通じるNorthern DancerとMill Reefのクロスで、前走の勝ち方をみるとそら内回りではシンドイよという典型的なストレッチランナー、同舞台でまた道悪ならば面白い

中京スポーツは母がフレンチデピュティ×Droneの○サンブルエミューズと▲トウシンムサシが仲良く並んでダイワメジャー丼掻き込んでて、「アンタちょっとDrone≒Venetian Jesterかけすぎちゃう?」と姉さんに突っ込まれるトウシンは連闘で少し馬がカリカリしているようですが、トウシンが道悪巧者ならば同じような血統体質走りのサンブルも渋った馬場は巧いはず
◎アブマーシュの前走は直線でインを突いたらバテた先行馬がカベ、そこから立て直してサンブルエミューズと僅差ですから能力はまあ五分、現級ベストパフォが昨年のこのレースの僅差3着、なのに単勝オッズが3倍もつくとなるとダイワメジャー丼よりお値打ち価格ではないかと
母はDiesis×パーシャンボーイでCrepello4×4、そこにディクタットでMixed Marriage5×5、父父ウォーニングの米血が1/4異系、6歳までタフに走りつづけてきた欧風ジリ脚パワー粘着短距離オバチャンが、渋った中京でついにチャンスを掴むという地味なドラマを描いてみました

花見小路や最終レースはこれからボチボチ予想します

「No.1予想」では京都牝馬Sを(◎はやっぱり人気薄)、「馬券総合倶楽部」では京都牝馬Sと若竹賞を予想していますので、そちらもよろしくお願いします

日曜のボツ予想~マルカコマチ的イン差しで大混戦を着地したい

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東海は今度は好位差しの正攻法と言っている◎インカンテーション、A.P.Indy系らしいパワーストライドは大箱向きですが、東京マイルとなるとスピード的にちょっとシンドイので春はここで決めたいところ
○コパノリッキーはマイルG1を2勝といってもいずれもマイルG1と胸を張れるペースではなく、やっぱり本質は2000m前後で息を入れて逃げたい中距離馬で、しかし帝王賞は4角まで後続を引きつけすぎてタルマエのコーナー加速力に屈してしまいました
ここはユタカがどんなペースを刻むか、ただし目標はフェブラリー連覇でしょう
☆マイネルクロップはクロペリオンほどの長打力はないですが高確率な「クロフネ×サンデー×ミスプロ×Buckpasser」で、3歳春はクラシックロードを歩んだように芝ダ兼用、ダートなら軽い馬場のほうが食い下がれそう

石清水は前売りを見てのとおり大混戦超難解、なぜこんなに難しいかというと一つはやっぱりサンデー系が多すぎるからで、ザックリ言うとサンデー系種牡馬にマイラー牝馬を配合しても、外マイルをビシャッと差すマイラーではなく1800mをフワッと流れ込むような脚質になりがちなので、そんな馬たちが準オープンの芝マイル戦にフワフワと吹き溜まっているから難しいのです
ウリウリはパワー体質でHalo捌きなので本来は機動力型で(馬のタイプは全姉エンドレスノットとそう変わらない)、外回りでも斬れが要求されないほどのドスローでインを立ち回れた昨年のように最高に上手くいくはずがないだろうと思ってましたが、それにしても外から一瞬いい脚を使って止まってしまい、土曜の京都Aは正月競馬に匹敵するぐらいのインベタになっていた印象
しかしここは行く馬が多くて、▲マルタカシクレノンなんかは揉まれなければ少々前傾ペースでもAureole魂で踏ん張るのでオッカナイのですが、ひとまず京都牝馬2,3着のようなイン差しから入るべきレースかと
◎はブレークビーツ
母ラバンディエーラは京都牝馬Sのマルカコマチの全妹にあたり自身も4勝をあげた芝マイラー、この牝系はBold RulerとTom Foolが入るので平坦向きの軽さがあって、同時にハンターコムのマイラー体型もよく伝え、マルカコマチの孫にはミュゼスルタンが出ます
この馬も母親の影響が強く、ジャンポケにもサンデーにも似ていないマルカコマチ的ハンターコム的マイラー体型とBold Ruler+Tom Fool的軽い脚捌きで、京都の良で軽く斬れた後阪神の稍でパフォーマンスを落とし、ここは池添で一か八かのイン差し、詰まったらそれまででしょうが、でも人気馬も人気のない馬も揃いも揃って1800mフワフワ脚質揃いの難解レース、マイラーのイン差しで何とか着地したい

若潮は△モーリスは中山向きやと思いますがスクリーンヒーロー×カーネギー×モガミ、血統どおりマイラーではなく中距離馬で、1600mの多頭数はちょっと忙しいのではないかと
◎ゴッドフリートはローエングリン×サンデーでHalo4×3の機動力型マイラー、同じ配合のロゴタイプが勝った朝日杯で3着、復調なったとあればトップハンデでもここから入りたい
穴っぽいのは▲プレミアステイタスで、タニノギムレットにNureyevを合わせているのでRoberto的Nashua≒Nantallah的パワーがONになっていて明らかに中山向きのパワーマイラー

西尾はフルゲートながら前が薄く、土曜と同じ馬場バイアスだとすると◎コリーヌの好位差しから入りやすい
母が強力な相似配合(Northern DancerとRibotとTom FoolとFlower Bowl≒Your Hostess)で、主にデインヒルのパワーで走るマイラー
8/10札幌2着に13年寺泊3着など、馬券に絡んだときはだいたい1400~1600mで上がり12秒戦、前走は直線馬群の中で満足に追えずじまいでしたが、あれを除けば上がりのかかる中京芝は④④①⑥②、まだ稍重発表の渋化残りの馬場もプラスでしょう
最終レースははこれから考えます

「No.1予想」ではAJCCを、「馬券総合倶楽部」ではAJCCと京都8Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

日曜の重賞回顧~砂黄金配合のワンツー、そのカギは「黄金のトライアングル」

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中山11R AJCC
◎5.フラガラッハ
○8.ゴールドシップ
▲9.エアソミュール
△10.フェイムゲーム
×12.クリールカイザー
×14.ミトラ
注6.ディサイファ
注17.ショウナンラグーン
ゴールドシップにとってタフな馬場の中山外2200mはロンスパで押し切りやすい舞台といえるし、エアソミュールも中山向きの一族だけに折り合えばいいところだろう。フラガラッハは折り合いが難しいので前半はそっと乗って追い込むしか手がない馬で、一方で最近は年を食ってマイルは忙しくなっている。それでもオールカマーや鳴尾記念の追い込みには見どころがあったし、ハイペリオン血脈が濃厚な配合だけに明け8歳でも衰えはあまり見られない。若いころのデータとはいえ、武豊騎乗時は[2-1-1-0]、横山典はこういう癖馬を繊細なタッチで御す技術にかけては今でも日本人ナンバーワンで、ここは気楽に一発を狙える立場だけに面白い狙いでは。

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フラガラッハは繊細タッチできれいに折り合って走っててゾクゾクして見てましたが(^ ^;)、上がり1位でも間に合うレースではなかったですね~

ゴールドシップはこういう上がりの競馬では今までもよく凡走してる馬で、エアソミュールが折り合って5番手からでも届かないレースですから、あそこからでは苦しかったというしかない

田辺はコパノリッキーに乗るとちょっとスローに落としすぎて後続を引きつけすぎるきらいがあって、前走なんかはHyperionを振り絞る前にタルマエに捲られてしまいましたが、フェブラリーのようにそれで上手くいったこともあるけれど、全体としてはコパノリッキーの持ち味を最大限に引き出した騎乗ではなかったというべきで、今日のユタカは4角でもう後続を突き放しにかかってました

以下NETKEIBA「重賞の見どころ」より抜粋再掲

コパノリッキー
サンライズペガサスなどが出る牝系で、母系にMr.ProspectorとRobertoとIn Realityが入るのはオーロマイスターやランウェイワルツと同じ「ゴールドアリュール砂黄金配合」。トニービン(Hyperion5×3・5)、ティンバーカントリー(Swaps4×3)と代々Hyperionが強い種牡馬が配されてきて、4角で1~2番手にいたときは[5-2-0-0]、前で受ければとにかくしぶといのはHyperionらしい脚質といえる。武豊との新コンビでどんな逃げ先行になるのか、まずはお手並み拝見。

発走前にコパノリッキー圧勝を確認していたはずの田辺は、クリールカイザーでジワッとハナに立つとそこから13.4-13.2とガクンとペースを落とし、マイラーのラインブラッドが引っかかってくるとハナを譲って番手で我慢、まんまとミトラとの行った行ったに持ち込んだのは会心だったでしょう

田辺は田辺らしい逃げで意地を見せたというべきですが、前にも書いたようにもう乗れる人なのはみんなわかってますから、あとはたとえば逃げるにしてもその馬の長所が最も光り輝くようなラップを刻むような、そんな戦略がついてくれば大きいところをもっと勝てる乗り役さんになれるんじゃないかと、外野からはそういう高いレベルの注文をつけたいです

インカンテーションは馬体の張りがもう最高で、このデキで2キロもらってコパノに負けたらもう勝つところがないだろうとコメント欄で書きましたが、スタート後に躓いて最後方、しかもそのときに落鉄してたようです…

次フェブラリーとなると、マイルのスピード競馬への対応力はコパノより落ちるだけにちょっと雪辱は難しいように思えるし、秋のチャンピオンズで期待ですかね~

コパノリッキーの配合については金曜に「砂黄金配合頂上決戦」で書いておいたので、なぜ「ゴールドアリュール×Mr.Prospector×Roberto」が砂黄金配合なのか書いておいたのでそちらを読んでいただくとして、2着グランドシチーはこれまた砂黄金配合として知られる「キングカメハメハ×ブライアンズタイム」で、これもけっきょくMr.ProspectorとNureyevとRobertoのトライアングルですから、今の日本ダート界において最強の配合パターンのワンツー

このMr.ProspectorとNureyevとRobertoの「黄金のトライアングル」によって生み出されたダートの強豪たちを改めて列記しておきましょうか

ゴールドアリュール(母父Nureyev)×Mr.Prospector×Roberto…コパノリッキー、オーロマイスター、ランウェイワルツ
キングカメハメハ(父父KingmamboがMr.Prospector×Nureyev)×ブライアンズタイム…ハタノヴァンクール、グランドシチー、シセイオウジ、キョウワダッフィー
その他…フリオーソ(ブライアンズタイム×Mr.Prospector×Nureyev)、メイショウトウコン(マヤノトップガン×ジェイドロバリー)、トーセンブライト(ブライアンズタイム×ジェイドロバリー)、ランフォルセ(シンボリクリスエス×Mr.Prospector×Nureyev)
※ジェイドロバリーはMr.ProspectorとNorthern DancerとSpecialなのでKingmamboと3/4同血

「フリオーソはダート種牡馬として成功するだろう」と私がよく力説しているのは、Mr.ProspectorやNureyev≒Sadler's Wellsのクロスによって、自身のパワーを容易に確実に産駒に伝えることができると考えられるからで、その根拠がこの「黄金のトライアングル」にあるのは言うまでもないです

砂黄金配合頂上決戦
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/e418aabc2dea7c92cfdfd68558c09d61

「黄金のトライアングル」に2頭追加

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昨夜調べものをしていて気づいたんですが、ダートのオープン馬を続出させている「Mr.ProspectorとRobertoとNureyev(Special)の黄金のトライアングル」に、ナニハトモアレ(ブラックホーク×アフリート)とレディルージュ(ブライアンズタイム×Kingmambo)が漏れていたので追加しておきます(大井で9戦8勝のアピアもファスリエフ×Robertoですね)

ちなみに5代内にMr.ProspectorとRobertoとSpecialを併せ持つ馬の、「ダートの重賞オープンでのコース別成績(2010年以降)」をTARGETで検索してみると

東京[1.5.4.31]
中山[6.3.2.12]
京都[4.4.2.20]
阪神[1.0.4.20]
東京1400m[0.2.3.11]
東京1600m[1.1.1.16]
中山1800m[6.3.0.5]
京都1400m[2.1.1.4]
京都1800m[1.2.1.6]
札幌1700m[1.2.1.0]
中京1800m[1.2.0.5]

Roberto的パワーを増幅しているとも言える配合パターンなので、捲りのきくコースの成績が良いのは概ね予想どおりでしたが、この東京1600m唯一の勝利が昨年のフェブラリーのコパノリッキー、さてちょっと不利なこのデータを今年も跳ね返せるかどうか

1/24,25の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2014)キングカメハメハ編』で望田潤が推奨したレーヴミストラル(牡3歳)が土曜京都5Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ちました。

★レーヴミストラル(牡・母レーヴドスカー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104929/
兄姉にレーヴディソール、アプレザンレーヴ、レーヴドリアン、レーヴダムール。泣く子も黙って指名するレーヴドスカーの仔で、母はSir Gaylord4×4などナスキロ血脈が豊富だから、キンカメとの配合でも柔らかストライドで斬れる中距離馬が出るだろう。

■土曜中山12R1000万下 テスタメント(ディープ・望田&栗山)

いつも書くようにキングカメハメハは配合に素直な種牡馬ですから、ブライアンズタイム牝馬との配合では確実にダート上級を出しますが、ナスキロ母さんレーヴドスカーとの配合ではストライドで走る芝馬が出て当然

デビュー戦は4角までふつうに回ってきて、しかしペースアップしたところでの、内回り4角でのアダムスブリッジとのコーナー加速力の違いが歴然すぎて笑うしかなかったです(^ ^;)

2戦目はやっぱり内回りなのでシンドイやろな~と思ってたんですが、岩田はもう最初から外回す気満々で、「1京Aやろうがインベタやろうがストライドロスはせえへんで~」という大外捲りでかなり強い2着

そして待望の外回りの今回も、「馬群に入れることは絶対せえへんで~」と外をグルッと回ってきました

岩田ぐらいの名手でも初めて実戦で跨る馬では思うようにいかないこともあるわけですが、その敗戦を糧にして、失敗を踏まえて、じゃあ次はどう乗るか、手の内に入れていくというのはそういうことでしょう

今週のセントポーリアにはやはり配合どおりの圧巻のストライドで走るドゥラメンテが登録していますが、この2頭のストライド対決はそのうち実現するはず(・∀・)

中館さんとアンバルブライベンが貫きとおしたもの

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中館さんは逃げ馬に乗ったら、逃げてくれとオーダーされたら、どんなことがあっても逃げるということを最後まで貫きとおした人で、逃げ屋として飯を食うというのは多分そういうこと

「できれば逃げたいけど、中館さんのが逃げるんだろうなあ…」と思わせる時点で中館さんの勝ちなのです

アンバルブライベンもここまでの全25戦のうち実に19戦でハナを切っていて、どんなに競っても競られても譲らず逃げづつけ、「あの馬と競っても共倒れになるだけ」という意識を植えつけてきたことが、淀短距離と京阪杯と福島民友の単騎逃げにつながったというべきでしょう

ここ3走はたしかに楽なペースで逃げられたことが大きいのですが、最近この馬のハナを叩いた馬の成績をみると、オーシャンのハクサンムーンも北九州のヤマニンパピオネも見るも無残な大敗

「あれは絶対に譲らんから、共倒れになるぐらいならなんとか共存をはかろう…」と諦めさせるぐらいのネタフリを、来る日も来る日も田中健とアンバルブライベンは撒いてきたのです

Bコースのシルクロードは淀短距離ほど逃げ馬天国ではないですが、サカジロロイヤルもアイラブリリもニザエモンも一応は共存に成功しているだけに、「なんやねん…またまたまたアンバルの単騎かいな」と呻かされるシーンもありえるんじゃないかと

スピードの違いで逃げて勝っても、すぐに差しに転じようとするような風潮が強いなかで、中館さんの引退とアンバルブライベンの躍進にはいろいろと思うところもあります

本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」では根岸SとシルクロードSの上位人気馬の血統解説をしていますので、今週もよろしくお願いします


「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新&キンカメ雑感など

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先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました~

最近はNBAを2時間ちゃんと観る時間がなかなかなくて、録画しては観ないで消しての繰り返し、だから各媒体のニュースからの受け売りですが、前半戦はスティーブ・カー率いるゴールデンステイトが好調、現在ウェスタンカンファレンスの最高勝率なのですね(いつも読んでる宮地陽子さんのNBA.comのコラムに詳しいです)
前に書いたフェニックスのジェフ・ホーナセックもそうですが、「NBAプレイヤーとしては運動能力は並以下だがそこを熟練と戦略で補って生き残ってきたガードは、ヘッドコーチとして成功する」の法則またも炸裂やん(・∀・)
名将フィル・ジャクソンも現役時は動きの鈍いディフェンダーでしたが、そういう人たちのほうが「やるべきことを誰にでも理解できる言葉で伝える能力」には優れているということでしょう
ウォリアーズのゲームが観たくなってNHK-BSのHPに行ったら、タイミングよく水曜深夜にウォリアーズv.sブルズが放送されるようで(・∀・)

先々週の雑感で「ウチパクが復調している」と書きましたが(ケイアイエレガント◎の根拠はそれもあった)、先週は[1.2.1.4]で馬券に絡んだのは9,9,7,6人気、今美味しいジョッキーの一人でしょう

モーリスはRoberto系×サドラー系ですから中山で捲って強いのはわかってましたが、ちょっと出遅れてベリーが出していったらうなりながら抜け出してこの時計、マイルは少し忙しいんじゃないかと思ってただけに恐れ入りました
こういうRoberto×サドラーとか、シンコウラブリイの牝系とか、パワーと機動力に長けた血統の馬は、道中ちょっと怒らせて走らせるぐらいのほうが(特に中山では)持ち味が出ますよね
だからカービングパスの柴山の乗り方も、直線で進路がなかっただけで間違いではなかったと、あれぐらい怒らせて走らせていいと思うんですよ
モーリスはダイナアクトレス譲りのTom Fool走法なので東京でもソコソコ走れるタイプでしょうが、ベストはやっぱり中山1800mかなと

種牡馬キングカメハメハは配合に素直なので、東京や外回りの大レースをストライドで好走するような産駒は、必ずと言っていいほどナスキロのクロスを持っている…ということはよく書いてきました
だから昨年のクラシックロードでは、内回りだとトゥザワールド(ナスキロクロスなしの機動力型)が先着し、外回りだとタガノグランパ(ナスキロクロスありのストライド型)が先着するというアトサキが繰り返されたわけですが、となるとナスキロ母さんレーヴドスカーから柔らかな体質と長い脚を受け継いだレーヴミストラルは、きさらぎ賞や毎日杯や京都新聞杯や青葉賞でダービーの切符を手に入れたい

逆にアダムスブリッジはこれぞHaloクロスの典型といえる機動力型で、若駒は出遅れてしまったので和田にしては大事に乗った感はありましたが、4角で前に取りついて馬群を割るときの勢いや反応が他とはぜんぜん違いました
内2000mベストなのはもう疑いようがないですが、母シンハリーズはSadler's Wells×High Topのニックスなのでオペラハウス的な力馬っぽさも伝える繁殖、だから平坦より急坂で、上がり11.5-11.5より11.8-12.0で、更にパフォーマンスが上がるタイプとみてます
中山内2000mは条件としてはズンドバ、あとはサドラー使いがHalo使いになれるかどうか、「仕掛ければすぐ反応してくれそうだし、狭いところも割ってこれる」とは和田のレース後のコメント

日曜にダートで一変したショウナンバローネはキングカメハメハ×ブライアンズタイムのおなじみ砂黄金配合、この黄金配合の根拠となっている「Mr.Prospector、Roberto、Nureyevの黄金のトライアングル」については最近しつこく書いてるので繰り返しませんが、これでキングカメハメハ×ブライアンズタイムは23頭が出走し13頭が勝ち馬、全44勝中36勝がダート
ただしあくまでダート向きの配合なので、母母のところにナスキロが入らない(つまりナスキロのクロスがない)ほうがダート馬として出世しやすい…という傾向もあって、この場合Caerleonが入るのはプラスではないだろう…ということでキンカメのPOG推奨には入れなかったんですが、そういう意味で軽いダートも向いていたのではないかと
ちなみにキングカメハメハ×ブライアンズタイムのダート4傑でいうと、ハタノヴァンクールとグランドシチーは母母にナスキロなし、キョウワダッフィーとシセイオウジは母母にナスキロあり
種牡馬キングカメハメハは配合に素直だからこそ、二兎や三兎を追ってはならない、キャラが明確に立つような配合のほうが成功しやすい…というのはあるでしょう

短距離型牝馬の大きな尻に敷かれているキンシャサノキセキの現状

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モーニングコーヒーをすすりながら「地中海競馬モード」を観ていたら、1/22ゴールドジュニアでキンシャサノキセキ産駒ジュエルクイーンが単勝100円元返しの圧倒的人気に応えて快勝のシーン

この馬は交流重賞エーデルワイス賞2着もあり、今のところキンシャサノキセキ産駒のダートの出世頭といえるでしょう

配合は母プラチナローズ(OP福島2歳S勝ち)がVice Regent=ヴァイスリーガルの全兄弟クロス4×4で、自身はRibot5×5にFlower Bowl≒Your Hostsess5×6、ダートのオープン馬によく見られるクロスですな
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012102600/

キンシャサノキセキは父も母も自身も5代アウトだから、何かを強く伝える種牡馬ではなく、相手牝馬の尻に敷かれやすく、強いクロスを持つ自己主張の強い牝馬との配合が成功するだろう…と書いてきましたが、ここまで中央で勝ち上がったキンシャサノキセキ産駒15頭のうち、12頭は母が4×4以上の濃さで何らかのクロスを持っています

全18勝の内訳は芝9勝ダ9勝、1400m以下で15勝、芝の稼ぎ頭サフィロスはローガンサファイアの3/4弟で、やっぱり相手牝馬の尻に敷かれやすく様々なタイプを出す種牡馬で、短距離の勝ち鞍が多いのはキンシャサノキセキだからということで短距離型の牝馬に配されることが多いからというのもあるだろうし、早期に勝ち上がるのはそういうタイプが多いというのもあるだろうし、1800mで勝っている産駒もいるので、まあ適性は主に母系で判断すべきやろうと私は思いますね

芝で2勝しているユキノカトレアは母がNorthern Dancer4×4にSecretariatとBold Bidderを通じるボルキロのクロス、このサラトガフラッシュの牝系はPromised Landを引くので、マーブルカテドラルやアサクサダンディなどサンデー系との配合(Promised Landのクロス)では芝馬を出すし、3/4姉(父フジキセキ)のマダムジルウェットも芝で勝ってます

ダートで連勝中のメイショウワダイコは母フミノオリヒメがダ1000mで勝った砂スプリンターで、Bramalea≒Gold Digger4×4、Raise a Native5×4、Ribot5×5の父母相似配合で、自身はHis Majestyのクロス

阪神JF5着、紅梅Sでは無念の予後不良となってしまったアルマオンディーナは、ゴールデンダリアやスカイディグニティの妹でもありました

ようするにダ短距離適性の高い母との配合が多いから、ダ短距離の成績が上がっている…というのが今のキンシャサノキセキの現状やと思うのですよ

今週の新馬戦

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土曜東京5Rミッキージョイ(デ)、レッドグロワール(ク)
デ…「ディープインパクト好配合リスト」ク…「一口クラブ好配合ピックアップ」

特別ではセントポーリアのドゥラメンテと、梅花賞のカレンスフィーダとグランアルマダ、渋化が残るようならアルマダが面白いんじゃないかと思ってるんですが(・∀・)
しかし忙しいときに、2場2日開催だとホッとするというのが本音です

ところで2/10から台北にちょっくら出かけてきます~
単なる羽伸ばしですが、NETKEIBAの原稿なんかは通常どおりやりますので、それまでに他のお仕事をあらかた終わらせておかないと…って感じですかね
私としては小倉で競馬やりながら九州の海の幸を…という計画でいたんですが、「九州行くより台北行くほうが安いんじゃあああ!」という鶴の一声…
というわけで、台北の耳より情報もお待ちしてます(・∀・)

梅花賞と東京7Rを予想しています

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「(コパノリッキーは)父ゴールドアリュールと似たところはありましたか?」
ユタカは涼しい顔で「ずっと同じペースで走りつづけられるところですね」さすがや(・∀・)

東京6は◎レザンドゥオール
Gone West系×Seattle Slew系でボルキロのクロスというのは、ベストウォーリアを持ち出すまでもなく脚抜きのいい東京ダートが鬼の血統、ケイムホーム産駒でいうとサウンドリアーナやワンダーコロアールなんかもナスキロ柔さで走るので軽いダートがベターですね

ケイムホーム産駒は前走から延長時は単回値49複回値53、短縮時は単回値270複回値113と距離短縮が熱く、ダートは良(単回値56/連対率22%)よりも稍(221/32%)や重(283/27%)の成績が良い

種牡馬辞典のケイムホームのところを昨日書いたばかりなので、こんなもんは立て板に水ですよ(・∀・)ザザザー

○フィールザプリティもSeattle Slew経由のナスキロ継続クロスで母父ミスプロ系、いかにも東京向きのストライドで走るダート馬ですが、フィールザスマートの全妹でもう少し距離はほしいかなという印象も

土曜は雪の影響が心配で東京の芝レースは前日予想で出しにくく、「No.1予想」では梅花賞を、「馬券総合倶楽部」では梅花賞と東京7Rを予想しています

他のレースは明日早起きして考えるかな、今週もよろしくお願いします

土曜のボツ予想~チチカスの逃げか、アドムーンの体重増加か

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詳しくはJRAのHP等をご覧いただきたいですが、本日1/31の東京競馬は、積雪により馬場整備を必要とする状況にあるため、発走時刻が変更になっております

クロッカスはまだ馬場状態が読みきれない段階ですが、差しのきく馬場で良に近い稍重ならば◎ゴールドペガサスが面白い
戦績だけ見ると1200m>1400mのスプリンター、馬をみるとたしかに短距離向きなのでしょうが、アドマイヤオーラ×ラストタイクーン×Seattle Slewの配合どおりの柔らか体質で、中山1200mよりは東京1400mが合っているイメージでもあります
2勝はいずれも4角2番手、京王杯は直線馬群の中で蛯名が追っても反応せず、あれは距離じゃなく揉まれたのが敗因じゃないかとも思われるので、ここは外目で揉まれず運べれば直線ひと脚使えるのではないかと

乙訓も5R6Rで馬場を見てから判断したいですが、ビュンビュン飛ばす馬が不在で、京都芝1200mらしい後傾ラップになりそう
となると、いかにも晩成っぽい緩い相似配合で、ハクサンムーンやウイングザムーンやルナフォンターナのように体重増加とともに軌道に乗ってきたアドムーン産駒◎プリンセスムーン、この好位差しから入りやすい
▲タガノスカイは短距離向きの体型走りをしているのでこの短縮はぜひ狙ってみたいのですが、チチカスの最内枠、ハナに行けないと動かない可能性も大(和田ならハナはありえるのでおっかないですが…)

立春と白富士はこれから考えます
「No.1予想」では梅花賞を、「馬券総合倶楽部」では梅花賞と東京7Rを予想していますので、そちらもよろしくお願いします

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