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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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日曜のボツ予想~東京でA.P.Indyを、千二でファルブラヴを

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根岸は◎サトノプリンシパル、父Bernardiniはプリークネスとトラヴァーズの勝ち馬ですが本馬は母系のオジジアンの影響も強い体型体質で、前々走オータムリーフが強かったし、逃げてナンボの馬が番手からひと伸びしたということは1400mが合ってるんでしょう
Quiet AmericanとオジジアンのところでDr.FagerとCequilloの組み合わせを増幅しつつ、NureyevのHyperion4×4を1/4異系的に使った配合は以前からほめてきましたが、根岸は差し有利なレースなのは承知の上で、ポアゾンを行かせてオータムリーフの再現を狙うにはこの外枠はプラス、A.P.Indy系のストライドは東京で更に映えるだろう…という読みで

シルクロードは▲アンバルブライベンはここもハナを譲ることはないと思いますが、とはいえここもスローで逃げ切られるようではあまりにも他が情けないし、ニザエモンもベルカントもホウライアキコも「今度は無理に押さえるようなことはしない(ハナを叩くとまでは言ってないが)」
○エイシンブルズアイは好配合で素軽く俊敏なスプリンターですが、今後スプリント路線の主役をめざすとなると、まだ頑強さという点で少し物足りなさがあります
難しいですが◎はカオスモス、配合的にはNorthern DancerとBold Reason≒Never Bendと「HyperionとFair Trial」のクロスを重ねてFairy Kingの血脈構成を増幅していて、マイネルラヴ産駒というよりはファルブラヴ牝駒のスプリンターによく見る体型走り
1400m以下は[2.1.3.0]、いつもスタートしてから2F目のスピードの乗りが良すぎるぐらいで戸崎やウチパクも抑えるのに苦労してて、1200mを使うのは2歳のすずらん3着以来、◎にしてたのでよく覚えてますが、4角では好位で持ったままうなっててああ勝ったと思って見ていたら、直線前カベで脚を余したんですよね~
あの頃と馬の本質は変わっていないとすれば、1200mならば中団でうなりながらひと脚使える可能性はあるんじゃないかと

松籟は難しいですが、Mill Reefクロスのキンカメで“緩慢なローズキングダム”という差し脚をみせる◎アドマイヤスピカと、ハーツクライにHyperionとナスキロを重ねた○アドマイヤバラード、外2400mでストライド勝負ならばこの2頭を買いたいです
まあどちらもドスローのヨーイドンやと4着5着という絵が描ける馬ですが、藤懸くんはそんなに引きつけて乗るほうではないし、和田もエーシンマックスがジリ脚なのは理解してるでしょうから気持ち早めに動かしてくるのでは…ということで上がり4Fの世界ならば

節分や稲荷はこれから考えますが、「No.1予想」ではセントポーリア賞を、「馬券総合倶楽部」ではセントポーリア賞と東京6Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします


どんだけ配合に素直やねん

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根岸はエアハリファとワイドバッハ、シルクロードはアンバルブライベンとサドンストーム

朝7時に起きて、顔洗って、トースト食って、ネクタイ締めて、それでは行ってきます…というぐらい日常すぎる結果になったので(^ ^;)、重賞回顧はなしということで…

エアハリファはPrivate Account3×4とStorm Cat≒Medaille d'Orのニアリークロス3×4、アンバルブライベンはKingmambo≒クラウンドプリンスのニアリークロス2×3、どちらもクロスは凝ってます

重賞回顧の替わりといってはなんですが、今日のキンカメ産駒の大記録(一日11勝)まとめ

ルーラーシップ甥(3/4同血)で東京圧勝
シラユキヒメ仔でダート圧勝
ワルツダンサー仔でダート快勝
キャプテントゥーレ一族で前受け楽勝
Deputy Minister肌でダート快勝
Mill Reefクロスで京都外2400m差し切り
Nureyevクロスでダ1800m番手抜け出し
Gold Digger≒Bramaleaのニアリークロスで内1400m捲り差し
母のNothirdchance≒Revokedパワーで内2000m逃げ切り
母のHalo≒Sir Ivorのニアリークロスで内2000m好位差し

どんだけ配合に素直やねん(・∀・)
(ちなみにトーキングドラムだけはあまり特徴がない配合なので入ってません)

梅花賞はほぼ全馬が同じ上がりの行った行った行ったになりましたが、松籟をMill Reefクロスが差し切ったということで、「今年も外差し ミルリーフ」の一句は来年まで残しましょう(・∀・)

種牡馬辞典の校了が近づいているというのに、札幌にいる平出が「競馬終わったらジンギスカン食いましょう」と誘ってくるのでちょっくら出かけてきます

過程こそがドラマなのだ

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今年の牡馬クラシック路線で有力どころと目されている馬たちは、血統的な長所と短所がクッキリと表現された個性派が多く、いつでもどこでも同じぐらい強いというタイプがあまり見当たらず、また多少適性外の舞台でも能力差でねじ伏せてしまうほどの突出した存在も今のところ見当たらず、だからスペシャリストが群雄割拠という様相を呈していて、非常に面白いんじゃないかと思いますね~

昨年や一昨年もそうでしたが、三冠とNHKマイルの勝ち馬が全て違うようなパターンになる可能性は高いと思うし、たとえば一口にサンデー系といってもディープとハーツとステゴとダメジャーでは適性や得意分野も少なからず異なるわけで、そこに配合に素直で何でも出すキンカメとか、中山で捲るんジャーとか、いろんな個性がひしめきあってて、「G1なんかサンデー買ってれば当たるんや~」と言われた時代よりは、血統屋さんから見ても面白いクラシック路線ではないかと

そうすると大一番までに、その個性をどれだけ理解しどれだけ磨くことができるか、ここが一つの勝負の分かれ目で、ダービーで勝負をかけたワンアンドオンリーの先行、皐月を捨ててダービーを一本釣りしたキズナの直線一気、デムーロ兄弟との出会いで中山捲りを開眼させたロゴタイプ、大一番を迎えるまでの過程にどれだけ説得力のあるドラマがあるか、いい勝ち方だけでなくいい負け方ができるか、そんなところにも注目したい

少なくともここ3年の結果でいうならば、イスラボニータもワンアンドオンリーもトーホウジャッカルもミッキーアイルも、ロゴタイプもキズナもエピファネイアもマイネルホウオウも、ゴールドシップもディープブリランテもカレンブラックヒルも、クラシック路線の勝者に乗り役をとっかえひっかえなんて馬はいません

本日18時更新「重賞の見どころ」ではきさらぎ賞と東京新聞杯の上位人気馬の血統解説を書いていますので、今週もよろしくお願いします

音も立てずに斬り捨て御免

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ルージュバックの母ジンジャーパンチはBCディスタフなど北米G1を5勝しエクリプス賞の最優秀古牝馬に選ばれた名競走馬で、その父Awesome AgainはDeputy Ministerの代表産駒の一頭でBCクラシック勝ち馬、母NappelonもカムリーS(米G2・ダ8F)など北米17勝の活躍馬です
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104669/

ただしジンジャーパンチ自身はあまり強いクロスを持たず(Red God≒Boldnesian4×4とは表記できる)、Awesome AgainもNappelonも4×4レベルの強いクロスを持たないので、緊張と緩和のリズムでみるとちょっとつかみどころのない配合をしていて、競走能力の高かった両親の長所を緩い父母相似配合で上手いこと受け継いだ女傑というべきでしょう

望田的思考でいうとジンジャーパンチというのは繁殖牝馬としてはそれほど好配合ではなく、たとえば配合診断でジンジャーパンチに合った種牡馬は何かと聞かれるとちょっと困ってしまうのが正直なところで、でもジンジャーパンチが素晴らしい競走馬だったことはゆるぎない事実ですから、ジンジャーパンチに似た娘息子をとりたいのならば、もう一度父母相似配合にするのが一番確率は高い…という方向で考えるでしょうね~

それで頭をひねった結果マンハッタンカフェという正解に辿り着けるかどうかはわかりませんが、ルージュバックの持つ主なクロスを列記すると

Halo≒Red God3×5
Boldnesian5×5
Promised Land5×5
Gulf Stream≒Heliopolis6・7×7
Tudor Minstrel7×7(+RambunctiousのHyperionとFair Trial)
Khaled≒Aimee7×6
Banish Fear6・8×8
Blue Swords6×8

特に膝を叩くようなクロスやニアリークロスはありませんが血統表の5~7代目に同じような血が並ぶ緩い父母相似配合になっていて、多分に結果オーライという側面はあるかもしれませんが両親の高い競走能力が上手く噛み合ってルージュバックに伝わったのだと、私のやり方ではだいたいそういう解釈になりますかね~

たとえばエピファネイアなんかもそうですが、ようするに父母相似配合というのは(特に強いクロスを含まない場合は)大きな変化を求めず現状維持につとめる配合ともいえますから、父も母も一流の競走馬というケースのほうが成功しやすい

脚長でしなやかに斬れるのは多分にPromised Landクロスの影響で若いころのウインバリアシオンをほうふつとさせますが、一方で動きに無駄がなく手先が軽く、何とも涼しげな加速をみせる馬でもあり、このあたりはHaloやBold Ruler系のクロス由来でしょう

ベルーフを音も立てずに斬り捨てたクノイチが、日曜に京都に参上です

「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新&雑感

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先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました~

名繁殖チャールストンハーバーの配合は、Drone≒Terlingua(Sir Gaylord≒SecretariatとTom Fool≒First Rose)3×3、Le Fabuleux4×4という強力な父母相似配合になっているだけでなく、その母Penny's ValentineがNearctic≒Sybil's Niece4×3(NearcoとHyperionとSister Sarah)なので、Sister SarahとLe Fabuleuxを通じてPretty Polly=Mirandaの全姉妹の血を重ねていることにもなります(「ネオユニヴァースのPretty Pollyをなめたらアカン」でも書きましたが、Le FabuleuxとWordenの母系に入るSindはPretty Pollyの全妹Mirandaの孫)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012103932/

牝祖Mrs.Pennyは仏オークスとヴェルメイユに勝ちキングジョージ2着の女傑ですが、このMrs.Pennyが持つSister SarahとLe Fabuleux経由のPretty Polly=Mirandaの全姉妹クロスを代々累進してきた、という見方もできるわけですね

プエルトの場合はそれをNorthern Dancer4×5・5とWorden≒Le Fabuleux6×5・5で更に継続累進しているわけで、これだけだとサムソン産駒らしい重々しさが勝ってしまいそうですがDrone≒Terlinguaも5×4・4で継続クロスしていて、チャールストンハーバーの美味しいところは全部継続クロスしつつ、サムソンからスタミナや持続力を補いつつ、3/4をNorthern Dancerのクロスでまとめて残りの1/4にはGrindstoneの米血が入るというのは、こうしてみるとカレンブラックヒルやレッドアルヴィスに優るとも劣らない好配合やと思いますよ(・∀・)

  ┌Royal Charger
 ┌○
┌○
│└Somethingroyal
Drone
│ ┌Menow
│┌○┌Bull Dog
└△└△

  ┌Nasrullah
 ┌○
┌○
│└Somethingroyal
Terlingua
└△
 └△┌Menow
  └△┌Sir Gallahad
   └△


┌Wild Risk
Worden
│┌Sind
└Sans Tares

┌Wild Risk
Le Fabuleux
└△
 └△
  └Sans Tares

そりゃ単純比較でゴールデンバローズと時計三つ違いますから、現時点で将来性うんぬん言うのは早計でしょうが、Drone的に柔無駄ない身のこなしでしかも追い出すとWild Risk的にナタ斬れして豪快なストライド、今回はソエ気味なのでダートでおろしたそうですが、次はぜひ東京芝1800mあたりで見たいですな(・∀・)

日曜東京6Rは少し時計のかかるタフな馬場の2400m戦で道中13秒台が一つ、緩みないペースの持続戦になり、そこで2頭出ていたハービンジャー産駒が1着3着

これまで東京芝の斬れ勝負では甘いところを見せていただけに、なるほど2000m超のスタミナ持続力は大したもんやという結果だったと言えるし、勝ったミュゼダルタニアンはShareef Dancer≒Caerleonのニアリークロス4×4でハービンジャーにしてはナスキロ柔い体質、一方3着クラシックエースはバレークイーンの牝系らしい粘着力と機動力で走るタイプ

だから東京ならばミュゼのほうが買いやすいですが、パワーを増して中山で捲るんジャーなのか、柔らかくなって意外に東京で斬れるんジャーなのか、このへんの微妙な振れ幅は実馬と配合をすり合わせて判断するしかない

いつも言うようにどんな種牡馬でもまず産駒のスタンダードを押さえておいて、そこから配合や母系によってどういう体質体型走法に振れているか…というアプローチができればいいんじゃないかと

ついでに例の途中集計ですが、ここまで勝ち上がったハービンジャー産駒23頭のうち、母父サンデーサイレンスは13頭、母Northern Dancerクロスは4頭で、クローソーの母が4×5、ショウボートの母が4×3、ドリームチェイサーの母が5×5・5、ロカの母が4×4

ドゥラメンテはルーラーシップの甥で父も同じ3/4同血、まあ現状はルーラーの3歳時の域にはまだ達してない(それであの圧勝ですが)のは認めた上で、しかし使う毎に明らかな成長が感じられ、3歳春のクラシックを狙う上では賞金を上積みしながらそういう成長曲線を描きつづけられることが重要

配合的なことをいうと、キンカメ×エアグルーヴよりもキンカメ×アドマイヤグルーヴのほうが、間にサンデーサイレンスが1/4異系(1/4米)的に入るほうが私はいいと思ってます

全姉アドマイヤセプターは4歳秋にようやくオープン入り、現4歳ボージェストは勝ち上がった後は苦戦中、でも5回打席に立ったら3安打2長打ぐらいは間違いなく期待できる優れた配合ですから、「もうエアグルーヴ牝系なんてPOGじゃ間に合いませんよ~」なんて言われても、「いやいやそのうちまたルーラーシップ級が出るかもよ~」と涼しい顔で毎年推奨しつづけるのです

2歳の4月に全馬の体型や体質をチェックすることは不可能なわけで、血統屋さんが血統だけで選ぶのであれば、この配合ならば何回打席に立ったら何回ヒットやホームランが打てるだろうか…というアプローチでいくしかない

ああこれの全兄姉POGで持ってたんやとか、ああこの母ちゃんPO馬やったんやとか、そんなのは皆さんも経験あると思いますが(^ ^;)、素晴らしい配合であればあるほど確率論的な勝負がしたいし、キンカメ×アドマイヤグルーヴの黄金バットを持って何回も打席に立ちたい

それで競走馬としてダメでも母ちゃんとしてまた追いかけてやるぐらいの気構えでいきたいし、だからPOGでも一口でも「母の配合は大事です」というところに着地するわけです

配合診断のお仕事なんかでも、カレンブラックヒルではなくチャールストンハーバーをつくらなければならないのだ…というところで頭をひねってるんですよ

今週の新馬戦

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日曜東京5Rジャストザルーチェ(ハ)、マイヒレン(ス)
日曜京都6Rヴェネト(デ)
日曜小倉5Rサブトゥエンティ(キ)
キ…「望田潤のPOG好配合リスト キングカメハメハ編」ス…「望田潤のPOG好配合リスト ステイゴールド編」ハ…「望田潤のPOG好配合リスト ハーツクライ編」デ…「ディープインパクト好配合リスト」

ルメールとミルコが合格したそうで、私が馬主ならばダノンプラチナやサトノクラウンやアヴニールマルシェなんかはルメールに、ブライトエンブレムやアダムスブリッジや捲るんジャーなんかはミルコに乗ってもらいたいなあ…と思いますが、そうならないようにみなさん頑張ってください(・∀・)

ステイゴールド急逝

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これから栗山さんと種牡馬辞典の対談をやるので準備をしていたら、ステイゴールド急逝の一報が

ステイゴールドの血統表をみれば、クロスしている部分もクロスしてない部分も、緊張している部分も緩和している部分も、同じぐらい重要な役割を担っているのだ…ということを、実感していただけるのではないかと思う
(『競馬歴史ヒストリカ』「ステイゴールドの血統表に見える“緊張と緩和”を繰り返す配合史」より)

Nearco3×3のロイヤルサッシュ、Lady Angela3×2のノーザンテースト、そしてNearcoもHyperionも持たないディクタス、この3者における配合的な緊張と緩和の爆発力だけで、ステイゴールドやサッカーボーイやショウナンパンドラやバランスオブゲームやドリームパスポートやタマモホットプレイやフェイムゲームやタマモベストプレイやレクレドールやベルーフは生み出されたのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1994108729/

430キロ足らずの牡馬でPrincely Giftの非力さも受け継いで、全勝ち鞍が東京と平坦コース、小さくて非力なのが唯一の弱点で競走馬としてはチャンピオンにはなれなかったけれど、種牡馬としてはこの唯一の弱点を補うことでチャンピオンを何頭も出したのは周知のとおり

完全無欠のチャンピオンではないからこそ、完全無欠のチャンピオンを出せるのだという、そんなことも教えてくれた馬でした…合掌

すばるSボツ予想~1400mで輝く月光

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-短期免許と通年免許の最大の違いは?
「通年免許なら1頭の馬を新馬戦からG1まで乗ることができる。そこが一番の違い」

大一番でガイジンに乗り替わられないためには、「ずっとコンビを組んできて、いつも追い切りもつけてきて、この馬のことは俺が一番理解しているんだ」というお手馬をつくっていくしかないだろう…と書いてきましたが、もちろんルメールだってお手馬の重みは十分わかってますから、みなさん頑張ってください(・∀・)

すばるは◎タールタン

父のTapitは2014年の北米リーディングサイアーで今年の種付料が30万ドル、Pulpit×UnbridledですからBold RulerとMr.Prospectorの最高のラインの配合でもあります

Mr.Prospector3×4を持つだけに1400mぐらいのスピードにも秀でていて、日本では17頭の産駒が出走しテスタマッタやタップザットなどオープン馬が4頭(ゴールデンバローズをオープンに認定したら5頭)、2勝以上が9頭と打率も長打力も抜群で、全ダート33勝中東京で17勝、1400mで13勝

ちなみにこないだ輸入されたダンカークはUnbridled's Song×A.P.Indyだから逆さまTapitみたいな血統です

タールタンの場合は母Indian Townの配合がまた最高で
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008110131/

In Reality≒Lucky Ole Me3×3・3
The Axe4×3
Big Event=Businesslike6×5・6

  ┌War Relic
 ┌○
┌○
In Reality
│┌Rough'n Tumble
└My Dear Girl
 │┌War Relic
 └Iltis

  ┌War Relic
 ┌○
┌○
Lucky Ole Me
│┌Rough'n Tumble
└Me Next
 └Iltis

と、血統表の3/4にWar RelicとRough'n TumbleとBalladier≒Blue LarkspurとLa Troienneが詰め込まれており、しかもTapitの母はIn Reality4×3にRough’n Tumble5×5、タールタン自身はそれをMoon Glitter4×3でビシッと締めるという呆れるほどカッチョイイ配合

1400mはワイドバッハと1勝1敗でベスト距離、もう7歳ですが、何とか重賞の一つぐらい勝って種馬になってもらいたいと思ってるんですがね~

他のレースは明日早起きして考えますが、「No.1予想」ではゆりかもめ賞を、「馬券総合倶楽部」ではゆりかもめ賞とエルフィンSを予想していますので、今週もよろしくお願いします


土曜のボツ予想~最終もTapitの強力相似で

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東京最終は◎エイシンソルティー
Unbridled3×3、Mr.Prospector4・5×4・5、Weekend Surprise≒Hatton's Rose4×4という強力な相似配合
遺伝子検査でCTだったので中距離を使ったりもしましたが、たしかに体質はミスプロ的ナスキロ的に柔いのでパワーで突進するスプリンターではないですが、骨格がいかにもミスプロ的でTapit産駒によくいる1400mベスト型
けっきょくサラブレッドの個々のピンポイントの距離適性なんてものは、体質や骨格や気性などが複合的に関連して決まる微妙なものなのだ、ということを改めて教えてくれました
たとえばエイシンソルティーの全きょうだいでも、もっとUnbridledやA.P.Indyが強い体型に出れば1800mぐらいがベストの中距離型に出る可能性は十分あるでしょう
というわけでエイシンソルティーは柔らかな1400m型で外1400mベストというのが私のジャッジで、1400mに専念してからも2着が続いたのは内回りだったからという部分が多分にありそうで、前走は中京に出ると一発で昇級クリア、東京1400mも合っていると思います
○アンブリッジはノーザンテーストとFairy Kingが強い1400m体型ですが母のナスキロ柔さも受け継ぎ、これも東京1400mがピッタリのレースぶり、ダイワメジャーでこの配合なら5歳の今年もうひと稼ぎできそう

箱根は◎エイシンアロンジーはSea the StarsにUnbridledにSeattle Slewですから体質的にはエイシンソルティー同様ナスキロ的ミスプロ的に柔いのですが、ソルティーより脚も胴も長く柔らかく緩慢なストライドで走る中距離馬
前走のように上がりだけの競馬だと即座に反応できないところがあり、東京2400mでもう少し流れればというところ
○カノンは母がメジロマックイーンと似た配合で、フォーティナイナー系ながら細身で中距離で燃費のいい走りをするのはこの影響でしょうが、となるとこの距離延長はちょっと面白いのではないかということで、馬券は◎○だけ買ってみます

木津川はこの人気なら◎トシザキミ、前走はAコースの最内に突っ込むも前カベ、Giant's Causewayにサンデーとミスプロを入れて、Rahy4×3、Halo6×4・5、SecretariatとChieftainとMillicentを通じるボルキロクロス
良の京都外マイルでもいける配合と走りだし、最近は揉まれ強くなっているので、秋山が何の変哲もない好位差しで3着を拾ってほしい

「No.1予想」ではゆりかもめ賞を、「馬券総合倶楽部」ではゆりかもめ賞とエルフィンSを予想していますので、今週もよろしくお願いします

日曜のボツ予想(1)~ミスプロクロスのロブロイ牡駒

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早春は○アドマイヤケルソは全弟アドマイヤデウスともども配合はずっとほめてきましたが、ケルソのほうがよりステイヤー然とした体質脚質で、ここはスーサンが行ってカドマツが押さえればスローもありうるだけに、▲ジャングルクルーズともどもスタミナを信用できるかどうか
◎ハーコットへとひねってみたいです
トレイルブレイザー、ナムラビクター、ハートビートソング、コスモロビン、ノーステア、ゼンノロブロイの牡駒はミスプロをクロスすると距離適性が長くなって目黒記念向きになるような傾向があって、それはミスプロをクロスしても速くはならず柔く緩慢になるからです
この馬は母父ヘクタープロテクターでMr.Prospector4×4、体質も走りも決してマイラーには見えず、1600m以下は[0.1.2.9]、1800m以上は[4.3.3.1]、芝1800m以上は[1.0.1.0](どちらも1800mですが)、神奈川新聞杯3着は1着スピルバーグ、2着フェスティヴタロー、4着プロモントーリオ、5着アイスフォーリスという強力メンバーでした
昇級後は1600m以下かダートばかりを使われてすっかりスランプに陥ってしまいましたが、距離延長で好位で楽に運べれば変わって不思議ないのではと思うし、ちなみにトレイルブレイザーとは母系に入る血(Mr.Prospector、Korveya、Tom Rolfeなど)もかなり共通します

かささぎは◎シラユキ
母アドマイヤフッキーは名繁殖トキオリアリティーの娘で、In Reality4×3にNothirdchance≒Blue Moon5×4・5でしかもNorthern Dancerなし、これも繁殖として期待大の好配合
そこにNorthern Dancer≒Icecapade4×3のクロフネをもってきて、自身はHold Your Peace4×4としたのも好配合で、かささぎ賞ぐらいならばこの配合の良さだけで◎としたい

他のレースは明朝考えますが、「No.1予想」ではきさらぎ賞を、「馬券総合倶楽部」ではきさらぎ賞と東京新聞杯を予想していますので、そちらもよろしくお願いします

日曜のボツ予想(2)~3年間、外マイルを走りつづけた(リフトザウイングス編)

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山城は前走◎の○アンヴァルトが意外に人気がないので、またこれのイン差しでいいかとも思うんですが、Robertoパワーで走るスプリンターなので急坂付きがベターではないかということで、1キロ軽いユタカの◎インスペードで
母がNasrullah4×4・4、そこにダイワメジャーというシンプルな配合で、Bold Ruler的な非力さ軽さも感じるスプリンター、平坦芝1200mでは②④①①①③とオール好走、前々走は直線前カベで追えずでしたが、坂コースでシッカリ伸びた前走を評価します

壇ノ浦は◎リフトザウイングス
「母系のRobertoがONになった掻き込み走法だから、ほんとは内回り向きの中距離馬じゃないか」とずっと書いてきましたが、もう3年近くも外マイルばかりを走りつづけて、たまに好走したときのラップをみると、前々走が上がり11.0-11.5、五頭連峰が10.4-11.4、皆生が11.2-11.6とスローの上がりの競馬ばかり
ジェンティルのJC連覇を持ち出すまでもなく、ピッチで加速する馬が長い直線で好走するのはこういうパターンなのだとよく書いてます
土曜のゆりかもめも道中13秒台4つの超中だるみで上がり11.0-11.5、あそこまでヨーイドンになると母母父ブライアンズタイムで中山を掻き込みながら捲ったヴェラヴァルスターが、内回り向きの加速で、トップギアに入る速さだけで抜け出してしまえる
これまで内回り小回りの2000mは⑦③⑧①、道悪が下手な馬でこの馬が内2000mを使うと道悪になるという妙な巡り合わせがあって、良馬場の内2000mを走った例となると11年元町3着だけ
今あのパフォーマンスを再現できるという確証はないですが、陣営は前々走のように前々で運びたいといっているし、今の馬場でイン好位は間違いなく有利、さっき雨が降ってきたので「あ~あまた雨かいな」と苦笑してたんですがすぐ止んだようで、「3年間、外マイルを走りつづけた」セイルラージを◎にしたのと似たような感覚で、「リフトザウイングスはRobertoなのです」という◎をここで打ってあげたい

「No.1予想」ではきさらぎ賞を、「馬券総合倶楽部」ではきさらぎ賞と東京新聞杯を予想していますので、そちらもよろしくお願いします

日曜の重賞回顧~Blushing Groom的な才媛たち

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京都11R きさらぎ賞
◎3.ルージュバック
○4.アッシュゴールド
△5.ポルトドートウィユ
ルージュバックの母ジンジャーパンチはBCディスタフなど北米GIを5勝した北米古牝馬チャンピオン。そこにマンハッタンカフェが配されて、ヘイロー≒レッドゴッドやボールドネシアンやプロミスドランドをクロスする緩い父母相似配合になるので、両親の競走能力の高さを上手く受け継いだと考えられる。プロミスドランドのクロスだから脚長で若いころのウインバリアシオンのような斬れがあるが、一方でヘイロー的な動きの無駄なさ捌きの軽さがあり、ベルーフを音も立てずに斬り捨てた百日草特別の斬れ味は秀逸。あの斬れ味は京都外1800mのスローで更に映えそうだ。ブラッシンググルームの美点も表現されているので何でもできるオールラウンダーに完成するだろう。ポルトドートウィユはクロフネのパワーも表現された体質と走りで、外回り向きの加速だが京都よりは阪神がベターか。アッシュゴールドは朝日杯では大外から伸びかかったが最後の急坂でフワッとしていて、これはまだ少しトモが緩いところがあるから京都ならばデイリー杯の斬れ味を発揮できる。というわけで3→4実質本線で買いたい。

東京11R 東京新聞杯
◎6.ヴァンセンヌ
○5.マイネルメリエンダ
▲4.シャイニープリンス
△12.エキストラエンド
△14.サトノギャラント
×10.フルーキー
×16.タガノグランパ
注13.アルフレード
オリオールはハイペリオン系でも屈指のスタミナと底力と成長力と気性難を伝える血で、だから母系にオリオールの血を引くディープ産駒、つまりバークレア≒オリオールのニアリークロスを持つディープ産駒は、トーセンラー=スピルバーグ兄弟やレッドオーヴァルやファタモルガーナなど古馬になっての成長力が抜群だ。ヴァンセンヌは名スプリンターのフラワーパークの息子だが、母系にオリオール系セントクレスピンの血が入るし、また母父ニホンピロウイナーなのでサーゲイロードのクロスも持つから、若いころは体質が緩すぎて見るからに未完成だった。しかし昨秋に長期休養から復帰すると鞍上がガツンと持っていかれるほどの凄い行きっぷりを見せるようになり、前走などは引っかかって3角先頭で並の馬なら沈んでしまうところを押し切った。今週の坂路の追い切りも唸るような躍動感で、晩成血統がついに本格化してきたとみるべきだろう。馬群の中なら折り合うので、この内枠ならば中団から差す形でいけるのではないか。フルーキーは配合はずっとほめてきたが、どうも東京をズバッと差すタイプではなく中山をパワーで捲るタイプに見える。

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ルージュバックの配合については下記エントリ「音も立てずに斬り捨て御免」を読んでいただきたいですが、そこに付け加えると、走りや体質にBlushing Groomのオールラウンドさが表現されているのが私好みで、これは土曜のエルフィンを楽勝したクルミナルもそうなんですが、テイエムオペラオーやマヤノトップガンやホエールキャプチャなんかに通じるBlushing Groomらしさと言えばイメージしてもらえるかな?とにかくBlushing Groomが表現された一流馬というのは、行っても差しても変幻自在で美しいレースができるのですよ(・∀・)

この2頭の才媛は

・ともに母がG1勝ち馬で、自身は父母相似配合でその能力を受け継ぐことに成功している(父母相似配合は競走能力の高い両親が成功しやすい)
・ともに斬れ味が抜群だが、ただ斬れるだけでなくBlushing Groomのオールラウンドな能力の高さを感じさせる
・ともに陣営が「燃えすぎる気性だけが心配の種」とコメントしている(これもおそらくBlushing GroomのWild Risk譲り)

ところが似ていると思います

今年の牝馬クラシックは、ディープの桜花賞王道配合で外マイルでバキューンと斬れるショウナンアデラに対し、燃えやすいけれど何でもできるオールラウンドなBlushing Groom娘を、戸崎と池添がどうエスコートするのか、陣営がどう育ててくるのか、そこがまず見どころといえるでしょう

「エルフィンが適鞍だが、マイルは使いたくないのでここへ」と大竹師は語っており、今日の向正面でちょっとカッとなりかかったところ、あのあたりにBlushing Groomの危うさが見え隠れしますが、大事にレースを選んで、今日もしなやかな身のこなしと軽やかな脚捌きで3連勝

ユタカは本命馬をマークしつつストライドロスのないレース運び、ポルトドートウィユは力は出し切ったと思いますが、直線ルージュと並んで叩き合っているときの身のこなしに体質の違いが歴然で、やっぱりこの馬はクロフネのパワーが表現されているぶん、ディープのオープン馬としてはちょっとしなやかさに欠けるところはあり、だからこそエアグルーヴ牝系ながら3歳春に力強いレースができるのですが、だから外回りでも阪神がベターかなあという気はします

アッシュゴールドはまだトモが緩いので朝日杯は最後の坂でフワッと重心が高くなっていましたが、今日は京都なのでデイリー杯ぐらいは斬れたというべきで、でもトモが緩いということは瞬時にトップスピードに乗れないわけで、上がりの競馬になるとそこが弱点になってしまう

まあオルフェーヴルと比べるのはかわいそうですが、オルフェだって腰に肉がついたのは神戸新聞杯からで、そういう成長曲線を頭に置いて見守るべき馬でしょうが、ただいつもパドックを見て思うのは、兄たちと比較してもノーザンテーストのマイラーっぽさがONになった体型ではあるなあ…と

ヴァンセンヌはHyperion基調の配合ですからディープ産駒でもビュンと斬れる脚はなく、だから馬場が渋って上がりのかかる決着になったのはプラスだったでしょう

予想コメントにも書いたように、Burghclere≒Aureoleのニアリークロスを持つディープ産駒の成長力は素晴らしく、この馬も二度の長期休養が結果的にはプラスだったところはあるかもしれません

アルフレードはグランプリボスを逆さまにしたような配合で、オーロCで復活の兆しは感じられたのでベストの東京マイルで印を回しておきましたが、このタフな馬場でシッカリ伸びてきて完全復活間近を思わせました

フルーキーもパワー型だけにこ馬場が渋ったのはプラスで、岩田のイン強襲も光りましたが、以前から書いているように本質的には中山記念タイプに私には見えます

珍しく両メインが当たったのでワイワイ飲みに行きたいところですが、明日から東京入りなので今日はこれから「3歳勝ち馬評価」と「重賞の見どころ」を前倒しでやらないと…

音も立てずに斬り捨て御免
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/695e05a60e353653e3f6b541849c149e

2/7,8の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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■『ディープインパクト好配合リスト(2011)』で望田潤が推奨したヴァンセンヌ(牡6歳)が日曜東京11R東京新聞杯(G3・芝1600m)を勝ちました。

◎ヴァンセンヌ(牡・母フラワーパーク)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106525/
短距離女王フラワーパークの息子で半姉にクリアンサス。Habitatを通じるSir Gaylordクロスはマルセリーナと同じで、Burghclere≒Aureole3×6もあり、柔らかく粘り強い中距離馬に期待。

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2013)』で栗山求が、『ディープインパクト好配合リスト(2014)』で望田潤と栗山求が取り上げたサザナミ(牝3歳)が日曜東京4Rの未勝利戦(芝1400m)を勝ち上がりました。

★グリーンファーム愛馬会
父ディープインパクト
母クーデンビーチ(パントレセレブル)
牝 募集価格:2600万円
http://db.netkeiba.com/horse/2012104208/
ジムクラックS(英G2・芝6F)を勝った Shaweel の半妹。父ディープインパクトは「Mr.Prospector、Lyphard、Northern Dancer+Special 血脈から成る血(たとえば Nureyev、Sadler's Wells、Number など)」を併せ持つ繁殖牝馬と素晴らしい実績を挙げているが、Mr.Prospector と Nureyev との組み合わせを持つだけの繁殖牝馬とも良好な成績を残している。本馬はこのパターンに当てはまり、Alydar、Danzig、Courtly Dee と、ジェンティルドンナを思わせる構成要素も含んでいるので期待できるだろう。溜めて切れるというよりは先行して粘り強いタイプかもしれない。仕上がりが早いので2歳戦から走りそうだ。(栗山)

★サザナミ(牝、母クーデンビーチ)
ジムクラックS(英G3・芝6F)のShaweelやレッドレイチェルの半妹。母はNureyevとDanzigを通じるNorthern Dancer3×4に、Raise a Native4×4、Sir Gaylord5×5も持つ父母相似配合で自己主張が強い。レッドレイチェルも芝1200mで勝ち上がっており、短距離向きのスピードを強く伝える繁殖だろう。こういう牝馬との配合でも芝マイルに寄せてくるのがディープインパクトで、馬格や体質次第だが桜花賞路線で注目できる配合。(望田)

◎サザナミ(牝・母クーデンビーチ)
ジムクラックS(英G2・芝6F)を勝った Shaweel の半妹。母クーデンビーチは Northern Dancer 3×4で、その一方が Danzig という成功パターン。また、Mr.Prospector と Special 牝系の Northern Dancer 系(Nureyev)を併せ持つ配合も成功している。2代母の父 Green Desert はジェンティルドンナの母の父 Bertolini の4分の3同血で、Bertolini に含まれていて Green Desert には存在しない Alydar は、母の父パントレセレブルに入っている。したがって本馬とジェンティルドンナの配合構成はよく似ている。仕上がりが早く、G1を勝てるだけの底力を秘めている。距離は2000m以下がいい。(栗山)

■『ディープインパクト好配合リスト(2014)』で望田潤が取り上げたヴェネト(牡3歳)が日曜京都6Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

○ヴェネト(牡、母レディオブヴェニス)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104085/
アクションスターの3/4弟で、母レディオブヴェニスはキャッシュコールマイル招待S(米G2・芝8F)勝ち。その父Loup SolitaireはLoup Sauvage(ディープブリランテの母父)の兄で、Lt.Stevens=Thong3×4を持ちグランクリテリウム(仏G1・芝1600m)に勝った。全姉ポーシアは400キロちょっとの小柄な牝馬で現在2戦して3着1回。こちらは牡馬で、もう少し体重や馬格があれば面白い。

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2014)キングカメハメハ編』で望田潤が推奨したサブトゥエンティ(牝3歳)が日曜小倉5R新馬戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

◎サブトゥエンティ(牝、母ライラプス)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104887/
全姉プロクリスはワンアンドオンリーとエイシンエルヴィンを降して勝ち上がり。母ライラプスはクイーンS勝ち、母母フサイチエアデールは桜花賞2着。叔父には朝日杯のフサイチリシャール。牝祖ラスティックベルはRaise a Native2×3にNasrullah≒Royal Charger4×3で、完成の早いスピードが自慢の牝系だけにPOGでは外せない。

■日曜東京7R500万下 ヘヴンズチョイス(一口・栗山)
■日曜京都8R500万下 ハッピーモーメント(ディープ・栗山)
■日曜京都11Rきさらぎ賞2着 ポルトドートウィユ(ディープ・望田&栗山)

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ヴァンセンヌは好配合ですがこういう配合パターンのディープが遅咲きなのはもう学習してるので、全きょうだいがいてもPOGでは推奨しないと思います(^ ^;)

ヴェネトはパドックで馬を見たときにこれは配合のイメージどおり、母系の機動力が出ているからディープでも内回り向きだとコメント欄に書いておきましたが、Lear Fanってのは内回りの4角で喜び勇んで自ら加速してくるんですよ(・∀・)

あと先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」土日ぶんを3頭更新しました~

これから台北へ

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金曜の午後には舞い戻ってきますので、週末の予想はふつうにこなします…といってもボツ予想までやる時間はないかも

本日2/13発売『UMAJIN』『サラブレ』3月号

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さっき台北から帰ってきました~
本日から通常営業といきたいところですが、普段は札幌に引っ込んでるもんで、こういうときにいろいろ打ち合わせや会食等が重なってしまうので、今んとこ土日ともボツ予想まで手が回らない可能性大です…重賞と3歳特別はだいたい予習してあるんですけどね

本日2/13発売『UMAJIN』3月号、特集は「トップホース始動戦 ぶっ飛び黙示録」など
私もシーズン初戦の人気馬の取捨について、血統面からいくつかアプローチしていますので、ぜひご一読ください
連載コラム「血統と馬券 ここだけの話」では「現代の日本のダート最強配合とは?」というお題で書いていますので、こちらもよろしくお願いします
『UMAJIN-ウマジン-』2015年3月号
http://www.uma-jin.jp/

同じく本日2/13発売『サラブレ』2015年3月号、特集は「後世に語り伝えたい2000年以降の新レジェンドたち」
70年代、80年代、90年代のレジェンドたちに続いて、これから何十年も先まで語り伝えたい近年の新レジェンドたちを国内外を問わず本誌が認定し、様々な切り口で紹介します
登場するのはジャスタウェイ、フランケル、ジェンティルドンナ、トレヴ、ロードカナロア、ブラックキャヴィア、オルフェーヴル、ディープインパクト、シーザスターズ、インヴァソール、ウオッカ、レイチェルアレクサンドラなどなど。さらに馬だけではなく偉大な足跡を残すホースマンたちも取り上げています
私は本号では執筆しておりませんが、おなじみの栗山さんの連載「血統たらればなし」など読み応えタップリの内容になっておりますよ
『サラブレ』2015年3月号
http://www.enterbrain.co.jp/sarabure/book/


クイーンC回顧~輸送減りだけではないミッキークイーンの弱点とは

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東京11R クイーンC
◎2.ダノングラシアス
○14.ミッキークイーン
▲11.ロカ
△8.ブルックデイル
×6.キャットコイン
×15.カービングパス
フルゲートながらハナを切りたい馬もスピードのある先行馬も見当たらないし、例年ペースが緩んで先行馬が勝ちやすいレースでもある。このメンバーならばミッキークイーンとロカが素質上位だと思うが、ともに出遅れがあるし恐らくここも後ろから末脚を活かす競馬になるだろうから、素質だけで◎を打てるかどうか。素質だけで差し切れるほどの大物かどうかだ。
ブルックデイルはセレブリティモデルの全妹だがこちらのほうがアレッジドのニアリークロスの重々しさやいかつさを感じさせる体質で、パワーと持続力に見どころがあるが上がりの競馬になって突き抜けるほどの鋭いイメージはない。カービングパスはフェアリーSでは前がカベになってしまったが、シンコウラブリイの牝系にハービンジャーだから東京より中山向きの捲り脚質という見立てもできる。
となると、岩田ダノングラシアスの好位差しで何とかなるレースにも思えてきた。母サーキットレディは全3勝を1200mであげたスプリンターで、シアトルスルーとプライヴェートアカウントとエルグランセニョールを通じてバックパサー血脈のニアリークロスを重ね、繁殖牝馬としては非常に魅力的な配合をしている。ベストは1400mで桜花賞で重い印を打てる本格派ではないが、そういうちょっと1400m寄りの軽いタイプだからこそここで狙ってみたい。

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1000m通過が58.9、このレースとしては異例の締まったペースで流れたので、ゴール前は力のある馬たちの追い比べ、1400mベストのダノングラシアスは1400mでキッチリ一杯になってしまいました(^ ^;)

キャットコインはこれは思ったより強いなあ~という勝ちっぷりで、また完成度もなかなか高いのですが、ミッキークイーンは-20キロで奈良公園で煎餅食ってる小鹿のような体つきでパドックを周回、あれで2着だからこの馬も強い

月曜に「重賞の見どころ」を書き上げて台北に出発するときにはだいたい◎ミッキークイーンでいいだろうと思っててて、デビュー戦の競馬だけとってもジルダやアンドリエッテあたりとはちょっと脚が違うし、ここも上がり1位はこの馬かロカだろうと思ってました

以下「重賞の見どころ」より再掲します

ミッキークイーン
トーセンマタコイヤの全妹で、母ミュージカルウェイはドラール賞(仏G2・芝1950m)勝ち。母父Gold Awayはミュゲ賞(仏GII・芝1600m)に勝ったマイラー。母はNorthern Dancer≒Icecapade4×3、Never Bend5×5で、ノノアルコなどが出る牝系もパワー豊富で、鋭く斬れるだけでなくタフな馬場や急坂でシッカリ伸びるのが好感。「母父がNorthern Dancer系のマイラーで、母はNorthern Dancerの(ニアリー)クロス」というディープの桜花賞向き配合だが、距離は1800~2000mがベストか。ここも勝ち負けになる能力の持ち主だ。

2歳~3歳のクラシックロードの重要なレースにおいては、これはG1級だという確信があれば展開とか細かいことは抜きにして◎を打ってしまえという打ち方もするのですが、そしてミッキークイーンもそういう◎でいってみようかとも思ってたんですが、金曜の夜に「いや~これはもしかしたら届かんかもしれんぞ」と◎を他にひねりたくなったのです

それは関東圏への輸送減りを危惧していたからではなくて、「桜花賞をバキューンと差し切るのに、こんなしょうもないNasrullahは要らんのになあ…」というA級ラインではないNasrullah(Raja BabaとDistinctive)が母系に二つも入っているからで、これがミッキークイーンの血統の唯一最大の弱点でしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104870/

いつも言うようにNasrullahやTurn-toの本数とスピード値は決して比例するものではなく、ミッキークイーンのレースぶりが意外にズブいのも、内回りのスローを抜け出したジルダをギリギリ捕まえきれなかったのも、あれはスタミナが勝っていてズブいというのではなくて、Nasrullahが無駄に多いから妙にズブい斬れ方をするのだと思うのですよ

仮にこのRaja BabaがSecretariatだったならば、もしくはDistinctiveがMill Reefだったならば、器でドーンと◎でしたが、打ちきれなかったのはそこが少し引っかかったからで、そこはやっぱりショウナンアデラやルージュバックやクルミナルなどと同列には評価できないだろう…というのが私の見立て

でも今日一番強いレースをしたのは、間違いなくミッキークイーンでした

これからまた出かけなければならないので回顧はこんなもんで…日曜の予想はNo.1予想が共同通信、馬券総合が共同通信と京都記念です

日曜のボツ予想をとりあえず一つ

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今日は競馬観ながらお仕事ですが、この家GC入らないので午前中のレースが観れません…

昨夜も会食やったので両重賞以外の予想は手つかずですが(^ ^;)、今ザッと見た感じだと脊振山は◎インターンシップ
全弟アンビシャスとはぜんぜんタイプが違って、こちらはSpecial的Fair Trial的な粘着小脚で走るタイプ
だから前走は外回りなので信用できないと書いておきましたが、内回り小回りでは[1.1.0.0]でプリモンディアルに惜敗しただけ、前々走楽勝の小倉1800mならば見直しの余地大やと思います

「No.1予想」では共同通信杯を、「馬券総合倶楽部」では共同通信杯と京都記念を予想していますので、そちらもよろしくお願いします

日曜の重賞回顧~馬群の中で試し斬り

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競馬が終わってすぐに重賞回顧を書いてアップしてナスキロ会に出かけたら、botの中の人から「ブログのエントリのタイトルがおかしいですよ~」とメールがきたので、「ああホンマや直しとくわ」と携帯でログインして直したんですが、そのときになぜか本文がほとんど消え去ってしまい(^ ^;)、おそらく本文が携帯でアップできるバイト数を超えてしまっているからかな?とりあえずさっき帰ったんで再掲しますm(_ _)m らいおん君がブログ記事のキャッシュを送ってくれたんで助かりました(・∀・)

東京11R 共同通信杯
◎8.ドゥラメンテ
○3.アヴニールマルシェ
△1.リアルスティール
×10.アンビシャス
ドゥラメンテはキンカメ×サンデーとしては、そしてエアグルーヴの孫としては、今日本で実現しうるベストの配合の一つだと思っている。その理由を全部書くと長くなるのでやめておくが(結局長くなりました…)、競走馬としては「ハイペリオンとナスルーラ」の組み合わせ特有の斬れ味をエアグルーヴやトニービンやヌレイエフから受け継いでいて、そこらのサンデー系では出せない類の骨太な斬れ方をする馬で、その点は叔父で3/4同血のルーラーシップと重なるものがある。しかも母父にサンデーが入ることで「3/4ノーザンダンサークロス、1/4サンデー(非ノーザンダンサー)」という今の芝中距離界で最も成功しやすい配合形になること、そして母父にスピードが入ったことで多少なりとも機動力や反応の良さが増したこと、ここはルーラーシップ以上に評価できるポイントで、叔父の無念を東京2400mで晴らすことができる器ではないかと書いてきた。昨今の高速馬場では瞬発力や俊敏さや立ち回りの巧さがモノを言うことが多いから、トニービンとヌレイエフのナタの斬れで走るような無骨なストレッチランナー、たとえばフラガラッハやミッキードリームのようなタイプが天下を獲るのはなかなか難しいが、でもそこにスピードを補ってやればヌーヴォレコルト(ハーツクライ×ヌレイエフ系)のような骨太な中距離馬をつくることもできる。エアグルーヴもルーラーシップもジャングルポケット(トニービン×ヌレイエフ)も、サンデーの血を引く名馬たち相手に感動の名勝負を繰り広げてきたのだから、ドゥラメンテと石橋脩にできないことはないだろう。相手はディープ3頭とみたが、リアルスティールは母系のキングマンボ的なパワーが強く表現された体質走りで全兄ラングレーとはかなりタイプが違うし、それだけに東京でビュンと斬れるディープなのかどうか、案外東京だとスロー希望かもしれない。

京都11R 京都記念
◎8.ハープスター
○4.キズナ
少頭数で逃げ馬不在となると前残りが怖いが、11頭立てのスローならば4角では馬群はひと固まりで、けっきょく上がり2Fを22秒前半で走る競馬。内しか伸びない馬場でもないから、後ろからでも人気2頭が間に合うとみたい。上がり4Fの持続力ならキズナのストライド、2Fの加速力ならハープのピッチが優勢だろう

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ドゥラメンテは今日はポンと出て好位、外から来られたときに行きたがったけれど何とかなだめて、直線はいつもの豪快なストライドでグイグイ伸びつづけたんですが、イン好位で脚をタメていたリアルスティールがひと脚使って抜かせない抜かせない

セントポーリアのレースラップが58.8-48.1で上がり2F11.2-11.8、共同通信が60.0-47.1で上がり11.0-11.7、前走よりも“ディープの土俵”で競馬したぶん最後は鋭さ負けしてしまいましたが、まあまあ同じぐらいは走っているというべきでしょう

石橋脩の騎乗も大きなミスはなかったし、ストライドロスさえなければ東京ではそんなに乗り難しい馬でもないというぐらいの手応えは掴んだはずで、できればコンビ続行でダービーをめざしてほしいです

リアルスティールは全兄ラングレーとはタイプが違って、母方のKingmambo的な頑強さもONになっているので緩いところがないと書いてきましたが、それだけにスローの上がりの競馬で俊敏に反応できるのがこの馬のいいところ

アンビシャスは千両賞で◎にしたときに「全兄インターンシップとはタイプが違って体質もナスキロ柔さがあるし、外回りでジワジワ斬れる中距離馬だ」と書きましたが、これはもっと距離延びて楽しみやと思いますよ

こうしてみるとディープ産駒の全きょうだいでも、“ONになっているもの”が違うことはままあるので実馬とのすり合わせはやっぱり大事

アヴニールマルシェはこの上がりでは位置取り的に厳しかったというべきでしょうが、直線で各馬が加速していくときに少し置かれ気味で、これはSir Gaylordクロスのディープ産駒にありがちな“緩さ”がもたらすものといえ、そこだけがこの馬の課題だということは何度も書いてきました

京都記念は藤岡祐介らしい中だるみ逃げで、上がり11.4-11.0-11.6の行った行ったに

キズナは上がり4Fの持続的末脚が卓越している馬ですから、こういうレースになると届かず3着はまあ想定内としても、(ジェンティルが引退した今)現役最強最速のピッチを誇るハープスターにとっては、このヨーイドンの流れはもってこいだったはず

川田は今日はあえて出していって、直線も外に出さずに馬群を割る形、しかし追ってもビュンと反応するところが全くなく、前にいるラブリーデイとスズカデヴィアスや外にいるレッドデイヴィスを抜くのを嫌がっているような感じで、けっきょくゴールまで同じ脚で流れ込んだだけでした

「サラブレ」でのMahmoudさんと対談したときに、「札幌記念でゴールドシップに捲ってこられたときに、驚いたように逆手前になって走っている」と仰ってて、終わってみればそれも一つの伏線だったと言えるんじゃないかと

「いつもと違う競馬だったからか、ずっと内にササっていた」とはレース後の川田のコメントで、阪神JFも馬群を割る形になってギリギリ差し切れませんでしたが、この馬は馬群の中では100%の力で走れないんじゃないかという疑惑が改めて高まった敗戦で、それは慣れや経験によって解決するものなのかどうなのか

まあ一つ川田を擁護するならば、こういう競馬を試してみる絶好の機会だったことはたしかでしょう

ではナスキロ会の待ち合わせに遅れそうなので、こんなもんで…

2/14,15の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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■『ディープインパクト好配合リスト(2014)』で栗山求が推奨したリアルスティール(牡3歳)が日曜東京11R共同通信杯(G3・芝1800m)を勝ちました。

◎リアルスティール(牡・母ラヴズオンリーミー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104889/
「ディープ×ストームキャット」はキズナ、アユサン、ヒラボクディープ、ラキシスなどを出しているニックス。2代母 Monevassia は Kingmambo の全妹なので、母は短距離王ロードカナロアの配合をひっくり返したような構成。母系の奥は底力あふれる血で構成され、とくに Flower Bowl が入るのがいい。全兄ラングレーは3歳春時点で心身ともに成長途上。思ったよりも完成が遅い印象なので、弟はこのあたりがクリアできれば。

■『ディープインパクト好配合リスト(2014)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したレゲンデ(牡3歳)が日曜京都5R新馬戦(芝1800m)を勝ちました。

○レゲンデ(牡・母ドナブリーニ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104747/
ジェンティルドンナ、ドナウブルーの全弟で、母はチェヴァリーパークS(英G1・芝6F)勝ち馬。Lyphard4×4にBertoliniの「Northern Dancer+Never Bend+Fair Trial」が絡むのでまず外さない配合といえるが、母方は代々マイラー種牡馬がかけられており、ディープとの配合だと牝馬に出たほうが狙いやすい配合とはいえるかもしれない。そのぶんだけ少し評価を下げてみた。(望田)

◎レゲンデ(牡・母ドナブリーニ)
ジャパンC2連覇、ドバイシーマクラシック、牝馬三冠などを制した女傑ジェンティルドンナの全弟。その全姉ドナウブルーも関屋記念と京都牝馬Sを制しているので、きょうだいにハズレがない。母は Danzig を経た Northern Dancer 3×4という好パターンで、Alydar、My Bupers を併せ持つのでミッキーアイルにもそっくり。自身は Lyphard 4×4というニックスを持つ。牡馬に替わっても期待大。(栗山)

■土曜東京9Rテレビ山梨杯 キミノナハセンター(ディープ・望田&栗山)
■土曜小倉12R大牟田特別 コウエイタケル(POG・望田)
■日曜東京10R雲雀S オメガヴェンデッタ(POG・望田)
■日曜小倉10R脊振山特別 カレンバッドボーイ(ディープ・栗山)
■日曜東京11R共同通信杯2着 ドゥラメンテ(POG・望田)

このどこかで見たようなデジャヴ感…どこで見たのかなかなかひねり出せなかったんですが、ストライドでジワジワ加速するエアグルーヴがピッチで加速するエルコンドルパサーに追いつかない98年JC、昨日の共同通信の叩き合いはあれに重なるものはあったかも

「3/4Northern Dancer、1/4サンデーサイレンス」時代

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まずはいつもの集計から、ここまで24頭勝ち上がったハービンジャー産駒のうち、母がNorthern Dancerクロスを持つのはクローソー(母Northern Dancer5×5)、ショウボート(母Northern Dancer4×3)、ドリームチェイサー(母Northern Dancer5×5・5)、ポトマックリバー(母Northern Dancer5×5)、ロカ(母Northern Dancer4×4)の5頭

こないだDanzig系の名種牡馬Oasis Dream(Northern Dancer3×4)の代表産駒の血統表をチェックしてたんですが、私が調べたところではG1勝ち馬10頭のうち、母がNorthern DancerクロスをもつのはPower(母Northern Dancer4×5)だけでした

ここ3~4年の欧米日の年度代表馬たちの血統表をみると、Frankel、Treve、Kingman、Havre de Grace、Wise Dan、California Chrome、ジェンティルドンナ、ロードカナロアと、いずれも「父か母がNorthern Dancerクロスで、父か母が非Northern Dancerクロス」という配合形なのがわかります(オルフェーヴルだけは父も母も非Northern Dancerクロス)

「種牡馬辞典」の栗山さんとの対談でも触れたんですが、種牡馬Galileoが欧州で無双している要因の一つとして考えられるのが、「非Northern Dancerの名血名繁殖Urban Seaを母としている」ことで、今欧州に溢れかえっているNorthern Dancerクロス持ち牝馬との配合が無理なく決まるというのがまず大きい

一方日本では、ディープやハーツやステゴなど有力なサンデー直仔種牡馬たちが、Northern Dancerクロスを持つ牝馬との配合で大成功しているわけです

ディープインパクト×Bertolini×リファーズスペシャルも、ハーツクライ×タイキシャトル×Danzigも、キングカメハメハ×サンデーサイレンスもハービンジャー×サンデーサイレンスも、ようするにやってることは同じで、配合史的に言えば3/4で継続クロスし、1/4異系で逃げるということをずっと繰り返してきたのがサラブレッドの歴史で、今の日本の最先端は「3/4Northern Dancerクロス、1/4サンデーサイレンス」ですが、ではこれからどこへ向かうのか

おそらく近いうちにサンデーサイレンスのクロスからG1馬が出てくるだろうし、十数年後にはサンデーサイレンス4×4・4みたいな馬がダービーや桜花賞を勝っているはずで、「父か母がサンデークロスで、父か母が非サンデークロス」という世界へと向かっているのだと思います

となると、キングカメハメハとかハービンジャーとかノヴェリストとかワークフォースとか、ヨハネスブルグとかエンパイアメーカーとかキングズベストとか、ロードカナロアとかルーラーシップとかエイシンフラッシュとか、まあ他にもいろいろありますが、「非サンデーの優秀な血」が血統表の1/4に入っていることが今度は重要になってくる

だから競走馬としての配合はドゥラメンテ>ルーラーシップやと私は思ってるんですが、でも十数年後に血統表の中で母父になった場合、重宝されるのはルーラーシップのほうでしょうね~

昨夜は「うますぎ」のスタッフさんたちとの飲み会、ほんとに楽しい宴でしたが、そういう話も少ししてみたり

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