ホエールキャプチャ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008100544/
千代田自慢のチヨダマサコの牝系で、3代母タレンティドガールはエリザベス女王杯勝ち馬。そこにNashwanが配された母母エミネントガールはHeight of Fashionとリマンドを通じてDonatello,Aurora,Aloe,Fair Trialなど重厚な欧血をクロスする。「父クロフネ×母父Hail to Reason系×チヨダマサコ牝系」はシゲルスダチやベストクルーズなど高確率で上級馬が出るニックスで、これはBlue Moon=Blue Grotto≒Nothirdchanceのニアリー継続クロス(Blue LarkspurとSir GallahadとMan o'WarとHigh Time)で主に説明できるが、チヨダマサコが持つMy Babu4×4にTurn-to(Pharos+Lavendula)やAmbiorix(Tourbillon+Lavendula)が絡むことも指摘しておきたい。そしてホエールキャプチャの場合は間にNashwanとリマンドが入ることによりAuroraがLavendulaと脈絡し(Rose Red=Sweet Lavender)、母にはHalo≒Red Godのニアリークロスが派生し、そしてクロフネに希薄なHyperion血脈を補強するという効果もある(筆者が言う“クロペリオン”)。「父クロフネ×母父Hail to Reason系×チヨダマサコ牝系」のなかでも、ホエールキャプチャが突出した地力や底力を誇るのも納得していただけるだろう。またNorthern Dancer≒Icecapade4×3のクロフネに対してNorthern Dancerを持たない牝馬をもってきた「緊張→緩和」のリズムでもある。
東京新聞は時計ひとつかかる重馬場で、前3頭が前半競ったので締まったペースとなり、上がり11.5-12.3とわりと消耗戦になった。それを57キロを背負い、中団から馬場のいい外目に持ち出してジワジワ伸びて、あと200mで先頭に立ってからも実にシッカリした脚どりで後続との差を広げたのには驚かされた。ここへきてNashwan×リマンドのスタミナがますます発現してきて、ふてぶてしいオバチャンになってきたなあ〜という重厚さだったと思う。今はマイラーというより1800〜2000mベストの渋い中距離馬というべきではないかと思うし、そのふてぶてしい持続力を活かすには13年府中牝馬や12年ヴィクトリアマイルのようにある程度前で受ける形がベターだろう。東京新聞は馬場のいいところを走らせることを優先したためにあまり前に行く気はなかったようだが、ここは好位差しの正攻法でいってほしいし、昨年の惜敗を踏まえれば正攻法でくる可能性は高いのではないか。
メイショウマンボ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010102094/
ダイコーターが出るダイアンケーの牝系にライジングフレーム、シンザン、ヴェンチア、ミルジョージと確かな種牡馬が代々配されてきて、そこにジェイドロバリーが配されたメイショウアヤメは現フィリーズレビュー2着など短距離で活躍した。そこにグラスワンダー、メイショウマンボと配されて、スプリングマンボ≒ジェイドロバリー2×3(Mr.ProspectorとNijinskyとSpecial)、Gold Digger≒Bramalea5×5・5、Northern Dancer5・6×5・6、Graustark=His Majesty6・7×5。スプリングマンボはNorthern DancerとRaise a NativeとGraustarkのクロスを持つ父母相似配合で、スズカマンボやスプリングサンダーをはじめ出走産駒9頭中8頭が勝ち馬(うち7頭が2勝以上)という名繁殖だが、このスプリングマンボの血脈構成を前記したような強力なニアリークロスで増幅し、一方で(良血の塊で自己主張が強いが大物は出さない)ジェイドロバリーが入るという弱点をも帳消しにしてしまった。最近のG1ホースの中でも屈指の名配合と言っていい。
父よりも脚長で「サンデー×ミスプロ」特有のしなやかな体質をしているが、一方で肩のつくりはGraustark=His Majestyのクロスの影響が感じられ、前駆の可動はそれほど大きくないので無駄にストライドが大きく伸びる走りではない(=緩慢になりすぎない)。この微妙なさじ加減が、外回りで斬れ内回りで捲りというオールラウンドな活躍を可能にしているというべきだろう。大阪杯はフケその他の影響もあったようで不可解な大敗を喫してしまったが、立て直してくれば最有力の能力なのは間違いないし、マイラーではないが緩やかな流れの東京マイルならばアッサリねじ伏せてしまって不思議ない。
スマートレイアー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010102459/
母スノースタイルはLyphard3×4、Drone≒Red God4×4、Bold Ruler5×5という強力な父母相似配合で、現役時は芝1200〜1600mを主戦場とした。そこにティンバーカントリーが配された半兄カントリースノーはダートの長めマイラー、母の弟レオハスラー(父エアジハード)は芝1400mベスト、エクセリオン(父ジャングルポケット)は1800〜2000mベスト。このダムスペキュタキュラーの牝系はマイラーっぽい資質の米スピードを伝える。そこにディープインパクトが配されたスマートレイアーは、Alzaoとダンシングブレーヴとグルームダンサーを通じる「LyphardとSir Ivor≒Drone≒Red God」の組み合わせのクロスになっているのが面白い。またディープインパクトは「1/2米,1/2欧」でスノースタイルは「3/4欧,1/4米」でスマートレイアーは「3/4欧,1/4米」の配合形。
後肢高のマイラー体型や阪神牝馬の凄い斬れ味をみると、相似配合で自己主張が強い母の資質が強いようで、これまではマイラーとしての性能の高さで中距離を走っていたということだろう。Northern DancerとHalo≒Droneを使った相似配合が生むスピードで1400mで抜群に斬れたという意味では、同じ芦毛で“阪神1400m姉さん”としてならしたジョリーダンスとも重なるイメージがある。1600m以下ではまだ底を見せておらず、東京ならばユタカは自信を持って斬れに賭けてくるだろう。一方でこの路線が確立してから阪神牝馬→ヴィクトリアマイル連勝を果たしたのはエイジアンウインズだけで、前述ジョリーダンスをはじめ、サウンドオブハート、クィーンズバーン、アイアムカミノマゴ、ラインクラフトなど、阪神内1400mの重賞を快勝するような馬は1400mのスペシャリスト的なタイプが多いし、阪神Cや阪急杯もリピート好走が多いレースとして知られる。そういうことを頭に置いた上で前走の強すぎる勝ち方と斬れすぎた末脚を見直してみると、もしかすると母同様ベスト距離は1400mなのかもしれない、ジョリーダンス的な1400m寄りマイラーなのかもしれない…という疑念も湧いてくる。
デニムアンドルビー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104287/
トゥザヴィクトリーの姪で、イトコのトゥザグローリー=トゥザワールドとはサンデーサイレンス、キングカメハメハ、フェアリードールが共通する3/4同血の間柄。こちらは父がディープなのでAlzaoとラストタイクーンを通じるNorthern DancerとナスキロとAttica≒Tom Foolのクロスになり、体質はわりとHyperion的なのだがストライドで差すので東京や外回りがベター(厳密にいうと京都外よりは東京や阪神外がベターか)。マイラーではないが、JCでは34.1のレース上がりを33.2の脚で追い込んだのだから、ペースが緩んで道中楽に追走できて、4角で5馬身以内なら差し届く絵も描けなくはない。そういうレースになる可能性は少なからずあるからだ。
エクセラントカーヴ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105721/
アドマイヤベガやハープスターでおなじみの牝系だがベガを経由しない傍流で、このオールドスタッフ→アンティックオークションの分枝にはコレクターアイテムやアンティークコインなどマイラーが多い。Nashua≒Nantallah3×2のGeiger CounterのパワーとスピードがONになりやすいからだろう。そこにA.P.Indyが配された母インディアナカーヴはWeekend SurpriseとPokerとRivermanを通じるナスキロラトロのクロスで、エクセラントカーヴのダイワメジャー産駒らしからぬ細身でしなやかな体質はこの母譲り。「サンデー×Seattle Slew×Mr.Prospector」のアウトラインだから“女サダムパテック”のイメージだと書いてきたが、そういうしなやかな斬れを武器とするだけにエアレーション中山での不発は大目にみてあげたい。
ダイワメジャーにナスキロ血脈を重ねて、体質を柔らかくして斬れを増してマイルの差し馬になるというのは成功しやすいパターンではあるのだが、ダイワマッジョーレやマーブルカテドラルやトーセンベニザクラやゴールデンナンバーなどが大一番でひと押しがきかず、大物は差せないというところにおしなべて甘んじているのをみると、やっぱりダイワメジャー産駒が大きいところで勝ち負けするには、コパノリチャードやカレンブラックヒルのように先行粘りで寄りきれるタイプでないと…というところはあるのではないか。本来は中山より東京向きではあると思う。連下。
ストレイトガール
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009100301/
血統・配合は高松宮記念の当コラムを読んでいただくとして、そこで書いたことをかいつまむと、同父で同厩のエイジアンウインズと配合パターンも似ていて(母がデインヒル持ちの相似配合)、エイジアンをより短距離に寄せたようなイメージの、手先のパワーが凄いスプリンター。まともならば東京マイルは少し長いというべきで、ここは超スローの上がり11.0-11.5の叩き合いでウオッカの追い込みを振り切った、エイジアンが勝ちきったあの08年ヴィクトリアの再現を狙いたいところか。上がり3Fだけのダッシュ勝負ならシルクロードでみせた瞬発力を見直す手はあると思うが、エイジアンは1400mベストでこの馬は1200mベスト、この違いはやはり大きいのでは。性能は高いので△は入れたい。
ウリウリ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104042/
母母リアルナンバーはヒルベルトレレナ大賞(亜G1・ダ1600m)勝ち馬で、Northern Dancer5×4、Red God≒Halo4×3、Ribot5×5の父母相似配合。そこにフレンチデピュティが配された母ウィキウィキは、500キロを超える大型牝馬でダートで[1.3.0.1]と堅実に走った。そこへディープインパクトが配されたのがウリウリで、クロスがHalo≒Sir Ivor≒Red God3・5×5・6、Northern Dancer5×5・6、そして母母父Rainbow Cornerの母KingscoteがBold Ladを引きAlycidon4×5なので、ミッキーアイルなどと同じくBurghclere≒Fair Alyciaの薄いニアリークロスも持つ。
Haloクロスのディープ産駒としては、ダノンバラードより距離適性はマイラー寄りで、ヴィルシーナより体質は力馬寄りで、Halo的機動力を武器とする1800m型というイメージはデビュー当初から変わらない。京都牝馬も阪神牝馬も通過順と上がり3Fからはスパッと斬れたイメージだが、レースぶりは最内をスルスルと抜けてきたという内容で、東京や外回りだとスローになったほうが反応の良さが活きるタイプだろう。祐一はこれぐらいの伏兵に乗ると後出しジャンケンで差すほうに回りたがるので、それがハマるかというとちょっと微妙なところか。
ヴィルシーナ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106264/
フレールジャックやマーティンボロの姪で、3代母Morn of SongがRahyの全妹で、その母は名繁殖Glorious Songという名門。フレールもマーティンもHaloクロス馬らしい機動力の持ち主だが、本馬は間にMachiavellianが入ってHalo≒Sir Ivor≒Red God3・5×4・5・5とHalo的な血が多すぎて、機動力とセンスが抜群で何でもできるが、爆発力に欠けるところは少なからずあると書いてきた。マイルでバーンと弾けるというよりは1800mをスルスル抜け出してくるような脚質で、しかし東京マイルもスローになるとそういうタイプが立ち回りの巧さと反応の良さで勝ちきるケースはままあり、それがまさに昨年のヴィクトリアマイルだった。今年もペースは緩む可能性は低くないが、鞍上ともども昨年ほどの勢いが感じられない現状。もともと代々クロスがうるさくて、ディープ産駒としても完成は早めの血統でもある。
ローブティサージュ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104278/
母母リッチアフェアーは名繁殖ホワイトウォーターアフェア(ヴィクトワールピサやアサクサデンエンなどの母)の全妹にあたる。Singspiel(Hail to Reason5×3,Herbager5×3)、Machiavellian(Native Dancer3×4)と流行血脈が強くクロスが強い父と母父を持ち自身もHalo3×4のプチノワールに対し、アウトサイダー血脈が強くNorthern DancerもHail to Reasonも持たず5代アウトのウォーエンブレムを配したという、この緊張→緩和のリズムが最高の配合だ。
阪神JFは中団からの差しで勝ったが、「父スタミナ×母スピード」の配合形だから、母のHalo的スピードで先行したり捲ったりして流れ込むレースに向いている。東京マイルだと緩い流れを先行してヴィルシーナのように立ち回りたいところだが、あまり上がりが速くなると瞬発力がないだけにそれはそれで苦しいか。やっぱり狙いどころとしては小回り1800mになるのでは。
フーラブライド
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105546/
タケミカヅチ、トウカイパラダイス、トップカミングなど芝上級馬が出ることで知られる「ゴールドアリュール×マルゼンスキー」のニックス配合で、3代母ゴールデンローズはランニングフリーの全姉にあたる。父がHaloにNureyevにNijinsky、母母がNijinskyにSir IvorにBold Rulerと血統表の3/4はNearco系の血が強く、母父メジロマックイーンがNearcoの血を7代目に一本しか引かないので、ここが文字通りの1/4異系になってもいる。NureyevとNijinskyが強い重厚なストライドで外回りベターの持続型中距離馬という印象だったが、中山牝馬Sはこの馬の持続力を信じた酒井学が外々を押し上げて、目論見どおり持続力でねじ伏せたという勝ち方。絶賛売り出し中の上がり馬だが、東京マイルで差しに回るとなると鋭さで上回る馬が何頭もいるし、前で受けるには先行するスピードが少し足りないだろう。
ゴールデンナンバー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102620/
3代母Afrique Bleu Azurは輸入種牡馬アルカング(BCクラシック)の全姉でKlairon3×4、そこにCaerleonが配された母母Cape VerdiはForeseer≒Riverman(ナスキロラトロ)2×4の斬れで英1000ギニーに勝った。そこにSharpen Up系のマイラーSelkirkが配され、ダイワメジャーが配されて生まれたのが本馬で、母系にCaerleonが入るのはコパノリチャードと同じでダイワメジャーにニアリーDroneな血(Foreseer)をもってきた成功パターン、またNorthern DancerのクロスにLuthierからもMolly Desmond〜Pretty Pollyも血が重ねられるのもダイワメジャー産駒としては好ましい。Nijinskyの影響でダイワメジャーにしては胴伸びのある体型、そして母母のナスキロやWild Riskの影響でストライドが伸びる走りになって、長い直線をストライドでズドーンと追い込んでくる。ベストは1800mぐらいに思えるし、エクセラントカーヴのところでも書いたがダイワメジャーの差しには大一番での一発の怖さはあまり感じない。
レイカーラ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102441/
ダノンシャークやスティルゴールドの半妹で、3代母Toute Cyの子孫には名馬Montjeuや愛1000ギニーのAgainなどが出る。ゼダーンにPrince Bioとフレンチなグレビオ斬れが強い牝系にCaerleonとMill Reefを通じてナスキロラトロをクロスする母カーラパワーは外回り向きの斬れ味とマイラー体型を強く伝える繁殖牝馬だ。そこにキングカメハメハでNijinsky〜Northern DancerとMill Reefだから父母の斬れ味を増幅した配合といえるが、ショウリュウムーンやレッドルーラーのような重厚な斬れなので、中山のタフな馬場で意外に差し届いたりするのはそのあたりだろう。東京でも上がりのかかる流れならソコソコ差し込めるはずだが、この馬が圏内までこれるほどの上がりにはならないだろう。
クロフネサプライズ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102441/
ダンディコマンドやマイネルラクリマの近親で、母母パイナップルスターはHyperion4・5×5・5・6・8、母父トニービンはHyperion5×3・5という典型的な“クロペリオン”で、牝系特有のやや一本気な先行力とHyperion的粘着力を武器とする。古馬になっての成長力に富む牝系でもあり、軌道に乗ればもうひと皮むけてくる可能性は十分あるだろう。ただ母系にスピードの要素が薄くHyperionばかりを重ねすぎたぶんちょっと泥臭いタイプではあり、桜花賞のときにも「ホエールキャプチャほど華がない」と書いたのだが、マイネルラクリマが一線級と高速馬場でやるとやっぱりちょっと泥臭くてワンパンチ足りない、というのと似たところはありそうだ。馬場が渋れば押さえに一考したいが…。
ケイアイエレガント
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009104264/
母ポストパレードの全姉にミセズリヴィアS(米G3)のParade Queen(孫にKダービー2着Bodemeister)が、半兄に中日スポーツ賞2着のキングナムラがおり、4代母Bitty Girlは輸入種牡馬ホットスパーク(ミドルパークS)の全妹にあたる。ポストパレードはA.P.Indy産駒でSecretariat≒Sir Gaylord3・5×5なのでここからナスキロ柔い体質を受け継いだが、キンカメにRobertoが入るとこういう柔らか体質でも小回りのきく馬が出ることがけっこうある。HabitatやSir Gaylordの影響で少しトモが薄っぺらで前輪駆動で走っていて、急坂コースにも実績はあるが根は平坦向きというところはありそうだ。ガーッと行かなくなった今は1800mで息を入れて逃げるのがベストで、東京マイルだと3走前のような1000m60秒超のスローで逃げたい。
キャトルフィーユ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009101532/
レディアルバローザの半妹で、母ワンフォーローズはカナダ最優秀古牝馬に三度選ばれた活躍馬。母父Tejano RunはCaroの孫にあたるがRaise a Native4×5、War Relic≒Good Example≒Eight Thirty5・6×6、Bimelech≒Belle Historie=Businesslike5・6×6・6と米血パワーが強く、この姉妹のパワーと機動力に富むが少しジリ脚で2着3着が多い脚質にはTejano Runの影響が強く感じられる。ディープ産駒にしては硬肉でしなやかに斬れるタイプではなく、全3勝が内回りで重賞2着3回も福島1800mと中山1800mと中京2000mの超スロー。小回り1800m→大回り1600mに舞台が替わるのはプラスとはいえないだろう。
ラキシス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104304/
サトノアラジンの全姉で、母マジックストームはモンマスBCオークス(米G2・ダ9F)勝ち馬。ディープにStorm CatとMr.ProspectorとNijinskyが入ってSir Gaylord≒Secretariatのクロスだから、体型に伸びが出て脚が長くなって体質は柔めになった。そしていつも書くことだが柔すぎて少し緩さや緩慢さもある配合でもあり、俊敏さや力強さには少し欠けるので広いコースの中距離戦でゆったり加速していくようなレースに向いている。マイル戦で急かされて先行すると苦しくなりそうだし、差しに回ってバーンと弾けるタイプでもないので、やはり狙うなら秋のエリザベス女王杯ということに。
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血統クリニック〜ヴィクトリアマイル再掲
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