函館11R 函館記念
◎7.ラブイズブーシェ
○5.ダービーフィズ
▲1.ヤマカツエース
△4.エックスマーク
△11.エアソミュール
×13.レッドレイヴン
×16.マイネルミラノ
注12.デウスウルト
注14.ヴァーゲンザイル
ラブイズブーシェはマンハッタンカフェ×メジロマックイーンという字面どおりのステイヤーにみえるので、ダイヤモンドSで◎にしたら謎の大敗。レース後に田辺は「距離が長いかもしれない」とコメントしていたが、目黒記念のしぶとい内容からしてもあんなに負けるのは合点がいかない。とにかく今年の金杯から見せ場もない凡走つづきで、一方で6~8月は[3.2.2.2]、着外2回は札幌記念(4着と10着)だから、おそらく根は夏馬で、厳寒期は調子が上がらないタイプなのだろう。今週の追い切りはいい動きで、一息入れて復調してきたのが手にとるようにわかる。昨年から1キロ増の57ならば連覇十分とみた。相手は絞れないので馬連で平たく流すが、イン伸びが目立つBコースだから内枠重視の配分で。
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今年の函館記念は丹内マイネルミラノが緩めず逃げて58.6-60.5の前傾ペース、しかし外を回した差し追い込み勢は勝負どころでも前との差がなかなか詰まらず、内枠から先行したハギノハイブリッドを内々を進出したダービーフィズがアタマ差差し切ったところがゴール
函館芝は今週からBコースで内がいいというのはあるのですが、これだけ緩みなく流れるとエアソミュールやレッドレイヴンなどもジワジワとスタミナを殺がれていたというべきで、ビュンと捲る脚を使える余力はなかったし、一方ヤマカツエースは完ぺきに運んだけれどさすがに1800mがベスト(と私はみている)だけに最後苦しくなりました
父がジャングルポケットで母がマンハッタンカフェの全妹というスタミナの裏付け十分のダービーフィズにとっては、叩き合いで粘りや持続力を十二分に発揮できるレースになったというべきで、しかしいつもは東京2400mでジワジワ差してくるこの馬を、ラチ沿いを押し上げていって叩いて動かしてもってくるのはさすが岩田
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010103940/
全姉アプリコットフィズ(クイーンS、クイーンC)は女馬らしい繊細な性格で古馬になってからは主にマイル路線で活躍しましたが、このサトルチェンジの牝系はマンハッタンカフェ、クレスコグランド、ミッキースマホ、エアペイシェンスなど牡は重厚な中距離馬が出ていて、ダービーフィズもここへきてジワジワと本格化を辿ってきたので、そうか目黒記念ぐらい勝つかもしれんなあ~と前走は○にしてみたんですが、ここで勝ちきりましたか
ジャングルポケット×サンデーサイレンスはアヴェンチュラ=トールポピー=フサイチホウオーきょうだい、ジャガーメイル、ダイワファルコン、そして08年の函館記念を制したトーセンキャプテンや、このレースで人気を集めたエアソミュールなどと同じ
ジャングルポケットはHyperion4・6・6×6・6・7・7・7・8で、ゴール前の叩き合いは文字通りHyperionを振り絞っての勝利でしたが、つまるところHyperionを振り絞れるポジションに4角でいたことが勝因なわけで、今まで蛯名も勝春もこんなレースをさせたことはなかったのですから、繰り返しになりますがそこを動かしてきた岩田はさすが
ハギノハイブリッドは菊花賞で○にしたようにRobertoステイヤー説を採ってきましたが、これがまあ大きな間違いだったと今日やっと気づかされました
スティンガーやアーバニティなどが出るレガシーオブストレングスの牝系で、更にさかのぼるとAlydarの3代母Real Delightに辿り着きますが、このReal DelightがRobertoの母母Rareleaと3/4同血
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104344/
Roberto
└△┌Bull Lea
└Rarelea
│┌Blue Larkspur
└△
┌Bull Lea
Real Delight
│┌Blue Larkspur
└△
つまりハギノハイブリッドはRarelea≒Real Delightの3/4同血クロスを持つわけですが、改めて馬体を見たらこれぞRoberto+AlydarというBull Lea的曲飛節をしてるんですね
「望田はステイヤーや言うてるけど、俺はRobertoとAlydarなんじゃあああっ! 飛節がBull Leaなんじゃあああっ! 内回りを捲る中距離馬なんじゃあああっ!」と4角で唸っているのをみたときに、ああそうか大失敗や…実はお前はサンライズペガサス(母がブライアンズタイム×AlydarのBull Lea飛節)やったのね…と全身から力が抜けていきました(^ ^;)
〈Bull Leaは母系に入って短い膝下と曲飛をよく伝え、AlydarもRobertoも後駆のつくりはBull Leaの影響大と私はみていますが、だから母がRoberto×Alydarのサンライズペガサスなんて大阪杯をBull Leaで捲るために生まれてきたような馬なのです〉(望田潤bot)
〈ブライトラインは前走と同じ轍は踏まない外捲り…というより、祐一が外に出したら馬がうなりながら勝手に捲ってしまったという感じ。何てうなってるのか耳を澄ましてみると、「こないだは前カベでうなれへんかったけど、俺は捲りの馬なんじゃあああっ! 母母父がAlydarなんじゃあああっ! トモがBull Leaなんじゃあああっ!」とやっぱりうなってました(・∀・)〉(13年みやこS回顧)
ちなみに母系にAlydarを引くタニノギムレット産駒の獲得賞金ベスト3はマイネルギブソン、キンセイポラリス、エアラーテル、まあやっぱりAlydar捲りのイメージですな
ラブイズブーシェは夏馬らしく追い切りの動きに復調が感じられたんですが、馬主のコパさんのツイッターによると「後ろ足踏まれて怪我and落鉄」とのこと
エアソミュールは位置取りの差そのままの4着という結果でしたが、ミルコはけっこうスタートで安目を売るので、函館や福島だといつもにもまして大味な競馬になりがちで、それはこの人の長所でも短所でもあり、まあ派手なエラーもやらかすけどそれをホームランで取り返す、というキャラですから(・∀・)
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第51回函館記念回顧~サンライズペガサスなんじゃあああっ!飛節がBull Leaなんじゃあああっ!
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