ファンディーナは腸骨骨折ですか、見た目に後ろの可動が並外れてましたが…残念です
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました
◆カナロアの性格
ロードカナロア産駒は先週までJRAで35勝をあげていますが、これをTARGETの脚質別でみると「逃げ5、先行20、差し9、追い込み1」
極端なレースで勝った例は少なく、先週でいうとアンフィトリテやダイアトニックなんかを見てのとおり、全体に操縦性が高くてレースが上手
ロードカナロアはいつ見に行っても大人しくカメラに収まっているし、産駒もパドックでチャカチャカしたりイレ込んだりという馬は少ないように思えるし、祐一も「カナロア産駒は素直で乗りやすい」と言ってましたが、こういう性格も長所の一つといえるでしょう
とするとね、ステルヴィオのポジションが後ろになってしまうのは、ズブいというよりは、やっぱり根本的にマイルは忙しいという部分があるんじゃないかと
素直で操縦性の高いカナロア産駒は、距離が合っていれば、好位からきれいに抜け出すか、中団からきれいに差すはずなのでね
◆ヘニーコジーン
「ヘニーヒューズの日本での代表産駒、モーニンとアジアエクスプレスは母系にCozzeneの血を引くのが共通する」と種牡馬辞典に書きましたが、2歳世代ではアジアの全弟レピアーウィットがダートに替わり圧勝、そして日曜阪神で勝ち上がったマニクールは4代母Ride the TrailsがCozzeneの母
母系にRide the Trailsを持つヘニーヒューズ(Henny Hughes)産駒は、JRAに出走したのはこの4頭と道営で勝ち上がってきたアポストルの計5頭、つまりJRAデビューはいずれも勝ち上がっています
このニックスの根拠はRide the Trailsの母母Blue Canoeにあり、以下のようにFriar RockとMan o'WarとMad Hatterを通じるRock SandとFairy Goldのクロスで、War RelicやEight Thirtyと同じことをやってます
というわけで、ヘニーヒューズ×Cozzene=ヘニーコジーンは、ヘニーキセキと同じような根拠を持つ同じようなニックスと考えていいだろうと
そんなことも踏まえて、イスラボニータの血統表をもう一度見直してみると、ナスキロとナスフリートのクロスに加えてBlue CanoeにIn Reality4×5が絡み、なるほどRide the Trailsの血脈構成を押さえた配合になっているんやなあ…、なるほどやっぱりCozzeneやRide The Trailsがチーターやったんやなあ…というね
◆ハービン黄金配合
日曜中京9Rは14人気マサヤハダイヤが勝ち、3連単400万馬券の大波乱になりました
馬柱を見ると、ハービンジャー×キングカメハメハですからモズカッチャンと同じハービン黄金配合、といってもこの戦績では、血統表だけで馬券にはしにくいなあ…と苦笑
ハービンジャー産駒のG1馬3頭(モズカッチャン、ディアドラ、ペルシアンナイト)はいずれも母系にNijinskyとNureyevを持つことは何度か書いてきましたが(名繁殖Hasiliの血を増幅する黄金配合)、「父ハービンジャーで母系にNijinskyとSpecialを引く馬」をTARGETで洗い出すと、JRAに32頭出走で12頭勝ち馬、確率的にはそんなに高くないのです
これはやはり、中にはモズカッチャンのように成功するケースもあるんですが、ハービンジャーはNorthern Dancerの強いクロス(4・6×4・5)を持つので、同じくNorthern Dancerの強いクロスを持つ繁殖との配合は上手くいかないことも多い、ということでしょう
「母系にNijinskyとNureyevを引く」ということは、「母がNorthern Dancerの強いクロスを持つ」確率も高いわけですからね
ちなみに「父ハービンジャーで母系にNijinskyとSpecialを引き、かつ母が非Northern Dancerクロス」という配合馬は、JRAに9頭が出走し5頭が勝ち馬になってます(ペルシアンナイト、ワーキングプライド、マサハヤダイヤ、カレンシリエージョ、アフィニータ)
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「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感
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