土曜2Rのキープインタッチはトワイニング×サンデーサイレンスですから、ロールオブザダイスやフサイチアソートやセイリオスなどと同じ組み合わせ
トワイニングの母はWar AdmiralとLa Troienneを持つ名繁殖Courtly Deeで、つまりトワイニング×サンデーというだけで「サンデー×ミスプロ×War Admiral×La Troienne」のA級配合形がお手軽にできちゃうわけです
ちなみにグレイトジャーニーは父サンデー、母父ミスプロ、そして3代母がCourtly Dee
このような「父トワイニング×母父サンデー系種牡馬」の組み合わせは中央に37頭が出走し18頭が勝ち馬となっており(トワイニング産駒全体の勝ち上がり率は39%)、うち14頭が2勝以上をマークしており、そこにロールオブザダイス、フサイチアソート、セイリオス、コンフォーコ、ドリームガードナー、バイラオーラなどが含まれます
土曜の芝1600m戦でアンバードリームが2人気2着、日曜の芝2000m戦でソムニアシチーが3人気2着と勝てはしないまでも、2歳未勝利戦はメイショウサムソン産駒の力走が目につきました
サムソン産駒はここまで14頭が中央に出走して勝ち上がりなしとスタートダッシュに苦しんでおりますが、まあ晩成で長いところ向きの産駒が多そうなのは当初から予測されたことで、しかしながら叩き2走目は[0.3.0.4]=複回値570、叩き3走目以降は[0.2.1.2]=複回値644と、使い込んでいけるような産駒は着実に上向き曲線を描いてもいるのです
そして「あくまで今のところ」なデータですが、サムソン産駒は先々週もサムソンズプライドが東京芝1800mで7人気3着と好走していて、ここまで東京芝では???とすべて馬券になっており、この秋東京芝の未勝利戦でサムソン産駒をみつけたら、とりあえず叩いた変わり身を一考してみるとなんかいいことがある…かも
アンバードリームなんか父譲りの首使ってストライドが伸びる走りで(Princely Gift+Grey Sovereign的)、ソムニアシチーも母がエルコン×ブライアンズタイムのわりには柔らかみのある走りだし、どうやら種牡馬サムソンは柔らかな体質はよく伝えるようです(それは動きがあまり俊敏ではない…ということでもありますが)
だからまあ、東京で平均ペースで先行流込…というのあたりが活路なのでしょう
プラタナスのヴェルデホはシンボリクリスエスにNureyev3×4とミスプロが入るからパワーで捲るタイプじゃないかと思っていたんですが、たしかにパワー型ではあるんですが体型は父似でSeattle Slew的な長手で、シンボリクリスエスにラストタイクーンといえばモンテクリスエスやランチボックス、あと母がMill Reef2×3+El Gran Senorのダイアナバローズなんかのイメージも合わせると、このナスキロ的な側面も少しはONになっていて、たとえば上がりが11.8-12.0ぐらいかかれば青葉賞でも踏ん張れそうな東京向きパワー中距離馬…という評価にしておきましょうか
白秋は前半3Fが36.0ですから1400mとしては超スローで、そりゃルリニガナも残るわいなという感じですが、だから直線はみんなバテずに馬群が密集したままで、エネアドやサクラゴスペルなんかはスペースがなくて最後は追ってませんでした
アドマイヤセプターの2連勝はようやく良血が本格化というべきなのでしょうが、この馬はやっぱり1600mより1400mが弾けます
よくよく見るとわりとミスプロ的な背中の長い体型がONになっているし、たとえばスプリングサンダーみたいなイメージで、スプリングサンダーがHornbeam≒パロクサイド的にナタ斬れしちゃうぞ〜というイメージで、だからスプリングサンダーが阪神内1400mベストならこちらは東京1400mベスト…というぐらいのイメージでいいんじゃないですか
2着ゴーハンティングはカネヒキリやミラクルレジェンドやデクラーティアでおなじみ「フジキセキ×Deputy Minister」の黄金配合で、この組み合わせがなぜ黄金なのかは何度か書いてきました
日曜は秋華賞でこっぴどくやられ、新潟最終のニシノメルモも4角で逃げつぶれて放心状態、残るは何ひとつ検討してない京都最終のみで、なんか手がかりはないのかと藁にもすがる思いでパドックと専門紙をみていたら、「フジキセキ×Awesome Again」のシルバーキセキが目にとまったのですよ
この黄金配合に一発大逆転を賭けることにしたわけですが、そんな所要時間5分の思いつき血統予想にキセキが待ちうけているはずもなく、ゴール前できっちりブルーデジャブに差されましたとさ…
あ、シルバーやから2着でオチまでついたんやね…
日曜3Rトーセンヤマトはデュランダル産駒でノーザンテースト3×3ですが、母父サクラユタカオーの柔緩慢さも出ていて、うまいことバランスがとれた中距離馬に出ています
まさに「ノーザンテーストクロスの陰にPrincely Giftあり」です
リルダヴァルという馬は、ディープインパクトと父系と牝系が同じなのですが、タキオンとウインドインハーヘアが出会うと「HyperionとFair Trial」的な粘りで走るジリっぽい脚質になりがちで(ニュービギニングとかカイシュウタキオンとか)、しかもこの馬は母父に力馬のサンダーガルチが入るのでなおさらタキオン産駒にしてはパワー型でジリっぽいほうに振れていて、最近は???とすっかり安定ですが、実はレースの上がりがみんな12秒近くかかってるんですよね〜
もちろん復調してきてはいるんでしょうが、NHKマイル3着が上がり12.0、ハイレベル鳴尾3着が上がり12.1、若い頃からこういうレースでベストパフォーマンスを出してきた馬で、わりと泥臭い脚質なのです
ディープインパクトと父系(サンデー)と牝系(ウインドインハーヘア)が同じといっても、間に一つ二つ違う血が入っただけで全く別のキャラになってしまうのですから、やっぱり血統表というのは父系だけでも母系だけでもクロスだけでもダメで、それら全てを押さえたうえで、なおかつ実馬とすり合わせて何がONになっているかを考える…という面倒な作業をしないといけないんですが、皆さんもそうでしょうがそんな時間はなかなかないのですよね…
マイネルロブストはゼンノエルシドのマイラーっぽさも出ている馬で、だから2000mでもスローになりそうなのは好都合ではないかというのが◎の根拠でしたが、アンカツさんの逃げを馬を怒らせながらつっついてわざわざ平均ペースにしてしまうところが柴田大知らしいところで、でもそれは大知の持ち味なのですから買った私が悪いです…
ロブストのほんとのベスト距離は1800mで、やっぱり中山よりは東京向きじゃないかとは思ってるんですがね〜
アカンサスも戦績どおり1800mベストなんですが、こちらの自分のペースを守って1800m寄りのレースをして差し切りました
↧
先週の雑感・東京編〜叩いて上昇、東京で堅実なサムソン産駒
↧