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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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名繁殖カーリーエンジェルとマッチポイント=ボンヌシャンスの「Hyperion的な土台」

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日曜中山最終のフラアンジェリコはオレハマッテルゼの3/4弟ですから私も◎モンテフジサンの相手には買ってたんですが、それにしてもうなるほどの楽勝

父がサンデーサイレンスからネオユニヴァースに替わり、オレハマッテルゼより少し胴伸びある体型になったけれど柔らかな体質と無駄なく俊敏な動きは似ていて、オレハマッテルゼを少し距離適性長めにした機動力抜群マイラーというイメージで、そうかエガオヲミセテみたいなイメージでいいんじゃないかと思います

これはすぐにオープンまでいくでしょうから、となるとカーリーエンジェルから4頭目のオープン馬誕生、ということになりますな〜

母カーリーエンジェルは中央に出走した産駒8頭のうち6頭が勝ち馬となり、しかもその6頭すべてが4勝以上をあげていて、そこには重賞2勝のエガオヲミセテやオープン特別など7勝のエノクなども含まれ、種牡馬を選ばない名繁殖牝馬といえるでしょう

ちなみに未勝利の2頭のうち、明け3歳のルナレガーロは2月の小倉の新馬でクビ差2着で、これもそのうち勝ち上がるはず

カーリーエンジェルの母ダイナカールはオークス馬でご存じエアグルーヴの母でもありますが、ノーザンテースト産駒でHyperion4・5×4、そして母父にSans Souci3×4のガーサントが1/4異系で入るという、この時点ですでに名配合

そこにBold Ruler系でHyperionを持たない米血ジャッジアンジェルーチが配されたのがカーリーエンジェルで、ジャッジアンジェルーチの母Victorian Queenはカナダの名血Windfieldsの3×3で、カーリーエンジェル自身はVictoria Park3×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1990104543/

ダイナカールからみて緊張→緩和、Victorian Queenからみても緊張→緩和→緊張のリズムになっていて、全体としてはHyperionとVictoria Parkのクロスですからノーザンテーストの血脈構成を増幅していて、ノーザンテーストらしさに加えて、牝系特有のしなやかさ(シャダイフェザーはTetratema4×5)や母父のBold Ruler的な機動力も伝える繁殖牝馬といえます

ちなみにダイナカールと3/4同血(こちらはSon-in-Law5×4のエルセンタウロを1/4異系とする)のマックホープにリアルシャダイが配されたのがマッチポイント(トウカイポイントやパープルエビスの母、オツウの母母)=ボンヌシャンス(トランスワープやインテレットの母)で、この全姉妹もやってることはカーリーエンジェルと似ているわけですな〜

ノーザンテースト×ガーサント×Hyperion、つまりガーサントを1/4異系とするHyperion継続クロスといえばシャダイスピーチ=シャダイチャッター=アンデスレディー三姉妹も同じで、こういう配合の牝馬が母母や母母母あたりにいると、土台がHyperionなのだという安心感や信頼感があります

そしてカーリーエンジェルの仔たちやマッチポイント=ボンヌシャンスの仔たちが総じて晩成で成長力に富むのも、土台がHyperionだからと言ってしまっていいでしょう

けっきょくオツウは春全休のようですが、秋に中距離馬として成長した姿をみるのを楽しみにしていますよ


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