「ヨハネスブルグについて雑感」のたろうさんのコメントに触発されて、Tale of the Cat産駒についても少し調べてみました〜
ヨハネスブルグとTale of the Catは以下のように父系と母系が同じで、Storm Cat≒Narrateのニアリークロス(Storm Bird≒NijinskyとBold RulerとPrincequillo)も同じ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a002276/
┌Storm Cat
┌○
ヨハネスブルグ
└△
└Yarn
└Narrate
┌Storm Cat
Tale of the Cat
└Yarn
Tale of the Catの産駒はこれまで36頭が中央に出走し27頭が勝ち馬となっており、なんと75%という驚異的な勝ち馬率を誇っております(どこぞの血統予想の回収率じゃないですよ、これ勝ち馬率ですから)
これはやはりStorm Cat≒Narrate1×2という強力なニアリークロスに因るところが大で、産駒の戦績をみると新馬戦[9.5.4.10]単回値170,複回値140、2歳7〜8月[5.1.1.5]205,106、ダ1000m[6.3.2.15]141,98、逃げ[25.4.4.20]165,118と、早熟仕上早単調砂巧成長力欠というStorm Cat丸出しの傾向が出ております(ちなみに6歳以降は[0.1.2.25])
そして獲得賞金ベスト5の血統表をチェキラすると、エーシントップもエイシンボーダンもハーベストシーズンもシゲルソウサイもトラストスターも、母はNorthern Dancerについてはアウト(Northern Dancerのクロスを持たない)でした
Tale of the Catの代表産駒Gio Ponti(米芝G1を7勝)なんて母系はAlydar以外ほとんどアウトサイダーだし、Tale of Ekati(米G1を2勝)はNijinskyとMr.Prospectorのクロスですが、母父サンデーサイレンスですからやっぱり母はNorthern Dancerについてはアウトなのです
http://www.pedigreequery.com/gio+ponti
http://www.pedigreequery.com/tale+of+ekati
Northern Dancer系の強いクロスを持つ種牡馬、たとえばキングカメハメハやエルコンドルパサーのような種牡馬にとっては、母父サンデーサイレンス(フジキセキやアグネスタキオンでもよい)というのは楽な逃げ道なんですよね〜
ヨハネスブルグの代表産駒Sageburg(イスパーン賞)も面白い配合で、母はLuthierやRelkoやOlden Timesなど仏アウトサイダー血脈の塊
http://www.pedigreequery.com/sageburg
Tale of the Catとヨハネスブルグからみて、Storm Cat≒Narrateについての緊張→緩和のリズムがまず重要なのであって、あとはエーシントップのようにNorthern Dancer+ボルキロをクロスすれば柔らかさを増し芝適性を増すだろうし、シゲルソウサイやアポインテッドボブのようにラトロパワーを重ねれば短距離の突進力を増すだろうし、エイシンボーダンのようにSpy Song=Mr.Musicをクロスすればダートのスピードを増すだろうし、そこはまあ好きなようにやっていただければいいんですが、Tale of the Catやヨハネスブルグの枠を超えた大物を狙うとなると、Gio PontiやSageburgぐらいの発想を飛ばした緩和が必要かもしれないですね〜
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ヨハネスブルグとTale of the Catにおける、Storm Cat≒Narrateについての緊張→緩和
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