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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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第21回チャンピオンズC回顧~名血オータムブリーズ、力強い捲りでついに雪辱

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中京11R チャンピオンズC
◎15.クリソベリル
○9.アルクトス
▲6.エアスピネル
△4.エアアルマス
△7.カフェファラオ
クリソベリルは外を引いてしまったが、好位をとれる馬だし昨年よりは乗りやすいと思う。馬体も一年経って更にパワーアップしており、今週の坂路で時計が出なかったのはズブくなっているのもあるのでは。アルクトスは今週の追い切りが素晴らしく、5歳秋にいよいよ本格化を迎えたようで、今なら良馬場でも1800でもやれそうな期待。カフェファラオとエアアルマスはエンパイアメーカーの血を引くので、内々で砂をかぶるとまずい。どこかで外に出せたほうが圏内までくるとみたい。ゴールドドリームは峠を越えた感があるし、サンライズノヴァは一番外に出して追い込む手しかないし、モズアスコットはヘネシーが強いマイラーで、インティはフェブラリーを逃げ切ったころと比べると相変わらず馬に硬さが残る。もう一頭拾うならエアスピネルで、アイドリーム牝系らしいピッチ走法だから本来コーナリングはいいタイプ。ウェスタールンドのようなイン差しがハマるならこれでは。

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例によってNETKEIBAの全頭血統解説より、リード文と1~3着馬を

急坂でNureyevとRobertoのパワー、穴ならVice Regent系の差し
チャンピオンズCは急坂つきのダ1800だから、Nureyev(クリソベリル、ゴールドドリーム、サンビスタ、アウォーディー、インティ、コパノリッキー)とRoberto(ルヴァンスレーヴ、テイエムジンソク、サンライズソア、コパノリッキー)の血を引く馬たちがよく走っているのは順当といえる。
いっぽう、近5年で6人気以下で馬券に絡んだ馬は6頭いるが、うちゴールドドリームとサウンドトゥルーとアスカノロマンはDeputy Ministerの血を引き、サンビスタとウェスタールンドはDeputy Ministerの父Vice Regentの血を引いていた。また6頭のうち4頭は4角6番手以下からの差し追い込みで、Vice Regent系の血を引く馬の差しが穴。一週前登録で該当するのはゴールドドリーム(母父フレンチデピュティ)とサトノティターン(母父Deputy Minister)で、たしかに届けば穴ですかね。

チュウワウィザード
母チュウワブロッサムはJRA4勝。母母オータムブリーズは優秀な繁殖で、子孫にルヴァンスレーヴやアイアンテーラーなども出る。中距離(キングカメハメハ)×短距離(デュランダル)の組み合わせで、母のノーザンテースト3×4の影響も強いピッチ走。圧勝の川崎記念を見ても小回りでの機動力が本領だろう。中京のチャンピオンSとなると、スローの上がりのケイバのほうがチャンスはあるか。(距離◎スピード○底力○コース○)



ゴールドドリーム
母モンヴェールはJRA4勝。3代母StatisticはジェイドロバリーやNumerousの全きょうだいにあたる。Specialにさかのぼる名牝系で、しかも本馬はNureyev≒Numberの3/4同血クロス3×4を持つ。同父のクリソベリルと比較するとこちらのほうがマイラー寄りで、今は大箱1600~1800がベストコースだろう。ゴールドアリュール産駒らしい揉まれ弱さはあり、直線で外に持ち出せば必ず伸びるが、さすがに全盛期の力を望むのは…。(距離○スピード○底力◎コース◎)



インティ
フロリダダービー2着Blue Burnerなどが出る牝系で、母キティはJRA4勝(ダ1700~1800)。父ケイムホームはタガノトネールやヒザクリゲなどを出すスピード型。Gone WestとアフリートとStorm Catのスピードを活かした配合で手先は軽いが、後駆や飛節はアリダー的に強靭だ。アフリートの血を引くので揉まれると淡白になってしまうし、今は1800のほうがスンナリ先行しやすいだろう。昨年3着の再現を。(距離◎スピード◎底力○コース○)



終わってみればKingmamboとRobertoを引くチュウワウィザードが勝ち、Deputy Ministerを引くゴールドドリームがその直後から差し込んで、例年のチャンピオンズCの傾向どおりの結果だったのですが、ゴールドドリームとインティはもう全盛期を過ぎているのでは…というのが私の見立てでした

その考えはレース後もあまり変わらないというか、同じ良馬場でも昨年より時計半分ぐらいかかるような馬場ではあるんですが、昨年直線でちょっとロスがあったチュウワウィザードが1.48.8で走破したのが今年は1.49.3で、ゴールドドリームは1.48.5→1.49.7、インティは1.48.7→1.49.7

けっきょく昨年の2~4着で衰えがなかったチュウワが勝って、やや衰えは見られるもののゴールドとインティが2着3着に入り、アルクトスとモズアスコットはやはりマイルがベストで、新星のカフェファラオやクリンチャーはいろいろ敗因はありますが案外だったという結果

大本命のクリソベリルはヨシオの後ろは嫌だと言わんばかりにその内に入ってインティの直後を取ったのは目論みどおり、その直後にチュウワ、その直後にゴールド、ここは直線まで一本のラインでした

ポジションを取りにいったときにかかり気味になったとはいえ大きな影響はなかったはずで、インティやチュウワと同じようなところを走ってきたので外枠も言い訳にはならず、しかし直線で川田が追い出しても伸びず反応せず流れ込んだだけで、インティを捕まえられずチュウワにアッサリ交わされてしまいました

反応せずもっさり流れ込んだだけの姿は水曜の坂路調教ともオーバーラップしましたが、今週と先週の調教に跨った川田は「一週前も良くなかったが今週も良くない。当日までに変わってほしい」と辛口ジャッジで、音無先生は「2週前に速い時計が出てるんで…土曜に坂路でちょっとやります」

レース当週の坂路の時計は、JBCクラシックが51.4-37.8-25.1-13.0、帝王賞が52.1-38.3-25.1-12.6、昨年のチャンピオンズが52.4-38.5-25.3-12.9、そして今週水曜が54.0-39.4-25.2-12.5ですから、クリソの追い切りとしては異例の遅さだったといえます

坂路の映像を見ても、なんだか走るのがかったるいなあ~とでも言いたげなもっさり感がありましたが、フォトパの体つきなんかは素晴らしかったし、レースキャリアを重ねて古馬になって、ズブくなって調教じゃ走らなくなったんかなあと、まあ負けることはないだろうと楽観してましたね

前走JBCから一か月、この馬にとっては初めての詰まったローテで、しかも2週前に坂路51秒台という速い時計を出し、そこで馬がピークアウトしてしまったのかもしれないです

それと今年は48.5-11.8-49.0と緩みないペースで流れたので、今のクリソにとっては追走も少ししんどくて、よけいにゴール前で苦しくなってしまったようにも思いますね…今日でも2000のスローならもうちょい踏ん張れたのではないかと

全兄クリソライトは2400のダイオライトを連覇、姉マリアライトも兄リアファルも長いところで活躍したし、母の全弟アロンダイトは東京2100のJCダート勝ちで、スタミナとパワーが自慢の牝系です

父のゴールドアリュールもダートでまともに負けたのは一度だけで(ラストランの帝王賞大敗はもうノドが鳴っていた)、それが49.3-12.0-50.9と前傾ラップで流れた中山1800のJCダートやったんですね

体調ひと息のところへもってきて、1800の緩みないペースをかかり気味に追走し、直線ではもう疲れていた…というのが今日のクリソベリルやったと思います

チュウワウィザードは直線でクリソを交すときの勢いが違ったし、この馬は母のノーザンテースト3×4の影響が強い走りなので、大箱をストライドで差すというよりは急坂小回りを捲り差すような脚質です

中京のチャンピオンズCはコーナーが鋭角なので、差すならウェスタールンドとかサンビスタみたいなやつ、パワーとピッチとコーナリングで半分捲るような差しでないとなかなか届かないんですよね

前述のVice Regent系が差し届く傾向とも一脈通じるものがあり、ノーザンテーストとかVice Regent~Deputy MinisterとかFanfrelucheとか、そういうカナディアンパワーでワシャワシャ捲り差すコースというべきでしょうかね

チュウワウィザードは一昨年の覇者ルヴァンスレーヴとはイトコの間柄で、母母オータムブリーズは近年最高の砂の名繁殖

オータムブリーズ(f.ティンバーカントリー)
├マエストラーレ(f.ネオユニヴァース)JRA4勝
│└ルヴァンスレーヴ(m.シンボリクリスエス)チャンピオンズC,JDD,南部杯,全日本2歳優駿
├チュウワブロッサム(f.デュランダル)JRA4勝
│└チュウワウィザード(m.父キングカメハメハ)チャンピオンズC,川崎記念,JBCクラシック
├コルポディヴェント(m.フジキセキ)JRA5勝
├アイアンテーラー(f.ゴールドアリュール)クイーン賞
└アイキャンテーラー(m.フリオーソ)JRA現役2勝



ダイナフェアリーはHyperion4・5×5の「3/4Hyperion」
リアルシャダイは父RobertoがRoyal Charger≒NasrullahとSir Gallahad=Bull DogとBlue Larkspurをクロスする父母相似配合で、母父In RealityがWar Relic3×3
リアルシャダイ×ダイナフェアリーのセプテンバーソングはAlibhai5×5がメインクロスで強いクロスなし
Fall AspenはHyperion3×4、Selene4・5×5の「3/4Selene」のスーパー名繁殖
WoodmanはNasrullah4×4で、その母プレイメイトがBusanda≒Striking2×3
Woodman×Fall AspenのティンバーカントリーはSwaps4×3で「3/4Hyperion」



そしてティンバーカントリー×セプテンバーソングのオータムブリーズはGold Digger≒Bramalea4×4で、JRA平地2勝障害1勝とタフに走り、子孫はJRAに24頭が出走し18頭が勝ち馬となっており、複数の枝からG1馬やオープン馬が出ています

代々の緊張→緩和がみごとな配合で、ダイナフェアリーとFall AspenのHyperionでこんな名繁殖をつくれるのが素晴らしいですが、チュウワウィザードはMr.Prospector3×5、ルヴァンスレーヴはRoberto3×5ですから、オータムブリーズがもつGold Digger≒Bramalea4×4を累進させているのもポイントで、ルヴァンスレーヴの産駒の配合もヌレサド投入がまず第一手でしょうね


12/5,6の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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『一口馬主好配合馬ピックアップ(2019)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したロードプレジール(牡2歳)が日曜阪神5Rの新馬戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

★ロードサラブレッドオーナーズ
父キングカメハメハ
母キャトルフィーユ(ディープインパクト)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018102576/
牡 募集価格:5500万円
母キャトルフィーユはクイーンS勝ち馬で、母母ワンフォーローズは3頭の重賞勝ち馬を産んだ名繁殖。キングカメハメハ×ワンフォーローズはThe Dancer=Kazadancoaの全姉妹クロス4×4とKingmambo≒Majestic Lightのニアリークロス2×5になり、レディアルバローザ=エンジェルフェイス姉妹が出た実績十分の配合です。本馬は間にディープインパクトが入った形ですが、ディープインパクト×レディアルバローザでオープン馬オールフォーラヴが出ており、その点でも信頼度が高い配合といえますね。実馬も見た目はキンカメ、歩かせるとディープという感じで、芝中距離馬としての高い素質を感じさせます。高価格帯ではこれをピックします。(望田)

【11月21日追記】4分の3兄ロードラウレア(父ロードカナロア)は8戦未勝利に終わりましたが、この馬は動画のアクションも良好で馬のデキは悪くないと感じました。母キャトルフィーユはクイーンS(G3)をレコード勝ちするなど重賞で再三上位争いをした活躍馬。ディープインパクト産駒でありながら2代母ワンフォーローズ(カナダ最優秀古牝馬3回)の影響を強く受け、瞬発力よりもスピードの持続力を武器とする馬でした。これにキングカメハメハを交配して誕生した本馬は、レディアルバローザ(中山牝馬S2回)、エンジェルフェイス(フラワーC)の4分の3同血で、オールフォーラヴ(府中牝馬S-4着)の父と母の父をひっくり返した配合でもあります。このファミリーの特長である先行して粘り強い芝中距離タイプになるのではないかと思います。(栗山)

『望田潤のPOG好配合馬リスト(2020)』で推奨したアレナマエストロ(牝2歳)が土曜中京2Rの未勝利戦(ダ1400m)を勝ち上がりました。

アレナマエストロ(牝・父ヘニーヒューズ・母ダブルゴールド)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105130/
ゴールドタンバリンの全妹でステファノスのイトコ。母母ゴールドティアラは南部杯勝ち馬で、モズカッチャンやラテンロックなども同牝系。母父ゴールドアリュール、牝系Good Exampleだからヘニーヒューズのダート巧者に期待できる配合で、全姉は小柄で新馬勝ち以降伸び悩み気味だが、こちらは一回り大きく出ている。(望田)

『ディープインパクト好配合リスト(2020)』で栗山求が推奨したレッドジェネシス(牡2歳)が土日曜阪神4Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

レッドジェネシス(牡・母リュズキナ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105343/
東京サラブレッドクラブで募集価格7000万円。母リュズキナは不出走。「ディープ×Storm Cat」はキズナ、リアルスティール、エイシンヒカリなど国内外で8頭のG1馬が出現しているニックス。2代母LuckyはアサシS(愛G3・芝7f)の勝ち馬で、英2000ギニーを勝ったキングオブキングスの全妹にあたる。2代母の父がSadler's Wellsでありながら鈍重さが感じられないのは、スティールハート(ニホンピロウイナーを出したスピード型種牡馬)の4分の3同血を3代母に持つこのファミリーの影響だ。母にNorthern Dancerの強いクロスを持つパターンは好ましい。確実性と大レース向きの底力を併せ持つ中距離向きの好配合馬。(栗山)

土曜阪神11RチャレンジC2着 ブラヴァス(POG・望田)
土曜阪神11RチャレンジC3着 ヒンドゥタイムズ(一口・栗山)
土曜中京12R栄特別 モーソンピーク(ディープ・望田&栗山)
日曜中京2R1勝クラス エイシンバッカス(POG・望田)
日曜中山11RラピスラズリS アストラエンブレム(一口&POG・望田、一口・栗山)



ノースブリッジが葉牡丹賞を完勝し、現時点でのモーリス3強はノースブリッジ、カイザーノヴァ、インフィナイト、この3頭ともサンデーサイレンスのクロスをもち母父がMr.Prospector系なんですね

ただモーリス産駒全体における勝ち馬率や平均賞金などでみると、サンデークロスやMr.Prospectorの有無で有意な差はみられません

またノースブリッジとカイザーノヴァは母系にマルゼンスキーの血を引くという共通点もあり、重賞・オープン・1勝クラスで馬券に絡んだモーリス産駒7頭のうち、インフィナイト以外の6頭はTom Fool(≒Attica)のクロスをもっています



上のように母系にTom Fool(≒Attica)をもつ産駒ともたない産駒では明らかに有意差があるので、やはりひとまず、モーリスはTom Foolなのだろうと

モーリスの血統表の3代目までの祖先で最もスピードがあるのはダイナアクトレスで、ダイナアクトレスの母モデルスポートはTom Fool≒Spring Run2×3、名繁殖モガミヒメはTom Fool4×5ですね

1/4シンボリクリスエス

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シンボリクリスエスは父Kris S.がBull Dog=Sir Gallahad5・5・7×4で、母Tee KayがGlamour≒Francis S.5×3で、自身はRoyal Charger≒Nasrullahぐらいで強いクロスはなし



Northern DancerもサンデーサイレンスもMr.Prospectorも持たないので、シンボリクリスエスの孫の代になって、血統表の1/4の代になって、「3/4Northern Dancerクロス」全盛期における1/4異系として光り輝くことになります

種牡馬エピファネイアの成功はもちろん、レイデオロも母父シンボリクリスエスの「3/4Northern Dancerクロス」ですよね

(201X年春)
エピファネイア「あ、母ちゃんお化粧してる(・∀・)」
シーザリオ「これからカメちゃんとデートやからな」
エピファネイア「そういやボリクリ父ちゃん、最近うちに来ないね…」
シーザリオ「子供がなあ…あんまり走ってへんしなあ(^ ^;) 私もいろいろ考えたんやけど、やっぱり3/4同血クロスがエエかなと思うてね。カメちゃんとヨリ戻すことにしたんよ」
エピファネイア「母ちゃんは、父ちゃんのどこが好きやったん?」
シーザリオ「そらだって、有馬ぶっちぎったときはみんな憧れたもんよ。ボリクリ先輩、胴がスラッと長くてカッコよかったし…(うっとり)」
エピファネイア「そうかあ…母ちゃんもボリクリ詐欺にあったんやな(・∀・)」
シーザリオ「ど、どこで覚えてきたんやそんな言葉(^ ^;) あ、カメちゃんきたかな♪」
キングカメハメハ「おおエピ坊、また胴が長くなったんちゃうか?おぬしステイヤーやな(・∀・)」
エピファネイア(キンカメさんかっこいいなあ…将来種馬になれたら、キンカメさんの娘と付き合いたいなあ)
シーザリオ「ほな行ってくるな。ロザリンドと留守番してるんやで。晩ご飯はこれチンしてな」



キングカメハメハ「HOTELヌレサドの43号室予約したで」
シーザリオ「それはエエけど、アンタ去年デアリングハートにも種付したんやな。私あの娘好かんねん!桜花賞で勝手に前に入ってきよってからに…」
キングカメハメハ「ダンジグの肌だけあって、ええケツしとったわ」
エピファネイア(ぼく斜尻やから、やっぱりお尻プリプリの女の子がええなあ…)



土曜のボツ予想~1800寄りのレースで

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ウマい馬券の「重賞ストライク」にてメイケイエールについて書いてます
https://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=47913

リゲルはサトノがスンナリ行けそうなメンツで、マイル戦にしてはスローならば◎ブランノワールのイン差しが狙い目かと
小倉日経でも◎にしたようにベスト距離は1800で、マイルだと後傾ラップになって追走が楽なほうが末が斬れるタイプです



昨夜は香港のレースを検討していたら寝てしまったので、ボツ予想はこんなもんで(^ ^;) NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」と中日新聞杯とエリカ賞を、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では中日新聞杯を予想していますので、今週もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

日曜のボツ予想~Hyperionの二枚腰

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カペラは例年Deputy Minister持ちの差しが決まりやすいレースで、母父フレンチデピュティの○レッドルゼルにとっては行く馬だらけで展開もズンドバなんですが、カナロア産駒で前走のように軽い馬場のほうが斬れるタイプではあります



◎ダンシングプリンスは芝1200で追い込んで好走したことがあり、スピードが違うので逃げてますがハナには拘らないはず
デュランダルの甥で父がパドトロワで短距離のスピードも卓越しているんですが、Hyperion4×5・5のスコッチプリンセスにノーザンテースト、バブルガムフェローとかけられて、母方のHyperion的な粘着力や頑張りがすごいところがこの馬の一番の強みでしょう
32秒台-37秒台のゴリゴリ前傾戦で、ゴール前が13秒かかるようなもがきあい踏ん張り合いになったときに、更に二枚腰三枚腰をみせるのではないかと



常総は◎ルーカス
JRAファーストシーズンサイアーは東京開催中にドゥラメンテがモーリスを抜いて首位に立ちましたが、この中山開催でモーリスが抜き返し、ルーカスも東京マイルよりは中山1800やと思うのでここは◎です

香港マイルは○ゴールデンシックスティならば◎アドマイヤマーズと▲オーダーオブオーストラリアでねじ伏せられるのではないかと…オーダーはGreen Desertとデインヒルが強く前走マイルで一変、香港も合いそうなタイプやと思います





香港カップは◎ノームコア○ウインブライト▲フローレ△ダノンプレミアム、パートンも達者ですから日本勢独占に期待したい

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では阪神JF、オリオンS、つわぶき賞、香港スプリントを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では阪神JFを予想していますので、日曜もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

第72回阪神JF回顧~純白の女王、白いパンツは見えたか

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阪神11R 阪神JF
◎18.メイケイエール
○6.ソダシ
▲7.サトノレイナス
△17.フラリオナ
×10.シゲルピンクルビー
阪神芝は今週からBコースで、仮柵を移動させてもさすがにインは荒れているが時計や上がりは出ている。桜花賞と同じ阪神外マイルの牝馬G1で、今年も天賦のスピードや斬れ味がモノを言うレース、最高速度が問われるレースだろう。
◎はメイケイエール。ミッキーアイル×ハービンジャーだから「父マイラー×母父中距離」で、サンデー3×4やデインヒル4×4など強力な父母相似配合。父を細身にしたようなマイラー体型で、ストライドはしなやかに伸びるし強靭でバネもある。桜花賞を展望できる華麗なマイラーだが、短距離のHペースでも全開で走りたがる気性が問題で、エンジンやアクションがすごいだけに大外枠から吹かしていったらバタバタになってしまうかもしれない。でも来春のクラシックに直結するレースだから、天賦の素質やスピードに◎を打つならこの馬しかいない。確率は五分五分だろうが、単勝600円なら◎で筋はとおる。
フラリオナはストロングリターン産駒でニジンスキーのクロスだからプリンスリターンやツヅミモンと似た配合で、小柄だが大箱マイルで更にパフォーマンスを上げてくるはず。シゲルピンクルビーはピンクダイヤの下で母父ハイチャパラルはリヴァーマンの斬れを牝馬によく伝えるから、大箱マイルで気楽に追い込んだら面白い。ヒモ穴はこのあたりではないか。

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例によってNETKEIBAの全頭血統解説より1~3着馬を再掲

ソダシ
ユキチャンの甥で、ハヤヤッコのイトコで、メイケイエールも近親。ちなみにハヤヤッコはキンカメ×クロフネ×シラユキヒメで、本馬はクロフネ×キンカメ×シラユキヒメ。白毛で有名な一族で、ダート上級がコンスタントに出るが、本馬は母系のNureyevやHalo≒Droneのニアリークロスの影響で芝OK。アルテミスの完勝をみるとマイルが良さそうだし、完成度もなかなか高いのでここも有力だろう。(距離◎スピード○底力○コース◎)



サトノレイナス
サトノフラッグの全妹で、ダンサールの3/4妹で、亜2000ギニー馬Le Bluesの姪。母バラダセールは亜オークス(亜G1・ダ2000m)や亜1000ギニー(亜G1・ダ1600m)に勝った。母系の奥に重厚なスタミナ血脈が強く、ディープ牝駒にしては地力や持続力を感じさせる走り。概ね兄と似たタイプとみてよく、サフラン賞は61秒で追走し34秒で上がって中距離馬のレースで差し切った。マイルのHペースで追走がどうかだろう。(距離○スピード○底力◎コース◎)



ユーバーレーベン
マイネルファンロン(父ステイゴールド)の3/4妹で、母母マイネヌーヴェルはマイネルチャールズやマイネルアワグラスの全姉でフラワーCに勝った。父ゴールドシップは初年度からウインマイティーやブラックホールを出しており、ゴールドシップ×ロージズインメイはマイネルソラスと同じ。札幌2歳は最後方から捲り上げて長く脚を使ったが、父も母も母母も母父も中距離馬だから、距離はもう少しほしい。(距離○スピード○底力◎コース○)



短距離を使ってきたヨカヨカがジワリとハナに立つと、そこから11秒後半にペースを落として、前後半46.8-46.3の後傾ラップ

このペースを絶好位で折り合ったソダシは、直線追い出すと力強く反応してメイケイエールを交わし、サトノレイナスとユーバーレーベンの差しを凌いで無敗の2歳女王の座に

中距離馬が追走できて斬れるペースだったので、ソダシとメイケイがマイラーの加速で抜け出したところを、サトノとユーバーが中距離馬の脚で差してきた…というレースやったと思います

メイケイエールはスタート直後に接触したのもありますが、大外枠を引いたので、ユタカは最初は馬群から離して落ち着かせようというハラやったようで、しかし馬群に寄せていくとやっぱり全力で走りたがる

けっきょく今日もファンタジーぐらいは引っかかったというべきで、そのまま直線ビュンと先頭に立ってこの差ですから、ファンタジーぐらいは走ったと思います

ミッキーアイルが勝ったマイルCSは46.1-47.0、娘もタメたらタメただけ斬れるというタイプではなさそうで、もっと前傾で流れたほうが却って踏ん張れたのではないかとも思いますが、いずれにしても課題は残ったままで来春を迎えることになりました

サトノレイナスはソダシの直後をすぐ取れたし、ルメールが本命マークでキッチリ差せるパターンやったんですが、全兄サトノフラッグと似たところはあって、母方のHyperion的な粘着力持続力を感じさせる中距離馬の末脚で、外マイルでバキューンと弾けて差しきってしまうほどの華のある脚ではなかったですかね…ゴール板すぎたら完全に交わしてるんですが

ユーバーレーベンは父も母も母父も母母も3/4同血の兄も中距離馬で、マイルだとこれぐらいの追走になってしまいますが、この馬のラップで59.3-33.6ですか、中距離馬の追走で中距離馬の脚で追い込んでここまできたのは立派で、一昨年のクロノジェネシスがずっとそんな感じでしたよね

ホエールキャプチャ、カレンチャン、スリープレスナイト、ホワイトフーガなど優秀な娘を続々と送り出してきたクロフネですが、さすがにアエロリットが晩年の傑作かと思ったらこんな純白の女王が出るとは



血統表を見てのとおり、ハヤヤッコ(レパードS)=ピオノノ(③北海道2歳優駿)とはクロフネとキングカメハメハの順番が入れ替わっただけの関係で、金子×金子×金子のリアルダビスタ配合

ポイントはブチコがNureyevとTopsiderのニアリークロス4×3になることで、NasrullahとRough Shodの組み合わせはBlenheim≒Dalmaryのニアリークロスになります





  ┌Nasrullah
 ┌○
┌○
Star de Naskra
│   ┌Hyperion
│  ┌○
└△┌Tudor Minstrel
 ││└△
 ││ └Lady Juror
 └Star Minstrel
  │┌Royal Charger
  └△┌Hyperion
   └△

しかもウェイブウインドの母父Star de NaskraはNasrullah≒Royal ChargerとHyperionとLady JurorですからSpecial的な血脈構成で、つまりNureyevとウェイブウインドがニアリーなのだという言い方もできますね

そして以下のように、このウェイブウインドの牝系は、Nureyevの血を引く種牡馬を配することで成功してきたとも言えるのです

●ウェイブウィンド牝系のJRA出走馬一覧(黄色はNureyevの血を引く種牡馬)




ソダシとメイケイエールも、シラユキヒメにクロフネとNureyevを入れたという意味では同じで、Nureyev≒ウェイブウインドのマイラー2頭が直線先頭に立ったJFでした

ちなみに、母系にTopsiderをもつJRA出走馬は勝ち馬率41%(329/813)で1頭当賞金1526万円、父系にNureyevをもつJRA出走馬は33%(3817/11709)1392万円、そして母系にTopsiderをもち父系にNureyevをもつJRA出走馬は47%(50/107)1566万円、いちおうNureyev≒Topsiderのニアリークロス単体でも効果があるというデータは出てます

ソダシは基本的にはパワー優勢の配合で、マイル戦でサッと好位につけて力強く反応よく加速して抜け出すマイラーの教科書みたいなレースをするし、操縦性や完成度の高さでもここでは抜けてました

ただし今日の勝ち方に、来春の桜花賞は決まり!と言いきってしまえるほどの華があったのか、果たして白いパンツは見えたのか

今のところは、デインヒル柄のパンツしか見たことないんですよね私は

12/12,13の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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『一口馬主好配合馬ピックアップ(2019)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したディオスバリエンテ(牡2歳)が日曜中山5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父ロードカナロア
母ディアデラノビア(サンデーサイレンス)
牡 募集価格:7000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105147/
母ディアデラノビアはフローラS(G2)など3つの重賞を制覇し、繁殖牝馬としても大成功しました。本馬はディアデラマドレ(府中牝馬S、マーメイドS、愛知杯/父キングカメハメハ)、ディアデルレイ(マーチS-2着/父同)の4分の3弟、ドレッドノータス(京都2歳S/父ハービンジャー)、サンマルティン(小倉記念-2着/父同)の半弟。2代母ポトリザリスはアルゼンチンダービー(G1)、アルゼンチンオークス(G1)を制した女傑で、兄弟姉妹に3頭のG1ウィナーがいます(うち1頭は亜2歳牝馬チャンピオン)。異系色の強い優秀なファミリーだけあって、質の高い種牡馬を掛ければ期待通り走る傾向が見られ、「ロードカナロア×サンデーサイレンス」はアーモンドアイ(年度代表馬)が出ている相性のいい組み合わせだけに問題ありません。芝向きのマイラー。(栗山)
9/9追記
重賞3勝ディアデラノビアの息子で、父キングカメハメハのディアデラマドレ、ディアデルレイ、カウディーリョの3/4同血の弟にあたります。このポトリザリスの牝系はNorthern Dancerの血を引かず南米アウトサイダー血脈が強いので、キングカメハメハやハービンジャーやクロフネといったNorthern Dancer血脈が強い種牡馬との配合で高確率で成功しています。本馬は父がNorthern Dancer5・5・7×4のロードカナロアに替わり、いかにも中距離という肉付きで、歩かせるとしなやかな身のこなしが印象的。まだまだ良くなりそうなので完成するのは古馬になってからかもしれませんが、現時点でも中距離重賞を複数勝てそうなイメージは容易に描けます。(望田)

日曜中山11RカペラS2着 レッドルゼル(一口・望田&栗山)
日曜阪神11R阪神JF2着 サトノレイナス(ディープ・望田&栗山)
日曜香港7R香港マイル3着 アドマイヤマーズ(POG・望田)
日曜香港8R香港カップ2着 ウインブライト(POG・望田)

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ディオスバリエンテはパドックを見て「ディアデラノビア仔では一番いいかも」とコメントしておきましたが、このポトリザリス牝系は南米血統らしいいかつさはあり、牡だとわりとパワー型に振れる傾向はあり、カナロアのしなやかさと絶妙にマッチした印象です



まあ名うての晩成牝系&晩成厩舎なので(^ ^;)、ジックリ育てるのでしょうが走る馬やと思います…2着ボーデンもハービン×キンカメの黄金配合で馬っぷりも目立ちました

レッドルゼルはカナロア産駒なのでもっと速い軽いダートならもっと斬れたでしょうが、まあジャスティンは58キロですから、ここもオルフェ古馬の成長に軍配があがったというべきですかね

アドマイヤマーズはスローになって、しかも後続を待って直線に入ってから追い出しているようでは鋭さ負けもやむなしですが、それにしてもGolden Sixtyはさすがの末脚

父系がEl Prado~Medaglia d'Oroで母父がDistorted Humor~フォーティナイナーですから北米血統の芝馬というべきで、4角回りながらの加速が本領で、「こらムーア!はよ追わんかい」と言ってる間にもう交わされてしまいました(^ ^;)

◎ノームコアが勝って(パートンはいつも達者)○ウインブライトが2着に踏ん張ってくれたので(Magicalは3にしか塗ってない)、最後のカップだけは馬券が当たりました(・∀・)



ダイナサッシュ≒アドマイヤマカディのスーパーニアリークロスを発見してPOGで推奨し、デビュー戦を楽しみにしていたら衝撃のゆるゆるトモで出てきて東京の坂ですら加速できず完敗、しかしそこから松岡とともに競走馬として進化しつづけ、中山マスターから香港大王にのぼりつめ、ラストランも勝ちにいって2着を死守してくれて、ほんとに楽しい思い出しかないです

ノーザンテーストのクロスはオルフェーヴルと同じですが、ジェイドロバリー≒Kingmamboのニアリークロス(メイショウマンボやレッツゴードンキが出た)を狙えるのは種牡馬としての強みだろうと…オルフェもミスプロ+ヌレサドな牝馬との配合で成功してますからね



Fastnet RockとStorm Catを通じるPiccadilly Circus≒Storm Catのニアリークロス(Crimson SaintとNijinsky≒Storm BirdとSecretariat≒Sir GaylordとFirst Rose≒Atticaが共通)がくるだろうと予測してきましたが、新潟2歳のショックアクションにつづき、フィアーノロマーノは京阪杯を制覇、そして先週はリーガルバトルが快勝で[2-2-1-0]とし、遅生まれの3歳なのでまだまだ出世しそうすね



Fastnet RockとStorm Catを併せもつ馬は、上のようにかなりの高確率で走ってます(も、モシーン…)

日本でもStorm Catの血が拡散してきただけに、Fastnet Rock系のいい種馬はノドから手が出るほどほしいところで、豪セリで毎年買ってくる奥様名義のやつはよう走りますな(・∀・)

土曜のボツ予想~スローならキズナの先行

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ウマい馬券「重賞ストライク」にて、朝日杯についてあれこれ書いています
https://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=47954

再度山は前走出遅れて追走に苦しんだ▲スペードノエースが1800で巻き返したいですが、ワールドエース×Nureyevで斬れるというよりは持続する末脚なので、ここはスローになりそうで持続力で差せるかどうか
○ラヴユーライヴはリアルスティールというよりはラヴズオンリーユーっぽい斬れ方をするので、これは外回りで更に斬れそうですが、こういうスローはキズナの先行から入りやすいということで◎サウンドレベッカ



サウンドキアラの3/4妹で、母サウンドバリアーはフィリーズレビュー勝ち馬でビリーヴと同じDanzig≒Great Lady M.4×3のニアリークロス

中京2歳は面白そうな穴馬が見当たらないので◎オールアットワンス○ロードリスペクト▲ジュストコルというふつうの予想…△トーセンウォーリアじゃ全部差すのはちょっと大変かなと



NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではターコイズSとひいらぎ賞と有松特別を予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html


日曜のボツ予想~4歳ジャスタの本格化

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中山最終はゴルトベルクは見るからにキンカメ×エアグルーヴというナスペリオン的ストライドで走るので、時計のかかる中山マイルなら○レッドクレオスの渋い差しがここも圏内
そして好配合のジャスタ産駒らしく古馬になって本格化を辿るのが◎ウインメルシーで、イクスキューズの仔ですから軌道に乗ればまだまだ上をめざせるはず
マスターフェンサー、アウィルアウェイ、アドマイヤジャスタ、4歳になってもうひと皮むけたジャスタ産駒の活躍が光った2020年でした





もっと穴っぽいのは春の中山マイルで連続好走の▲スペキュラース、父中距離×母短距離の先行脚質で、Hペースの隅田川が実にしぶとい内容
ただマイネルラヴ肌で厳寒期に実績がないというのが引っかかるので◎までは狙えず…

他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では朝日杯とディセンバーSと寒椿賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


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第72回朝日杯FS回顧~今年もデインヒルのプリケツ、川田+中内田がぶっこ抜く朝日杯

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阪神11R 朝日杯FS
◎4.ショックアクション
○5.ドゥラモンド
▲8.レッドベルオーブ
△7.ステラヴェローチェ
×6.ブルースピリット
×15.ロードマックス
ドゥラモンドとレッドベルオープは「血統屋」のPOG書籍の推奨馬で、もちろん配合はほめてきたしここを勝ってほしい気持ちもあるが、阪神の朝日杯はデインヒルの血が強い。ここ4年の勝ち馬のうち、サリオス(母母父タイガーヒル)、ダノンプレミアム(母母父デインヒル)、サトノアレス(母父デインヒル)と、実に3頭が母系にデインヒルの血を引いている。急坂コースの芝1600で行われる2歳チャンピオン決定戦だから、デインヒルの強靭な後駆を得たマイラーに有利な舞台なのだ。
ショックアクションは父グレンイーグルズが欧州の名マイラーで、母リセットインブルーはクマニ賞(伊G3・芝1600m)3着。母父ファストネットロックはデインヒル直仔の名種牡馬でプリモシーンの母父。配合はフィアーノロマーノと同じストームキャット≒ロイヤルアカデミーのニアリークロス3×4が光る。デインヒルとストームキャットの血を活かした父母相似配合で、ノーザンダンサーの血も濃く完成度も高い。実馬もまさにフランケルとフィアーノロマーノのイメージで、巨大な後駆で大箱マイルでエンジン全開だろう。今年も勝つのはデインヒルという予想で。

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例によってNETKEIBAの全頭血統解説より1~3着馬を

グレナディアガーズ
母ウェイヴェルアベニューはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ちで、その父HarlingtonはガルフストリームパークH(米G2・ダ9.5F)勝ち。父Frankelは英2000ギニーなど14戦全勝の名馬で、モズアスコット、ソウルスターリング、ミスエルテ、タニノフランケルなどの父。Frankel産駒は母系が素直に出るし、本馬も母の影響が強い1400寄りマイラーか。ここは前走1400を先行で勝ったのがどうか。(距離○スピード◎底力○コース○)



ステラヴェローチェ
ゴスホークケンやアウェイクの甥。父バゴは凱旋門賞馬でクロノジェネシス、ビッグウィーク、トロワボヌール、オウケンサクラ、クリスマスなどの父。バゴ×ディープインパクトはHeight of Fashionン≒Burghclereの3/4同血クロス3×4になる。Gone West系のマイラーに底力に富む中距離血脈が重ねられて、バランスは良好だがマイラーではなく中距離馬だろう。ここはマイルの高速決着への対応がカギ。(距離○スピード○底力◎コース◎)



レッドベルオーブ
レッドベルジュール、レッドベルローズ、レッドベルディエスの全弟で、牝祖Phone ChatterはBCJフィリーズに勝った北米2歳女王。ディープインパクト×Unbridled's Song×Storm Catだからコントレイルやラウダシオンと似た輪郭の黄金配合だ。完成も早めな牝系で体質に適度に締まりがあり、デイリー杯は前半かかり気味になりながらレコードで押し切り。エンジンは上位なのでもう少しタメがきけば。(距離◎スピード◎底力○コース◎)



あと「重賞ストライク」と「全頭血統解説」のリード文で書いたことから抜粋すると…

<2014年から阪神芝外1600で行われるようになった朝日杯フューチュリティS。この阪神の朝日杯に強い血といえば、まずデインヒルがあげられるでしょう。ここ4年の勝ち馬のうち、サリオス(母母父Tiger Hill)、ダノンプレミアム(母母父デインヒル)、サトノアレス(母父デインヒル)と、3頭が母系にデインヒルの血を引いているのです。
デインヒルの最大の特長といえば大きくて強靭な後駆。急坂コースの芝1600mで行われる2歳チャンピオン決定戦ですから、この強靭な後駆を得たマイラーに有利な舞台といえるわけです。今年の出走馬でデインヒルの血を引くのは、アスコルターレ、グレナディアガーズ、ショックアクションの3頭>

<過去5年の勝ち馬はいずれも前走芝1600以上のレースを勝っており、1400で勝ってきた馬が好走するには、タイセイビジョンやグランレイやタワーオブロンドンやモンドキャンノのように差して勝っていて、ここも差しで好走できそうな裏付けがほしい。1400を逃げ先行で勝ってきたモントライゼ、ブルースピリット、グレナディアガーズなどには少しイヤなデータ>

…というわけで、今年もデインヒルが勝った阪神朝日杯ですが、当日パドックを見てもお尻が大きかったのはデインヒル経由のグレナディアガーズとショックアクション、あとバスラットレオンとブルースピリットもGreen Desertのケツ引いたなという感じでプリッてました

グレナディアガーズの母ウェイヴェルアベニューはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)の勝ち馬で、牝祖KatebyrneはNashua≒Nantallah4・4×4、Ruby ParkはBold Ruckus≒Mr.Prospector1×3(Raise a Native3×4)、Lucas StreetはMr.Prospector≒Bold Ruckus3×3・4、そしてウェイヴェルアベニューはMr.Prospector≒Bold Ruckus4×4・4・5



代々ミスプロ的な血のクロスを重ねてきて、父系がUnbridledのラインで母父がDeputy Ministerのラインですからこのパワーも感じる体質で、レースをみても戦績どおり、配合どおりダ7Fに強いスピード馬という印象です

種牡馬FrankelはBlushing Groomの血を引くのでわりとオールラウンドで、Blushing Groom的Tom Fool的にオールラウンドで、芝もダートもマイルも2400も出すし、オールラウンドなだけに相手牝馬のキャラを活かす面もあります

モズアスコット…母IndiaはコティリオンBCH(米G2・ダ8.5F)勝ち
ソウルスターリング…母スタセリタは仏オークスなど芝中距離で大活躍
ミスエルテ…母ミスエーニョは2歳時にデルマーデビュータントS(米G1・AW7F)勝ち
タニノフランケル…母ウオッカはマイル~中距離の大レースを勝ちまくった名牝

だからグレナディアガーズの場合も、ウェイヴェルアベニューの息子で1400では2戦2勝だけどマイルではレッドベルオープのHペース圧勝に潰された記憶しかなく、しかも前走は強かったとはいえ開幕週の先行押し切り、スピードは評価できても朝日杯では苦戦するパターンだろうと思い込んでましたね

モントライゼがガンガン行ってレースラップが45.2-47.1、Mahmoud計測ではグレナディアガーズで前後半46.1-46.2、非サンデーのパワーマイラーが緩みないペースで一本気に走破したことがまず勝因としてあげられるかと

いつも書くことですが、前半も後半も全体時計も速いようなレースになればなるほど高速巡行力や追走力の比重が高くなるので、たとえば1600戦では1400ベストのグランアレグリアが強いし、2400戦でも1800~2000ベストのアーモンドアイが強いわけで、ステラヴェローチェもレッドベルオープもディープの血を引き現状1400よりは1800というタイプでしょう

グレナディアガーズが1400寄りの完成度の高いスピードとパワーを存分に発揮したレースでしたが、この血統ですから先々はモズアスコットのように芝ダ両刀になる可能性も十分あるでしょうね

デインヒル+川田+中内田で朝日杯をぶっこ抜いたプリケツとなると、ダノンプレミアムと重ね合わさずにはいられないですが、来年以降の蹄跡に注目しましょう

今日もステラヴェローチェはあまりマイラーっぽくない粘着質な脚で差して2着、この高速戦に対応したのは立派だし、実にHyperion的な体質脚質の馬ですからクロノジェネシスのようにまだまだこれから成長するでしょうが、バゴ産駒ですから「母のスピードで先行し、父のスタミナで踏ん張る」ような脚質にシフトしていったほうがいいのではないかとは思います

それと現状は母方のGone West的なマイラーっぽさが強い輪郭で、ゴスホークケンがHyperion体質になったようなイメージにも見えるので、3歳~古馬になってまだまだ変わってくる馬でしょうが、バゴもBlushing Groomですからいろいろ出しますから、見るからに華奢だったクロノジェネシスほどは中距離馬然としてないように思うんですよね(ちなみにオールザウェイベイビーの仔はJRAに9頭が出走し計10勝をあげていますがうち7勝がマイルです)

レッドベルオープは今日のペースでもやや行きたがってしまい、それがゴール前で応えた感もありますが、コントレイルやラウダシオンと同じディープインパクト×Unbridled's Song×Storm Catの超黄金配合で、全兄姉が全て活躍しているのは納得

母レッドファンタジアの母母Phone ChatterはPhone Trick産駒で、Mr.Busher≒Busanda4×4をもち、2歳時はBCJフィリーズを含む6戦4勝で北米2歳女王に選出されました

しかしPhone Trick~Clever Trickのラインらしい早熟で3歳以降は重賞すら勝てず、Phone Trickといえば年寄りはエイシンレマーズの現阪神JFの激走(11人気でスティンガーの2着に追い込み大穴をあけた)をまず思い起こします

最近では、英2000ギニーに勝つも英ダービーは大敗したDawn Approach(ファストアプローチの父)の母父がPhone Trickで、New Approach産駒なのにミオスタチン遺伝子C/Cのムキムキマイラーというのが話題になりましたね



ファンタジアの仔も2歳早期から適度に締まりがあって印象的な勝ち方をするいっぽうで、すでに締まっているぶん3歳以降に大きな伸びしろはみられないという傾向もあり、それはPhone TrickやPhone Chatterの長所でも短所でもあるわけで、2歳時にマイルを4回走って[2-1-1-0]、デイリー杯に勝ち朝日杯3着ですからね

ショックアクションはパドックがどうもピンとこなかったというか、ゴドルフィンならブルースピリットのほうがよく見えるなあ~と言ってたぐらいで、この休養でまさにフィアーノロマーノ方面に寄ってきたのかと思ってたんですが、あまり収縮やしなりを感じさせない歩きやったのでデキ一息説も有力かも…いずれ短距離に寄ってきそうなのは寄ってきそうですが

ドゥラモンドは母方の影響でドゥラメンテよりはマイラーっぽい体型なんですが、脚長で体質は実にしなやかで、大箱1800でザダルのようにナスペリオン的に斬れるイメージですかね

ここはユタカの大外一気が見られるかもと楽しみにしていたんですが、このペースでも前半かかってしまうとは鞍上も想定外やったかと…やっぱりBroad Brushは末特化で乗りたい血ですからね

12/19,20の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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■土曜阪神8R1勝クラス ヴァーダイト(一口ディープ・栗山)
■土曜阪神10R再度山特別 クリデュクール(POG・望田)
■日曜中京4R障害未勝利 サーブルオール(一口・栗山)
■日曜阪神11R朝日杯フューチュリティS3着 レッドベルオーブ(一口ディープ・栗山、ディープ・望田)
■日曜中山12R2勝クラス レッドクレオス(一口・望田栗山)







「KingmanはMixed Marriage 6×6、代表産駒のPersian King(仏2000ギニー、ムーランドロンシャン)、日本で勝ち上がったダノンジャスティス、ヨークテソーロ、シュネルマイスター、エリザベスタワーはみんなKris=Diesisのクロス持ち。アドマイヤムーンみたいですね(^_^)」(ネイティヴたけちゃん)

さすがたけちゃん(・∀・)Kingmanチェックも素早いですが、私もInvincible Spiritの母Rafha、仏オークス馬で子孫に活躍馬多数の名繁殖ですが、このRafhaがもつMixed Marriage≒Sunset Gunのニアリークロス(Hyperion,Vatout,Aloe=Foxlow,Miranda=Pretty Pollyが共通)には注目していて、Gone West持ち牝馬にShalaaの配合を豪で狙ったりしてたんですが、同じような配合のヒトヨギリが走ったので意を強くしていたところで、一言でいうとKingmanの底力の源はRafhaとBustedなのです









たけちゃんが言うように、Motivatorの母Our WestはGone West×Sharpen UpでMixed Marriage4×4ですから、Kingman×Treve(20年産)はその観点でも非常に興味深い父母相似配合といえますね

Rafhaの血は欧豪で絶賛拡散中なので、Sharpen Up、Gone West、Known Fact、エンドスウィープなどを通じるMixed Marriage~Persian Maidのクロスには特に留意しておくべきでしょう

Persian Maid
├Mixed Marriage
│├エタン…Sharpen Upの父
│└Tamerett…TentamとKnown Factの母、Gone Westの母母
└Book of Verse
 └Obeah
  └Dance Spell…エンドスウィープの母父



今年のJRAの芝2歳戦は12/20終了時点で397レースあり、連対馬の平均上がりは35.2ですが、これを種牡馬別でみると

ディープインパクト 34.7
モーリス 35.2
ドゥラメンテ 34.8
キズナ 35.1
エピファネイア 35.0
ロードカナロア 35.0
ルーラーシップ 35.2
ハーツクライ 35.2
ダイワメジャー 35.1
リオンディーズ 35.3
ゴールドシップ 35.6
ミッキーアイル 35.4
キングカメハメハ 34.7
マクフィ 35.7
ハービンジャー 35.5
クロフネ 35.0
エイシンフラッシュ 35.8
スクリーンヒーロー 35.1
リーチザクラウン 35.3
オルフェーヴル 35.4

母数が小さいしコースも馬場状態もいっしょくたで粗いデータではありますが、斬れかパワーか俊敏か持続か、大まかなキャラを掴む参考程度にはなるかと

冬の中山芝でRobertoが強いのは毎年のことですが、先週のモーリス産駒は中山内1800の新馬で1着3着、中山外1600の新馬で2着、阪神内2000の新馬で1着で、いよいよファーストシーズン首位固めに入っております

「一口好配合ピック」ノルマン二次から望田が2頭ピック

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おかげさまで今期も好評をいただいている「一口馬主好配合馬ピックアップ(2020~21)」、本日ノルマンディーオーナーズクラブ(二次)から望田が2頭ピックしました(栗山のピックはもうしばらくお待ちください)

現在キャロット(19)、シルク(14)、ジーワン(11)、東サラ(7)、ノルマンディー(6)、ユニオン(5)、ロード(5)、ターファイト(4)、ラフィアン(4)、ウイン(3)、京サラ(2)、グリーン(2)、YGG(1)、ワラウカド(1)、ローレル(1)から計84頭ピックしています

栗山求・望田潤の「一口馬主好配合馬ピックアップ(2020)」
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6e668464efadfe6147953e340773e45a

土曜のボツ予想~マイルのHペース後で

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立志は◎ルトロヴァイユ
エピファネイアとメジロライアン経由でAureoleの薄いクロスで、未勝利勝ちが4角先頭で楽勝
前走はダ1600不良の1番枠で泥かぶってもひるまず踏ん張っており、マイルのHペースを使った後だけにここは行けるかも…という希望的観測が





ヤングジョッキーズ1は◎サトノヴィーナス
グルーヴィットと7/8同血でキンカメ系×エアグルーヴ系らしいナスペリ斬れはいかにも大箱マイル向きで、佐賀の出水拓人がズバッと差せるかどうかに一票

元町はようやく本格化してきた◎シルヴェリオ
母方のSilver Hawkが表現されたタイプですから、ハーツ産駒でもタイムフライヤーやグレイルみたいに阪神内回りを捲れます



NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではホープフルSと阪神CとグレイトフルSを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」ではホープフルSを予想していますので、今週もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
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日曜のボツ予想~ルックトゥワイス甥のスタミナ

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グッドラックは時計のかかる馬場で◎ディバインフォースのスタミナが信用に足ります
ルックトゥワイスの甥で父がワークフォース、スタミナしか取り柄がないといっても過言ではない血統で、ノリなら4走前のように好位で運んでくるのでは



ヒモ穴の期待はグラスワンダー×スペシャルウィークの△マイネルステレールですかね

春待月賞は◎チュウワノキセキが相手に恵まれた感がありますが、この頭数で大外枠なら○エングローサー、アフリート魂全開の外差しが間に合うのでは…小豆島2着やベゴニア2着がまさにそんなレースでした



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第37回ホープフルS回顧~豪快なストライド、体力と脚力でねじ伏せる

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中山11R ホープフルS
◎11.タイトルホルダー
○9.アオイショー
▲1.オーソクレース
△3.ランドオブリバティ
△10.ダノンザキッド
×2.ヨーホーレイク
×12.アドマイヤザーゲ
注8.バニシングポイント
ダノンザキッドはジャスタウェイ×ダンジリだからヴェロックスに近いイメージのナスペリオン的ストライドでズドーンと差す。中山内回りよりは東京がベターには違いない。コントレイルのようにパフォーマンスを落としながらも元値の違いで勝ちきるケースももちろんあるが、そこまで器が抜けているかどうか。
オーソクレースはG1馬同士の父母相似配合で身のこなしも一流馬の雰囲気があり、トムフール的な脚捌きでダノンより小回りがきくし、アイビーで馬群を割ったのも収穫といえる。それでもエピファ産駒だから多頭数の内枠は歓迎ではないし、ここも出遅れる心配はあるし、しかもスローで馬群が固まりそうだ。ルメールが巧く捌けばアッサリの▲とした。
◎はタイトルホルダー。メロディーレーンの半弟で、母メーヴェはJRA5勝のオープン馬。母父モティヴェイターはモンジュー産駒の英ダービー馬。ヌレイエフ≒サドラーズウェルズの3/4同血クロス5×4が光る配合で、母系にはフェアトライアル血脈が多く斬れよりも粘りを強く感じさせる走り。リアルスティールを重厚で長めにしたようなイメージだ。東スポ杯はスローを先行流れ込んで2着だったが、東京の上がり勝負よりも今の中山のパワー勝負のほうがパフォーマンスは上がる馬だろう。戸崎がスローに持ち込みそうだし前残り十分とみた。

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例によってNETKEIBAの全頭解説より1~3着馬を

ダノンザキッド
ミッキーブリランテやオールザワールドの下で、母エピックラヴはヴァントー賞(仏G3・芝1850m)勝ち。牝祖AlcandoはビヴァリーヒルズH(米G1・芝9F)勝ち。母父Dansiliはハービンジャーの父。デビュー戦でワンダフルタウンを問題にしなかった素質馬で、つづく東スポ杯も完勝で2戦2勝とした。ジャスタウェイ×Dansiliらしいナスペリオン的ストライドはヴェロックスに近いイメージで、大箱ベターではあるだろう。(距離◎スピード○底力◎コース○)



オーソクレース
クリソベリルやリアファルの甥で、母マリアライトは宝塚記念とエリザベス女王杯勝ち。エピファネイア×ディープインパクトはアリストテレスやムジカと同じで、Sadler's Wellsのクロスも同じ。本格的な中長距離血統で完成は菊花賞というイメージだが、父譲りのしなやかな体質と母譲りの手先の強さはさすが良血好配合。意外に実戦では従順で、アイビーで馬群を割って差したのは収穫だった。(距離◎スピード◎底力◎コース○)



ヨーホーレイク
カミノタサハラ、ボレアス、ベルキャニオン、ストーンリッジ、マウントシャスタ、フォックスクリーク、クリアザトラック、ラベンダーヴァレイの全弟でキラウエアの半弟。母母クロカミは府中牝馬SとオータムHに勝った。ディープ×フレンチデピュティはショウナンパンドラ、マカヒキ、アンジュデジールなどが出たニックス。きょうだいの中でも脚長でゆったり走るので中距離が合っているが、内回りの多頭数で器用に立ち回れるかが心配。(距離◎スピード○底力◎コース○)



予想コメントで書いたようにタイトルホルダーがスローで逃げるとみていたんですが、スタートでヨーホーレイクと接触したランドオブリバティが行く気になっているのを見た戸崎は譲って番手に控え、レースラップは前後半61.3-60.9ですからまあ緩めの平均ペース

ランドオブリバティは先頭に立つとモノを見るようで、道中はずっと外に張り気味で、4角で逆手前になってからはもはや制御不能となってしまいました…(カベになっていたバニシングポイントが早々と後退してしまったのも辛かった)

ダノンザキッドは道中は外の4番手、ヴェロックスと似たナスペリオン的ストライドで走る馬で、中山内回りをいかにストライドロスなく回ってこれるかが一つポイントでしたが、外を回したけれど3~4角の手前替えは決してスムーズではなく、直線も右手前のまま豪快なフォームでゴールまで駆け抜けて、体力と脚力でねじ伏せたという勝利でした

「エピックラヴっていい繁殖ですよね(・∀・)子供はみんな“いいハービンジャー”って感じ」とよく言ってるんですが、ハービンジャーよりも整然とした美しい配合で、ハービンジャー以上にDansiliの美点をよく伝える繁殖牝馬やと思ってます

そこにジャスタウェイですから、ハーツクライとWild AgainとFasiliのナスペリオン的美点が表現されることとなり、ディープ系の斬れとはまた違う、一完歩一アクションがズドーンズドーンと形容したくなるストライドで力強く伸びつづける脚質

だからやっぱり中山内回りよりは東京がベターで、東スポ杯よりはパフォーマンスを落とすんじゃないかとみていたんですが、まあオーソクレースもヨーホーレイクもシュヴァリエローズも大箱ベターなタイプではあります

それこそ去年のコントレイルにしても東スポ杯より明らかにパフォーマンスダウンしながら勝ちきったように、東京向きの中距離馬たちが若さをのぞかせながら多少なりともパフォーマンスを落としながら叩き合った結果、現状の元値の順にゴールインしたというべきですかね

オーソクレースは4角でランドが逸走したときに驚いて逆手前になって減速してしまい、でもそこからまた伸びていたし、募集馬ツアーのときはもっと繊細で臆病者に見えたので、いろいろ経験値を積んで気性的にはいいほうに向いているとは思います…血統とか体質は菊花賞って感じしますが

ヨーホーレイクは体型に伸びがあって走りも重厚で、クロウキャニオン仔のなかではカミノタサハラに近いタイプやと思ってますが、友道厩舎ならこのまま重厚な方面に完成するのでしょう


タイトルホルダーはドゥラメンテ産駒らしからぬところを買って中山のここで狙ってみたんですが、さすがに先行マージンを奪えないと上位3頭に先着するのは難しかったですね

そんなわけでまだまだ若い2歳馬たちのレースやったなあ…という感じで、逸走してしまったランドはもちろん、上位入線馬も決してペストパフォーマンスを叩き出したわけではなかったと思うので、ここから来春にどれだけ成長できるか、という目線で追っていきたいです


第65回有馬記念回顧~エヴァーグリーン・ハイペリオン(5)

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中山11R 有馬記念
◎9.クロノジェネシス
○2.ブラストワンピース
▲14.サラキア
△5.ワールドプレミア
×10.カレンブーケドール
×12.オーソリティ
重厚なナシュワンの血を引く牝馬といえば、ホエールキャプチャもクロコスミアも、2歳時から素質を見せつつ古馬になってグンと成長し大活躍したのがまだ記憶に新しい。クロノジェネシスは秋天と比較しても無駄肉が削ぎ落されてしかし前後駆はバンプアップし、更に上向いて完成形に近づいた印象。古馬になってからは持続戦では宝塚記念も京都記念も完勝で、内回りを立ち回る脚もある。空前絶後の“牝馬の年”を横綱相撲で締めくくる。
ブラストワンピースは中間の追い切りや体つきを見ると仕上がりは今年一番か。一昨年の覇者で、今のタフな馬場はピッタリだし、新進気鋭の関東リーディングジョッキーが最内を立ち回る。
エリ女組では最も母系にスタミナがありデインヒルのパワーも表現されているサラキアをとりたい。馬群にさえ入らなければここも最後まで脚を使うはず。
フィエールマンやラヴズオンリーユーはずっと大箱向きだと書いてきたし印は入れない。ワールドプレミアはひと叩きして明らかに上向いているので押さえる。

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例によってNETKEIBAの全頭血統解説より1~3着馬を

クロノジェネシス
母クロノロジストはビーチサンバと同血の間柄で、本馬の他にもノームコアやハピネスダンサーなどを産んだ名繁殖。母母インディスユニゾンはフサイチエアデールの全妹にあたる。昨秋から馬体充実が顕著で見る見る本格化し、タフな馬場となった宝塚では粘着力とパワーで歴史的な圧勝。秋天は東京のスローで鋭さ勝負になってはカナロア産駒やディープ産駒に分があった。レース上がりが35秒以上かかったときは[3-1-1-0]。タフなレースでの信頼度は群を抜く。(距離○スピード○底力◎コース◎)



サラキア
サリオスの3/4姉で、サンタフェチーフの姪。母サロミナは独オークス(独G1・芝2200m)勝ち。母父Lomitasは独年度代表馬で独リーディングサイアー。この母方が強い体型体質で、ディープ産駒にしては斬れ味は並だが、古馬になってますますハイペリオン的に粘り強い脚質になってきた。気難しいオリオールの血を引くので馬群を嫌がる面はまだあり、最近は外から差すパターンで好走をつづけている。おそらく長距離はOK。気分よく走ればここでも。(距離◎スピード○底力◎コース○)



フィエールマン
母リュヌドールはリディアテシオ賞(伊G1・芝2000m)勝ち馬で、他にルヴォワールやラストヌードルを産んでいる。母父Green Tuneは仏2000ギニー馬。母母父Noir et Orはディクタスと似た仏スタミナ血統で、重厚なフランス牝系のディープ産駒だから大箱向きの斬れが自慢だ。母系にプリンスリーギフトが入って前駆のいい走りで、京都長丁場には確たる自信をもつ。秋天はスローで追走が楽で豪快に追い込んだが、中山内回りはちょっと差しにくい。(距離◎スピード○底力◎コース○)



今年の有馬記念は調教やパドックで目につく馬、好調と思わせる馬がけっこう多くて、内からブラストワンピース、ラヴズオンリーユー、ワールドプレミア、キセキ、クロノジェネシス、オーソリティ、サラキア、ここらは前走以上か今年一番という出来だったのではないかと

フィエールマンはこの馬にしては前捌きが少しゴツゴツして、秋天が東京仕様なら今回は中山仕様につくったのかという言い方もできると思うのですが、いずれにしても中山内回りのコーナーで馬を抜いていくような芸当はできない馬ですから、スローと見るやポジションを押し上げていったルメールはさすがやったし、ブエナビスタやエアグルーヴのようなストライドホースの強い負け方やったと思います

キセキが今回は出遅れてしまい、しかも鼻革の効果かペースが緩んでも後方で我慢して走れていて、そのためバビットの単騎逃げは中盤が緩み、クロノジェネシスがジワジワと動きはじめて残り1000mを60秒で走る争いに

スタミナとパワーで振り落としていくというほどの持続戦にはならなかったので、宝塚のような大きな着差はつきませんでしたが、直線で先頭に並びかけていく時点でこれはもう負けようがないという、横綱が四つに組んで土俵際にジワリジワリと寄り立てていくような、クロノジェネシスは実に凄みのある勝ち方でした

とうとう馬体重を474キロに乗せ、オークス出走時が432キロなのでそこからだと40キロ以上増ですか、ちなみにクロコスミアは16年フローラSが400キロで19年エリ女が448キロ

パドックを見ると、クロノジェネシスだけがこれ中に何か違うものが詰まっとるぞという体で、欧州の一流馬がこんな感じですよね、見た目よりも中身が詰まってて馬体重があるというね

ラッキーライラックなんかは立派な見た目どおりの520キロのアメリカンという感じで、そういう欧米の馬体の実の入り方の違いみたいなことも今日のパドックでは体感できました

サラキアはディープ牝馬ながらデインヒルのパワーとドイツ血脈のスタミナを感じさせる馬で、今あだ名をつけるなら「デインヒル風味のワールドプレミア」でしょうか、タフ馬場の中山2500という舞台ならばエリ女組最有力と考えられました

母母父Tiger Hillの母系にAureoleの血が入るので、馬群を割るようなケイバは今でも得手ではなく、だから少頭数や外枠やハナを切れそうなときはいつも狙ってきましたが、10頭立て以下[2-1-0-0]、7枠に入ったとき[2-3-0-0]、逃げたとき[0-1-1-0]

北村友はサラキアに乗ると必ずどこかで外に出すので[3-2-0-0]とオール好走、夏のコンビ再結成から快進撃ははじまり、今日もテン乗り松山はじっくり構えてみごとな大外一気、後出しといえば後出しなんですが、斬れ味というよりも地力や持続力でグイグイ追い込んだという2着でした

そんなわけで宝塚のようなド圧勝にはなりませんでしたが、有馬を勝った女傑としてはリスグラシューやダイワスカーレットに比肩する“エヴァーグリーン・ハイペリオン”な勝ち方

バゴの娘が、Nashwanの孫娘が、欧州仕様の名馬についに完成したのだから、来年は欧州の大レースを狙ってほしいなあ…とも思います

12/26,27の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

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■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2019)』で望田潤と栗山求がダブル推奨し、『望田潤のPOG好配合馬リスト(2020)』で望田潤が推奨したクリーンスイープ(牝2歳)が日曜中山3Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

★シルクホースクラブ
父ドゥラメンテ
母スイープトウショウ(エンドスウィープ)
牝 募集価格:4000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105090/
母スイープトウショウは宝塚記念(G1)、エリザベス女王杯(G1)、秋華賞(G1)など6つの重賞を制した女傑で、トウショウ牧場の解散に伴いノーザンファームに売却されました。まだこれといった大物は出ていませんが、現3歳のスイープセレリタス(父ハーツクライ)はノーザンファームの生産・育成で現在6戦3勝、2勝クラスを楽に勝ったのでいずれ重賞でいいところがあるかもしれません。父ドゥラメンテは現役時代、皐月賞と日本ダービーを勝った名馬で、「キングカメハメハ×サンデーサイレンス×トニービン」という社台系の主流血統を重ねた配合構成。したがって在来の繁殖牝馬を交配しづらいところがあります。母スイープトウショウはトウショウ牧場で育まれた血なので幸いにして問題ありません。父は重厚な配合構成なので母方にはスピードを持ってきたいところです。代々交配してきたエンドスウィープ、ダンシングブレーヴ、トウショウボーイはいずれも優秀なスピード血統で、Mr.Prospector4×4、Halo≒Drone4×5が生じます。芝中距離がベストで、切れる脚があれば大舞台でもいいところがありそうです。(栗山)
7/29追記
女傑スイープトウショウはまだ大物と呼べるほどの仔を出していませんが、父ハーツクライのスイープセレリタスは7/28月岡温泉特別を快勝し6戦3勝としています。スイープトウショウの配合のキモはフォーティナイナーの3代母Courtesyとトウショウボーイの父テスコボーイを通じるナスペリオンのクロスにあると考えられるので、同じくナスペリオンのトニービンを引くハーツクライとの配合で最も成功したのは頷けます。とすると、"ナスペリオンの王様"ドゥラメンテとの配合は更に期待が高まるところで、動きや歩きにもナスペリオンらしい体質は十分に感じられ、ドゥラメンテではこれとモシーンをピックしたいです。力強いストライドで走る芝中距離馬。(望田)

クリーンスイープ(牝・父ドゥラメンテ・母スイープトウショウ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105090/
スイープセレリタスやスイーズドリームスの下で、母スイープトウショウは宝塚記念などG1を3勝。父ハーツクライのスイープセレリタスはやや成長曲線が遅めだが、本馬はMr.Prospector4×4もあり3歳春にある程度完成するのでは…というのは希望的観測だが馬はいいです。ドゥラメンテにナスペリオン血脈を重ねたオークス向き配合。(望田)

■土曜中山11RホープフルS2着 オーソクレース(一口&POG・望田)
■土曜中山11RホープフルS3着 ヨーホーレイク(ディープ・望田&栗山)
■日曜中山8RグッドラックH ディアスティマ(ディープ・栗山)
■日曜中山11R有馬記念2着 サラキア(ディープ・栗山)
■日曜中山11R有馬記念3着 フィエールマン(ディープ・栗山)

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JRAファーストシーズンリーディングは、モーリスとの激しいつばぜり合いを制したドゥラメンテ
ここまで勝ち上がった産駒の配合を分析してみるとこんな感じ



私としては「デインヒルを引くマイラー牝馬との配合で、クロスはヌレサドで締めるのがひとまず教科書か」という想定でしたが、このパターンは6頭出走でアスコルターレ、フォティノース、ダノンシュネラ、テネラメンテの4頭が勝ち馬となっています

母系にフォーティナイナーが入る配合も7頭出走しキングストンボーイ、ファルヴォーレ、フォルツァンド、レインフロムヘヴン、クリーンスイープの5頭が勝ち馬(牡は4頭全て勝ち馬)と優秀で、フォーティナイナーとKingmamboはMr.ProspectorとナスペリオンとRibotが共通します



Sharpen Up(アスコルターレ、タイトルホルダー、ファルヴォーレ、グランデフィオーレなど)とBuckpasser(アスコルターレ、タイトルホルダー、ドゥラモンド、ファルヴォーレ、ジュンブルースカイなど)が入る馬もよく走っていて、ザックリ言うとRibotやFair TrialやLa Troienneなどで締める方向が吉で、ナスキロやHaloで柔に振ると緩くなりすぎるか、というところですかね



ちなみにドゥラメンテ産駒の2勝馬5頭、アスコルターレ、アドマイヤザーゲ、キングストンボーイ、ドゥラモンド、ファルヴォーレは全てRibot系のクロスをもっています

今年も一年間お世話になりました

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今年JRAのレースで◎を打った馬は延べ746頭、その成績をTARGETで調べてみると…









たしかにドゥラメンテ産駒は、新馬のパドックでピンときたらだいたい当ててる気はします(・∀・)







たしかに康太にはガッカリさせられた記憶が何鞍も…あとノリも私が◎にするとポツンやるんですよねえ…今年はポツン5回ぐらい食らった記憶が(^ ^;)

2020年のブログ更新はこれが最後になります
年末年始は配合診断と種牡馬辞典、ふつうにボチボチ仕事やってる感じですかね
本当に大変な一年でしたが、前を向いて生きるしかないと思うのでね…ではみなさま良いお年をm(_ _)m

火曜のボツ予想~ジュウジアローがよお…

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万葉は◎アイファーキングズ
父アサクサキングスはホワイトマズル産駒で菊花賞と阪神大賞典に勝ち春天3着
母母父もスタミナのリアルシャダイで、いっぽうで母父にマイラーのデヒアが入るのはセオリーどおり



芝は[0-1-0-0]で前々走不良馬場を逃げ粘ったジューンS2着のみですが、父似のBold Ruler的な無駄のないトボトボ走法で、やたら2着の多い戦績にもステイヤー臭がプンプンするので、良でも長丁場なら狙ってみたくなります
3代母ジュウジアローは毎日王冠など重賞5勝の強豪で、「池中玄太80キロ」で長門裕之演じるグラフ誌編集長が競馬専門紙を片手に「ジュウジアローがよお…」と呟くシーンがあって、まだ競馬のことなんか何も知らなかったのに、なぜか子供心に強く印象に残ってるんですよね



Grey Sovereign≒ニンバス4×4、Nasrullah≒Royal Charger≒Perfume5×4・5、当時としては最高にシャレオツな3/4同血クロスです(・∀・)

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では東西金杯とジュニアCを予想していますので、2021年もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
 http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

土曜のボツ予想~インを立ち回るLady Juror

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中山最終は内枠[2-1-1-0]の器用な◎エフェクトオンがイン差しorイン捲りで有力かと



母オヴァンボクイーンはハンザ賞(独G2・芝2400m)勝ち馬ですが、その父Kalatosがマイルで活躍したBig Shuffle産駒でTudor MinstrelやLady Jurorが多く、ディープ産駒ながら粘着質な小脚を使うので新潟内[2-0-0-0]福島[0-3-0-0]とコーナリングや立ち回り勝負のタイプ

他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では淀短距離SとニューイヤーSと黒竹賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
 http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

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