またゴーヤをいただいたので卵と魚肉ハンバーグと…昨日やったら豆腐が残ってたんですが
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました~
メテオさんが一口持ってるカープストリーマーはIrish Song≒Eridan3×3を持つ超アウトサイダー血脈のSiphonを1/4異系にし、残りの3/4でHalo≒Red Godのニアリークロスを決めつつガーサントでPretty Pollyもいじってるダイワメジャー黄金配合ですが、Siphonはなかなか力馬っぽいところがあるし母母父Carson Cityは短距離を突進するような馬をよく出す血ですから、外マイルでおろすのはちょっとどうなんやろ…と思いながらパドックを見たらやっぱりノーザンテーストにいっぱい肉が付いた馬で(^ ^;)、レースぶりを見ても外1600mより内1400mをパワーでゴリ押ししたほうがパフォーマンスは上がりそうなイメージ
レースは超スローで上がりだけの競馬、「最高速度に乗せるのが巧いのがミルコで、スピードをコントロールするのが巧いのがルメール」というのが持論ですが、外回りのスローでは直線で早めにスピードに乗せていくのがミルコ流なのに、このレースではわりと追い出しを待っていて、それはパワーとピッチで加速するカープストリーマーの個性を理解していて、長い直線を惰性で伸びつづける脚質ではないと感じていたからじゃないかと
同じ外マイルの超スローでも、関屋のエキストラエンドでは直線入り口からイの一番に追い出していて、まああれは手応えがあまりなかったのかもしれないですが、このペースでは絶対前が残るという確信があったからでしょう
先週は土曜札幌7Rでオーシャンブルグ、日曜新潟12Rでレッドキャンティーと、ヨハネスブルグの4歳産駒が勝利
早熟といわれるヨハネスブルグ産駒ながら4歳になって勝ち鞍をあげているのは、この2頭の他にネロ、エンドレスシャイン、サオトメ、タカラジェニファ、ピースマークと計7頭いますが、タカラとピース以外の5頭は母が非Northern Dancerクロス
古馬になっても頑張ってるホウライアキコやフクノドリームやフェブノヘアやホッコーサラスターも母は非Northern Dancerクロスで、一方で母がNorthern Dancerクロスの出世頭タガノブルグは古馬になっての成長が今のところ見られない
阿蘇Sでは逃げた松若セイカフォルトゥナと番手の高倉サウンドアドバイスが4F目から13.1-12.8と急激にペースダウンし、これが秋山ヴァンヌーヴォーの向正捲りを誘発してしまいました
「小倉は上手にペースメイクする人がいないから、1700m以上のレースは向正捲りが頻発しているのではなかろうか」と書いたんですが、同じダ1700mでも日曜8Rでは太宰ニシオボヌールがハナに立ち、やはり4F目に13.1とペースダウンをはかったのですが、直後にいた幸四郎ユイマールが「こらこら、あんまりペース落としすぎたら捲られてしまうで」と言わんばかりにこれをつついたので(ちょっと馬も行きたがってましたが)、そこから12.0-12.4-12.5-12.6-12.8と流れ、直線では好位のティマイドリームが抜け出して快勝
そして逃げたニシオが2着、ユイマールも3着に残っていて、あれは幸四郎のちょっとしたファインプレーやと思うのです
後ろが隙あらば捲ってやろうと待ち構えているのに必要以上にペースダウンをはかるのは、むしろ隙を与えてしまっているケースのほうが多いんじゃないかと
その点札幌は上手な乗り役が揃っているので、ペースが緩んでも流れても、そうそうガタガタなラップにはならないし、また隊列もタイトです
そこでふと思い立って、「今開催の小倉の1700m以上のレースで、武豊が逃げたとき」というデータを抽出してみると
8/2サントノーレ5人気4着(ダ1700)
8/1ネオヴァシュラン4人気4着(ダ1700)
どちらもラップ見たらわかりますが、緩めすぎず速すぎず、やっぱりきれいなラップで逃げますよこの人は
日曜札幌6Rではレオフラッパーが未勝利-500万下を連勝、ノリを背に豪快な追い込みは兄レオアクティブをほうふつさせるもので、レオアクティブもオータムHのレコ勝ちに関屋3着と夏場はよく走りましたが、もう一頭の兄レオハイタッチも唯一の勝ち鞍が2歳9月の芝マイルの新馬戦
母レオソレイユはオペラハウス×プリンスオブバーズでNorthern Dancer3×4、Bold Reason≒Never Bend4×5、ヴィミー5×4の父母相似配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2002103068/
何を付けてもパワー体質と燃えやすい気性を伝え何を付けても夏馬マイラーを出す自己主張の強い繁殖牝馬で、産駒は全[7.3.7.43]で6~9月[6.1.5.8]、汗をかく季節になるとNever Bend肩がほぐれてきます(・∀・)
「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新&雑感
ハープスターvsゴールドシップの叩き合いを見てのとおり
基本的に札幌記念は「ピッチがストライドを封じるレース」といえます
一昨年のフミノイマージンは母がDelta Judge3×4で、Delta Judgeは父系がAlibhaiで母BeautillionはBramalea(Robertoの母)と3/4同血ですから、Alibhai的な硬体質と粘着力、そしてRoberto的なパワーで走る馬でした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006105593/
3角手前ではまだ後方3番手、しかし直線入り口ではもう3番手にまで押し上げていて、あの札幌記念のフミノイマージンは、3~4角の大捲りで7頭ぐらいを一気に抜き去って勝った
あそこでハッとする脚を使えないと勝てない、あそこでエッチラオッチラ1頭ずつ抜いていったのでは間に合わない、それは内2000mの皐月賞と同じ
過去10年の勝ち馬の走りをピッチとストライドで大まかに分けてみても、ストライドといえるのはトーセンジョーダンとアドマイヤムーンぐらいですか、この2頭は後に東京のG1を勝ってますから、札幌記念をストライドで勝ち負けするには、この2頭やゴルシやブエナビスタやファインモーションぐらいの格が必要ともいえます
ハープスターvsゴールドシップ、フミノイマージンvsダークシャドウ、ヤマニンキングリーvsブエナビスタ、アドマイヤムーンvsレクレドール、ファインモーションvsバランスオブゲーム、今年もピッチがストライドを封じるのか、それともG1馬のストライドがピッチをねじ伏せるのか
今日も札幌はどんより曇ってますが、週末の天気は良さそうですね
今週の新馬戦
Dubawiはたしかに素晴らしい種牡馬だし今年の産駒の活躍は目覚ましいですが、Dubawiの産駒が走れば走るほど、そんなDubawiをたった一世代の産駒から出したのがDubai Millenniumなのだ、とまた言いたくなる
だからティンバーカントリーの血を引く繁殖をお持ちの関係者は、モンテロッソを配してDubai Millennium≒ティンバーカントリーの名血ニアリークロスなんてのも一考していただきたい…牝馬が生まれれば第二のブラックエンブレムになるかもですよ(・∀・)
┌Mr.Prospector
┌○┌Buckpasser
│└△
Dubai Millennium
└△
└Fall Aspen
┌Mr.Prospector
┌○┌Buckpasser
│└△
ティンバーカントリー
└Fall Aspen
今週の新馬は土曜新潟5Rオールプリュネル(「POG好配合リスト」ステイゴールド編)、ケルフロイデ(「一口馬主好配合ピック」&「POG好配合リスト」キングカメハメハ編)、土曜札幌5Rウインムート(「一口馬主好配合ピック」)
未勝利ではデビュー戦完全に脚を余したペイシャフェリシタ、あの感じなら1800mも守備範囲やと思うのでこれは馬券的にも楽しみです(・∀・)
土曜のボツ予想~芝ダ兼用Unbridled's Song
村上は前残りとみて◎オホーツクの芝替りを
Unbridled's SongとStorm Catの組み合わせといえばエーシントップにリトルゲルダにレッドルーファスにファンドリノチカラ、母父Indian Charlieも芝ダ兼用、コテコテの力馬ではなく脚長でナスキロ柔い体質なので、新潟外マイルなら前残りの絵が描けます
そもそも「Unbridled's Songを3代目までに持つ馬」のデータでも、芝109勝(連対率20.7%)ダ100勝(18.4%)とやっぱり兼用
小倉8はこんなに人気がないのなら◎プリメラアスールをちょこっと買ってみたい
ルチャドルアスールやエスピナアスールの下で、新馬勝ちしたときにも「今日は何とか勝ったけれど、兄姉と似たトモの非力さがあるので平坦1800mが合っていそう」と書きましたが、前走は外から被せられると最後方まで下がってしまい、直線大外に持ち出すとまた伸びてきました
あれをみるとやはり平坦1800mは合っているし、やはり揉まれるとダメな性格で、ここは多頭数で乗りやすくはないですが、前走を踏まえれば外目を揉まれず先行という手でくるのではないかと
TVQはサクセスブロッケンのイトコにあたる2頭(母母アワーミスレッグス)が1,2人気で骨肉の争い、しかしダートの不良馬場ならミスプロクロスではないかということで、Mr.Prospector≒Bold Native3×5・5で重不[0.1.1.1]、「父中距離×母父スプリンター」で小回り1700mを機動力十分に捲り差せる◎エーシンエポナ
○アメリは北米年度代表馬アゼリの娘でMr.Prospector3×3、稍~不良は[2.2.0.0]、母は8.5~9FのG1を勝ちまくったし本馬も1700mで好走歴あり
札幌日刊スポーツは「ここを勝って菊へ」と意気込む3歳馬たちをチチカス産駒がAureole魂で迎え撃つ面白いレース
☆クルーガーは母父が安田記念をピッチで追い込んできたディクタット、前走は大幅馬体増で硬肉がモリモリついて、「父中距離×母父マイラー」ですから洋芝小回り向きのパワーと機動力が凄い
しかし2600mならばハーツクライ×ドイツ血統で胴長で真っ黒な◎サトノメサイアをとりたいところで、前走も負けたとはいえ外々を回って伸びつづけて最後まで全くバテてません
○ヴェラヴァルスターは未勝利勝ちが中山内回りをひと捲り、母母父ブライアンズタイムも強い体型走法だけに、本来は小回り内回りで機動力を活かしたいタイプ
チチカス2騎は前走をみても揉まれず先行したほうが先着しそうですが、ルメールがそういう性格を掴んだのならば今度は違った乗り方できそうな▲シャンパーニュを上位に
「No.1予想」では日本海Sを、「馬券総合倶楽部」では日本海Sと札幌2Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします
北九州記念ボツ予想~種馬になるんやから
もう20年以上前、私がちょうど競馬通信社に入ったばかりの頃かな、ぼちぼちNorthern Dancerのクロスが出現しはじめた頃、「なんかさあ…Northern Dancerクロスってあんまり走らんよね?」という声がけっこうあったんですよ
今ではNorthern Dancerクロスがダメという人はまさかいないでしょうが、当時はそんな声もけっこうあったのです
「サンデーサイレンスのクロスって、今んとこ大物出てませんよね?」と質問されることがあるんですが、「20年前もですね~、Northern Dancerのクロスについて、同じような議論がよく持ちあがったんですよ」とお答えすることにしてます
サラブレッドの血統地図を塗り替えてしまうような名血、欧米のリーディングサイアーに何年も君臨しつづけるような大種牡馬、St.SimonとかDominoとか、NearcoとかNasrullahとかNorthern Dancerとか、HyperionとかBold Rulerとか、そういうレベルの名血のインブリードが失敗に終わった例は未だかつてありません
Northern Dancer3×3のフサイチコンコルドがダービーを勝ったのは1996年、Northern Dancer(1961年)が生まれてから35年後のことでした
サンデーサイレンスは1986年生まれ、35足したら2021年ですか、その頃にはサンデーサイレンス3×4ぐらいがクラシックを勝っているでしょう
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北九州記念はボツ予想に回しましたが◎ビッグアーサー
種牡馬サクラバクシンオーはステイゴールドと通じる部分があって、どちらもノーザンテーストの(Lady Angelaの)頑強さを増幅することで大物産駒を出しています
ステイゴールド産駒ではオルフェーヴルが典型ですが(ノーザンテースト4×3にAlycidonやAuroraを脈絡させている)、バクシンオー産駒ではショウナンカンプが典型で、Northern Dancer4×4に「Donatello+Hyperion」のBelladonnaや「Blandford+Hyperion+Molly Desmond」のThree Weeksを絡めることで、Lady Angelaの「HyperionとSwynfordとPretty Polly」の組み合わせを増幅することで、名スプリンターとしての頑強さを受け継ぐことができたのです
ビッグアーサーの場合は、母シヤボナがKingmambo×Sadler's WellsでNureyev≒Sadler's Wells3×2とエルコンドルパサー的で、このNureyevの母でありSadler's Wellsの母母であるSpecialが「HyperionとNasrullah」の組み合わせなので、ここがバクシンオーの父父テスコボーイと脈絡するのがポイント
┌Nasrullah
┌○
テスコボーイ
│┌Hyperion
└△
┌Hyperion
┌○
┌○
Special
│ ┌Nasrullah
│┌○
└△
Lady Angela増幅ではなく、テスコボーイとSpecialの「HyperionとNasrullah」的脈絡で攻めているところにこれまでのバクシンオー活躍産駒と一味違った面白さがあり、カノヤザクラが母がWoodman×Sadler's Wellsなのでこれと近いことをやってました(Woodmanの母母はHyperionとNasrullahの組み合わせ)
現3歳がラストクロップとなってしまったバクシンオー産駒ですが、晩年にこんな妙味ある配合で連戦連勝のスプリンターが出てくるとは、「まだテスコボーイ系を絶やしてはならない」という競馬の神様の配剤ではないか…とすら思わされます
ハッキリ言ってまだ緩さがあって未完成で、だから前走のような上がりの競馬だとビュンと反応できないところはあるし、天下をとるのは5歳になってからかなあ~という気もするんですが、それでも5戦5勝ですから、負けてないですから、「種馬になるぐらいの馬なんやから、テスコボーイ系の枝葉を伸ばせる好配合なんやから、まだ緩くて未完成なままでも、北九州記念ぐらい勝ってしまって不思議ないんじゃあああっ!」というアバウトな根拠にまかせて◎を打ってしまえというね、ずっこい血統予想です(^ ^;)
母父Dixieland Bandは全[121-125-109-888]連対率19.8%、6~9月は[47-47-34-269]連対率23.7%、フノミイマージンにレッドリヴェールにアクシオンにブラックバースビンにサブジェクト、Alibhai的パワー体質を伝える血なのでこれも夏馬血統といっていいでしょう
○バーバラも6~9月は[2-1-1-3]で掲示板を外したのは直千アイビスだけ、バーデンバーデンは①②、北九州は⑤③
そしてフミノイマージンの札幌記念勝ちが6歳、アクシオンの札幌記念2着が8歳、このHyperion的な晩成さもDixieland Bandの売りの一つ(Hyperion4×5・5・6)
☆サドンストームはGreen Desertのスプリントを強く伝えるビールジャントの息子で、ビールジャント産駒は全[12-12-16-38]で6~9月[5-1-3-7]
全弟ティーハーフは函館SS圧勝、13年北九州は1分6秒台の超速決着で追い込めませんでしたが、今年は少し時計も上がりもかかる馬場なので狙いは立ちます
「No.1予想」では札幌記念を、「馬券総合倶楽部」では札幌記念とクローバー賞を予想していますので、そちらもよろしくお願いします
日曜のボツ予想~外回りのスロー、ディープの土俵
信濃川は3歳の素質馬が揃って少頭数ながら見応えがありそう
◎モンドインテロは同牝系のキズナやラストインパクトと比較すると、母系にRobertoが入るぶんサトノラーゼンやニューダイナスティやヴィクトリースターのようなややこしさがありそうですが、そういうややこしいことはニューダイナスティぐらい出世してから考えればいいと思うので、ここは何も考えず◎(^ ^;)距離延長はプラスでしょう
○ティルナノーグはディープのSir Gaylordクロスらしいトモの緩さ非力さがあって、京都で変わるはずだと白百合で◎にしたらアルバートドックと同じぐらい斬れてましたが、新潟外の良のスローなら同じぐらい斬れるはず
サンライズセンスは母母グレイエミネンスがトニービンの娘でHyperion4・6・6×5・6・7、そこにグラスワンダーとサンデーが配されて、父のパワーと母父のHalo的捌きと母母のHyperion的粘着力で走る中距離馬
これもなかなか走る馬ですが、イメージとしてはアーネストリーに近いものがあり本来は新潟外より阪神内向き、ディープ勢に斬れ負けしないためには、メッチャ持続戦かメッチャ上がりだけの競馬か、両極端な質のレースに持ち込みたい
エトランドルはムスカテールの下で、Northern Dancerが多いハービンジャーにジェドゥーザムールを1/4異系で持ってきた好配合、これもまだまだ良くなってきそうで再来年の目黒記念ぐらい勝っても驚けないですが、ただ新潟外のヨーイドンでディープと鋭さを競うのはちょっと辛い
出雲崎はエイシンアロンジーはいかにも外回り向きのストライドなので、内2400なら◎フォルトファーレンと○キッスアフィニティの機動力で何とかならないかと
西部スポニチは◎トーセンビクトリー、なんやかんや言ってこの全きょうだいは、Nureyevの「HyperionとFair Trial」的な面が強いので、捲りのきくコースで捲ってしまったほうが勝ち味はあると思うのです
不知火は3頭で代わる代わるハナを奪い合うオーバーペースで前は総崩れ、そこで6-6-5-2の○ブリュネットと4-4-4-3の△ゴットラウディー、前を追いかけすぎたこの2頭を見直したい
「No.1予想」では札幌記念を、「馬券総合倶楽部」では札幌記念とクローバー賞を予想していますので、そちらもよろしくお願いします
日曜の重賞回顧~日本でも輝く名血
札幌11R 札幌記念
◎9.ステラウインド
○7.ラストインパクト
▲12.トーホウジャッカル
△4.ダービーフィズ
×1.ラキシス
×8.ヤマカツエース
注11.ディサイファ
注14.ハギノハイブリッド
GI馬のトーホウジャッカルとラキシスはストライドで走るタイプだから本来は外回りベターで、しかし札幌記念はGI馬の格でゴールドシップやブエナビスタが2着に間に合うレースでもある。とはいっても、トーホウは一週前の馬体がどうもガレて見えるし、ラキシスもこの内枠はレース運びが難しいだろう。となると、重賞3勝ラストインパクトが2000mも洋芝も合っているので有力だが、前走長距離戦を後ろから差しているだけに、ここで好位で流れに乗れるかどうか。トウケイヘイローが柴田善臣だから七夕賞のように中だるみペースで逃げる可能性も高く、ここは好位で立ち回れる機動力を重視すべきだろう。ステラウインドはヘイロー≒レッドゴッド≒サーアイヴァー≒ドローンのニアリークロス3×5・6・6で、「父中距離×母父マイラー」の配合形でもあり、斬れ味というよりは機動力に富んだ脚質で、実は小回り向きの脚質である、というのが七夕賞で◎にした根拠だった。ここは隣のヤマカツを追って出していけば好位がとれそうな組み合わせだし、ゼンノロブロイ×スピニングワールドの血統どおりのパワー体質で、6~9月は[3-1-1-2]の夏馬でもある。格や実績は一枚下だが、条件は揃っているだけに再度狙ってみたい。
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七夕賞はらしくない中だるみラップで逃げたトウケイヘイローですが(いや善臣らしいというべきか)、ここは4F目からゴールまでずっと11.9~12.1のラップを刻み、前後半58.9-60.0という持続戦
しかし札幌芝は今週からCコースで基本的にはイン伸び優勢で、3~4角で外を回って追い上げざるをえなかったヤマカツエースとラストインパクトとトーホウジャッカルはそこからひと押しがきかず、4角までラチ沿いでジッとしていたヒットザターゲットがそれらを外からまとめて差し切ったところがゴール
外枠を引いてしまったディサイファの四位としては「できれば2角までに内に入れたい」という頭があったようで、今日は積極的に出していってトウケイを追うように3番手へ、一方内枠を引いたルメールとしてはストライドで走るラキシスが内々で包まれてしまうのは避けたいですからこれも出していってイン番手へ、枠順と馬場バイアスを踏まえた上でのこのあたりの動きが面白かった(・∀・)
そして岩田がインにへばりついて最内からダービーフィズを叩き出してきたのは、これはもうさすがというかやっぱりというか平常営業というか何というか(^ ^;)
いずれにしてもこの持続戦を先行抜け出しの正攻法で押し切るとは、ディサイファは6歳にしてついに完成のときを迎えたのかという思いと、なるほどパンとすればやっぱり母父Dubai Millenniumみたいな脚質になるんやなあ…という思いと、「ディープ好配合リスト」で取り上げた馬でデビュー戦からずっとレースを追ってきただけに、そのへんが感慨深かったです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102678/
そういえば木曜のエントリ「今週の新馬戦」で「Dubawiはたしかに素晴らしい種牡馬だし今年の産駒の活躍は目覚ましいですが、Dubawiの産駒が走れば走るほど、そんなDubawiをたった一世代の産駒から出したのがDubai Millenniumなのだ、とまた言いたくなる」と書いたのですが、そんなフラグ立ててたのもすっかり忘れてました(^ ^;)
Seeking the Gold×Shareef DancerでTom Fool4×5、このしなやかさとパワーを兼備したオールラウンドなスピードを、Hyperion3×4とSon-in-Law5×5のスーパー名繁殖Fall Aspenが支える名配合で(1/4ハイインロー)、下記リンクのドバイワールドCをご覧になっていただきたいですが、1600~2000mのスピードとその持続力が卓越していて、どのレースも馬ナリで逃げてだんだん後続との差が開いていって圧勝という10戦9勝の名馬(英ダービーは9着も2000m以下では不敗)
https://www.youtube.com/watch?v=VK0nydYh3xU
Tom Foolが表現された名馬といえばDubai Millenniumとサイレンススズカをまずあげたいですが、どちらも似たような脚質でいつも才気爆発という勝ち方で、そしてどちらもあまりにも早く逝ってしまったのがほんとに惜しまれる
ラキシスもラストインパクトも最後伸びあぐんだように、小回り2000mの持続戦というのは斬れ味勝負のディープインパクト産駒にとってはあまり向いた舞台とはいえず、それだけに今日のディサイファの勝ち方にはDubai Millenniumの雄姿を重ね合わせたくなるし、日本でもこの希少な名血がついに花開いたのだ、という札幌記念でした(・∀・)
ヒットザターゲットは「直線に急坂がないコースの上がり12秒戦」というのが激走のスイートスポットで、目黒記念も京都大賞典も小倉大賞典も新潟大賞典も、今日の札幌記念も全部このパターンなんですが、しかし7歳にして健在を示すここ2走の力走には脱帽
このあたりは尾林さんが愛したHyperionの血、Miesqueとグリーンシャトーとニホンピロウイナーとノーザンテーストを通じて脈々と受け継がれてきたHyperionの血が、まだまだ騒いでいるということでしょう
ラキシスはサトノアラジンよりもNijinskyが強い体型で胴も脚も長く、いつも書くように本来は外回り向きの中距離馬で、ルメールとしてはそこが弱点にならないようなレース運びはしたというか、枠順と馬場バイアスを考慮した上で手は尽くした騎乗やったと思います
このインベタ馬場で外をブン回してばかりいた蛯名ですが、ステラウインドでスルスルッとインに潜り込んだのはさすがで、しかしこのメンバーでこれだけガチンコの持続戦になると機動力だけでは通用しないという大敗で、4角でもう一杯でしたね~
北九州記念は32.7-34.6というまずまず前傾ラップで流れましたが、ゴール前1Fが11.5と速く、ようするに好位から抜け出したベルカントはゴール前でもうひと脚使っての完勝
だいたいこのレースは前傾ラップでゴール前は12秒かかる(そこで差し馬がドッと流れ込んでくる)のが常で、先行してこういう上がりでまとめて勝ったというのは、調べてみると一頭だけ、08年スリープレスナイトが3番手から抜け出して上がり11.4-11.7でまとめて完勝してます
今日のベルカントはあの昇龍の勢いのスリープレスナイトと比較したくなるぐらいの好内容で、こんなにメリハリある好位差しができるんやと感心しました
ベルカントとビッグアーサーの血統については「重賞の見どころ」から再掲しますが、下記エントリも参照してください
終わってみればバクシンオー産駒のワンツーでしたが、Bull Lea的パワーでうなりながら先行抜け出すベルカントと、「HyperionとNasrullah」的なしなやかさで差すビッグアーサーは配合も脚質も対照的で、ビッグアーサーは下記エントリのやりとりの中でも書いたんですが、今のところはストレッチランナー寄りのキャラで、だから中京が一番パフォーマンスが上がるんやないかと思ってます
ベルカント
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011101395/
サクラバクシンオーの母母クリアアンバーはBull Lea3×3で、Alydarの母Sweet ToothもBull Lea3×3なので、Alydarの血を引く牝馬にバクシンオーを配合すると両者のパワーの要素が伝わりやすく、ケージーヨシツネ、レオカーディナル、ダイワティグリス、スプリングタピアンなど、判で押したようにパワーでゴリ押しするようなスプリンターが出る。ちなみに母系にAlydarを引くサクラバクシンオー産駒は、全28勝中25勝が1200m以下で、23勝が逃げ先行。アイビスサマーダッシュでは馬をスピードに乗せるのが上手いミルコが、そうした特長を十二分に引き出しての先行押し切りだった。北九州記念はオーバーペースの前崩れになることが多いレースだから、ここは同型の存在が気になる。
ビッグアーサー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103328/
3代母ReloyはサンタバーバラH(米GI・芝10F)とサンタアナH(米GI・芝9F)に勝った活躍馬で、その母Rescousseは仏オークスに勝ち凱旋門賞2着。母シヤボナはエルコンドルパサーと同じKingmambo×Sadler's Wellsで、Nureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロス3×2を持つ。サクラバクシンオー産駒としてもなかなか奥のある好配合というべきで、まだ未完成というか一流のスプリンターというにはやや体質に緩さがある現状だが、それでも5戦5勝なのだから先々が楽しみな素材には違いない。北九州記念はスギノエンデバー、サンダルフォン、スカイノダンとバクシンオー産駒の差しが決まるレースでもある。
日曜の重賞回顧~あたしも飛節がBull Leaなんじゃあああっ!今はもうピュアスプリンターなんじゃあああっ!
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/bf0e4490127130deee22be0017c88db3
北九州記念ボツ予想~種馬になるんやから
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/45fd14811a5f9d63561e57380ba728fe
8/22,23日の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
■『ディープインパクト好配合馬リスト(2011)』で望田潤が推奨したディサイファ(牡6歳)が日曜札幌11R札幌記念(G2・芝2000m)を勝ちました。
グラスワンダーの近親で、Fall AspenにGraceful Touchとパワーと母系にはスタミナのハイインロー血脈が流れる。母父がSeeking the Goldのラインだけにダートも巧そう。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102678/
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2014)』で望田潤が推奨したケルフロイデ(牡2歳)が土曜新潟5R新馬戦(芝2000m)を勝ち上がりました。『望田潤のPOG好配合馬リスト(2015)キングカメハメハ編』でも推奨しております。
★キャロットクラブ
父キングカメハメハ
母ケルアモーレ(Monsun)
牡 募集価格:3600万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105867/
3代母Qui BidはNasrullah≒Royal Charger4×4・4・5とスピードを強く固定していて、母として独オークスと独1000ギニーに勝ったQue Belleや短距離で4勝をあげたダンツシュアーなどを産んでいます。そこにBeau Geniusが配された母母Qelle AmieはBold Ruler4×4、Raise a Native4×4で、そこにNasrullah血脈を全く持たずドイツ血脈で固めたMonsunが配されたのが母ケルアモーレ。完全なるアウトブリードなので強いクロスを持つ種牡馬との配合に打ってつけの繁殖牝馬といえます。本馬の半姉Quadunaはヴェルツィエーレ賞(伊G3・芝2000m)に勝っていますが、その父はNorthern Dancer3×5、Buckpasser4×4を持つDuke of Marmaladeでした。本馬の父キングカメハメハもNorthern Dancerのクロス4×4・6なので、母父Monsunを1/4異系とし、残りの3/4の部分でNorthern DancerやNasrullahをクロスするという、キンカメ産駒としては最も成功しやすくオススメしやすい配合形になりました。自身はナスキロの薄いクロスもあるので、柔らかな体質の芝中距離馬で東京や外回りの2000m前後が活躍の場でしょう。
○ケルフロイデ(牡、母ケルアモーレ)
母母Qelle AmieはBold Ruler4×4、Raise a Native4×4、Nasrullah≒Royal Charger5×5・5・5で、そこにNasrullah血脈を持たずドイツ血脈で固めたMonsunが配されたのが母ケルアモーレ。そこにNorthern Dancer3×5とBuckpasser4×4を持つDuke of Marmaladeが配されたのが本馬の半姉Quaduna(伊G3ヴェルツィエーレ賞勝ち)。父キンカメでもやってることは同じで、Monsunを1/4異系とし残りの3/4の部分でNorthern DancerやNasrullahをクロス。母方のスピード色が濃い体型で早期からマイルで動ける。
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2014)』で望田潤が取り上げたウインムート(牡2歳)が土曜札幌5R新馬戦(芝1500m)を勝ち上がりました。
★ウインレーシングクラブ
父ロージズインメイ
母コスモヴァレンチ(マイネルラヴ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013101442/
牡 募集価格:3800万円
ドリームバレンチノ、マイネショコラーデの全弟で、母コスモヴァレンチは小倉2歳S勝ち馬。ロージズインメイはアウトサイダー血脈が豊富なアウトブリードであまり自己主張が強くなく、だから強いクロスを持つ自己主張の強い牝馬との配合に向いており、たとえばコスモオオゾラの母はNorthern Dancer4×4、Raise a Native4×4です。コスモヴァレンチはNasrullah6・6×4・5(血量にして4×4)のクロスを持つので、この組み合わせは大抵の場合は母のスプリンター資質がONになりやすい配合。体型や体質も母の長所をよく受け継でいるように見えるので、オープン級のスプリンターの期待をかけていいのではないでしょうか。(望田)
■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2015)ハーツクライ編』で望田潤が推奨したペイシャフェリシタ(牝2歳)が土曜札幌2R2歳未勝利戦(芝1800m)を勝ちました。
○ペイシャフェリシタ(牝、母プレザントケイプ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013104606/
叔父にフランスとオーストラリアで重賞に勝ったGatewoodがいる。母プレザントケイプはNorthern Dancer4×4で、母父父Green Desertはワンアンドオンリーの母母サンタムールと3/4同血で、War Admiral+La Troienneの名繁殖Courtly Deeに辿り着く牝系。Sadler's Wellsを通じてSpecialの血も引き、ややパワーと粘着力に寄っている感はあるが、3/4姉のペイシャフェリスのような活躍を見込みたい。
■日曜札幌7R500万下 ヴェネト(ディープ・望田)
■日曜小倉10R西部スポニチ賞 トーセンビクトリー(POG・望田)
ケルフロイデはドイツ血統Monsunの娘でアウトブリードの母にNorthern Dancer4×4・6のキングカメハメハ、ウインムートはNasrullahクロスが強い(6・6×4・5)母に北米アウトサイダー血脈が強いアウトブリードのロージズインメイ、私としては最もオーソドックスかつ確実な狙い(緊張→緩和)でピックした馬たちです
「ハーツクライ×Courtly Dee」は昨年はワキノハガクレとジャストザルーチェ、今年はペイシャフェリシタとPOG書籍でピックしつづけていて、しかしなかなかワンアンドオンリーみたいな馬は出てこずみんなラトロパワー全開のナリタポセイドン型になってしまうので困ったもんです(^ ^;)
ペイシャフェリシタも明らかにパワー型で洋芝小回り1800mズンドバやと思うので、2歳Sに出られれば出てほしいなと
マイラーの反応で、最速ラップを叩き出せ
札幌記念はピッチがストライドを封じるレースだと書きましたが、男子100mは今年もストライドがピッチを差し切りでした
今週のメインは新潟2歳S、外回り芝1600mで行われるようになってもうずいぶん経ちますが、2歳のこの時期ですからそれほど道中のペースは上がらないので、中距離馬が斬れ味で差し込むことは十分可能なレース
とはいっても、14年のミュゼスルタンvsアヴニールマルシェ、13年のハープスターvsイスラボニータ、11年のモンストールvsジャスタウェイを見てのとおり、よりマイラーっぽいほうが先着しているというか、血統表中のマイラーの要素がよりONになっているほうが勝っている、という言い方はできるのではないかと
新潟外回りは長くて平坦な直線の残り400~200mで10秒台の高速ラップを刻むことが多く、あのみんな一斉に追い出すところで10秒台前半の際立った加速で抜け出すには、マルカコマチとかFairy Kingとかアドマイヤマックスといったマイラーの影響下にある加速でなければならない
もちろんアヴニールマルシェはキョウエイマーチの、イスラボニータはCozzeneのマイラーっぽい資質も受け継いではいるのですが、そのマイラーっぽさの発現度合いが勝ち馬のほうが高かったというべきかと
モンストールの直後から後を追うように伸びてきたジャスタウェイ、鞍上の祐一は「残り400mから勝ち馬にスッと離されてしまった」とコメントしていた記憶があるんですが、残り200m~ゴールまではかなり詰めてるんですよね
中距離馬の斬れ味でも好走できるレースではあるけれど、勝ちきるとなると残り400~200mでマイラーのような反応や加速が必要である、と
スローになると1400mベスト型が完成度で好走することもあるのですが、それでもニシノラッシュとかフローライゼとかサウンドリアーナとかエーシンブランみたいなタイプが勝つことはないです
脚質的には圧倒的に差し追い込み有利で、過去5年の勝ち馬の4角順位は11,18,15,9,9、2着馬は14,13,11,12,2、マイネルラクリマとかマーブルカテドラルとかコスモセンサーとか、マイネルメリエンダとかダローネガぐらいのオープン級でも先行してしまうと馬券に絡めないのが新潟2歳S
配合的には当然のごとくナスキロ的柔さは有効で、ミュゼスルタン(ラストタイクーンとフレンチデピュティ)もアヴニールマルシェ(AlzaoとフレンチデピュティとDrone)も、ハープスター(AlzaoとSeattle Slew)もイスラボニータ(フジキセキとCozzene)もナスキロクロスの柔らかさを受け継いだ体質ではありました
ラフィアンのチーフベアハートがいつも人気以上に好走するのも、ナスキロ的ストライドがモノを言うから、という見方はできるでしょう
本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」では新潟2歳SとキーンランドCの上位人気馬の血統解説を書いていますので、今週もよろしくお願いします
「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新&雑感
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました
キャロットの1歳募集馬の情報が正式に出ましたね~
木曜に「ジュラシックワールド」を観ることになり、4DXってメガネonメガネになるのであんまり好きくないんですが、ファクトリーまで出向くんで牛亭のハンバーグでも食ってきます
となると、水曜は自宅にこもって次のサラブレとUMAJINの原稿を書き上げなければならないので、キャロットの好配合ピックは日~月曜にやり遂げるつもりです(もう血統表チェックはあらかた終わってるので、あとは実馬とのすり合わせですね)
サプルマインドはHabitat経由のSir Gaylordクロスで、このクロスを持つディープ産駒は細身でしなやかな体質とトモの緩さを受け継ぐことが多く、だから外回りの直線でスピードに乗せるのが巧いミルコをもってしてもトップスピードに乗るのに少し手間取るところはありました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105480/
しかしスピードに乗ってからの残り300mぐらいからの斬れ味はなかなかのもので、このあたりはアヴニールマルシェやヴァンセンヌ(ともにSir Gaylordのクロス)のデビュー当時と重なるものがあったかなと
Sir Gaylordはナスキロ血脈の中でも最も柔らかい血なのですが、最も柔らかいということは最も非力ということでもあるのです
Sir Gaylord≒Secretariat6×4のティルナノーグも見るからにトモが非力で京都の高速馬場でこその馬でしたが、信濃川ではゲートをポンと出て逃げ切ってしまったのは、+12キロのうち何キロかでも後駆に筋肉がついたからやと思うんですよ(今まではトモが甘い馬特有の、上に飛ぶような出方をしてた)
配合をみる人ならば、エンパイアメーカー×フジキセキにはファーストクロップから注目されていたでしょうが、この組み合わせはGana Facil≒ミルレーサー3×3とImage of Reality≒Marston's Mill3×4のニアリークロスになるのです
先週タガノファサネイトが2歳未勝利戦を勝ち、これでエンパイアメーカー×フジキセキは中央で6頭出走し5頭が勝ち馬となっており(他にドルメロ、ミカエルシチー、ショウナンマラーク、チョウゴキゲン)、まあ芝中距離の大物が出る配合ではないんでしょうが、この確率の高さはさすがというべきかと
そろそろ種牡馬ワークフォースについて(3)
下記エントリ「そろそろ種牡馬ワークフォースについて(2)」で書いたことをおさらいすると、新種牡馬ワークフォースは
・Nureyev≒Sadler's Wells4×2を持つだけに、エルコンドルパサーやキングカメハメハ同様、Northern Dancerクロスを(少なくとも4×4より濃いレベルでは)持たない牝馬との配合のほうが成功しやすいだろう
・エルコンドルパサーより重厚で鈍重な産駒を出すと考えられるので、Specialのクロスはプラスに働くケースが多いだろうし、同じ理由でMr.Prospectorのクロスも有効だろう
今のところワークフォース産駒は22頭が出走し3頭が勝ち上がり、うちグローリーミストは母Northern Dancerクロスなしで自身はNureyev5×4、ゼットフーリは母がNorthern Dancer4×5で自身はNureyev5×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106107/
この2頭はともに母父がジャングルポケットですが(Nureyevクロスもここ経由)、その父トニービンはSpecialと「HyperionとNasrullah」の組み合わせで脈絡しますから、ハーツクライがSpecial持ち牝馬との配合で成功している(ワンアンドオンリー、ヌーヴォレコルト、アドマイヤラクティなど)のと逆の発想で、パワー型に寄りがちなワークフォース産駒に芝向きの斬れを付与する効果はあるのかと
もう一頭の勝ち馬アフターダークは母母エリザベスローズがノーザンテースト×Caro×What a Pleasureですからここが「Northern Dancer+Hyperion+Nasrullah」的な構成
2戦して[0.2.0.0]のダイワダッチェスは母がNorthern Dancerクロスなしで自身はMr.Prospector4×4、2戦して[0.1.1.0]のアドルナメンテは母がNorthern Dancerクロスなしで自身はNureyev5×3、Special血脈のクロスを持つワークフォース産駒はここまで4頭が出走し、2頭が勝ち上がりトータル[2.2.1.3]です(4頭ともNureyevのクロス)
まあクロスによってワークフォースからスピードを出そうとするなら、たぶんSpecialかMr.Prospectorの二択しかないですから、現段階では概ね予想どおりの傾向かなあ…と
そろそろ種牡馬ワークフォースについて(2)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/61ea6ac1bbceb909360501eca1dbe7b8
今週の新馬戦…は出走なしよ
ジュラシックワールドを観てきましたが、4DXで2時間も映画観たら疲れるかと思ったんですがなかなか楽しめましたよ(・∀・)
ストーリーや構成はまあまあ単純明快ですが、4DXの醍醐味は味わえると思います
競馬もモニター画面だとついつい平面的に観てしまうんですが、そこをモニター内の三次元の世界なのだという意識を持つと、馬の動きとか骨格体質とか、わりと直に観ているのと近い感覚で捉えられるもんです(という気がします)
あと牛亭のハンバーグは200g以上で食いましょう…私はあんまり空腹じゃなかったので一番小さい150gにしたんですが、焼き加減レアで注文できるのは200gからで、やっぱり中が真っ赤っ赤なレアで食わないと、あのハンバーグの醍醐味は味わえないです…
キャロット募集馬は2/3ぐらいチェック済、早くて日曜、遅くとも月曜にはピックできると思いますのでよろしくお願いします(今年は低価格帯に目につく馬が多いような)
今週の新馬戦は推奨馬の出走はなし、こないだ「エンパイアメーカー×フジキセキ」のニックスについて書きましたが、新馬戦の追い切りでタガノキングパワーの映像が流れてて、これがなかなか狙いすました配合で、適性はダ中距離かもですが走りに注目したいですね~
土曜のボツ予想~軽いダートでナスキロ斬れを
BSNはトップハンデでも▲アジアエクスプレスが人気
新潟ダは現在不良、ダートでもナスキロ的ミスプロ的柔さを重視したいところで、Storm CatにCozzeneが入って芝G1を勝つほどのしなやかさがあり、稍重のレパード圧勝、距離は1800mがベストだし、ここは主張すれば行ききれるメンバーで砂さえかぶらなければたしかに押し切り可能
馬券的な狙いは◎フィールザスマートで、ブラックタイドにMr.ProspectorとRivermanとSeattle Slewが入って、コテコテの力馬ではなく細身でしなやかストライドで走る馬
だから東京で斬れる馬ですがマイルは少し忙しく、ダ稍[3.0.1.0]重[0.0.1.0]と馬場が渋ると凡走なし、となるとここはJCD3着ぐらい走れる条件が揃いました
○ダブルスターは先行馬総崩れのジュライでよく踏ん張っていてここは前残り警戒、あとは☆ダノンリバティと△ベルゲンクライの差し
西海は◎ライトファンタジア、Halo≒Drone3×4で母はFair Trialのクロスですから小回りの機動力も十分なタイプで、天敵?のスピリッツミノルがいなければここも通過点でしょう
○ブリュネットはダイワメジャー×Giant's Causewayですからタメても斬れるタイプではなく、同じ4着でも前走の幸の乗り方ではなく前々走の川須の乗り方のほうが正解やと思うので、これが相手本線
千歳は難解ですが、中距離馬のモンドシャルナとジュエルプラネットが鞍上で売れるのならば蛯名◎シンガンで
Sir Gaylord≒Secretariat5×5・5をはじめナスキロ血脈豊富な配合でストレッチランナー説を採ってきましたが、最近はますます肉付きが良くなってパワー加速になってきた感があり(Danzig3×4)、今なら札幌1500mをGreen Desertパワーで先行押し切りの絵も描けます
「No.1予想」ではワールドオールスタージョッキーズ第1戦を、「馬券総合倶楽部」では第1戦と第2戦を予想していますので、今週もよろしくお願いします
「一口馬主好配合馬ピックアップ」キャロットから望田が5頭ピック
おかげさまで今年も好評をいただいております「一口馬主好配合馬ピックアップ」、先ほどキャロットクラブから望田潤が5頭ピックしました(栗山求も近いうちにピックします)
7頭にまで絞り込んだ好配合馬を、もう一度DVDを見直して、そこから更に5頭に絞り込んだわけですが、残りの2頭はしばらく様子見させてもらって、残口があれば追加でピックするかもしれません
募集価格でいうと1000万台が3頭、2000万台が2頭、私見ですが今年はこのあたりの価格帯に好配合馬が多かったように思います(・∀・)
これで現在、ウイン(1)、キャロット(5)、グリーン(2)、東サラ(6)、ラフィアン(3)、ユニオン(3)から計20頭ピックしています
日曜のボツ予想~逃げたときは、エピファとアリオンとアラジンにしか負けてない
今日は昼から競馬場へ出向きますが、北海道マラソンで15時ぐらいまで交通規制かかってて、自宅から車で西に移動するルートやとまともに引っかかるので去年は往生したので、無難に札幌駅経由で桑園に行きますか…
その後飲みも入ってるので、重賞回顧はたぶん月曜になると思います
五頭連峰はなかなかの好メンバーが揃いましたが、◎ストーンウェアはナスキロ+ミスプロ基調の配合らしく脚長でストライドで走る長めマイラー、外回り向きだとずっと書いてきたので前走は自信の◎でしたが、新潟外マイルなら姪のエクセラントカーヴぐらいは斬れそうでここも◎
朱鷺は夏休み最後の芝短距離戦、ここはマイネルラヴ×Never Bendの◎カオスモスに締めくくってもらいましょうか(母はBold Reason≒Never Bend4×5)
マイネルラヴ産駒としてはベストに近い配合だと書いてきましたが、母からナスキロ柔さも受けていてコチコチのスプリンターでもなく1400mベスト、とはいえマイネルラヴ×ファルブラヴですから外回りの斬れは並で、パラダイスSもオーロCも非の打ち所がないレース運びなのですが東京の良だともうひと斬れ足りない
だから阪神と新潟の内1400mがベストやないかと思うんですが、これまでこの条件を走ったのは一度しかなくそれが昨年の新潟日報賞、トップハンデ58もものかわインの好位で唸る手応えで、岩田もこれはもらったと例のアクションで追い出しにかかったところで痛恨の前カベでしたが、でもやっぱり内1400mがベストやなあ~と確信するに十分な3着でした
○ニシノラッシュはバクシンオーにGreat Nephew(Sister Sarahの牝系)とWordenとAlycidonが入る好配合で、1400mは[2.0.1.0]、ただこの配合やとこれからますます頑強スプリンター体質になってくるようにも思うので、パドックで体重が増えてムキムキしてるかも
▲オリービンはこのメンツでハナは厳しいでしょうが石橋脩なら積極策、まあ馬群に入らなければAureole魂逆噴射にはならないので、昨年3着のように外好位で運べれば…おおあのときも脩やったんかいな
スノードラゴン、マジンプロスパー、ハノハノなどを見てのとおり、アドマイヤコジーンはノーザンテーストの成長力を伝えるので産駒は晩成傾向、となると☆クリノタカラチャン(ノーザンテースト3×5)の勢いは無視できないし展開もまたハマりそう
小倉日経OPは◎バッドボーイ
母ミスキはMiswaki産駒でRaise a Native3×3、そこにマンハッタンカフェですから「中距離×マイラー」で1800~2000の先行脚質になったのは順当
とにかく逃げるとしぶとくて、ハナ切って4角まで先頭だったときは[3.3.0.0]、この2着時の勝ち馬がエピファネイアとレッドアリオンとサトノアラジンですから、○マローブルーの猛追ならば何とか凌いでしまう可能性はあるのでは
小倉芝はA→B先週よりは逃げ切りを狙える条件下、和田とのコンビは[1.1.0.1]でこの連対2回はもちろん逃げ
WAJ第4戦は◎オールステイで
母母は名繁殖プリンセスオリビアでここにVaguely Nobleが入るのでハナ切れないと二束三文でしたが、それだけに番手から3着に踏ん張った前走は進境
ここはまた同型がいますが、大外枠からならまた番手で我慢できそうだし、父Cape Crossなら2000mより1800mのほうがベターではないかと
「No.1予想」では新潟2歳Sを、「馬券総合倶楽部」では新潟2歳SとキーンランドCを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
日曜の重賞回顧~唸りをあげるゴッホ黄金配合
新潟11R 新潟2歳S
◎2.ロードクエスト
○18.ヒプノティスト
▲17.カミノライデン
△15.ルグランフリソン
×14.ペルソナリテ
×16.ウインミレーユ
外回りのマイル戦の新潟2歳Sは、ナスキロ柔い斬れ味を武器とする差し馬から入りやすいレースだ。アルマワイオリ、ウインマーレライ、クールホタルビの“マツリダゴッホ産駒三傑”は、母系に「ボールドルーラーとプリンスキロ」の血を引く共通点がある。ロードクエストも母父に「ボールドルーラーとプリンスキロ」のセクレタリアトが入ってボールドビダー≒セクレタリアトのニアリークロスになるのがポイント。アルマワイオリのように柔らかくストライドを伸ばして斬れるストレッチランナーで、新潟外回りは合っている。ちなみに母父チーフベアハートは新潟2歳Sと相性が良い血で、過去に4頭の産駒が出走し、マイネルメリエンダが10人気6着、マイネルラクリマが10人気2着、マイネルレコルトが1人気1着、マイネルベナードが9人気4着といずれも人気以上の健闘。ヒプノティストとカミノライデンはどちらも母母にミルリーフのクロスがあり、外回り向きの斬れで勝ったのも同じで○▲にマークしたい。
札幌11R キーンランドC
◎5.レッドオーヴァル
○12.オメガヴェンデッタ
▲9.エポワス
△10.ティーハーフ
△11.ローブティサージュ
函館スプリントSのティーハーフは強かったが、インが渋滞して展開的に恵まれた部分があったこともたしかだ。だから渋滞に巻き込まれて全く追えなかったローブティサージュを再度狙う手はあるのだが、母がヘイロー3×4でこの機動力で立ち回るタイプだけに、今のイン伸び馬場ならなおのこと内枠が欲しかった。レッドオーヴァルは前走は外を回らされたぶん届かなかったが、スワンSや阪急杯では内枠からインを捌いて好走しているので、そこは岩田の捌き一つだろう。フルゲートのわりに行く馬が少ない組み合わせで、前走をみると今は1200mが合っていそうなオメガヴェンデッタと、モレイラ騎乗で好位で立ち回ってきそうなエポワス、この◎○▲の三つ巴でいきたい。
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「モレイラ凄い」に終始した土日でしたが、モレイラやパートンやルメールやミルコなんかは世界の檜舞台でトップを張ってる乗り役ですから、メジャーリーグで毎年ホームラン40本打ったり20勝したりしてるレベルですから、準決勝でも流して走ってるウサイン・ボルトみたいなレベルですから、そりゃもう明らかに凄いんです
掛け値なしの世界のトップクラスの技量を堪能させてもらいましたが、そもそも日本に来るガイジンは自国で成功をおさめトップクラスに評価されるような人たちばかりですから、しかし全く勝てなかったガイジンも、日本の競馬に上手くフィットできなかったガイジンもいます
モレイラが乗ると、どの馬もスタート直後からハミを噛んで前向きで集中してしかし吹かしすぎることなく鞍上の指示を待って走っていて、日曜は競馬場で打ってましたが、アルバートの素晴らしい返し馬を目の当たりにしただけで、そりゃこれならとりたいポジションをとれて、動きたいところで動けて、タイトな馬群の中でギリギリ一頭ぶんしかないスペースにも突っ込んでいけるだろうと容易に想像できるほどで、しかしそれはたぶん世界のトップクラスの一握りの乗り役しかできないことであって、誰だってモレイラみたいに乗りたいに決まってるんですよ(^ ^;)
でも全盛時の岡部さんもこれに近いことはやってたと思うし、「岡部スロー」なんて言われてましたが、スローペースの番手で引っかかる寸前で馬が集中しているから、ヨーイドンでいち早く反応することができたのです
岡部さんの長期政権に終止符を打ったユタカの「タメてズバッ」は革命的だったし、斬れ味抜群のサンデー産駒の台頭という時流に乗ってもいたし、その後ユタカの真似をする乗り役はいっぱい出てきました
でもしっかりハミをかけて番手で我慢させる岡部流を継承する乗り役がもう少しいたならば、モレイラのやりたい放題にケンカを売れるのはユタカと岩田だけという、こんなうら寂しい状況にまではならなかったのではないかと
新潟芝は内から数頭ぶんをみんな避けて走ってて、外伸び馬場というよりはあの5頭ぶんぐらいが伸びない馬場と言ってよく、だから五頭連峰のアドマイヤコリンみたいにそのギリギリのところを掬ってくる馬がよく好走していて、田辺なら大外に持ち出さずギリギリを突いてくるんじゃないかと思ってましたが、直線はみんなが避けるところを斜めに横切って、レース上がりが11.9-10.6-11.4、各馬がスピードに乗りきる最速ラップのところで持ったままでうなりながら前に追いついてしまうというド圧勝でした
ここまで強いとはさすがに驚きでしたが、登録メンバーを見たときから斬れ味は抜きん出ていると思っていたので、月曜のエントリ「マイラーの反応で、最速ラップを叩き出せ」では「配合的には当然のごとくナスキロ的柔さは有効で、ラフィアンのチーフベアハートがいつも人気以上に好走するのも、ナスキロ的ストライドがモノを言うから」というネタを振っておいたのです
血統については「重賞の見どころ」より再掲
ロードクエスト
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013102679/
近親に目立った活躍馬はいないが、3代母ダイナクレアーは名繁殖サクラクレアー(サクラチトセオーやサクラキャンドルの母)の全妹にあたる。母マツリダワルツはNorthern Dancer4×4とGold Digger≒Bramalea4×4を持ち、そこに強いクロスを持たないマツリダゴッホを配した緊張→緩和のリズムが良い配合。アルマワイオリ、ウインマーレライ、クールホタルビのマツリダゴッホ産駒三傑は母系に「Bold RulerとPrincequillo」の血を引く共通点があり、本馬も母父に「Bold RulerとPrincequillo」のSecretariatが入ってBold Bidder≒Secretariatのニアリークロスになるのがポイント。脚長の体型で、アルマワイオリのように柔らかくストライドを伸ばして斬れるストレッチランナーで、新潟外回りは合っている。距離は1800mがベストだろう。ちなみに母父チーフベアハートは新潟2歳Sと相性が良く、過去に4頭の産駒が出走し10人気6着、10人気2着、1人気1着、9人気4着と健闘している。
細かいところを付け加えると、Ribot6×5、Never Bend≒Cohoes5×6、Good Example≒War Relic6×7・7、Crafty Admiral6×7とマツリダゴッホの母母フローラルマジックの血脈構成をこそばゆいクロスでいじっていて、この牝系はゴッホとナリタトップロードのイメージが強いですがマイルのスピードにもなかなか秀でていて、孫にダンスインザダーク産駒ながらマイルCSで2着したダノンヨーヨーなんかが出てます
一緒にレースを観ていた人が某セールでのマツリダゴッホ産駒の落札にかかわっていて、「あの馬もボルキロ(Bold RulerとPrincequillo)のクロスで柔いので期待してるんですが、Danzigが入ってないんですよね~(アルマワイオリとウインマーレライは母系にDanzigが入る)」「ああそうか、じゃあもうちょっと長いところの馬かもしれませんね」
キーンランドはビュンビュン行く先行馬が不在で、34.0-34.6というのは昨年(34.1-34.9)並のスロー、しかし先行した3頭は同じぐらいの脚色で伸びあぐんでしまい、こうなるとその直後が渋滞するパターンで、先行馬の直後のインという最高のポジションが一転して最悪のポジションになってしまうパターンで、クールホタルビとマジンプロスパーに同じぐらいの脚色で並んで下がってこられると、いかに名手モレイロといえども捌きようがなかった
ウキヨノカゼは最後方から大外を捲って3~4角で15頭をゴボウ抜き、そのときティーハーフやレッドオーヴァルは馬群の中で追い出しを待たされていただけに、あそこでエンジン全開でスピードに乗りきれたのが大きい
「母父フサイチコンコルドだから機動力抜群でレースが上手」とクイーンCの回顧では書きましたが、ダノンカモンやクイーンズバーンを産んだ名繁殖シンコウエンジェル譲りの1400mのスピードと、バランスオブゲームやオースミハルカを出したフサイチコンコルド譲り(バレークイーン譲り)の機動力が武器で、バラゲーもハルカも札幌の重賞での4角でのスピードの乗りが秀逸でしたが、フサイチコンコルドは母父としてもジョーカプチーノやオースミイチバンなどに機動力を伝えています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100975/
1200mのスローで4角の機動力や立ち回り勝負になるとこういう1400mベストの機動力型が浮上することはままあり(ガルボやローブティサージュもこのパターン)、この捲りのタイミングと速さだけでエポワスを封じ込めてしまったTVh杯があまりにも上手くいきすぎた勝ち方だっただけに、同じ手は通用しないんじゃないかと思ったんですが、同じようなスローで同じ手が通用する展開に
このウキヨノカゼの四位とか、土曜のミエノワンダーのユタカとか、ああいうのが捲りで決めてしまうということであって、四位に捲られた人やミエノワンダーに乗ってた人にはそこを噛みしめてほしいと思うし、決めにかかる捲りをもっと見たいです
8/29,30の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
■土曜新潟12R500万下 サザナミ(ディープ・望田&栗山)
■日曜新潟10R朱鷺S ベステゲシェンク(ディープ・栗山)
■日曜小倉12R500万下 ファイヤーロック(POG・望田)
昨夜はすすきのの沖縄料理の店「琉球酒場りっかりっか」で飲んだくれ(名店が多いサンスリービルの2Fです)
沖縄出身の方が「ここいいですよ~」と連れてってくれたんですが、なるほど何食っても美味いしコスパも良し
一口食っちゃいましたが王道のゴーヤチャンプルー、望田が魚肉ハンバーグでつくるやつとはモノが違う(モレイラと○○ぐらい違う)
マスターがサービスで出してくれたジューシー(沖縄風炊き込みご飯)、沖縄では旧正月に食べるものらしいのですが、これメチャンコ美味いやん(・∀・)
沖縄そばのナポリタン、オリオン3杯に泡盛2杯いってエエ感じに酔っぱらった頃合いには、こういうジャンキーな味がたまりません(^ ^;)
繊細とジャンキーが共存しているのが沖縄料理のエエところやと思いますが、また行きたい店です
先週の雑感・新潟編~トーセンブライトの地味な成功と砂黄金トライアングル
先週のVTRを観ながら「2歳勝ち馬評価」を書いてたんですが、土日の新潟が終わった段階で雑感が多くなったのでここでいったんアップ
日曜新潟1Rでワンパーセントが勝って、これでトーセンブライト産駒は中央では10頭出走し5頭勝ち上がり、3歳世代(初年度産駒)に限れば5頭出走し4頭勝ち上がりと、地味ながらなかなか健闘してます
トーセンブライトはブライアンズタイム×ジェイドロバリーですから私がよく言う「Roberto+Mr.Prospector+Nureyev(Special)の砂黄金トライアングル」で、ダート向きのパワーと機動力を確実に受け継ぎ確実に伝える配合パターン
だから産駒の5勝全てがダートなのは順当として、この種牡馬トーセンブライトの健闘は「フリオーソはダート種牡馬としてかなり成功するのではないか」という私の予測をも後押ししてくれます
フリオーソはブライアンズタイム×Mr.Prospector×NureyevでTrillionの名牝系、競走能力はもちろん、血統も配合もトーセンブライトとの比較で一枚上でしょう
ちなみに関東オークス3着のトーセンマリオンはトーセンブライト×シンボリクリスエスなのでRoberto3×4ですね
┌ブライアンズタイム
トーセンブライト
│ ┌Mr.Prospector
│┌ジェイドロバリー
│││ ┌Northern Dancer
│││┌○
└△└△
└Special
┌ブライアンズタイム
フリオーソ
│┌Mr.Prospector
└△ ┌Northern Dancer
│┌Nureyev
└△└Special
2Rプリンセスオーラは新馬戦で◎で狙ったのでもういっちょとも思ったんですが、2人気やったので静観したら勝ちました(^ ^;)
配合はドリームジャーニー×イーグルカフェでイーグルカフェの母父がNureyev、これまで中央に出走したドリームジャーニー産駒は11頭いますが、母系にNureyevを持つのは本馬と先日新馬勝ちのエスティタート(母母父Nureyev)の2頭だけ
つまりドリームジャーニー×Nureyevは今のところは2頭とも勝ち馬となっており、「エレクトロアート(ドリジャの母母)≒Nureyevのニアリークロスは有力ではないか」という栗山説は有力ではないかと
┌Northern Dancer
┌○
エレクトロアート
│ ┌Nantallah
│┌Lt.Stevens
└△└Rough Shod
│ ┌Hyperion
└△┌○
└△
┌Northern Dancer
Nureyev
│ ┌Hyperion
│ ┌○
│┌○
└△┌Nantallah
└Thong
└Rough Shod
日曜は札幌競馬場である人と一緒に打ってたんですが、「新潟7RのディルフィーノはHaloクロスの機動力型で、外回りで一本かぶりはちょっと危ない(前走2着も外回りですが超スローだった)」という話になって、こんなにかぶるなら他の馬の単勝が妙味じゃないかとしばし二人で考えたんですが
「チチカス産駒のポーラメソッドは揉まれさえしなければアッサリの力はあるんですけど、最近先行すらできないですからねえ…」
「陣営のコメントも、控える競馬で…ですね」
「じゃあ厳しいかなあ…」
けっきょく私は馬券は買わず観ていたんですが、直線で内から白い馬がスルスル抜け出してきたのには我が目を疑いました
ご存知のように、新潟芝は内から5頭ぶんぐらいの荒れているところをみんな避けて走るので、ポーラメソッドはそのギリギリのところを抜けてきたわけですが、外には馬が沢山いても自分の内側には馬が一頭もおらず、しかも視界がガラッと開けているという状況で、突然走る気を出したんじゃないかと思うのですよ
馬群がダメなはずの馬が直千競馬ではなぜか内から差してくるというシーンをたまに目にしますが、揉まれ弱い馬にとっては囲まれるのが何より嫌で、だから内外どちらかの視界が大きく開けていれば走る気を出すんじゃないかと
Aureole魂やアフリート魂の馬が、逃げ先行はもちろん、たまに大外捲りや大外一気で好走するのは外に馬がいないからですが(釜山Sを逃げ切ったトミケンユークアイなんて全ダ[4.5.6.18]で7~8枠[4.2.0.5]です)、中山1800mを大外捲りで快勝したものの、その後はいつも馬群の中で走る気を出さずにいたポーラメソッドにとっては、初勝利以降初めて「外に馬がいない状況(内外を逆に解釈すれば)」となり、初勝利以降初めて走る気を出した、ということじゃないかと
ちなみにその人は考えたあげく、マリーナベイとポーラメソッドの組み合わせで流してました(^ ^;)
「うわあああっ!これポーラ勝ってしまうで」と呻いた瞬間「ヨシトミイイイイイッ!」と急に叫び出したのでビックリした(・∀・)
トウショウ牧場、名配合三選
トウショウ牧場がついに…という一報がさっき入ってきました
私が競馬をかじり出したころは社台が「ノーザンテースト×北米スピード」で大躍進を遂げ、シンボリとメジロが「パーソロン×欧スタミナ」で中長距離の大レースを勝ちまくり、そんな時代にトウショウボーイやヴェンチアやダンディルートを使って、マイルの垢抜けたスピードを誇っていたのがトウショウ牧場でした
エイティトウショウ=トウショウペガサスなんて痺れる名配合で、最低でも15分見てください、こんな素晴らしい血統が30年前の中山記念を勝ってたんですよ(・∀・)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1979103003/
クロスを表記しておくと
父ダンディルートがKlairon≒My Babu2×3
父の母DentrelicがWar Kilt=War Relic3×3、Badruddin≒Mahmoud4×3
母ソシアルトウショウがEaston4×3、Bridal Colors≒Blue Larkspur3×4
自身はRelic4×3、Easton5×4・5
エイティトウショウは「配合史」にも血統表が載ってましたね~
このダンディルートのアウトサイダーな血を1/4異系に使うのも必殺パターンで、残りの3/4をHyperion4×5・5のクロスでまとめたのがシスタートウショウ、歴代桜花賞馬の中でも最も美しい配合のひとつ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1988106086/
同じコーニストウショウの牝系にダンディルートとソシアルバターフライのクロスを重ね、そしてトウショウボーイと同じテスコボーイ系サクラバクシンオーを配したのがシーイズトウショウで、これもトウショウ牧場しかできない名配合でした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2000102386/
マジェスティハーツの斬れも「HyperionとNasrullah」
ハーツクライ産駒の配合のポイントはいくつかあるなかで、トニービンの「HyperionとNasrullah」的斬れをいかに引き出すか、「HyperionとNasrullah」的組み合わせをいかにニアリークロスするか、ここがどうやら最重要ポイントではないか…というところに着地しつつある今日この頃
ハーツクライと相性の良い血を列記してみると
Special…ワンアンドオンリー、ヌーヴォレコルト、アドマイヤラクティ、メイショウナルト、ツルマツレオンといった代表産駒の母系に入る
Wild Again…ジャスタウェイ、マルケサス、タマモルミエール、ハイドンセットと4頭全て勝ち馬
Capote…マジェスティハーツ、カポーティスターなど出走9頭中6頭が勝ち馬
Chief's Crown…ヌーヴォレコルト、ベルラップなど出走12頭中7頭が勝ち馬
ダイナサッシュ…フェイムゲームなど出走8頭中5頭勝ち馬
これらハーツクライと相性の良い血は、いずれも「HyperionとNasrullah」の組み合わせを持っているんですね
┌Hyperion
┌○
┌○
Special
│ ┌Nasrullah
│┌○
└△
Wild Again
│ ┌Hyperion
│┌○┌Nearco
└△┌○
└Dama(Nasrullahとニアリー)
│┌Mahmoud
└△
※Wild Againとトニービンといえばトランセンドも
Capote
└△
└△
│┌Nasrullah
││ ┌Hyperion
└△┌○
└△
┌Nasrullah
Indian Hemp(Chief's Crownの母系に入る)
│ ┌Hyperion
│┌○
└△
┌ノーザンテースト(Lady Angela3×2)
ダイナサッシュ
│ ┌Nasrullah
│┌○
└△
「HyperionとNasrullah」で成功したといえばエアグルーヴ~ドゥラメンテをはじめとするHornbeam≒パロクサイドのニアリークロスですが、ハーツクライ×パロクサイド牝系も2頭出走してオツウもワラッチャオも勝ち馬ですね
┌Nasrullah
┌○
パロクサイド
└△┌Hyperion
└△
日曜の重賞回顧~ヌーヴォレコルトにあって、ディアマイダーリンになかったものとは
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/efe8f662083f3de137ba31f9f8e4b79e