下記エントリ「ハイインローで踏ん張るか、ナスキロで差すか」で書いたように、フェブラリーSというレースは、ハイインローがベースの配合馬が先行二枚腰を使い、A.P.Indy~Seattle Slewをはじめとするナスキロがベースの配合馬がストライドで差してくる…というのが毎年の光景
けっきょく東京は雨は降らず良馬場のままでしたが、良だとハイインロー先行>ナスキロ差しという図式になりがちだということも書いておきました
公式ラップは12.3-10.6-11.4-12.6-13.1-12.3-11.5-12.5、コーリンベリーが出遅れたのでスタートしてしばらくは7~8頭が横一線で様子をうかがう形、そこからユタカが押し出されるかと思いきやノリが気合いを付けてハナへ行ったのはさすがというかなんというか
しかし去年と同じく中だるみにペースダウンしたことで、根は中距離馬のコパノリッキーにとって道中息が入ったのは大きかったと思うし、直線先頭に立ってしまえばあとはナンボでもHyperionを振り絞れる馬ですから、インカンテーションとベストウォーリアがA.P.Indy的ナスキロ的ストライドで差してきても、来れば来るだけ伸びつづけるよという余裕がありました
以下NETKEIBA「重賞の見どころ」より再掲しますが、これで4角で1~2番手にいたときは[7.2.0.0]ですか
コパノリッキー
サンライズペガサスなどが出る牝系で、母系にMr.ProspectorとRobertoとIn Realityが入るのはエスポワールシチーやオーロマイスターなどと同じ「ゴールドアリュール砂黄金配合」。トニービン(Hyperion5×3・5)、ティンバーカントリー(Swaps4×3)と代々Hyperionが強い種牡馬が配されてきて、4角で1~2番手にいたときは[6.2.0.0]、前で受ければとにかくしぶといのはHyperionらしい脚質といえる。東海Sは馬の行く気に任せた先行で4角先頭から突き放してしまったが、「父ゴールドアリュールと似て、同じペースで長く走ることができる」という武豊のコメントは流石だった。ただしマイラーではなく中距離馬なので、マイルのHペースを先行押し切ろうとすると息が入りにくいのではないかという心配はある。昨年のフェブラリーSは1000m通過60秒6という異例のスロー、かしわ記念も62秒6の超スローだった。
インカンテーションはチャンピオンズと東海で◎、特に前走は「コパノを負かすとしたらここしかない」という◎だったのに痛恨の出遅れ&落鉄でガックリでした…
マイル適性ではコパノが上だろうから、フェブラリーで逆転は難しいかなあ…とトーンダウンやったんですが、大野は悔しいでしょうが秋のチャンピオンズに期待が膨らむ2着やったと思います(・∀・)
ベストウォーリアとワイドバッハは配合どおりナスキロ柔いストライドで追い込むマイラーで、だからこそ東京マイルに良績があるわけですが、それだけに雨が降ってもう少し軽い馬場になってほしかったという面はあるでしょう
馬券は迷ったあげくローマンレジェンドの単とコパノとの馬連だけ買ってたんですが、中だるみでこれだけ馬群が密集すると岩田としては最内狙いしか手がなかったし、大きなストライドで走る馬ですからもう少し伸び伸びと走らせてあげたかった…最後ひと脚使ってますが、今日は内枠も裏目に出ました
他ではカゼノコに少し触れておくと、この馬はなかなかFair Trial的な体質やということがパドックでも再確認できたし、あの感じならむしろピッチで捲ってナンボという印象で、たとえば函館1700mとか、自ら捲りにかからざるをえない条件に出てきたときに狙ってみたいかなあ…と思いました
ハイインローで踏ん張るか、ナスキロで差すか
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/14dd4577020cf5b13c09bbbb4d087771
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第32回フェブラリーS回顧~今年もやっぱり、ハイインローが踏ん張って、Seattle Slewが差してきた
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