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Channel: 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
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「3歳勝ち馬評価」2/24~25ぶんを更新&雑感

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先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」2/24~25ぶんを2頭更新しました(3/3,4ぶんも今日中に追いつくつもり)

去年はサマーセールに連日顔を出したので、旧知の生産者さんとバッタリ顔合わすこともしばしば

「今日どうでした?」
「う~ん何とか売れたけど、希望額には全然だなあ…」
「そうですか…まあ売れないよりはね」

今度札幌で一杯やりましょう…と別れ際に
「まあでも、来年はサウスの牡がいるから(笑顔)」

サマーセールあたりだと、展示のパドックを見てて、あ~これサウスの仔やなとだいたいわかるぐらいで、馬格はもちろん、他とは運動神経が違うという歩きをするので必ず目にとまるし、しかもダート血統なのに身のこなしが柔らかい

地方リーディングサイアーに君臨しつづける実績も含め、中小の生産者から絶大な信頼を得ていた名種牡馬でした



父父フォーティナイナーがNasrullah4×4、父エンドスウィープはアウトブリード、そこにNasrullah≒Royal Charger4×4・5のダーケストスターが配されて、教科書どおりの緊張→緩和のリズム

サウスヴィグラス自身はNasrullahの血量が強くない(4×4以下)ので、産駒の代では“緊張”させる方向で成功し、ラブミーチャンやコーリンベリーやヒガシウィルウィンのように強いクロスを持つ牝馬との配合で、Mr.ProspectorやRibotをクロスするパターンがよく成功しました







「サウスの牡がいるから」の穴を埋められる種牡馬がいるのかどうか、突然ポスト・サウスヴィグラス戦争の幕が切って落とされ、ドレフォン三輪やヘニー村田の目がキラリンと光ったような気も(・∀・)

訃報が飛び込んできたときにちょうどダノンレジェンドやアメリカンペイトリオットの記事を書いていたんですが、そんな近未来のダート血統絵図のような話を近々出る某ムック本で書いてます

あと忙しくて放置してしまっていた質問二つについて簡単にお答えします

・体質や走法は血統表で大まかなイメージはたいてい描けますが、たとえば「この馬はパワーに富んだ血統だ」と一口にいっても祖先全部がパワーのある血で占められているわけではないのでね
たとえばダノンプレミアムとロードプレミアムは全きょうだいですが、デインヒルのプリケツを引いたダノンは坂をうなりながら駆け上がって後続を突き放すのに対し、Habitatの非力な後駆を引いたロードはムーアが追っても叩いても坂でフワッとします
こういうのは笠シショーが言う「血統表と馬体と走りの合致したところ」でジャッジして説明するしかなく、それもまた血統屋さんのお仕事やと思ってます



・母父ハービンジャーについては、Northern Dancerが多い点で使い勝手がいいとは言えない部分もありますが、そろそろ日本もサンデーサイレンスとSadler's Wellsとデインヒルのクロスから大物が出てくる時期にさしかかっており、デインヒルクロスの最初の大物はハービンジャー肌から…という可能性はあると思いますよ


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